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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 E02D
管理番号 1065145
審判番号 不服2000-604  
総通号数 35 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1994-11-15 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2000-01-18 
確定日 2002-10-09 
事件の表示 平成5年特許願第107968号「直接基礎工法」拒絶査定に対する審判事件〔平成6年11月15日出願公開、特開平6-316941、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1.手続の経緯・本願発明
本願は、平成5年5月10日の出願であって、その請求項1及び2に係る発明(以下、「本願発明1及び2」という。)は、平成12年1月18日受付の手続補正書により補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された次のとおりのものである。

「【請求項1】
建物の各柱脚部の直下地盤中に不同沈下を防止する沈下低減杭を埋設すること、
建物の各柱脚部の直下地盤を、建物を支持可能な耐力を確保できる深さまで混合処理機によって掘削すると共にその原位置土壌とセメント系固化材とを原位置で撹拌混合することによって地盤改良を行なうこと、
前記沈下低減杭及び改良地盤の天端をそれぞれ同一レベルに揃え、両者の天端へ載置する形に建物の柱脚部を含む建物の直接基礎を施工して建物の建築を進めることを特徴とする直接基礎工法。
【請求項2】
建物の各柱脚部の直下地盤中に不同沈下を防止する沈下低減杭を埋設すること、
建物の各柱脚部の直下地盤を、建物を支持可能な耐力を確保できる深さまで掘削して一旦排土を行ない、排土された土壌とセメント系固化材とを撹拌混合したものを原位置へ戻して地盤改良を行なうこと、
前記沈下低減杭及び改良地盤の天端をそれぞれ同一レベルに揃え、両者の天端へ載置する形に建物の柱脚部を含む建物の直接基礎を施工して建物の建築を進めることを特徴とする直接基礎工法。」

2.引用例との対比・判断
(1)本願発明1について
本願発明1と、原査定の拒絶の理由に引用された特開平1-290824号公報、特開昭60-246928号公報、及び特開平4-330112号公報(以下、「引用例1ないし3」という。)とを比較すると、引用例1ないし3はいずれも、不同沈下を防止する沈下低減杭を埋設するとともに建物を支持可能な耐力を確保できる深さまで地盤改良を行なうという本願発明の構成要件を具備していない。
そして、本願発明1は、上記構成要件を具備することにより、明細書に記載の顕著な効果を奏するものである。
したがって、本願発明1は、引用例1ないし3に記載の発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとすることはできない。

(2)本願発明2について
本願発明2は、本願発明1と同様に上記構成要件を具備するものであるから、本願発明1についての判断と同様の理由により、引用例1ないし3に記載の発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとすることはできない。

3.むすび
以上のとおりであるから、本願については、原査定の理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2002-09-27 
出願番号 特願平5-107968
審決分類 P 1 8・ 121- WY (E02D)
最終処分 成立  
前審関与審査官 菊岡 智代安藤 勝治草野 顕子  
特許庁審判長 山田 忠夫
特許庁審判官 中田 誠
長島 和子
発明の名称 直接基礎工法  
代理人 山名 正彦  

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