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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 E04G
管理番号 1082837
審判番号 不服2002-11793  
総通号数 46 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1997-11-18 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2002-06-27 
確定日 2003-09-30 
事件の表示 平成 8年特許願第112716号「アルミ仮設足場板の洗浄度判定方法」拒絶査定に対する審判事件〔平成 9年11月18日出願公開、特開平 9-296603、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 本願は、平成8年5月7日の出願であって、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、出願当初明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものである。
「カメラで撮影したアルミニウム合金製足場板の画像を画像入力部で取り込み、
画像処理部で2値化処理を行うことによって、足場板全体から穴の部分を抽出し、穴の部分の面積計算を行い、
穴以外の部分については、画像処理部で2値化処理を行うことによって、コンクリート除去部分を抽出し、コンクリート除去部分の面積計算を行い、
上記により算出された穴部分の面積とコンクリート除去部分の面積と画像全面積とを用いて、コンクリート除去率を計算し、その大小によって洗浄の良否を判定する、
ことを特徴とするアルミ仮設足場板の洗浄度判定方法。」

これに対して、原査定において引用された刊行物である実願昭57-119222号(実開昭59-23651号)のマイクロフィルム及び特開平7-318510号公報には、本願発明の構成要件である「画像処理部で2値化処理を行うことによって、足場板全体から穴の部分を抽出し、穴の部分の面積計算を行い」及び「上記により算出された穴部分の面積とコンクリート除去部分の面積と画像全面積とを用いて、コンクリート除去率を計算し、その大小によって洗浄の良否を判定する」ことについては、記載されておらず、また、上記各刊行物から当業者が容易に推考できたものでもない。
とくに、特開平7-318510号公報の段落【0012】には、「次に、この数値化された画像の中から解析に不必要な部分を取り除くための画像の切り出し処理を行う。すなわち、撮影した画像から、解析に必要の無い部分、例えば煙突や配管等を解析対象から除外し、必要な部分のみを抽出する処理を行う。この際、陰の部分も解析対象から外す。」と記載されているが、具体的な抽出手段が記載されておらず、本願発明のように「画像処理部で2値化処理を行うことによって、足場板全体から穴の部分を抽出し、穴の部分の面積計算を行」うものではない。
本願発明は、他の特定事項と相俟って、明細書記載のとおりの格別の作用効果を奏すると認められる。
したがって、本願発明は、上記各刊行物記載の発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

以上のとおりであるから、本願発明は、上記各刊行物に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2003-09-09 
出願番号 特願平8-112716
審決分類 P 1 8・ 121- WY (E04G)
最終処分 成立  
前審関与審査官 鉄 豊郎古屋野 浩志  
特許庁審判長 木原 裕
特許庁審判官 山口 由木
田中 弘満
発明の名称 アルミ仮設足場板の洗浄度判定方法  
代理人 原島 典孝  
代理人 一色 健輔  
代理人 黒川 恵  

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