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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する B41J |
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管理番号 | 1113874 |
審判番号 | 訂正2004-39275 |
総通号数 | 65 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2003-01-15 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2004-12-07 |
確定日 | 2005-01-25 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第3402366号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第3402366号に係る明細書及び図面を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び図面のとおり訂正することを認める。 |
理由 |
1.請求の要旨 本件審判の請求の要旨は、特許第3402366号発明(平成14年6月26日特許出願(特願平11-557793号(平成11年5月18日特許出願)の分割)、平成15年2月28日設定登録)の明細書及び図面を審判請求書に添付した訂正明細書及び図面のとおり、すなわち、下記訂正事項a〜fのとおり訂正することを求めるものである。 1)訂正事項a 明細書の段落【0043】乃至段落【0061】を削除する。 2)訂正事項b 明細書の段落【0062】を「また上述の実施例においては、インクカートリッジに位置決め用の突起を形成して回路基板を位置決めするようにしているが、図16(a)に示したようにインクカートリッジ90の壁面、この実施例ではインク供給口91が形成されている底面92に隣接する壁面93に凹部93aを形成し、この凹部93aに回路基板83を収容、固定するようにしても同様の作用を奏する。」に訂正する。 3)訂正事項c 明細書の段落【0063】を「そして、必要に応じて図16(b)に示したように一端部94aから剥離可能なフィルム94を貼付して使用開始時まで封止するようにしてもよい。」に訂正する。 4)訂正事項d 明細書の【図面の簡単な説明】の【図16】乃至【図25】についての記載を削除するとともに、「【図26】」を「【図16】」に訂正する。つまり、「【図面の簡単な説明】【図1】本発明のインクカートリッジが搭載される記録装置の一実施例を、記録機構を中心として示す図である。【図2】同上装置におけるキャリッジの一実施例を示す組立て斜視図である。【図3】同上装置におけるキャリッジの一実施例を、本発明のインクカートリッジを装着した状態で示す図である。【図4】同上装置におけるキャリッジの一実施例を、本発明のインクカートリッジを装着した状態で示す上面図である。【図5】図(a)、(b)は、それぞれ同上キャリッジの接点機構の一実施例を示す図である。【図6】図(a)、(b)は、それぞれ本発明のインクカートリッジの一実施例を示す図である。【図7】図(a)乃至(c)は、それぞれインクカートリッジに取付けられる回路基板の一実施例を、その表裏の構造、及び電極のサイズについて示す図であり、また図(d)、(e)は、それぞれ接点との接触状態を示す図である。【図8】同上インクカートリッジの装填工程を示す図である。【図9】同上インクカートリッジの装填工程を示す図である。【図10】図は、インク供給針に挿入されたインクカートリッジのインク供給口を中心とする移動量を示す図である。【図11】図(a)乃至(c)は、それぞれインクカートリッジの回路基板とホルダの接点との接触過程を示す図である。【図12】図(a)、(b)は、それぞれ本発明のインクカートリッジを装着するキャリッジの実施例を示す断面図と上面図である。【図13】図(a)、(b)は、それぞれ本発明のインクカートリッジを装着するキャリッジの他の実施例を示す断面図と上面図である。【図14】図(a)、(b)は、それぞれ本発明のインクカートリッジを装着するキャリッジの他の実施例を示す断面図と上面図である。【図15】本発明の他の実施例を、インクカートリッジを装着した状態で示す断面図である。【図16】図(a)(b)は、それぞれ回路基板の取付け形態の他の実施例を示す図である。【符号の説明】6、7インク供給針 29接点形成部材 31回路基板 40ブラック用インクカートリッジ 41、51容器 42多孔質体 43、53蓋体 44、54インク供給口 46、56張出部 47、57リブ 50カラー用インクカートリッジ 60電極 60〜1、60〜2電極 61半導体記憶手段」に訂正する。 5)訂正事項e 図面の【図17】乃至【図26】を削除する。 6)訂正事項f 図面の【図16】を訂正した明細書に添付した図面(訂正前の【図26】の内容)に訂正する。 2.当審の判断 上記各訂正事項による訂正(以下、まとめて「本訂正」ともいう。)