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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 B29C |
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管理番号 | 1064270 |
異議申立番号 | 異議2001-70162 |
総通号数 | 34 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1996-08-13 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2001-01-15 |
確定日 | 2002-06-19 |
異議申立件数 | 2 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第3065502号「木質様製品の製造方法および木質様製品」の請求項1ないし4に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第3065502号の請求項1および2に係る特許を取り消す。 |
理由 |
I.手続の経緯 本件特許第3065502号(平成7年2月7日出願、平成12年5月12日設定登録)の請求項1〜4(全請求項)に係る特許に対して、島田妙子および積水樹脂株式会社から特許異議申の申立があり、取消理由を通知したところ、その指定期間内である平成13年6月19日に意見書とともに訂正請求書が提出された。 II.訂正の適否についての判断 1.訂正の内容 訂正事項は次のとおりである。 a.請求項1の記載を削除する。 b.請求項2を新たな請求項1とし、その記載「成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品の製造方法であって、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押出成形した内部樹脂層を用いて内部層を形成し、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させ、前記内部層の外側に対して表面層を押出成形したことを特徴とする木質様製品の製造方法。」を「成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品の製造方法であって、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押出成形した内部樹脂層を用いて前記内部層を形成し、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、前記粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させ、前記内部層の外側に対して前記表面層を厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下でかつ前記表面層と前記内部層との合計の厚さ寸法を2ミリメートル以上となる条件で押出成形することを特徴とする木質様製品の製造方法。」と訂正する。 c.請求項3の記載を削除する。 d.請求項4を新たな請求項2とし、その記載「成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品であって、内部層は、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押し出して成形した内部樹脂層を備え、表面層は、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させて形成したものであって、内部樹脂層の外側に固定して形成したことを特徴とした木質様製品。」を「成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品であって、前記内部層は、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押し出して成形した内部樹脂層を備え、前記表面層は、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、前記粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させて、前記内部樹脂層の外側に固定して厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下で形成され、前記表面層および前記内部層の合計の厚さ寸法が2ミリメートル以上であることを特徴とした木質様製品。」と訂正する。 e.特許明細書(平成9年3月31日付け手続補正書に添付した全文明細書、以下同じ)第3頁第8行(特許公報第2頁左欄第46行)の「請求項1および請求項2記載」の記載を「請求項1記載」と訂正する。 f.特許明細書第3頁第12行(特許公報第2頁左欄第50行)の「請求項3および請求項4記載」の記載を「請求項2記載」と訂正する。 g.特許明細書第3頁第18行〜第24行(特許公報第2頁右欄第6行〜第17行)の「請求項1・・・請求項2記載の」の記載を「請求項1記載の」と訂正する。 h.特許明細書第4頁第26行〜第5頁第3行(特許公報第3頁左欄第2行〜第12行)の「請求項3・・・請求項4記載の」の記載を「請求項2記載の」と訂正する。 