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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06K
管理番号 1071533
審判番号 不服2001-23712  
総通号数 39 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1997-02-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2001-12-10 
確定日 2003-01-29 
事件の表示 平成 7年特許願第507590号「認証カード及びシステム」拒絶査定に対する審判事件[平成 7年 3月 2日国際公開、WO95/06371、平成 9年 2月25日国内公表、特表平 9-502038]について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯・本件発明
本願は、平成6年8月1日(パリ条約による優先権主張1993年8月26日、米国)を国際出願日とする出願であって、その請求項8に係る発明は、補正された明細書及び図面の記載からみて、特許請求の範囲の請求項8に記載された事項により特定されるものであるところ、その請求項8の記載は次のとおりである。(請求項8に係る発明を、以下、「本件発明」という。)
「(A)疑似ランダムな時変符号を生成するステップと、
(B)前記疑似ランダムな時変符号と認証カードに固有な符号をバーコードに変換するステップと、
(C)前記カードのLCD表示部に前記バーコードを表示するステップと、
からなることを特徴とするカードの真偽を認証する方法。」

2.引用刊行物
これに対して、原査定の拒絶の理由に引用された、本願の優先権主張の日前に頒布された刊行物である特開昭63-24384号公報(以下、「刊行物1」という。)には、次の事項が記載されている。
A.「[実施例]
本発明によれば、有資格者は、典型的に個人に一義的な番号である第1図、第1A図、第2図および第3図の固定された秘密コード即ちカードのシード10が与えられる。第2図のクレジット・カードまたは銀行/キャッシュ・カード20の場合、この番号10は、・・・カード自体に印刷することができる。固定コード/カード・シード10が恒久的な印刷形態もしくは本発明の装置と密着する形態で提供される場合は、この固定コード10の別の部分、所謂ピン45(各人の識別番号)も設けられることが望ましいが、これは資格のあるユーザを固定コード/カード・シード10の不正使用に対して更に保護するためユーザが記憶する。・・・
このような固定および(または)記憶コード(一般に、第3図のピン45即ち個人の識別番号)は、接近管理モジュール(ACM)またはホスト・コンピュータ50(第1図、第1A図、第3図)に対して、一義的な静的変数10と共に入力され、」(第9頁右上欄7行〜左下欄14行)
B.「このようなクレジット・カード・サイズのコンピュータ20(第2図)はまた、アルゴリズムにより生成される最終的な予測不能コード40(第3図において、「カードの結果のコード」として示される)を表示するための従来周知の液晶ディスプレイ44を含むことが望ましい。このように生成された予測不能コード40は、ホスト・コンピュータまたはACM50(第1図、第1A図、第3図)に対して実際に入力するため、ユーザが目で見ることができる。・・・マイクロプロセッサ20に第1の予測不能コード40の視覚的な表示のため液晶ディスプレイ45を設けることに加えて、あるいはその代りに、コンピュータ20は第1の予測不能コード40(即ち、カードの結果のコード)および(または)ピン45をACMまたはホスト50により機械で読取る装置を含めてもよく、あるいは第1の予測不能コード40を個人的に検知するための音響を生じるかまたは他の手段を含めることもできる。
第3図においては、カードおよびホストのピンが比較されて整合状態を見出した後(ステップ110)、整合するかどうかを判定する(第3図、ステップ120)ため、カード・シード10は一般にホストまたはACMに格納されたカード・シードのライブラリに対して比較される。・・・
