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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G06F |
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管理番号 | 1077451 |
審判番号 | 不服2002-2746 |
総通号数 | 43 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2002-01-11 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2002-02-18 |
確定日 | 2003-05-26 |
事件の表示 | 特願2000-186885「書籍情報管理システムおよび管理方法」拒絶査定に対する審判事件[平成14年 1月11日出願公開、特開2002- 7664]について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯 本願は、平成12年6月21日の出願であって、平成14年1月15日付で拒絶査定がなされ、これに対し、平成14年2月18日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、平成14年3月20日付で手続補正がなされたものである。 2.平成14年3月20日付の手続補正(以下、「本件補正」という。)について [補正却下の決定の結論] 平成14年3月20日付の手続補正を却下する。 [理由] 本件補正は、願書に添付した明細書の特許請求の範囲を平成13年8月31日付けで、 「【請求項1】 管理サーバと、該管理サーバにインターネットを介して接続された1つまたは2つ以上の端末機とを備えた書籍情報管理システムであって、 前記管理サーバは、書籍の商品情報データを記憶する書誌的情報記憶手段と、各書店における書籍の売上情報データを記憶する売上情報記憶手段と、書店への書籍の送品情報データを記憶する送品情報記憶手段と、書店から取次業者への書籍の返品情報データを記憶する返品情報記憶手段と、前記商品情報データと前記売上情報データと前記送品情報データと前記返品情報データとを含む情報データから書店における在庫情報データを算出し記憶する在庫情報記憶手段と、前記商品情報データの1つまたは2つ以上を検索キーとして前記情報データおよび/または前記在庫情報データの検索を行う検索手段と、前記端末機と前記情報データの送受信を行う情報データ送受信手段とを備え、 前記端末機は、前記情報データを入力するための入力手段と、前記管理サーバと前記情報データおよび/または前記在庫情報データの送受信を行う情報データ送受信手段と、前記情報データおよび/または前記在庫情報データを表示する表示手段とを備え、 前記商品情報データは、登場人物名または歴史上の出来事名を含み、前記検索手段は、予め記憶した検索キー候補のうちから、前記端末機から入力された一文字を語頭に持つキーワード候補を検出して、前記端末機に送信することを特徴とする書籍情報管理システム。 【請求項2】 管理サーバと、該管理サーバにインターネットを介して接続された1つまたは2つ以上の端末機とを備えた書籍情報管理システムであって、 前記管理サーバは、書籍の商品情報データを記憶する書誌的情報記憶手段と、各書店における書籍の売上情報データを記憶する売上情報記憶手段と、書店への書籍の送品情報データを記憶する送品情報記憶手段と、書店から取次業者への書籍の返品情報データを記憶する返品情報記憶手段と、前記商品情報データと前記売上情報データと前記送品情報データと前記返品情報データとを含む情報データから書店における在庫情報データを算出し記憶する在庫情報記憶手段と、前記商品情報データの1つまたは2つ以上を検索キーとして前記情報データおよび/または前記在庫情報データの検索を行う検索手段と、前記端末機と前記情報データの送受信を行う情報データ送受信手段とを備え、 前記端末機は、前記情報データを入力するための入力手段と、前記管理サーバと前記情報データおよび/または前記在庫情報データの送受信を行う情報データ送受信手段と、前記情報データおよび/または前記在庫情報データを表示する表示手段であって、前記売上情報データと前記送品情報データと前記在庫情報データと前記返品情報データの少なくとも1つを各書店別および書店のグループ各店舗毎に表示する表示手段とを備えたことを特徴とする書籍情報管理システム。 