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審決分類 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する A41B
審判 訂正 2項進歩性 訂正する A41B
管理番号 1083956
審判番号 訂正2003-39066  
総通号数 47 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1993-03-19 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2003-04-07 
確定日 2003-07-28 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3209348号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第3209348号に係る明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを認める。 
理由 I 手続の経緯

特許第3209348号についての手続の経緯は、およそ次のとおりである。
(1)特許出願 平成3年9月5日
(2)特許権の設定の登録 平成13年7月13日
(3)特許掲載公報の発行 平成13年9月17日
(4)鈴木朋子より特許異議の申立て 平成14年3月18日
(5)土山健二より特許異議の申立て 平成14年3月18日
(6)取消決定 平成14年12月12日(特許権者への送達平成15年1月8日)
(7)取消決定取消の訴え〔東京高等裁判所平成15年(行ケ)第41号〕 平成15年2月5日

II 請求の趣旨及び訂正の内容

1 本件審判の請求の趣旨は、特許第3209348号発明の願書に添付した明細書について、審判請求書に添付した全文訂正明細書(以下「訂正明細書」という。)のとおり訂正することを求めるものである。

2 訂正の内容は、次のア及びイのとおりである(訂正箇所に下線を付した。)。
ア 特許請求の範囲の記載について、
「【請求項1】液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シート間に位置する吸収体と、該吸収体の周囲に位置する前後のウエスト部及び左右のレッグ部各々にギャザーを形成する弾性伸縮部材とを有し、且つ前後のウエスト部が左右両端でそれぞれ接合固定されたパンツ型の使い捨ておむつにおいて、
上記バックシートは、上記前後のウエスト部において、上記トップシートの長手方向における両端部よりもそれぞれ長く延出され、且つ該バックシートの上記両端部がそれぞれ上記吸収体上の上記トップシートの表面上に位置するように折り返されて、該吸収体の上方に位置された折り返し部を備えており、
上記バックシートは、撥水性繊維集合体の層と樹脂フィルムシートの層とが接着剤にて接合され、該バックシートの長手方向における両端部が該撥水性繊維集合体の層のみの複合体からなり、上記折り返し部は、それぞれ上記撥水性繊維集合体の層のみからなる上記両端部により形成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。」を、
「【請求項1】液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シート間に位置する吸収体と、該吸収体の周囲に位置する前後のウエスト部及び左右のレッグ部各々にギャザーを形成する弾性伸縮部材とを有し、且つ前後のウエスト部が左右両端でそれぞれ接合固定されたパンツ型の使い捨ておむつにおいて、
上記バックシートは、上記前後のウエスト部において、上記トップシートの長手方向における両端部よりもそれぞれ長く延出され、且つ該バックシートの上記両端部がそれぞれ上記吸収体上の上記トップシートの表面上に位置するように折り返され、上記トップシートに接合固定されて、該吸収体の上方に位置された折り返し部を備えており、
上記吸収体の長手方向における両端部から、それぞれの上方に位置された上記折り返し部の端までの幅は、30mm乃至80mmであり、
上記バックシートは、撥水性繊維集合体(弾性伸縮自在のエラストマー不織布を除く)の層と樹脂フィルムシートの層とが、該樹脂フィルムシートの層の長手方向に連続状に接着剤にて接合され、該バックシートの長手方向における両端部が該撥水性繊維集合体の層のみの複合体からなり、上記折り返し部は、それぞれ上記撥水性繊維集合体の層のみからなる上記両端部により形成されて、上記トップシートを介して滲み出る排泄物の漏れを防止することを特徴とする使い捨ておむつ。」
と訂正する。
イ 発明の詳細な説明の段落【0007】の記載について、
