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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 G06F
審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 取り消して特許、登録 G06F
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06F
管理番号 1087669
審判番号 不服2001-3853  
総通号数 49 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1997-11-11 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2001-03-14 
確定日 2003-12-16 
事件の表示 平成 8年特許願第106815号「データベース管理方法及びシステム」拒絶査定に対する審判事件〔平成 9年11月11日出願公開、特開平 9-293006、請求項の数(5)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1.手続の経緯、本件発明
本願は、平成8年4月26日の出願であって、請求項1乃至請求項5に係る発明は、当審における拒絶の理由通知に対応してなされた平成15年11月17日付の手続補正により補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1乃至請求項5に記載された次の事項により特定されるものである。
「【請求項1】データベースに格納すべきレコードの追加要求の入力に応じて前記レコードを複数格納した第1の記憶領域を複数備えたデータベース管理システムにおけるデータベース管理方法であって、
前記レコードを格納するための第2の記憶領域の追加要求を入力した後、前記レコードについて新たな追加要求を入力すると所定条件に基づいて該レコードを格納すべき記憶領域を前記複数の第1の記憶領域および前記第2の記憶領域のいずれかを選択し、当該選択された記憶領域へ該レコードを格納し、前記所定条件は、前記第2の記憶領域における単位時間あたりに格納されるレコード数を前記第1の記憶領域の各記憶領域における単位時間あたりに格納されるレコード数よりも多くすることを特徴とするデータベース管理方法。
【請求項2】請求項1記載のデータベース管理方法であって、前記第1、第2の記憶領域は、それぞれ対応する第1、第2の記憶装置に設けることを特徴とするデータベース管理方法。
【請求項3】請求項1乃至2記載のデータベース管理方法であって、前記第1の記憶領域の各記憶領域に格納される単位時間当りのレコード格納数と前記第2の記憶領域へ格納される単位時間当たりのレコード格納数については、前記第2の記憶領域に格納されるレコードが所定量に達するのに要する時間を算出し、前記算出された時間を経過した後に変更することを特徴とするデータベース管理方法。
【請求項4】請求項3記載のデータベース管理方法であって、前記レコードを格納する前記各記憶領域の選択はハッシュ関数を用いて決定し、前記各記憶領域への単位時間当りのレコード格納件数は、前記複数の第1の記憶領域と前記第2の記憶領域における各記憶領域に第1の所定の比率でレコードを格納する第1のハッシュ関数から前記複数の第1の記憶領域と前記第2の記憶領域における各記憶領域に第2の所定の比率でレコードを格納する第2のハッシュ関数への変更に応じて制御することを特徴とするデータベース管理方法。
【請求項5】データベースに格納すべきレコードの追加要求の入力に応じて前記レコードを複数格納した第1の記憶領域を複数備えたデータベース管理システムであって
前記レコードを格納するための第2の記憶領域の追加要求を入力した後、前記レコードについて新たな追加要求を入力すると所定条件に基づいて該レコードを格納すべき記憶領域を前記複数の第1の記憶領域および前記第2の記憶領域のいずれかを選択する手段と、当該選択された記憶領域へ該レコードを格納する手段とを備え、前記所定条件は、前記第2の記憶領域における単位時間あたりに格納されるレコード数を前記第1の記憶領域の各記憶領域における単位時間あたりに格納されるレコード数よりも多くすることを特徴とするデータベース管理システム。」
(なお、請求項1及び請求項5の記載のうち、「該レコード格納」は「該レコードを格納」の誤記と認める。)

2.原査定の理由
原査定の拒絶の理由は、「平成11年9月1日付けでした手続補正は、下記の点で願書に最初から添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。

補正後の請求項1-10に記載された「データベース管理システムに加えられた記憶領域を検出すること(請求項1-7,9)」、「優先的にレコードを格納すること(請求項1-7)」、「【0008】段落に記載された第3のハッシュ関数、及びレコードの検索時には外部記憶装置の数の変更がない場合はハッシュ関数を使用してレコードの検索を行い、外部記憶装置の数の変更があった場合は外部記憶装置に格納された検索対象レコードを全て参照すること(請求項8)」及び「新たな外部記憶装置が追加になった場合、既存の外部記憶装置に格納されたレコードを追加された外部記憶装置へ移動すること(請求項10)」は、出願当初の明細書及び図面には記載されておらず、出願当初の明細書及び図面の記載から直接的かつ一義的に導き出せる事項ではない。[下線部は、当初明細書に記載された技術的事項の上位概念化であって、当初明細書又は図面の記載から直接的かつ一義的に導き出せる事項ではない。]」というものである。
そして、拒絶査定では、備考として「請求項1においては、格納比率に関して、「前記第1の記憶領域と前記第2の記憶領域とに格納されるレコードの格納比率を変える」としか限定されていない。これは「前記格納比率は、第2の記憶領域への単位時間当りのレコード格納回数が第1の記憶領域への単位時間当りのレコード格納回数より多くなる値となる」と限定(該限定は定性的には出願当初の明細書及び図面の記載と一致している)した請求項4の上位概念に相当し、当然のこととして、第2の記憶領域への単位時間当りのレコード格納回数が第1の記憶領域への単位時間当りのレコード格納回数より少なくなる値とする[このような形態は(追加された)第2の記憶領域の使用可能な容量が少量に制限されているような場合に想定される]発明をも包含する。しかし、出願当初の明細書及び図面には係る形態は何ら記載されておらずかつ同明細書及び図面の記載より、直接的かつ一義的に導き出せる事項でもない。よって、請求項1の様な上位概念の発明を記載することは新規事項の追加と言わざるを得ない。」との指摘がなされている。

