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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A61B
管理番号 1072674
審判番号 不服2001-7634  
総通号数 40 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1994-03-15 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2001-05-10 
確定日 2003-03-11 
事件の表示 平成 4年特許願第228252号「身長計」拒絶査定に対する審判事件〔平成6年3月15日出願公開、特開平6-70913、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1.本願発明
本願(平成4年8月27日出願)の請求項1に係る発明は、平成12年10月25日付け及び平成13年6月7日付けの手続補正書で補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲に記載された次のとおりのものと認める。(以下。「本願発明」という。)
「【請求項1】コラムに沿って上下方向に変位自在に支承されたカーソルおよびその駆動機構と、そのカーソルの被測定体への当接により検知出力を発生するセンサと、上記カーソルのコラム上での移動量または位置を検出する検出手段と、上記カーソルを上記検知出力の発生時点まで下降させ、その状態での上記検出手段の出力に基づいて被測定体の身長を算出する演算制御部を備えた身長計において、上記カーソルのコラム上での任意の復帰高さ、もしくは、あらかじめ定められた複数段のプリセット値のうちの任意の復帰高さを外部から設定するための設定手段と、その設定内容を記憶する記憶手段を有し、上記演算制御部は、上記検知出力の発生後、上記カーソルを上記記憶手段に記憶されている復帰高さにまで自動的に復帰させるよう構成されていることを特徴とする身長計。」

2.原査定の拒絶理由の概要
原査定の拒絶理由の概要は、以下の様である。
「本願発明は、その出願前日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明に基いて、その出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
刊行物1:実願昭59-200201号(実開昭61-115930号)のマイクロフィルム
刊行物2:特公昭53-2583号公報
刊行物3:実願昭46-89374号(実開昭48-45659号)のマイクロフィルム
刊行物4:実願昭46-95490号(実開昭48-51356号)のマイクロフィルム
刊行物5:特開昭50-3370号公報
刊行物6:実願昭63-18364号(実開平1-122707号)のマイクロフィルム
刊行物7:実願平2-68658号(実開平4-26326号)のマイクロフィルム 」

3.引用刊行物の記載事項
(1)刊行物1の記載事項
「身長および体重の自動測定装置」に関する刊行物1には、
(1a)第1図に示すように、体重測定器1に身長測定器2が一体的に立設され、身長測定器2の柱体3に頭部当接部材4がガイド溝5を案内として移動自在に取付けられていること(4頁7行〜10行、第1図)、
(1b)身長測定器2の柱体3にはインクリメンタルコードとしての光学式スリット7が長手方向に連続して設けられ、頭部当接部材4の下面にスリット7を検出する光電スイッチ8がアップ用とダウン用の一対で配置されていること(4頁16行〜20行)、
(1c)身長測定器2の光電スイッチ8は可逆カウンター12に接続され、この可逆カウンター12でカウンター最終値yが得られ、身長演算回路13で
L=(基準値)-y′
の演算がなされ、Lが身長表示部14に表示されて、身長測定が行われ(5頁7行〜12行)、
(1d) 基準点について、「さらに、カウンター最終値yは基準点からの距離に相当するものであり、この場合、柱体3の最上部に設定しているため、最終値yを単位をcmなどに合わせた修正値がy’にして減算している。この基準点は原点信号用リミットスイッチ15で設定でき、このリミットスイッチ15の作動により可逆カウンター12をリセットするようにされている。
この基準点は柱体3の最上部に設定しているが、これに限らず中間位置、下方位置に設定してもよい。」と記載され(5頁13行〜6頁3行)、
(1e)「なお、オプションとして自動記録計16あるいはパソコン17およびプリンター18を接続し、データ収集を行なうとともに肥満度等を出させるようにしてもよい。」との記載(6頁4行〜7行)、並びに
(1f)頭部当接部材4の移動の自動化について、「なお、ここでは頭部当接部材4の移動を手動で行なっているが、自動で行なうことも可能である。
この場合には、例えば第4図、第5図に示すように、プーリー19に巻掛けたロープ20の一端部を頭部当接部材4に接続し、モーター21によりプーリー19を正逆回転させて頭部当接部材4を昇降させるようにする。さらに、この頭部当接部材4にタッチスイッチ22を設けておけばより完全を自動化が図れる。
すなわち、第1スイッチ23で頭部当接部材4を上昇させ、原点信号用リミットスイッチ15で可逆カウンター12をリセットする。次いで、被測定者が所定の位置に立つたら第2スイッチ24を押し、これにより頭部当接部材4が下降し、被測定者の頭部に当たるとタッチスイッチ22が作動して頭部当接部材4を停止させる。ここで、タッチスイッチ22は頭髪に影響を受けない程度に感度を設定しておく必要がある。停止と同時に身長表示部に身長が表示される。
さらに、このようなモーター21を使用した場合にはロータリエンコーダ25を使用でき、頭部当接部材4の移動量をこのエンコーダ25で検出できるので、身長用のデジタル目盛およびセンサを省略することができる。」という記載もある(6頁13行〜7頁17行、第4図、第5図)。

