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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 H04N |
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管理番号 | 1107853 |
異議申立番号 | 異議2003-71894 |
総通号数 | 61 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1997-05-16 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2003-07-23 |
確定日 | 2004-10-04 |
異議申立件数 | 2 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第3372153号「ビデオカメラのゴースト光規制部」の請求項1、2に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第3372153号の請求項1に係る特許を維持する。 |
理由 |
1 手続の経緯 特許第3372153号の請求項1、2に係る発明についての出願は、平成7年10月31日に特許出願され、平成14年11月22日にその特許権の設定登録がなされ、その後、小塚浩(以下「申立人A」という。)及び村田博(以下「申立人B」という。)からそれぞれ特許異議の申立てがなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成16年8月10日に訂正請求がなされたものである。 2 訂正の適否についての判断 (1) 訂正事項 請求項1、2における記載を単一の請求項として、訂正請求書に添付した全文訂正明細書のとおり「被写体を撮影し、移動自在なレンズを含んで構成される撮像レンズ群と、該撮像レンズ群で撮影した被写体像の高域成分による偽似信号を防ぐ光学ローパスフィルタと、該光学ローパスフィルタを通過した被写体像を光電変換する撮像素子とをカメラ鏡筒内に光軸を合わせて上記の順に配設したビデオカメラにおいて、 前記光学ローパスフィルタの入射面の直前に設けられるとともに、前記カメラ鏡筒と一体に、かつ前記カメラ鏡筒と単一な部材としてゴースト光規制部を設け、前記撮影レンズ群を通して入射したゴースト光が前記光学ローパスフィルタに入射するのを防止する構成である一方、 前記ゴースト光規制部は、前記光学ローパスフィルタの外側に沿いながら略矩形状を呈して前記ゴースト光の入射側を狭く開口し、且つ、出射側を前記光学ローパスフィルタ面に接して斜めに広く開口したナイフエッジ面に形成したことを特徴とするビデオカメラのゴースト光規制部。」と訂正する。 また、特許請求の範囲の訂正に伴い、発明の詳細な説明の項を訂正請求書に添付した全文訂正明細書のとおり訂正するものである。 (2) 訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否 上記特許請求の範囲の訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とし、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 また、発明の詳細な説明の訂正は、特許請求の範囲と整合を取るためのものであり、明瞭でない記載の釈明を目的とし、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 (3) むすび 以上のとおりであるから、上記訂正は、特許法120条の4第2項の規定及び3項で準用する126条2項、3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。 3 特許異議の申立てについての判断 (1) 申立ての理由の概要 申立人Aは、請求項1及び2に係る発明は、 実願平1-139558号(実開平3-79569号)のマイクロフィルム、特開昭63-308375号公報、特開平4-113235号公報を基に当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法29条2項の規定により、特許を受けることができないものであるから、特許を取り消すべきと主張している。 