ポートフォリオを新規に作成して保存 |
|
|
既存のポートフォリオに追加保存 |
|
PDFをダウンロード |
審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 A61M 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載 A61M |
---|---|
管理番号 | 1098133 |
異議申立番号 | 異議2003-71675 |
総通号数 | 55 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2000-01-07 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2003-07-04 |
確定日 | 2004-05-26 |
異議申立件数 | 1 |
事件の表示 | 特許第3363094号「プレフィルドシリンジ」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第3363094号の請求項1に係る特許を維持する。 |
理由 |
1.本件特許の請求項1に係る発明 特許第3363094号(平成10年6月17日出願、平成14年10月25日設定登録)の請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、その特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりのものである。 2.申立の理由の概要 申立人株式会社大協精工は、甲第1号証(特開平9-28797号公報)、甲第2号証(特開平8-332225号公報)、甲第3号証(特開平7-75672号公報)、甲第4号証(特開平1-99969号公報)、甲第5号証(特開平8-238315号公報)を提出し、本件発明は甲第2号証に記載された発明であるか、又は甲第1号証若しくは甲第2号証に記載された発明と甲第3〜5号証に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第1項第3号に該当するか又は同法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、本件発明の特許を取り消すべきと主張している。 3.甲第1〜5号証記載の発明 甲第1号証及び甲第3号証には、それぞれ、容器兼用注射器において、薬剤処理等のために注射筒の開口端付近の内面を外方に膨らませて通気のためのバイパスを設ける発明が記載されている。 また、甲第2号証には、注射剤が栓体を越えて流通できるように、注射筒の内壁面に凸状リブを設ける技術手段が記載されている。 さらに、甲第4号証及び甲第5号証には、それぞれ、シリンジの流出部先端に薄肉部を形成して折り取り若しくは捻切り可能として密封状態の解除を行う技術手段が記載されている。 4.対比・判断 本件発明を特定する事項である「前記バレル基端部において中央孔に嵌合され固着される筒部と、該筒部内周面から径方向内方へ突出して軸方向に延び、周方向に所定間隙を存して設けられた複数のリブとを備え」たストッパ部材は、甲第1〜5号証のいずれにも記載されていない。してみると、甲第1号証又は甲第3号証に記載された発明において、通気のためのバイパスを設ける手段として甲第2号証に記載された凸状リブの技術手段を採用し得たとしても、筒部内面に設けたリブをシール部材のストッパとして機能させるために、ストッパ部材に備えさせるように構成することまでも容易に想到できたとすることはできない。 したがって、本件発明は、甲第2号証に記載された発明であるとも、甲第1号証若しくは甲第2号証に記載された発明と甲第3〜5号証に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるともいえない。 5.むすび 以上のとおりであるから、特許異議申立の理由及び証拠によっては、本件発明の特許を取り消すことができない。 また、他に本件発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり決定する。 |
異議決定日 | 2004-05-07 |
出願番号 | 特願平10-169457 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
Y
(A61M)
P 1 651・ 113- Y (A61M) |
最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 北村 英隆 |
特許庁審判長 |
大元 修二 |
特許庁審判官 |
一色 貞好 和泉 等 |
登録日 | 2002-10-25 |
登録番号 | 特許第3363094号(P3363094) |
権利者 | 大成化工株式会社 |
発明の名称 | プレフィルドシリンジ |
代理人 | 萩原 亮一 |
代理人 | 内田 明 |
代理人 | 渡部 崇 |
代理人 | 石川 祐子 |
代理人 | 藤本 昇 |
代理人 | 鈴木 活人 |