が、誤記の訂正を目的とするものでないこと、及び願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてするものであることは明らかである。 本訂正は、形式的には特許請求の範囲以外の箇所についての訂正であるが、実質的に特許請求の範囲に影響を与えるものであるのか否かについて以下検討する。 特許請求の範囲は次のとおりである。 「【請求項1】インクカートリッジを収容するホルダに装填され、記録ヘッドに連通するインク供給針を介して前記記録ヘッドにインク収容領域のインクを供給するインクカートリッジにおいて、前記インク収容領域を有する容器は、少なくとも前記インク供給針が挿通されるインク供給口が形成された第1の壁と、前記第1の壁に隣接する第2の壁と、前記第1の壁に隣接し、かつ前記第2の壁と対向する第3の壁とを有し、前記第2の壁には、前記第3の壁から遠ざかる向きに突出する張出部と、外部制御手段に接続可能な複数の電極が表面に形成され、かつ半導体記憶手段が実装された回路基板とが設けられ、前記張出部は、前記第2の壁の両上端角部近傍にそれぞれ独立して形成されていると共に、前記ホルダからカートリッジを取り出すときに、前記ホルダに形成されたレバーの一部と前記張出部の下面が当接するように形成されているインクカートリッジ。 【請求項2】インクカートリッジを収容するホルダに装填され、記録ヘッドに連通するインク供給針を介して前記記録ヘッドにインク収容領域のインクを供給するインクカートリッジにおいて、前記インク収容領域を有する容器は、少なくとも前記インク供給針が挿通されるインク供給口が形成された第1の壁と、前記第1の壁に隣接する第2の壁と、前記第1の壁に隣接し、かつ前記第2の壁と対向する第3の壁とを有し、前記第2の壁には、前記第3の壁から遠ざかる向きに突出する張出部と、外部制御手段に接続可能な複数の電極が表面に形成され、かつ半導体記憶手段が実装された回路基板とが設けられ、前記張出部は、前記第2の壁の一方の上端角部から他方の上端角部に延びる連続体として形成されていると共に、前記ホルダからカートリッジを取り出すときに、前記ホルダに形成されたレバーの一部と前記張出部の下面が当接するように形成されているインクカートリッジ。 【請求項3】前記第1の壁と第2の壁とが略直交している請求項1に記載のインクカートリッジ。 【請求項4】前記張出部が、前記インク供給口の中心線を含み、前記第2の壁と直交する平面に対して対称となるように形成されている請求項1、または請求項2に記載のインクカートリッジ。 【請求項5】前記容器に単一種類のインクが収容されている請求項2に記載のインクカートリッジ。 【請求項6】前記容器に複数のインク収容領域が形成され、前記インク収容領域に異なる種類のインクがそれぞれ収容されている請求項1に記載のインクカートリッジ。 【請求項7】前記張出部の、前記インク供給口側に、前記張出部と前記第2の壁とを接続するリブが形成されている請求項1または2に記載のインクカートリッジ。 【請求項8】前記第1の壁に形成された前記インク供給口が前記第2の壁の側に偏した位置に形成されている請求項1または2に記載のインクカートリッジ。 【請求項9】前記張出部は、前記回路基板の複数の電極が形成された面に対して前記第3の壁から遠ざかる向きに略垂直に突出するように形成されている請求項1または2に記載のインクカートリッジ。 【請求項10】記録ヘッドに連通するインク供給針を介して前記記録ヘッドにインク収容領域のインクを供給するインクカートリッジにおいて、前記インク収容領域を有する容器の底部に形成された前記インク供給針が挿通されるインク供給口と、前記容器の側部の前記インク供給口近傍に形成され、かつ外部制御手段に接続可能な複数の電極が表面に形成され、かつ半導体記憶手段が実装された回路基板と、前記回路基板の電極が形成された面に対して突出するように前記容器の側部に形成された張出部とを備え、前記張出部は、前記第2の壁の両上端角部近傍から突出するよう形成されていると共に、前記ホルダからカートリッジを取り出すときに、前記ホルダに形成されたレバーの一部と前記張出部の下面が当接するように形成されているインクカートリッジ。 【請求項11】往復動するキャリッジ上に設けられたホルダに装填され、記録ヘッドに連通するインク供給針を介して前記記録ヘッドにインク収容領域のインクを供給するインクカートリッジにおいて、前記インク収容領域を有する容器は、少なくとも前記インク供給針が挿通されるインク供給口が形成された第1の壁と、前記第1の壁に隣接し、キャリッジの移動方向と平行な位置関係になる第2の壁と、前記第1の壁に隣接し、かつ前記第2の壁と対向する第3の壁とを有し、前記第2の壁には、前記第3の壁から遠ざかる方向に上端角部近傍から突出する張出部と、半導体記憶素子が実装されると共に、該半導体記憶素子と外部制御手段とを接続可能とする複数の電極が上下に千鳥状に配設された回路基板とが設けられ、前記張出部は、前記ホルダからカートリッジを取り出すときに、前記ホルダに形成されたレバーの一部と前記張出部の下面が当接するように形成されているインクカートリッジ。」 