【請求項3】 管理サーバと、該管理サーバにインターネットを介して接続された1つまたは2つ以上の端末機とを備えた書籍情報管理システムであって、 前記管理サーバは、書籍の商品情報データを記憶する書誌的情報記憶手段と、各書店における書籍の売上情報データを記憶する売上情報記憶手段と、書店への書籍の送品情報データを記憶する送品情報記憶手段と、書店から取次業者への書籍の返品情報データを記憶する返品情報記憶手段と、書籍名、出版社名、書店からの重点商品発注数および書店への重点商品送品数を含む重点商品関連情報データを記憶する重点商品情報記憶手段と、前記商品情報データと前記売上情報データと前記送品情報データと前記返品情報データと重点商品関連情報データとを含む情報データから書店における在庫情報データを算出し記憶する在庫情報記憶手段と、前記商品情報データの1つまたは2つ以上を検索キーとして前記情報データおよび/または前記在庫情報データの検索を行う検索手段と、前記端末機と前記情報データの送受信を行う情報データ送受信手段とを備え、 前記端末機は、前記情報データを入力するための入力手段と、前記管理サーバと前記情報データおよび/または前記在庫情報データの送受信を行う情報データ送受信手段と、前記情報データおよび/または前記在庫情報データを表示する表示手段と、前記管理サーバに取次業者に対する重点商品出荷指示情報を出力させる手段とを備えたことを特徴とする書籍情報管理システム。 【請求項4】 前記情報データを入力するための手段は、前記情報データを表示した画面上から前記重点商品発注数を入力することを特徴とする請求項3に記載の書籍情報管理システム。 【請求項5】 前記入力手段は、書店グループ各店舗毎に個別に重点商品発注数を入力する個別入力手段および書店グループ全店分の重点商品発注総数を一括して入力する一括入力手段のいずれをも備えたことを特徴とする請求項3に記載の書籍情報管理システム。 【請求項6】 前記管理サーバは、 書店グループ各店舗毎にジャンル別の書籍販売数をカウントする手段と、 該書店グループ全店におけるジャンル別の書籍販売総数と前記書籍販売数とを比較する手段と、 該書籍販売総数における前記書店グループ各店舗毎のジャンル別の販売割合を算出し記憶する手段と、 該販売割合に応じて前記重点商品発注総数を前記書店グループ各店舗毎に割り当て、割り当てた重点商品発注数を記憶する手段と、を備え、 前記表示手段は、 前記管理サーバの割り当てた前記重点商品発注数を前記個別入力手段により個別に入力した重点商品発注数として表示することを特徴とする請求項3に記載の書籍情報管理システム。 【請求項7】 管理サーバと、該管理サーバにインターネットを介して接続された1つまたは2つ以上の端末機とを備えた書籍情報管理システムであって、 前記管理サーバは、雑誌のジャンル情報データを含む書籍の商品情報データを記憶する書誌的情報記憶手段と、各書店における書籍の売上情報データを記憶する売上情報記憶手段と、書店への書籍の送品情報データを記憶する送品情報記憶手段と、書店から取次業者への書籍の返品情報データを記憶する返品情報記憶手段と、前記商品情報データと前記売上情報データと前記送品情報データと前記返品情報データとを含む情報データから書店における在庫情報データを算出し記憶する在庫情報記憶手段と、前記商品情報データの1つまたは2つ以上を検索キーとして前記情報データおよび/または前記在庫情報データの検索を行う検索手段と、前記端末機と前記情報データの送受信を行う情報データ送受信手段とを備え、 前記端末機は、前記情報データを入力するための入力手段と、前記管理サーバと前記情報データおよび/または前記在庫情報データの送受信を行う情報データ送受信手段と、前記情報データおよび/または前記在庫情報データを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする書籍情報管理システム。 【請求項8】 売行ランキングの集計対象を前記ジャンル情報データに基づいて選択する手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の書籍情報管理システム。 【請求項9】 管理サーバと、該管理サーバにインターネットを介して接続された1つまたは2つ以上の端末機とを備えた書籍情報管理システムであって、 前記管理サーバは、書籍の商品情報データを記憶する書誌的情報記憶手段と、各書店における書籍の売上情報データを記憶する売上情報記憶手段と、書店への書籍の送品情報データを記憶する送品情報記憶手段と、書店から取次業者への書籍の返品情報データを記憶する返品情報記憶手段と、各出版社がホームページ上で開示する新刊情報掲載ページまたは重版情報掲載ページのアドレスデータを記憶するアドレス関連情報記憶手段と、前記商品情報データと前記売上情報データと前記送品情報データと前記返品情報データと前記アドレスデータとを含む情報データから書店における在庫情報データを算出し記憶する在庫情報記憶手段と、前記商品情報データの1つまたは2つ以上を検索キーとして前記情報データおよび/または前記在庫情報データの検索を行う検索手段と、前記端末機と前記情報データの送受信を行う情報データ送受信手段とを備え、 前記端末機は、前記情報データを入力するための入力手段と、前記管理サーバと前記情報データおよび/または前記在庫情報データの送受信を行う情報データ送受信手段と、前記情報データおよび/または前記在庫情報データを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする書籍情報管理システム。 【請求項10】 前記管理サーバは、前記出版社のホームページ上の書店向け商品発注ページを用いた商品発注時に求められる出版社別の認証情報を記憶し、前記端末機は、前記アドレスデータを用いてリンクしたページが前記書店向け商品発注ページである場合、前記表示手段に前記認証情報および発注商品を特定するためのISBNコードとを表示することを特徴とする請求項9に記載の書籍情報管理システム。 