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審決分類 審判 査定不服 発明同一 取り消して特許、登録 E21B
管理番号 1064007
審判番号 不服2000-13693  
総通号数 34 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1999-04-20 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2000-08-30 
確定日 2002-09-17 
事件の表示 平成 9年特許願第272611号「掘削ケーシング」拒絶査定に対する審判事件〔平成11年 4月20日出願公開、特開平11-107664、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1.手続の経緯・本願発明
本願は、平成9年10月6日の出願であって、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成12年9月29日付けの手続補正書により補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。

「先端に掘削刃を設け、外周をチャックされながら回転推進されて地盤に挿入される掘削ケーシングにおいて、掘削ケーシングの先端近傍の外周部分にのみこのケーシング周面を旋回してケーシング周面を上昇するもので、ケーシングを構成する金属よりも焼き入れの多い硬い超硬金属で形成したスクリュー突条であり、これを掘削刃でコア状に切り込まれた地盤に対してこの部分はこの突条がまず接し、突条間には空隙ができるように設けたことを特徴とする掘削ケーシング。」

2.先願発明との対比・判断
本願発明と、原審において拒絶の理由に引用された先願明細書又は図面[特願平9-190426号(特開平11-22355号)]に記載された発明(以下、「先願発明」という。)とを比較すると、本願発明を特定する事項である「ケーシングを構成する金属よりも焼き入れの多い硬い超硬金属で形成したスクリュー突条」を先願発明は具備していない(先願発明の「突起14」は、孔壁を押圧し、壁面の土砂を押し固めるためのものであって、本願発明の「スクリュー突条」とは技術的意味が異なり、周知技術を参酌しても本願発明の「スクリュー突条」が先願明細書又は図面に記載されているに等しい事項であるとはいえない。)。
そして、先願発明は、「ケーシングを構成する金属よりも焼き入れの多い硬い超硬金属で形成したスクリュー突条」を備えることにより、明細書に記載の顕著な効果を奏するものである。
したがって、本願発明は、先願発明と同一であるとすることはできない。

3.むすび
以上のとおりであるから、本願については、原査定の理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2002-08-22 
出願番号 特願平9-272611
審決分類 P 1 8・ 161- WY (E21B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 志摩 美裕貴伊藤 陽池谷 香次郎  
特許庁審判長 木原 裕
特許庁審判官 鈴木 公子
中田 誠
発明の名称 掘削ケーシング  
代理人 久保 司  

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