シード10および(または)ピン45を静的変数として使用することに加えて、ユーザに対して最終的に接近または許可90を与える予測不能コード40、70を計算するため、第2の変数である動的変数30、60(第1図、第1A図)を使用するように予め定めたアルゴリズムが構成されている。動的変数は、カード・シード10および(または)ピン45がカード・コンピュータ20またはホストまたはACM50のいずれか一方のアルゴリズムに入力される時間間隔で定義され決定されるコード、典型的には1つの番号を含む。動的変数は、静的変数が予め定めたアルゴリズムに入力される日付および時分により定義されることが最も望ましい。このように定義された動的変数は1分毎に変化すると考えることができる。この動的変数は、あるいはまた、どの時間間隔、例えば2分、5分・・・1時間毎に、または他の予め定めた時間間隔の経過とともに変化する。
第1図においては、このような動的変数を確保する最も望ましい手段は電子的なディジタル・クロックの如き時計装置により、この装置は従来周知の手段によって静的変数10および(または)ピン45の入力(ステップaまたはc)に応答して、カード20またはホストまたはACM50の予め定めたアルゴリズムに対して日付または特定の時間間隔(例えば、1分、2分、5分等)を自動的に入力する(ステップa1またはc1)。・・・予め定めたアルゴリズムに対して入力される動的変数30または60が予め定めた持続時間の連続的な時間間隔の経過と共に絶対値において常に変化するという事実は、予め定めたアルゴリズムに従って生じたカード・コード40またはホストまたはACM70もまた連続する時間間隔と共に常に変化しており、またこれにより全く予測できないことを意味する。」(第10頁左上欄7行〜第11頁左上欄8行)
C.「本発明における使用に適するアルゴリズムの唯一の特定の要件は、このようなアルゴリズムが2つの種類の変数、即ち上記の如き静的変数(固定コード)と動的変数に基いて予測不能コードを生じることである。予め定めたアルゴリズムf(x,y)により最終的に生じる予測不能コードCは、下記の如く数式に表すことができる。即ち、
f(x,y)=C
但し、xは静的変数/固定コード、yは動的変数である。」(第11頁右下欄1行〜11行)
D.「第1A図(ホストまたはACM50が予め定めたアルゴリズムおよび予測不能コードを比較して突合せを行なう機構を含むことを仮定する構成図)においては、許可または接近90を得るため、固定された秘密コード10がホストまたはACM50に入力された略々直後に、最初の予測不能コード40がホストまたはACM50に対して入力される(ステップe2)(即ち、ステップe2は、ステップeの略々直後に実施される)。もしステップeおよびe2がステップaおよびa1が実施されたと同じ間隔(即ち、コード40が基準とする同じ時間間隔)内で実施されなければ、ホストまたはACMは、ホストまたはACM50の予め定めたアルゴリズムが最初の予測不能コード40と整合する2番目の予測不能コードを生じることを許容する2番目動的変数60を生じることはない。」(第12頁左下欄6行〜右下欄1行)
E.「物理的な施設に対する接近を許容することが目標である本発明の一実施態様においては、・・・ACMを所持する保全監視員は、許可された人員のカード20上に現われるカード・シード10および予測不能コード40(第2図)を読み、これらのコード10、40を(さもなければカードの所持人により監視員に提示されたピン45に加えて)携帯可能なACM50に対して入力して、カードの所持人が・・・カード20の正当に保持するものであるかどうかを判定する。」(第18頁左下欄9行〜右下欄3行)
F. 第3図A、B、C(刊行物1の発明による方法により実施される最も望ましい一連のステップを示すフローチャート)には、カード(20)とホスト(50)の間で、カード(20)からホスト(50)へ、カード・シード10と、カードの結果コード40とカードのピンとが入力され、ホスト50において、カードのピンとホストのピンの整合を判断するステップ110と、カードのシードとホストのシードライブラリの整合を判断するステップ120と、カードの結果コードの整合を判断するステップ172、接近の許与ステップ173を含むフローが示されている。

これらの記載から、刊行物1には、第2図に示されたカードが用いられ、第1図または第1図Aの構成により、第3図のフローチャートに示された手順により接近の許与をする方法の発明が記載されていると認められる。

