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審決分類 |
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 取り消して特許、登録 C08L 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 C08L |
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管理番号 | 1074617 |
審判番号 | 不服2000-5671 |
総通号数 | 41 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1993-02-02 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2000-04-20 |
確定日 | 2003-05-06 |
事件の表示 | 平成 3年特許願第206486号「熱可塑性樹脂組成物の製造法」拒絶査定に対する審判事件〔平成 5年 2月 2日出願公開、特開平 5- 25386、請求項の数(3)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
1,手続きの経緯、本願発明 本願は、平成3年7月22日に出願されたものであって、その請求項1〜3に係る本願発明(以下、「本願発明1〜3」という。)は、願書に添付した明細書の記載からみて、平成15年3月11日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1〜3に記載されたとおりのものであると認められる。 2,原査定の理由 これに対し、原査定の拒絶の理由の概要は、「平成4年6月24日付けの手続補正書で補正された請求項1〜4に係る発明は、下記引用例1に記載された発明、または、下記引用例1に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない」というものである。 1,特開昭62-273254号公報 3,当審の判断 本願発明1と引用例1に記載された発明とは、ポリフェニレンエーテル(PPE)およびポリアミド、そしてA-B-A「スチレンー共役ジエンースチレン、または、共役ジエンースチレンー共役ジエン」重合体の組成物の製造法の点で一致するが、その組成物の状態として、本願発明1では本願請求項1で特定される「A-B-Aが部分的にPPE中に分散し、かつ、0.02〜0.07μm程度の層状もしくは球状構造を持つ」と限定し、さらに、その製造法として特定の成分を特定の2段階の工程と限定しているのに対し、引用例1には、それらの特定の構成に関する記載も示唆する記載もない点で相違し、その点を当業者が容易になし得たとする根拠も理由も見いだせない。 そして、本願発明1は、上記相違点を含む特定の構成とすることにより、耐熱性及び耐衝撃性のバランスが優れた熱可塑性樹脂組成物を製造するという本願明細書記載のとおりの効果を奏するものである。 したがって、本願発明1は、引用例1に記載された発明、または、引用例1に記載の発明に基づいて当業者が容易に発明できたものとはいえない。 そして、本願発明2,3は、本願発明1を引用し、具体化した発明であるので、本願発明1と同様の理由により、引用例1に記載された発明、または、引用例1に記載の発明に基づいて当業者が容易に発明できたものとはいえない。 4,むすび したがって、本願発明1〜3は、引用例1に記載された発明、または、引用例1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものと認めることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2003-04-18 |
出願番号 | 特願平3-206486 |
審決分類 |
P
1
8・
113-
WY
(C08L)
P 1 8・ 121- WY (C08L) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | ▲吉▼澤 英一 |
特許庁審判長 |
谷口 浩行 |
特許庁審判官 |
船岡 嘉彦 佐藤 健史 |
発明の名称 | 熱可塑性樹脂組成物の製造法 |
代理人 | 久保山 隆 |
代理人 | 神野 直美 |
代理人 | 中山 亨 |