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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 F16L
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 F16L
管理番号 1094071
審判番号 不服2002-7892  
総通号数 53 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2000-02-02 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2002-05-07 
確定日 2004-03-19 
事件の表示 平成10年特許願第203691号「多重管継手」拒絶査定に対する審判事件[平成12年 2月 2日出願公開、特開2000- 35174]について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成10年7月17日の出願であって、平成14年3月27日付け(発送日:同年4月3日)で拒絶査定がなされ、これに対し、同年5月7日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年6月5日に手続補正がなされたものである。

2.平成14年6月5日付け手続補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
平成14年6月5日付け手続補正を却下する。

[理由]
(1)補正後の本願発明
特許請求の範囲の請求項1は、本件補正により、次のとおりに補正された。

「一次側配管接続面と一次側突き合わせ面とを有するとともに前記一次側配管接続面から一次側突き合わせ面に貫通する一次側連通路が複数個装備され、且つ各一次側連通路の前記一次側配管接続面側の開口端にはオイル・エアーを流通させる一次側配管を接続する配管接続手段が装備され、且つ前記一次側突き合わせ面に誤接続防止突起を有してなる一次側継手ブロックと、
前記一次側突き合わせ面に突き合わされる二次側突き合わせ面と二次側配管接続面とを有するとともに前記二次側配管接続面から二次側突き合わせ面に貫通する二次側連通路が前記一次側継手ブロックにおける一次側連通路の配列に対応して一次側連通路と同数装備され、且つ各二次側連通路の前記二次側配管接続面側の開口端にはオイル・エアーを流通させる二次側配管を接続する配管接続手段が装備され、且つ前記二次側突き合わせ面に前記誤接続防止突起が嵌入する孔を有してなる二次側継手ブロックと、
前記複数個の一次側連通路と対応する複数個の二次側連通路とが連通状態となるように一次側突き合わせ面と二次側突き合わせ面とを突き合わせた状態で工具を使用せずに一次側継手ブロックと二次側継手ブロックとを着脱可能に連結する、回転操作用のつまみ部を有する雄ねじ部材と該雄ねじ部材と螺合する雌ねじとからなるブロック締結手段と、
前記一次側配管として前記一次側連通路に接続されている入側配管と前記一次側配管として前記一次側連通路に接続されている出側配管とが互いに連通するように一次側突き合わせ面上に開口する一次側連通路どうしを連通させる短絡流路が装備され、且つ前記一次側継手ブロックの前記誤接続防止突起が嵌入する孔を一次側突き合わせ面に有してなり、前記ブロック締結手段によって一次側継手ブロックに着脱可能に連結される連通路短絡ブロックとを備え、
前記二次側継手ブロック又は前記連通路短絡ブロックの一方が選択的に前記一次側継手ブロックと連結され、
前記ブロック締結手段によって一次側継手ブロックと二次側継手ブロックとを連結することで、一次側継手ブロックに接続された複数本の一次側配管と二次側継手ブロックに接続された複数本の二次側配管とを接続し、
前記連通路短絡ブロックを前記一次側継手ブロックに連結することで、一次側連通路に接続されている入側配管から出側配管への流体循環を実現することを特徴とするオイル・エアー給油装置用の多重管継手。」

上記補正は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「一次側の配管」及び「二次側の配管」について「オイル・エアーを流通させる」との限定を付加し、また、「多重管継手」について「オイル・エアー給油装置用の」との限定を付加するものであって、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

そこで、本件補正後の請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際に独立して特許を受けることができるものであるか(特許法17条の2第5項において準用する同法第126条第4項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(2)引用例
原査定の拒絶の理由に引用した実願昭59-166732号(実開昭61-81091号)のマイクロフィルム(以下、「引用例1」という。」)には、図面とともに次の記載がある。

