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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  E02D
管理番号 1065905
異議申立番号 異議2001-73212  
総通号数 35 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1994-09-20 
種別 異議の決定 
異議申立日 2001-11-28 
確定日 2002-08-12 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3171355号「基礎スラブ筋の配筋構造」の請求項1及び2に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第3171355号の請求項1及び2に係る特許を維持する。 
理由 〔1〕手続の経緯
本件特許第3171355号発明についての出願は、平成5年3月15日に特許出願され、平成13年3月23日にその発明について特許権の設定登録がなされ、その後、古閑典子より、その請求項1及び2に係る発明の特許について特許異議の申立てがなされ、当審において取消しの理由を通知したところ、その指定期間内に平成14年6月7日付けで意見書が提出されるとともに訂正請求がなされた。

〔2〕訂正請求について
1 訂正請求の内容
本件訂正請求の趣旨は、特許第3171355号の明細書を訂正請求書に添付した訂正明細書のとおり訂正することを求めるものであり、訂正事項は以下のとおりである。
訂正事項a
特許請求の範囲の記載「【請求項1】基礎梁によって囲まれる空間部に打設されるスラブコンクリート用の配筋構造であって、前記基礎梁部の縦方向の鉄筋が横方向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置されるとともに、その横方向のスラブ筋端部をこの縦方向の鉄筋に添わせて、その縦方向の鉄筋をスラブ筋の横方向の位置決め筋として配置されていることを特徴とする基礎スラブ筋の配筋構造。
【請求項2】前記基礎梁部の各縦方向の鉄筋間に跨って位置決め筋が取り付けられ、基礎スラブ内の上部側のスラブ筋端部が、この位置決め筋へ載せて設置されていることを特徴とする請求項1の基礎スラブ筋の配筋構造。」を、
「【請求項1】基礎梁によって囲まれる空間部に打設されるスラブコンクリート用の配筋構造であって、前記基礎梁部のスタラップ筋が横方向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置されるとともに、その横方向のスラブ筋端部を、スタラップ筋のスラブ筋長さ方向に間隔をあけて配された一対の縦方向の鉄筋間に跨るように添わせて、その縦方向の鉄筋をスラブ筋の横方向の位置決め筋として配置されていることを特徴とする基礎スラブ筋の配筋構造。
【請求項2】前記基礎梁部の隣接するスタラップ筋の縦方向の鉄筋間に跨って一対の位置決め筋がスラブ筋長さ方向に間隔をあけて取り付けられ、基礎スラブ内の上部側のスラブ筋端部が、これら位置決め筋間に跨るように載せて設置されていることを特徴とする請求項1の基礎スラブ筋の配筋構造。」
と訂正する。
訂正事項b
発明の詳細な説明の段落【0005の】の記載を、
「【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明は、基礎梁によって囲まれる空間部に打設されるスラブコンクリート用の配筋構造であって、前記基礎梁部のスタラップ筋が横方向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置されるとともに、その横方向のスラブ筋端部を、スタラップ筋のスラブ筋長さ方向に間隔をあけて配された一対の縦方向の鉄筋間に跨るように添わせて、その縦方向の鉄筋をスラブ筋の横方向の位置決め筋として配置されていることを特徴とする。同じくこの出願の請求項2の発明は、上記において、基礎梁部の隣接するスタラップ筋の縦方向の鉄筋間に跨って一対の位置決め筋がスラブ筋長さ方向に間隔をあけて取り付けられ、基礎スラブ内の上部側のスラブ筋端部が、これら位置決め筋間に跨るように載せて設置されていることを特徴とする。」
と訂正する。

2 訂正の適否