上記請求項1〜11に係る発明はいずれもインクカートリッジの発明であるので、訂正前の明細書及び図面に記載された実施例をインクカートリッジについてみるに、その実施例は、インクカートリッジの回路基板の配置位置に着目すれば、段落【0010】〜【0042】、【0062】〜【0063】、及び図面【図2】〜【図15】、【図26】に示される、インク供給口が形成された底面から立ち上がり、かつ、上端側に張出部を形成した壁に回路基板を配置した実施例(以下、「第1実施例」という。)と、段落【0043】〜【0061】、及び図面【図16】〜【図25】に示される、インク供給口が形成された底面に回路基板を配置した実施例(以下、「第2実施例」という。)とに大別される。 そうすると、上記訂正事項aは上記第2実施例に係る段落【0043】〜【0061】を削除し、訂正事項eとfは併せて実質的に上記第2実施例に係る図面【図16】〜【図25】を削除して図面【図26】を【図16】に繰り上げ、訂正事項b〜dはこれらの削除と繰り上げに明細書の記載を整合させるためのものであるから、本訂正は全体として上記第2実施例をすべて削除するものといえる。 上記請求項1〜11に係る発明と上記第1実施例及び第2実施例との対応関係をみるに、請求項1では、インク供給口が形成された第1の壁に隣接する第2の壁に回路基板が配置され、該第2の壁は、やはり第1の壁に隣接する第3の壁に対向すると共に、張出部を形成する上端といえる部分を有していて、該第1の壁を上記第1実施例や第2実施例におけるインク供給口が形成された底面に相当するとしたときに、該第2の壁も該底面に相当するとはいえないため、請求項1に係る発明は、インク供給口が形成された底面に回路基板を配置した上記第2実施例を含まず、上記第1実施例のみに対応したものといえる。 また、請求項2に係る発明、請求項1又は請求項2を引用する請求項3〜9に係る発明、及び請求項11に係る発明も、同様の理由で上記第1実施例のみに対応したものといえる。 さらに、請求項10では、インク供給口が形成されているのは容器の底部であり、回路基板が配置されているのは容器の側部であって、「容器の底部」と「容器の側部」が容器の同じ面の部位を示す表現とは言い難く、かつ、該側部は張出部を形成する上端といえる部分を有していて、該底部を上記第1実施例や第2実施例におけるインク供給口が形成された底面に相当するとしたときに、該側部も該底面に相当するとはいえないため、請求項10に係る発明もまた、インク供給口が形成された底面に回路基板を配置した上記第2実施例を含まず、上記第1実施例のみに対応したものといえる。 すなわち、上記請求項1〜11に係る発明は、いずれも上記第1実施例のみに対応したものであり、上記第2実施例を削除する本訂正により影響を受けるものではないから、本訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものではなく、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。 そこで、次に、本訂正が明りょうでない記載の釈明を目的とするものであるのか否かについて検討する。 本訂正は、上記請求項1〜11に係る発明が含まない上記第2実施例に係る記載を削除するだけであるから、形式的には明りょうでない記載の釈明とは言い難い。 しかしながら、上記第2実施例に係る記載は、その記載中に、例えば、段落【0056】に、図面【図16】,【図19】,【図22】などと同様に、インク供給口が形成された底面に回路基板を配置したインクカートリッジを明示する図面【図21】が、「本発明」の他の実施例を示すものである旨の記載があると共に、随所に「実施例」という文言がある一方で、上記請求項1〜11に係る発明に含まれない実施例であることを直接的に示唆する記載もないことなどから、第2実施例が上記請求項1〜11に係る発明に含まれるとの誤解を招きかねないおそれがあるのであり、そのおそれを解消する点において、本訂正は実質的に明りょうでない記載の釈明を目的とする訂正であるということができる。 以上のことから、本訂正は、明りょうでない記載の釈明を目的とし、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。 なお、明りょうでない記載の釈明のみを目的とする場合には独立特許要件の判断を要さない。 3.むすび したがって、本件審判の請求は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第2項乃至第3項の規定に適合する。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 インクカートリッジ (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 インクカートリッジを収容するホルダに装填され、記録ヘッドに連通するインク供給針を介して前記記録ヘッドにインク収容領域のインクを供給するインクカートリッジにおいて、 前記インク収容領域を有する容器は、少なくとも前記インク供給針が挿通されるインク供給口が形成された第1の壁と、前記第1の壁に隣接する第2の壁と、前記第1の壁に隣接し、かつ前記第2の壁と対向する第3の壁とを有し、 前記第2の壁には、前記第3の壁から遠ざかる向きに突出する張出部と、外部制御手段に接続可能な複数の電極が表面に形成され、かつ半導体記憶手段が実装された回路基板とが設けられ、前記張出部は、前記第2の壁の両上端角部近傍にそれぞれ独立して形成されていると共に、前記ホルダからカートリッジを取り出すときに、前記ホルダに形成されたレバーの一部と前記張出部の下面が当接するように形成されているインクカートリッジ。 