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審決分類 |
審判 全部無効 2項進歩性 訂正を認める。無効とする(申立て全部成立) A63F |
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管理番号 | 1098785 |
審判番号 | 無効2000-35387 |
総通号数 | 56 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1989-01-24 |
種別 | 無効の審決 |
審判請求日 | 2000-07-18 |
確定日 | 2004-04-12 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 上記当事者間の特許第2686497号発明「パチンコ台の表示装置」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第2686497号の特許請求の範囲第1項に係る発明についての特許を無効とする。 審判費用は、被請求人の負担とする。 |
理由 |
(1)手続の経緯 本件特許第2686497号発明は、昭和62年7月16日出願され、平成9年8月22日設定登録がなされ、その後、ユーエフ産業株式会社外3名より特許無効審判の申立てがなされ、その後本件特許発明に対する別件の無効審判請求(無効2000-35213号、無効2000-35386号)と併合審理がなされた。その間本件特許発明に対する訂正請求が無効2000-35213号では平成12年8月11日(以下、「第1回の訂正請求」という。)、無効2000-35386号では平成13年2月9日付け(以下、「第2回の訂正請求」という。)がなされた。その後平成13年10月15、16日に口頭審理が行われ、併合審理の分離がなされ、その後請求人及び被請求人から意見書が2回ずつ提出されたものである。 (2)訂正の適否の判断 上記の併合審理においては、審理の対象を明確にするために、本件特許発明に対する複数の無効審判事件において複数出ている訂正請求のうち、最新の訂正請求である第2回の訂正請求を前提に審理を行った。 したがって、本件においてもこの第2回の訂正請求がなされているものとして訂正の適否の判断を行うこととする。 1.訂正の内容 訂正事項a・・特許請求の範囲第1頃において(本件明細書第1頁5行、本件特許公報(以下、本件公報という)第1頁第1欄2行)、「パチンコ台毎に取付けられ」とあるのを、「パチンコ台と別体の一つの筐体を備え、パチンコ台毎に取付けられ」と訂正する。 訂正事項b・・特許請求の範囲第1項において(本件明細書第1頁8行、本件公報第1頁第1欄5行)、「一つの筐体に装着」とあるのを、「パチンコ台と別体の一つの筐体に装着」と訂正する。 訂正事項c・・発明の詳細な説明(発明の構成)において(本件明細書第3頁19〜20行、本件公報第2頁第3欄20行)、「パチンコ台毎に取付けられ」とあるのを、「パチンコ台と別体の一つの筐体を備え、パチンコ台毎に取付けられ」と訂正する。 訂正事項d・・本件明細書中の発明の詳細な説明(発明の構成)において(本件明細書第4頁3行、本件公報第2頁第3欄23行)、「一つの筐体に装着」とあるのを、「パチンコ台と別体の一つの筐体に装着」と訂正する。 2.訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否 訂正事項a,bは、特許請求の範囲第1項に記載された「筐体」が、パチンコ台と別体であると限定するものであり、訂正事項a,bは特許請求の範囲の減縮に相当する。 また、訂正事項c,dは上記特許請求の範囲の訂正に伴って発明の詳細な説明を訂正するものであるから、明りょうでない記載の釈明に相当する。 そして、「筐体」を「パチンコ台と別体」にしたパチンコ台の表示装置は、本件特許明細書、即ち本件公報の第3欄39行目以下に「表示装置10は、合成樹脂で横長に作られた筐体12」を備えることが記載されている。さらに本件公報第4欄13行目以下に「制御装置2 6は第4図に示すように、パチンコ台Aの作動状況を判別するCPU(デジタル演算装置)28(中略)を備える」と記載されており、第4図におけるパチンコ台Aに直接備えられた打止センサ44、フイーバセンサ46、及び不正検出センサ48は、パチンコ台A内に図示されているのに対して、CPU28等の表示装置10に関する構成要素は、このパチンコ台Aとは別個に図示されている。 したがって、これらの訂正事項a,b,c,dは、上記のとおり願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。 3.むすび 以上のとおりであるから、この訂正は、平成6年改正法による改正前の特許法第134条第2項ただし書き、及び特許法第134条第5項において準用する平成6年改正法による改正前の特許法第126条第2項の規定に適合するので、当該訂正を認める。 (3)特許無効の判断 1.無効理由の概要 請求人は、下記の甲第1〜11号証を提出し、本件特許発明は、当業者が容易に発明し得るものであるので、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない旨主張している。 甲第1号証の1・・あすのホール経営 ’86 プレイグラフ臨時増刊号(昭和61年9月25日発行 第22巻第10号) 甲第1号証の2・・娯楽産業(昭和61年2月5日発行 第23巻第2号) 甲第1号証の3・・杉本電器株式会社のパンフレット(日付 昭和61年1月) 甲第2号証・・特開昭52-105038号公報 甲第3号証・・特開昭54-29230号公報 甲第4号証・・特開昭62-11482号公報 甲第5号証・・時開昭60-114284号公報 甲第6号証・・実願昭49-60659号(実開昭50-149186号)のマイクロフィルム 甲第7号証の1・・実願昭60-185906号(実開昭62-92877号)のマイクロフィルム 甲第7号証の2・・「プログラム学習によるマイコン制御応用編」昭和60年10月28日7刷 松下電器産業株式会社発行(表紙、「この本を読むまえに」の頁、第1〜第3頁、第252頁および奥付け) 甲第8号証・・実願昭50-33437号(実開昭51-116079号)のマイクロフィルム 甲第9号証・・実願昭59-3945号(実開昭60-116394号)のマイクロフィルム 甲第10号証・・特開昭60-230726号公報 甲第11号証・・特開昭55-78287号公報 2.本件発明 訂正後の本件発明の要旨は、その特許請求の範囲第1項に記載された下記のとおりのものと認められる。 「パチンコ台と別体の一つの筐体を備え、パチンコ台毎に取付けられその台の作動状況等を表示するパチンコ台の表示装置において、文字・図形を表示する表示板と、ランプと、呼出しスイッチと、制御装置とをパチンコ台と別体の一つの筐体に装着する一方、前記制御装置は複数の表示内容を記憶するメモリと、CPUとを備え、前記CPUはパチンコ台および呼出しスイッチから入力される作動状況を示す信号に基づいて作動状況に対応する表示内容を示すプログラムを前記メモリから読出して前記表示板およびランプに表示させることを特徴とするパチンコ台の表示装置。」 3.甲号証記載の発明 甲第6号証(刊行物1)は、パチンコ機用表示ランプに関するものであり、 A.「1は表示ランプ本体であってパチンコ機台Pの上方の目につき易い所に取付けられる」(第2頁19〜20行)、 B.「パチンコ機no.3の作動説明のように、パチンコ機の打止めがコンピューター6により指令され打止めの作動がなされると同時に文字表示ランプ12、12’が点灯し、「ありがとうございました。この機械は打止めになりました」という字句が文字表示部4に写し出され、そして遊技者にそのパチンコ機が打止めになったことを自動的に知らせると共に感謝の意を表明するものである」(第4頁20行〜第5頁7行)、 C.「パチンコ機no.4のように、そのパチンコ機に球が出なくなって遊技者は呼び出し用スイッチ2を押しそのために呼び出し用表示ランプ11が点灯して呼び出し用表示部3、3にこれが表示されると同時に、コンピューター6からの打止め指令が発せられて、no.3と同様に文字表示部4にその字句が写し出されるものである」(第5頁8〜14行)、 D.「遊技場によっては「打止め」の操作をしないところもあるので、このような場合には、パチンコ機に故障などあって遊技者がスイッチ2を押して呼び出し用表示ランプ11が点灯し呼び出し用表示部3、3に表示されると同時に、カウンターに伝達されコンピューター6を作動して文字表示用ランプ12、12’を点灯して文字表示部4に、この場合には、「しばらくお待ち下さい」という意味の表示をして遊技者がその間いらいらした感情を起こさせないようにするものである。」(第5頁15行〜第6頁4行)、 E.「呼び出し用表示部3、3には呼び出し用表示ランプ11、11の点灯を示すと同時にここに「しばらくお待ち下さい」の字句を表示し、文字表示部4には打止めの指令に基いて「ありがとうございました。この機械は打止めになりました」という字句を表示するようにしてもよい」(第6頁5〜10行)、 また、第1図には、各パチンコ機台P毎に各パチンコ台Pの上方に表示ランプ本体1が取り付けられている状態、即ち表示ランプ本体がパチンコ台Pと別体であることが示されている。 上記の記載及び第1〜3図の記載によれば、甲第6号証(刊行物1)には、 「各パチンコ機台P毎の上方に取付けられ、呼び出し用表示部3、打止め指令に基いて文字表示する文字表示部4と、呼び出し用表示ランプ11、文字表示用ランプ12と、呼び出し用スイッチ2とを備えた各パチンコ台Pと別体の表示ランプ本体1であって、前記呼び出しスイッチ2を押すことにより、呼び出し用表示ランプ11を点灯し呼び出し用表示部3に表示すると共に、カウンターのコンピューター6を作動して上記文字表示部4にパチンコ機の打ち止めの文字を表示するパチンコ機用表示ランプ」が記載されている。