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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  G09B
管理番号 1104423
異議申立番号 異議2003-73198  
総通号数 59 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1996-05-31 
種別 異議の決定 
異議申立日 2003-12-22 
確定日 2004-07-28 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3428747号「道路地図表示制御方法および道路地図表示制御装置」の請求項1ないし5に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第3428747号の請求項1ないし5に係る特許を維持する。 
理由 1.手続の経緯
本件特許第3428747号についての出願は、平成6年11月14日の出願であって、平成15年5月16日にその発明についての特許権の設定登録がされ、同年7月22日に公報が発行されたところ、異議申立人西郷純一より同年12月22日付で特許異議の申立てがされ、同じく亀山照代より同年12月26日付で特許異議の申立てがされ、平成16年4月19日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である同年6月29日付で訂正請求がなされたものである。

2.訂正の適否の検討
2.1 訂正の内容
訂正事項a.請求項1を訂正する。
訂正事項b.請求項5を訂正する。
訂正事項c.段落0008を訂正する。
訂正事項d.段落0009を訂正する
(詳細は、別紙「訂正の内容」参照。)

2.2 訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
(1) 訂正事項a、bについて
請求項1、5についての訂正は、各モードを第1〜第3のモードと具体的に限定し、モードの入力装置を付加し、さらに各モードを選択したときの表示画面の表示内容について限定したものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的としたものと認められる。そして、この訂正事項は、特許明細書の段落0018.0019、0044に記載されている事項であるので、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(2)訂正事項c、dについて
段落0008,0009の訂正は、特許請求の範囲の請求項1及び5を訂正したことに伴い、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明との整合を図るための訂正であるから、明りょうでない記載の釈明を目的とする訂正と認められる。そして、この訂正により、特許請求の範囲を実質上拡張又は変更するものとも認められない。

2.3 むすび
以上のとおりであるから、上記訂正は特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号。以下「平成6年改正法」という。)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、平成11年改正前の特許法第120条の4第3項において準用する平成6年改正法による改正前の特許法第126条第1項ただし書、第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。

3.特許異議申立てについて
3.1 申立の概要
特許異議申立人西郷純一は、本件の請求項1乃至5に係る発明は、同申立人の提示した甲第1乃至5号証及び参考文献1乃至5(下記3.3(A)参照)の記載に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定に該当し取消されるべきである旨主張し、又、特許異議申立人亀山照代は、同申立人の提示した甲第1乃至12号証(下記3.3(B)参照)の記載に基づいて、本件請求項1乃至5に係る発明は、当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定に該当し、取消されるべきものである旨主張している。

3.2 本件発明
上記2.3のとおり訂正が認められるから、本件の請求項1乃至5に係る発明(以下「本件発明1乃至5」という。)は以下のとおりである。
「【請求項1】
地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御方法であって、
入力装置により選択できるモードであり、設定された縮尺に基づく任意の範囲の前記表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示する第1のモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし前記表示画面内で縮尺が変化して遠方より前記車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示する第2のモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示する第3のモードを有し、
車両位置検出手段により、車両の現在地を検出し、
表示制御手段により、前記第1のモードが選択されているとき前記平面地図を前記表示画面に表示させ、前記第2のモードが選択されているとき前記鳥瞰図を前記表示画面に表示させ、前記第3のモードが選択されているとき前記平面地図と前記鳥瞰図の両方を前記表示画面に表示させるとともに、前記平面地図および前記鳥瞰図に前記検出された車両の現在地を示すマークを表示させるよう制御することを特徴とする車両用道路地図表示制御方法。」
なお、請求項2乃至4については請求項1を引用した形式であるために省略。請求項5については、別紙訂正の内容参照。

3.3 引用刊行物
(A)取消理由で通知した刊行物(異議申立人西郷純一の提示した証拠)
(1)引用例1(甲第1号証):特開平1-263688号公報
引用例1には、ナビゲーション用地図表示装置について記載されており、さらに具体的には、
a.自動車の運転に必要な地図を必要に応じてディスプレー表示手段に表示するナビゲーション用地図表示装置。
b.地図データを階層化し所望の縮尺度で表示する点。
c.自動車等の乗物の現在位置から遠方に遠ざかるに従い、相対的に地図の精度を下げディスプレー装置上に連続的に圧縮して表示する点。
d.表示コントローラにより、一般表示型や変換型等(各種鳥瞰図)の地図の表示形式を選択できる点。
e.車両位置検出手段を備える点。
(2)引用例2(甲第2号証):特開平3- 26917号公報
引用例2には、移動体の現在位置表示装置について記載され、具体的には以下の点が記載されている。
a.自動車の現在位置を画面に2次元的に写し出された道路地図上に移動体の現在位置を表示させる点。
b.2次元的な道路地図を表示するモードを備える点。
c.移動体の現在位置から見た道路地図上における前方の道路を遠近法によって表示させる手段を備える点。
d.2次元的な道路地図の表示と上記遠近法による表示を重ねて行わせる手段を備える点。
e.方向センサ、距離センサにより移動体の現在位置を逐次計算によって求める点。
f.信号処理装置により、何れかのモードを選択する点。
g.平面地図には、移動体の現在位置を表示する点。

(3)引用例3(甲第3号証):特開平3-225391号公報
引用例3には、地図描画方法について記載されており、具体的には、以下の点が記載されている。
a.車両現在位置に応じた地図データに基づいて地図をデイスプレイ画面に描画する点。
b.進行方向を視線方向とし、かつ自動車位置より後方で、所定の高さにあるポイントを視点とみなし、該視点より平面地図を眺めた時の地図画像(俯瞰図)を描画する点。
c.俯瞰図中に車両の現在位置を描画する点。
d.センサにより車両の現在位置を算出する点。

(4)引用例4(甲第4号証):特開平2-244188号公報
引用例4には、地形図の一部分を透視図表示する方法および装置について記載されており、具体的には、以下の点が記載されている。
a.乗物の位置に依存してデータ構造から地形情報を読出して地図を表示する点。
c.地図の一部分を座標変換によって乗物の外部にあって地表の該当部分の上方に位置する見かけの視点から見た中心投影図(鳥瞰図)に表示する点
e.車両の現在位置をセンサにより供給されるデータに基づいて計算する点。
g.透視図中に車両の現在位置を表示する点。