「【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シート間に位置する吸収体と、該吸収体の周囲に位置する前後のウエスト部及び左右のレッグ部各々にギャザーを形成する弾性伸縮部材とを有し、且つ前後のウエスト部が左右両端でそれぞれ接合固定されたパンツ型の使い捨ておむつにおいて、 上記バックシートは、上記前後のウエスト部において、上記トップシートの長手方向における両端部よりもそれぞれ長く延出され、且つ該バックシートの上記両端部がそれぞれ上記吸収体上の上記トップシートの表面上に位置するように折り返されて、該吸収体の上方に位置された折り返し部を備えており、上記バックシートは、撥水性繊維集合体の層と樹脂フィルムシートの層とが接着剤にて接合され、該バックシートの長手方向における両端部が該撥水性繊維集合体の層のみの複合体からなり、上記折り返し部は、それぞれ上記撥水性繊維集合体の層のみからなる上記両端部により形成されていることを特徴とする使い捨ておむつを提供することにより上記目的を達成したものである。」を、
「【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シート間に位置する吸収体と、該吸収体の周囲に位置する前後のウエスト部及び左右のレッグ部各々にギャザーを形成する弾性伸縮部材とを有し、且つ前後のウエスト部が左右両端でそれぞれ接合固定されたパンツ型の使い捨ておむつにおいて、 上記バックシートは、上記前後のウエスト部において、上記トップシートの長手方向における両端部よりもそれぞれ長く延出され、且つ該バックシートの上記両端部がそれぞれ上記吸収体上の上記トップシートの表面上に位置するように折り返され、上記トップシートに接合固定されて、該吸収体の上方に位置された折り返し部を備えており、上記吸収体の長手方向における両端部から、それぞれの上方に位置された上記折り返し部の端までの幅は、30mm乃至80mmであり、上記バックシートは、撥水性繊維集合体(弾性伸縮自在のエラストマー不織布を除く)の層と樹脂フィルムシートの層とが、該樹脂フィルムシートの層の長手方向に連続状に接着剤にて接合され、該バックシートの長手方向における両端部が該撥水性繊維集合体の層のみの複合体からなり、上記折り返し部は、それぞれ上記撥水性繊維集合体の層のみからなる上記両端部により形成されて、上記トップシートを介して滲み出る排泄物の漏れを防止することを特徴とする使い捨ておむつを提供することにより上記目的を達成したものである。」
と訂正する。

III 当審の判断

1 新規事項の追加の有無、訂正の目的の適否及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
(1)アの訂正について
アの訂正のうち、
(i)「該バックシートの上記両端部がそれぞれ上記吸収体上の上記トップシートの表面上に位置するように折り返されて」を「該バックシートの上記両端部がそれぞれ上記吸収体上の上記トップシートの表面上に位置するように折り返され、上記トップシートに接合固定されて」とする訂正は、本件特許の願書に添付された明細書(以下「原明細書」という。)の発明の詳細な説明の段落【0014】の「バックシート3をトップシート2の長手方向に長い寸法の折り返し部3aを形成し、上記トップシート2の上面に折り返し部3aを折り返した後、上記トップシート2に折り返し部3aを接合固定する。かかる接合固定は、接着または熱溶着等によって行われる。」との記載に基いて、バックシートの両端部がトップシートに接合固定されたものに限定するものであり、
(ii)「上記吸収体の長手方向における両端部から、それぞれの上方に位置された上記折り返し部の端までの幅は、30mm乃至80mmであり、」を加入する訂正は、原明細書段落【0012】の「吸収体端部から折り返し部3aの端までの幅Sは10mm乃至80mmであり、好ましくは30mm乃至50mmである。幅Sが10mmより小さいと防漏性が十分でなく、80mmより長いと吸収体の吸収性を阻害するからである。」との記載に基づいて、上記吸収体の長手方向における両端部から、それぞれの上方に位置された上記折り返し部の端までの幅を前記範囲の数値に限定するものであり、
(iii)「撥水性繊維集合体」を「撥水性繊維集合体(弾性伸縮自在のエラストマー不織布を除く)」とする訂正は、原明細書に記載された「撥水性繊維集合体」について、これを弾性伸縮自在のエラストマー不織布を包含しない撥水性繊維集合体のみに限定するものであり、
(iv)撥水性繊維集合体の層と樹脂フィルムシートの層とについて、「接着剤にて接合され」を「該樹脂フィルムシートの層の長手方向に連続状に接着剤にて接合され」とする訂正は、願書に添付された図面(図2及び3)の、撥水性繊維集合体の層と樹脂フィルムシートの層とが樹脂フィルムシートの層の長手方向に接着剤で連続状に接着された状態を示す使い捨ておむつの展開平面図及び長手方向断面図の記載に基づいて、両層の接着状態を限定するものであり、