i.特許明細書第5頁第13行(特許公報第3頁左欄第24行)の「請求項1および請求項2記載」の記載を「請求項1記載」と訂正する。 j.特許明細書第5頁第25行(特許公報第3頁左欄第37〜38行)の「請求項3および請求項4記載」の記載を「請求項2記載」と訂正する。 k.特許明細書第9頁第11行(特許公報第4頁右欄第24行)の「請求項1および請求項2記載」の記載を「請求項1記載」と訂正する。 l.特許明細書第9頁第14行(特許公報第4右欄第28行)の「請求項3および請求項4記載」の記載を「請求項2記載」と訂正する。 2.判断 (1) 訂正事項aおよびcによる訂正は、特許請求の範囲における請求項1および3を削除する訂正であるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。そして、これらの訂正は、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内でするものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでない。 (2)訂正事項bにおける請求項2を新たな請求項1とする訂正(b-1)は、訂正事項aによる請求項1を削除する訂正に伴い、請求項の番号を整理して整合させるものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものに該当する。 訂正事項bにおける、「内部層を形成し」の記載を「前記内部層を形成し」とする訂正(b-2)、「該粉砕粉」の記載を「前記粉砕粉」とする訂正(b-3)、「外側に対して表面層を」の記載を「外側に対して前記表面層を」とする訂正(b-4)は、限定しようとする対象をより明確化しようとするものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものに該当する。 訂正事項bにおける「押出成形する」の記載を「厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下でかつ前記表面層と前記内部層との合計の厚さ寸法を2ミリメートル以上となる条件で押出成形する」とする訂正(b-5)は、押出成形条件を付加して木質様製品の製造方法を実質的に限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。そして、木質様製品の押出成形条件として、特許明細書の段落0007および0022には、表面層の厚さを0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下、表面層と内部層との合計の厚さ寸法を2ミリメートル以上とすることが記載されているので、この訂正は、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内のものであって、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものではない。 (3)訂正事項dにおける請求項4を新たな請求項2とする訂正(d-1)は、訂正事項a〜cによる、請求項の削除と項番号を整理する訂正に伴い、請求項の項番号を整合させるものであるから、明りょうでないで記載の釈明を目的とするものに該当する。 訂正事項dにおける、「内部層は、」の記載を「前記内部層は、」とする訂正(d-2)、「表面層は、」の記載を「前記表面層は、」とする訂正(d-3)、「該粉砕粉」の記載を「前記粉砕粉」とする訂正(d-4)は、限定しようとする対象をより明確化しようとするものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものに該当する。 訂正事項dにおける「融解させて形成したものであって、内部樹脂層の外側に固定して形成した」の記載を「融解させて、前記内部樹脂層の外側に固定して厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下で形成され、前記表面層および前記内部層の合計の厚さ寸法が2ミリメートル以上である」とする訂正(d-5)は、木質様製品における表面層の厚さ、および表面層と内部層との合計の厚さ寸法を限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。そして、木質様製品における層厚については、特許明細書の段落0007および0022に、表面層の厚さを0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下、表面層と内部層との合計の厚さ寸法を2ミリメートル以上とすることが記載されているので、この訂正は、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内のものであって、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものではない。 (4)訂正事項e〜lによる訂正は、訂正事項a〜dによる訂正に伴い生じる、明細書の記載の不整合を正すためのものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものに該当し、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内のものであって、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものではない。 