(5)引用例5(甲第5号証):特開平6-258093号公報
引用例5には、車両用ナビゲーション装置について記載され、具体的には、以下の点が記載されている。
a.地図を表示する装置の表示画面を制御する車両用道路地図の制御する点。
b.道路地図を表示する点。
e.現在位置検出手段により車両の現在位置を検出する点。
g.道路地図上に現在位置を表示する点。
h.道路地図データを不揮発的に記憶し、その道路地図に関するデータによりキースイッチがオフされる前と同じ道路地図を表示する点。

(6)周知例1(参考文献1):特開平5-134600号公報
周知例1には、3次元の立体図と2次元の平面地図間で、ユーザの視点を下向きから水平方向へと任意に変更可能とする点が記載されている。
(7)周知例2(参考文献2):特公平2- 5245号公報
周知例2には、電源がオンされれば、表示装置の画面には、電源がオフ直前の地図及び移動体の移動状態の表示がなされる点が記載されている。
(8)周知例3(参考文献3):特公平4- 27487号公報
周知例3には、システムの電源がオフされることを検出して、少なくともそのとき画面に表示されている地図に係るデータおよび現在位置の座標データをメモリに記憶保持させる点が記載されている。
(9)周知例4(参考文献4):特開平4-319985号公報
周知例4には、縮尺の異なる2つの平面地図を表示する点が記載されている。
(5)周知例5(参考文献5):特開平5-158407号公報
周知例5には、縮尺の異なる2つの平面地図を表示する点が記載されている。
(B)異議申立人亀山照代の提示した証拠
(1)甲第1号証:特開昭61- 95386号公報
甲第1号証には、表示装置の画面上に、地図のほかに走行状態に応じて所要の曲り角等における運転者側からみた風景を表示する車載用ナビゲータ装置が記載されている。
(2)甲第2号証:特開平 2-244188号公報(上記引用例4参照)
(3)甲第3号証:特開平 3-225391号公報(上記引用例3参照)
(4)甲第4号証:特開平 3- 26917号公報(上記引用例2参照)
(5)甲第5号証:特開平 5-134600号公報(上記周知例1参照)

(6)甲第6号証:特開平 5-203457号公報
甲第6号証には、(平面)地図と該地図のデータと地上に存在する3次元形状を記録したデータとで、地図上の所望の点から所望の方向を観たときの3次元の景観の画像を作成し、該景観の画像と平面地図を切換え表示する点、及び、平面地図と景観画像を操作者の操作によって切換えることも記載されている。

(7)甲第7号証:特開平 6- 83937号公報
甲第7号証には、車両のフロントガラスを通してドライバの目の高さから見た交差点の景色を画面に表示すると共に、平面地図の案内画面も同時に表示する車載ナビゲーション装置及び方法が記載されている。

(8)甲第8号証:特開平 5-118864号公報
甲第8号証には、鳥瞰図で描かれた交差点と、自車位置を表示した平面地図を同時に表示する点が記載されている。

(9)甲第9号証:特開昭62- 79312号公報
甲第9号証には、道路地図と現在地から進行方向に向って見える実景とを画面に同時に表示する点が記載されている。

(10)甲第10号証:特開昭62-212776号公報
甲第10号証には、平面地図上で行先を選択したときに、現在地から該選択した方向に進むときに見える風景(ビデオ)を平面地図を同時に表示する点が記載されている。

(11)甲第11号証:特開平 6-258093号公報(上記引用例5参照)

(12)甲第12号証:特開昭58-201018号公報
甲第12号証には、電源ON時に、前回OFF時の選択されている地図を表示画面に表示させる点が記載されている。

3.4 対比・判断
(1)本件発明1について
本件発明1と、上記引用例1乃至5及び周知例1乃至5並びに甲第1乃至12号証(以下「引用例等」という。)の記載を対比すると、
上記引用例等には、いずれも本件発明1の構成要件である
イ.「入力装置により選択できるモードであり」、
ロ.「第3のモードが選択されているとき平面地図と鳥瞰図の両方を表示画面に表示させる」、
ハ.「前記平面地図および前記鳥瞰図に前記検出された車両の現在地を示すマークを表示させる」
を備えていない。
しかも、上記イ、ロ、ハの構成要件を共に備えることが、上記引用例等の記載から見て自明なこととは認められない。
なお、引用例等の中には、運転者(若しくは自車位置、現在地)から見た遠近図、風景を表示するものがあるが、この場合は、図中に自車位置を表示することはありえず、かつ、想起もし得ないものと認められる。
又、上記引用例等の中には、交差点に近づいたときのみ平面図と鳥瞰図等の2つの画面を表示するものもあるが、この場合は、交差点に近づかない状態では操作者の意図に関わらず、1つの地図しか表示しないように制御するものであり、敢て、常時2つの地図を表示する思想は認められない。
したがって、本件発明1は、上記引用例等から容易に発明をすることができたとすることができない。

(2)本件発明2乃至4について
本件発明2乃至4は、本件発明1を引用する発明であるから、上記のように本件発明1が、引用例等から容易に発明をすることができない以上、本件発明2乃至4も同じく、上記引用例等から容易に発明をすることができたとすることができない。

(3)本件発明5について
本件発明5と上記引用例等の記載を対比すると、上記引用例等には、いずれも本件発明5の構成要件である
ニ.「平面図と鳥瞰図を同時に表示する第3のモードを選択できる入力装置」、
ホ.「第3のモードが選択されているとき平面地図と鳥瞰図の両方を表示画面に表示させると共に、前記平面地図および前記鳥瞰図に前記検出された車両の現在地を示すマークを表示させる表示制御手段」
を備えていない。
しかも、上記ニ、ホの構成要件を共に備えることは、上記引用例等の記載から見て自明なこととは認められない。
なお、引用例等の中には、運転者(若しくは自車位置、現在地)から見た遠近図、風景を表示するものがあるが、この場合は、該図中に自車位置を表示することは矛盾しかつ、必然性も存在しないものと認められる。
又、引用例等の中には、交差点に近づいたときのみ平面図と鳥瞰図等の2つの画面を表示するものもあるが、この場合は、交差点に近づかない状態では操作者の意図に関わらず、1つの鳥瞰図しか表示しないように制御されるものであり、敢て、常時2つの地図を表示する思想は認められない。
したがって、本件発明5は、上記引用例等から容易に発明をすることができたとすることができない。

3.5 むすび
以上のとおりであるから、特許異議の申立ての理由によっては本件発明1乃至5についての特許を取り消すことはできない。
また、他に本件発明1乃至5についての特許を取り消すべき理由を発見しない。
したがって、本件発明1乃至5についての特許は拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものと認めない。
よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、上記のとおり決定する。
 