(v)「上記折り返し部は、それぞれ上記撥水性繊維集合体の層のみからなる上記両端部により形成されている」を、「上記折り返し部は、それぞれ上記撥水性繊維集合体の層のみからなる上記両端部により形成されていて、上記トップシートを介して滲み出る排泄物の漏れを防止する」とする訂正は、原明細書段落【0008】の「排泄された排泄物は、トップシートを介して吸収体に吸収されるが、吸収された排泄物はその後、吸収体端部から次第にトップシート中あるいはトップシート上を伝わってウエスト部分に滲み出ようとするが、ウエスト部分の内側には、吸収体端部を完全に覆うようにバックツシートを折り返した延出部(折り返し部)により撥水部が形成されているから、…トップシート中を伝わってウエスト部分に滲み出したとしても撥水部が袋状になっているので、かかる部分からの滲み漏れが防止される。」及び原明細書段落【0016】の「着用中の状態では、ウエスト部5a、5bの内側には、折り返し部3aにより撥水部がトップシート2の上に形成されるので、該撥水部が該トップシート2を介して滲み出る排泄物の漏れを防止する。」との記載に基づき、上記折り返し部が上記トップシートを介して滲み出る排泄物の漏れを防止するものであることを限定するものであるから、
全体としてアの訂正は、願書に添付された明細書又は図面に記載された事項の範囲内においてするものであり、かつ特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そして、アの訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張するものでも変更するものでもない。
(2)イの訂正について
イの訂正は、発明の詳細な説明の記載を特許請求の範囲の訂正に係るアの訂正に整合させるものであるから、アの訂正と同じく願書に添付された明細書又は図面に記載された事項の範囲内においてするものであり、かつ明りようでない記載の釈明を目的とするものに該当する。
そして、イの訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張するものでも変更するものでもない。

2 独立特許要件の存否
(1)本件発明
本件訂正後の請求項1に係る発明(以下「本件発明」という。)は、訂正明細書及び図面の記載から見て、その特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものと認められるところ、その記載は次のとおりである。なお、「該バックシートの上記両端部」とは、「該バックシートの長手方向における両端部」を意味するものと解釈する。
【本件発明】
「液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シート間に位置する吸収体と、該吸収体の周囲に位置する前後のウエスト部及び左右のレッグ部各々にギャザーを形成する弾性伸縮部材とを有し、且つ前後のウエスト部が左右両端でそれぞれ接合固定されたパンツ型の使い捨ておむつにおいて、
上記バックシートは、上記前後のウエスト部において、上記トップシートの長手方向における両端部よりもそれぞれ長く延出され、且つ該バックシートの上記両端部がそれぞれ上記吸収体上の上記トップシートの表面上に位置するように折り返され、上記トップシートに接合固定されて、該吸収体の上方に位置された折り返し部を備えており、
上記吸収体の長手方向における両端部から、それぞれの上方に位置された上記折り返し部の端までの幅は、30mm乃至80mmであり、
上記バックシートは、撥水性繊維集合体(弾性伸縮自在のエラストマー不織布を除く)の層と樹脂フィルムシートの層とが、該樹脂フィルムシートの層の長手方向に連続状に接着剤にて接合され、該バックシートの長手方向における両端部が該撥水性繊維集合体の層のみの複合体からなり、上記折り返し部は、それぞれ上記撥水性繊維集合体の層のみからなる上記両端部により形成されて、上記トップシートを介して滲み出る排泄物の漏れを防止することを特徴とする使い捨ておむつ。」
(2)前記Iの(6)の取消決定に引用した刊行物の記載内容
(2-1)特開昭62-162001号公報(以下「刊行物1」という。)
刊行物1の記載を図面(第1A〜27図)を参照しながら総合すると、同刊行物には、身体へのフィット性が良好でウエスト部付近の弾性伸縮性が妨げられることのない使い捨ておむつを提供することを目的の1つとした、次の発明Aが記載されていると認められる。
【発明A】
「液体透過性の身体側当て部分42とポリプロピレンからなる液体不透過性のバリヤ44とこれらの間に位置する吸収材38とから構成される吸収材構造体22と、
バリヤ44にバリヤ44の長手方向(おむつの縦方向)に断続状に(自己)接着剤によって接合50されたポリオレフィン系繊維製不織エラストマーウエブからなる外カバー20と、
吸収材構造体22の周囲(したがって吸収材38の周囲)に位置する前後のウエスト部(第13図の例ではヘム52,54の存在する部分。これは第4図ではポケット29,31の存在する部分に相当。)及び左右のレッグ部(第13図の例ではヘムの存在する部分24。第4図も同じ。)各々に弾性伸縮部材(第13図の例では58、60,62)とを有し、
且つ着用時に前後のウエスト部が左右両端でそれぞれ締結16される展開型の使い捨ておむつ10において、
外カバー20は、前後のウエスト部において、バリヤ44(及び身体側当て部分42)の長手方向(おむつの縦方向)における両端部よりもそれぞれ長く延出されて腰部フラップ26,28を形成し、