・「第1図および第2図は、パイプ連結装置11の連結方法を示す。第1連結部材20は、ポリアセタール樹脂等のある程度の剛性を有する樹脂製であり、略長方体状に成形されている。この第1連結部材には、4箇所の連通孔20aが穿孔されており、それぞれの連通孔20aの一方の開口端側には円管状突起20bが一体成形されている。円管状突起20bの先端はテーパ状になっており、ニトリルゴム等の耐油性を有するゴム製パイプ30の先端内に差込まれる。また円管状突起20bとは反対側には、前記突起20bより短いテーパ状の突起20c(連通部材)が一体成形されている。
第2連結部材21はニトリルゴム等の耐油性および弾力性を有する部材にて略直方体状に成形されている。この第2連結部材21には4箇所の第2連通孔21aが穿設されており、連通孔21aの一方の開口端側には、テーパ状凹部21bが形成され、この凹部に第1連結部材20の突起20cがはめ込まるようになっている。また、連通孔21aの他端側には、円管状突起21c(連通部材)が、一体形成され、この突起cにはナイロン樹脂製パイプ40が嵌入される。
第3連結部材22は、ポリアセタール等の樹脂を、第2連結郡材21より若干大きく略直方体に成形したもので、その四隅には、第1連結部材20側に延出する係止部22aが一体形成されている。係止部22aは、失尻状に成形され、しかもその先端は、係止する際に、操作を円滑にするために円弧状に成形されている。この係止部22aは、連結時に第1連結部材20の側面に形成された4つの案内溝20dに沿って第1連結部材20に係止されるようになっている。
また、第3連結部材22には、第2連結部材21の突起21cの貫通孔22bが穿孔されている。」(第5頁第11行ー第7頁第5行)

この記載及び図面を参照すると、引用例1には次の発明が記載されているものと認められる(以下、「引用例1発明」という。」)。

「第1パイプ接続面と第1結合面とを有するとともに前記第1パイプ接続面から第1結合面に貫通する第1連通孔が複数個装備され、且つ各第1連通孔の前記第1パイプ接続面側の開口端にはエアー等を流通させる第1パイプを接続する円管状突起が装備されてなる第1連結部材と、
前記第1結合面に突き合わされる第2結合面と第2パイプ接続面とを有するとともに前記第2パイプ接続面から第2結合面に貫通する第2連通孔が前記第1連結部材における第1連通孔の配列に対応して第1連通孔と同数装備され、且つ各第2連通孔の前記第2パイプ接続面側の開口端にはエアー等を流通させる第2パイプを接続する円管状突起が装備されてなる第2連結部材と、
前記複数個の第1連通孔と対応する複数個の第2連通孔とが連通状態となるように第1結合面と第2結合面とを突き合わせた状態で工具を使用せずに第1連結部材と第2連結部材とを着脱可能に連結する、略直方体部分と係止部とからなる第3連結部材と、
前記第3連結部材によって第1連結部材と第2連結部材とを連結することで、第1連結部材に接続された複数本の第1パイプと第2連結部材に接続された複数本の第2パイプとを接続するパイプ連結装置。」

また、原査定の拒絶の理由に引用した実願昭58-178124号(実開昭60-84892号)のマイクロフィルム(以下、「引用例2」という。」)には、図面とともに次の記載がある。

・「これら弁体は、位置決めピン12を受孔13に嵌合することにより各組合せ位置相互を特定できるよう構成されている(第2図a参照)。それは、位置決めピン12並びに受孔13が各台盤1,2の右または左に片寄って設けられているからで、仮に左右を違えて各台盤1,2を対面させたとしても位置決めピン12が受孔13に嵌合できないため各台盤1,2の対面向きを特定できるものである。」(第4頁第18行ー第5頁第6行)

更に、原査定の拒絶の理由に引用した実願昭52-52282号(実開昭53-147207号)のマイクロフィルム(以下、「引用例3」という。」)には、図面とともに次の記載がある。

・「液圧コントロールバルプ(1)には第1図に示すように、取付座(2)に作動液の取出口(3a)(3b)(3c)が開口しており、動力農機に連結したフロントローダーなどを位置制御する場合には、この位置制御のためのサブコントロールバルブ(4)へ取出口(3a)(3b)(3c)から作動液を給排できるように連通路(5a)(5b)(5c)を設けた蓋(6)を取付座(2)に取付けて連通路(5a)(5b)(5c)にニップルの如き管接手(7a)(7b)(7c)を接合し、他方、このようなサブコントロールバルプ(4)への給排を不要とするときには第2図のようにU字状の戻り路(8)を備えた蓋(9)を取付けていた。」(第1頁第16行ー第2頁第7行)

(3)対比
そこで、本願補正発明と上記引用例1発明とを比較すると、引用例1発明の「第1パイプ」は本願補正発明の「一次側配管」に相当し、以下同様に「第1パイプ接続面」は「一次側配管接続面」に、「第1結合面」は「一次側突き合わせ面」に、「第1連通孔」は「一次側連通路」に、「円管状突起」は「配管接続手段」に、「第1連結部材」は「一次側継手ブロック」に、「第2結合面」は「二次側突き合わせ面」に、「第2パイプ」は「二次側配管」に、「第2パイプ接続面」は「二次側配管接続面」に、「第2連通孔」は「二次側連通路」に、「第2連結部材」は「二次側継手ブロック」に、また、「パイプ連結装置」は「多重管継手」に相当するから、両者は、