【請求項2】 インクカートリッジを収容するホルダに装填され、記録ヘッドに連通するインク供給針を介して前記記録ヘッドにインク収容領域のインクを供給するインクカートリッジにおいて、 前記インク収容領域を有する容器は、少なくとも前記インク供給針が挿通されるインク供給口が形成された第1の壁と、前記第1の壁に隣接する第2の壁と、前記第1の壁に隣接し、かつ前記第2の壁と対向する第3の壁とを有し、 前記第2の壁には、前記第3の壁から遠ざかる向きに突出する張出部と、外部制御手段に接続可能な複数の電極が表面に形成され、かつ半導体記憶手段が実装された回路基板とが設けられ、 前記張出部は、前記第2の壁の一方の上端角部から他方の上端角部に延びる連続体として形成されていると共に、前記ホルダからカートリッジを取り出すときに、前記ホルダに形成されたレバーの一部と前記張出部の下面が当接するように形成されているインクカートリッジ。 【請求項3】 前記第1の壁と第2の壁とが略直交している請求項1に記載のインクカートリッジ。 【請求項4】 前記張出部が、前記インク供給口の中心線を含み、前記第2の壁と直交する平面に対して対称となるように形成されている請求項1、または請求項2に記載のインクカートリッジ。 【請求項5】 前記容器に単一種類のインクが収容されている請求項2に記載のインクカートリッジ。 【請求項6】 前記容器に複数のインク収容領域が形成され、前記インク収容領域に異なる種類のインクがそれぞれ収容されている請求項1に記載のインクカートリッジ。 【請求項7】 前記張出部の、前記インク供給口に、前記張出部と前記第2の壁とを接続するリブが形成されている請求項1または2に記載のインクカートリッジ。 【請求項8】 前記第1の壁に形成された前記インク供給口が前記第2の壁の側に偏した位置に形成されている請求項1または2に記載のインクカートリッジ。 【請求項9】 前記張出部は、前記回路基板の複数の電極が形成された面に対して前記第3の壁から遠ざかる向きに略垂直に突出するように形成されている請求項1または2に記載のインクカートリッジ。 【請求項10】 記録ヘッドに連通するインク供給針を介して前記記録ヘッドにインク収容領域のインクを供給するインクカートリッジにおいて、 前記インク収容領域を有する容器の底部に形成された前記インク供給針が挿通されるインク供給口と、前記容器の側部の前記インク供給口近傍に形成され、かつ外部制御手段に接続可能な複数の電極が表面に形成され、かつ半導体記憶手段が実装された回路基板と、前記回路基板の電極が形成された面に対して突出するように前記容器の側部に形成された張出部とを備え、 前記張出部は、前記第2の壁の両上端角部近傍から突出するよう形成されていると共に、前記ホルダからカートリッジを取り出すときに、前記ホルダに形成されたレバーの一部と前記張出部の下面が当接するように形成されているインクカートリッジ。 【請求項11】 往復動するキャリッジ上に設けられたホルダに装填され、記録ヘッドに連通するインク供給針を介して前記記録ヘッドにインク収容領域のインクを供給するインクカートリッジにおいて、 前記インク収容領域を有する容器は、少なくとも前記インク供給針が挿通されるインク供給口が形成された第1の壁と、前記第1の壁に隣接し、キャリッジの移動方向と平行な位置関係になる第2の壁と、前記第1の壁に隣接し、かつ前記第2の壁と対向する第3の壁とを有し、前記第2の壁には、前記第3の壁から遠ざかる方向に上端角部近傍から突出する張出部と、半導体記憶素子が実装されると共に、該半導体記憶素子と外部制御手段とを接続可能とする複数の電極が上下に千鳥状に配設された回路基板とが設けられ、 前記張出部は、前記ホルダからカートリッジを取り出すときに、前記ホルダに形成されたレバーの一部と前記張出部の下面が当接するように形成されているインクカートリッジ。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【技術分野】 本発明は、ノズル開口からインク滴を吐出しながら記録媒体に印刷を行う記録装置のキャリッジに着脱可能に搭載されるインクカートリッジに関する。 【0002】 【従来技術】 インクジェット式記録装置は、印刷データに対応して駆動信号を圧電振動子や発熱手段等に供給し、圧電振動子や発熱手段等で発生したエネルギによりインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させる記録ヘッドと、これにインクを供給するためのインクを収容したインクカートリッジを備えている。 【0003】 そして、印字品質は、記録ヘッドの解像度で決まる他、インクの粘度や、記録媒体上での滲み具合等に大きく左右されるため、印字品質の向上をめざしてインク特性の改善や、また同一のインクであってもインク特性に適した記録ヘッドの駆動方法の改善が行われ、さらにはノズル開口の目詰まりを防止するための空吐出の周期や、キャッピング状態で強制吐出させる等のメンテナンス条件の改善が図られている。 