且つ外カバー20の腰部フラップ26,28がそれぞれ吸収材38上の身体側当て部分42の表面上に位置するように折り返され、外カバー20の内側面にのみ接合固定48されて、吸収材38の上方に位置されたポケット29,31を備えている展開型の使い捨ておむつ10。」
(2-2)特表平1-503473号公報(以下「刊行物2」という。)
刊行物2の記載を図面(第1〜11図)を参照しながら総合すると、同刊行物には次の発明Bが記載されていると認められる。
【発明B】
「液体浸透性の体側ライナー34、液体不浸透性のバリヤ36及びこれらの間に位置する吸収性の複合材38とからなる吸収性のインサート構造32と、
体側バリヤ36にボンド44その他によって接合されたポリオレフィン系弾性繊維不織ウエブからなる通気性のあるエラストマー不織製外側カバー12と、
吸収性のインサート構造32の周囲(したがって吸収性の複合材38の周囲)に位置する前後のウエスト部13,14及び左右のレッグ部16各々にギャザーを形成する弾性伸縮部材(エラストマーフィルム材料でできた図示されない付加的な弾性部材とゴム繊維入り布58)とを有し、
且つ前後のウエスト部が左右両端でそれぞれ接合固定42されたパンツ型の使い捨ておむつ10において、
外側カバー12は、前後のウエスト部13,14において、バリヤ36(及び体側ライナー34)の長手方向(おむつの縦方向)における両端部よりもそれぞれ長く延出され延長部を形成し、
インサート構造32を構成する体側ライナー34及び/又はバリヤ36は、前後のウエスト部13,14において、吸収性の複合材38の長手方向(おむつの縦方向)における両端部よりもそれぞれ長く延出されてウエスト取付け用フラップ62,64を形成し、且つ外側カバー12の長手方向(おむつの縦方向)両端部が、それぞれ、吸収性のインサート構造32におけるウエスト取付け用フラップ62,64の表面上に位置するように折り返され(ただし、吸収性の複合材38の上方にまでは位置しない。)、ウエスト取付け用フラップ62,64部分の液体浸透性の体側ライナー34に接合固定されてなる、ウエストヘム66,66を備えているパンツ型の使い捨ておむつ。」
(2-3)実願昭57-92113号(実開昭58-192910号)のマイクロフィルム(以下「刊行物3」という。)
刊行物3の記載を図面(第1及び2図)を参照しながら総合すると、同刊行物には次の発明Cが記載されていると認められる。
【発明C】
「透水性トップシート2と、不透水性バックシート3と、これらシートの間に介在する吸収体4とからなる、おむつカバーを必要としないパンツタイプの使い捨ておむつ1において、おむつ1のウエスト部5における前記トップシート2とバックシート3の互いに相会する接合部を該トップシート2側に折り返し、その状態を保持するための止着手段6を該折り返し部の対向面に設けることによって、吸収体4に吸収された尿がその縦方向端に浸透拡散した場合でも、おむつ1の縦方向端から尿が漏れるのを防止することができること。」
(2-4)実願昭61-55442号(実開昭62-170705号)のマイクロフィルム(以下「刊行物4」という。)
刊行物4の記載を図面(第1〜8図)を参照しながら総合すると、同刊行物には次の発明Dが記載されていると認められる。
【発明D】
「液透過性の表面シート1と液不透過性の裏面シート2の間に吸収体4を有する展開型の使いすておむつにおいて、該おむつの長手方向両端部の表面シート1の上に適宜の幅(具体的には、吸収体の端部を覆う程度の幅)を有する帯状の疎水性不織布3を介在(具体的には接着)させ、さらに腰部を伸縮させるための腰部弾性部材6を該おむつの長手方向両端部、又はどちらか一方の端部の中央部に配置することによって、ウエストまわりからの尿の漏れを防止することができること。」
(3)対比判断
(3-1)本件発明と発明Aとを対比する。
発明Aにおいては、(i)液体不透過性のバリヤ44は、樹脂フィルムシートの層であり、外カバー20は、撥水性繊維集合体の層であるとそれぞれいうことができ、(ii)吸収材38よりも外側(身体側当て部分42の存在する側と反対の側)に存在する液体不透過性のバリヤ44(すなわち樹脂フィルムシートの層)に、さらにその外側に存在する外カバー20(すなわち撥水性繊維集合体の層)が、断続状に接着剤によって接合50されていて、両者は一体となって複合体(以下「複合体a」という。)を形成し、複合体aによっておむつの外側への液体の浸透が防止されるものと解されるから、複合体aは、いわゆる「バックシート」に相当するものということができ、また、これは当然、液不透過性のものであり、(iii)「液体透過性の身体側当て部分42とポリプロピレンからなる液体不透過性のバリヤ44とこれらの間に位置する吸収材38とから構成される吸収材構造体22」と「ポリオレフィン系繊維製不織エラストマーウエブからなる外カバー20」とが一体となって、「液体透過性の身体側当て部分42と、ポリプロピレンからなる液体不透過性のバリヤ44に断続状に接着剤によって接合50されたポリオレフィン系繊維製不織エラストマーウエブからなる外カバー20と、これらの間に位置する吸収材38と」を有する使い捨ておむつを構成しているものということができる。
