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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 E05B |
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管理番号 | 1072957 |
審判番号 | 不服2001-18319 |
総通号数 | 40 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1999-03-05 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2001-10-11 |
確定日 | 2003-03-25 |
事件の表示 | 平成 9年特許願第213442号「ゲーム機の錠止装置」拒絶査定に対する審判事件〔平成11年 3月 5日出願公開、特開平11- 62346、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
1.手続の経緯・本願発明 本願は、平成9年8月7日の出願であって、その請求項1及び2に係る発明(以下、「本願発明1」及び「本願発明2」という。)は、平成12年11月6日付け手続補正により補正された明細書及び出願当初の図面の記載からみて特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された事項により特定された次のものと認める。 「【請求項1】 複数の第1係合部が設けられた施錠杆と、 前記第1係合部に対して係脱可能な第2係合部を有する係合部材と、 前記施錠杆を、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する係合位置から前記第1係合部と第2係合部との係合が解除される係合解除位置に駆動する施錠杆駆動部材と、 所定の鍵の操作に基づいて、前記施錠杆駆動部材を介した前記施錠杆の前記係合解除位置への駆動を許容する解錠状態と、前記施錠杆駆動部材を介した前記係合解除位置への駆動を阻止する施錠状態とを切り換える錠手段と、を具備したゲーム機の錠止装置において、 ゲーム機の本体に前記施錠杆が、その本体を開閉する扉に前記係合部材、前記施錠杆駆動部材および前記錠手段がそれぞれ設けられ、 前記施錠杆駆動部材には前記扉の外面から突出する操作摘み部が設けられ、 前記操作摘み部は前記錠手段の下方に隣接して配置され、その操作摘み部を上方に操作して前記施錠杆駆動部材により前記施錠杆を上方の係合解除位置に駆動することにより前記扉の開放が可能となることを特徴とするゲーム機の錠止装置。 【請求項2】 前記錠手段には、前記施錠杆駆動部材の拘束部に当接して当該施錠杆駆動部材を操作不可能な状態に拘束する施錠位置と、前記施錠杆駆動部材の操作を許容する解錠位置との間を、所定の回動軸を中心として前記所定の鍵の操作に応じて移動するロック部材が設けられ、前記ロック部材が前記施錠位置にある状態で、前記回動軸、前記ロック部材、前記拘束部および前記操作摘み部が上下方向に並ぶことを特徴とする請求項1に記載の錠止装置。」 2.引用刊行物との対比・判断 (1)本願発明1について 原査定の拒絶の理由に引用され、本願の出願前に国内において頒布された刊行物である実公昭47-2647号公報、実願昭61-38493号(実開昭62-151678号)のマイクロフィルム、実願昭56-177045号(実開昭58-81261号)のマイクロフィルムには、本願発明1の構成を特定する事項である、操作摘み部は錠手段の下方に隣接して配置され、その操作摘み部を上方に操作して施錠杆駆動部材により施錠杆を上方の係合解除位置に駆動することにより扉の開放が可能となる点が記載されておらず、示唆もされていない。 同じく平成12年8月28日付けの拒絶の理由に引用された実願平3-23468号(実開平4-108589号)のマイクロフィルムにも上記構成は記載も示唆もされていない。 そして、本願発明1は、上記構成が他の構成と相まって明細書記載の作用効果を奏するものであるから、本願発明1は、上記各刊行物記載の発明から、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。 (2)本願発明2について 本願発明2は、本願発明1を限定したものであるから、上記本願発明1についての判断と同様の理由により、上記各刊行物に記載された発明から、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。 3.むすび 以上のとおりであるから、原査定の理由によっては、本願を拒絶すべきものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2003-03-11 |
出願番号 | 特願平9-213442 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(E05B)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 清藤 弘晃、新井 夕起子、中田 誠、古屋野 浩志 |
特許庁審判長 |
山田 忠夫 |
特許庁審判官 |
鈴木 憲子 長島 和子 |
発明の名称 | ゲーム機の錠止装置 |
代理人 | 山本 晃司 |