• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  A23L
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  A23L
管理番号 1062796
異議申立番号 異議2001-72117  
総通号数 33 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1993-05-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2001-08-03 
確定日 2002-05-01 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3131608号「油中水中油型乳化油脂組成物及びその製造法」の請求項1、2に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第3131608号の請求項1に係る特許を取り消す。 
理由 I.手続の経緯
本件特許第3131608号の請求項1乃至請求項2に係る発明についての出願は、平成3年11月12日に特願平3-296007号として出願され、平成12年11月24日にその特許の設定登録がなされ、その後、旭電化工業株式会社より特許異議申立がなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成13年12月22日に訂正請求がなされたものである。
II.訂正請求
1.訂正の内容
(1)特許請求の範囲の請求項1を削除する。
(2)特許請求の範囲の請求項2を「請求項1」とし、「内相用油脂と、少なくとも卵黄と糖類とを含む水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物と外相用油脂とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法。」を、「内相用油脂と、少なくとも卵黄と糖類とを含む水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物5〜90重量部と外相用油脂10〜95重量部とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法。」と訂正する。
(3)明細書2頁段落【0005】の「本発明は、内相用油脂と、少なくとも卵黄と糖類とを含む水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物と外相用油脂とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法を提供するものである。」を、「本発明は、内相用油脂と、少なくとも卵黄と糖類とを含む水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物5〜90重量部と外相用油脂10〜95重量部とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法を提供するものである。」と訂正する。
2.訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否
訂正事項(1)は、請求項を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮に該当し、同(2)は、「水中油型乳化物」について「5〜90重量部」と、「外相用油脂」について「10〜95重量部」と限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮に該当し、同(3)は、同(2)の訂正に伴う訂正である。
また、これらの訂正は新規事項に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものではない。
3.むすび
以上のとおりであるから、本件訂正請求は、特許法120条の4,2項及び同条3項で準用する126条2項及び3項の規定に適合するので、請求のとおり当該訂正を認める。

III.特許異議申立
1.本件発明
訂正された請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものである。
「内相用油脂と、少なくとも卵黄と糖類とを含む水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物5〜90重量部と外相用油脂10〜95重量部とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法。」
2.引用刊行物に記載された発明