「一次側配管接続面と一次側突き合わせ面とを有するとともに前記一次側配管接続面から一次側突き合わせ面に貫通する一次側連通路が複数個装備され、且つ各一次側連通路の前記一次側配管接続面側の開口端には一次側配管を接続する配管接続手段が装備されてなる一次側継手ブロックと、
前記一次側突き合わせ面に突き合わされる二次側突き合わせ面と二次側配管接続面とを有するとともに前記二次側配管接続面から二次側突き合わせ面に貫通する二次側連通路が前記一次側継手ブロックにおける一次側連通路の配列に対応して一次側連通路と同数装備され、且つ各二次側連通路の前記二次側配管接続面側の開口端には二次側配管を接続する配管接続手段が装備されてなる二次側継手ブロックと、
前記複数個の一次側連通路と対応する複数個の二次側連通路とが連通状態となるように一次側突き合わせ面と二次側突き合わせ面とを突き合わせた状態で工具を使用せずに一次側継手ブロックと二次側継手ブロックとを着脱可能に連結するブロック締結手段と、
前記ブロック締結手段によって一次側継手ブロックと二次側継手ブロックとを連結することで、一次側継手ブロックに接続された複数本の一次側配管と二次側継手ブロックに接続された複数本の二次側配管とを接続する多重管継手。」の点で一致し、

以下の点で相違する。

[相違点1]
本願補正発明では、一次側継手ブロックが「一次側突き合わせ面に誤接続防止突起を有し」、二次側継手ブロックが「二次側突き合わせ面に前記誤接続防止突起が嵌入する孔を有してなる」のに対して、
引用例1発明では、このような誤接続防止突起及び孔を有さない点。

[相違点2]
本願補正発明では、ブロック締結手段が「回転操作用のつまみ部を有する雄ねじ部材と該雄ねじ部材と螺合する雌ねじとからなる」のに対して、
引用例1発明では、ブロック締結手段が「略直方体部分と係止部とからなる」点。

[相違点3]
本願補正発明では、「一次側配管として一次側連通路に接続されている入側配管と一次側配管として一次側連通路に接続されている出側配管とが互いに連通するように一次側突き合わせ面上に開口する一次側連通路どうしを連通させる短絡流路が装備され、且つ一次側継手ブロックの誤接続防止突起が嵌入する孔を一次側突き合わせ面に有してなり、ブロック締結手段によって一次側継手ブロックに着脱可能に連結される連通路短絡ブロック」を備え、「二次側継手ブロック又は連通路短絡ブロックの一方が選択的に一次側継手ブロックと連結され」、「連通路短絡ブロックを一次側継手ブロックに連結することで、一次側連通路に接続されている入側配管から出側配管への流体循環を実現する」のに対して、
引用例1発明では、このような連通路短絡ブロックを備えていない点。

[相違点4]
本願補正発明は、一次側配管及び二次側配管がオイル・エアーを流通させるオイル・エアー給油装置用の多重管継手であるのに対して、
引用例1発明は、一次側配管及び二次側配管がエアー等を流通させる多重管継手である点。

(4)判断
相違点1について
引用例2に、流体用集中継手の各台盤に位置決めピンと受孔とを設けて誤接続を防止した点が記載されている。

したがって、引用例1発明において、一次側継手ブロックの一次側突き合わせ面に誤接続防止突起を設け、二次側継手ブロックの二次側突き合わせ面に前記誤接続防止突起が嵌入する孔を設けることは、当業者が容易に想到し得たものである。

相違点2について
回転操作用のつまみ部を有する雄ねじ部材と該雄ねじ部材と螺合する雌ねじとからなる締結手段は従来周知である(例えば、実公昭48-38134号公報、実願昭51-134296号(実開昭53-51553号)のマイクロフィルムを参照のこと。)。

引用例1発明において、略直方体部分と係止部とからなるブロック締結手段に代えて、上記従来周知の締結手段を用いることは、当業者が容易に想到し得たものである。

相違点3について
引用例3に、液圧コントロールバルブにおいて、サブコントロールバルブに作動液を供給する場合には、連通路を設けた蓋を取付け、サブコントロールバルブに作動液を供給する必要のない場合には、U字状の戻り路を備えた蓋を取付ける点が記載されている。

