ポートフォリオを新規に作成して保存 |
|
|
既存のポートフォリオに追加保存 |
|
PDFをダウンロード |
審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 C02F |
---|---|
管理番号 | 1107978 |
異議申立番号 | 異議2003-73804 |
総通号数 | 61 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1995-05-16 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2003-12-26 |
確定日 | 2004-11-04 |
異議申立件数 | 1 |
事件の表示 | 特許第3457719号「浄水器」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第3457719号の請求項1に係る特許を維持する。 |
理由 |
1.本件発明 本件請求項1に係る発明は、明細書及び図面の記載からみて、特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである(以下、「本件発明」という)。 「【請求項1】吸着材層と中空糸濾過膜とを内蔵し、原水の吐出部、濾過水の吐出部及び原水使用と濾過水使用の切り替え機構とを有する浄水器に於て、原水の吐出部と濾過水の吐出部のそれぞれに、水流をシャワー状と棒状とする吐出口及びその切り替え機構とが設けられていると共に、濾過水の吐出口が、手前側に傾斜角を有して設けられている浄水器。」 2.特許異議申立てについて 2-1.当審の取消理由通知の概要 当審の取消理由通知の概要は、請求項1に係る発明は刊行物1〜7に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、請求項1に係る発明の特許は特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであり取り消されるべきものであるというものである。 2-2.刊行物の記載内容 (1)刊行物1:実願平1-130533号(実開平3-70796号)のマイクロフィルム:特許異議申立人東レ株式会社(以下、「申立人」という)の提出した甲第1号証 (a)「本体ケースと、上記本体ケース内に収納された浄水器カートリッジと、上記本体ケースの先端部に設けられた水流切換機能を有するノズルとよりなり、前記浄水器カートリッジは、送入された原水を浄化剤に流通させて流出させる浄水流出口と、送入された原水を浄化剤に流通させずに流出させる原水流出口を有しており、前記の水流切替機能を有するノズルはシャワーノズル部と、ストレートノズル部と、ロータリーバルブロータ部とを有し、上記ロータリバルブロータ部の円周面にはシャワーノズル部に連通するシャワーノズル流入口と、ストレートノズル部に連通するストレートノズル流入口とが開口しており、前記の本体ケースには上記ロータリバルブロータ部と回動自在に嵌合するロータリバルブシート部が設けられており、上記ロータリバルブシート部には前記浄水器カートリッジの浄水流出口に連通される浄水弁孔と、該浄水器カートリッジの原水流出口に連通される原水弁孔とが設けられており、前記の水流切替機能を有するノズルを回動させると該ノズルに設けられているロータリバルブロータ部が一体的に回動して、シャワーノズル流入口が原水弁孔に対向し、ストレートノズル流入口がバルブシート部で塞がれた原水シャワー状態と、ストレートノズル流入口が原水弁孔に対向し、シャワーノズル流入口がバルブシート部で塞がれた原水流ストレート状態と、ストレートノズル流入口が浄水弁孔に対向し、シャワーノズル流入口がバルブシート部で塞がれた浄水ストレート状態との何れか一つの状態に、選択的に操作し得る構造であることを特徴とする、浄水器の水流切替機構。」(請求項1) (b)「第7図は浄水器の従来例を示す。1は給水栓、2は給湯栓、3は首振り形のカランである。