別掲 訂正の内容
訂正事項a.
特許請求の範囲の請求項1の「【請求項1】
地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御方法であって、
設定された縮尺に基づく任意の範囲の前記表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示するモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし前記表示画面内で縮尺が変化して遠方より前記車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示するモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示するモードを有し、
車両位置検出手段により、車両の現在地を検出し、
表示制御手段により、前記いずれかのモードに基づき、前記平面地図と前記鳥瞰図の一方または両方を前記表示画面に表示させるとともに、前記平面地図および前記鳥瞰図に前記検出された車両の現在地を示すマークを表示させるよう制御することを特徴とする車両用道路地図表示制御方法。」を以下のとおり訂正する。
「【請求項1】
地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御
方法であって、
入力装置により選択できるモードであり、設定された縮尺に基づく任意の範囲の前記表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示する第1のモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方
向を見下ろし前記表示画面内で縮尺が変化して遠方より前記車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示する第2のモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示する第3のモードを有し、
車両位置検出手段により、車両の現在地を検出し、
表示制御手段により、前記第1のモードが選択されているとき前記平面地図を前記表示画面に表示させ、前記第2のモードが選択されているとき前記鳥瞰図を前記表示画面に表示させ、前記第3のモードが選択されているとき前記平面地図と前記鳥瞰図の両方を前記表示画面に表示させるとともに、前記平面地図および前記鳥瞰図に前記検出された車両の現在地を示すマークを表示させるよう制御することを特徴とする車両用道路地図表示制御方法。」