【請求項11】 前記管理サーバは、各出版社の新刊重版情報データを記憶する新刊重版情報記憶手段を備え、前記情報データは、前記新刊重版情報データを含むことを特徴とする請求項9に記載の書籍情報管理システム。 【請求項12】 前記管理サーバは、前記アドレス関連情報記憶手段に記憶されているアドレスデータに基づき出版社の新刊情報掲載ページまたは重版情報掲載ページにリンクする手段と、該新刊情報掲載ページまたは重版情報掲載ページに掲載されている情報を読み込む手段と、読み込んだ情報で前記新刊重版情報データを更新する手段とを備えたことを特徴とする請求項11に記載の書籍情報管理システム。 【請求項13】 管理サーバと、該管理サーバにインターネットを介して接続された1つまたは2つ以上の端末機とを備えた書籍情報管理システムにおける管理方法であって、 前記端末機において書籍の商品情報データと各書店における書籍の売上情報データと書店への書籍の送品情報データと書店から取次業者への書籍の返品情報データとを含む情報データのうち少なくともいずれか1つを入力するステップと、 前記管理サーバにおいて前記情報データを受信し、記憶するステップと、 前記管理サーバにおいて前記情報データから書店における在庫情報データを算出し記憶するステップと、 前記端末機において1つまたは2つ以上の前記商品情報データを検索キーとして入力するステップと、 前記管理サーバにおいて該検索キーに基づいて前記情報データおよび/または前記在庫情報データの検索を行うステップと、 前記端末機において前記管理サーバの検出した前記情報データおよび/または前記在庫情報データを受信し、表示画面上に表示するステップとを備え、前記検索を行うステップは、予め記憶した検索キー候補のうちから、前記端末機から入力された一文字を語頭に持つキーワード候補を検出して、前記端末機に送信することを特徴とする書籍情報管理方法。 【請求項14】 管理サーバと、該管理サーバにインターネットを介して接続された1つまたは2つ以上の端末機とを備えた書籍情報管理システムにおける管理方法であって、 前記端末機において書籍名と出版社名と書店からの重点商品発注数と書店への重点商品送品数とを含む重点商品関連情報データのうち少なくとも1つを入力するステップと、 前記管理サーバにおいて前記重点商品関連情報データを記憶するステップと、 前記端末機において前記管理サーバから前記重点商品関連情報データを受信し、表示画面上に表示するステップと、 前記管理サーバにおいて取次業者に対する出荷指示情報を出力するステップと、を備えたことを特徴とする書籍情報管理方法。 【請求項15】 管理サーバと、該管理サーバにインターネットを介して接続された1つまたは2つ以上の端末機とを備えた書籍情報管理システムにおける管理方法であって、 前記端末機において書籍名と出版社名とを含む重点商品関連情報データのうち少なくとも1つを入力するステップと、 前記管理サーバにおいて前記重点商品関連情報データを記憶するステップと、 前記端末機において前記管理サーバから前記重点商品関連情報データを受信し、表示画面上に表示するステップと、 前記端末機において書店グループ全店舗分の重点商品発注総数を一括して入力するステップと、 前記管理サーバにおいて該書店グループの各店舗毎にジャンル別の書籍販売数をカウントするステップと、 該書店グループ全店におけるジャンル別の書籍販売総数と前記書籍販売数とを比較するステップと、 前記管理サーバにおいて該書籍販売総数における前記書店グループ各店舗毎のジャンル別の販売割合を算出し記憶するステップと、 前記管理サーバにおいて該販売割合に応じて前記重点商品発注総数を前記書店グループ各店舗毎に割り当てるステップと、 前記管理サーバにおいて該管理サーバの割り当てた重点商品発注数を記憶するステップと、 前記端末機において、前記管理サーバの割り当てた前記重点商品発注数を前記書店グループの各店舗毎に個別に入力した重点商品発注数として表示するステップと、 前記管理サーバにおいて取次業者に対する出荷指示情報を出力するステップとを備えたことを特徴とする書籍情報管理方法。 【請求項16】 管理サーバと、該管理サーバにインターネットを介して接続された1つまたは2つ以上の端末機とを備えた書籍情報管理システムにおける管理方法であって、 前記端末機から各出版社がホームページ上に開示する新刊重版情報を掲載する新刊重版情報掲載ページのアドレスデータを入力するステップと、 前記管理サーバにおいて該アドレスデータを記憶するステップと、 前記管理サーバにおいて該アドレスデータに基づき前記新刊重版情報掲載ページにリンクするステップと、 前記管理サーバにおいて前記新刊重版情報掲載ページに掲載されている前記新刊前記重版情報を読み込むステップと、 前記管理サーバが読み込んだ前記新刊重版情報を前記管理サーバが記憶するステップと、 前記端末機において前記管理サーバの記憶する前記新刊重版情報を受信し、表示画面上に表示するステップとを備えたことを特徴とする書籍情報管理方法。」 