本件訂正は、特許法等に一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる特許法第120条の4第2第3項において準用する平成6年法律第116号による改正前の特許法第126条第1項ただし書き、第2項及び第3項の規定に適合するので、本件訂正を認める。 III.特許異議の申立についての判断 1.請求項1および2に係る発明 訂正請求は認められるので、請求項1および2(全請求項)に係る発明は、訂正明細書の特許請求の範囲請求項1および2に記載された下記のとおりのものである。 「1.成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品の製造方法であって、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押出成形した内部樹脂層を用いて前記内部層を形成し、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、前記粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させ、前記内部層の外側に対して前記表面層を厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下でかつ前記表面層と前記内部層との合計の厚さ寸法を2ミリメートル以上となる条件で押出成形することを特徴とする木質様製品の製造方法。 2.成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品であって、前記内部層は、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押し出して成形した内部樹脂層を備え、前記表面層は、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、前記粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させて、前記内部樹脂層の外側に固定して厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下で形成され、前記表面層および前記内部層の合計の厚さ寸法が2ミリメートル以上であることを特徴とした木質様製品。」 2.取消理由の概要 当審が通知した取消理由の概要は、訂正前の請求項2および4に係る発明は、その出願前日本国内または外国において頒布された特開昭60-219051号公報(昭和60年11月1日発行、以下、刊行物1という)および国際公開番号WO94/20280号(PCT/JP94/00351、1994年9月15日発行、以下、刊行物2という)に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものと認められるから、それらの特許は特許法第29条第2項の規定に違反してされた、というものである。 3.刊行物の記載 (1) 刊行物1には次の記載がなされている。 a-1「木粉、木材破砕片等の木質粉末を混合した塩化ビニル樹脂表面材の裏面に、塩化ビニルを主体とする樹脂層を芯材として積層形成したことを特徴とする自動車用内装材。」(特許請求の範囲) a-2「本発明は自動車の内装に用いる素材の改良に関し、特に、天然木に酷似する外観をもつ自動車用内装材に関する。」(第1頁左欄第11行〜第13行) a-3「第2図は本発明の第1実施例を示すもので、符号4は部品として形成される場合の形状保持と剛性を保つ芯材でこの芯材4の表面には木質感を得るための木質系塩化ビニル複合樹脂層5を積層してある。即ち、図示例における芯材4は塩化ビニル樹脂に対して、木粉、木材破砕片等の木質粉末を10〜20重量%の範囲で混合したものであるから、芯材の性質はほとんど塩化ビニル樹脂に近い性質を有しており、耐衝撃性と成形性に優れている。また、内装部品の表層として用いる木質系塩化ビニル複合樹脂層5は、塩化ビニル樹脂(発泡塩化ビニルであってもよい)を主体とする樹脂中に、木粉、木材破砕片等の木質粉末を40〜60重量パーセントの範囲で混合して形成してあるから、外観と触感共に天然木材に酷似した性質を示し、同層は予備加熱によって自由度の広い成形性を発揮する。」(第2頁右上欄第2行〜末行) a-4「塩化ビニル樹脂を基材とする芯材4の表面に木質系塩化ビニル複合樹脂層5を形成するには・・・同時押出法により同時成形することも可能である。」(第2頁右上欄末行〜左下欄第5行) (2)刊行物2には次の記載がなされている。 b-1「原料としてのセルロース材を粉砕して得た粉砕粉を磨砕処理して、嵩比重を高めた粉粒とし、この粉粒の外周面に、該粉粒よりも小径で、かつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂及び顔料を混合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に押出成形または射出成形により所望形状に成形したことを特徴とする木質様製品の製造方法。」(請求の範囲1) b-2「固定粒に樹脂及び顔料を混合した木質様形成材ペレットを、顔料の種類を変えて複数種類作り、これらの木質様形成材ペレットのうち顔料の異なる木質様形成材ペレットを2種以上混合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に押出成形または射出成形により所望形状に成形したことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の木質様製品の製造方法。」