(以下、「甲第6号証(刊行物1)記載の発明」という。) 甲第3号証(刊行物2)は、遊技機の電子管理装置に関するものであり、 F.「パチンコ機においては、各々のパチンコ機からの情報を共用した単一の電子管理装置で計数、演算、制御等を行っていた為に、その装置は技術的に非常に高度、高価且つ大規模な装置になった。その上電子管理装置が故障した場合は、全台の遊技機について影響を及ぼし、引いては、全台の遊技機が稼動を停止してしまう事もしばしばあった。更に技術的に高度であることから、技術専問家でなければ直すことができず、故障してからその専問家が到着するまでの間は当該遊技機の稼動は停止したままであった。更に又、技術専問家による装置の保守に要する費用もかかり、極めて不経済である等種々なる欠点を有するものであった。・・・本発明は斯る欠点を除去するために発明されたもの」(第1頁右下欄10行〜第2頁右上欄5行)。 G.「遊技機の稼動状況を示す情報を検出して管理し、ゲーム打止の制御を行うには、遊技機1に各々の情報に対応した検出器2、電気信号によりゲームの打止めを行うゲーム打止装置3を設ける一方、各々の遊技機1に付帯させ検出器2、ゲーム打止装置3に電気的に接続された電子制御装置4は、検出器2からの検出信号を計数して記憶する計数記憶部5、計算、比較等を行う演算部6、打止信号を発する打止信号出力部7、記憶内容を外部に電気信号として出す事ができる表示出力部8、外部との電気信号の入出力を行う入出力端子9等から成り、遊技機の稼動状況を管理、ゲームの打止めの制御を行うよう構成される・・・各々の遊技機1の稼動状況を表示するには、各々の遊技機1に付帯させた電子制御装置4に表示部10を設けて情報を表示する」(第2頁左下欄末行〜第3頁左上欄7行) H.「本発明は上述の如く各々の遊技機に設けた電子制御装置によって情報の管理、打止めの制御ができるので、従来例のような高価な大規模な装置は必要とせず、設置台数の少ない遊技店でも安価に導入することができる。更に故障の際は他の遊技機に影響を及ぼすことなく当該遊技機の電子制御装置のみ交換するだけで足りるので、店員でも極めて簡単に直すことができ、且つ又技術専問家の保守が不要であるので経済的である。更に又、従来のもの専問に電子管理装置に人が着いて管理しなければならないのであったが、本発明は遊技店内の遊技機を管理する店員が兼ねて管理を行うことができるので、人手を省くことが出来る等種々なる極めて顕著な効果を有するものである」(第3頁左下欄5行〜右下欄9行) また、第2図には、表示部10が電子制御装置4に一体的に設けられていることが示されている。 以上の記載によれば、甲第3号証(刊行物2)には、各々の遊技機に付帯して設けられており、遊技機の稼働状況を示す情報を検出して管理すると共に稼働状況の表示を行い、電子制御装置4と表示部10とが一つの筐体に設けられている遊技機の電子管理装置が記載されている。 甲第1号証の1(刊行物3)の第275頁下欄の広告には、「業界初マイコン搭載の押釦スイッチ」である「ステイタスカウンター」として「ノーマル、フィーバー、カウンターの3種類。トラブル、フィーバー時にランプスイッチを押すと、「しばらくおまちください」と緑色ランプで表示。」、 さらに「ステイタスフィーバー」については、「フィーバー時はランプがパッシングします。」と記載されている。 甲第1号証の2(刊行物4)には、「業界初のマイコン搭載の押ボタンスイッチ「ステイタスカウンター」が・・・新発売になった。機種は3タイプで、スタンダード型(ノーマル型)、フィーバータイプ(大当たり表示タイプ)と大当り回数表示のカウンタータイプがある。大当り表示が押ボタンスイッチと一体になっているので幕板のデザインを損なわずシンプルなデザイン。フィーバーだけでなくヒコーキタイプの大当り表示(299回まで回数表示)にも使用できる大当り中は押ボタンランプと回数表示がフラッシュ点滅する。」と記載されている。また、上記押釦スイッチの写真の左上には数字が記載され、この数字は台の番号と考えられる。 以上の記載からすれば、第1号証の1及び2(刊行物3、4)には、マイコンと、ランプと、押ボタンスイッチと、表示板とを一つの筐体に装着した押釦スイッチ(表示装置)が記載されている。 なお、甲第1号証の3については、その成立性に当事者間で争いがあるが、甲第1号証の1、2(刊行物3、4)のみによっても上記のことが認定できる。 甲第9号証(刊行物5)には、液晶表示パチンコ遊技機が開示されており、 I.「パチンコ盤面1の中央には2相の液晶表示板2とその近傍に発光ダイオード3,3,3を設置」(第3頁8〜10行)、 J.「パチンコ盤面からの信号を受け、又は信号を表示するために、マイクロコムピューター20が設置されている」(第3頁15〜17行) K.「操作者(遊戯客)がハンドル11を操作してパチンコ球(図示せず)を送り出すと、・・・特定(又はいずれでも)のチャッカーを通過したときに生ずる電気信号は、第2図に示すマイクロコムピューター20にインプットされ、マイクロコムピューターに記憶されたプログラムに従ってゲームの進行を選択する。