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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 B65H 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 B65H |
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管理番号 | 1092433 |
審判番号 | 不服2002-9255 |
総通号数 | 52 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1999-11-24 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2002-05-23 |
確定日 | 2004-02-19 |
事件の表示 | 平成10年特許願第134058号「画像形成装置」拒絶査定に対する審判事件[平成11年11月24日出願公開、特開平11-322138]について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯 本願は、平成10年5月15日の出願であって、平成14年4月23日に拒絶査定がなされ、これに対し、平成14年5月23日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、平成14年6月21日に手続補正がなされたものである。 2.平成14年6月21日の手続補正(以下、「本件補正」という。)についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成14年6月21日の手続補正を却下する。 [理由] (1)補正後の本願発明 本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、 「【請求項1】 上面に原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台上に載置された原稿に光を照射して反射してくる光を検出して原稿画像を読み取る原稿読取部と、 前記原稿読取部で読み取った原稿画像をトナー画像に現像して用紙上に転写する画像形成部と、 前記画像形成部で用紙上に形成されたトナー画像を加熱して溶融定着する定着装置と、 前記画像形成部に用紙を供給するために内部に用紙を収納する給紙カセットと、 前記給紙カセットを装着可能な給紙カセット装着部と、 特殊紙を収納し前記画像形成部に対して前記特殊紙を供給可能なバイパス給紙部と、 用紙を前記画像形成部に給紙する給紙部と、 前記定着装置の上方に設けられ、用紙が排出される排紙トレイと、 前記各部を内部に収納するケーシングと、 を備え、少なくとも、前記原稿台、前記原稿読取部、前記給紙カセット装着部、前記排紙トレイ、前記バイパス給紙部が前記ケーシング内において平面視ほぼ重合する位置で上下方向に配置されてなり、 前記給紙部は、前記給紙カセットから前記画像形成部に用紙を概上方向に搬送する縦搬送路と、前記バイパス給紙部から前記特殊紙を搬送して前記縦搬送路に合流させるバイパス搬送路と、を有し、 前記縦搬送路を境として同じ側に前記原稿読取部、前記画像形成部、前記定着装置、前記給紙カセット、前記給紙カセット装着部、及び前記排紙トレイが配置されている、 画像形成装置。」 と補正された。 上記補正は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「原稿読取部」、「画像形成部」、「定着装置」、「給紙カセット」、「給紙カセット装着部」、「排紙トレイ」の配置関係について、「前記縦搬送路を境として同じ側に」との限定を付加するものであって、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第4項の規定に適合するか)について、以下に検討する。 (2)引用刊行物記載の発明 これに対して、原査定の拒絶の理由に引用された、本願の出願前に頒布された特開平9-269620号公報(平成9年10月14日出願公開。以下、「引用刊行物」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。 (記載ア)「【請求項1】帯電手段、像露光手段及び現像手段によって、像形成体上に形成したトナー像を転写材に転写後定着を行う画像形成装置において、前記像形成体を装置中央より排紙側に設けると共に前記像形成体の下方に転写材を収納・排出する第1のカセット手段を設け、前記第1のカセット手段より転写材をトナー像転写を行う転写部に給紙するS字状の第1の搬送路と、手差し給紙を行う手差し給紙手段あるいは小型の転写材を収納・排紙する第2のカセット手段より転写材を前記転写部に給紙する直線状の第2の搬送路とを設け、前記第1のカセット手段は前記手差し給紙手段あるいは前記第2のカセット手段の下方にあって垂直方向に少なくとも部分的に重なった配設関係にあることを特徴とする画像形成装置。」