• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B01D
管理番号 1072859
審判番号 不服2000-14662  
総通号数 40 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1993-02-19 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2000-09-14 
確定日 2003-03-18 
事件の表示 平成 3年特許願第195200号「車載用空気清浄器」拒絶査定に対する審判事件〔平成 5年 2月19日出願公開、特開平 5- 38411、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1.本願の手続の経緯および本願発明
本願は、平成3年8月5日に出願した特許出願であって、その請求項1に係る発明は、平成10年8月4日付手続補正書、平成12年7月17日付手続補正書および平成12年10月13日付手続補正書によって補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものである。
【請求項1】ファンと、そのファンを駆動するモータと、そのモータの制御を行うリモコン受信部とを有する空気清浄器本体と、前記リモコン受信部に信号を送信するリモコン送信部と、ソーラ電池と、充電機構を有するワイヤレスリモコンとを備え、前記ワイヤレスリモコンは空気の汚れを検知するセンサーを有し、その検知内容を送信するように構成し、かつ前記ワイヤレスリモコンをそのソーラ電池面を外光に臨むように車内の前席の前面上方に取り付け可能にした取付部を有する車載用空気清浄器。
2.原査定の理由
原査定の理由の概要は、本願発明は、本願の出願前に頒布された刊行物である引用例1(特開平2-306840号公報)、引用例2(特開平3-56115号公報)、引用例3(実願昭56-132980号(実開昭58-37264号)のマイクロフィルム)および引用例4(実願昭56-179758号(実開昭58-83887号)のマイクロフィルム)に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、というものである。
3.引用例の記載
引用例1〜4には、それぞれ以下の事項が記載されている。
(1)引用例1(特開平2-306840号公報)
(イ)「乗用車の後部座席後方のリアトレイ上に設置する車載用空気清浄器にあって、前記空気清浄器は赤外線リモコン受信機を備え、電池により動作する赤外線リモコン送信機を運転席より前方に備えたことを特徴とする車載用空気清浄器のリモコン装置。」(特許請求の範囲)
(ロ)「以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。図において、1は赤外線リモコン送信機、2は車載用空気清浄器で、内部に赤外線リモコン受信機9を備えている。3は赤外線を図示したもの、4は運転席、5は後部座席、6はハンドル、7a、7bは車輪、8はリアトレイである。」(第2頁左上欄6〜12行)
(ハ)「以上の様に構成された車載用空気清浄器のリモコン装置について、以下その説明をする。運転席4より前方の天井とかサンバイザ等に赤外線リモコン送信機1を設置することにより運転者は運転をしながら、かつ視線移動が最少限の所で、赤外線リモコン送信機の操作ができる。前記操作により赤外線リモコン送信機1から、赤外線3が発射され、リアトレイ8上に設置された車載用空気清浄器2の内部に備えられた赤外線リモコン受信機9に到達することになる。それにより車載用空気清浄器の動作、例えば、停止、強風、弱風、自動などの切替操作ができることとなる。」(第2頁左欄13行から同頁右上欄5行)
(ニ)「以上のように本実施例によれば、車載用空気清浄器に赤外線リモコン装置をつけることにより、なんらの布線工事なしで、運転者が運転席から車載用空気清浄器を操作することができるようになる。」(第2頁右上欄6〜10行)