【0004】 このようにインクの特性ばかりでなく、インクの特性と記録ヘッドの駆動方法等とが一体となった時に初めて記録装置としての印字品質が向上する。このような技術開発による成果は、新しく製造されるインクジェット式記録装置に盛り込むことができるとしても、製造業者を離れた記録装置への適用は、記録装置を製造元に持ち込んで制御データを記録した記憶手段の交換を必要とするから、コストや手間等を考慮すると実用的には不可能に近い。 【0005】 このような問題に対処するため、例えば特許第2594912号公報に見られるように、インクカートリッジに半導体記憶手段とこれに接続する電極を配置するとともに、記録装置本体側にも電極群を配置し、半導体記憶手段に格納されているデータを読み出し、このデータに基づいて記録動作を制御する記録装置が提案されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、ユーザによる乱暴なインクカートリッジの着脱操作により記憶手段や接点が破損すると、記録動作が不可能になる等の問題がある。 本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、インクカートリッジの不適切な着脱操作に拘リ無く、インクに関するデータの読み出し不良を可及的に防止することができるインクカートリッジを提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】 このような課題を達成するために発明は、インクカートリッジを収容するホルダに装填され、記録ヘッドに連通するインク供給針を介して前記記録ヘッドにインク収容領域のインクを供給するインクカートリッジにおいて、前記インク収容領域を有する容器は、少なくとも前記インク供給針が挿通されるインク供給口が形成された第1の壁と、前記第1の壁に隣接する第2の壁と、前記第1の壁に隣接し、かつ前記第2の壁と対向する第3の壁とを有し、前記第2の壁には、前記第3の壁から遠ざかる向きに突出する張出部と、外部制御手段に接続可能な複数の電極が表面に形成され、かつ半導体記憶手段が実装された回路基板とが設けられ、前記張出部は、前記第2の壁の両上端角部近傍にそれぞれ独立して形成されていると共に、前記ホルダからカートリッジを取り出すときに、前記ホルダに形成されたレバーの一部と前記張出部の下面が当接するように形成されている。 【0008】 【作用】 インクカートリッジを記録装置に着脱する際に、張出部により回路基板が保護されて回路基板やこれに形成されている電極の破損を防止する。また、回路基板が設けられている第2の外壁面の上端の両角部には張出部が存在するので、インクカートリッジを確実に引き出すことができる。 【0009】 【発明の実施態様】 図1は、本発明のインクジェット式記録装置の一実施例を、印刷機構部について示すものであって、タイミングベルト1を介して駆動モータ2に接続されたキャリッジ3には、上面に後述するブラックインクを収容したブラック用インクカートリッジ40と、カラーインクを収容したカラー用インクカートリッジ50とをそれぞれ格納するホルダ4が形成され、また下面には各インクカートリッジからインクの供給を受ける記録ヘッド5が設けられている。 【0010】 図2はキャリッジの一実施例を、ホルダ部とヘッド部に分解して示すものであり、また図3は、ブラック用インクカートリッジ40のインク供給口44での断面構造を示すものである。 【0011】 記録ヘッド5に連通するインク供給針6、7は、装置の奥側、つまり図中タイミングベルト1側に位置するようにキャリッジ3の底面に垂直に植設されている。ホルダ4を形成する垂直壁のうち、インク供給針6、7の近傍側で対向する垂直壁8の上端には軸9、10により回動可能にレバー11、12が取付けられている。レバー11、12の自由端側に位置する壁13は、底辺部が垂直部13aを有し、また上部領域が上方に拡開する斜面部13bとなるように形成されている。 【0012】 レバー11、12は、後述するインクカートリッジ40、50の上端の張出部46、56に係合する突起14、15が、それぞれのレバー11、12の本体に対してほぼ直角となるように軸9、10の近傍から延長して形成され、またホルダ4の斜面部13bに形成された鈎部16、17に弾性的に係合するフック部18、19が形成されている。 【0013】 そして各レバー11、12の裏面、つまりインクカートリッジ40の蓋体43に対向する面には、インクカートリッジ40が正規の位置にセットされたとき、図4に示したように各インクカートリッジ40、50の少なくともインク供給口44、54に対向する領域を弾圧する弾性部材20、21が設けられている。 【0014】 これら弾性部材20、21は、インクカートリッジ40、50の蓋体43、53に対して0.5以上の摩擦係数を備えた材料、例えばゴム硬度10°乃至70°のゴムや、発泡材料、フエルト材、さらにはゲル材が用いられている。 