(請求の範囲7) 4.当審の判断 訂正前の請求項2および4はそれぞれ、請求項1および2とされたので、新たな請求項1および2に係る特許について、当審が通知した取消理由の内容が妥当か否かを検討する。 (1)請求項1に係る発明について 刊行物1には、自動車内装材の発明と共に、その製造方法の発明が記載されているといえる。(摘示記載a-4参照。) 本件請求項1に係る発明と刊行物1に記載された自動車内装材の製造方法の発明とを対比すると、 刊行物1における塩化ビニル樹脂の芯材、表面層としての木質系塩化ビニル複合樹脂層は、本件請求項1に係る発明における、内部層及び表面層に対応する。また、製造法について、本件請求項1に係る発明では、樹脂を押出成形した内部樹脂層を用いて内部層を形成し、内部層の外側に対して表面層を押出成形することを特定しているが、刊行物1では、芯材の表面に、木質系塩化ビニル複合樹脂層を形成するには、同時押出法により同時成形することが記載されているので、製造法は一致している。 両者は、「成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品の製造方法であって、樹脂を押出成形した内部樹脂層を用いて内部層を形成し、内部層の外側に対して表面層を押出成形することによる木質様製品の製造方法」で一致し、次の点で相違する。 イ.表面層を構成する材料について、本件請求項1に係る発明が、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させたものと特定しているのに対して、刊行物1では、そのようなことを明らかにしていない点、 ロ.押出成形における内部層及び表面層の厚さを、本件請求項1に係る発明が、表面層の押出を厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下でかつ表面層と内部層との合計の厚さ寸法を2ミリメートル以上となる条件で行うと特定しているのに対して、刊行物1では、そのようなことを明らかにしていない点、 ハ.内部層を構成する樹脂材料について、本件請求項1に係る発明では、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を用いると特定しているのに対して、刊行物1では、塩化ビニル樹脂に木質粉末を10〜20重量%の範囲で混合したもので塩化ビニル樹脂に近い性質と記載されているだけである点。 (相違点イについて) 刊行物2には、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉を磨砕処理して、嵩比重を高めた粉粒とし、この粉粒の外周面に、該粉粒よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂及び顔料を混合しかつ溶融した材料を用い、これを溶融後または溶融と同時に押出成形して木質様製品を製造することが記載されており、さらに、このような材料を用いて得られた木質様製品が天然の木目に近い表面特性を有することが記載されている。 そうすると、木質様の外観が得られる材料として公知の刊行物2の木質様製品の材料を、刊行物1における表面層の材料とすることは、当業者が容易になし得たと認められる。 (相違点ロについて) 刊行物1に記載された自動車内装材の製造にあたって、内装材の外観と触感が天然木材に酷似した性質を示すように表面材を設計し、内装材の耐衝撃性と成形性が優れるように芯材を設計すること(特に、a-3参照)は、当業者が留意すべきことにすぎないから、表面層の厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下でかつ表面層と内部層との合計の厚さ寸法を2ミリメートル以上とする程度のことは、当業者が容易に選定し得た事項にすぎないと認められる。また、押出成形の条件からみても、層の厚さの規定は、当業者が容易に選定し得たことにすぎないと認められる。 (相違点ハについて) 本件請求項1に係る発明では、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂の具体例としてポリ塩化ビニルを挙げており、刊行物1においても、塩化ビニル樹脂に近い性質を有しているものを使用することが記載され、両者は、使用する材料が塩化ビニル樹脂で一致するから、「天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する」の有無は、実質的な相違点とは認められない。 したがって、請求項1に係る発明は、刊行物1および刊行物2に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものと認められる。 特許権者は、意見書において、請求項1に係る発明は、断面が大きな成形品を押出成形する場合にあっても天然の木目に極めて近い模様を表面に有する成形品を製造できる製造方法を提供できたという効果を奏した旨の主張をしているが、請求項1中には、「断面が大きい」旨の規定はなく、また本件明細書には、断面が大きな成形品の具体例は何も示されていないから、特許権者主張は、採用することができない。 (2)請求項2に係る発明について 本件請求項2に係る発明は、実質的に本件請求項1に記載された製造方法によって製造される木質様製品に相当するものである。