同じく、原査定の拒絶の理由に引用された、本願の優先権主張の日前に頒布された刊行物である特開昭64-69394号公報(以下、「刊行物2」という。)には、次の事項が記載されている。
「1)情報の表示手段を有した携帯可能電子装置において、前記情報をバーコード情報に変換して前記表示手段に表示する制御手段とを具備したことを特徴とする携帯可能電子装置。
2)情報は、口座番号、取引金額等を暗号化した取引確認番号からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の携帯可能電子装置。
3)情報は、口座番号からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の携帯可能電子装置。」(特許請求の範囲を抽出)
「このICカードをクレジットカードとして使用する場合、ICカードのキーボード部から取引金額(買物金額)を入力すると、この取引金額、取引した日付、および口座番号等が暗号化された取引確認番号がICカード表示部に数字によって表示されるようになっている。販売者は、この表示された取引確認番号を目視によって読取り、キャッシュ・レジスタ等の端末装置のキーボードからこの数字を入力していた。したがって、取引確認番号の入力操作が煩雑であるとともに、表示された数字を目視によって読取り、手作業によってキー入力するため、入力ミスが発生し易いものであった。
また、ICカードを電子通帳として使用する場合は、ICカードの表示部に口座番号等の重要な情報を表示することが有るが、これらの情報が表示部に数字によって表示されているため、第三者に容易に理解されてしまうという問題を有している。
(発明が解決しようとする問題点)・・・その目的とするところは、表示された情報を迅速、且つ確実に入力することが可能であるとともに、表示された情報の秘密を保持することが可能な携帯可能電子装置を提供しようとするものである。」(第1頁右下欄6行〜第2頁左上欄12行)
「ICカード10を電子通帳とした場合の動作について、第4図を用いて説明する。・・・
先ず、ICカード10のキーボード部12を操作して、ICカード10を電子通帳モードに設定する。この状態において、所定の暗証符号を入力し(ステップST1)、暗証符号を照合する(ステップST2)。この結果、暗証符号が正しい場合は、データ・メモリ30に記憶されている口座番号が読出されて表示インターフェイス回路31に供給され、バーコードに変換される。このバーコードは表示駆動回路34を介して表示部13に供給され、第1図にBCで示す如く表示される(ステップST3)。この状態において、ICカード10を取引装置に挿入すると、バーコードBCで表示されている口座番号がバーコード読取り装置によって読取られ(ステップST4)、口座番号の照合が行われる(ステップST5)。この結果、口座番号の存在が確認された場合取引が可能とされ、口座番号の照合が取れなかった場合、例えばカードの異常処理が行われる。
次に、このICカードをクレジットカードとして使用する場合について説明する。
第5図は、・・・金額が入力されると、取引の日付、口座番号、金額等を暗号化して取引確認番号を生成し、この生成された取引確認番号は、・・・バーコードに変換される。このバーコードは・・・表示部13に供給され、第1図にBCで示す如く表示される(ステップST14)。この状態において、販売者は、前記バーコード読取り装置43によってICカード10の表示部13に表示されているバーコードBCを読取る(ステップST15)。この読取られたバーコードはホスト装置41の磁気ディスク装置42に記憶され(ステップST16)、例えば後に集計される。」(第3頁左下欄5行〜第4頁左上欄18行)

これらの記載からみて、刊行物2には、次の点が示されている。
a.ICカード10を電子通帳として用いる場合、暗証番号を入力することにより、ICカードのデータ・メモリ30に記憶されている口座番号が読出される。前記口座番号(一般に符号化されている。)は、ICカードに記憶されているICカードに固有な符号に相当する。
b.情報の表示手段を有した携帯可能電子装置(ICカード)において、口座番号、取引金額等を暗号化した取引確認番号からなる情報や、口座番号からなる情報を、それぞれバーコード情報に変換して前記表示手段に表示すること。
c.ICカードの表示部に表示されたバーコードは、バーコード読取装置に読み取られて、情報が入力されること。