申立人Bは、特開平5-196854号公報、特開平4-81708号公報、特開平5-130469号公報、特開平6-27374号公報、特開平7-20590号公報、実願平1-14482号(実開平2-107111号)のマイクロフィルムを基に当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法29条2項の規定により、特許を受けることができないものであるから、特許を取り消すべきと主張している。 さらに、両申立人は、刊行物記載の発明と同一であるとして特許法29条1項3号をも主張している。 (2) 訂正明細書の請求項1に係る発明 訂正明細書の請求項1に係る発明は、その特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される前述のとおりのものである。(以下、「本件発明」という。) (3) 刊行物記載の発明 実願平1-139558号(実開平3-79569号)のマイクロフィルムには、ビデオカメラ等における光学フィルター部及び固体撮像素子パッケージの取付構造の発明が記載されている。 特開昭63-308375号公報には、レンズマウント部材と一体に形成された逆テーパ条の内壁を備えた固体撮像素子の発明が記載されている。 特開平4-113235号公報には、その16図にフィルタ保持部が形成され、前面側が逆テーパ状に形成された発明が記載されている。 特開平5-196854号公報には、図面上、入射側が狭く出射側に向かって斜めに広く形成されたエッジ形状の発明が記載されている。 特開平4-81708号公報には、CCDとネジ結合するためのマウントが、入射側が狭く出射側が広いエッジとなった図が示された発明が記載されている。 特開平5-130469号公報には、光学フィルタの前面に設けた画枠プレートの開口部を矩形状とした発明が記載されている。 特開平6-27374号公報には、レンズ保持枠と一体にフレア光をカットする遮光絞りを設けた発明が記載されている。 特開平7-20590号公報には、鏡筒と一体に迷光を遮断する遮光枠を設けた発明が記載されている。 実願平1-14482号(実開平2-107111号のマイクロフィルム)には、後群支持枠と一体に有害光速をカットする遮光マスクを設けた発明が記載されている。 (4) 対比・判断 本件発明の特徴点は、特に、特許請求の範囲の記載の内、「ゴースト光規制部は、前記光学ローパスフィルタの外側に沿いながら略矩形状を呈して前記ゴースト光の入射側を狭く開口し、且つ、出射側を前記光学ローパスフィルタ面に接して斜めに広く開口したナイフエッジ面に形成」することにより、ゴースト光を規制したものである。 本件発明と上記各刊行物に記載の発明とを対比すると、特許請求の範囲の構成を分解した個々の構成は、各刊行物のいずれかに記載又は示唆されているといえるが、ゴースト光を規制するという課題を意識して各構成が示されているとみることはできず、それぞれの構成を組合せることについても、ゴースト光あるいは類似の課題に関する記載がないことから、動機付けとなるものが認められず、組合せを当業者が容易にできたとはいえない。 さらに、図示されているだけで当業者に自明の事項も、一般に多数存在することは認められるが、「ローパスフィルタの外側に沿って」、「略矩形状」、「ローパスフィルタ面に接して」及び「ナイフエッジ面」の構成等が有機的に結びつけられた本件発明の構成まで、各刊行物の図面等から当業者に自明の事項であるとすることはできない。 そして、本件発明は当該構成によりゴースト光を効果的に規制できるという顕著な効果を奏するものであり、本件発明と各刊行物に記載された他の事項についての検討、判断を示すまでもなく、また、他の異議申立の理由を検討するまでもなく、本件発明は前記各刊行物に記載された発明と同一、又は同発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。 4 むすび 以上のとおりであるから、特許異議申立ての理由及び証拠によっては本件訂正された請求項1に係る発明の特許を取り消すことはできない。