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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 E04H
管理番号 1074480
審判番号 不服2001-13584  
総通号数 41 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2000-07-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2001-08-02 
確定日 2003-04-21 
事件の表示 平成11年特許願第11188号「椅子」拒絶査定に対する審判事件〔平成12年7月25日出願公開、特開2000-204776、請求項の数(4)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 本願は、平成11年1月19日の出願であって、その各請求項に係る発明は、平成15年3月14日付の手続補正書により補正された明細書、及び、図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1〜4に記載された事項により特定される次のとおりのものと認める。
「【請求項1】一対の支柱に、椅子本体を支持させてなるものにおいて、
前記支柱は、上端に肘掛けを取りつけると共に、下端を支点に回動動作し、椅子本体を倒伏姿勢又は使用姿勢に選択的に保持し得るものであり、この支柱を、ダイカスト材製の支柱本体と、該支柱本体の前後の縁部に沿って配設され該縁部を被覆する押出し材製の前カバー及び後カバーとから構成すると共に、前記肘掛けの後端及び前記後カバーにフィンを形成し、椅子本体を倒伏姿勢に畳み込む際に、前記肘掛けのフィンと前記後カバーのフィンとを噛み合うようにして支柱と肘掛けとが相互に干渉することを防止していることを特徴とする椅子。
【請求項2】前記カバーを、押出し方向に沿ってスライドさせることにより前記支柱本体に着脱可能に挿入していることを特徴とする請求項1記載の椅子。
【請求項3】前記カバーと支柱本体との間に凹凸係合部を形成し、該凹凸係合部を介して支柱本体を左右から抱くようにしてカバーを支柱本体に挿入していることを特徴とする請求項2記載の椅子。
【請求項4】前記椅子本体及び支柱が、移動観覧席の段床に配設されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の椅子。」

一方、原審における拒絶理由通知で提示された各刊行物には、本願各発明の構成要件である「椅子本体を倒伏姿勢に畳み込む際に、肘掛けのフィンと後カバーのフィンとを噛み合うようにして支柱と肘掛けとが相互に干渉することを防止している」点について何等記載されていないし、示唆もない。
そして、本願各発明は、上記構成と他の構成とが相俟って、明細書記載の作用効果を奏するものである。

したがって、本願各発明は、上記各刊行物記載の発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2003-03-31 
出願番号 特願平11-11188
審決分類 P 1 8・ 121- WY (E04H)
最終処分 成立  
前審関与審査官 萩田 裕介五十幡 直子土屋 真理子  
特許庁審判長 山田 忠夫
特許庁審判官 鈴木 憲子
長島 和子
発明の名称 椅子  
代理人 赤澤 一博  
代理人 井上 敬子  
代理人 久留 徹  

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