【0015】 また、インク供給針側に位置する垂直壁8には、上部が開放された窓22、23が形成され、各窓を形成する垂直壁22a、23a、及び底面22b、23bには、連続する溝22c、23cが形成されていて、これらの溝22c、23cに接点機構24、25が挿入、固定されている。 【0016】 接点機構24、25は、ほぼ同一の構造となるように構成されているので、一方の接点機構24について説明する。図5(a)、(b)に示したようにほぼ一定のピッチで、深さが異なる2種類のスリット26、26’が形成され、両側に弾性変形可能な爪27を備えた基体28に、各スリット26、26’に導電性と弾性を備えた接点形成部材29、29’を填め込んで構成されている。これら接点形成部材29、29’は、それぞれが高低に位置し、かつ基体28の表面側及び裏面側に露出するように固定されている。 【0017】 接点機構24、25をこのように構成することにより、回路基板30を基台32の垂直壁34の前方に嵌め込むことにより、接点形成部材29、29’の一方の面に露出している領域29a、29’aが、回路基板30の電極に弾性的に接触し、また他方の面に露出している領域29b、29’bが、インクカートリッジ40、50の後述する回路基板30の電極に弾性的に接触して導電関係を形成する。 【0018】 一方、記録ヘッド5は、インク供給針6、7とともに略L字型に構成された基台32の水平部33を介してホルダ4の底面に固定されている。基台32の垂直壁34には接点機構24、25と対向する領域に窓35、36が穿設されていて、その前方側に前述の回路基板30を保持している。 【0019】 回路基板30は、これに形成されている電極60が接点機構24、25を介してコンタクトを形成し、フレキシブルケーブル37(図1)を介して制御手段38に接続されている。 【0020】 図6(a)、(b)は、それぞれ前述のブラックインク用、及びカラーインク用のインクカートリッジ40、50の一実施例を示すものであって、ほぼ直方体として形成された容器41、51にインクを含浸させた多孔質体42を収容し、上面を蓋体43、53により封止されている。 【0021】 容器41、51の底面には、ホルダ4に装填されたときインク供給針6、7に対向する位置にインク供給口44、54が形成され、またインク供給口側の垂直壁45、55の上端には、レバー11、12の突起14、15に係合する張出部46、56、56が一体に形成されている。ブラック用のインクカートリッジ40の張出部46は、一端から他端まで連続体として、またカラー用のインクカートリッジ50の張出部56、56は、両側に位置するように個別に形成され、さらに下面と壁45、55との間に三角形状のリブ47、57が形成されている。なお、図中符号59は、誤挿入防止用の凹部を示す。 【0022】 またインク供給口側の垂直壁45、55のインク供給口形成側には、それぞれのカートリッジ40、50の幅方向の中心に位置するように凹部48、58が形成され、ここに回路基板31、31が装着されている。 【0023】 回路基板31は、図7(a)に示したようにインクカートリッジに取付けられたとき表面となる側の、前述の接点機構24の接点形成部材29、29’と対向する位置に、カートリッジの挿入方向に複数段、この実施例では2段にグループ化されて電極60、60、60‥‥が形成されている。 【0024】 また回路基板31の裏面にはこれら電極60に接続するように半導体記憶手段61が実装され、必要に応じて耐インク性材料によりモールドされて非露出状態とされている。半導体記憶手段61は、これが設けられるインクカートリッジ40、50に収容されているインク量や、製造年月日、商標等をデータとして格納し、また必要に応じて記録装置本体から伝送されたメンテナンス状況等のデータを格納するものである。なお、図中符号60’は、製造工程でチェック用に使用される電極を示す。 【0025】 この回路基板31に形成されている電極60のうち、サイズの小さな電極60-1(図7(c))は、高さH1が1.8mm、幅W1が1mmであり、また大きな電極60-2は高さH2が1.8mm、幅W2が3mmである。特にサイズの小さい電極60-1を、インクカートリッジ40、50の挿入方向が他の方向よりも長い矩形状として形成することにより、電極の幅W1を可及的に抑えつつ、インクカートリッジ40、50とホルダ4との間に浮きΔhが生じても(図11(c))、接点形成部材29、29とのコンタクトを確保することができる。 【0026】 このように半導体記憶手段61が実装された回路基板31は、少なくとも1つの貫通孔31aや、凹部31bが形成されており、またインクカートリッジ40、50の取付け面である垂直壁45、55には貫通孔31a、凹部31bと共同して位置決めをなす突起45a、45b、55a、55bと、回路基板31の側面に弾接するリブ、または爪などの張出部45c、45d、55c、55dが、カートリッジの挿入方向の、インク供給口44、54に近い面に、回路基板31の垂直方向に形成されている。 【0027】 これにより、半導体記憶手段61を突起45a、45b、55a、55bにより位置規制しながら、カートリッジ40、50の壁45、55に押し付けることにより、リブ45c、45d、55c、55dに係合させて簡単に装着することができる。