当審が通知した取消理由で引用した刊行物3(特開昭57-186439号公報)には、「糖濃度約50%以上で高温殺菌した加糖卵黄液と常温固形脂とを油中水型に乳化してなる加糖卵黄入り油脂。」(特許請求の範囲)、及び「従来から加工油脂の製造方法の一つとして常温固形脂に卵黄を加えて油中水型に乳化した卵黄入り油脂が知られており、そのホイップしたものはショートケーキのデコレーション等に使用するのに便利なものである。この卵黄入り油脂の保存性を高める場合には使用する卵黄に糖を加えたり、・・・」(1頁左下欄10〜15行)が、同刊行物4(「食品用乳化剤と乳化技術」(昭和54年12月30日衛生技術会発行)315〜316頁)には、「これは通称O/W/Oマーガリンともいう。近年消費者文化がすすむにつれて、バタークリームのグリージーな味があきられ、生クリームのさわやかな軽い風味に嗜好がうつりつつある。バタークリーム用マーガリンは、ホイップ性、保型性、保存性にすぐれているが、W/O型乳化のため、風味においては、水相が外相であるO/W型の生クリームにはかなわない。近年開発された加工クリームもO/W型で生クリーム同様であるが、両者共細菌に汚染されやすく、保存性が悪い。そこでW/Oマーガリンの長所とO/Wの生クリームや加工クリームの長所をとり入れたO/W/O型乳化の二重乳化型マーガリンが新たに登場した。これはマーガリンでありながら、グリージーな味のないものという意味で、画期的な発明である。」(315頁右欄19行〜316頁左欄14行)、及び「配合油中高融点の配合油脂で先ず水中油型のエマルジョンを作り、次にこの水中油型エマルジョンを残りの低融点配合油中に添加し乳化して、油中水中油型の二重型エマルションを作り、これを密閉冷却混捏式の連続製造機内に通じて、この場合の乳化剤としてプロピレングリコールアルギネート(・・・)を使用することを特徴とする方法である。」(316頁左欄19〜27行)が、同刊行物5(特公昭55-18504号公報)には、「次に本発明の製造工程について説明する。O/W/O型乳化物は、油相が2相あるから、まず、油相50〜95%を2分割水相とを混合しO/W型のエマルジョン化を行う。 O/Wエマルジョンを製造する際の乳化は、乳化機はプロペラ式攪拌機、タービン型攪拌機、ホモミキサーまたはホモジナイザーを単独使用ないし併用することによって行なわれ、乳化温度は40〜90℃であり、O/W型エマルジョンの油球の大きさを5μ以下、好ましくは0.5〜2μ程度に均質化する。次いで第二次乳化として、分割された外側としての油相に、第一次乳化のO/W型エマルジョンを分散混合する。混合時の温度は油相に使用する油脂の融点以上、好ましくは40〜60℃である。この混合物を、急冷可塑化装置を通して急冷可塑化し、O/W/O型の乳化油脂組成物を得るのである。また、急冷可塑化装置とは、例えばポーテーター、パーフェクター、オンレーター、コンビネーター、コンプレクターが適当である。」(3頁5欄35行〜6欄11行)、及び「実施例1」として「大豆油250Kgと水250Kg中にアセトン不溶分70%のレシチン17Kgと結合脂肪酸組成において、約30%のステアリン酸と約70%のパルミチン酸を含有する蔗糖脂肪酸エステル(・・)20Kgとナトリウムカゼイン3Kgを添加溶解した水相とを60℃で混合撹拌し、ホモジナイザーを150Kg/cm2に加圧下のもとに通して油球の大きさ1〜2μに調製したO/W型エマルジョンを得る。次いでこのエマルジョンを大豆硬化油(・・)90%と生マシ油10%からなる混合油440Kgに結合脂肪酸組成において約90%のオレイン酸と約10%のステアリン酸を含有するプロピレングリコール脂肪酸エステル(・・)20Kg溶解させた油相に混合し、撹拌しながらパーフェクターを通し急冷可塑化してO/W/O型(油中水中油型)の目的収得物を得た。」(3頁6欄39行〜4頁8欄4行)が、それぞれ記載されている。
3.対比・判断
本件発明と刊行物5の、特に実施例1に記載された発明と対比するに、実施例1での水中油型乳化物は540Kg及び外相用油脂は460Kgであるから、両者は、「内相用油脂と水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物5〜90重量部と外相用油脂10〜95重量部とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法」である点で一致し、ただ水相に、前者では「卵黄と糖類」とを含んでいるが、後者ではそうでない点で相違している。
この相違点について検討するに、刊行物3には、「加糖卵黄液」を水相に用い油中水型に乳化してなる油脂が記載されており、しかも、本件出願時には、油中水型のもののグリージーな(油っぽい)味を解消するために、油中水中油型の二重乳化型にすることが知られていたこと(刊行物4)を踏まえると、「水相」に「卵黄と糖類」とを含ませることは、当業者にとって格別創意工夫を要しないことである。
そして、本件発明のような構成を採用したことによる効果も、上記刊行物の記載から予測されるところを超えて優れているとはいえない。
4.むすび
以上のとおりであるから、本件発明は、上記刊行物に記載の発明に基づき当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件発明についての特許は特許法29条2項の規定に違反してされたものである。
したがって、本件発明についての特許は、特許法113条2号に該当し、取り消されるべきものである。
よって結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
油中水中油型乳化油脂組成物及びその製造法