浄水器4は前記カラン3と別体に構成され、活性炭などの浄水剤を収納した本体ケース4aと切替弁4bとから成っている。4b-1は浄水剤経由流路と直通流路との切替えレバーであり、4b-2はシャワー流とストレート流との切り替えレバーである。・・・さらに、浄水剤を通して浄水を出すか浄水剤を通さずに直通(バイパス)させて原水を出すかの切替操作レバー4b-1と、シャワー流にするかストレート流にするかの切替操作レバー4b-2との2つのレバーが有って構造が複雑であり操作が厄介である。」(第3頁第7行〜第4頁第9行) (c)「第2図のA-A断面を第4図乃至第6図に示す。5は第1図について説明した浄水器カートリッジであり、5aは前述の外筒、5bは同じく中筒、5eは同じく活性炭、5dは同じくフィルタである。5gは前述の原水流出口、5hは同じく浄水流出口である。8は前述の切替ノズルであって、この断面にはロータ部8dが現れている。その周面には、シャワーノズル部8aの流入口8a-1と、ストレートノズル部8bの流入口8b-1とが開口している。13gは原水流出口5gに連通している原水弁孔であり、13hは浄水流出口5hに連通している浄水弁孔である。」(第10頁第16行〜第11頁第8行) (d)「第4図の状態で、・・・(原水シャワー状態)。第4図の状態から、切替ノズル8を図の左回りに約90度回すと第5図のようになる。第5図の状態で、・・・(原水ストレート状態)。第5図の状態から、切替ノズル8を図の右回りに約45度回すと第6図のようになる。第6図の状態で、・・・(浄水ストレート状態)。」(第11頁第9行〜第12頁第14行) (e)「本実施例においては上述の如く、切替ノズル8を回すとこれに固着されたバルブロータ部8dが回動して流路を切り替え、原水シャワー状態と、原水ストレート状態と、浄水シャワー状態との内のいずれかの状態となるよう選択的に操作することができる。上記の原水ストレート状態は、原水(例えば水道水)を用いる一般的な場合に好適であり、原水シャワー状態は洗いものなどの場合に好適であり、浄水ストレートは特に浄水であることを必要とする場合(例えば飲み水,コーヒー用,お茶用)好適である。ただし,浄水をシャワーとして用いることの必要性は考えられないので、本実施例においては浄水をシャワー流として噴出せしめ得る構造とはしていない。」(第13頁第3〜17行) (2)刊行物2:実願平3-111850号(実開平5-49093号)のCD:申立人の提出した甲第2号証 (a)「図20に従来の家庭用浄水器の構造を示す。浄水器は家庭の水道の蛇口に取り付けて使用され、内部に組み込まれた中空糸膜フィルターなどを通して水道水をろ過し、水をおいしく、きれいにする浄水機能がある。また、これらのフィルターを通さず水道の原水をそのままストレートに出したり、シャワー状にして出す便利なモードも備え、これらモードを必要に応じて切り換え弁で簡単に切り換えて使用できる。従って、浄水器の主な構成は浄水機構と水流切り換え機構より構成されている。蛇口20より導入された水道水は切り換え弁11に至り、ここで流れの方向を切り換えられる。まず、原水をそのままストレートに流すモード。図20はこのモードの状態を示しており、水は実線矢印のように流れる。次に原水をシャワー状にして流すモード。切り換え弁11を回して流路を変えると図20の破線矢印のように出口に無数に開けられた小さい穴からシャワー状となって流れる。さらに切り換え弁11を回して流路を変えると図20の一点鎖線矢印のように浄水機構に向かって流れる。」(第5頁第9〜24行) (b)「図20で浄水機構に流れた水は、まず荒いごみなどを取り除くフィルター17、次に臭いやカルキ、有機物などを取り除く粒状活性炭18を通過し、中空糸膜フィルター19で雑菌、赤サビ、カビなどを取り除いてクリーンな水を得ることができる。これらフィルターや活性炭は使用するに従って詰まったり、効果が落ちたりして寿命がくるのでカートリッジ式に交換できるようになっている。