これにより、ネジ止め穴形成用にカートリッジを無用に厚くする必要がなく、充分な量のインクの充填が可能となり、また比較的作業が面倒なネジ止めではなく、作業の容易な熱カシメが適用できて製造工程を簡素化することができる。 【0028】 この実施例において、レバー11をほぼ垂直な位置まで開いてカートリッジ40を装填すると、インク供給口側に形成されている張出部46が、レバー11の突起14に受け止められ、他端側がホルダ4の斜面部13bに支持されインク供給口側を上方とするように保持される(図8)。 【0029】 この装填時に、インクカートリッジ40が記録装置本体に衝突した場合には、上部の張出部46により回路基板31が保護され、かつ回路基板31が凹部48に収容されているため、回路基板31に直接衝撃が作用することなく破損が防止される。 【0030】 この状態でレバー11を閉めると、突起14が下方に回動してインクカートリッジ40がほぼ装填初期の姿勢を保ちながら降下し、インク供給口44がインク供給針6の先端に接触する(図9)。 【0031】 この状態でレバー11を更に回動させると、カートリッジ40は、インク供給口44の真上を弾性部材20に押されるから、レバー11の長さと、軸9と弾性部材20との間の距離との比率で増幅された押圧力によりインク供給口44がインク供給針6に押し込まれる。そしてレバー11が最後まで押し込まれると、図3に示したようにレバー11は、弾性部材20を介してインクカートリッジ40の蓋体43をインク供給針側に常時弾圧した状態で鈎部16に固定される。 【0032】 これにより、インクカートリッジ40は、そのインク供給口44をインク供給針6に係合した状態で一定圧で弾圧されることになり、印刷中の振動や、記録装置の移動などによる衝撃や振動に関わりなく、インク供給口44がインク供給針6に気密性を保持して係合状態を維持する。 また、回路基板31がインク供給口の近傍の垂直壁45で、かつカートリッジ40の幅方向の中心に位置しているため、回路基板31が固定された垂直壁45は、インク供給口44がインク供給針6に規制される軌跡に可及的に平行に移動する。 【0033】 一方、カートリッジ40の装填時にガタつきが生じてインク供給針6を中心とした回動運動が生じたとしても、回路基板31はインク供給針6の近傍に位置するから、図10に示したようにその回動量αが極めて小さい。 【0034】 これらのことがあいまって、回路基板31は、図11(a)乃至(c)に示したように予め設定された経路を移動して、接点機構24の接点29、29’に規定の順番で、かつ上下にグループ化された順番で接触し、不用意な順番での信号の印加による半導体記憶手段61のデータ消失を防止し、インクカートリッジ40が確実に装着された状態では、接点形成部材29、29’が回路基板31の電極60に弾接し、半導体記憶手段61に格納されているデータの読出しや、また記録装置側のデータを書込むことが可能となる。 【0035】 ところで、インクカートリッジ40、50の装填が終了した段階では、図7(d)、(e)に示した電極のうち、上段のものには接点機構24の接点形成部材29aが、また下段のものには接点形成部材29’aが接触する。そして、下段の中央に配置された電極60-2には2本の接点形成部材29が接触している。 【0036】 この電極60-2に接触する2本の接点形成部材29は、アースに接続されるとともに、これらの間の導通の有無を記録装置側で検出することにより、インクカートリッジ40、50の装着の有無を判定することができる。さらに、この電極60-2は、幅W2が他の電極60-1よりも大きく、かつインク供給口の中心線上に位置するため、接点形成部材29’と確実に接触する。なお、接触不良が確認された場合には、電極60-1、60-2が露出していて、ユーザが簡単に確認できるので、布等で簡単にクリーニングして導通を回復させることができる。 【0037】 インクカートリッジ40のインクが消費された場合には、鈎部16との係合を解いてレバー11を上方に回動させると、その過程でレバー11の突起14がインクカートリッジの張出部46の下方に係合する(図9)。 【0038】 この状態でさらにレバー11を回動させると、インクカートリッジ40がレバー11に引き上げられてインク供給針6との係合が解かれる。レバー11をほぼ垂直な位置まで回動させ切ると、図8に示したようにインクカートリッジ40は、インク供給口側の張出部46をレバー11の突起14に支持された状態で上半部をホルダ4から露出させるので、簡単に取出すことができる。 【0039】 なお、上述の実施例においてインク供給口側だけを押圧するようにしているが、図12(a)(b)に示したようにレバー11の長手方向の2個所に弾性部材100、101を設けたり、または幅広なカラーインク用のカートリッジ50にあってはレバー12の幅方向に分散させて4個所に弾性部材102〜105を設けると一層効果的である。 【0040】 また、図13に示したようにほぼ全面を覆うサイズの弾性部材106、107を装填すると、大きな摩擦力によりカートリッジ40、50をより確実に保持することができる。この場合にはインク供給口側の押圧力が他の領域よりも大きくなるように厚みや、弾性係数を選択しておくのが望ましい。 