さらに、発明Aにおいては、外カバー20は、前後のウエスト部において、バリヤ44の長手方向(おむつの縦方向)における両端部よりもそれぞれ長く延出されて腰部フラップ26,28を形成しているから、複合体a(すなわちバックシート)の長手方向(おむつの縦方向)における両端部は、外カバー20(すなわち撥水性繊維集合体の層)のみからなっている。
これらのことを踏まえつつ本件発明と発明Aとを対比すると、発明Aにいう「液体透過性の身体側当て部分42」、「複合体a」、「これらの間に位置する吸収材38」、「腰部フラップ26,28が折り返されてなるポケット29,31」は、順に、本件発明にいう「液透過性のトップシート」、「液不透過性のバックシート」、「これら両シート間に位置する吸収体」、「折り返し部」に相当することが明らかであるから、結局、両者は次の一致点において一致し、相違点1〜7において相違すると認められる。
【一致点】液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シート間に位置する吸収体と、該吸収体の周囲に位置する前後のウエスト部及び左右のレッグ部各々に弾性伸縮部材を有する使い捨ておむつにおいて、上記バックシートは、上記前後のウエスト部において、上記トップシートの長手方向における両端部よりもそれぞれ長く延出され、且つ該バックシートの上記(すなわち長手方向における)両端部がそれぞれ上記吸収体上の上記トップシートの表面上に位置するように折り返されて、該吸収体の上方に位置された折り返し部を備えており、上記バックシートは、撥水性繊維集合体の層と樹脂フィルムシートの層とが、該樹脂フィルムシートの層の長手方向に接着剤にて接合され、該バックシートの長手方向における両端部が該撥水性繊維集合体の層のみの複合体からなり、上記折り返し部は、それぞれ上記撥水性繊維集合体の層のみからなる上記両端部により形成されている使い捨ておむつ。
【相違点1】使い捨ておむつが、本件発明では、前後のウエスト部が左右両端でそれぞれ接合固定されたパンツ型のものであるのに対し、発明Aでは、着用時に前後のウエスト部が左右両端でそれぞれ締結される、いわゆる展開型のものである点。
【相違点2】本件発明では、弾性伸縮部材がギャザーを形成するのに対し、発明Aでは、そのことに言及しない点。
【相違点3】バックシートの折り返された(長手方向における)両端部が、本件発明では、トップシートに接合固定されているのに対し、発明Aでは、トップシートには接合固定されていない点。
【相違点4】本件発明では、吸収体の長手方向における両端部からそれぞれの上方に位置された上記折り返し部の端までの幅は30mm乃至80mmであるのに対し、発明Aでは、そのことに言及しない点。
【相違点5】バックシートにおける撥水性繊維集合体の層と樹脂フィルムシートの層との該樹脂フィルムシートの層の長手方向における接着剤による接合が、本件発明では、連続状であるのに対し、発明Aでは、断続状である点。
【相違点6】撥水性繊維集合体が、本件発明では、弾性伸縮自在のエラストマー不織布を除くものであるのに対し、発明Aでは、弾性伸縮自在のエラストマー不織布を包含するものである点。
【相違点7】本件発明では、折り返し部は、トップシートを介して滲み出る排泄物の漏れを防止するとするのに対し、発明Aでは、そのことに言及しない点。
(3-2)相違点3について検討する。
刊行物1には、発明Aに関し、「特に注目すべきことは、外カバー20にも腰フラップ26または28にも吸収材構造体22の端部を保持する直接の接着剤が何もないということである。このことによって、外カバー20の伸縮能力が吸収材構造体22によって抑えられないということを確実にしているのである。」(8頁右上欄17行〜左下欄3行)と記載されている〔なお、折り返された腰部フラップ26,28が身体側当て部分42(すなわちトップシート)に接合固定されていることを示す図面もない。〕。
このことから、発明Aにおいては、折り返された腰部フラップ26,28を吸収材構造体22の身体側当て部分42に接合固定すると、発明Aの目的の1つである「身体へのフィット性が良好でウエスト部付近の弾性伸縮性が妨げられることのない使い捨ておむつの提供」を達成しないことになるのが明らかであるから、刊行物1の記載からは、折り返された腰部フラップ26,28を、外カバー20の内側面に接合固定48するだけでなく、吸収材構造体22の身体側当て部分42にまでも接合固定することの動機付けがそもそも得られない。