たとえば野球ゲームであれば、ピッチャーの投球動作を示す表示が、液晶表示板2又は発光ダイオード3,3,3に示される。」(第3頁18行〜第4頁10行) L.「操作者はこれを判断し、適宜の時点でパチンコ球をチャッカーを通過させる。これによる電気信号は、17同様にマイクロコムピューター20にインプットされ、記憶されたプログラムに従って、操作者は進塁さらには得点の結果が得られ、その結果はマイクロコムピューターによって液晶2又は発光ダイオード3,3,3に表示される」(第4頁10〜17行) したがって、甲第9号証(刊行物5)には、パチンコの表示装置(液晶表示板及び発光ダイオード)にマイクロコンピュータを用いることが記載されている。 4.対比・判断 本件発明と上記甲第6号証(刊行物1)記載の発明とを対比すると、 甲第6号証(刊行物1)記載の発明の「表示ランプ本体1」、「パチンコ機用表示ランプ」、「文字表示部4」、「呼び出し用表示ランプ11」及び「呼び出し用表示部3」、「呼び出し用スイッチ2」、「コンピューター6」は、本件発明の「筐体」、「パチンコ台の表示装置」、「文字・図形を表示する表示板」、「ランプ」、「呼出しスイッチ」、「制御装置」及び「CPU」に相当するものと認められる。また、甲第6号証(刊行物1)記載の発明の「呼び出し用表示部3、打止め指令に基いて文字表示する文字表示部4」は、パチンコ台の作動状況を表示するものであるから、本件発明の「パチンコ台毎に取付けられその台の作動状況等を表示する」機能を有するものと認められるので、 本件発明と、甲第6号証(刊行物1)記載の発明は、 「パチンコ台と別体の一つの筐体を備え、パチンコ台毎に取付けられその台の作動状況等を表示するパチンコ台の表示装置において、文字・図形を表示する表示板と、ランプと、呼出しスイッチとをパチンコ台と別体の一つの筐体に装着する一方、CPUは呼出しスイッチから入力される作動状況を示す信号に基づいて作動状況に対応する表示内容を前記表示板に表示させることを特徴とするパチンコ台の表示装置」 である点で一致し、 1)本件発明の制御装置が、パチンコ台と別体の一つの筐体に装着されるのに対し、甲第6号証(刊行物1)記載の発明は、各パチンコ台に共通な制御装置であるCPUがカウンターにある点、 2)本件発明の制御装置は、複数の表示内容を記憶するメモリと、CPUを備え、CPUはパチンコ台および呼出しスイッチから入力される作動状況を示す信号に基づいて作動状況に対応する表示内容を示すプログラムをメモリから読出して表示板およびランプに表示させるのに対し、甲第6号証(刊行物1)記載の発明のCPUは呼出しスイッチから入力される作動状況を示す信号に基づいて作動状況に対応する表示内容を前記表示板に表示させる点、 で相違していると認められる。 ・相違点1)について 甲第3号証(刊行物2)には、各々の遊技機に付帯して設けられた電子管理装置であり、遊技機の稼働状況を示す情報を検出して管理すると共に、稼働状況の表示を行う遊技機の電子管理装置が記載されており、しかも、上記甲第3号証(刊行物2)の記載F.H.によれば、上記電子管理装置は単一の大規模な電子管理装置(本件特許明細書の「中央制御装置」に相当)を必要とせず、設置台数の少ない遊技店でも安価に導入することができるものであるから、本件発明の「パチンコ台毎にその台に関する作動状況などの情報を表示でき、この表示に際して中央制御装置などが不要でシステムが非常に簡単で安価になり、小規模のパチンコ遊技場にも適する」という目的、効果と一致している。また、甲第3号証(刊行物2)の第2図には、表示部10が電子制御装置4と一体的に、即ち電子制御装置4と表示部10とが一つの筐体に設けられていることが開示されている。そして、甲第3号証(刊行物2)の電子管理装置は遊技機の稼働状況の管理及びその表示を行うものであるが、本件発明もその実施例(第6図、及びそれに対応する発明の詳細な説明の記載)を見れば、稼働状況の表示のみならず、サブルーチンS1 のステップ302においてパチンコ台Aの玉の供給を停止して使用不能にすること、即ちパチンコ台の管理も行っていることが記載されているから、この点において、本件発明の表示装置と甲第3号証(刊行物2)の電子管理装置とは格別な差異は認められず、甲第3号証(刊行物2)記載の上記技術を甲第6号証(刊行物1)記載の発明に適用できない理由は見あたらない。 また、甲第1号証の1及び2(刊行物3、4)には、マイコンと、ランプと、押ボタンスイッチと、表示板とを一つの筐体に装着した押釦スイッチ(表示装置)が記載されており、このマイコンは上記押釦スイッチ(表示装置)を制御しているものと推認される。 したがって、甲第6号証(刊行物1)記載の発明に甲第3号証(刊行物2)又は甲第1号証の1及び2(刊行物3、4)記載の上記点を組み合わせて、制御装置もパチンコ台と別体の一つの筐体に装着し、本件発明の相違点1)に係る構成とすることは当業者が容易に想到し得る程度のことである。 ・相違点2)について 表示装置において、その制御のために「複数の表示内容を記憶するメモリと、CPUとを備える」制御装置を用いることは周知である。例えば、甲第9号証(刊行物5)には、パチンコの表示装置(液晶表示板及び発光ダイオード)にマイクロコンピュータを用いることが記載されており、上記の記載K、Lによればパチンコ球がチャッカー通過を契機に記憶されたプログラムにより複数の表示がなされるものであるから、甲第9号証(刊行物5)には、本件発明における「複数の表示内容を記憶するメモリと、CPUとを備える」制御装置が記載されているということができる。そして、甲第6号証(刊行物1)には、パチンコ機用表示ランプ(遊技機の表示装置)に表示するための複数の表示内容が記載されている。また、甲第3号証(刊行物2)には、遊技機から入力される信号により、稼働状況の表示をする点が記載されている。よって、この上記甲第9号証(刊行物5)記載されるような周知技術を甲第6号証(刊行物1)記載の発明に適用し、甲第6号証(刊行物1)記載の発明において、CPUのメモリに複数の表示内容を記憶させ、CPUはパチンコ台および呼出しスイッチから入力される作動状況を示す信号に基づいて作動状況に対応する表示内容を示すプログラムをメモリから読出して表示板およびランプに表示させ、本件発明の相違点2に係る構成とすることは当業者が容易に想到しえる程度のことというべきである。 そして、本件発明のように構成することによって、格別な効果を奏するようになったものということはできない。 したがって、本件発明は、上記各甲号証記載の発明及び周知の技術にもとづいて当業者が容易に発明することができたものである。 なお、第2回の訂正請求が行われているものとして上記のように本件発明の認定を行い甲号証記載の発明との対比・判断を行ったが、この訂正請求が無かったとしても、本件発明の認定において、筐体がパチンコ台と別体である点が相違するのみであり、このように認定した本件発明と甲号証記載の発明との対比・判断は上記と実質的に変わらない。 5.むすび 以上のとおりであるから、本件発明の特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、同法第123条第1項第2号に該当する。 審判に関する費用については、特許法第169条第2項の規定で準用する民事訴訟法第61条の規定により、被請求人が負担すべきものとする。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 パチンコ台の表示装置 (57)【特許請求の範囲】 1.パチンコ台と別体の一つの筐体を備え、パチンコ台毎に取付けられその台の作動状況等を表示するパチンコ台の表示装置において、 文字・図形を表示する表示板と、ランプと、呼出しスイッチと、制御装置とをパチンコ台と別体の一つの筐体に装着する一方、前記制御装置は複数の表示内容を記憶するメモリと、CPUとを備え、前記CPUはパチンコ台および呼出しスイッチから入力される作動状況を示す信号に基づいて作動状況に対応する表示内容を示すプログラムを前記メモリから読出して前記表示板およびランプに表示させることを特徴とするパチンコ台の表示装置。 2.表示板は液晶板で形成され、CPUはこの液晶板に文字・図形をスクロール表示することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のパチンコ台の制御装置。 3.表示板は横長の液晶板で形成され、CPUはこの液晶板の下段に固定文字を上段にスクロール文字・図形を同時に表示することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のパチンコ台の表示装置。 【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、パチンコ台の上方等に取付けられて、その台の作動状況、例えば開放台か否か、打止中か否か、呼出し中か否か等の種々の情報を表示するために用いるパチンコ台の表示装置に関するものである。 (発明の背景) パチンコ遊技場において、遊技者は台を選択するに当って台毎の打止回数や、開放台であるか否か、あるいは優秀台であるか否か等の情報を得たいと望んでいる。そこで複数の台につきこれらの情報をテレビ画面に一括して表示することがすでに提案されている(例えば特開昭61-98274号、特開昭60-114284号)。また各台毎に打止や打止回数等を表示するものも提案されている(例えば実開昭59-137776号、同59-93483号、同61-182781号、特開昭62-11482号等)。しかしこの種の従来の装置は、複数のテレビ等の表示器をコントロール室の中央制御装置で集中管理するものであった。すなわち中央制御装置で種々のデータを入力して端末の表示器に表示するものであった。このように中央の制御装置と端末の表示器とを設ける場合には、全体のシステムが複雑になりシステムが高価になるという問題があった。