そうすると、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明で述べた理由と同様の理由により、刊行物1および刊行物2に記載された発明に基いて当業者が容易に発明することできたものであると認められる。 IV.結び 以上のとおりであるから、本件請求項1および2に係る発明は、特許法第29条第2項に規定により、特許を受けることができない。 したがって、本件請求項1および2に係る特許は、拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものと認める。 よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 木質様製品の製造方法および木質様製品 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品の製造方法であって、 天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押出成形した内部樹脂層を用いて前記内部層を形成し、 セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、前記粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させ、前記内部層の外側に対して前記表面層を厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下でかつ前記表面層と前記内部層との合計の厚さ寸法を2ミリメートル以上となる条件で押出成形する ことを特徴とする木質様製品の製造方法。 【請求項2】 成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品であって、 前記内部層は、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押し出して成形した内部樹脂層を備え、 前記表面層は、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、前記粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させて、前記内部樹脂層の外側に固定して厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下で形成され、 前記表面層および前記内部層の合計の厚さ寸法が2ミリメートル以上である ことを特徴とした木質様製品。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 この発明は木質様製品の製造方法および木質様製品、更に詳しくは、断面が大きな製品を押し出し成形する場合にあっても天然の木目に極めて近い模様を表面に有する成形品を製造できる技術に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 本願発明に関連のある技術として、PCT JP94/00351号(国際公開番号;WO94/20280号)に記載された「セルロース系微粉粒、木質様成形品および木質様製品」の技術について簡単に説明する。 原料としてのセルロース材を粉砕して得た粉砕粉を磨砕処理して嵩比重を高めた粉粒とし、この粉粒の外周面に、該粉粒よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂及び顔料を混合し、かつ融解させ、その後または融解と同時に押出成形または射出成形により所望形状に形成する。すると、天然の木の木目に極めて近い模様を表面に有し、しかも手触り感等の風合いも天然の木に近い木質様製品の製造方法及び木質様製品を提供することができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 ところで、押出成形における断面に注目しその断面の厚さが大きい場合、木目模様が十分に現れないことが多かった。この原因は、断面の厚さが大きい場合には成形直前の撹拌速度や押し出し速度が大きいため、成形時における顔料が均一に混ざって流れてしまうためと考えられる。 【0004】 本発明が解決すべき課題は、天然の木の木目に極めて近い模様を表面に有し、しかも手触り感等の風合いも天然の木に近い木質様製品を製造できる技術に於いて、断面が大きな成形品を押し出し成形する場合にあっても天然の木目に極めて近い模様を表面に有する成形品を製造できる技術を提供することにある。 ここで、請求項1記載の発明の目的は、断面が大きな成形品を押し出し成形する場合にあっても天然の木目に極めて近い模様を表面に有する成形品を製造できる製造方法を提供することにある。 【0005】 また、請求項2記載の発明の目的は、断面が大きな成形品を押し出し成形する場合にあっても天然の木目に極めて近い模様を表面に有する成形品を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上記した目的を達成するための手段として、以下の発明を提供する。 