訂正事項aは、願書に添付された明細書の特許請求の範囲の請求項1における「基礎梁部の縦方向の鉄筋が横方向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置されるとともに、その横方向のスラブ筋端部をこの縦方向の鉄筋に添わせて」を、「礎梁部のスタラップ筋が横方向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置されるとともに、その横方向のスラブ筋端部を、スタラップ筋のスラブ筋長さ方向に間隔をあけて配された一対の縦方向の鉄筋間に跨るように添わせて」とし、位置決め筋となる鉄筋の構成を限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、この構成の限定は、願書に添付した明細書の段落【0008】の記載並びに同図1及び図2に基づくものである
また訂正事項bは、特許請求の範囲の訂正に伴って、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明及の記載との整合を図るために行う訂正であって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである。
そして、訂正事項a及びbは、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、しかも、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、上記訂正事項a及びbの訂正は、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則6条1項の規定によりなお従前の例によるとされる、特許法120条の4第3項において準用する平成6年法律第116号による改正前の特許法126条1項ただし書及び2項の規定に適合するので、本件訂正請求を認める。

〔3〕特許異議の申立てについて
1 異議申立ての理由の概要
異義申立人古閑典子は、甲第1号証〜甲第7号証を提出して、本件請求項1及び2に係る発明は、甲第1号証〜甲第6号証に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができないものであり、本件請求項1及び2に係る発明についての特許は取り消されるべきである旨主張している。
甲第1号証:「建築の配筋」、理工図書株式会社、昭和37年6月30日 発行、34、35頁
甲第2号証:「鉄筋コンクリート構造の設計(講習会用テキスト)-構造 計算のすすめ方・2-」、社団法人日本建築学会関東支部、昭和63 年2月1日発行、208、209、229、230頁
甲第3号証:「構造用教材」、社団法人日本建築学会、1989年4月2 0日発行、55頁
甲第4号証:「絵でみる鉄筋専科 正しい配筋のすすめ」、(株)建設資 材研究会、昭和47年4月15日発行、108、109頁
甲第5号証:「配筋読本」、有限会社建築技術、昭和52年2月1日発行 、41頁
甲第6号証:「鉄筋工事施工要領書」、全国鉄筋業共同組合連合会、昭和 60年4月10日発行、27頁
甲第7号証:本件特許公報
2 本件発明
本件請求項1及びに係る発明(以下、「本件発明1」及び「本件発明2」という。)は、訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1及び2に記載されたとおりのものと認める。(上記〔2〕の「1 訂正請求の内容」の訂正事項a参照。)

3 特許異議の申立てについての判断
3-1 甲各号証の記載事項
甲第1号証(取消しの理由に引用した刊行物1)には、
a「建築の配筋」の表題を付された34頁に、「大梁の主筋が直交する時には……要はスラブ筋を水平にすることである。」、「b)受筋の活用 ……計算の時に仮定した位置に鉄筋を保持するために入れたりする鉄筋を受筋と呼ぶこととする。」との記載があり、
b 34頁の図2.41に、「受筋をスタラップに所定の位置に流し、その上にスラブ筋をのせる。」との説明とともに、梁のスタラップに取り付けられた受筋の上にスラブ筋をのせた状態が図示され、
c 34頁に「写真2・32 キャンチレバーを受ける梁,受筋が入つているのでスラブ筋が整然としている。」との説明があり、写真2・32に、梁にスタラップ筋が間隔を置いて配置され、スタラップ筋間に跨って受筋が取り付けられ、受筋上に横方向のスラブ筋がのせられている配筋構造が示されている。
甲第2号証には、208、209頁に、あばら筋を、あばら筋の直径によって25〜45cm以下の間隔で配置する規定が記載され、229、230頁に、普通鉄筋コンクリートのスラブ筋を、短辺方向で20cm以下、長辺方向で30cm以下の間隔で配置する規定が記載されている。