と補正したものを、更に平成14年3月20日付で、 「【請求項1】 出版社および書店が、それぞれ、少なくとも1つの出版社用および書店用端末機を備え、書籍の商品情報データを記憶する書誌的情報記憶手段と、各書店における書籍の売上情報データを記憶する売上情報記憶手段と、書店への書籍の送品情報データを記憶する送品情報記憶手段と、書店から取次業者への書籍の返品情報データを記憶する返品情報記憶手段と、前記商品情報データと前記売上情報データと前記送品情報データと前記返品情報データとを含む書籍管理情報データから書店における在庫情報データを算出し記憶する在庫情報記憶手段と、前記商品情報データの少なくとも1つを検索キーとして前記書籍管理情報データまたは前記在庫情報データの検索を行う検索手段と、前記出版社用および書店用端末機との間で前記書籍管理情報データまたは前記在庫情報データの送受信を、それぞれ行う送受信手段とを有する管理サーバと、前記出版社用および書店用端末機とが、それぞれインターネットを介して接続された書籍情報管理システムであって、 前記出版社用および書店用端末機は、特定の書籍に関する在庫状況の照会要求を入力するための入力手段と、該入力された照会要求を前記管理サーバへ送信する送信手段と、該送信手段により送信された照会要求に応答して前記検索手段により検索された前記書籍管理情報データまたは前記在庫情報データを受信する受信手段とを有し、 前記出版社用端末機は、前記受信手段により受信した前記売上情報データと、前記送品情報データと、前記在庫情報データと、前記返品情報データの少なくとも1つを各書店別に整理して表示する第1表示手段を備え、 前記書店用端末機は、前記受信手段により受信した前記売上情報データと、前記送品情報データと、前記在庫情報データと、前記返品情報データの少なくとも1つを前記書店のグループ各店舗毎に整理して表示する第2表示手段を備えたことを特徴とする書籍情報管理システム。 【請求項2】 前記出版社用端末機は、管理サーバに対し、複数の取次業者側に設置された端末に前記重点商品の出荷指示情報を送信させる要求手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の書籍情報管理システム。 【請求項3】 前記入力手段は、前記情報データを表示した画面上から前記重点商品発注数を入力することを特徴とする請求項2に記載の書籍情報管理システム。 【請求項4】 前記入力手段は、書店グループ各店舗毎に個別に重点商品発注数を入力する個別入力手段および書店グループ全店分の重点商品発注総数を一括して入力する一括入力手段のいずれをも備えたことを特徴とする請求項2に記載の書籍情報管理システム。 【請求項5】 前記管理サーバは、 書店グループ各店舗毎にジャンル別の書籍販売数をカウントする手段と、 該書店グループ全店におけるジャンル別の書籍販売総数と前記書籍販売数とを比較する手段と、 該書籍販売総数における前記書店グループ各店舗毎のジャンル別の販売割合を算出し記憶する手段と、 該販売割合に応じて前記重点商品発注総数を前記書店グループ各店舗毎に割り当て、割り当てた重点商品発注数を記憶する手段とを備え、 前記第2表示手段は、 前記管理サーバの割り当てた前記重点商品発注数を前記個別入力手段により個別に入力した重点商品発注数として表示することを特徴とする請求項4に記載の書籍情報管理システム。 【請求項6】 前記商品情報データは、雑誌のジャンル情報データを含むことを特徴とする請求項1に記載の書籍情報管理システム。 【請求項7】 売行ランキングの集計対象を前記ジャンル情報データに基づいて選択する手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の書籍情報管理システム。 【請求項8】 前記管理サーバは、各出版社がホームページ上で開示する新刊情報掲載ページまたは重版情報掲載ページのアドレスデータを記憶するアドレス関連情報記憶手段をさらに備え、前記情報データは前記アドレスデータを含むことを特徴とする請求項1に記載の書籍情報管理システム。 【請求項9】 前記管理サーバは、前記出版社のホームページ上の書店向け商品発注ページを用いた商品発注時に求められる出版社別の認証情報を記憶し、前記書店用端末機は、前記アドレスデータを用いてリンクしたページが前記書店向け商品発注ページである場合、前記第2表示手段に前記認証情報および発注商品を特定するためのISBNコードを表示することを特徴とする請求項8に記載の書籍情報管理システム。 【請求項10】 前記管理サーバは、各出版社の新刊重版情報データを記憶する新刊重版情報記憶手段を備え、前記情報データは、前記新刊重版情報データを含むことを特徴とする請求項8に記載の書籍情報管理システム。 【請求項11】 前記管理サーバは、前記アドレス関連情報記憶手段に記憶されているアドレスデータに基づき出版社の新刊情報掲載ページまたは重版情報掲載ページにリンクする手段と、該新刊情報掲載ページまたは重版情報掲載ページに掲載されている情報を読み込む手段と、読み込んだ情報で前記新刊重版情報データを更新する手段とを備えたことを特徴とする請求項10に記載の書籍情報管理システム。 