請求項1記載の木質様製品の製造方法は、成形品の外表面をなす表面層(10)と、その表面層(10)の内部を形成する内部層(20)とを備えて形成される成形品の製造方法であって、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押出成形した内部樹脂層(21)を用いて前記内部層(20)を形成し、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、前記粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させ、前記内部層(20)の外側に対して前記表面層(10)を厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下でかつ前記表面層(10)と前記内部層(20)との合計の厚さ寸法を2ミリメートル以上となる条件で押出成形したことを特徴とする。 【0007】 ここで、「表面層」の厚さは、0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下とする。0.1ミリメートル未満では手触り感等の風合いが天然木とは異なってしまうからであり、5ミリメートルより大きいと木目模様が十分に現れないからである。 また、「表面層」と「内部層」との合計の厚みは、少なくとも2ミリメートル以上である。2ミリメートル未満では、手触り感等の風合いが天然木とは異なってしまうからである。 【0008】 「内部層」は、「内部樹脂層」のみから形成してもよいし、他の材質(例えばアルミニウム合金)にて形成された芯材などの外側に「内部樹脂層」を固定して形成してもよい。 「セルロース材」は、天然木材のほか、おがくず、稲藁、バカスなどを含む。 「樹脂」とは、硬質樹脂、軟質樹脂を含み、例えば塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂などである。 【0009】 「表面粒」とは、酸化チタン、フェライト、アルミニウム、ニッケル、銀などの金属材料、またはセラミック等の非金属材料である。 「顔料」とは、有色顔料であり、例えば酸化鉄、カドミウムイエロー、カーボンブラックなどの無機顔料または有機顔料である。 以上の用語は、以下の請求項においても同様の意味として用いる。 【0010】 請求項2記載の木質様製品は、成形品の外表面をなす表面層(10)と、その表面層(10)の内部を形成する内部層(20)とを備えて形成される成形品であって、前記内部層(20)は、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押し出して成形した内部樹脂層(21)を備え、前記表面層(10)は、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、前記粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させて、前記内部樹脂層(21)の外側に固定して厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下で形成され、前記表面層(10)および前記内部層(20)の合計の厚さ寸法が2ミリメートル以上であることを特徴とする。 【0011】 【作用】 請求項1記載の木質様製品の製造方法は、以下のような作用をなす。 すなわち、最終成形品の断面積に比して表面層(10)が占める断面積の割合は小さいので、最終成形品の断面すべてを一遍に押し出す場合に比べて成形直前の撹拌速度や押し出し速度が小さくて済み、成形直前の撹拌速度や押し出し速度が小さくすると、成形品における顔料が均一に混ざらないで流れる。このため顔料が不規則に流れ、表面層(10)は、成形品の表面に天然の木の木目に極めて近い模様をなす。 【0012】 また、内部層(20)は、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押し出して成形した内部樹脂層(21)を備えており、最終成形品全体の手触り感等の風合いも天然の木に近い。 【0013】 請求項2記載の木質様製品は、以下のような作用をなす。 すなわち、表面層(10)は、熱可塑性樹脂に顔料とセルロース材を含んでおり、成形品の表面に天然の木の木目に極めて近い模様をなす。 【0014】 また、内部層(20)は、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する熱可塑性樹脂を押し出して成形した内部樹脂層(21)を備えており、手触り感等の風合いも天然の木に近い木質様製品となる。 【0015】 【実施例】 以下、本発明を実施例及び図面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、本発明の一実施例を示す斜視図たる図1である。 本実施例は、成形品の外表面をなす表面層10と、その表面層10の内部を形成する内部層20とを備えて形成される成形品およびその製造方法である。 【0016】 まず、アルミニウム合金のパイプ22を押出成形にて形成する。そして、その押出形成されたパイプ22の外表面に対し、質量および硬さが天然木に極めて近い樹脂、例えば硬質のポリ塩化ビニルを押出成形する。その樹脂層を内部樹脂層21およびパイプ22にて形成される筒状体を内部層20とする。 【0017】 一方、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉を磨砕処理して嵩比重を高めた粉粒とし、この粉粒の外周面に、該粉粒よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とする。なお、この固定粒の製造は、PCT JP94/00351号(国際公開番号;WO94/20280号)に開示されている方法を用いることができる。したがって、本実施例においては、詳しい説明を省略する。 