このように浄水機構の寿命を考えると、浄水をつかうのは飲み水や煮物などの食用に主に利用し、洗い物などには原水を使用するなどの使い分けをすることが、うまい使い方であり、原水を使えるモードを持たせているのはこのためである。」(第6頁第18〜26行) (c)「【実施例】図1に示す実施例について説明する。浄水器本体1には水道水を受ける密閉された部屋2があり、この下部隔壁に複数個の穴を開けてここから流れ出る水の流路、すなわち原水ストレート流路3、原水シャワー流路4、浄水流路5を形成してある。これを開放、閉塞する3つの弁6がそれぞれの穴に対応して設けられ、それぞれの弁に対応して回転する3つのカム7があり、このカムはシャフトで連結されていて、先端にツマミ8が取り付けられており手動で回転させることによって弁を開放、閉塞することができ、流れの方向を複数方向に切り換えできるように構成されている。」(第7頁第29行〜第8頁第8行) (d)「以上が従来の浄水器で使用されている基本の3つのモードであるが、本考案のような流路切り換え構造であればカムの切り欠き位置を工夫することによって新しいモードを追加することが容易にできる。次に説明するのは新しいモードの原水ストレート、原水シャワー複合モードである。図14は浄水弁で閉状態。図15は原水ストレート弁で開状態。図16は原水シャワー弁で開状態。以上の3つの弁の状態から原水ストレート流路、原水シャワー流路の2つの流路に水を流すことができる。このモードを備えれば、浄水器の課題としてはじめに指摘した流量の少ないという点が解決できる。機器本体を大きくするのではなく、2つの流路を同時に開ければ従来の浄水器の単一モードの流量にくらべてほぼ2倍の流量が得られ、いざというときの流量が確保できるのである。」(第9頁第12〜23行) (3)刊行物3:実願昭59-121791号(実開昭61-37289号)のマイクロフィルム:申立人の提出した参考資料1 (a)「濾過材を充填した外周にねじ部を有する容器の一端でかつねじ部の中心軸上に浄水出口部とその近傍に原水入口部を有する上胴と、一端において前記上胴が嵌入して螺合するねじ部とそのねじ部の中心軸上に浄水排出口とその近傍に原水供給口を有する下胴からなり、前記上胴が下胴に嵌入して螺合した際、上胴の浄水出口が連通することを特徴とする浄水器。」(実用新案登録請求の範囲第1項) (b)第9頁の第1図には、蛇口の出口方向が浄水器の高さ方向に平行な直線に対し、浄水器本体と反対方向に角度を有していることが示されている。 (4)刊行物4:特開平4-83580号公報:申立人の提出した参考資料2 (a)「中空糸膜と活性炭とを浄水手段として備えているとともに、水を逆流させることで浄水手段に付着した異物を洗い流す逆洗手段を備えている浄水器であって、中空糸膜からなる浄水手段の上流側に、濾過特性が中空糸膜とほぼ一致するプラスチック製多孔質体からなるプレフィルターを配設していることを特徴とする浄水器。」(請求項1) (b)第6頁の第1図には、ノズル503の出口方向が浄水器の高さ方向に平行な直線に対し、浄水器本体と反対方向に角度を有していることが示されている。 (5)刊行物5:特開平4-271890号公報:申立人の提出した参考資料3 (a)「原水入口となるインレットを有するベースとカートリッジ,浄水出口となり水量チェッカーを有するカートリッジフタよりなる据置形浄水器において、該カートリッジの浄水口部中央に水封してなる中空系膜モジュールを形成し、該中空系膜モジュールは活性炭に一部埋没し、活性炭と中空系膜を二分する為に中空系膜モジュールケースとカートリッジケース内壁で保持された構造としたことを特徴とした浄水器。」(請求項1) (b)第3頁の第1図には、浄水吐出パイプの出口方向が浄水器の高さ方向に平行な直線に対し、浄水器本体と反対方向に角度を有していることが示されている。 (6)刊行物6:特開平4-322781号公報:申立人の提出した参考資料4 (a)「ろ材を内蔵するカートリッジと、原水流入口を有しカートリッジを保持するベースと、浄水吐出口を有する上ケースから成る浄水器において、カートリッジから吐出された大部分の水を水量に応動して動作する抵抗体を内蔵した水量インジケーターを備えた通水路を通し吐出口に導くとともに、カートリッジから吐出された残りの水を前記通水路を通さず直接吐出口に導くバイパス口を持ったことを特徴とした浄水器。」