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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04M |
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管理番号 | 1072696 |
審判番号 | 不服2002-18415 |
総通号数 | 40 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1995-01-24 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2002-09-24 |
確定日 | 2003-03-11 |
事件の表示 | 平成 5年特許願第185553号「ファクシミリ装置」拒絶査定に対する審判事件〔平成 7年 1月24日出願公開、特開平 7- 23160、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
1 手続きの経緯・本願発明 本願は、平成5年6月29日の出願であって、その請求項1に係る発明は、特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである。(以下、「本願発明」という) 「【請求項1】 送受信信号の変復調を行う変復調手段と、電話機と上記変復調手段とのうちの一方を電話回線に接続する接続手段と、発呼制限を設定する発呼制限設定手段と、電話機を電話回線または電源に接続する切換手段と、電話機のオンフックおよびオフフックを検出する検出手段とを設け、 上記切換手段は、上記発呼制限設定手段によって発呼制限が設定されると、電話機を電源側に切り換えることによって、電話機からの発呼を制限し、 上記切換手段は、上記発呼制限設定手段によって発呼制限が設定されているときに、着信信号が検出された場合には、電話機を回線側に切り換えることによって電話機にリンガを鳴動させ、 上記切換手段は、電話機がオンフックしたときに、上記発呼制限設定手段によって発呼制限が設定され、電話機が回線側に切り換えられていた場合には、電話機を回線側から電源側に切り換えることを特徴とするファクシミリ装置。」 2 原査定の拒絶理由の引用刊行物 引用刊行物1:英国特許出願公開2253969号明細書 引用刊行物2:特開平1-180174号公報 3 対比・判断 本願発明と引用刊行物1、2に記載された発明と対比すると、引用刊行物1、2に記載された発明には、本願発明の構成に欠くことができない事項、すなわち必須の構成要件である「上記切換手段は、上記発呼制限設定手段によって発呼制限が設定されると、電話機を電源側に切り換えることによって、電話機からの発呼を制限し、上記切換手段は、上記発呼制限設定手段によって発呼制限が設定されているときに、着信信号が検出された場合には、電話機を回線側に切り換えることによって電話機にリンガを鳴動させ、上記切換手段は、電話機がオンフックしたときに、上記発呼制限設定手段によって発呼制限が設定され、電話機が回線側に切り換えられていた場合には、電話機を回線側から電源側に切り換える」を備えておらず、その構成要件により本願発明は「ファクシミリ装置において、電話回線上に不要なノイズを生じることなく、接続された電話機からの発呼を制限し、着呼は許可することができる」という顕著な効果を奏するものである。 4 むすび したがって、本願発明が、引用刊行物1、2に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2003-02-27 |
出願番号 | 特願平5-185553 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(H04M)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 大日方 和幸、岩井 健二、戸次 一夫 |
特許庁審判長 |
鈴木 康仁 |
特許庁審判官 |
小林 勝広 山下 剛史 |
発明の名称 | ファクシミリ装置 |
代理人 | 川久保 新一 |