訂正事項b.
特許請求の範囲の請求項5の「地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御装置であって、
車両の現在地を検出する車両位置検出手段と、
設定された縮尺に基づく任意の範囲の前記表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示するモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし前記表示画面内で縮尺が変化して遠方より前記車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示するモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示するモードのいずれかのモードに基づき、前記平面地図と前記鳥瞰図の一方または両方を前記表示画面に表示させるとともに、前記平面地図および前記鳥瞰図に前記検出された車両の現在地を示すマークを表示させる表示制御手段と
を備えることを特徴とする車両用道路地図表示制御装置。」を以下のとおり訂正する。
「地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御装置であって、
車両の現在地を検出する車両位置検出手段と、
設定された縮尺に基づく任意の範囲の前記表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示する第1のモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし前記表示画面内で縮尺が変化して遠方より前記車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示する第2のモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示する第3のモードのいずれかを選択できる入力装置と、
前記第1のモードが選択されているとき前記平面地図を前記表示画面に表示させ、前記第2のモードが選択されているとき前記鳥瞰図を前記表示画面に表示させ、前記第3のモードが選択されているとき 前記平面地図と前記鳥瞰図の両方を前記表示画面に表示させるとともに、前記平面地図および前記鳥瞰図に前記検出された車両の現在地を示すマークを表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする車両用道路地図表示制御装置。」
訂正事項c.
特許明細書の「 【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御方法に適用され、設定された縮尺に基づく任意の範囲の表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示するモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし表示画面内で縮尺が変化して遠方より車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示するモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示するモードを有し、車両位置検出手段により車両の現在地を検出し、表示制御手段により、いずれかのモードに基づき平面地図と鳥瞰図の一方または両方を表示画面に表示させるとともに、平面地図および鳥瞰図に検出された車両の現在地を示すマークを表示させるよう制御することを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用道路地図表示制御方法において、
道路地図表示方法を用いる装置の電源ON時に、前回電源OFF時の選択されている地図を表示画面に表示させることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1ないし2のいずれかに記載の車両用道路地図表示制御方法において、鳥瞰図は縮尺率が任意に変更可能であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1ないし2のいずれかに記載の車両用道路地図表示制御方法において、鳥瞰図は、視点の高さ、視点からの見下ろし角度に基づいて表示され、視点の高さ、視点からの見下ろし角度の少なくとも1つは任意に変更可能であることを特徴とするものである。」を以下のとおり訂正する。
「【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御方法に適用され、入力装置により選択できるモードであり、設定された縮尺に基づく任意の範囲の表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示する第1のモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし表示画面内で縮尺が変化して遠方より車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示する第2のモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示する第3のモードを有し、車両位置検出手段により車両の現在地を検出し、表示制御手段により、第1のモードが選択されているとき平面地図を表示画面に表示させ、第2のモードが選択されているとき鳥瞰図を表示画面に表示させ、第3のモードが選択されているとき平面地図と鳥瞰図の両方を表示画面に表示させるとともに、平面地図および鳥瞰図に検出された車両の現在地を示すマークを表示させるよう制御することを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用道路地図表示制御方法において、
道路地図表示方法を用いる装置の電源ON時に、前回電源OFF時の選択されている地図を表示画面に表示させることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1ないし2のいずれかに記載の車両用道路地図表示制御方法において、鳥瞰図は縮尺率が任意に変更可能であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1ないし2のいずれかに記載の車両用道路地図表示制御方法において、鳥瞰図は、視点の高さ、視点からの見下ろし角度に基づいて表示され、視点の高さ、視点からの見下ろし角度の少なくとも1つは任意に変更可能であることを特徴とするものである。」
訂正事項d.
特許明細書の「【0009】
請求項5の発明は、地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御装置に適用され、車両の現在地を検出する車両位置検出手段と、設定された縮尺に基づく任意の範囲の表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示するモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし表示画面内で縮尺が変化して遠方より車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示するモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示するモードのいずれかのモードに基づき、平面地図と鳥瞰図の一方または両方を表示画面に表示させるとともに、平面地図および鳥瞰図に検出された車両の現在地を示すマークを表示させる表示制御手段とを備えるものである。」を以下のとおり訂正する。
「【0009】
請求項5の発明は、地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御装置に適用され、車両の現在地を検出する車両位置検出手段と、設定された縮尺に基づく任意の範囲の表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示する第1のモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし表示画面内で縮尺が変化して遠方より車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示する第2のモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示する第3のモードのいずれかを選択できる入力装置と、第1のモードが選択されているとき平面地図を表示画面に表示させ、第2のモードが選択されているとき鳥瞰図を表示画面に表示させ、第3のモードが選択されているとき 平面地図と鳥瞰図の両方を表示画面に表示させるとともに、平面地図および鳥瞰図に検出された車両の現在地を示すマークを表示させる表示制御手段とを備えるものである。」