(ホ)「以上のように本発明は、車載用空気清浄器に赤外線リモコン受信機を備え、乾電池により動作する赤外線リモコン送信機を運転席より前方に備えることで、なんらの布線工事なしで運転者が運転席に座ったままで後方に設置された車載用空気清浄器を操作することができ、車室内の快適性が増大し、安全運転に専心できることなど、その効果は大なるものがある。」(第2頁右上欄12〜19行)
(2)引用例2(特開平3-56115号公報)
(イ)「(1)移動物体を検知したり、空気の汚れを検知するセンシング手段を備え、このセンシング手段からの信号を受けて所定のレベルに達した場合にファンを駆動する駆動清浄器において、上記センシング手段をワイヤレスによるリモート操作用の発信器内に納装し、発信器からの送出される信号を受ける空気清浄器本体に該発信器を着脱自在に装着し、発信器の空気清浄器本体への装着時は発信器と空気清浄器本体とのセンシング手段等の電気的接続を有線接続としたことを特徴とする空気清浄器。」(特許請求の範囲)
(ロ)「[産業上の利用分野]本発明は、室内の空気中のハウスダストやタバコの煙や人体等の移動を検出してファンを駆動して除去すると共に、タバコ臭やその他室内で発生する悪臭を除去する空気清浄器に関するものである。」(第1頁左下欄下から3行から同頁右下欄3行)
(ハ)「[従来の技術]この種の空気清浄器においては、従来、移動物体を検知したり、空気の汚れを検知するセンサーは空気清浄器本体内の組み込まれており、そのセンサーの出力によりファンを駆動する自動運転が一般的である。」(第1頁右下欄4〜9行)
(ニ)「[発明が解決しようとする課題]しかし、センサーが空気清浄器本体に組み込まれている場合、汚れ検知用のセンサーでは、室内の一部で汚れ濃度が基準値に達していても、センサー近辺の汚れ濃度が基準値に越えないとファンを駆動しない。また、移動物体検知用のセンサーでは、その検知範囲内において人体等が動かないと、ファンを駆動しない。つまり、使用される環境によっては死角が生じるという問題がある。また、センサーが空気清浄器本体に着脱自在の場合、所謂ワイヤレスリモコンでは一般には赤外線式が使用され、その送受方式は、発信角度、受信角度が限定された狭い範囲のものであり、空気清浄器本体への組み込み時に、上記制約を満足するのは困難であるという問題があった。」(第1頁右下欄10行から第2頁左上欄4行)
(ホ)「本発明は、上述の点に鑑みて提供したものであって、その使用環境に応じて例えば汚れ検知用のセンサーの場合、汚れが発生しやすい灰皿の近く等へ、また、移動物体検知用のセンサーでは人体等の動きが多い出入口の近く等へ夫々設置でき、センシング手段による検出を速く確実にできるようにし、更には、センシング手段を空気清浄器本体へ装着した時には、有線方式によりセンシング手段からの信号を送って、リモコンでの制約を解消するようにした空気清浄器を提供することを目的としたものである。」(第2頁左上欄5〜15行)
(ヘ)「次に、本発明の要旨の部分について説明する。第1図は発信器61を本体1に装着した状態の斜視図を、第2図は発信器61の斜視図を夫々示している。電気回路的には第5図に示すような構成となっており、発信器61は、移動物体検知センサー(以下、センサーと称す)22と、センサー22出力が所定の基準値以上であれば信号を出力するコンパレータ62と、コンパレータ62の出力にてコード信号を出力するリモコンIC63と、リモコンIC63にて駆動されてトランジスタTr1を介して光信号を送出する発光ダイオードD1等から構成されている。また、発信器61の電源としては、単三の乾電池64を用いている。本体1側は、発信器61からのコード信号を発光ダイオードD2で受け、その信号が受光IC65で信号処理され、タイマー66によりトランジスタTr2を介してモータ6が駆動されるようになっている。」(第3頁右下欄10行から第4頁左上欄7行)
