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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 E02B |
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管理番号 | 1084130 |
審判番号 | 不服2002-23101 |
総通号数 | 47 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2001-09-21 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2002-11-29 |
確定日 | 2003-10-06 |
事件の表示 | 特願2000- 66011「護岸等に使用するコンクリート製ブロックとその施工具」拒絶査定に対する審判事件〔平成13年 9月21日出願公開、特開2001-254337、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
1.手続きの経緯・本願発明 本願は、平成12年3月10日の出願であって、その請求項1に係る発明は、平成14年11月29日付けで補正された明細書および図面の記載からみて、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりのものと認められ、その請求項1に記載された発明(以下「本願発明」という。)は次のとおりである。 「【請求項1】 面部及び控部と上下方向に広い空隙を有する胴部とから構成される護岸等に使用するコンクリート製ブロックであって、面部及び控部の互いに向き合う内壁面のほぼ中央部に、ブロック移動用の一対の三角柱状凸部の係止部を形成したコンクリート製ブロックと、該一対の三角柱状凸部を面部及び控部の外側に押し圧して嵌合する嵌合部と、該嵌合部に連結して胴部の空隙から外部に延びた連結部と、該連結部とほぼ直角のL字型状に連結しブロック前方に延びた吊下部を設け、該吊下部には長手方向に複数の吊下げ角度調整孔を設け、該角度調整孔を選択することによって移動装置に吊下げられる際にブロックを所定の角度に傾斜させることができるようにしたコンクリート製ブロック施工具とを組み合わせたことを特徴とするコンクリート製ブロックとその施工具」 2.引用例・対比判断 これに対して、原査定の拒絶の理由に引用され、本願の出願前に国内において頒布された刊行物である、実願昭59-57854号(実開昭60-170383号)のマイクロフィルム(以下、「引用例1」という)、特開平9-310325号公報(以下、「引用例2」という)、特開平9-202586号公報(以下、「引用例3」という)のいずれにも、本願発明の、「面部及び控部と上下方向に広い空隙を有する胴部とから構成され・・・、面部及び控部の互いに向き合う内壁面のほぼ中央部に、ブロック移動用の一対の三角柱状凸部の係止部を形成したコンクリート製ブロックと、該一対の三角柱状凸部を面部及び控部の外側に押し圧して嵌合する嵌合部・・・を設け、・・・たコンクリート製ブロック施工具とを組み合わせた」という事項については何ら記載されておらず、示唆もされていない。 そして、本願発明は、該事項とその他の事項が相俟って、審判請求書や明細書記載の、傷つけてはならない面部には関係なく係止部を設け、コンクリート製ブロックと施工具とを堅固に係止できて、吊り上げても落下することがない等の作用効果を奏するものである。 したがって、本願発明は、引用例1ないし3記載の発明から、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。 3.むすび 以上のとおりであるから、原査定の拒絶の理由によっては、本願を拒絶することはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2003-09-11 |
出願番号 | 特願2000-66011(P2000-66011) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(E02B)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 志摩 美裕貴、吉村 和彦、河本 明彦 |
特許庁審判長 |
鈴木 憲子 |
特許庁審判官 |
山口 由木 山田 忠夫 |
発明の名称 | 護岸等に使用するコンクリート製ブロックとその施工具 |
代理人 | 小原 英一 |