【0041】 さらには、図14に示したようにホルダ4の底面のほぼ中央領域に、上面を弾圧している弾性部材と同様の弾性部材108、109を載置しておくと、インクカートリッジ40、50のインク供給口44、54とインク供給針6、7の気密性を、振動や衝撃に関わりなく維持することができる。 【0042】 さらには、図15に示したように少なくともインク供給口側が突出した少なくとも一枚の板バネ70を、レバー11の裏面の自由端側に固定してもインクカートリッジ40を、ホルダ内に固定することが可能である。この場合には、板バネ70の自由端70aの側、もしくはインクカートリッジの蓋体に滑り止め等を貼着しておくとより効果的である。 【0043】削除 【0044】削除 【0045】削除 【0046】削除 【0047】削除 【0048】削除 【0049】削除 【0050】削除 【0051】削除 【0052】削除 【0053】削除 【0054】削除 【0055】削除 【0056】削除 【0057】削除 【0058】削除 【0059】削除 【0060】削除 【0061】削除 【0062】 また上述の実施例においては、インクカートリッジに位置決め用の突起を形成して回路基板を位置決めするようにしているが、図16(a)に示したようにインクカートリッジ90の壁面、この実施例ではインク供給口91が形成されている底面92に隣接する壁面93に凹部93aを形成し、この凹部93aに回路基板83を収容、固定するようにしても同様の作用を奏する。 【0063】 そして、必要に応じて図16(b)に示したように一端部94aから剥離可能なフィルム94を貼付して使用開始時まで封止するようにしてもよい。 【0064】 【発明の効果】 以上、説明したように本発明によれば、外部制御手段に接続可能な複数の電極が表面に形成された回路基板と同一の面の挿入方向の上部側の両端に張出部が存在するため、インクカートリッジを記録装置に着脱する際に、張出部により回路基板が保護され回路基板やこれに形成されている電極の破損を防止することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明のインクカートリッジが搭載される記録装置の一実施例を、記録機構を中心として示す図である。 【図2】 同上装置におけるキャリッジの一実施例を示す組立て斜視図である。 【図3】 同上装置におけるキャリッジの一実施例を、本発明のインクカートリッジを装着した状態で示す図である。 【図4】 同上装置におけるキャリッジの一実施例を、本発明のインクカートリッジを装着した状態で示す上面図である。 【図5】 図(a)、(b)は、それぞれ同上キャリッジの接点機構の一実施例を示す図である。 【図6】 図(a)、(b)は、それぞれ本発明のインクカートリッジの一実施例を示す図である。 【図7】 図(a)乃至(c)は、それぞれインクカートリッジに取付けられる回路基板の一実施例を、その表裏の構造、及び電極のサイズについて示す図であり、また図(d)、(e)は、それぞれ接点との接触状態を示す図である。 【図8】 同上インクカートリッジの装填工程を示す図である。 【図9】 同上インクカートリッジの装填工程を示す図である。 【図10】 図は、インク供給針に挿入されたインクカートリッジのインク供給口を中心とする移動量を示す図である。 【図11】 図(a)乃至(c)は、それぞれインクカートリッジの回路基板とホルダの接点との接触過程を示す図である。 【図12】 図(a)、(b)は、それぞれ本発明のインクカートリッジを装着するキャリッジの実施例を示す断面図と上面図である。 【図13】 図(a)、(b)は、それぞれ本発明のインクカートリッジを装着するキャリッジの他の実施例を示す断面図と上面図である。 【図14】 図(a)、(b)は、それぞれ本発明のインクカートリッジを装着するキャリッジの他の実施例を示す断面図と上面図である。 【図15】 本発明の他の実施例を、インクカートリッジを装着した状態で示す断面図である。 【図16】 図(a)(b)は、それぞれ回路基板の取付け形態の他の実施例を示す図である。 【符号の説明】 6、7 インク供給針 29 接点形成部材 31 回路基板 40 ブラック用インクカートリッジ 41、51 容器 42 多孔質体 43、53 蓋体 44、54 インク供給口 46、56 張出部 47、57 リブ 50 カラー用インクカートリッジ 60 電極 60〜1、60〜2 電極 61 半導体記憶手段 【図面】 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審決日 | 2005-01-13 |
出願番号 | 特願2002-186327(P2002-186327) |
審決分類 |
P
1
41・
853-
Y
(B41J)
|
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 湯本 照基 |
特許庁審判長 |
小沢 和英 |
特許庁審判官 |
番場 得造 砂川 克 |
登録日 | 2003-02-28 |
登録番号 | 特許第3402366号(P3402366) |
発明の名称 | インクカートリッジ |
代理人 | 木村 勝彦 |
代理人 | 木村 勝彦 |