【請求項12】 出版社および書店が、それぞれ、管理サーバにインターネットを介して接続された少なくとも1つの出版社用および書店用端末機を備えた書籍情報管理システムにおける管理方法であって、 前記書店用端末機において書籍名と出版社名と書店からの重点商品発注数と書店への重点商品送品数とを含む重点商品関連情報データのうち少なくとも1つを入力するステップと、 前記入力された重点商品関連情報データを前記管理サーバに送信するステップと、 前記管理サーバにおいて前記書店用端末機から受信した前記重点商品関連情報データを記憶するステップと、 前記出版社用端末機において前記管理サーバから前記重点商品関連情報データを受信し、表示画面上に、前記売上情報データと、前記送品情報データと、前記在庫情報データと、前記返品情報データの少なくとも1つを各書店別に整理して表示するステップと、 前記管理サーバにおいて、前記記憶された前記重点商品関連情報データに基づき、複数の取次業者の各々に対する前記重点商品の出荷指示情報を作成するステップと、 前記複数の取次業者側に設置された取次業者端末に、前記作成された出荷指示情報を送信するステップとを備えたことを特徴とする書籍情報管理方法。 【請求項13】 前記書店用端末機において前記管理サーバから前記重点商品関連情報データを受信し、前記売上情報データと、前記送品情報データと、前記在庫情報データと、前記返品情報データの少なくとも1つを前記書店のグループ各店舗毎に整理して表示画面上に表示するステップと、 前記書店用端末機において書店グループ全店舗分の重点商品発注総数を一括して入力するステップと、 前記管理サーバにおいて該書店グループの各店舗毎にジャンル別の書籍販売数をカウントするステップと、 該書店グループ全店におけるジャンル別の書籍販売総数と前記書籍販売数とを比較するステップと、 前記管理サーバにおいて該書籍販売総数における前記書店グループ各店舗毎のジャンル別の販売割合を算出し記憶するステップと、 前記管理サーバにおいて該販売割合に応じて前記重点商品発注総数を前記書店グループ各店舗毎に割り当てるステップと、 前記管理サーバにおいて該管理サーバの割り当てた重点商品発注数を記憶するステップと、 前記書店用端末機において、前記管理サーバの割り当てた前記重点商品発注数を前記書店グループの各店舗毎に個別に入力した重点商品発注数として表示するステップとを備えたことを特徴とする請求項12に記載の書籍情報管理方法。 【請求項14】 各出版社の新刊重版情報を記憶した記憶手段を有する管理サーバにインターネットを介して接続された少なくとも1つの書店用端末機を備えた書籍情報管理システムにおける書籍情報管理方法であって、 前記書店用端末機から各出版社がホームページ上に開示する新刊重版情報を掲載する少なくとも2つの新刊重版情報掲載ページのアドレスデータを入力するステップと、 前記管理サーバにおいて該入力されたアドレスデータを記憶するステップと、 前記管理サーバにおいて該記憶された全てのアドレスデータに対応する前記新刊重版情報掲載ページにリンクするステップと、 前記管理サーバにおいて前記リンクされた新刊重版情報掲載ページに掲載されている前記新刊前記重版情報を読み込むステップと、 前記管理サーバにおいて、前記読み込まれた新刊重版情報に基づいて、前記記憶手段に記憶された新刊重版情報を更新するステップと、 前記書店用端末機において、前記管理サーバから前記記憶された前記新刊重版情報を受信し、表示画面上に表示するステップとを備えたことを特徴とする書籍情報管理方法。 【請求項15】 出版社が所有する少なくとも1つの端末機であって、書籍の商品情報データを記憶する書誌的情報記憶手段と、各書店における書籍の売上情報データを記憶する売上情報記憶手段と、書店への書籍の送品情報データを記憶する送品情報記憶手段と、書店から取次業者への書籍の返品情報データを記憶する返品情報記憶手段と、前記商品情報データと前記売上情報データと前記送品情報データと前記返品情報データとを含む書籍管理情報データから書店における在庫情報データを算出し記憶する在庫情報記憶手段と、前記商品情報データの少なくとも1つを検索キーとして前記書籍管理情報データまたは前記在庫情報データの検索を行う検索手段と、前記端末機と前記書籍管理情報データまたは前記在庫情報データの送受信を行う送受信手段とを有する管理サーバにインターネットを介して接続され、 特定の書籍に関する在庫状況の照会要求を入力するための入力手段と、 該入力された照会要求を前記管理サーバへ送信する送信手段と、該送信手段により送信された照会要求に応答して前記検索手段により検索された前記書籍管理情報データまたは前記在庫情報データを受信する受信手段と、 前記受信手段により受信した前記売上情報データと、前記送品情報データと、前記在庫情報データと、前記返品情報データの少なくとも1つを各書店別に整理して表示する表示手段とを備えたことを特徴とする端末機。 