【0018】 次に、この固定粒を用いて木質様形成シード材を形成する。すなわち、樹脂に顔料および固定粒を混合した木質様形成シード材を形成する。この木質様形成シード材は、樹脂の粉末、顔料の粉末および固定粒を混合しただけの木質様形成コンパウンドでもよいが、それら混合物を融解し、多孔円形ノズルからひも状に押し出して切断し、木質様形成ペレットを作製して使用してもよい。そうしておくと、輸送、保管などの際に吸湿したりせず、同一品質を保ちやすくて便利である。一方、木質様形成コンパウンドとした場合には、木質様形成ペレットよりも融解に要する時間及びエネルギーが小さくて済む。 【0019】 ここで用いる樹脂としては、例えば塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂などが採用可能であったが、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂が好適であった。ここにいう樹脂の種類は、最終的に所望する成形品に要求される性能によって異なっている。例えば、手すりなど住宅内の造作材に使用する場合には、硬質発泡樹脂を用い、窓サッシなど強度が必要な部材に使用する場合には、硬質樹脂を用いる。本実施例では、わずかに柔らかい感触のある手すりを製造するため、発泡性のポリ塩化ビニルを採用した。 【0020】 木質様形成シード材に用いる顔料は、例えば酸化鉄、カドミウムイエロー、カーボンブラックなどの無機顔料のうち、最終的な成形品が所望する色合いに合わせて、1種類または数種類を選択して用いる。 本実施例に用いる木質様形成シード材は、固定粒を約20重量%と、顔料を1ないし30重量%とを、樹脂に混合したものである。ここで、固定粒の配合比の実用的範囲は、木質様形成シード材全体に対して10ないし50重量%程度である。固定粒を10重量%以下とすると最終の成形品から木質感がなくなり、50重量%以上とすると成形時の流動性が悪くなるからである。また、顔料の配合比の実用的範囲は、木質様形成シード材全体に対して0.1ないし30重量%程度である。 【0021】 上記のようにして製造した木質様形成シード材を、通常は顔料の種類、固定粒の混合割合などを異ならせたものを複数種類用意しておき、それらから2種類以上を選択して混合する場合が多い。複数種類の顔料が混ざり合う際に木目模様を醸し出すからである。異なる種類の木質様形成シード材を選択する場合、一方の融解温度よりも他方の木質様形成シード材の融解温度が低くなるように選択すると、より好ましい。低い融解温度のものに合わせて融解し、融解時における流動性における流動性に差をつけると、木質様形成材シード材中の顔料も当然均一に流れず、最終的に成形して得られた製品は、その内部および表層部にて顔料による着色部が不均一に散在するので、成形製品の表層部においては、着色部に不均一な濃淡が生じ、天然の木目模様に近いものとなる。 【0022】 なお、融解温度を変化させるためには、公知の添加剤を加えたり、樹脂のグレードを融解温度が高いものに代えるといった方法を用いてもよい。 上記のようにして形成された木質様形成材シード材を用いて、前記内部樹脂層21の外側に対して表面層10を押出成形して押出成形品を形成する。すると、その表面層10は、熱可塑性樹脂に顔料とセルロースを含む固定粒とを含んでおり、成形品の表面に天然の木の木目に極めて近い模様を表面に有する。 【0023】 ここで、「表面層」の厚さは、0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下とする。0.1ミリメートル未満では手触り感等の風合いが天然木とは異なってしまうからであり、5ミリメートルより大きいと木目模様が十分に現れないからである。また、「表面層」と「内部層」との合計の厚みは、少なくとも2ミリメートル以上である。2ミリメートル未満では、手触り感等の風合いが天然木とは異なってしまうからである。 【0024】 なお、図示は詳しい省略するものの、表面層10を形成する樹脂および内部樹脂層21を形成する樹脂が熱可塑性樹脂の場合であって、上記のようにして形成した押出成形品であれば、その押出成形品を熱水の中につけて熱を加えて、その軸方向が曲線となるように両側から外力を加えれば、押出成形品の軸方向が曲面となるように曲げ加工を施すことができる。ただし、「表面層」の厚さは、3ミリメートルより大きいとしわが寄るなどして曲げ加工が行いにくいので、3ミリメートル以下とする。 【0025】 上記した実施例によれば、断面が大きな成形品を押し出し成形する場合にあっても天然の木目に極めて近い模様を表面に有する成形品を提示することができ、さらにその成形品に曲げ加工を施す技術も提供できた。 また、製造時間、製造コストがかかる固定粒の使用量を減らすことができるので、生産効率も高まった。 【0026】 また、内部層20を内部樹脂層21とアルミニウム合金製のパイプ22とで形成したので、パイプ22の存在による強度アップが図れているにもかかわらず、天然の木に近い木材の色合い、風合い、手触りの木質様成形品となった。 なお、上記実施例では「内部層20」は、内部樹脂層21とアルミニウム合金製のパイプ22とで形成したが、「内部樹脂層」のみから形成してもよい。 【0027】 【発明の効果】 請求項1記載の発明によれば、断面が大きな成形品を押し出し成形する場合にあっても天然の木目に極めて近い模様を表面に有する成形品を製造できる製造方法を提供することができた。 また、請求項2記載の発明によれば、断面が大きな成形品を押し出し成形する場合にあっても天然の木目に極めて近い模様を表面に有する成形品を提供することができた。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例を示す斜視図である。 【符号の説明】 10 表面層 20 内部層 21 内部樹脂層 22 パイプ |