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
道路地図表示制御方法および道路地図表示制御装置
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御方法であって、
入力装置により選択できるモードであり、設定された縮尺に基づく任意の範囲の前記表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示する第1のモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし前記表示画面内で縮尺が変化して遠方より前記車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示する第2のモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示する第3のモードを有し、
車両位置検出手段により、車両の現在地を検出し、
表示制御手段により、前記第1のモードが選択されているとき前記平面地図を前記表示画面に表示させ、前記第2のモードが選択されているとき前記鳥瞰図を前記表示画面に表示させ、前記第3のモードが選択されているとき前記平面地図と前記鳥瞰図の両方を前記表示画面に表示させるとともに、前記平面地図および前記鳥瞰図に前記検出された車両の現在地を示すマークを表示させるよう制御することを特徴とする車両用道路地図表示制御方法。
【請求項2】
前記道路地図表示方法を用いる装置の電源ON時に、前回電源OFF時の選択されている地図を前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用道路地図表示制御方法。
【請求項3】
前記鳥瞰図は縮尺率が任意に変更可能であることを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載の車両用道路地図表示制御方法。
【請求項4】
前記鳥瞰図は、前記視点の高さ、前記視点からの見下ろし角度に基づいて表示され、
前記視点の高さ、前記視点からの見下ろし角度の少なくとも1つは任意に変更可能であることを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載の車両用道路地図表示制御方法。
【請求項5】
地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御装置であって、
車両の現在地を検出する車両位置検出手段と、
設定された縮尺に基づく任意の範囲の前記表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示する第1のモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし前記表示画面内で縮尺が変化して遠方より前記車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示する第2のモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示する第3のモードのいずれかを選択できる入力装置と、
前記第1のモードが選択されているとき前記平面地図を前記表示画面に表示させ、前記第2のモードが選択されているとき前記鳥瞰図を前記表示画面に表示させ、前記第3のモードが選択されているとき、前記平面地図と前記鳥瞰図の両方を前記表示画面に表示させるとともに、前記平面地図および前記鳥瞰図に前記検出された車両の現在地を示すマークを表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする車両用道路地図表示制御装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、設定された現在地から目的地までの範囲内の道路地図を表示装置に表示することができる車両用地図表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の現在地周辺の道路地図を表示する車両用地図表示装置が提案されている。この種の従来の車両用地図表示装置では、運転者が出発地と目的地を入力すると、出発地および目的地周辺の道路地図データを地図記憶メモリから読み出し、読み出した道路地図データの一部を車両の走行に応じて表示装置に表示する。
【0003】
例えば特公平6-13973号公報には、運転者が出発地と目的地を入力すると、出発地から目的地までの距離および方向を演算し、図15に示すように、出発地と目的地が同時に表示装置に表示されるように地図縮尺を選択するようにした装置が開示されている。また、この公報には、出発地と目的地との距離が離れている場合には、車両が目的地に近づくまでは現在地周辺の道路地図を表示し、車両が目的地に近づくと現在地と目的地の双方を含む道路地図を表示する例も開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示された装置は、出発地と目的地との距離によって自動的に地図縮尺を選択するため、例えば運転者が目的地までの概略経路を知りたいときに目的地が表示されず、逆に、現在地周辺の道路地図を詳細に確認したいときに広範囲の道路地図が表示される場合がある。
このように、従来の車両用地図表示装置は、現在地周辺の道路地図を拡大表示し、同時に、目的地方向の広範囲の道路地図を表示することはできなかった。
【0005】
上記の問題を解決するための一つの手法として、従来からフライトシュミレータ等で用いられている鳥瞰図を利用し、道路地図を鳥瞰図表示することが考えられる。鳥瞰図とは、道路地図等の平面の上空に視点を置き、この視点から斜めに平面を見下ろした様子を表示装置に表示するものである。道路地図を鳥瞰図表示すると、現在地周辺を拡大して表示でき、かつ同時に、現在地から目的地までの広範囲の道路地図を表示できる。
【0006】
このように、道路地図を鳥瞰図表示すると、道路地図の地図縮尺を連続的に変化させて表示できるという長所がある。ところが、地図縮尺を連続的に変化させるという長所は、逆に距離感がつかみづらくなるという短所にもなる。すなわち、道路地図を鳥瞰図表示すると、地図上の同一長さの線分の実距離は表示位置によって異なってしまう。このため、例えば地図上の2点間の距離を計測する場合には、鳥瞰図を表示するよりも通常の平面地図を表示する方が望ましい。
【0007】
本発明の目的は、表示装置に道路地図を表示する際、表示する地図形式を選択できるようにした車両用地図表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御方法に適用され、入力装置により選択できるモードであり、設定された縮尺に基づく任意の範囲の表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示する第1のモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし表示画面内で縮尺が変化して遠方より車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示する第2のモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示する第3のモードを有し、車両位置検出手段により、車両の現在地を検出し、表示制御手段により、第1のモードが選択されているとき平面地図を表示画面に表示させ、第2のモードが選択されているとき鳥瞰図を表示画面に表示させ、第3のモードが選択されているとき平面地図と鳥瞰図の両方を表示画面に表示させるとともに、平面地図および鳥瞰図に検出された車両の現在地を示すマークを表示させるよう制御することを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用道路地図表示制御方法において、道路地図表示方法を用いる装置の電源ON時に、前回電源OFF時の選択されている地図を表示画面に表示させることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1ないし2のいずれかに記載の車両用道路地図表示制御方法において、鳥瞰図は縮尺率が任意に変更可能であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1ないし2のいずれかに記載の車両用道路地図表示制御方法において、鳥瞰図は、視点の高さ、視点からの見下ろし角度に基づいて表示され、視点の高さ、視点からの見下ろし角度の少なくとも1つは任意に変更可能であることを特徴とするものである。
【0009】