3.対比
刊行物1に記載された、前記第2図に示されたカードが用いられ、第1図または第1図Aの構成により、第3図のフローチャートに示された手順により接近の許与をする方法の発明と本件発明とを対比する。
刊行物1に記載された発明における予測不能コード(カード・コード)は、前記B.C.、特にB.に、予め定めたアルゴリズムに対して入力される動的変数が予め定めた持続時間の連続的な時間間隔の経過と共に絶対値において常に変化するという事実は、予め定めたアルゴリズムに従って生じたカード・コード40またはホストまたはACM70もまた連続する時間間隔と共に常に変化しているということである旨説明されているとおり、時間間隔の経過と共に常に変化しているコード(符号)であり、つまり、時変符号であるといえるとともに、予測不能コードは生成される旨記載されていることから、予測不能コードを生成するステップがあることは自明であるから、刊行物1に記載された発明は、本件発明の「時変符号を生成するステップと、」に相当する要件を備えている。
また、刊行物1に記載された発明は、前記B.に、クレジット・カード・サイズのコンピュータ20(第2図)は、生成される最終的な予測不能コード40を表示するための従来周知の液晶ディスプレイ(LCD表示部に相当する)を含むことが望ましく、生成された予測不能コード40は、ホスト・コンピュータまたはACM50(第1図、第1A図、第3図)に対して実際に入力するため、ユーザが目で見ることができると説明されており、一般的に、表示する際にデータは所定の表示用パターンなどに変換されるステップを有するのが通常であることから、刊行物1に記載された発明の予測不能コード(時変符号)は表示用パターンなどに変換されて表示されるとみることができるので、本件発明の「前記時変符号を変換するステップと、
カードのLCD表示部に表示するステップと、」に相当する要件を備えている。
また、D.とF.の記載から、第3図A、B、C(刊行物1の発明による方法により実施される最も望ましい一連のステップを示すフローチャート)には、カード(20)とホスト(50)の間で、カード(20)からホスト(50)へ、3つの入力、つまり、カード・シード10と、カードの結果コード40と、カードのピンとが入力され、この入力を受けるホスト50側では、カードのピンとホストのピンの整合を判定するステップ110と、カードのシードとホストのシードライブラリの整合を判定するステップ120と、カードの結果コードの整合を判定するステップ172と、接近の許与をするステップ173の処理がされることが示されており、前記3つの判定ステップ110、120、172を通過した後に接近の許与がされている。このうち、ピンの整合を判定するステップ110は、カードを保持する者が記憶するピンを入力することが要求される場合、カードを正当に保持する者であるかどうかの判定がされると解することができるが、カードのシード(固定コード)の整合を判定するステップ120およびカードの結果コードの整合を判定するステップ172は、判定がNOの場合、接近または許可は拒絶され、少なくともカードの真偽を含めた判定をしていると解することができ、前記カード(20)からの入力を受けて、ホスト(50)が整合を判定して許与することは認証することに相当するから、刊行物1に記載された発明は、本件発明の「真偽を認証する方法」の要件を備えている。
したがって、刊行物1の接近の許与をする方法の発明と本件発明とは、次の要件を備える点で一致し、そして、次の(1)乃至(3)の点で相違している。

[一致点]
(A)時変符号を生成するステップと、
(B)前記時変符号を変換するステップと、
(C)カードのLCD表示部に表示するステップと、
からなることを特徴とする真偽を認証する方法。
[相違点]
(1)時変符号が、本件発明では、疑似ランダムな時変符号であるのに対し、刊行物1のものは予測不能コードである点。
(2)変換するステップと、カードのLCD表示部に表示するステップが、本件発明では、前記疑似ランダムな時変符号と認証カードに固有な符号をバーコードに変換するステップと、前記カードのLCD表示部に前記バーコードを表示するステップであるのに対し、刊行物1のものは、そのような符号をバーコードに変換するステップと、前記バーコードを表示するステップを備えていない点。
(3)真偽を認証する方法が、本件発明はカードの真偽を認証する方法であるのに対し、刊行物1のものはカードの真偽を認証する方法であるとは明確に記載されていない点。

