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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G05D |
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管理番号 | 1065409 |
審判番号 | 不服2001-14194 |
総通号数 | 35 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1995-01-24 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2001-08-09 |
確定日 | 2002-10-15 |
事件の表示 | 平成 5年特許願第183187号「自力式制御弁用パイロット」拒絶査定に対する審判事件〔平成 7年 1月24日出願公開、特開平 7- 20945、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
1.手続の経緯・本願発明 本願は、平成 5年 6月30日の出願であって、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものであると認める。 2.原査定の理由の概要 原査定の理由の概要は、本願発明は、特開昭64-70805号公報(以下、引用例1という。)、特開昭60-41109号公報(以下、引用例2という。)に記載された発明、及び、実願平1-78018号(実開平3-30107号)のマイクロフィルム(以下、引用例3という。)等に示される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、というものである。 3.当審の判断 引用例1には、パイロット式制御弁が記載され、引用例2には、減圧弁における圧力室と流出室の間を連通する通路に逆止弁を設けることが記載され、引用例3には、ノズルフラッパを複数有する比例電磁式スプール弁が記載されている。 本願発明と上記各引用例に記載された発明とを対比すると、本願発明の「第1および第2のダイヤフラムを両端側に有する可動ステム」、「第1および第2のダイヤフラム間を出力圧室とし、かつこの出力圧を前記二次圧力室にブリードする通路」との構成がいずれの引用例にも記載されていない。 更に、引用例2の逆止弁を引用例1のパイロット式制御弁における二次側室5とフィードバック室23とを連通する通路24に適用すると正常な動作が妨げられると認められ、また、ノズルフラッパを複数有する構成が周知であったとしても、これを引用例1に記載された発明に適用する余地はないというべきであるから、本願発明の「可動ステムに前記第1のノズルフラッパと相反する開閉作動を行なう排気側となる第2のノズルフラッパ」との構成、及び「二次圧力室と出力圧室とを連通する通路を形成するとともに、この通路に逆止弁を配設した」との構成を、引用例1、引用例2、及び周知技術に基づいて当業者が容易に想到しえたとすることもできない。 したがって、本願発明は、引用例1、2に記載された発明、及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。 4.むすび 以上のとおり、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2002-09-03 |
出願番号 | 特願平5-183187 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(G05D)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 森林 克郎 |
特許庁審判長 |
大森 蔵人 |
特許庁審判官 |
紀本 孝 岩本 正義 |
発明の名称 | 自力式制御弁用パイロット |
代理人 | 紺野 正幸 |
代理人 | 西山 修 |
代理人 | 山川 政樹 |
代理人 | 黒川 弘朗 |
代理人 | 西山 修 |
代理人 | 西山 修 |
代理人 | 山川 政樹 |
代理人 | 黒川 弘朗 |
代理人 | 黒川 弘朗 |
代理人 | 紺野 正幸 |
代理人 | 山川 政樹 |
代理人 | 紺野 正幸 |