請求項5の発明は、地図を表示装置の表示画面に表示させるよう制御する車両用道路地図表示制御装置に適用され、車両の現在地を検出する車両位置検出手段と、設定された縮尺に基づく任意の範囲の表示画面内で縮尺が一定の平面地図を表示する第1のモード、設定された車両の現在地周辺の上空の視点から車両の進行方向を見下ろし表示画面内で縮尺が変化して遠方より車両の現在地周辺を拡大して表示する鳥瞰図を表示する第2のモード、および、該平面地図と該鳥瞰図を同時に表示する第3のモードのいずれかを選択できる入力装置と、第1のモードが選択されているとき平面地図を表示画面に表示させ、第2のモードが選択されているとき鳥瞰図を表示画面に表示させ、第3のモードが選択されているとき、平面地図と鳥瞰図の両方を表示画面に表示させるとともに、平面地図および鳥瞰図に検出された車両の現在地を示すマークを表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0010】
なお、上記の通り本発明の構成を説明したが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0011】
【実施例】
図1は本発明による車両用地図表示装置の一実施例のブロック図である。図1において、1は車両の現在地を検出する現在地検出装置であり、例えば車両の進行方位を検出する方位センサや車速を検出する車速センサやGPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ等から成る。2は道路地図データを格納する地図記憶メモリであり、例えばCD-ROMおよびその読み出し装置から成る。地図記憶メモリ2に格納される道路地図データは、主に道路データ、名称データおよび背景データ等から成り、それぞれ所定のデータ構造を有している。
【0012】
図2は地図記憶メモリ2に格納される道路データのデータ構造を示す図、図3は道路データの一例を示す図である。
図2(a)に示すように、道路データは「点数」、「データ種別」および「X1,Y1…」の3つのデータ領域に分かれている。「データ種別」領域には、図2(b)に示すように、各道路の道路種別を示すコードが格納され、「X1,Y1…」領域には各道路の座標が格納される。例えば図3の道路データの場合、図示された6点分の座標が格納される。「X1,Y1…」領域に格納される座標数は交差点数やカーブ数等によって変化し、座標数の総計が「点数」に格納される。
【0013】
図1に戻って、3は装置全体を制御する制御回路であり、マイクロプロセッサおよびその周辺回路から成る。4は車両の目的地等を入力する入力装置、5は制御回路3によって作成された画像データを格納する画像メモリであり、画像メモリ5に格納された内容は適宜読み出されて表示装置6に表示される。
【0014】
図4は表示装置6に表示される鳥瞰図の概要を説明する図である。図4は道路地図をXY平面とし、XY平面に直交するZ軸上に視点Mを置き、視点Mからの見下ろし角度をφとした例を示す。図示の長方形abcdは図5に拡大表示するように表示装置6の表示範囲を示し、図4の台形ABCDは表示装置6に表示される道路地図範囲を示す。
図4に示すように、長方形abcdの面積よりも台形ABCDの方がはるかに面積が大きく、鳥瞰図表示によって広範囲の道路地図を表示できることがわかる。また、表示装置6の下辺ab側の道路地図は上辺cd側よりも大きい縮尺率で表示されるため、車両の現在地を下辺ab側に表示すれば、現在地周辺をより拡大して表示できる。したがって、運転者は現在地周辺の道路地図情報を詳細に把握できるとともに、目的地方向の広範囲の道路地図も同時に把握できる。
【0015】
道路地図を鳥瞰図表示する場合、鳥瞰図表示形式の道路地図データを予め地図記憶メモリ2に格納することも考えられるが、データ量が膨大になってしまう。そこで、本実施例では、地図記憶メモリ2に格納されている通常の道路地図データをソフトウェア処理によって鳥瞰図データに変換して表示装置6に表示する。
その変換処理の際、道路地図データ中のすべてのデータを鳥瞰図データに変換すると、縮尺率の小さい表示装置6の上辺側はデータ量が多すぎて表示しきれなくなる。そこで、本実施例では、道路地図データに含まれる道路データ、名称データおよび背景データを各データ種別によって優先順位をつけて分類し、表示画面の上辺側には優先順位の高いデータのみを表示し、下辺側には優先順位の低いデータも含めて表示するようにしている。
【0016】
例えば道路データに関しては、地図記憶メモリ2に格納されている「データ属性」領域の道路種別に基づいて優先順位をつける。そして、表示装置6の上辺側には優先順位の高い高速道路、有料道路、国道および都道府県道のみを表示し、下辺側には上記の道路に加えて一般地方道も表示する。
【0017】
図6は制御回路3のメイン処理を示すフローチャートであり、以下このフローチャートに基づいて本実施例の動作を説明する。なお、制御回路3は、キーがイグニッションオン位置に操作されたときに図6の処理を開始する。
図6のステップS1では、車両情報を設定する。ここで、車両情報とは、車両の目的地や経由地、あるいは出発地から目的地までの推奨経路の設定等をいい、出発地や目的地は入力装置4により設定され、推奨経路は周知のダイクストラ法等を用いて演算される。あるいは、ROM等に推奨経路の候補を格納しておき、その中からいずれかを推奨経路として選択してもよい。
【0018】
ステップS2では、表示装置6に表示される画面モードの選択を行う。画面モードとして、本実施例では、従来と同様の平面地図を表示するモード(以下、平面図表示モードと呼ぶ)と、道路地図の鳥瞰図を表示するモード(以下、鳥瞰図表示モードと呼ぶ)の2つを設ける。
【0019】
上記画面モードは運転者が入力装置4等によって任意に選択できるようにされており、また、装置の電源投入時に前回電源を切ったときの画面モードを自動的に選択したり、電源投入時には決まった画面モード、例えば平面図表示モードを自動的に選択するようにしてもよい。
また、平面地図表示モードにさらに、a)表示装置の上下方向を道路地図の南北方向とする、b)表示装置の上下方向を車両の進行方向とする、c)表示装置の上下方向を車両の目的地方向とする、等の画面モードを設けてもよい。
【0020】
ステップS3では、現在地検出装置1を用いて車両の現在地を検出する。例えば、現在地検出装置1内部にGPSセンサが備わっている場合には、GPSセンサを用いたいわゆるGPS航法によって現在地を検出し、GPSセンサの代わりに車速センサおよび方位センサが備わっている場合には、車両の走行軌跡を求めるいわゆる自立航法によって現在地を検出する。あるいは、GPS航法と自立航法を組み合わせて現在地を検出してもよい。
【0021】
ステップS4では、ステップS2で選択されたモードが鳥瞰図表示モードか否かを判定する。判定が肯定されるとステップS5に進み、図7に詳細を示す鳥瞰図表示処理を行い、一方、判定が否定されるとステップS6に進み、図8に詳細を示す平面図表示処理を行う。
鳥瞰図表示処理および平面図表示処理の詳細については後述する。
【0022】
ステップS5またはS6の処理が終了するとステップS7に進み、画像メモリ5の内容を読み出して表示装置6への描画を行う。これにより、平面図表示モードが選択されている場合には図15のような画像が、鳥瞰図表示モードが選択されている場合には図12のような画像がそれぞれ表示される。なお、図12の斜線で示す道路は、図6のステップS1で演算された推奨経路を示す。
ステップS8では、ステップS3と同様に車両の現在地を検出する。ステップS9では、車両が所定距離以上移動したか否かを判定する。判定が肯定されるとステップS4に戻り、判定が否定されるとステップS10に進む。ステップS10では、車両の進行方向が所定角度以上変化したか否かを判定する。この判定は、例えば方位センサや地磁気センサ等を用いて行う。判定が肯定されるとステップS4に戻り、判定が否定されるとステップS11に進む。
【0023】
ステップS11では、画面モードが変更されたか否かを判定する。判定が肯定されるとステップS4に戻り、判定が否定されるとステップS11に進む。ステップS12では、表示装置6上の地図画像データはそのままにし、車両の現在地を示すマークの表示位置だけを、車両の走行距離に応じて変更する。そして、ステップS8に戻る。このように、ステップS9では、車両が所定距離走行するまでは、道路地図を書き換えずに車両マークだけを書き換えるようにしたため、制御回路3の負担を軽減できるとともに、画面の書き換えに伴う表示の遅れが生じなくなる。
【0024】
図7は、図6のステップS5の鳥瞰図表示処理の詳細を示すフローチャートである。図7のステップS21では、鳥瞰図表示をする際の表示方向角度を演算する。
図9は表示方向角度αの演算方法を説明する図である。図示のXY軸は道路地図平面を示し、原点Oは車両の出発地を、座標G(X0,Y0)は車両の現在地を、座標P1(X1,Y1)は目的地をそれぞれ示す。
図示のように、表示方向角度αは現在地Gおよび目的地P1を結ぶ線分(図示の点線)と、X軸との間の角度であり、(1)式で示される。
【数1】
tanα={(Y1-Y0)/(X1-X0)} …(1)
上述のステップS21では、(1)式に基づいて表示方向角度αを求める。
【0025】