(特許請求の範囲請求項1) (記載イ)「・・・・最近では複数のカセット手段を設けて各種サイズの転写材の給紙を行う以外に、特殊なサイズや材質の転写材の給紙環可能とする手差し給紙装置や転写材の表裏両面に画像を記録する両面記録装置等を備える多機能の画像形成装置が提供されるに至っている。」(第0002段落) (記載ウ)「転写域においては転写のタイミングに同期して感光体ドラム10の周面に転写ローラ18が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して転写電圧の印加によりトナー像が転写される。」(第0014段落) (記載エ)「・・・・感光体ド ラム10の周面より分離し定着装置20に搬送され、トナーを溶融し固着したあと・・・・」(第0015段落) (記載オ)「・・・・一方第1のカセット手段として用意される大型の各給紙カセット15を感光体ドラム10の下方左寄りに配置することにより、各給紙カセット15から画像転写部である転写ローラ18に至る記録紙Pの第1の搬送路1をS字状に形成して搬送距離を比較的短くすることが可能となり、さらに第2のカセット手段として用意される小型の給紙カセット30と手差し給紙手段40を感光体ドラム10の排紙側の反対側すなわち図上において装置本体の左側に設けることにより、給紙カセット30及び手差し給紙手段40を共に装置本体内に収納した上で、それ等から画像転写部に至る記録紙Pの第2の搬送路2をほぼ直線状として短く構成することが可能となる。更にここで、大型の各給紙カセット15は給紙カセット30又は手差し給紙手段40の下方にあって垂直方向に少なくとも部分的に重なった配置関係となっていて、このことにより、装置本体内の空間が有効に利用されてコンパクトな形状となり、・・・・ 【0017】従って何れの給紙手段によっても記録紙Pは、給紙開始から画像転写までの時間が短く、いわゆるコピーの頭出しに要する時間が早くなると共にジャム等の搬送トラブルの発生も少なく、発生したとしても搬送距離が短いのでその処理作業は極めて容易である。」(第0016、0017段落) (記載カ)「さらに前記の画像形成装置は、画像形成部の上部あるいは給紙カセット15の下部の何れか一方もしくはその双方に画像を記録した記録紙Pを集積して収容出来る収納部60を内蔵することが出来て、片面又は両面の画像の記録を終了した記録紙Pは、上方の収納部60Aに対しては搬送ガイド板G2を破線にて示す位置に移動することにより装置側部に形成した搬送経路160を経由して収容される。一方下方の収納部60Bに対して片面又は両面の画像の記録を終了した記録紙Pは、前記の両面ユニット50を経由して収容される。」(第0021段落) (記載キ)「装置本体の構造としては、図2に示す如く前記の両面ユニット50はファンFと共に装置本体の右側面下部を形成する側面カバー70に支持され、・・・・」(第0024段落) (記載ク)【図面の簡単な説明】において、「100 画像読み取り部」と記載されている。 上記記載ク及び図1によると、引用刊行物に記載された画像形成装置は、上面に原稿が載置される原稿台を有しているといえ、また、当該画像形成装置では画像読み取り部で原稿を読み取る際、原稿台上に載置された原稿に光を照射して反射してくる光を検出して原稿画像を読み取ることは、明らかといえる。 また、上記記載アの「像形成体上に形成したトナー像を転写材に転写」、「トナー像転写を行う転写部」及び上記記載ウの「給紙された記録紙Pを挟着して転写電圧の印加によりトナー像が転写される。」によると、転写部は、画像読み取り部で読み取った原稿画像をトナー像に現像して転写材上に転写しているといえる。 上記記載アの「トナー像を転写材に転写後定着を行う」及び上記記載エの「定着装置20に搬送され、トナーを溶融し固着」によると、引用刊行物記載の定着装置は、画像形成部で転写材上に形成されたトナー像を加熱して溶融定着している。 上記記載ア及び記載オによると、給紙カセット15は、転写材を収納・排出するので、画像形成部に転写材を供給するために内部に転写材を収納する給紙カセットといえる。 上記記載ア、オ及び図1によると、給紙カセットは、画像形成装置内部に装着されているので、画像形成装置は、給紙カセットを装着可能な給紙カセット装着部を有していることは明らかといえる。 上記記載イによると、従来手差し給紙手段によって、特殊なサイズや材質の転写材を給紙可能としており、引用刊行物記載の画像形成装置の手差し給紙手段においても、同様に特殊なサイズや材質の転写材を給紙可能としているものといえる。 上記記載アによると、転写材は、転写部に給紙されているので、転写材が給紙カセットから転写部に至るまでの部分は、給紙部といえる。 上記記載カ及び図1によると、収納部は、定着装置の上方に設けられ、転写材が排出されている。 上記記載キによると、画像形成装置の各部は、カバー内に収納されているといえる。 上記記載オの「大型の各給紙カセット15は給紙カセット30又は手差し給紙手段40の下方にあって垂直方向に少なくとも部分的に重なった配置関係となっていて、このことにより、装置本体内の空間が有効に利用されてコンパクトな形状となり」及び図1の各部の配置関係によると、原稿台、画像読み取り部、給紙カセット装着部、収納部、手差し給紙手段はカバー内において平面視ほぼ重合する位置で上下に配置されているといえる。 