(ト)「本体1から発信器61を外した場合、発信器61内のスイッチSW1は、NC側に接しており、乾電池64の駆動でセンサー監視状態となる。センサー22からの出力信号があると、リモコンIC63からコード信号が出力され、そのコードを発光ダイオードD1から赤外線で発信する。このコードを受光ダイオードD2に受信すると、受光IC65で処理してタイマー66を動作させ、モータ6を駆動してファンを駆動する。」(第4頁左上欄8〜16行)
(チ)「発信器61を本体1に取り付け場合、スイッチSW1はNO側になり、後述するように第5図の破線部分が本体1内部と有線で接続され、センサー22からの出力信号によりコンパレータ62から信号が出力され、タイマー66を動作させ、モータ6をオンしてファンを駆動するようになっている。」(第4頁左上欄17行から同頁右上欄3行)
(リ)「尚、ガスセンサー47を発信器61内の納装して上述と同様にできるのはもちろんである。また、センサー22とガスセンサー47とでセンシング手段を構成している。」(第4頁右下欄4〜7行)
(ヌ)「[発明の効果]本発明は上述のように、センシング手段をワイヤレスによるリモート操作用の発信器内に納装し、発信器から送出される信号を受ける空気清浄器本体に該発信器を着脱自在に装着し、発信器の空気清浄器本体への装着時は発信器と空気清浄器本体とのセンシング手段等の電気的接続を有線接続としたものであるから、センシング手段を納装した発信器を空気清浄器本体から外した場合には、発信器を任意の場所に設置できるようにし、また、発信器を空気清浄器本体に装着した場合には、センシング手段等からの信号は有線にて空気清浄器本体側に伝送することができるものであり、そのため、センシング手段によるファン運転をより早く確実にすることを可能とし、また、発信器の空気清浄器本体への装着時には、電源や出力信号を有線で空気清浄器本体に接続されるため、ワイヤレスリモコン、例えば、赤外線方式での種々の制約が改善されるという効果を奏するものである。」(第4頁右下欄8行から第5頁7行)
(3)引用例3(実願昭56-132980号(実開昭58-37264号)のマイクロフィルム)
(イ)「送信機内に太陽電池と蓄電池とを内蔵し且つ両者を負荷に対して並列に接続してなるリモートコントロール送信機。」(実用新案登録請求の範囲)
(ロ)「従来一般のテレビジョン受像機等に用いられるリモートコントロール送信機においては、電源として一次電池を使用していたため、この電池の蓄電量を消費して動作しなくなったとき初めて電池交換の必要性に気づきなど、交換時期や電池極性の誤りの心配があった。」(第1頁11〜16行)
(ハ)「本考案はこのような点に鑑みなされたものであり、電池交換の必要のないリモートコントロール送信機を提供するものである。」(第1頁17〜19行)
(ニ)「特に本考案では送信機内に蓄電池と太陽電池とを内蔵し、両者を負荷に対して並列に接続することにより、送信機の動作時に太陽電池からの電流供給不足分を蓄電池から補充するようにしたものである。」(第1頁末行から第2頁4行)
(ホ)「以下図面に示す本考案の1実施例に従って説明する。図面は本考案の1実施例を構成するリモートコントロール送信機のブロック線図を示し、ここで1は太陽電池、2は過充電防止回路、3は過充電防止用ダイオード、4は充電電流制限用抵抗、5は蓄電池、6はキーボード、7はリモートコントロール信号発生装置である。特にここでは送信機の負荷となるリモートコントロール信号発生装置7に対して太陽電池1と蓄電池5とを実質的に並列に接続したものである。」(第2頁5〜14行)
(ヘ)「本考案のリモートコントロール送信機によれば、上記のように送信機内に太陽電池と蓄電池とを内蔵し、且つ両者を負荷に対して並列に接続しているため、所定の明るさ以上の場所で使用する場合には主に太陽電池からの電流によって負荷が駆動され、その他の場所では太陽電池からの電流供給不足分が蓄電池から補充されて駆動され、それ故に従来のように電池交換の必要や心配がなくなる。」(3頁18行から4頁5行)
(4)引用例4(実願昭56-179758号(実開昭58-83887号)のマイクロフィルム)