ステップS22では、図6のステップS3で検出した現在地およびステップS21で演算した表示方向角度αに基づいて、現在地周辺の道路地図データを地図記憶メモリ2から読み込む。例えば、現在地を含む数10km四方の道路地図データを読み込む。
【0026】
ステップS23では、ステップS23で読み込んだ道路地図データの中から、鳥瞰図を表示するのに用いるデータを選択する。
図10は、ステップS23の処理の詳細を示すフローチャートである。図示のステップS101では、図7のステップS23で読み込んだ道路地図データのうち、以下に示すステップS102以降の処理を行っていないデータを選択する。ステップS102では、ステップS101で選択したデータのデータ種別が表示装置6に表示すべきものであるか否かを判定する。例えば、ステップS101で選択したデータが道路データの場合には、その道路データの道路種別の優先順位が国道より上位か否かを判定する。このステップS102の処理により、表示装置6に表示する道路地図データの量を削減できる。
【0027】
ステップS102の判定が肯定されるとステップS103に進み、ステップS101で選択したデータが表示装置6に表示される範囲内にあるか否かを判定する。すなわち、ステップS101で選択したデータが図4の台形領域ABCDの範囲内にあるか否かを判定する。
ステップS103の判定が肯定されるとステップS104に進み、ステップS101で選択したデータを鳥瞰図に変換するためのデータとして選択する。
ステップS104の処理が終了した場合、またはステップS102の判定が否定された場合、またはステップS103の判定が否定された場合はいずれもステップS105に進み、図7のステップS22で地図記憶メモリ2から読み込んだデータのすべてについて、ステップS101〜S104までの処理を行ったか否かを判定する。判定が肯定されるとリターンし、判定が否定されるとステップS101に戻る。
【0028】
このように、図10の処理では、地図記憶メモリ2から読み込んだ道路地図データのうち、データ種別が所定の条件を満たすデータのみを抽出し、その抽出したデータの中からさらに、鳥瞰図表示のためのデータを選択する。
【0029】
図7に戻って、ステップS24では、ステップS23で選択した道路地図データを鳥瞰図データに変換する。具体的には、図4の台形領域ABCD内の道路地図データのすべてを表示装置6に表示できるように、視点Mの高さZ、視点Mからの見下ろし角度φおよび視点からの見開き角度θを定めた後、これらパラメータを用いて図4の長方形領域abcdに投影される鳥瞰図データを作成する。その際、見下ろし角度φは、表示装置6の表示画面の上辺および下辺の各中点を結ぶ中心線付近が目的地方向となるように設定する。
【0030】
ステップS25では、ステップS24で変換した鳥瞰図データを、表示装置6に表示するための最終的な地図画像データに変換する。
図11はステップS25の処理の詳細を示すフローチャートである。
図11のステップS201では、図7のステップS25の処理によって得られる鳥瞰図データの中から、まだ地図画像データに変換していないデータを選択する。ステップS202では、表示装置6の表示範囲を複数の領域に分割し、分割した領域数を変数Nに代入する。
【0031】
図12に示すように、本実施例では、表示装置6の表示範囲を4つの領域に分割している。図12では、表示装置6の表示画面のX軸方向を500ドット、Y軸方向を400ドットとし、画面の左下隅を座標の原点とした例を示している。また図12では、4つの領域のうち、第1領域をY軸方向の座標が0〜200ドットの範囲、第2領域をY軸方向の座標が200〜300ドットの範囲、第3領域をY軸方向の座標が300〜350ドットの範囲、第4領域をY軸方向の座標が350〜400ドットの範囲としている。
【0032】
ステップS203では、ステップS201で選択したデータの表示位置が第N領域に属するか否かを判定する。判定が否定されるとステップS204に進み、変数Nから1減算した値を新たなNとしてステップS203に戻る。
ステップS203の判定が肯定されるとステップS205に進み、変数Nの値に基づいて鳥瞰図データを地図画像データに変換する。例えば、第1領域の道路データは4ポイントの線幅とし、第2領域の道路データは2ポイント、第3領域の道路データは1ポイントの線幅とする。また、第4領域には空を示す画像を表示するため、第4領域に含まれる道路地図データはすべて削除し、代わりに青系統の画像データを作成する。なお、第4領域については、昼と夜によって表示色を変えてもよい。
ステップS206では、鳥瞰図データのすべてを地図画像データに変換したか否かを判定する。判定が否定されるとステップS201に戻り、判定が肯定されるとリターンする。
【0033】
このように、図11の処理では、表示装置6の表示範囲を複数の領域に分割し、各領域ごとに鳥瞰図データの表示形式を変更するため、より立体的な鳥瞰図を表示でき、距離感がつかみやすくなる。特に、表示画面の上辺に最も近接した第4領域には道路地図を表示せずに空を示す画像を表示するため、鳥瞰図により一層の奥行きを持たせることができる。
【0034】
図7に戻って、ステップS26では、車両の現在地および目的地を示すマークを表示装置6に表示するためのデータ(以下、車両情報画像データと呼ぶ)を作成する。
図13は図7のステップS26の処理の詳細を示すフローチャートである。図13のステップS301では、車両の現在地Gに対応する表示位置に、図12に示す三角形状のマークを表示すべく、車両位置マークデータを作成する。ステップS302では、車両の現在地Gと目的地Pまでの距離GPを求める。ステップS303では、距離GPが所定距離L以下か否かを判定する。所定距離Lは、図9に示すように、現在地Gおよび目的地Pを結ぶ線分と、道路地図の表示範囲ABCDとの交点をFとしたとき、現在地Gから交点Fまでの距離を示す。このように、ステップS303では、目的地Pが表示装置6に表示される範囲内にあるか否かを判定する。
【0035】
ステップS303の判定が肯定されるとステップS304に進み、目的地Pの表示位置に図12に示す旗マークを表示すべく、目的地マークデータを作成してリターンする。ステップS303の判定が否定されるとステップS305に進み、交点Fに図12に示す旗マークを表示すべく、目的地マークデータを作成してリターンする。
また、上記ステップS304およびS305では、目的地の表示位置によって旗マークの大きさを変更する。例えば、目的地が図12の第1領域内にある場合には旗マークを最も大きくし、以下、第2領域にある場合が次に大きく、第3領域にある場合は最も小さくする。図12では、第2領域および第3領域に目的地がある場合の各旗マークの表示例を示している。
なお、第4領域に旗マークが表示されないように、前述した所定距離Lを現在地Gから交点Fまでの距離よりも少し短くしてもよい。これにより、旗マークは第4領域に表示されず、道路地図が表示される第1〜3領域のいずれかに表示されるようになり、画面上の地図表示を見易くできる。
【0036】
このように、図13の処理では、目的地が表示装置6に表示される範囲内にある場合には、目的地に対応する表示位置に旗マークを表示し、目的地が表示範囲内にない場合には、目的地方向にあり、かつ表示画面上で目的地に最も近い表示位置に旗マークを表示する。これにより、現在地から目的地までの距離にかかわらず常に旗マークを表示でき、運転者は常に目的地方向を把握できるようになる。また、表示画面内の表示位置によって旗マークの大きさを変更するようにしたため、旗マークが他の地図情報の表示の妨げになることはない。
【0037】
図7に戻って、ステップS27では、ステップS25で変換した地図画像データと、ステップS26で作成した車両情報画像データとを画像メモリ5に格納してリターンする。
【0038】
図8は図6のステップS6の平面図表示処理を示すフローチャートである。図8のステップS51では、車両の現在地周辺の道路地図を地図記憶メモリ2から読み込み、地図画像データを作成する。ステップS52では、車両の現在地および目的地を示すマークを表示装置6に表示するためのデータ(以下、車両情報画像データと呼ぶ)を作成する。このステップS52の処理は、前述した図13の処理と同様の手法で行われる。
ステップS53では、ステップS51で作成した地図画像データと、ステップS52で作成した車両情報画像データとを画像メモリ5に格納してリターンする。
【0039】
以上に説明した図6〜8の処理をまとめると、車両が走行を開始すると、制御回路3はまず画面モードの選択を行う。平面図表示モードを選択した場合は通常の平面地図を表示し、鳥瞰図表示モードを選択すると以下の処理を行う。
まず、現在地と目的地との位置関係から鳥瞰図表示の際の表示方向角度を求める。次に、現在地、目的地および表示方向角度に基づいて地図記憶メモリ2から道路地図データを読み込み、読み込んだ道路地図データの中から、データ種別が所定の条件を満たすデータを抽出し、抽出したデータを鳥瞰図データに変換する。
【0040】