そして、引用例3に記載された蓋は、複数の流路を接続する点で、引用例1発明に係る多重管継手と同様のものである。

したがって、引用例1発明において、相違点3に係る本願補正発明の構成を備えることは、当業者が容易に想到し得たものである。

相違点4について
複数本の配管の切り離しや再接続を一括して行うこと、また、二次側配管群の保守作業が完了するまで、一次側配管群の入側配管から出側配管へ流体を循環させることは、多重管継手がその用途に関わらず共通して有する技術的課題であることから、この技術的課題を解決する引用例1発明に係る多重管継手を、一次側配管及び二次側配管にオイル・エアーを流通させるオイル・エアー給油装置用の多重管継手として用いることは、当業者が容易に想到し得たものである。

そして、本願補正発明の作用効果も、引用例1、引用例2、引用例3に記載された事項、及び周知技術から当業者が予測できる範囲内のものである。

したがって、本願補正発明は、引用例1、引用例2、引用例3に記載された発明、及び、周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際に独立して特許を受けることができない。

(5)むすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第4項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項で読み替えて準用する特許法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3.本願発明について
(1)本願発明
平成14年6月5日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成13年7月19日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである。

「一次側配管接続面と一次側突き合わせ面とを有するとともに前記一次側配管接続面から一次側突き合わせ面に貫通する一次側連通路が複数個装備され、且つ各一次側連通路の前記一次側配管接続面側の開口端には一次側の配管を接続する配管接続手段が装備され、且つ前記一次側突き合わせ面に誤接続防止突起を有してなる一次側継手ブロックと、
前記一次側突き合わせ面に突き合わされる二次側突き合わせ面と二次側配管接続面とを有するとともに前記二次側配管接続面から二次側突き合わせ面に貫通す二次側連通路が前記一次側継手ブロックにおける一次側連通路の配列に対応して一次側連通路と同数装備され、且つ各二次側連通路の前記二次側配管接続面側の開口端には二次側の配管を接続する配管接続手段が装備され、且つ前記二次側突き合わせ面に前記誤接続防止突起が嵌入する孔を有してなる二次側継手ブロックと、
前記複数個の一次側連通路と対応する複数個の二次側連通路とが連通状態となるように一次側突き合わせ面と二次側突き合わせ面とを突き合わせた状態で工具を使用せずに一次側継手ブロックと二次側継手ブロックとを着脱可能に連結する、回転操作用のつまみ部を有する雄ねじ部材と該雄ねじ部材と螺合する雌ねじとからなるブロック締結手段と、
前記一次側配管として前記一次側連通路に接続されている入側配管と前記一次側配管として前記一次側連通路に接続されている出側配管とが互いに連通するように一次側突き合わせ面上に開口する一次側連通路どうしを連通させる短絡流路が装備され、且つ前記一次側継手ブロックの前記誤接続防止突起が嵌入する孔を一次側突き合わせ面に有してなり、前記ブロック締結手段によって一次側継手ブロックに着脱可能に連結される連通路短絡ブロックとを備え、
前記二次側継手ブロック又は前記連通路短絡ブロックの一方が選択的に前記一次側継手ブロックと連結され、
前記ブロック締結手段によって一次側継手ブロックと二次側継手ブロックとを連結することで、一次側継手ブロックに接続された複数本の一次側配管と二次側継手ブロックに接続された複数本の二次側配管とを接続し、
前記連通路短絡ブロックを前記一次側継手ブロックに連結することで、一次側連通路に接続されている入側配管から出側配管への流体循環を実現することを特徴とする多重管継手。」

(2)引用例
原査定の拒絶の理由に引用した引用例、及びその記載事項は前記「2.(2)」に記載したとおりである。

(3)対比・判断
本願発明は、前記2.で検討した本願補正発明から「一次側の配管」及び「二次側の配管」の限定事項である「オイル・エアーを流通させる」との構成を省き、また、「多重管継手」の限定事項である「オイル・エアー給油装置用の」との構成を省いたものである。

そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「2.(4)」に記載したとおり、引用例1、引用例2、引用例3に記載された発明、及び、周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用例1、引用例2、引用例3に記載された発明、及び、周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(4)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用例1、引用例2、引用例3に記載された発明、及び、周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2004-01-20 
結審通知日 2004-01-21 
審決日 2004-02-03 
出願番号 特願平10-203691
審決分類 P 1 8・ 121- Z (F16L)
P 1 8・ 575- Z (F16L)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 池田 貴俊倉田 和博  
特許庁審判長 水谷 万司
特許庁審判官 櫻井 康平
原 慧
発明の名称 多重管継手  
代理人 小栗 昌平  
代理人 本多 弘徳  
代理人 高松 猛  
代理人 市川 利光  
代理人 栗宇 百合子  

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