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 ビデオカメラのゴースト光規制部 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 被写体を撮影し、移動自在なレンズを含んで構成される撮像レンズ群と、該撮像レンズ群で撮影した被写体像の高域成分による偽似信号を防ぐ光学ローパスフィルタと、該光学ローパスフィルタを通過した被写体像を光電変換する撮像素子とをカメラ鏡筒内に光軸を合わせて上記の順に配設したビデオカメラにおいて、 前記光学ローパスフィルタの入射面の直前に設けられるとともに、前記カメラ鏡筒と一体に、かつ、前記カメラ鏡筒と単一な部材としてゴースト光規制部を設け、前記撮影レンズ群を通して入射したゴースト光が前記光学ローパスフィルタに入射するのを防止する構成である一方、 前記ゴースト光規制部は、前記光学ローパスフィルタの外側に沿いながら略矩形状を呈して前記ゴースト光の入射側を狭く開口し、且つ、出射側を前記光学ローパスフィルタ面に接して斜めに広く開口したナイフエッジ面に形成したことを特徴とするビデオカメラのゴースト光規制部。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、被写体の撮影時に、撮像レンズ群を通して入射した有害なゴースト光を規制するゴースト光規制部を、カメラ鏡筒内で光学ローパスフィルタを取り付ける部位の前方にカメラ鏡筒と一体にマスク形状に設けて構成したビデオカメラのゴースト光規制部に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 一般的に、カメラ一体型磁気記録再生装置などのビデオカメラは、撮影レンズで撮影した被写体を内部に設けたVTRにより磁気テープ上に記録でき、且つ、小型軽量に携帯性良く構成されている。 【0003】 図4は一般的なビデオカメラを示した斜視図、図5は一般的なビデオカメラを用いて被写体を撮影した時に画面内の下部にゴースト光の影響が現れた状態を示した図である。 【0004】 図4に示したような一般的なビデオカメラ1を用いて、屋外で被写体Hを撮影した時に、図5に示したように画面内に太陽光Sなどを入れて被写体Hを撮影すると、太陽光Sから不要なノイズ光となるゴースト光Gがシャワー状に出ているので、被写体Hを撮影した画面の下部にゴースト光Gの影響が現れることがあり、このゴースト光Gにより画面が大変見苦しくなってしまう場合がある。尚、上記したゴースト光Gとは、一般的に目的の映像に対して不要なノイズ光を言う。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 ところで、ビデオカメラ1を用いた時に、ゴースト光Gの影響を画面内に発生させない方法として、1)撮影レンズの前にフードを付けたり、あるいは、2)撮影レンズに透過率を上げて反射が少なくなるような被膜をコートしたり、もしくは、3)ビデオカメラ1内の撮像素子の前にゴースト光を遮光するためのマスクを別に設置するなどの方法がある。 【0006】 しかしながら、上記1)に記載したように、撮影レンズの前にフードを付けた場合には、ゴースト光Gの影響を減少できるものの、ビデオカメラ1の小型軽量化を阻害し、これに伴って携帯時にフードを必ずしも使用しない場合にはゴースト光Gの影響が出てしまう。 【0007】 また、上記2)に記載したように、撮影レンズにゴースト光Gの影響を減少するための被膜をコートした場合には、ゴースト光Gに対しては良好なものの、被膜をコートする費用が加算され、撮影レンズが高価となってしまう。 【0008】 更に、上記3)に記載したように、撮像素子の前にゴースト光を遮光するためのマスクを別に設置した場合は、部品数が増加すると共に、撮像素子の前にマスク設置用のスペースを確保しなければならない。 【0009】 そこで、被写体の撮影時に、ゴースト光の影響を画面内に発生させずに簡単な構造で達成できるビデオカメラのゴースト光規制部が望まれている。 【0010】 【課題を解決するための手段】 本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、被写体を撮影し、移動自在なレンズを含んで構成される撮像レンズ群と、該撮像レンズ群で撮影した被写体像の高域成分による偽似信号を防ぐ光学ローパスフィルタと、該光学ローパスフィルタを通過した被写体像を光電変換する撮像素子とをカメラ鏡筒内に光軸を合わせて上記の順に配設したビデオカメラにおいて、 前記光学ローパスフィルタの入射面の直前に設けられるとともに、前記カメラ鏡筒と一体に、かつ、前記カメラ鏡筒と単一な部材としてゴースト光規制部を設け、前記撮影レンズ群を通して入射したゴースト光が前記光学ローパスフィルタに入射するのを防止する構成である一方、前記ゴースト光規制部は、前記光学ローパスフィルタの外側に沿いながら略矩形状を呈して前記ゴースト光の入射側を狭く開口し、且つ、出射側を前記光学ローパスフィルタ面に接して斜めに広く開口したナイフエッジ面に形成したことを特徴とするビデオカメラのゴースト光規制部である。 