次に、表示装置6の表示画面を複数の領域に分割し、各領域ごとに鳥瞰図データの加工を行って地図画像データに変換する。例えば、表示画面の下辺側の領域内の道路線幅は太くし、上辺側の領域の道路線幅は細くする。
次に、車両の現在地および目的地を示すマークを表示するための車両情報画像データを作成する。その際、目的地が表示範囲内にある場合には目的地に対応する表示位置にマークを表示すべく、マークデータを作成し、目的地が表示範囲内にない場合には目的地方向で、かつ最も目的地に近い表示位置にマークを表示すべく、マークデータを作成する。
地図画像データおよび車両情報画像データの作成が終了すると、それらデータを表示装置6に表示した後、再度車両の現在地を検出する。車両が所定距離以上走行していない場合は車両位置マークの表示位置だけを変更し、所定距離以上走行した場合は地図画像データの書き換えを行う。
【0041】
このように、目的地が画面上に表示されないような遠くにあっても、目的地方向にある画面上の所定箇所に目的地を示す旗マークを表示するため、運転者は常に目的地方向を把握でき、車両の経路離脱を起こしにくくなる。
また、目的地を示す旗マークの大きさを、旗マークの表示位置によって変更するようにしたため、旗マークによって他の地図情報の表示が邪魔されることはない。さらに、表示装置6の表示範囲を複数の領域に分割し、各領域ごとに別々に、表示するデータ種別を選択するようにしたため、現在地周辺は詳細な地図情報を表示でき、かつ目的地方向は重要な地図情報だけを表示でき、表示装置6の地図表示を見易くできる。また、各領域ごとに道路線幅を変えるため、立体感のある鳥瞰図を表示できる。
また、表示装置に平面地図を表示するか、道路地図の鳥瞰図を表示するかを選択できるようにしたため、運転状況や運転者の好み等に応じた地図表示を行え、運転者が道に迷うおそれがなくなる。
【0042】
図6のステップS5では、図4の台形領域ABCDの範囲内のデータを鳥瞰図データとして抽出しているが、処理速度の向上を図るため、図14(a)のように台形領域ABCDを含む正方形領域(図示のハッチング領域)のデータを鳥瞰図データとして抽出し、抽出した正方形領域の全範囲を座標変換してもよい。
図14(b)は、図14(a)の正方形領域を座標変換した例を示す。図14(b)の中央部の長方形領域abcdは、実際に表示装置6に表示される範囲を示す。このように、表示装置6の表示範囲よりも広い範囲の道路地図データを鳥瞰図データに変換すると、表示後に車両が移動した場合に、図14(a)に示す正方形の範囲内であれば、図7の処理を行わずに、図14(b)の長方形領域をずらして表示するだけで済むため、鳥瞰図の書き換え速度が向上する。
【0043】
上記実施例では、鳥瞰図表示の際の視点の高さ、見下ろし角度および見開き角度等のパラメータを、目的地方向が表示されるように設定する例を説明したが、これら条件を任意に変更できるようにしてもよい。その場合には、例えば入力装置4によって運転者が設定した視点の高さ等のデータに基づいて、図4の台形領域ABCDの範囲を定めればよい。視点を高くするほど広範囲の道路地図を表示でき、また、見下ろし角度を大きくするほど通常の平面地図に近づくため、これらパラメータを任意に変更することで、道路地図上の任意の範囲を鳥瞰図表示でき、さらに鳥瞰図表示の縮尺率も任意に変更でき、より融通性のある鳥瞰図表示が可能となる。
また、現在地周辺の狭い範囲の道路地図を鳥瞰図表示するモードと、広範囲の道路地図を鳥瞰図表示するモードとを備え、そのいずれかのモードを選択スイッチ等で任意に選択できるようにしてもよい。
【0044】
上記実施例では、画面モードとして、平面図表示モードと鳥瞰図表示モードの2つを設けたが、これ以外のモード、例えば、平面地図の一部に鳥瞰図をスーパーインポーズさせるモードや、その逆に鳥瞰図の一部に平面地図をスーパーインポーズさせるモード等を設けてもよい。このようなスーパーインポーズ表示により、例えば現在地から目的地までを鳥瞰図表示しながら、現在地周辺の交差点の接続状況を平面図で拡大表示でき、運転者は道に迷いにくくなる。
上記実施例では、車両の現在地周辺の上空に視点を置き、この視点から目的地方向を見下ろす例を説明したが、道路状況等によっては、車両の進行方向を見下ろした鳥瞰図を表示した方がよい場合がある。したがって、目的地方向を表示するか、進行方向を表示するかを、選択スイッチ等によって選択できるようにしてもよい。あるいは、車両が推奨経路上を走行している場合には目的地方向を見下ろした鳥瞰図を表示し、車両が推奨経路から離脱した場合には車両進行方向を見下ろした鳥瞰図を表示するように、見下ろす方向を自動的に切り換えてもよい。
【0045】
上記実施例では、表示装置6内の各領域によって道路線幅を変更する例を説明したが、名称データ中の文字や記号の大きさを各領域によって変更してもよい。すなわち、表示装置6の上辺側に表示される文字等の大きさを下辺側より小さくしてもよい。
また、図6の点線で示すように、地図上の所定距離ごとにグリッドを表示してもよい。グリッドの間隔を同一距離にすると、画面の下辺側の方が上辺側よりも間隔は広くなるため、このグリッド表示により、鳥瞰図に立体感を出すことができる。また、このグリッド表示により、距離関係も把握しやすくなる。
上記実施例において、鳥瞰図表示の際に、方位を示すコンパスを表示してもよい。これにより、車両の進行方位がわかりやすくなる。
【0046】
上記実施例では、表示装置の表示範囲内に目的地がない場合でも、目的地方向に旗マークを表示しているが、その際、本来の目的地と区別するために、通常の旗マークとは異なる色や形状で表示してもよい。
上記実施例では、表示画面上の各領域ごとに道路線幅を変えて立体感を出しているが、各領域ごとに色を変えてもよい。例えば、表示画面の下辺側を上辺側よりも明るく表示すれば、より立体感を出すことができる。
上記実施例では、演算した推奨経路に従って車両を誘導する例を説明したが、本発明は車両の誘導機能を備えた地図表示装置に限定されない。すなわち、設定された現在地と目的地とに基づいて道路地図の鳥瞰図を表示する場合にも適用できる。
図6のステップS1では推奨経路を演算しているが、推奨経路に関するデータを予めROM等に格納しておき、出発地と目的地が入力されると、対応する推奨経路を読み出してもよい。
【0047】
このように構成した実施例にあっては、地図記憶メモリ2が道路地図記憶手段に、図8のステップS10が表示制御手段に、現在地検出装置1が車両位置検出手段および進行方向検出手段に、図6のステップS1が目的地設定手段に、図6のステップS6が鳥瞰図データ変換手段に、図8の処理が平面図データ作成手段に、入力装置4が切換手段および設定手段に、それぞれ対応する。
【0048】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、運転者の都合や好みに合わせた融通性のある地図表示が可能となる。これにより例えば、通常は鳥瞰図表示を行い、2点間の距離を計測するような場合には平面地図を表示することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による車両用地図表示装置の一実施例のブロック図。
【図2】
地図記憶メモリに格納される道路データのデータ構造を示す図。
【図3】
道路データの一例を示す図。
【図4】
鳥瞰図の概要を説明する図。
【図5】
図4の視点Mと長方形abcdとを拡大表示した図。
【図6】
制御回路のメイン処理を示すフローチャート。
【図7】
鳥瞰図表示処理を示すフローチャート。
【図8】
平面図表示処理を示すフローチャート。
【図9】
表示方向角度αの演算方法を説明する図。
【図10】
図7のステップS23の処理の詳細を示すフローチャート。
【図11】
図7のステップS25の処理の詳細を示すフローチャート。
【図12】
表示装置内部の分割領域を説明する図。
【図13】
図7のステップS26の処理の詳細を示すフローチャート。
【図14】
鳥瞰図データに変換する領域を示す図。
【図15】
従来の道路地図表示を示す図。
【符号の説明】
1 現在地検出装置
2 地図記憶メモリ
3 制御回路
4 入力装置
5 画像メモリ
6 表示装置
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2004-07-09 
出願番号 特願平6-278910
審決分類 P 1 651・ 121- YA (G09B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 松川 直樹榎本 吉孝  
特許庁審判長 三友 英二
特許庁審判官 村上 哲
岩本 正義
登録日 2003-05-16 
登録番号 特許第3428747号(P3428747)
権利者 株式会社ザナヴィ・インフォマティクス
発明の名称 道路地図表示制御方法および道路地図表示制御装置  
代理人 永井 冬紀  
代理人 永井 冬紀  

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