【請求項16】 書店が所有する少なくとも1つの端末機であって、書籍の商品情報データを記憶する書誌的情報記憶手段と、各書店における書籍の売上情報データを記憶する売上情報記憶手段と、書店への書籍の送品情報データを記憶する送品情報記憶手段と、書店から取次業者への書籍の返品情報データを記憶する返品情報記憶手段と、前記商品情報データと前記売上情報データと前記送品情報データと前記返品情報データとを含む書籍管理情報データから書店における在庫情報データを算出し記憶する在庫情報記憶手段と、前記商品情報データの少なくとも1つを検索キーとして前記書籍管理情報データまたは前記在庫情報データの検索を行う検索手段と、前記端末機と前記書籍管理情報データまたは前記在庫情報データの送受信を行う送受信手段とを有する管理サーバにインターネットを介して接続され、 特定の書籍に関する在庫状況の照会要求を入力するための入力手段と、 該入力された照会要求を前記管理サーバへ送信する送信手段と、 該送信手段により送信された照会要求に応答して前記検索手段により検索された前記書籍管理情報データまたは前記在庫情報データを受信する受信手段と、 前記受信手段により受信した前記売上情報データと、前記送品情報データと、前記在庫情報データと、前記返品情報データの少なくとも1つを前記書店のグループ各店舗毎に整理して表示する表示手段とを備えたことを特徴とする端末機。」と補正するとともに、発明の詳細な説明の欄も補正した特許請求の範囲と整合するように補正しようとするものである。 そして、補正された請求項1については、その補正の根拠として、「補正前の請求項1と請求項2とを統合し、段落番号【0051】の記載内容、図23および図24に基づき減縮」(平成14年4月30日付け手続補正書(審判請求書の理由補充)第6頁17〜18行)であることを明示している。 そこで、この点につき検討すると、 補正前の請求項1は、「・・・前記商品情報データは、登場人物名または歴史上の出来事名を含み、前記検索手段は、予め記憶した検索キー候補のうちから、前記端末機から入力された一文字を語頭に持つキーワード候補を検出して、・・・」との構成要件を有しているが、補正後の請求項1は、当該構成要件を有していない。 そうすると、補正後の請求項1は、補正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものではないので、特許請求の範囲の減縮に該当せず、また、誤記の訂正、明瞭でない記載の釈明にも該当しないことが明らかである。 なお、上記補正の根拠は誤りであり、補正後の請求項1は、補正前の請求項1を削除し、補正前の請求項2を減縮しようとするものであることも考えられるので、この点についても検討すると、 補正前の請求項2に記載された端末機は、「前記端末機は、前記情報データを入力するための入力手段と、前記管理サーバと前記情報データおよび/または前記在庫情報データの送受信を行う情報データ送受信手段と、前記情報データおよび/または前記送品情報データと前記在庫情報データと前記返品情報データの少なくとも1つを各書店別および書店のグループ各店舗毎に表示する表示手段とを備え」との構成になっており、この記載から明らかなように、「端末機」の「表示手段」は、情報データを「各書店別」および「書店のグループ各店舗毎」に表示するものである。 これに対して、補正後の請求項1に記載された端末機は、「前記出版社用端末機は、前記受信手段により受信した前記売上情報データと、前記送品情報データと、前記在庫情報データと、前記返品情報データの少なくとも1つを各書店別に整理して表示する第1表示手段を備え」、「前記書店用端末機は、前記受信手段により受信した前記売上情報データと、前記送品情報データと、前記在庫情報データと、前記返品情報データの少なくとも1つを前記書店のグループ各店舗毎に整理して表示する第2表示手段を備え」との構成になっており、この記載から明らかなように、「出版社用端末機」の「表示手段」は、情報データを「各書店別に整理して表示する」ものであり、一方、「書店用端末機」の「表示手段」は、情報データを「書店のグループ各店舗毎に整理して表示する」ものとなった。 そうすると、補正前の請求項2に記載された発明における「端末機」の「表示手段」は、情報データを「各書店別」に表示する機能と、「書店のグループ各店舗毎」に表示する機能との両方の機能を有していたものであったものが、補正後の請求項1に記載された「端末機」、すなわち、「出版社用端末機」の「表示手段」は、「各書店別に整理して表示する」機能を有し、「書店用端末機」の「表示手段」は、「各書店別に整理して表示する」機能を有するものとなり、「出版社用端末機」の「表示手段」と「書店用端末機」の「表示手段」とで、その「表示手段」の機能を異ならせるものとなったことが明らかであるから、補正後の請求項1は補正前の請求項2に記載された「端末機」の「表示手段」の機能について変更を行うものであり、「端末機」の「表示手段」の機能につき限定を行うものではない。 したがって、補正後の請求項1は、補正前の請求項2に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものではないので、特許請求の範囲の減縮に該当せず、また、誤記の訂正、明瞭でない記載の釈明にも該当しないことが明らかである。 したがって、上記補正は、特許法第17条の2第4項各号の規定に該当しないので、当該補正は、特許法第159条第1項で準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。 3.