(2)刊行物2の記載事項
「自動身長体重測定装置」に関する刊行物2には、
(2a)「この発明による装置は測定系本体Aと表示操作器Bとからなり両者は互いにデーク伝送線と制御信号リード線で結合している。本人Aの身長系枠体1内にはリードスクリュー2が固定軸受3上に垂直に設けられており、リードスクリュー2のねじ溝には身長感圧部4を支持するレバー5の溝穴が螺合している。このリードスクリュー2とレバー5の溝穴は丁度ボルトとナットのような関係にあり、リードスクリュー2の回転によってレバー5が上下方向に移動するようになっている。しかし、この他にラックで噛み合いし移動させてもよい。リードスクリュー2の回転力はベルト6を介してモータ7から与えられ、そのモータ7は駆動回路8によって正転、停止、逆転等の駆動制御が行なわれる。一方、身長感圧部4にはスプリング9に付勢された身長検出板10とマイクロスィッチ11が設けられており、身長検出板10に0.2kgの圧力が下方向から与えられるとマイクロスィッチ11が作動し、上記駆動回路8においてモータ7の回転が停止するようになっている。・・・モータ7の回転は1/500の減速器12を介して第1A‐D変換器13に伝達され、身長検出板10の高さがディジタル電気信号に変換されるようになっている。即ち、このA‐D変換器13の内部には符号板が設けられその符号板の回転角度を発光ダイオード受光素子による光学手段によって検出しディジタル電気信号を発生するようになっており、身長検出板10の基準位置からの距離がモータ7及びリードスクリュー2の回転角(2πn+θ:nは回転数)に比例することから、身長検出板10の高さが上記符号板の回転角度に対応しA‐D変換器13より身長に対応するデイジタル信号が導出される。
第1A‐D変換器13の出力信号はデータ伝送線L1を介して表示操作器Bに導入される。」と記載され(2欄23行〜3欄22行)、
(2b)また、表示操作器Bについて、「また、表示操作器Bにはキーボード21が装備されており、身長検出板10の上昇を行なわせる制御キ-UPの命令値号はアンド回路a1を介してモータ駆動回路8に与えられ、下降を行なわせる制御キーCOWN命令信号a2を介して同様にモータ駆動回略8に与えられ、停止をさせる制御キーSTOPの命令信号はインバータInを介してアンドゲートa1、a2の他方の入力端にそれぞれ導入される。従って、制御キーUPを押圧することによりモータには正転方向に電流が流れ身長検出板10は上昇を行ない、上昇中に制御キーSTOPを押圧することにより任意に上昇の停止を行なうことができる。モータ駆動回路8にはマイクロスイッチ11の作動によって発生する停止制御信号も導入さたている。また、キーボード21には体重データ読み取りキーW・READと身長データ読み取りキーH・READが装備されており、それそれの読み取りキーを押圧することにより読取信号が発生し第1ゲートG1及び第2ゲートG2が導通するようになっている。そして、第1ゲートG1及び第2ゲートG1及び第2ゲートG2の出力端はそれぞれデータ伝送線L4,L5を介して電子計算機の末端機であるデータ処理装置Cの入力端に接続されている。」と記載されている(4欄20行〜43行)。

(3)刊行物3の記載事項
体重測定部と身長測定部を基台に配し、体重測定部の作動で身長測定部が作動するようにした身長および体重測定装置が記載されている(7頁6行〜9頁8行)刊行物3には、身長測定部の当板(50)が被測定者の頭部に接触すると停止し、被測定者体重測定部(2)より降りることにより各部が原位置に復帰することが記載されている(9頁2行〜10行)。

(4)刊行物4の記載事項
体重計1の載台4上に身長計2を設け、体重表示部6と身長表示部16を1箇所に配置した身長体重計が図示されている(第1図)刊行物4には、突片17が頭頂部に当接してキヤリッジ14が停止し、所定時間後にキャリッジ14が元の状態に復することが記載されている(3頁20行〜4頁10行)。

(5)刊行物5の記載事項
体重計の測定台に両足が乗ったことを検出して体重測定と身長測定がオペレータなしで自動的に行なえるようにした身長計測装置が記載されている刊行物5には、測定終了後、昇降バーBが上限位置まで上昇することが記載されている(2頁左下欄18行〜右下欄1行)。

(6)刊行物6の記載事項
タッチスィッチ4の作動で定規が下降し、定規1の下に取付けたセンサー6が頭にタッチして定規1が停止するようにした自動身長計が記載されている刊行物6には、測定後に頭を下げると定規1が上方に上がることが記載されている(2頁2行〜3行)