3.当審の判断
上記の拒絶の理由通知、及び、拒絶査定の備考欄で「出願当初の明細書及び図面の記載から直接的かつ一義的に導き出せる事項ではない」と指摘された記載事項は、審判請求後の平成13年4月13日付の手続補正により補正され、瑕疵は是正された。

4.刊行物記載の発明について
(1)当審における拒絶の理由通知において引用された刊行物1(特開平5-46454号公報には、以下の事項が記載されている。
ア.「【請求項1】データベースを、ハッシュ論理に基づき複数のデータ領域(1、2)に分割して格納し、項目キー(n,m)毎にデータの格納されるデータ領域の格納位置を特定するインデクス領域(N,M)により管理するシステムにおいて、インデクス領域(N)の一のキー項目(n)に追加されるデータに対し、既に格納されているデータと同じデータ領域(1)に格納位置の空きがない場合、他のデータ領域(2)の空き位置に格納し、且つ該追加されるデータのデータ領域(2)の格納位置を該インデクス領域(N)において特定するようにしたことを特徴とするデータベース管理システム」
イ.「【産業上の利用分野】本発明は、データベース、特に大容量データベースを複数のインデクス領域及びデータ領域で管理するシステムに関する。」
ウ.「【発明が解決しようとする課題】この様な状態でキー1に関連する追加データがあると、もはやデータ領域1には、格納することは出来ない。従来かかる場合、システムはエラーとして処理を停止していた。」
エ.「【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理説明図である。複数のデータ領域として二つのデータ領域1、2を示している。データ領域1は、全て使用されている。一方、データ領域2には、未使用領域が存在する。」
オ.「【発明の効果】以上説明したように本発明は、大容量のデータベースを複数のインデクス領域とデータ領域で管理する場合、ハッシュ論理によるデータ領域決定のばらつきに関係なくデータ領域の未使用部分を容易に利用することができる。」
カ.「【作用】キーnにデータを追加する際、データ領域1に空き領域がない場合、空きの有るデータ領域を探し、そこにデータを書き込むようにしている。」
キ.「【実施例】図2は、本発明に従うシステム構成の一実施例である。図3、図4は、それぞれ図2の実施例の動作フロー及び説明のための図である。」
ク.「【0028】領域管理記憶装置23は、複数のデータ領域のデータ格納状態を記憶している。ディスク装置24は、ディスク1〜4の4台が存在する。特に、ディスク4は、格納すべきデータの追加に伴い新たに追加されたものである。」
ケ.「【0033】同時に領域管理記憶装置23の内容が参照される。領域管理記憶装置23には、各データ領域の使用状態が記憶される。図2では、データ領域1〜3は、空きがない状態、データ領域4は、新たに追加されたもので未使用である状態が記憶されていることを示している。」
コ.「【0036】同様に、インデクス領域2の系列に決定された項目キー2の3番目のデータは、新たに追加されたデータ領域4の系列に変更され、データ領域4の1番目の格納域に格納される(ステップS5)。但し、データ領域4の1番目の格納域であることは、インデクス領域2のキー2に対応して記される。」
以上を勘案すると、刊行物1には、
データベースを、ハッシュ論理に基づき複数のデータ領域に分割して格納する記憶領域(データ領域1〜3)を備えたデータベース管理システムにおけるデータベース管理方法であって、
データを格納するディスク4のデータ領域4を追加した後、データの追加入力があると、データ格納位置の空きの有無により、データ領域1〜3及びデータ領域のいずれかを選択し、当該選択されたデータ領域に該データを格納し、データ格納位置の空き領域の有無により、データ領域1〜3に格納されるデータを空き領域のあるデータ領域4に格納するデータベース管理方法の発明(以下、「刊行物1記載の発明」という。)が記載されている。