(イ)「電源に充電可能な電池と太陽電池を具備し、動作にはリモコン送信機コード発生IC、キーマトリックス、リモコン信号発生素子の上記充電可能電池を使用し、待期時に上記太陽電池により上記充電可能電池を充電させるように構成してなるリモコン送信機。」(実用新案登録請求の範囲)
(ロ)「本考案はテレビジョン受像機やビデオテープレコーダなどのリモコン送信機に関するものである。」(第1頁12〜13行)
(ハ)「一般にリモコン送信機は乾電池を使用して、乾電池の寿命がつきれば乾電池を取換えなければならず、乾電池が消耗品として必要であり、乾電池を入れ換えるためにリモコン送信機の構造が複雑になっていた。」(第1頁14〜18行)
(ニ)「本考案は以上のような点に鑑み開発されたもので、リモコン送信機は、常時使用するものではなく、テレビジョン受像機、ビデオテープレコーダなどのチャンネルやモードを切換えるときのみ使用し、その他は動作させない特徴を利用して、太陽電池と充電可能な電池を併用して、電池の取り換えの必要のないリモコン送信機を提供せんとしたもので、以下図面に示す本考案の実施例について説明する。」(第1頁19行から第2頁7行)
(ホ)「図面は本考案のリモコン送信機回路の実施例である。1は太陽電池、2はダイオード、3は充電可能な電池、4はリモコン送信機コード発生IC、5はキーマトリックス、6は抵抗、7は赤外線発光ダイオード、8は抵抗、9はトランジスターである。」(第2頁8〜13行)
(ヘ)「ここでリモコン送信機は連続で常時使用するものでなく、電子機器のチャンネルやモード等を切換えるとき一瞬使用するのみであり、充電可能な電池3の放電は一瞬のみでその他は常時充電されるため、半永久的に使用できる。」(第3頁15〜19行)
4.当審の判断
引用例1の上記(イ)の記載によれば、引用例1には、車載用空気清浄器のリモコン装置について「乗用車の後部座席後方のリアトレイ上に設置する車載用空気清浄器にあって、前記空気清浄器は赤外線リモコン受信機を備え、電池により動作する赤外線リモコン送信機を運転席より前方に備える」ことが記載されている。上記記載中の赤外線リモコン送信機は、上記(ハ)の記載によると、運転席より前方の天井とかサンバイザ等に設置され、運転者が操作し、車載用空気清浄器の、たとえば、停止、強風、弱風、自動等の切替操作をするものであることが分かるので、かかる風量調整操作にあっては空気清浄器の運転制御は、ファンを駆動するモータの回転制御を行うものとみることができる。また、上記記載の車載用空気清浄器は、上記(ハ)の「前記操作により赤外線リモコン発信機から赤外線が発射され、車載用空気清浄器の内部に備えられた赤外線リモコン受信機に到達する」との記載から、赤外線リモコン受信機を有するものと云える。してみると、引用例1には本願発明に則して記載すると「運転者の操作によりファンを駆動するモータの制御を行う赤外線リモコン受信機を有する空気清浄器と、電池により動作する赤外線リモコン送信機とを備え、赤外線リモコン送信機は運転者の操作信号を送信するように構成し、赤外線リモコン送信機を運転席より前方の天井とかサンバイザに備えた車載用空気清浄器」の発明(以下、「引用1発明」という)が記載されていると云える。
そこで、本願発明と引用1発明を対比すると、引用1発明の赤外線リモコン送信機は、赤外線リモコン受信機に配線なしに信号を送る送信機であるので、本願発明の「リモコン受信部に信号を送信するリモコン送信部を有するワイヤレスリモコン」に相当するから、本願発明と引用1発明は、「ファンと、そのファンを駆動するモータと、そのモータの制御を行うリモコン受信部とを有する空気清浄器本体と、リモコン受信部に信号を送信するリモコン送信部を有するワイヤレスリモコンを備え、前記ワイヤレスリモコンを車内の前席の前面上方に取り付け可能にした車載用空気清浄器」である点で一致し、次の点で相違している。
(a)本願発明では、ワイヤレスリモコンが空気の汚れを検知するセンサーを有し、その検知内容を送信するように構成しているのに対し、引用1発明では、空気の汚れを検知するセンサーはなく、赤外線リモコン送信機(ワイヤレスリモコン)が運転者の操作信号を送信している点。