本願発明について 平成14年3月20日付の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1ないし16に係る発明は、平成13年8月31日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項1ないし16に記載された事項により特定されるところのものでり、その請求項2は、以下のとおりのものである。 「管理サーバと、該管理サーバにインターネットを介して接続された1つまたは2つ以上の端末機とを備えた書籍情報管理システムであって、 前記管理サーバは、書籍の商品情報データを記憶する書誌的情報記憶手段と、各書店における書籍の売上情報データを記憶する売上情報記憶手段と、書店への書籍の送品情報データを記憶する送品情報記憶手段と、書店から取次業者への書籍の返品情報データを記憶する返品情報記憶手段と、前記商品情報データと前記売上情報データと前記送品情報データと前記返品情報データとを含む情報データから書店における在庫情報データを算出し記憶する在庫情報記憶手段と、前記商品情報データの1つまたは2つ以上を検索キーとして前記情報データおよび/または前記在庫情報データの検索を行う検索手段と、前記端末機と前記情報データの送受信を行う情報データ送受信手段とを備え、 前記端末機は、前記情報データを入力するための入力手段と、前記管理サーバと前記情報データおよび/または前記在庫情報データの送受信を行う情報データ送受信手段と、前記情報データおよび/または前記在庫情報データを表示する表示手段であって、前記売上情報データと前記送品情報データと前記在庫情報データと前記返品情報データの少なくとも1つを各書店別および書店のグループ各店舗毎に表示する表示手段とを備えたことを特徴とする書籍情報管理システム。」 (1)引用例 原査定の拒絶の理由に引用された、「「特集I インターネットでビジネスを広げる」 NIKKEI OPEN SYSTEMS 1999年6月号 第124〜125頁」(以下「引用例」という。)には、「既存業務を越えて社外と情報共有 - 文教堂,ダイエー」の事例が記載されており、以下のとおりの事項が図面とともに記載されている。 (ア)「出版業界では、取次店と書店との間で、納品や発注の情報をやり取りするのが通常の業務プロセスである。これまでも、データをやり取りするためのVANはあった。「出版社、取次店、書店という縦ラインでしかない。オープンなネットワークの思想がない。今後はインターネットのような標準技術でつながる形にどんどん変わっていく」」(第124頁右欄下から第18〜10行) (イ)「文教堂は95年にPOSシステムを構築し、その情報を本部に集約するネットワークBIGNETも作り上げた。このPOS情報を出版社に開示した。出版社からはパソコンを通じて文教堂のサーバーにISDNでダイヤル・アップ接続する。商品別、日別、店舗別で他の出版社の書籍も含めたデータを、FTPで出版社にファイル転送する仕組みを作成した。約30社がこのシステムを利用している。これにより、出版社側は文教堂の販売実数や在庫数が把握でき、「発注分がほぼ満数入るようになった」」(第125頁左欄第17〜30行) (ウ)「この信頼関係があってこそ、角川書店との受発注データをオンラインでそのまま流せる形になった。これまでのPOS情報と同じラインで発注データを載せる。角川書店では、自社のホストにデータを流し、受注処理をし、出荷指示を出荷部門に流す。そこで書籍をピッキングして梱包したパッケージを取次店に運搬する。取次店では、別の配送車に乗せ換えて文教堂の書店に運搬する。」(第125頁左欄第31行〜中央欄下から第12行) (エ)「複数の書店でPOS情報をWWWサーバーに乗せて共有しようといった話も出ている、と言う。このような仕組みが実現すると、中間業者である取次店の役割を再考せざる得ない状況になる。またその中で文教堂自体も役割を再考し、顧客からWWWページで書籍を直接購入できるサイト「jbook」を計画中だ。」(第125頁中央欄下から第11〜3行) ここで、上記(ア)の「出版業界では、取次店と書店との間で、納品や発注の情報をやり取りするのが通常の業務プロセスである。これまでも、データをやり取りするためのVANはあった。「出版社、取次店、書店という縦ラインでしかない。・・・」」との記載から、出版社、取次店、書店という縦ラインで納品や発注の情報のやり取りを実施することが記載されており、上記(ア)の「今後はインターネットのような標準技術でつながる形にどんどん変わっていく」という記載、および上記(エ)の「複数の書店でPOS情報をWWWサーバーに乗せて共有しようといった話も出ている」 という記載から、WWWサーバーを介して出版社、書店がインターネットで接続され、納品や発注の情報のやり取りを行うようにすることが示唆されているといえる。 また、「WWWサーバ」と「パソコン」との間でデータのやり取りを行うからには、「WWWサーバ」が情報データの送受信を行う「情報データ送受信手段」を備えるようにすること、及び「パソコン」が情報データを入力するための「入力手段」と、前記WWWサーバと情報データの送受信を行う「情報データ送受信手段」と、「表示手段」を備えるようにすることは、技術常識である。 また、上記(イ)の「商品別、日別、店舗別で他の出版社の書籍も含めたデータを、FTPで出版社にファイル転送する仕組みを作成した。