(2)また、刊行物2(特開平3-282966号公報)には、以下の事項が記載されている。
ア.「ハッシュエントリはデータをデータベースに格納するときの手法の1つであり、データの属性にとらわれずに無作為に、平均的に各ブロックに格納される論理である。」(第2頁左上欄第13行〜16行)
イ.「従来のハッシュエントリでは、エントリがオーバフローするとき、新しくブロックを追加して、例えば第6図の例ではデータ領域3のブロック4を追加して、ハッシュのエントリの範囲を拡張することが必要である。このような場合、最初はエントリ範囲が0〜3だったものがブロック0〜4の5個の範囲に拡張されることになるので、このハッシュの範囲が変化するため応用プログラム内のハッシュ論理をこれに応じて変更することが必要であった。」(第2頁右上欄第5行〜14行)
ウ.「更に、この拡張された各ブロック0〜4内のデータを、この変更後のハッシュ論理にしたがって、各ブロックにデータが平均的に格納するように格納しなおすことが必要であった。」(第2頁右上欄第15行〜18行)
上記ア.〜ウ.の事項を参照すると、刊行物2には、
データベースを格納するデータ領域1及びデータ領域2のブロック0〜3を最初のエントリ範囲とするハッシュエントリの方法であって、データ領域3のブロック4が新しく追加されるときに、最初のエントリ範囲が4個のブロックだったものがブロック0〜4の5個の範囲に拡張されることになるので、ハッシュのエントリ範囲が変更するため、ハッシュ論理をこれに応じて変更し、拡張された各ブロック0〜4内のデータを、この変更後のハッシュ論理にしたがって、各ブロックにデータが平均的に格納されるように格納しなおすハッシュエントリ方法の発明(以下、「刊行物2記載の発明」という。)が記載されている。

(3)また、刊行物3(特開昭63-79147号公報)には、以下の事項が記載されている。
ア.「本発明は、データベースの格納設計装置に関し、特にデータベースの容量計算、及び各データベース群への論理単位の配分を行うデータベース格納設計装置に関する。」(第1頁右下欄第6行〜9行)
イ.「第3図は、論理単位テーブルの内容を示す。この論理単位テーブル30は論理単位別に、論理単位名,全ての基準となる比例項目毎に基準となるデータ量,求めようとしている期間までのそのデータの伸び率を各々設定する。」(第2頁右下欄第11行〜15行)
ウ.「求められた各論理単位別の容量と、第4図のデータベース群テーブル40の群別の容量を用いて、各群内のデータ格納率ができるだけ均等になる様に、各々のデータベース群に対して論理単位の配分を行う。」(第3頁右上欄第16行〜20行)
上記ア.〜ウ.の事項を参照すると、刊行物3には、
データベースの容量計算、及び、各データベース群への論理単位の配分を行うデータベース格納設計装置において、
論理単位名,基準となるデータ量,求めようとしている期間までのデータの伸び率を各々設定し、各データベース群内のデータ格納率ができるだけ均等になる様に、各々のデータベース群に対して論理単位の配分を行うデータベース格納設計装置の発明(以下、「刊行物3記載の発明」という。)が記載されている。

5.対比・判断
[請求項1に係る発明について]
請求項1に係る発明と刊行物1記載の発明とを対比すると、
ア.刊行物1記載の発明の「データ領域1〜3」、「データ領域4」は、請求項1に係る発明の「複数の第1の記憶領域」、「第2の記憶領域」に対応する。
イ.刊行物1記載の発明の「データ」は、請求項1に係る発明の「レコード」に対応する。
ウ.刊行物1記載の発明の「データ領域4が新しく追加される」ことは、請求項1に係る発明の「前記データベースを格納する第2の記憶領域の追加要求を入力する」ことに対応する。
エ.刊行物1記載の発明の「データ領域4を追加した後、データの追加入力があると、データ領域1〜3に格納されるデータをデータ領域4に格納する」点は、前記レコードを格納するための第2の記憶領域の追加要求を入力した後、前記レコードについて新たな追加要求を入力すると該レコードを格納すべき記憶領域を選択し、当該選択された記憶領域へ該レコード格納する点で、請求項1に係る発明と一致する。

したがって、両者は、
データベースに格納すべきレコードの追加要求の入力に応じて前記レコードを複数格納した第1の記憶領域を複数備えたデータベース管理システムにおけるデータベース管理方法であって、
前記レコードを格納するための第2の記憶領域の追加要求を入力した後、前記レコードについて新たな追加要求を入力すると該レコードを格納すべき記憶領域を選択し、当該選択された記憶領域へ該レコード格納するデータベース管理方法である点では一致しているが、
以下の各点で相違している。