また小規模のパチンコ遊技場には導入が困難であった。 (発明の目的) 本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、パチンコ台毎にその台に関する作動状況等の情報を表示でき、この表示に際して中央制御装置などが不要でシステムが非常に簡単で安価になり、小規模のパチンコ遊技場にも適するパチンコ台の表示装置を提供することを目的とする。 (発明の構成) この発明によればこの目的は、パチンコ台と別体の一つの筐体を備え、パチンコ台毎に取付けられその台の作動状況等を表示するパチンコ台の表示装置において、文字・図形を表示する表示板と、ランプと、呼出しスイッチと、制御装置とをパチンコ台と別体の一つの筐体に装着する一方、前記制御装置は複数の表示内容を記憶するメモリと、CPUとを備え、前記CPUはパチンコ台および呼出しスイッチから入力される作動状況を示す信号に基づいて作動状況に対応する表示内容を示すプログラムを前記メモリから読出して前記表示板およびランプに表示させることを特徴とするパチンコ台の表示装置により達成される。 すなわち各パチンコ台に設ける表示装置をそれぞれ独立させて別個に制御するものである。 (実施例) 第1図は本発明の一実施例の正面図、第2図はその右側面図、第3図は分解斜視図、第4図はパチンコ台に取付けたこの表示装置の制御系統図、第5図はその制御動作の流れ図、第6〜9図は各種のサブルーチンの流れ図である。 表示装置10は、合成樹脂で横長に作られた筐体12と、この筐体12の中央前面に形成された窓12aに固定された横長の液晶表示板14と、筐体12の前面の4つの角部に取付けられた透光性樹脂製のランプカバー16(16a〜16d)と、筐体12に背面から装着される回路基板18とを備える。この基板18の4つの角部にはそれぞれランプ20(20a〜20d)が取付けられ、各ランプ20はこの基板18を筐体12に取付けた状態で筐体12を貫通してランプカバー16内に入る。なお筐体12の前面には表示板14の左側に呼出しボタン22が、表示板14の右側にラジオ受信機24がそれぞれ取付けられている。このラジオ受信機24は筐体12の前面に設けた窓12bに背面から固定され、遊技者がそれぞれ用意したイヤホーン(図示せず)の接続ジャックをこのラジオ受信機24の前面の差込み孔に差込んで使用する。このラジオ受信機24は例えばAM受信機で構成され、パチンコ店内に設けた親機から複数局(例えば5局程度)の放送が有線放送される。そして遊技者が望みの局を選択して受信できるように構成される。なおこのラジオ受信機24の前面にはパチンコ台の番号が付されている。 基板18には表示板14、ランプ16の表示を制御するための制御装置26が取付けられている。なお電源はこの表示装置10に内蔵させてもよいし、他の電源配線からとってもよい。 制御装置26は第4図に示すように、パチンコ台Aの作動状況を判別するCPU(デジタル演算装置)28と、複数の表示内容を予め記憶するメモリとしてのROM30およびRAM32と、入力インターフェース34と、出力インターフェース36と、ドライバ38、40、42とを備える。パチンコ台Aには放出した玉数が一定数以上になると打止信号aを出力する打止センサ44と、フィーバを検出してフィーバ信号bを出力するフィーバセンサ46と、不正行為を検出して不正信号cを出力する不正検出センサ48とが取付けられ、これらの各信号a〜cはインターフェース34を介しCPU28に入力される。またCPU28には呼出ボタン22の信号dが入力される。 50は携帯入力装置であり、店内を巡回する店員が携帯して適時にRAM32に必要なデータ(フィーバや終了の回数等)を入力したり、食事中、打止、昨日の優秀台等の表示すべきメッセージ等を入力するために用いられる。この入力装置50は、この装置50に付属するワイヤ52の先端の接続ジャック(図示せず)を、筐体12の右側面に設けた差込み孔54(第2、3図参照)に差込んで、装置50前面のボタンスイッチ50a〜50gを押圧することにより希望の情報を制御装置26に入力する。 次にこの表示装置10の動作を主として第5〜9図に基づいて説明する。まず店員は入力装置50によって表示内容の決定・変更を行う(第5図、ステップ100)。すなわち入力装置50のスイッチ50aはパチンコ台Aの打止表示をする場合に一度押し、打止を解除する場合にもう一度押す。スイッチ50bは予定玉数の放出が終了する度に押されるとこの終了回数が加算されてRAM32に記憶される。スイッチ50cは遊技者が食事のためにパチンコ台Aを離れる時に一度押されてプレイ禁止とされる一方、食事から帰った時にもう一度押すとプレイ再開可能とする。スイッチ50dは1度押すと“開放台”の表示選択し、もう1度押すと解除される。スイッチ50eは一度押すと“本日の優秀台”を選択しもう一度押すと解除される。スイッチ50fは一度押すと“昨日の優秀台”を選択しもう一度押すと解除される。