約30社がこのシステムを利用している。これにより、出版社側は文教堂の販売実数や在庫数が把握でき」との記載から、書籍の在庫数、すなわち、在庫情報データは、商品別に整理されて、在庫情報記憶手段に記憶されていることが明らかであり、商品別の在庫情報は、商品別、すなわち、商品を特定するために商品に付された何らかの検索キーにより検索できるようにすることは、技術常識である。 そうすると、上記引用例には、 WWWサーバと、該WWWサーバにインターネットを介して接続された1つ以上のパソコンとを備えた書籍情報管理システムであって、前記WWWサーバは、在庫情報記憶手段と、前記書籍情報データの1つを検索キーとして前記在庫情報データの検索を行う検索手段と、前記パソコンと前記情報データの送受信を行う情報データ送受信手段とを備え、前記パソコンは、前記情報データを入力するための入力手段と、前記WWWサーバと前記在庫情報データの送受信を行う情報データ送受信手段と、前記在庫情報データを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする書籍情報管理システム、 が記載されているといえる。 (2)対比・判断 本願の請求項2に記載された発明(以下、「前者」という。)と上記引用例に記載されたもの(以下、「後者」という。)とを対比すると、 後者の「WWWサーバ」、「パソコン」は、その機能からみて、前者の「管理サーバ」、「端末機」に相当することが明らかである。 そうすると、両者は、 管理サーバと、該管理サーバにインターネットを介して接続された1つ以上の端末機とを備えた書籍情報管理システムであって、前記管理サーバは、在庫情報記憶手段と、前記書籍情報データの1つを検索キーとして前記在庫情報データの検索を行う検索手段と、前記パソコンと前記情報データの送受信を行う情報データ送受信手段とを備え、前記パソコンは、前記情報データを入力するための入力手段と、前記管理サーバと前記在庫情報データの送受信を行う情報データ送受信手段とを備え、前記端末機は、前記情報データを入力するための手段と、前記管理サーバと前記在庫情報データの送受信を行う情報データ送受信手段と、前記在庫情報データを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする書籍情報管理システム、 である点で一致し、次の点で相違している。 書店における在庫情報データを算出する構成として、 前者では、管理サーバは、各書店における書籍の売上情報データを記憶する売上情報記憶手段と、書店への書籍の送品情報データを記憶する送品情報記憶手段と、書店から取次業者への書籍の返品情報データを記憶する返品情報記憶手段と、前記売上情報データと前記送品情報データと前記返品情報データとを含む情報データから書店における在庫情報データを算出し記憶する在庫情報記憶手段を備えているのに対して、後者では、どのように算出しているか不明な点。 そこで、この点につき検討すると、 書籍販売の業界においては、一般に、委託販売制が実施されており、出版社から取次業者を介して、書店に納品された書籍は、書店で販売され、売れ残りは取次業者を介して、出版社に返品される制度となっている。 そして、書籍の物流の面からみれば、書籍は、出版社から書店へ送品され、書店で販売され、書店で売れ残った書籍は取次業者を介して出版社に返品される流れとなっていることが明らかである。 そうすると、書店での在庫情報は、書店への書籍の送品情報データ、書店における書籍の売上情報データ、書店から取次業者への書籍の返品情報データから算出されることは、当然のことであり、この在庫情報の算出をコンピュータ、すなわち、管理サーバで行わせるためには、これらの情報データを記憶する、売上情報記憶手段、送品情報記憶手段、返品情報記憶手段を設けて、これら情報データを記憶させておき、これら情報データを適宜呼び出して在庫情報を算出し、その結果を在庫情報記憶手段に記憶させておくことは、当然のことである。 したがって、上記相違点において挙げた前者のような構成とすることは、当業者であれば容易になし得るものと認める。 また、本願の請求項2に係る発明の効果についてみても、上記構成の採用に伴って当然に予測される程度のものにすぎず、格別顕著なものがあるとは認められない。 (3)むすび 以上のとおり、本願の請求項2に係る発明は、上記引用例に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2003-04-02 |
結審通知日 | 2003-04-04 |
審決日 | 2003-04-15 |
出願番号 | 特願2000-186885(P2000-186885) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(G06F)
P 1 8・ 575- Z (G06F) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 篠原 功一 |
特許庁審判長 |
佐藤 荘助 |
特許庁審判官 |
久保田 健 岡 千代子 |
発明の名称 | 書籍情報管理システムおよび管理方法 |
代理人 | 阿部 和夫 |
代理人 | 橋本 傳一 |
代理人 | 谷 義一 |