してみると、(i)発明Bが、使い捨ておむつの外側カバー12の長手方向(おむつの縦方向)両端部を、吸収性のインサート構造32におけるウエスト取付け用フラップ62,64部分の液体浸透性の体側ライナー34(すなわちトップシート)に接合固定することを教え、(ii)発明Cが、使い捨ておむつのウエスト部5におけるトップシート2とバックシート3の互いに相会する接合部をトップシート2側に折り返し、その状態を保持するための止着手段6を折り返し部の対向面に設けることを教え、(iii)発明Dが、使い捨ておむつの長手方向両端部の表面シート1(すなわちトップシート)の上に適宜の幅を有する帯状の疎水性不織布3を接着させることを教えていても、発明Aと発明B、C及び(又は)Dとを結び付けることはできず、相違点3に係る構成は、刊行物2〜4の記載からは当業者が容易に想到することができないものである。そして、本件発明は、相違点3に係る構成を備えることにより、他の構成と相まって、ウエスト部からの滲み漏れを容易に防止することができるという作用効果を奏するものである。
したがって、たとえ、相違点1、2及び4〜7に係る構成が刊行物2〜4に記載された発明に基づいて当業者が容易に想到し得るものであるとしても、本件発明は、刊行物1〜4に記載された発明に基づいて本件出願前に当業者が容易に発明をすることができたものということはできない。
(3-3)なお、本件発明と発明Bとを対比して両者の一致点及び相違点を検討した場合でも、その相違点に係る構成の一部は、刊行物1、3及び4の記載からは当業者が容易に想到することができない。
また、他に、本件発明について、特許を受けることができないとするに足りる理由を見いだすこともできない。
(4)まとめ
したがって、本件発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。

IV むすび

以上のとおりであるから、本件審判の請求に係る訂正は、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、平成6年法律第116号による改正前の特許法第126条第1項ただし書、第2項及び第3項の規定に適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
使い捨ておむつ
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シート間に位置する吸収体と、該吸収体の周囲に位置する前後のウエスト部及び左右のレッグ部各々にギャザーを形成する弾性伸縮部材とを有し、且つ前後のウエスト部が左右両端でそれぞれ接合固定されたパンツ型の使い捨ておむつにおいて、
上記バックシートは、上記前後のウエスト部において、上記トップシートの長手方向における両端部よりもそれぞれ長く延出され、且つ該バックシートの上記両端部がそれぞれ上記吸収体上の上記トップシートの表面上に位置するように折り返され、上記トップシートに接合固定されて、該吸収体の上方に位置された折り返し部を備えており、
上記吸収体の長手方向における両端部から、それぞれの上方に位置された上記折り返し部の端までの幅は、30mm乃至80mmであり、
上記バックシートは、撥水性繊維集合体(弾性伸縮自在のエラストマー不織布を除く)の層と樹脂フィルムシートの層とが、該樹脂フィルムシートの層の長手方向に連続状に接着剤にて接合され、該バックシートの長手方向における両端部が該撥水性繊維集合体の層のみの複合体からなり、上記折り返し部は、それぞれ上記撥水性繊維集合体の層のみからなる上記両端部により形成されて、上記トップシートを介して滲み出る排泄物の漏れを防止することを特徴とする使い捨ておむつ。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、幼児用、大人用、あるいは失禁者用の使い捨ておむつに関し、特に、いわゆるパンツ型の使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パンツ型おむつは、特開昭61-207605号公報に開示されているように、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シート間に介在された吸収体とから構成された縦長の本体を備え、該本体の長手方向に沿う両側に形成された左右一対のサイドフラップにおいて、腹側部と背側部とを互いに接合固定して、左右一対のレッグ開口部及び一つのウエスト開口部が形成されている。
【0003】
この種のパンツ型おむつは、一対のレッグ開口周囲部及び一つのウエスト開口周囲部をそれぞれ伸縮自在に形成して、体型にフィットするように構成されており、通常、着用者自らが立位の状態で着用することができるので、幼児の「おむつ離れ」を促進するためのトイレットトレーニング用として、または失禁者用もしくは歩行可能な成人用として用いられている。
【0004】
かかるパンツ型おむつのウエスト部内側には、親水性であるトップシートが位置しており、着用者の身体との接触面は親水性となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のパンツ型おむつは、ウエスト部分内側が親水性であるため、排泄物を排泄後、着用中にウエスト部から排泄物の滲み漏れが生じるという不都合があった。かかる滲み漏れを防止するため、ウエスト部内側に撥水処理をしたり、別途に撥水部を設けることが考えられるが、おむつの構成が複雑になる等の理由により、従来のパンツ型使い捨ておむつに撥水部を設けることは困難であった。
【0006】