甲第3号証には、大梁にあばら筋が配され、床スラブに長辺方向の鉄筋と短辺方向の鉄筋が配された構造が図示されている。
甲第4号証(取消しの理由に引用した周知例1)には、108頁に「スラブ受筋の活用(1)」の表題があり、109頁に「『鉄筋を計算仮定どおりの位置に正しく置く。そして,移動しないように結束などをしっかりすること。』これが,配筋上の鉄則である。はりの横腹につくスラブを例にとって,その主筋の位置をどう保つかを考えよう。……写真1のように,13φ筋をスタラップと緊結させる。この水平鉄筋を受筋とよぶことにする。」との記載があり、上部側のスラブ主筋の端部をスタラップ筋に緊結された受筋へ載せて設置した状態が図示されている。
甲第5号証及び甲第6号証には、梁のスタラップ筋と、スラブ筋を受ける受筋が図示されている。

3-2 対比・判断
(1)本件発明1について
本件発明1と甲第1号証記載のものとを対比すると、甲第1号証の写真2・32には、梁にスタラップ筋が間隔を置いて配置され、スタラップ筋間に跨って受筋が取り付けられ、受筋上に横方向のスラブ筋がのせられている配筋構造が示されているが、スタラップ筋が横向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置され、その横方向のスラブ筋端部を、スタラップ筋の縦方向の鉄筋に添わせていることが、必ずしも明確に示されているということはできないから、甲第1号証記載のものは、少なくとも本件発明1の「基礎梁部のスタラップ筋が横方向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置されるとともに、その横方向のスラブ筋端部を、スタラップ筋……の縦方向の鉄筋……に添わせて、その縦方向の鉄筋をスラブ筋の横方向の位置決め筋として配置されている」との構成を備えていない点で、両者は相違する。
そして、上記相違点の構成は甲第2号証〜甲第6号証にも示されておらず、また、本件特許の出願前に周知の技術事項ともいえない。
しかも、本件発明1は、上記相違点の構成を備えることにより、明細書記載の効果を奏するものである。
したがって、本件発明1は、甲第1号証〜甲第6号証に記載のものに基いて当業者が容易に発明をすることができたものとすることができない。
(2)本件発明2について
本件発明2は、本件発明1において構成を付加したものであるから、本件発明1が、先の「(1)本件請求項1に係る発明について」に記載したように、甲第1号証〜甲第6号証記載のものに基いて当業者が容易に発明をすることができたものとすることができない以上、本件発明2も、甲第1号証〜甲第6号証記載のものに基いて当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。

4 むすび
以上のとおりであるから、異議申立人の主張する理由及び提出した証拠方法によっては、本件発明1及び2についての特許を取り消すことはできない。
また、他に本件発明1及び2についての特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
基礎スラブ筋の配筋構造
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 基礎梁によって囲まれる空間部に打設されるスラブコンクリート用の配筋構造であって、前記基礎梁部のスタラップ筋が横方向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置されるとともに、その横方向のスラブ筋端部を、スタラップ筋のスラブ筋長さ方向に間隔をあけて配された一対の縦方向の鉄筋間に跨るように添わせて、その縦方向の鉄筋をスラブ筋の横方向の位置決め筋として配置されていることを特徴とする基礎スラブ筋の配筋構造。
【請求項2】 前記基礎梁部の隣接するスタラップ筋の縦方向の鉄筋間に跨って一対の位置決め筋がスラブ筋長さ方向に間隔をあけて取り付けられ、基礎スラブ内の上部側のスラブ筋端部が、これら位置決め筋間に跨るように載せて設置されていることを特徴とする請求項1の基礎スラブ筋の配筋構造。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、スラブコンクリート内に埋設される基礎スラブ筋の配筋構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