(請求項1) (b)第4頁の図1には、浄水パイプ13の出口方向が浄水器の高さ方向に平行な直線に対し、浄水器本体と反対方向に角度を有していることが示されている。 (7)刊行物7:特開平5-220474号公報:申立人の提出した参考資料5 (a)「水の通過経路中に鉄サビ除去フィルタが収容された浄水器において、鉄サビ除去フィルタが導電性多孔体からなり、この鉄サビ除去フィルタに陰極が接続され、これら鉄サビ除去フィルタおよび陰極との間に電解隔膜を介して陽極が設けられ、陰極と陽極の間に電圧を印加できるようになっていることを特徴とする鉄サビ除去フィルタ付き浄水器。」(請求項1) (b)第5頁の図1には、吐出ノズル12の出口方向が浄水器の高さ方向に平行な直線に対し、浄水器本体と反対方向に角度を有していることが示されている。 2-3.対比・判断 刊行物2の上記(2)(b)には、「図20で浄水機構に流れた水は、まず荒いごみなどを取り除くフィルター、次に臭いやカルキ、有機物などを取り除く粒状活性炭を通過し、中空糸膜フィルターで雑菌、赤サビ、カビなどを取り除いてクリーンな水を得ることができる」ことが記載されている。 そして上記(2)(a)には、「図20に従来の家庭用浄水器の構造を示す。浄水器は家庭の水道の蛇口に取り付けて使用され、内部に組み込まれた中空糸膜フィルターなどを通して水道水をろ過し、水をおいしく、きれいにする浄水機能がある。また、これらのフィルターを通さず水道の原水をそのままストレートに出したり、シャワー状にして出す便利なモードも備え、これらモードを必要に応じて切り換え弁で簡単に切り換えて使用できる。従って、浄水器の主な構成は浄水機構と水流切り換え機構より構成されている。蛇口より導入された水道水は切り換え弁に至り、ここで流れの方向を切り換えられる。まず、原水をそのままストレートに流すモード。・・・次に原水をシャワー状にして流すモード。切り換え弁を回して流路を変えると図20の破線矢印のように出口に無数に開けられた小さい穴からシャワー状となって流れる。さらに切り換え弁を回して流路を変えると図20の一点鎖線矢印のように浄水機構に向かって流れる」ことが記載されている。 これら記載を本件発明の記載ぶりに則って整理すると、刊行物2には「粒状活性炭と中空糸膜フィルターを内蔵し原水の吐出部、浄水の吐出部及び原水使用と浄水使用の切り換え弁とを有する家庭用浄水器において、原水の吐出部に水流をシャワー状とストレートとする吐出口及びその切り換え機構とが設けられている家庭用浄水器」という発明(以下、必要に応じて「刊行物2発明」という)が記載されていると云える。 そこで本件発明と刊行物2発明とを対比すると、両者は「吸着材層と中空糸濾過膜とを内蔵し、原水の吐出部、濾過水の吐出部及び原水使用と濾過水使用の切り替え機構とを有する浄水器に於て、原水の吐出部に、水流をシャワー状と棒状とする吐出口及びその切り替え機構とが設けられている浄水器」という点で一致し、次の点で相違している。 相違点(イ):本件発明では、原水の吐出部と濾過水の吐出部のそれぞれに、水流をシャワー状と棒状とする吐出口及びその切り替え機構とが設けられているのに対して、刊行物2発明では、原水の吐出部に、水流をシャワー状とストレートとする吐出口及びその切り換え機構とが設けられている点 相違点(ロ):本件発明では、濾過水の吐出口が、手前側に傾斜角を有して設けられているのに対して、刊行物2発明では、その点が記載されていない点 これら相違点のうち、相違点(イ)について検討する。 刊行物1の上記(1)(e)には、「本実施例においては上述の如く、切替ノズルを回すとこれに固着されたバルブロータ部が回動して流路を切り替え、原水シャワー状態と、原水ストレート状態と、浄水シャワー状態との内のいずれかの状態となるよう選択的に操作することができる。」と記載され、「浄水シャワー状態」が記載されている。