(7)刊行物7の記載事項
体重計を複数の薄型ロードセルを使った高さ7cm以下の円状にし、身長計の支柱を裏面にカーソルの誘導溝を有する円筒型とした低床式自動身長体重計が記載されている(3頁4行〜12行)刊行物7には、カーソル6が搭乗者の頭にタッチすると下降を停止し、表示盤9に身長が表示されるとカーソル6が上昇することが記載されている(4頁13行〜18行)。

4.本願発明の概要
本願発明は、本願明細書には次のように説明されている。、
(1)従来技術1(【0002】)
「駆動手段によりカーソルをコラムに沿って上下方向に駆動するとともに、カーソルが被測定体に当接した時点で停止させ、その状態でのカーソルの移動量もしくは位置の検出結果に基づいて被測定体の身長を自動的に算出する身長計においては、従来、コラムの上限位置に上限スイッチを設け、被測定体の身長を測定するごとにカーソルを上限位置にまで復帰させ、その上限位置を基準としてカーソルが次の被測定体に当接するまでの移動量から身長を算出するように構成されている。」
(2)従来技術2(【0003】)
「また、従来、以上の構成に加えてコラムの伸縮機能を備え、あらかじめ設定された高さにまでコラムを縮めても使用できるよう構成されたものもある。」
(3)従来技術の問題点(【0004】〜【0005】)
「ところで、上記した従来の身長計のうち、前者のものでは、カーソルは常にコラムの上限位置にまで復帰しなければ測定を行うことができないことから、例えば小学生等の身長の低い被測定体を連続的に測定するような場合、カーソルの移動量が多くなって測定動作にむだな時間を要するという問題がある。
また、後者のものでは、このような測定にあってはコラムを縮めて使用することにより、以上のような問題はないものの、機構が複雑となるばかりでなく、設定が面倒となるという欠点がある。」
(4)本願発明の目的(【0006】)
「本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、特に機構を複雑化することなく、上記のようなむだ時間を可及的に少なくすることのできる身長計の提供を目的としている。」
(5)作用(【0008】)
「カーソルbは、測定ごとに上限位置にまで復帰することなく、設定手段gにより設定され、記憶手段hに記憶された高さにまで復帰する。被測定体の身長は、検出手段eが位置を検出するものにあっては被測定体へのカーソルbの当接状態における位置情報から、また、移動量を検出するものにあってはカーソルbが被測定体に当接するまでの設定復帰位置からの移動量に基づいて算出可能であり、コラムaの伸縮機構を設けることなく測定のむだ時間を削減し、所期の目的を達成できる。」
(6)効果(【0021】)
「以上説明したように、本発明によれば、1回の測定の都度、カーソルはキーボード等によって任意に設定された高さにまで復帰し、その位置から被測定体に当接するまでの距離だけカーソルが移動するから、例えば幼児や小学生の集団検診等において、最も高いと思われる身長の近傍に復帰高さを設定しておくことにより、カーソルの移動量を最小限とすることができ、測定の都度コラム上での上限位置にまで復帰するものに比して、測定に要する時間を大幅に短縮することができる。また、復帰高さの設定はキーボード等によるインプット動作のみでよく、コラムの伸縮機能を持つ従来のものに比してメカニズムが簡単となるばかりでなく、設定動作も容易となる、という利点がある。」

5.対比、検討
(1)本願発明と刊行物1記載の発明との対比
刊行物1には、第4図、第5図に示すように、プーリー19に巻掛けたロープ20の一端部を頭部当接部材4に接続し、モーター21によりプーリー19を正逆回転させて頭部当接部材4を昇降させるようにし、この頭部当接部材4にタッチスイッチ22を設けて、第1スイッチ23で頭部当接部材4を上昇させ、原点信号用リミットスイッチ15で可逆カウンター12をリセットし、次いで、被測定者が所定の位置に立つたら第2スイッチ24を押し、これにより頭部当接部材4が下降し、被測定者の頭部に当たるとタッチスイッチ22が作動して頭部当接部材4を停止させ、停止と同時に身長表示部に身長が表示されるようにし、モーター21と共にロータリエンコーダ25を使用し、頭部当接部材4の移動量をこのエンコーダ25で検出して、身長用のデジタル目盛およびセンサを省略した身長計が記載されている(上記記載(1f)参照)(以下、これを「刊行物1記載の発明」という)。
本願発明と、刊行物1記載の発明とを対比すると、両者は、「コラムに沿って上下方向に変位自在に支承されたカーソルおよびその駆動機構と、そのカーソルの被測定体への当接により検知出力を発生するセンサと、上記カーソルのコラム上での移動量または位置を検出する検出手段と、上記カーソルを上記検知出力の発生時点まで下降させ、その状態での上記検出手段の出力に基づいて被測定体の身長を算出する演算制御部を備えた身長計」で一致するものの、次の点で相違する。
(相違点)
本願発明は、「上記カーソルのコラム上での任意の復帰高さ、もしくは、あらかじめ定められた複数段のプリセット値のうちの任意の復帰高さを外部から設定するための設定手段と、その設定内容を記憶する記憶手段を有し、上記演算制御部は、上記検知出力の発生後、上記カーソルを上記記憶手段に記憶されている復帰高さにまで自動的に復帰させるよう構成されている」のに対して、刊行物1記載の発明は、カーソルの復帰は、「第1スイッチ23」の操作により行われるものであって、任意の復帰高さを外部から設定するための設定手段を有するものでも、その設定内容を記憶する記憶手段を有するものでなく、上記演算制御部は、上記検知出力の発生後、上記カーソルを上記記憶手段に記憶されている復帰高さにまで自動的に復帰させるよう構成されているものでもない点。