基礎梁によって囲まれる空間部にスラブコンクリートを打設する場合において、基礎スラブ部分の鉄筋配筋は、まず捨コンクリート上にそのスラブ部分の横筋の位置を示す墨打ちを行った後、この墨に従って上下の横筋を配筋していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、上記従来のスラブ筋の配筋構造においては、配筋作業の前に予め墨打ちを行う必要があり、それだけ施工工数が多くなり、施工時間も長くなるという欠点がある。また、上下のスラブ筋のうち下部側のスラブ筋は、捨コンフリート上に設置したブロックなどの土台へ設置することで簡単に支持することが出来、上下の位置決めも容易であるが、上部側の横方向のスラブ筋については、そのようなものがなく、高さを測りながら手で支えておいて、基礎梁側の鉄筋へ緊結しなければならないという欠点があった。
【0004】
この発明は、このような従来の欠点を解消して、基礎梁間にスラブコンクリートを打設する基礎構造において、スラブ筋の位置決めが容易で短時間に施工出来るようにすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、基礎梁によって囲まれる空間部に打設されるスラブコンクリート用の配筋構造であって、前記基礎梁部のスタラップ筋が横方向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置されるとともに、その横方向のスラブ筋端部を、スタラップ筋のスラブ筋長さ方向に間隔をあけて配された一対の縦方向の鉄筋間に跨るように添わせて、その縦方向の鉄筋をスラブ筋の横方向の位置決め筋として配置されていることを特徴とする。同じくこの出願の請求項2の発明は、上記において、基礎梁部の隣接するスタラップ筋の縦方向の鉄筋間に跨って一対の位置決め筋がスラブ筋長さ方向に間隔をあけて取り付けられ、基礎スラブ内の上部側のスラブ筋端部が、これら位置決め筋間に跨るように載せて設置されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】
上記のように、横方向のスラブ筋は、その端部を基礎梁部の縦方向の鉄筋へ添わせるようにして設置するだけで位置決め出来る。また、基礎梁部の位置決め筋へ上部側のスラブ筋を載せることで、上下の位置決めがなされることになる。
【0007】
【実施例】
図において(1)は、基礎梁部の鉄筋ユニットであって、この鉄筋ユニット(1)は、基礎梁部の断面から見て概略長方形状に形成されたループ状のスタラップ筋(2)と、基礎梁長手方向の複数本の横筋(3)(3)…からなり、スタラップ筋(2)を基礎梁長手方向に間隔を置いて配置するとともに、そのスタラップ筋(2)の各コーナーの内側を連結するようにして横筋(3)を一体に連結したものであって、このようなユニット(1)が、基礎梁長手方向に沿って設置されている。(4)は、割栗石(5)上に施工した捨コンクリートであり、この捨コンクリート(4)上にスペーサブロック(6)を設置するとともに、このスペーサブロック(6)上に載せるようにして、前記基礎梁部の鉄筋ユニット(1)を設置している。
【0008】
(7)は、上記基礎梁部間に打設される基礎スラブコンクリート(8)用の上部側の横筋、(9)は同じく下部側の横筋を示している。これら横筋(7)(9)は、基礎梁間に設置できるだけの所定の長さに予め切断されており、これらの横筋(7)(9)をそれぞれ現場で所定間隔及び高さに設置するものであるが、前記基礎梁部の鉄筋ユニット(1)におけるスタラップ筋(2)は、それら横筋(7)(9)の配置間隔と等しい間隔で配置されている。それゆえ、このスタラップ筋(1)の縦筋部(10)に沿わせるようにして配置することによって、これらの横筋(7)(9)を正確に位置決めして設置することができる。
【0009】
その際、下部側の横筋(9)は、前記スペーサブロック(6)の上に設置され、更にその横筋(9)と直交方向の別の横筋(9)が、その上に設置されている。他方、上部側の横筋(7)は、前記スタラップ筋(2)の各縦筋部(10)(10)間に跨がって予め所定の高さに取付けた横方向の位置決め筋(11)(11)上に設置し、これによって、所定高さに位置決めして設置できるようになっている。
【0010】
【発明の効果】