4.相違点に対する当審判断
相違点(1)について
暗号ないし認証の技術分野において、時変符号として疑似ランダムな時変符号を用いる点は、例えば、特開平61-296835号公報、特開平1-126793号公報、特開昭51-6403号公報にみられるように、本願の優先権主張の日前に周知の事項にすぎないから、刊行物1における時変符号である予測不能コードに代えて疑似ランダムな時変符号とすることは、前記周知事項を参酌することにより、当業者が容易になし得ることである。

相違点(2)について
まず、認証カードについては、前記対比の項で言及したように、前記カード(20)からの入力を受けて、ホスト(50)が整合を判定して許与をすることは認証することに相当し、前記カードは認証に関わるカードといえるから、刊行物1の前記カードを認証カードとすることは適宜決定し得る事項にすぎない。
次に、刊行物1の前記許与に際し、カード(20)からホスト(50)へ、カード・シード(固定コード)と、カードの結果コード(予測不能コード)が入力されるが、このカードのシード(固定コード)はカードに固有な符号であるということができる。そして、これら入力されたカード・シード(固定コード)と、カードの結果コード(予測不能コード)のそれぞれについてホスト側のものとの整合をみることによりカードの真偽の判定が可能であることは、当業者が容易に推察し得る事項と認めれられる。
次に、刊行物1の方法では、カード(20)からホスト(50)の側への入力について、ユーザがカードの液晶ディスプレイに予測不能コードが表示されるのを見て入力することが説明されているが、ホストにより機械で読取る装置を含めてもよいことが言及されているうえ、予測不能コードの入力はもちろんのこと、コードの入力については、共通する分野に於ける本願の優先権主張の日前に公知の入力手段を適宜選択し得ることであるので、例えば、刊行物2に開示されている、ICカードの情報をバーコード情報に変換してICカードの表示部に表示し、このICカードの表示部に表示されたバーコードをバーコード読取装置に読み取らせてホスト側へ入力する手段を採用することは適宜選択し得る事項と認められる。
これらの点を併せて斟酌すれば、刊行物1の前記許与する方法において、カード(20)からホスト(50)へ、時変符号であるカードの結果コード(予測不能コード)と、カードに固有な符号であるカード・シード(固定コード)を入力するために、前記刊行物2に開示された手段を採用することにより、前記疑似ランダムな時変符号と認証カードに固有な符号をバーコードに変換するステップと、前記カードの表示部に前記バーコードを表示するステップとすることは当業者が容易になし得ることである。
なお、相違点(1)で時変符号である予測不能コードに代えて疑似ランダムな時変符号とした点を踏まえると、バーコードに変換して表示することになるのは、予測不能コードに代えて疑似ランダムな時変符号となることは言うまでもないことである。

相違点(3)について
相違点(2)についての項で触れたように、カードからの出力の整合をみてカードの真偽を判定することが可能であることは、刊行物1のA.、E.、F.の記載から、当業者が容易に推察し得ることと認めれられるので、カードに固有な符号であるカード・シード(固定コード)と、カードの結果コードをカードから出力してホストで整合を判定することによりカードの真偽を判定し、カードの真偽を認証する方法とすることは当業者が容易になし得ることである。

5.むすび
したがって、本件発明は、刊行物1、2に記載された発明及び本願の優先権主張の日前に周知の事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたもであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2002-07-30 
結審通知日 2002-08-20 
審決日 2002-09-04 
出願番号 特願平7-507590
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06K)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 前田 仁  
特許庁審判長 西川 正俊
特許庁審判官 吉見 信明
石井 茂和
発明の名称 認証カード及びシステム  
代理人 三俣 弘文  

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