終了までの予定玉数や食事時間等の設定は基板18に設けたディップスイッチ(図示せず)により設定可能となっている。スイッチ50gは入力装置50あるいはディップスイッチにより入力された表示内容を表示板14に順番にスクロール表示して確認するためのものである。 CPU28はこれらの表示内容が入力されると(ステップ100)、割込みの有無を判断する(ステップ102)。すなわち前記各センサ44、46、48の各信号a、b、cあるいは呼出しスイッチ22の信号dが入力されると割込み有りと判断し、各信号a〜dに対応したサブルーチンS1〜S4(ステップ104)の動作に入る。これら信号a〜dが入力されなければ、CPU28は打止スイッチ50aにより打止とされているか否か判断し(ステップ106)、打止であればROM30からこの表示に対応する表示プログラムを読出して表示板14に“打止”と固定表示する(ステップ108)。 打止スイッチ50aが打止を入力せず、食事スイチ50cにより食事中である旨の入力があると(ステップ110)、CPU28はROM30から対応する表示プログラムを読出して表示板13に表示を行う。例えば表示板14には、下段に食事時間の残り時間を“残り時間○○分”と時間計算をしながら固定表示する一方、上段には “当ホールの食事時間は○分です” “時間オーバされますと台の整理をさせて頂きます” 等の文章を繰り返しスクロール表示する(ステップ112)。CPU28は残り時間が0分になるまで以上の食事中の表示を続け(ステップ114、116)、0分になると表示装置10の上段のランプ20a、20bを連続点灯させる(ステップ118)。店員が入力装置50を接続して食事スイッチ50cを一度押せば解除される(ステップ120)。するとCPU28は表示板14の表示を通常の営業表示に変える(ステップ122)。この営業表示は例えば表示板14を上下段に分け、下段にはスイッチ50d、50e、50fのいずれかで選択された “開放台” “本日の優秀台” “昨日の優秀台” の1つを固定表示する。また上段には “いらっしゃいませ” “毎度ありがとうございます” “本日の終了回数○○回” “終了までジャンジャンお取り下さい” “18才未満の方の入場は固くお断りしております” 等の種々の営業メッセージをスクロール表示する。 前記の信号a〜dの割込みが有れば、CPU28は信号a〜dに対応してサブルーチンS1〜S4のいずれかのプログラムをROM30から読出して所定の表示を行う。 すなわち呼出しボタン22が遊技者によって押されると、第9図に示すようにCPU28は呼出し表示のサブルーチンS4のプログラムをROM30から読出し呼出し表示を行う(ステップ200)。例えば表示板14の下段に“読出し中”と固定表示すると共に、上段には “只今係員を呼び出しておりますので今暫くお待ち下さい” とスクロール表示する。またこの時全てのランプ20を連続点灯する。店員が来て呼出しボタン22を押せば解除されて前記の営業表示に戻る(ステップ202)。 パチンコ台Aの打止センサ44が予定玉数の放出を検出して打止信号aを出力する場合には、CPU28はサブルーチンS1(第6図)を読出し、打止表示を行う(ステップ300)。例えば表示板14全体に “打止” と固定表示する一方、全てのランプ20を連続点灯する。またこの時パチンコ台Aの玉の供給を停止して使用不能にする(ステップ302)。店員が来て入力装置50を接続して打止スイッチ50aをオンすれば(ステップ304)CPU28は通常の営業表示(ステップ122)に戻す。この時店員がスイッチ50bを1回押せば、RAM32に記憶される終了回数を1だけ増やすことができる。 パチンコ台Aのフィーバセンサ46がフィーバを検出すると、CPU28はその信号bに基づきROM30からサブルーチンS2(第7図)を読出す。CPU28はまずフィーバ表示を行う(ステップ400)。例えば表示板14の下段に “フィーバ中” と固定表示すると共に、上段には “ヤッタ!ヤッタ!おめでとうございます” “ジャンジャンお取り下さい” 等のメッセージをスクロール表示する。この時図形をスクロール表示したり、図形と文字を交互に固定表示してもよい。放出玉数が無制限の場合にはフィーバ終了と共に “予定終了したしました” の表示をした後、通常の営業表示(ステップ122)に戻る。放出玉数に制限が有る場合には、フィーバの終了と共に(ステップ402)表示板14の下段に “景品交換中” と固定表示すると共に、上段に “1発残らず景品交換して下さい” 等のメッセージをスクロール表示した後、パチンコ台Aの使用を不能にする。そして遊技者が呼出しスイッチ22を押し、かつ店員が来て入力装置50で打止スイッチ50aを押せば(ステップ404)ランプ20はオフし打止めサブルーチンS1に入る。 磁石や電磁ノイズを加えたり、台Aの表板を開いたりする不正行為が行われると不正検出センサ48の信号cがCPU28に入力され、CPU28は不正がある旨の表示を行う(第8図、ステップ500)。この表示は例えば表示板14の全体に “トラブル1” “トラブル2” と固定表示すると共に、下段のランプ20c、20dを連続点灯する。