したがって、上記この発明によれば、先に基礎梁部の鉄筋を設置するとともに、この基礎梁部において予め基礎スラブの横筋と同じ間隔に配置されている縦筋部に沿わせるように、その縦筋を横方向の位置決め筋として、それらの横筋を配置することによって、自ずとその基礎スラブの横筋の水平方向の位置決めがなされることになる。そのため、従来のように予め墨打ちを行う必要がなく、短時間に設置作業を行うことができるという効果がある。
【0011】
また、上部側の横筋は、同じく基礎梁部の縦筋部に取付けた位置決め筋上へ載せることによって自ずから上下の位置決めがなされることになるから、この点においても、作業を迅速に行うことができるという効果が得られたものである。
【0012】
更に、この発明の実施例で示すように、上記スラブ横筋を、予め所定の長さに切断しておくことにより、現場で横筋を繋いだり切断する必要がないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この発明の実施例を示す基礎梁部とスラブ部分の縦断面図である。
【図2】
同じく平面図である。
【符号の説明】
(1) 基礎梁部の鉄筋ユニット
(2) 基礎梁部のスタラップ筋
(7) スラブ部分の横筋
(9) スラブ部分の横筋
(10) スタラップ筋の縦筋部
(11) 位置決め筋
 
訂正の要旨 〔訂正の要旨〕
特許第3171355号の明細書を、特許請求の範囲の減縮を目的として下記訂正事項aのとおり、明瞭でない記載の釈明を目的として下記訂正事項bのとおり訂正する。
訂正事項a
特許請求の範囲の記載「【請求項1】基礎梁によって囲まれる空間部に打設されるスラブコンクリート用の配筋構造であって、前記基礎梁部の縦方向の鉄筋が横方向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置されるとともに、その横方向のスラブ筋端部をこの縦方向の鉄筋に添わせて、その縦方向の鉄筋をスラブ筋の横方向の位置決め筋として配置されていることを特徴とする基礎スラブ筋の配筋構造。
【請求項2】前記基礎梁部の各縦方向の鉄筋間に跨って位置決め筋が取り付けられ、基礎スラブ内の上部側のスラブ筋端部が、この位置決め筋へ載せて設置されていることを特徴とする請求項1の基礎スラブ筋の配筋構造。」を、
「【請求項1】基礎梁によって囲まれる空間部に打設されるスラブコンクリート用の配筋構造であって、前記基礎梁部のスタラップ筋が横方向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置されるとともに、その横方向のスラブ筋端部を、スタラップ筋のスラブ筋長さ方向に間隔をあけて配された一対の縦方向の鉄筋間に跨るように添わせて、その縦方向の鉄筋をスラブ筋の横方向の位置決め筋として配置されていることを特徴とする基礎スラブ筋の配筋構造。
【請求項2】前記基礎梁部の隣接するスタラップ筋の縦方向の鉄筋間に跨って一対の位置決め筋がスラブ筋長さ方向に間隔をあけて取り付けられ、基礎スラブ内の上部側のスラブ筋端部が、これら位置決め筋間に跨るように載せて設置されていることを特徴とする請求項1の基礎スラブ筋の配筋構造。」
と訂正する。
訂正事項b
発明の詳細な説明の段落【0005の】の記載を、
「【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明は、基礎梁によって囲まれる空間部に打設されるスラブコンクリート用の配筋構造であって、前記基礎梁部のスタラップ筋が横方向のスラブ筋の配置間隔と同間隔で配置されるとともに、その横方向のスラブ筋端部を、スタラップ筋のスラブ筋長さ方向に間隔をあけて配された一対の縦方向の鉄筋間に跨るように添わせて、その縦方向の鉄筋をスラブ筋の横方向の位置決め筋として配置されていることを特徴とする。同じくこの出願の請求項2の発明は、上記において、基礎梁部の隣接するスタラップ筋の縦方向の鉄筋間に跨って一対の位置決め筋がスラブ筋長さ方向に間隔をあけて取り付けられ、基礎スラブ内の上部側のスラブ筋端部が、これら位置決め筋間に跨るように載せて設置されていることを特徴とする。」
と訂正する。
異議決定日 2002-07-18 
出願番号 特願平5-81467
審決分類 P 1 651・ 121- YA (E02D)
最終処分 維持  
特許庁審判長 木原 裕
特許庁審判官 蔵野 いづみ
鈴木 公子
登録日 2001-03-23 
登録番号 特許第3171355号(P3171355)
権利者 積水ハウス株式会社
発明の名称 基礎スラブ筋の配筋構造  
代理人 樽本 久幸  
代理人 樽本 久幸  

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