上記記載オによると、第1のカセット手段として大型の各給紙カセット15が、第2のカセット手段として小型の給紙カセット30が用意されている。 さらに、図1によると、第2の搬送路は、第1の搬送路と合流しているといえる。 以上のことを総合すると、引用刊行物には、 「上面に原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台上に載置された原稿に光を照射して反射してくる光を検出して原稿画像を読み取る画像読み取り部と、 前記画像読み取り部で読み取った原稿画像を転写材にトナー像に現像して転写材上に転写する転写部と、 前記転写部で転写材上に形成されたトナー像像を加熱して溶融定着する定着装置と、 前記転写部に転写材を供給するために内部に転写材を収納する給紙カセットと、 前記給紙カセットを装着可能な給紙カセット装着部と、 特殊なサイズや材質の転写材を収納し前記転写部に対して特殊なサイズや材質の転写材を供給可能な手差し給紙手段と、 転写材を転写部に給紙する給紙部と、 定着装置の上方に設けられ、転写材が排出される収納部と、 前記各部を内部に収納するカバーと、 を備え、少なくとも、原稿台、画像読み取り部、給紙カセット装着部、収納部、手差し給紙手段がカバー内において平面視ほぼ重合する位置で上下方向に配置されてなり、 前記給紙部は、前記大型の給紙カセット15より転写材をトナー像転写を行う転写部に給紙するS字状の第1の搬送路と、手差し給紙を行う手差し給紙手段より転写材を前記転写部に給紙する第1の搬送路と合流する第2の搬送路とを有している画像形成装置。」の発明(以下、「引用刊行物記載の発明」という。)が記載されているものと認められる。 (3)対比 次に、本願補正発明と引用刊行物記載の発明とを対比する。 引用刊行物記載の発明の「画像読み取り部」、「転写紙」、「収納部」、「カバー」、「特殊なサイズや材質の転写材」は、それぞれ、本願補正発明の「原稿読取部」、「用紙」、「排紙トレイ」、「ケーシング」、「特殊紙」に相当するといえる。 また、引用刊行物記載の発明の「転写部」は、画像読み取り部で読み取った原稿画像をトナー像に現像して転写材上に転写しており、本願補正発明の「画像形成部」に相当する。 さらに、引用刊行物記載の発明の「手差し給紙手段」は、特殊なサイズや材質の転写材である特殊紙を給紙可能とするものであり、本願補正発明の「バイパス給紙部」に相当し、引用刊行物記載の発明の「第2の搬送路」は、特殊なサイズや材質の転写材を搬送するものであり、本願補正発明の「バイパス搬送路」に相当する。 そうすると、両者は、本願補正発明の用語を用いて表現すると、 「上面に原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台上に載置された原稿に光を照射して反射してくる光を検出して原稿画像を読み取る原稿読取部と、 前記原稿読取部で読み取った原稿画像をトナー画像に現像して用紙上に転写する画像形成部と、 前記画像形成部で用紙上に形成されたトナー画像を加熱して溶融定着する定着装置と、 前記画像形成部に用紙を供給するために内部に用紙を収納する給紙カセットと、 前記給紙カセットを装着可能な給紙カセット装着部と、 特殊紙を収納し前記画像形成部に対して前記特殊紙を供給可能なバイパス給紙部と、 用紙を前記画像形成部に給紙する給紙部と、 前記定着装置の上方に設けられ、用紙が排出される排紙トレイと、 前記各部を内部に収納するケーシングと、 を備え、少なくとも、前記原稿台、前記原稿読取部、前記給紙カセット装着部、前記排紙トレイ、前記バイパス給紙部が前記ケーシング内において平面視ほぼ重合する位置で上下方向に配置されてなり、 前記給紙部は、前記給紙カセットから前記画像形成部に用紙を概上方向に搬送する搬送路と、前記バイパス給紙部から前記特殊紙を搬送して前記搬送路に合流させるバイパス搬送路とを有している、 画像形成装置。」である点で一致し、以下の点で相違する。 ・相違点 本願補正発明では、給紙カセットから画像形成部に用紙を概上方向に搬送するのに縦搬送路によりなし、前記縦搬送路を境として同じ側に原稿読取部、画像形成部、定着装置、給紙カセット、給紙カセット装着部、及び排紙トレイが配置されているのに対し、引用刊行物記載の発明では、給紙カセットから画像形成部に用紙を搬送するのに、S字状の搬送路によりなしており、また、原稿読取部、画像形成部、定着装置、給紙カセット、給紙カセット装着部、及び排紙トレイと搬送路との配置関係については具体的に言及されていない点。 (4)相違点の判断 そこで、上記相違点について検討する。 引用刊行物記載の発明がS字状の搬送路を有しているのは、ジャム等の搬送トラブルが発生した場合にも搬送距離を短くすることにより、その処理作業を容易とするためである(上記記載オ参照。)。 このように、画像形成装置の用紙の搬送路の配置は、給紙カセット、画像形成部等の位置関係により、当業者が適宜設計し得るものであるともに、画像形成装置の一側面部近傍に、給紙カセットから画像形成部に用紙を搬送するための縦搬送路を設けることも、本願の出願前に周知の技術的事項といえる(必要なら、特開平5-197225号公報、特開平2-255476号公報、特開平7-330182号公報、特開平9-301602号公報等参照。)