【0011】 【発明の実施の形態】 以下に本発明に係わるビデオカメラのゴースト光規制部の一実施例を図1乃至図3を参照して詳細に説明する。 【0012】 図1は本発明に係わるビデオカメラのゴースト光規制部を説明するために、ビデオカメラのカメラ鏡筒内の構成を示した断面図、図2(A),(B)は同ビデオカメラのゴースト光規制部を説明するために、ビデオカメラのカメラ鏡筒を示した断面図,右側面図、図3は同ビデオカメラのゴースト光規制部の作用を説明するための模式図である。 【0013】 図1に示した如く、ビデオカメラ1は、被写体Hを撮影する撮像レンズ群10(11〜14)と、撮像レンズ群10で撮影した被写体像の高域成分による偽似信号を防ぐ光学ローパスフィルタ20と、光学ローパスフィルタ20を通過した被写体像を光電変換する撮像素子22とがカメラ鏡筒2内に光軸Kを合わせて上記の順に配設されている。 【0014】 上記撮像レンズ群10は、被写体H側でカメラ鏡筒2内の前方に固設した撮像レンズ11と、撮像レンズ11の後方でカメラ鏡筒2内を光軸方向に移動自在なズームレンズ12と、ズームレンズ12の後方に固設した固定マスターレンズ13と、固定マスターレンズ13の後方でカメラ鏡筒2内を光軸方向に移動自在なフォーカスレンズ14とで構成されている。 【0015】 また、カメラ鏡筒2内でフォーカスレンズ14の後方には、光学ローパスフィルタ20が固設されている。この光学ローパスフィルタ20は、カメラ鏡筒2の後方部位を開口した後面2c側から挿入されて、カメラ鏡筒2内に設けた光学ローパスフィルタ20を取り付ける部位2bに固定されている。また、光学ローパスフィルタ20を取り付ける部位2bの前方には、本発明の要部となる後述のゴースト光規制部2aが形成されている。上記光学ローパスフィルタ20は、撮像レンズ群10により撮影した被写体像の高域成分による偽似信号を防ぐために設けたものである。 【0016】 更に、光学ローパスフィルタ20の後方には、ラバー21を介して撮像素子22が固設されている。この撮像素子22は接着材などを用いて支持板23に予め固着されており、この状態で後面2c側から撮像素子22をラバー21を介して光学ローパスフィルタ20側に押し付けた後、支持板23をカメラ鏡筒2の後面2cに支持している。そして、撮像レンズ群10により撮影した被写体像は、光学ローパスフィルタ20を通過した後に撮像素子22上に結像されて、この撮像素子22により被写体像が光電変換されている。 【0017】 ここで、本発明の要部となるビデオカメラのゴースト光規制部について、図1乃至図3を併用して説明する。 【0018】 本発明の要部となるビデオカメラのゴースト光規制部は、被写体の撮影時に、撮像レンズ群10を通して入射した有害なゴースト光G(図3)を規制するためのゴースト光規制部2aを、カメラ鏡筒2内で光学ローパスフィルタ20を取り付ける部位2bの前方にカメラ鏡筒2と一体に略矩形のマスク形状に設けている。 【0019】 即ち、カメラ鏡筒2内に設けたゴースト光規制部2aは、撮像レンズ群10により撮影した被写体像が光学ローパスフィルタ20に到達できるように光学ローパスフィルタ20の外側に沿いながら略矩形のマスク形状に開口されており、且つ、ゴースト光Gの入射側を狭く開口し、且つ、出射側を光学ローパスフィルタ20側に向かって斜めに広く開口したナイフエッジ面2a1に形成されている。 【0020】 従って、図3に示した如く、被写体Hの撮影時に撮像レンズ群10を通して入射した有害なゴースト光Gは、光学ローパスフィルタ20の前方に形成したマスク形状のゴースト光規制部2aで規制されてしまい、これによりゴースト光Gが光学ローパスフィルタ20及び撮像素子22に入射することを防止でき、被写体像は撮像素子22上に良好に結像される。