しかしながら、刊行物1の他の箇所では水流の状態として、「原水シャワー状態」と、「原水ストレート状態」と、「浄水ストレート状態」の記載(上記(1)(a)(d))しかなく、また上記(1)(e)に、「原水ストレート状態」、「原水シャワー状態」、「浄水ストレート状態」についてだけ好適な場合の説明があることや、何よりも「ただし,浄水をシャワーとして用いることの必要性は考えられないので、本実施例においては浄水をシャワー流として噴出せしめ得る構造とはしていない。」と、浄水をシャワー流として噴出することを否定していることから、上記(1)(e)に記載された上記「浄水シャワー状態」は「浄水ストレート状態」の誤記であるものと云える。 なお、刊行物1には、従来例として、浄水剤経由流路と直通流路との切替えレバーと、シャワー流とストレート流との切り替えレバーとを有する浄水器(第7図)が記載されているが(上記(1)(b))、第7図から、シャワー流とストレート流との切り替えレバーが直通流路に設けられていることは云えても、浄水経由流路の吐出口がどこにあるか不明であるから、浄水剤経由流路の吐出口にシャワー流とストレート流との切り替えレバーが設けられていると云うことはできない。 してみると、刊行物1には、「濾過水の吐出部に、水流をシャワー状と棒状とする吐出口及びその切り替え機構とが設けられている」ことは記載も示唆もされていないと云える。 刊行物2には、流路として「原水ストレート流路」、「原水シャワー流路」、「浄水流路」が記載されており、「原水ストレート流路」、「原水シャワー流路」の2つの流路に同時に水を流すこと等は記載(上記(2)(c)(d))されているが、「濾過水の吐出部に、水流をシャワー状と棒状とする吐出口及びその切り替え機構とが設けられている」ことは記載も示唆もされていないと云える。 刊行物3〜7には、濾過水の吐出口が浄水器の高さ方向に平行な直線に対し、浄水器本体と反対方向に角度を有していることが示されているが、「濾過水の吐出部に、水流をシャワー状と棒状とする吐出口及びその切り替え機構とが設けられている」ことは記載も示唆もされていないと云える。 そして、本件発明は、この相違点(イ)により、明細書記載の「濾過水による野菜や食器等の洗浄を効率よくすることが可能となる」(本件特許掲載公報第2頁第4欄第21〜22行)という効果を奏すると云える。 してみると、上記相違点(イ)は、当業者が刊行物1〜7から容易に想到することができたものであるとすることはできない。 したがって、他の相違点を検討するまでもなく、本件発明は、刊行物1〜7に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとすることはできない。 また、その他の異議申立理由は、本件発明を取り消すべき理由として採用することができない。 3.むすび 以上のとおり、特許異議申立ての理由及び証拠方法によっては、本件請求項1に係る発明の特許を取り消すことはできない。 また、他に本件請求項1に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。 したがって、本件請求項1に係る発明についての特許は拒絶の査定をしなければならない特許出願にされたものと認めない。 よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、結論のとおり決定する。 |
異議決定日 | 2004-10-13 |
出願番号 | 特願平5-277081 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
Y
(C02F)
|
最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 齊藤 光子、中村 敬子 |
特許庁審判長 |
大黒 浩之 |
特許庁審判官 |
野田 直人 中村 泰三 |
登録日 | 2003-08-01 |
登録番号 | 特許第3457719号(P3457719) |
権利者 | 三菱レイヨン株式会社 |
発明の名称 | 浄水器 |