。 そうすると、引用刊行物記載の発明においても、給紙カセットから画像形成部にいたる搬送路を、本願の出願前に周知の技術的事項である縦搬送路により構成することは、当業者が容易になし得たことである。 また、原稿台、原稿読取部、給紙カセット装着部、排紙トレイ、バイパス給紙部がケーシング内において平面視ほぼ重合する位置で上下方向に配置されている時に、一側面近傍に縦搬送路を設けて用紙を搬送するように全体のレイアウトを採用した場合に、前記各部は、当然、前記縦搬送路を境として同じ側に位置し得るものである。 そして、本願補正発明が奏する作用効果も、引用刊行物記載の発明及び周知の技術的事項から当業者が予測できる範囲のものである。 よって、本願補正発明は、引用刊行物記載の発明及び周知の技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 (5)むすび 以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第4項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項で準用する特許法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。 3.本願発明について 平成14年6月21日の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を「本願発明」という。)は、平成14年3月19日提出の明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。 「【請求項1】 上面に原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台上に載置された原稿に光を照射して反射してくる光を検出して原稿画像を読み取る原稿読取部と、 前記原稿読取部で読み取った原稿画像をトナー画像に現像して用紙上に転写する画像形成部と、 前記画像形成部で用紙上に形成されたトナー画像を加熱して溶融定着する定着装置と、 前記画像形成部に用紙を供給するために内部に用紙を収納する給紙カセットと、 前記給紙カセットを装着可能な給紙カセット装着部と、 特殊紙を収納し前記画像形成部に対して前記特殊紙を供給可能なバイパス給紙部と、 用紙を前記画像形成部に給紙する給紙部と、 前記定着装置の上方に設けられ、用紙が排出される排紙トレイと、 前記各部を内部に収納するケーシングと、 を備え、少なくとも、前記原稿台、前記原稿読取部、前記給紙カセット装着部、 前記排紙トレイ、前記バイパス給紙部が前記ケーシング内において平面視ほぼ重合する位置で上下方向に配置されてなり、 前記給紙部は、前記給紙カセットから前記画像形成部に用紙を概上方向に搬送する縦搬送路と、前記バイパス給紙部から前記特殊紙を搬送して前記縦搬送路に合流させるバイパス搬送路と、を有する、 画像形成装置。」 (1)引用刊行物 原査定の拒絶の理由に引用された引用刊行物、および、その記載事項は、前記「2.(2)」に記載したとおりである。 (2)対比・判断 本願発明は、前記2.で検討した本願補正発明から「原稿読取部」、「画像形成部」、「定着装置」、「給紙カセット」、「給紙カセット装着部」、「排紙トレイ」の限定事項である「前記縦搬送路を境として同じ側に前記原稿読取部、前記画像形成部、前記定着装置、前記給紙カセット、前記給紙カセット装着部、及び前記排紙トレイが配置されている」との構成を省いたものである。 そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「2.(4)」に記載したとおり、引用刊行物記載の発明及び周知の技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用刊行物記載の発明及び周知の技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 (3)むすび 以上のとおり、本願発明は、引用刊行物記載の発明及び周知の技術的事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 以上のとおりであるから、本願は、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2003-12-19 |
結審通知日 | 2003-12-24 |
審決日 | 2004-01-06 |
出願番号 | 特願平10-134058 |
審決分類 |
P
1
8・
575-
Z
(B65H)
P 1 8・ 121- Z (B65H) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 中村 則夫 |
特許庁審判長 |
鈴木 公子 |
特許庁審判官 |
山崎 勝司 山崎 豊 |
発明の名称 | 画像形成装置 |
代理人 | 小野 由己男 |