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】内相用油脂と、少なくとも卵黄と糖類とを含む水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物5〜90重量部と外相用油脂10〜95重量部とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油中水中油型乳化油脂組成物及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より多くの油中水型の乳化油脂組成物が食品分野において知られ、また市販されている。その中で、卵黄を利用した組成物は、乳化状態が比較的に安定していること、最終製品に良好な風味ないしは口溶け感を付与し得、製品に高級感を与えることができるなどの点で好ましいとされている。よって、卵黄を利用した組成物に関して従来種々の試みがなされている。一つの試みとして、例えば、糖濃度を約50%以上とし、かつ高温殺菌した加糖卵黄液と、常温固形脂とを油中水型に乳化してなる加糖卵黄入り油脂が提案されている(特開昭57-186439号公報参照)。この公報によれば、卵黄液自体に比べ、糖濃度を約50%以上になるようにした加糖卵黄液は耐熱性を有するようになり、よって熱変性が生じ難くなるので90℃以上の高温度での殺菌処理が可能となる。それ故、予め糖濃度50%以上の加糖卵黄液を調製し、かかる高濃度の加糖卵黄液を殺菌処理した後、これに所定量の油脂を加えて油中水型に混合乳化することによって、保存性が一段と改良された乳化油脂が得られる、とある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにして得られた乳化油脂は、油中水型であるためか、その風味が水中油型のものに比べて油っぽく、概して、卵黄の良好な風味を生かしきれていないものであった。よって、本発明はこのような問題点の軽減された乳化油脂組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目的を達成しようと種々検討した結果、ようやく本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、油中水中油型の乳化物であって、内相用油脂と、少なくとも卵黄と糖類とを含む水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物5〜90重量部と外相用油脂10〜95重量部とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法を提供するものである。
【0005】以下、本発明を、製造法を中心にして説明する。本発明において使用する卵黄は、液卵黄、加糖卵黄もしくは卵黄粉など、通常市販され、あるいは容易に利用可能なものであれば特に限定されない。特に、風味の観点からは生卵黄を使用するのが好ましい。糖類としては、蔗糖の他、転化糖、異性化糖などが例示でき、これらの何れを使用してもよい。また、油脂としては、後述する各種動植物性油脂およびこれらのエステル交換などを施した加工油脂または合成油脂など何れでもよく、特に限定されるものではない。ただし、内相に使用する油脂としては、例えば、乳脂を使用すると風味的に好ましいバタークリームを得ることができることなどから、所望する最終製品に応じてその種類を選択する方がよい。なお、乳脂としては、天然のバターをそのまま使用してもよい。
【0006】本発明の方法によれば、このような原料を用いての第一段階の乳化処理、すなわち水中油型乳化物の調製は、一般的には、例えば卵黄5〜50重量部および糖類5〜50重量部を混合した水相10〜80重量部と、内相用油脂5〜80重量部とを60〜120℃にて5〜30分間ホモミキサーを用いて混合乳化して実施する。この際乳化装置としてはホモミキサーで充分であり、特にホモゲナイザーを用いる必要はない。これは、乳化に際しては比較的ゆるい撹拌で実施して油滴粒度を0.7〜5μ程度にするためである。こうすることで、第二段階での油中水中油型の乳化処理後に最終的に風味、口溶けの良好な油中水中油型乳化油脂組成物が得られる。なお、本発明においては卵黄の使用により、すなわちその強力な乳化力によって、粒度を大きくしても良好な乳化状態を維持し得ることが可能であるので、第一段階の乳化処理において強い乳化状態を得るために特別粒度を細かくする必要はない。また、第一段階の乳化処理において粒度を0.7μより細かくし過ぎると、内相(油相)の風味が感じられ難くなり、口溶け感が悪くなる傾向がある。
【0007】次いで、こうして得られた水中油型乳化物は、第二段階の乳化処理に先立ってこの水中油型の状態で70〜110℃で30秒〜5分間程度殺菌処理をするとよい。しかる後、第二段階の乳化処理として、この水中油型乳化物と外相となる油脂とを混合乳化し、油中水中油型の乳化油脂組成物を得る。この処理は、一般的には、水中油型乳化物5〜90重量部と外相となる油脂10〜95重量部とを30〜90℃にて混合して予備乳化した後、コンビネーター等を用いて急冷混捏することにより実施し、油中水中油型の二重乳化油脂組成物を得る。
【0008】内相および外相を問わず油脂として各種動植物性油脂、例えば菜種油、大豆油、こめ油、ヒマワリ種子油、綿実油、落花生油、コーン油、サフラワー油、カポック油、月見草油、パーム油、カカオ脂、シア脂、サル脂、ヤシ油、パーム核油などの植物性油脂、あるいは乳脂、牛脂、豚脂、魚油、鯨油などの動物性油脂が単独または混合油の形態で使用でき、あるいはそれらの硬化、分別、エステル交換などを施した加工油脂または合成油脂も使用することができる。これらの油脂分としては融点が15〜40℃のものが適当であり、特に内相油脂分としては、前述したように、風味の観点から乳脂を用いるのが好ましいが、適宜香料等で風味付けをした油脂を使用してもよいことは言うまでもない。また、外相油相中には上記したような油脂分の他に、通常乳化剤としてレシチン、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリド等を適宜配合するのが一般的である。
