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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B60G |
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管理番号 | 1099222 |
審判番号 | 不服2002-19205 |
総通号数 | 56 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2001-01-09 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2002-10-03 |
確定日 | 2004-07-14 |
事件の表示 | 平成11年特許願第171841号「スプリングシートの成形方法」拒絶査定不服審判事件〔平成13年1月9日出願公開、特開2001-1729、請求項の数(4)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、平成11年6月18日の出願であって、その請求項1〜4に係る発明は、平成14年6月7日付けの手続補正書によって補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1〜4に記載された事項によって構成された、次のとおりのものと認める。 なお、平成14年10月31日付けの手続補正は、平成16年6月23日付けの補正の却下の決定によりすでに却下されている。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ストラット型ショックアブソーバ側のスプリングシートと車体側サポートとの間に偏心コイルスプリングを介在させ、コイルスプリングは端部のピッグテール状の小径コイル部と、この小径コイル部に偏心して連なる大径巻き径の大径コイル部とからなり、スプリングシートはショックアブソーバに挿着される取付部と、小径コイル部の巻き上り部分を支える螺旋状のスプリング支承面と、スプリング支承面の外周に連設され且つ上記大径コイル部の外径に対応する複数のつば部とを有している車両用ストラット型懸架装置において、対角線上の寸法が大径コイル部の外径寸法と等しいか又は若干大きくした正方形の母材により上記取付部と上記スプリング支承面とを成形すると共に当該母材の内接円からはみ出す四隅を水平な上記つば部として成形し、少なくとも一つのつば部がタイヤ側に配置されていることを特徴とする車両用ストラット型懸架装置。 【請求項2】 母材の内接円からはみ出す四隅のうち少なくとも対角線上の二つを水平なつば部として成形していることを特徴とする請求請1に記載の車両用ストラット型懸架装置。 【請求項3】 対角線上の寸法が大径コイル部の外径寸法より若干大きくした正方形の母材により取付部とスプリング支承面とを成形すると共に当該母材の内接円からはみ出す四隅を水平なつば部として成形し、更にいずれか一つのつば部をタイヤ側に配置すると共に当該つば部の端部を垂直に折り曲げて起立したことを特徴とする請求項1に記載の車両用ストラット型懸架装置。 【請求項4】 対角線上の二つの水平なつば部のうち、一方のつば部を他方のつば部より対角線方向に沿って長く成形し、当該長い方のつば部をタイヤ側に配置すると共にその端部を垂直方向に折り曲げて起立したことを特徴とする請求項2の車両用ストラット型懸架装置。 本願の請求項1に係る発明と拒絶理由通知で引用された引用文献1〜7に記載された発明とを対比すると、いずれの引用文献にも本願の請求項1に係る発明の構成要件である「対角線上の寸法が大径コイル部の外径寸法と等しいか又は若干大きくした正方形の母材により上記取付部と上記スプリング支承面とを成形すると共に当該母材の内接円からはみ出す四隅を水平な上記つば部として成形し」た点の構成の開示がないのは明らかである。 そして、本願の請求項1に係る発明は、前記構成を採用したことにより明細書に記載の作用・効果を具現するものと認められる。 したがって、本願の請求項1に係る発明は、引用文献1〜7に記載の発明に基づいて当業者が容易に想到できたものではない。 また、本願の請求項2〜4に係る発明は、本願の請求項1に係る発明における「つば部」に関する構成を更に限定したものであるから、本願の請求項1に係る発明が進歩性を有するものである以上、これらの各発明も進歩性を有するものであるのは明らかである。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2004-06-24 |
出願番号 | 特願平11-171841 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(B60G)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 増岡 亘 |
特許庁審判長 |
藤井 俊明 |
特許庁審判官 |
鈴木 久雄 田々井 正吾 |
発明の名称 | スプリングシートの成形方法 |
代理人 | 天野 泉 |