この際、略矩形でマスク形状のゴースト光規制部2aは、ゴースト光Gの入射側を狭く開口し、且つ、出射側を光学ローパスフィルタ20側に向かって斜めに広く開口したナイフエッジ面2a1に形成されているため、ゴースト光Gがナイフエッジ面2a1で乱反射されないので、ゴースト光Gは光学ローパスフィルタ20に入射することがなくなる。 【0021】 また、ゴースト光Gの一部は、光学ローパスフィルタ20で反射された後、フォーカスレンズ14により再度反射されているものの、再度反射されたゴースト光Gもゴースト光規制部2aで当然規制されてしまう。 【0022】 尚、実施例では、ゴースト光規制部2aは、光学ローパスフィルタ20の外側に沿いながら略矩形のマスク形状に形成して説明したが、これに限ることなく、太陽光によるゴースト光Gが発生し易い方向のみにゴースト光規制部2aを形成しても良く、例えば図5に示した画面の下側にゴースト光Gの影響が現れ易い場合には、これに対応する方向部位にのみゴースト光規制部2aを形成する方法も考えられる。 【0023】 【発明の効果】 以上詳述した本発明に係わるビデオカメラのゴースト光規制部において、被写体の撮影時に、撮像レンズ群を通して入射した有害なゴースト光を規制するゴースト光規制部を、前記光学ローパスフィルタの入射面の直前に設けられるとともに、前記カメラ鏡筒と一体に、かつ、前記カメラ鏡筒と単一な部材としてゴースト光規制部を設け、前記撮影レンズ群を通して入射したゴースト光が前記光学ローパスフィルタに入射するのを防止する構成である一方、前記ゴースト光規制部は、前記光学ローパスフィルタの外側に沿いながら略矩形状を呈して前記ゴースト光の入射側を狭く開口し、且つ、出射側を前記光学ローパスフィルタ面に接して斜めに広く開口したナイフエッジ面に形成したため、この結果、ゴースト光は、光学ローパスフィルタの前方に形成したゴースト光規制部で規制されてしまい、これによりゴースト光が光学ローパスフィルタ及び撮像素子に入射することを防止でき、被写体像は撮像素子上に良好に結像されることは勿論のこと、特に、ゴースト光規制部は、光学ローパスフィルタの外側に沿いながら略矩形状を呈して前記ゴースト光の入射側を狭く開口し、且つ、出射側を前記光学ローパスフィルタ面に接して斜めに広く開口したナイフエッジ面に形成したため、この結果、ゴースト光がナイフエッジ面で乱反射されないので、ゴースト光は光学ローパスフィルタに入射することがなくなる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係わるビデオカメラのゴースト光規制部を説明するために、ビデオカメラのカメラ鏡筒内の構成を示した断面図である。 【図2】(A),(B)は本発明に係わるビデオカメラのゴースト光規制部を説明するために、ビデオカメラのカメラ鏡筒を示した断面図,右側面図である。 【図3】本発明に係わるビデオカメラのゴースト光規制部の作用を説明するための模式図である。 【図4】一般的なビデオカメラを示した斜視図である。 【図5】一般的なビデオカメラを用いて被写体を撮影した時に画面内の下部にゴースト光の影響が現れた状態を示した図である。 【符号の説明】 1…ビデオカメラ、2…カメラ鏡筒、2a…ゴースト光規制部、2a1…ナイフエッジ面、2b…光学ローパスフィルタを取り付ける部位、10…撮像レンズ群、11…撮像レンズ、12…ズームレンズ、13…固定マスターレンズ、14…フォーカスレンズ、20…光学ローパスフィルタ、22…撮像素子、H…被写体、G…ゴースト光、K…光軸。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
異議決定日 | 2004-09-13 |
出願番号 | 特願平7-306766 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
YA
(H04N)
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最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 坂東 博司、伊東 和重 |
特許庁審判長 |
杉山 務 |
特許庁審判官 |
原 光明 新宮佳典 |
登録日 | 2002-11-22 |
登録番号 | 特許第3372153号(P3372153) |
権利者 | 日本ビクター株式会社 |
発明の名称 | ビデオカメラのゴースト光規制部 |