(2)上記相違点について検討する。
刊行物1における基準位置は原点信号用リミツトスイツチ15で設定されるものであり、該スイッツチは、第4図に示されているように、柱体(コラム)3に機械的に固定されるものであり、また、リミツトスイツチは可逆カウンタをリセツトするものでもある。そうすると、リミツトスイツチの位置、すなわち、基準点の高さはキーボード等で外部から設定できるものではなく、また、可逆カウンターをリセツトし、リセツト位置を基準に頭部当接部材(カーソル)位置を可逆カウンタでカウントすることから、リミツトスイツチの位置は固定されているものであって、ユーザー側で任意に設定できるようになっているものではない。また、基準点は可逆カウンターのリセット位置で決まることから、基準点の高さの記憶を要しないものである。
なお、刊行物1には、カーソルの上限であり且つ距離計測の基準点を、コラムの最上部、中間位置、下方位置に設定する身長計が記載されているということができる(前記(1d)参照)が、これは、刊行物1の第1図の頭部当接部材4の下面に柱体3に設けられた光学スリット7を検出する光電スイッチ8を有し手動の身長測定器2についての記述であり、第4図のデジタル目盛及びセンサを有しない自動の身長測定器についての記述でない。そうすると、この記載事項から、刊行物1の身長測定器2が基準点の高さを記憶する手段を有するものということはできない。
また、刊行物2には、キーボードに装備されているUPキーの押圧でカーソル(身長検出板10)が上昇し、カーソルの上昇中のSTOPキーの押圧で上昇中のカーソルが停止することが記載されている(前記(2d)参照)が、刊行物2にも、カーソルが基準位置に自動復帰することは記載されていない。
また、刊行物2の装置において、外部(キーボード21)からカーソルを任意の位置(高さ)で停止させることはでき、STOPキーにより停止した位置から次の測定動作が開始するということはできるが、STOPキーによる停止位置は、記憶されるものでもなくその後の測定後のカーソルの上昇停止のための「復帰位置」として設定されたものということはできない。
そして、刊行物3〜刊行物7には、測定後、カーソル(刊行物3では当板50、刊行物4では突片17、引例5では昇降バーB、刊行物6では定規、刊行物7ではカーソル6)が自動復帰する身長計が記載されているが、いずれも、本願明細書の従来技術(前記4.(1)の「従来技術1」)に相当するものであって、その従来技術における問題点の解消について、何ら教示するところはない。

(3)本願発明の構成と効果の対応関係
本願発明は、上記相違点の構成により、1回の測定の都度、カーソルはキーボード等によって任意に設定された高さにまで復帰し、その位置から被測定体に当接するまでの距離だけカーソルが移動するから、例えば幼児や小学生の集団検診等において、検診対象者の中で最も高いと思われる身長の近傍に復帰高さを設定しておくことにより、カーソルの移動量を最小限とすることができ、測定の都度コラム上での上限位置にまで復帰するものに比して、測定に要する時間を大幅に短縮することができる。また、復帰高さの設定はキーボード等によるインプット動作のみでよく、コラムの伸縮機能を持つ従来のものに比してメカニズムが簡単となるばかりでなく、設定動作も容易となる、という利点がある、という顕著な効果を奏する(前記4.(6)参照)。

6. むすび
以上検討したところによれば、本願発明は、刊行物1〜刊行物7に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものということはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2003-02-28 
出願番号 特願平4-228252
審決分類 P 1 8・ 121- WY (A61B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 中槙 利明門田 宏右▲高▼ 孝幸  
特許庁審判長 後藤 千恵子
特許庁審判官 森 竜介
河原 正
発明の名称 身長計  
代理人 江口 裕之  
代理人 喜多 俊文  
代理人 西岡 義明  

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