<相違点>
(ア)記憶領域の選択が、
請求項1に係る発明では、所定条件に基づいて前記複数の第1の記憶領域および前記第2の記憶領域のいずれかを前記複数の第1の記憶領域および前記第2の記憶領域のいずれかを選択するのに対し、
刊行物1記載の発明では、空き状態でない第2の記憶領域のみが選択される点。
(イ)所定条件が、
請求項1に係る発明では、前記第2の記憶領域における単位時間あたりに格納されるレコード数を前記第1の記憶領域の各記憶領域における単位時間あたりに格納されるレコード数よりも多くするのに対し、
刊行物1記載の発明では上記構成を備えていない点。

上記の各相違点(ア)及び(イ)について検討すると、
刊行物2には、
データベースを格納するデータ領域1及びデータ領域2のブロック0〜3を最初のエントリ範囲とするハッシュエントリの方法であって、データ領域3のブロック4が新しく追加されるときに、最初のエントリ範囲が4個のブロックだったものがブロック0〜4の5個の範囲に拡張されることになるので、ハッシュのエントリ範囲が変更するため、ハッシュ論理をこれに応じて変更し、拡張された各ブロック0〜4内のデータを、この変更後のハッシュ論理にしたがって、各ブロックにデータが平均的に格納されるように格納しなおすハッシュエントリ方法が記載されており、刊行物2には、データ領域を新しく追加したときに、ハッシュ論理を変更して、各ブロックにデータが平均的に格納されるようにすることが開示されているものの、
刊行物2記載の発明におけるハッシュ論理の変更は、一度全データを吸い上げて格納し直すものに過ぎず、上記の相違点(ア)及び(イ)の構成とは相違したものである。

また、刊行物3には、
データベースの容量計算、及び、各データベース群への論理単位の配分を行うデータベース格納設計装置において、
論理単位名,基準となるデータ量,求めようとしている期間までのデータの伸び率を各々設定し、各データベース群内のデータ格納率ができるだけ均等になる様に、各々のデータベース群に対して論理単位の配分を行うデータベース格納設計装置が記載されており、刊行物3には、期間までのデータの伸び率を各々設定し、各データベース群内のデータ格納率ができるだけ均等になる様に設定することが開示されているものの、
刊行物3記載の発明は、第2の記憶領域の追加要求を入力した後、レコードを複数の第の記憶領域と第2の記憶領域に格納するものではなく、また、上記の相違点(ア)及び(イ)の構成とは相違したものである。

したがって、請求項1に係る発明は、各刊行物記載の発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたとは言えない。

[請求項2]に係る発明について
請求項2に係る発明は、請求項1を引用し、前記第1、第2の記憶領域は、それぞれ対応する第1、第2の記憶装置に設ける点を特定したものであり、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明と同様に、各刊行物記載の発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたとは言えない。

[請求項3]に係る発明について
請求項3に係る発明は、請求項1乃至2を引用し、前記第1の記憶領域の各記憶領域に格納される単位時間当りのレコード格納数と前記第2の記憶領域へ格納される単位時間当たりのレコード格納数については、前記第2の記憶領域に格納されるレコードが所定量に達するのに要する時間を算出し、前記算出された時間を経過した後に変更する点を特定したものであり、請求項3に係る発明は、請求項1乃至2に係る発明と同様に、各刊行物記載の発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたとは言えない。

[請求項4]に係る発明について
請求項4に係る発明は、請求項3を引用し、前記レコードを格納する前記各記憶領域の選択はハッシュ関数を用いて決定し、前記各記憶領域への単位時間当りのレコード格納件数は、前記複数の第1の記憶領域と前記第2の記憶領域における各記憶領域に第1の所定の比率でレコードを格納する第1のハッシュ関数から前記複数の第1の記憶領域と前記第2の記憶領域における各記憶領域に第2の所定の比率でレコードを格納する第2のハッシュ関数への変更に応じて制御する点を特定したものであり、
請求項3に係る発明は、請求項1乃至2に係る発明と同様に、各刊行物記載の発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたとは言えない。

[請求項5]に係る発明について
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明を、データベース管理システムとして記載したものに相当しており、
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明と同様に、各刊行物記載の発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたとは言えない。

6.まとめ
したがって、この出願は、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていないという原査定の判断は妥当ではなく、また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2003-12-03 
出願番号 特願平8-106815
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G06F)
P 1 8・ 537- WY (G06F)
P 1 8・ 561- WY (G06F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 本郷 彰前田 仁飯田 清司  
特許庁審判長 西川 正俊
特許庁審判官 前田 典之
吉見 信明
発明の名称 データベース管理方法及びシステム  
代理人 作田 康夫  
代理人 作田 康夫  

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