訂正の要旨 |
訂正の内容 訂正事項は次のとおりである。 a.請求項1の記載を削除する。 b.請求項2を新たな請求項1とし、その記載「成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品の製造方法であって、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押出成形した内部樹脂層を用いて内部層を形成し、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させ、前記内部層の外側に対して表面層を押出成形したことを特徴とする木質様製品の製造方法。」を「成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品の製造方法であって、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押出成形した内部樹脂層を用いて前記内部層を形成し、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、前記粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させ、前記内部層の外側に対して前記表面層を厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下でかつ前記表面層と前記内部層との合計の厚さ寸法を2ミリメートル以上となる条件で押出成形することを特徴とする木質様製品の製造方法。」と訂正する。 c.請求項3の記載を削除する。 d.請求項4を新たな請求項2とし、その記載「成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品であって、内部層は、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押し出して成形した内部樹脂層を備え、表面層は、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させて形成したものであって、内部樹脂層の外側に固定して形成したことを特徴とした木質様製品。」を「成形品の外表面をなす表面層と、その表面層の内部を形成する内部層とを備えて形成される成形品であって、前記内部層は、天然木の物理的性質のうち少なくとも質量が近似する樹脂を押し出して成形した内部樹脂層を備え、前記表面層は、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、前記粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂および顔料を混合しかつ融解させて、前記内部樹脂層の外側に固定して厚さ0.1ミリメートル以上5ミリメートル以下で形成され、前記表面層および前記内部層の合計の厚さ寸法が2ミリメートル以上であることを特徴とした木質様製品。」と訂正する。 e.特許明細書(平成9年3月31日付け手続補正書に添付した全文明細書、以下同じ)第3頁第8行(特許公報第2頁左欄第46行)の「請求項1および請求項2記載」の記載を「請求項1記載」と訂正する。 f.特許明細書第3頁第12行(特許公報第2頁左欄第50行)の「請求項3および請求項4記載」の記載を「請求項2記載」と訂正する。 g.特許明細書第3頁第18行〜第24行(特許公報第2頁右欄第6行〜第17行)の「請求項1・・・請求項2記載の」の記載を「請求項1記載の」と訂正する。 h.特許明細書第4頁第26行〜第5頁第3行(特許公報第3頁左欄第2行〜第12行)の「請求項3・・・請求項4記載の」の記載を「請求項2記載の」と訂正する。 i.特許明細書第5頁第13行(特許公報第3頁左欄第24行)の「請求項1および請求項2記載」の記載を「請求項1記載」と訂正する。 j.特許明細書第5頁第25行(特許公報第3頁左欄第37〜38行)の「請求項3および請求項4記載」の記載を「請求項2記載」と訂正する。 k.特許明細書第9頁第11行(特許公報第4頁右欄第24行)の「請求項1および請求項2記載」の記載を「請求項1記載」と訂正する。 l.特許明細書第9頁第14行(特許公報第4右欄第28行)の「請求項3および請求項4記載」の記載を「請求項2記載」と訂正する。 |
異議決定日 | 2002-04-23 |
出願番号 | 特願平7-18872 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
ZA
(B29C)
|
最終処分 | 取消 |
前審関与審査官 | 青木 俊明 |
特許庁審判長 |
高梨 操 |
特許庁審判官 |
加藤 志麻子 石井 克彦 |
登録日 | 2000-05-12 |
登録番号 | 特許第3065502号(P3065502) |
権利者 | ミサワホーム株式会社 |
発明の名称 | 木質様製品の製造方法および木質様製品 |
代理人 | 中山 寛二 |
代理人 | 中山 寛二 |
代理人 | 木下 実三 |
代理人 | 石崎 剛 |
代理人 | 石崎 剛 |
代理人 | 木下 実三 |