従って、本発明の目的は、簡易な構成で、ウエスト部からの滲み漏れを容易に防止することができるパンツ型の使い捨ておむつを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シート間に位置する吸収体と、該吸収体の周囲に位置する前後のウエスト部及び左右のレッグ部各々にギャザーを形成する弾性伸縮部材とを有し、且つ前後のウエスト部が左右両端でそれぞれ接合固定されたパンツ型の使い捨ておむつにおいて、上記バックシートは、上記前後のウエスト部において、上記トップシートの長手方向における両端部よりもそれぞれ長く延出され、且つ該バックシートの上記両端部がそれぞれ上記吸収体上の上記トップシートの表面上に位置するように折り返され、上記トップシートに接合固定されて、該吸収体の上方に位置された折り返し部を備えており、上記吸収体の長手方向における両端部から、それぞれの上方に位置された上記折り返し部の端までの幅は、30mm乃至80mmであり、上記バックシートは、撥水性繊維集合体(弾性伸縮自在のエラストマー不織布を除く)の層と樹脂フィルムシートの層とが、該樹脂フィルムシートの層の長手方向に連続状に接着剤にて接合され、該バックシートの長手方向における両端部が該撥水性繊維集合体の層のみの複合体からなり、上記折り返し部は、それぞれ上記撥水性繊維集合体の層のみからなる上記両端部により形成されて、上記トップシートを介して滲み出る排泄物の漏れを防止することを特徴とする使い捨ておむつを提供することにより上記目的を達成したものである。
【0008】
【作用】
本発明によるパンツ型使い捨ておむつによれば、その着用中においては、排泄された排泄物は、トップシートを介して吸収体に吸収されるが、吸収された排泄物はその後、吸収体端部から次第にトップシート中あるいはトップシート上を伝わってウエスト部分に滲み出ようとするが、ウエスト部分の内側には、吸収体端部を完全に覆うようにバックッシートを折り返した延出部(折り返し部)により撥水部が形成されているから、吸収体端部からトップシート上を伝わることもなく、また、トップシート中を伝わってウエスト部分に滲み出したとしても撥水部が袋状になっているので、かかる部分からの滲み漏れが防止される。更に、上記折り返し部が撥水性繊維集合体の層のみからなるので、肌の接触感触が良好である。
【0009】
【実施例】
図1〜図3に示す実施例に基づいて本発明を説明する。尚、各図中、図1は本発明の使い捨ておむつの一実施例を示す斜視図、図2は図1に示す使い捨ておむつを展開した状態を示すトップシート側の平面図、図3は図2に示す使い捨ておむつをX-Y線に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0010】
本実施例の使い捨ておむつ1は、液透過性のトップシート2と、液不透過性のバックシート3と、これら両シート間に位置する吸収体4と、該吸収体4の周囲に位置する前後のウエスト部5a、5b及び左右のレッグ部6、7各々にギャザーを形成する弾性伸縮部材8、8、8とを有し、かつ前後のウエスト部5a、5bが左右両端でそれぞれ接合固定されたパンツ型の使い捨ておむつにおいて、上記バックシート3は、上記前後のウエスト部5a、5bにおいて、上記トップシート2の長手方向における両端部3aよりもそれぞれ長く延出され、且つ該バックシート3の上記両端部がそれぞれ上記吸収体4上の上記トップシート2の表面上に位置するように折り返されて、上記吸収体4の上方に位置された折り返し部3aを備えており、上記バックシート3は、撥水性繊維集合体の層20と樹脂フィルムシート10の層とが接着剤12にて接合され、該バックシート3の長手方向における両端部が該撥水性繊維集合体の層20のみの複合体からなり、上記折り返し部は、それぞれ上記撥水性繊維集合体の層20のみからなる上記両端部により形成されていることを特徴としている。
【0011】
上記トップシート2は、排泄物を吸収体4へ透過させる液透過性シートで肌着に近い感触を有したものが好ましく、このような液透過性シートとしては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等が好ましい。バックシート3は、撥水性繊維集合体の層20を基本として、吸収体4が位置する部分のみに樹脂フィルムシート10の層を接着剤12にて接合し、両端部が撥水性繊維集合体の層20のみの複合体とし、該複合体の両端部の撥水性繊維集合体の層20のみを折り返し部3aとするものである。樹脂フィルムシート10としては、液不透過性のフィルムシート、例えば、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した液不透過性且つ蒸気を透過させる蒸気透過性のものが好ましく用いられる。また、撥水性繊維集合体(撥水性繊維で形成された不織布)は、折り返し部3aにおいて、肌側に位置するために、肌着に近い感触を有したものが好ましい。
【0012】