店員が来て入力装置50を接続し打止ボタン50aを押せば(ステップ502)サブルーチンS1に入り、打止表示とする。ここに不正の種類に応じてトラブル1、2…と区別して表示すれば、この表示から不正の種類も一目で識別できる。 以上の実施例は携帯入力装置50によって店員が表示内容等のデータの変更・入力を各表示装置10毎に行うようにしたものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば各表示装置に設けたディップスイッチ等の手動スイッチで全てのデータの変更・入力を行うようにしてもよい。 (発明の効果) 本発明は以上のように、1つの筐体に表示板と、ランプと、呼出しスイッチと、制御装置とを収容し、制御装置は表示内容を記憶するメモリと、作動状況を判別するCPUとを備え、CPUにより作動状況に対応した表示内容を示すプログラムをメモリから読出して表示板およびランプに表示させるものであるから、表示装置は1つの筐体毎に独立して作動し、取付けられるパチンコ台毎の作動状況をそれぞれ表示できる。すなわち多数の表示装置を統轄する中央制御装置が不要であり、全体システムが非常に簡単で安価になる。またパチンコ台数に対応して表示装置を設定すれば足りるので、小規模の遊技場にも容易に導入可能である。 【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例の正面図、第2図はその右側面図、第3図は分解斜視図、第4図はパチンコ台に取付けたこの表示装置の制御系統図、第5図はその制御動作の流れ図、第6〜9図は各種のサブルーチンの流れ図である。 10……表示装置、 12……筐体、 14……表示板、 20……ランプ、 26……制御装置、 28……CPU、 30……メモリとしてのROM、 32……メモリとしてのRAM。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2002-05-07 |
結審通知日 | 2002-05-10 |
審決日 | 2002-05-24 |
出願番号 | 特願昭62-177738 |
審決分類 |
P
1
112・
121-
ZA
(A63F)
|
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 植野 孝郎 |
特許庁審判長 |
村山 隆 |
特許庁審判官 |
鈴木 寛治 久保 竜一 |
登録日 | 1997-08-22 |
登録番号 | 特許第2686497号(P2686497) |
発明の名称 | パチンコ台の表示装置 |
代理人 | 辻 公雄 |
代理人 | 本渡 諒一 |
代理人 | 田中 敏博 |
代理人 | 嶋寺 基 |
代理人 | 高田 健市 |
代理人 | 山上 和則 |
代理人 | 中嶋 隆宣 |
代理人 | 若杉 洋一 |
代理人 | 古川 泰通 |
代理人 | 足立 勉 |
代理人 | 辻 公雄 |
代理人 | 平野 恵稔 |
代理人 | 古川 泰通 |
代理人 | 伊藤 孝江 |
代理人 | 鮫島 武信 |
代理人 | 藤山 利行 |
代理人 | 山上 和則 |
代理人 | 中嶋 隆宣 |
代理人 | 鮫島 武信 |
復代理人 | 谷口 由記 |
代理人 | 辻 公雄 |
代理人 | 木島 喜一 |
代理人 | 中嶋 隆宣 |
代理人 | 谷川 昌夫 |
代理人 | 河野 登夫 |
代理人 | 河野 登夫 |
代理人 | 本渡 諒一 |
代理人 | 若杉 洋一 |
代理人 | 重富 貴光 |
代理人 | 伊藤 孝江 |
代理人 | 鮫島 武信 |
代理人 | 中嶋 隆宣 |
代理人 | 若杉 洋一 |
代理人 | 田中 敏博 |
代理人 | 木島 喜一 |
代理人 | 藤山 利行 |
代理人 | 足立 勉 |
復代理人 | 谷口 由記 |
代理人 | 高田 健市 |
代理人 | 清水 久義 |
代理人 | 重富 貴光 |
代理人 | 谷川 昌夫 |
代理人 | 嶋寺 基 |
代理人 | 清水 久義 |
代理人 | 田中 敏博 |
代理人 | 谷川 昌夫 |
代理人 | 木島 喜一 |
代理人 | 平野 恵稔 |
代理人 | 高田 健市 |
代理人 | 伊藤 孝江 |
代理人 | 清水 久義 |
代理人 | 古川 泰通 |
代理人 | 木島 喜一 |
代理人 | 伊藤 孝江 |
代理人 | 本渡 諒一 |
代理人 | 藤山 利行 |
代理人 | 田中 敏博 |
復代理人 | 谷口 由記 |
代理人 | 谷川 昌夫 |
代理人 | 高田 健市 |
代理人 | 山上 和則 |
代理人 | 藤山 利行 |
代理人 | 平野 恵稔 |
代理人 | 清水 久義 |
代理人 | 山上 和則 |
復代理人 | 谷口 由記 |
代理人 | 嶋寺 基 |
代理人 | 河野 登夫 |
代理人 | 足立 勉 |
代理人 | 重富 貴光 |
代理人 | 本渡 諒一 |
代理人 | 足立 勉 |
代理人 | 古川 泰通 |