【0009】以上のように製造して得られる本発明の油中水中油型乳化油脂組成物は、風味、口溶け感が極めて良好で、かつ乳化が安定であり、保存性に優れているものである。また、このようにして得られた組成物は、単にホイップするだけで極めて風味、口溶けの良好な、しかも保存性に優れた(いわゆる衛生的な)高級バタークリームが提供でき、さらにこの組成物は、製菓・製パン業の分野において簡便に卵黄、砂糖、油脂などの代替品として利用できるなど、優れた製菓・製パン用の原材料となり得るものである。
【0010】
【作用】本発明の油中水中油型乳化油脂組成物が上記したような特性を有するのは、多分、その製造過程において中間相の水相に配合された卵黄および糖類が、おのおの乳化状態の安定性と水相の粘度に影響を与え、しかもこれらの作用が相俟って、内相の油相の粒径が比較的大きな状態であっても安定な油中水中油型乳化物とし得、また、内相の油相がこのような状態にあることから、必然的に中間相の水相の粒径も大きくなり、その結果、外相の油相に対して、中間相の水相と内相の油相とが占める割合が増すことになり、そのため、食した際中間相の水相が口中に触れる機会が増加し、かつ早まり、食感上で油っぽさが大幅に軽減され、併せて内相の油相の風味も口中に広がり易くなり、結果として、口溶け感および風味が良好になるのではないか、と考えられる。
【0011】
【実施例】以下、実施例および試験例でもって本発明をさらに詳しく説明する。なお、本発明において部および%はすべて重量基準である。
実施例1
卵黄10%をホモミサーにて撹拌しながらこれに砂糖10%を加え、次いでバター30%を加えて約80℃で5分間撹拌し、水中油型の乳化物を調製した。一方、マーガリン(植物性油脂)50%を加温融解しておき、これに上記で調製した水中油型乳化物を加え約45℃にて予備乳化した後、コンビネーターにかけて本発明の油中水中油型の二重乳化油脂組成物を製造した。

【0012】実施例2
実施例1の製造方法に準じて、下記の配合原料を用いて本発明の油中水中油型乳化組成物を製造した。

【0013】実施例3
実施例1の製造方法に準じて、下記の配合原料を用いて本発明の油中水中油型乳化油脂組成物を製造した。

【0014】試験例
実施例1で得られた本発明品について、下記の対照品と比べて油っぽさに関し、10名のパネラーによる官能検査を実施した。
対照品:油相と水相との割合を実施例1と同じにして製造した油中水型乳化油脂。つまりこの対照品の油相は実施例1における内相と外相との総和に相当する。
結果:10名のパネラー全員が対照品の方を油っぽいと答え、実施例1の本発明品の方が風味、口溶け感とも良好であると答えた。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明によって得られた油中水中油型の二重乳化油脂組成物は、例えば、それを単にホイップするだけで極めて口溶けのよい、風味良好なバタークリームを提供し得、また、保存性にも優れていることから製菓・製パン業の分野において極めて衛生的でかつ風味良好な原材料としての利用が期待できる。
 
訂正の要旨 (訂正の要旨)
下記(1)及び(2)の訂正は、特許請求の範囲の減縮を、(3)は、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。
(1)特許請求の範囲の請求項1を削除する。
(2)特許請求の範囲の請求項2を「請求項1」とし、「内相用油脂と、少なくとも卵黄と糖類とを含む水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物と外相用油脂とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法。」を、「内相用油脂と、少なくとも卵黄と糖類とを含む水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物5〜90重量部と外相用油脂10〜95重量部とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法。」と訂正する。
(3)明細書2頁段落【0005】の「本発明は、内相用油脂と、少なくとも卵黄と糖類とを含む水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物と外相用油脂とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法を提供するものである。」を、「本発明は、内相用油脂と、少なくとも卵黄と糖類とを含む水相とを混合乳化して水中油型乳化物を調製し、しかる後該水中油型乳化物5〜90重量部と外相用油脂10〜95重量部とを混合して油中水中油型に乳化することを特徴とする油中水中油型乳化油脂組成物の製造法を提供するものである。」と訂正する。
異議決定日 2002-03-13 
出願番号 特願平3-296007
審決分類 P 1 651・ 113- ZA (A23L)
P 1 651・ 121- ZA (A23L)
最終処分 取消  
前審関与審査官 鈴木 恵理子  
特許庁審判長 徳廣 正道
特許庁審判官 田中 久直
大高 とし子
登録日 2000-11-24 
登録番号 特許第3131608号(P3131608)
権利者 不二製油株式会社
発明の名称 油中水中油型乳化油脂組成物及びその製造法  
代理人 羽鳥 修  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