(b)本願発明では、ワイヤレスリモコンがソーラ電池と充電機構を有するのに対し、引用1発明では、赤外線リモコン送信機(ワイヤレスリモコン)が電池により動作するものであり、ソーラ電池や充電機構を備えていない点。
(c)本願発明では、ワイヤレスリモコンがワイヤレスリモコンをそのソーラ電池面を外光に臨むように取り付け可能にした取付部を有するのに対し、引用1発明では、運転席より前方の天井とかサンバイザに赤外線リモコン送信機(ワイヤレスリモコン)を設置している点。
そこで、これらの相違点について他の証拠に基づいて検討する。
まず、上記相違点(a)についてみてみると、引用例2の上記(イ)の記載には「空気の汚れを検知するセンシング手段をワイヤレスによるリモート操作用の発信器内に納装」することが、また、上記(ホ)、(ヌ)の記載には「センシング手段を納装した発信器を空気清浄器本体から外した場合は、発信器を任意の場所に設置でき、汚れ検知用のセンサーの場合、汚れが発生しやすい灰皿の近く等へ設置でき、センシング手段によるファン運転をより早く確実にすることを可能とする」ことが記載されている。これらの記載からみれば、ワイヤレスリモコンに空気の汚れを検知するセンサーを設けて汚れが発生しやすい灰皿の近くに設置し、その検知内容を空気清浄器に送信することが引用例2に記載されていると云える。しかしながら、上記(ロ)乃至(ニ)の記載からみると、引用例2に記載された空気清浄器は居住室内用のものであってセンサー近辺と室内の汚れ濃度が高い所が離れていることを想定したものであり、本願発明のような容積的にごく限られた狭い車内空間で用いられるようなものでないことから、引用例2に上記した記載があるとしてもその記載から直ちに本願発明の上記相違点(a)の構成が想起できるとまで云えない。
次に、上記相違点(b)及び(c)についてみてみると、引用例2は上記(ヘ)の記載からみて発信器は乾電池を電源として用いており、ソーラ電源とするものではなく、さらに車載用のものではない。また、引用例3の上記(イ)(ヘ)の記載によれば、リモートコントロール送信機内に太陽電池と蓄電池とを内蔵することが記載されていると云え、また、引用例4の上記(イ)(ハ)の記載によれば、リモコン送信機の電源に充電可能な電池と太陽電池を具備することが記載されていると云えることから、引用例3及び4には上記相違点(b)の構成が伺える。しかしながら、引用例3及び引用例4のリモコン送信機はテレビジョンやビデオテープレコーダ等の家電製品に使用されるものであって、車載用のものではない。そして家庭室内と車内とでは使用環境が相違し、車載用の機器にソーラ電池を使用することが周知であるとの根拠もないのであるから、家庭内用のソーラ電池を車載用に用いることが困難でないとまでは云えないし、またそうであるが故に上記相違点(c)のワイヤレスリモコンをソーラ電池面を外光に臨むように車内に取り付ける構成を導き出すことはできない。
そして、本願発明は、上記した構成を採ることにより、早期に空気清浄器の運転を開始して車内の空気を浄化できる等の本願明細書記載の効果を奏するものと認められる。
してみると、本願発明は、引用例1〜4に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。
5.結び
以上のとおりであるから、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって結論のとおり審決する。
 
審決日 2003-03-04 
出願番号 特願平3-195200
審決分類 P 1 8・ 121- WY (B01D)
最終処分 成立  
前審関与審査官 森 健一  
特許庁審判長 大黒 浩之
特許庁審判官 西村 和美
唐戸 光雄
発明の名称 車載用空気清浄器  
代理人 岩橋 文雄  
代理人 内藤 浩樹  
代理人 坂口 智康  
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