バックシート3は、その長手方向の寸法が、トップシート2の寸法より長く形成されており、即ち、バックシート3において、その折り返し部3aがトップシート2の端部から吸収体端部まで延出している。吸収体端部から折り返し部3aの端までの幅Sは10mm乃至80mmであり、好ましくは30mm乃至50mmである。幅Sが10mmより小さいと防漏性が十分でなく、80mmより長いと吸収体の吸収性を阻害するからである。この時、折り返し部3aの幅Lは、幼児用の使い捨ておむつにおいては20mm乃至80mmであり、好ましくは30mm乃至80mmである。
【0013】
このように、バックシート3の端部(折り返し部)3aをトップシート側に折り返し、吸収体端部を覆うように接着固定することによって、撥水性のバックシートがウエスト部の内側に位置することになり、ウエスト部内側に袋状の撥水部を形成する。上記折り返し部3aのトップシート2への接合固定は、上記折り返し部3aの両側端部(図2における左右方向の両側端部)においてなされている。吸収体4は、略中央がくびれた砂時計型形状に形成されていることが好ましく、吸収体4の材料としては、解繊パルプを主材とし、高分子吸水ポリマーを併用したものが好ましい。高分子吸水ポリマーの存在位置は上層、中層、下層のいずれであってもよく、パルプと混合したものであってもよい。高分子吸水ポリマーは自重の20倍以上の液体を吸収して保持する性能を有し、ゲル化する性質を有する粒子状のものが好ましく、このような高分子吸水ポリマーとしては、デンプン-アクリル酸(塩)グラフト共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、アクリル酸(塩)重合体等が好ましい。
【0014】
ウエスト部5a、5bとレッグ部6、7に張設される弾性伸縮部材8、8、8は200%以上の伸縮率を有し、天然ゴム、合成ゴム、発泡ポリウレタンなどからなる複数本の糸状体としてまたは帯状体としてトップシート2とバックシート3とに連続的に接合されている。一方、かかるパンツ型の使い捨ておむつの製造工程においては、バックシート3をトップシート2の長手方向に長い寸法の折り返し部3aを形成し、上記トップシート2の上面に折り返し部3aを折り返した後、上記トップシート2に折り返し部3aを接合固定する。かかる接合固定は、接着または熱溶着等によって行われる。これによって、図2に示すような、展開した状態のパンツ型使い捨ておむつ(原型)を形成する。かかる接合固定は、接着または熱溶着等によって行われる。
【0015】
このように、パンツ型の使い捨ておむつの原型の製造工程においては、バックシート3の延出部分(折り返し部)3aを折り返して、トップシート2に接合固定するだけなので、簡単に製造することができる。そして、上述した本実施例の使い捨ておむつ1は、図2の展開した状態においてサイドフラップの左右両端部を互いに接合し、図1に示すようなパンツ型を形成する。
【0016】
着用時には、図1に示すパンツ型の状態で、着用者の足をウエスト部5a、5b、続いてレッグ部6、7に通して引き上げて着用する。着用中の状態では、ウエスト部5a、5bの内側には、折り返し部3aにより撥水部がトップシート2の上に形成されるので、該撥水部が該トップシート2を介して滲み出る排泄物の漏れを防止する。
【0017】
本発明は上述した実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0018】
(削除)
【0019】
【発明の効果】
本発明の使い捨ておむつによれば、簡易な構成で、ウエスト部からの滲み漏れを容易に防止することができ、しかも、バックシートの折り返し部は肌の接触感触が良好である。
図の説明
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の使い捨ておむつの一実施例を示す斜視図である。
【図2】 図2は、図1に示す使い捨ておむつを展開した状態を示す平面図である。
【図3】 図3は、図2に示す使い捨ておむつをX-Y線で切断した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ
2 トップシート
3 バックシート
3a 折り返し部
4 吸収体
5a、5b ウエスト部
6、7 レッグ部
8 弾性伸縮部材
10 樹脂フィルムシート
12 接着剤
20 撥水性繊維集合体の層
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2003-07-16 
出願番号 特願平3-225938
審決分類 P 1 41・ 856- Y (A41B)
P 1 41・ 121- Y (A41B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 植前 津子  
特許庁審判長 船越 巧子
特許庁審判官 鈴木 公子
杉原 進
登録日 2001-07-13 
登録番号 特許第3209348号(P3209348)
発明の名称 使い捨ておむつ  
代理人 根本 恵司  
代理人 根本 恵司  
代理人 竹田 稔  
代理人 竹田 稔  

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