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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G09B
管理番号 1115448
審判番号 不服2002-8047  
総通号数 66 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1998-10-13 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2002-05-08 
確定日 2005-04-13 
事件の表示 平成 9年特許願第 96413号「生命体の育成シミュレーション装置」拒絶査定不服審判事件〔平成10年10月13日出願公開、特開平10-274921〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成9年3月31日に出願された特願平9-96413号であって、平成14年4月2日付けで拒絶査定がなされ、これを不服として同年5月8日に審判請求がなされるとともに、同年6月7日付けで手続補正がなされたものである。

2.平成14年6月7日付けの手続補正についての却下の決定

[補正却下の決定]
平成14年6月7日付けの手続補正を却下する。

[理由]

(1)補正事項
平成14年6月7日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)は、特許請求の範囲の請求項10を、本件補正前の「前記検知手段による音や振動の検知は、制御部によりカウントされた入力受付可能時間内であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の生命体の育成シミュレーション装置。」から、「当該本体装置に与えられる外部からの呼び掛けは、制御部によりカウントされた入力受付可能時間内であることを特徴とする請求項1または4ないし8のいずれかに記載の生命体の育成シミュレーション装置。」に補正する補正事項を含むものである。なお、下線は補正箇所を示す。

(2)補正の目的
本件補正前の請求項10は、本件補正前の請求項6乃至8を引用して記載していたが、本件補正後の請求項10は、本件補正後の請求項1又は4乃至8を引用して記載する。すなわち、請求項10を補正する補正事項は、多数項引用形式請求項の引用請求項を増加する補正であり、択一的記載の要素の付加に該当し、かつ実質的に請求項数を増加するものということができるから、特許法第17条の2第4項第2号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものではない。
(必要ならば、「特許・実用新案 審査基準」の「第3部 明細書又は図面の補正」を参照。当該箇所には、特許請求の範囲の減縮に該当しない具体例として「択一的記載の要素の付加」が例示され、また、特許請求の範囲の減縮に該当する具体例として「多数項引用形式請求項の引用請求項を減少」が例示されている。)
また、当該補正事項が、特許法第17条の2第4項第1号に規定する「請求項の削除」、同条第4項第3号に規定する「誤記の訂正」、同条第4項第4号に規定する「明りようでない記載の釈明」を目的とするものでもない。

(3)補正却下の決定のむすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第4項各号に掲げる事項を目的としないものであり、特許法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定によって却下すべきものである。

3.本願発明について
平成14年6月7日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項6に係る発明(以下、同項記載の発明を「本願発明」という。)は、平成14年3月18日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項6に記載された事項により特定される以下のとおりのものである。

「下記の要件を備えてなることを特徴とする生命体の育成シミュレーション装置。
(イ)生命体の育成に係る処置を入力する入力手段を有すること。
(ロ)前記生命体を表示する表示部を有すること。
(ハ)前記生命体の育成に係る制御データを記憶した記憶部を有すること。
(ニ)前記入力手段から育成に係る処置を入力したときに、これと対応する制御データを前記記憶部から読み取り当該読み取った制御データに基づいて生命体の育成に係る制御を行う制御部を有すること。
(ホ)前記制御部は、前記表示部から生命体の表示をランダムに隠匿する隠匿手段を有すること。
(ヘ)外部から、所定の周波数帯による音または音声、あるいは装置本体を叩く音や振動による呼び掛けを検知する検知手段を有すること。
(ト)前記制御部は、前記生命体が隠匿されている状況下で外部からの呼び掛けを検知したときに、当該生命体を前記表示部に表示して隠匿を解除する解除手段を有すること。」

(1)引用刊行物
原査定の拒絶の理由に引用された、本願出願前日本国内において頒布された刊行物である、特開平7-160853号公報(以下、「引用例」という。)には、次の事項が記載または図示されている。

ア.特許請求の範囲
「【請求項2】生物の成長を表わした複数の画像データを記憶する画像記憶手段と、
この画像記憶手段に記憶された複数の画像データのうち何れかの画像データを表示する表示手段と、
前記生物を成長させるための複数種類の要素をそれぞれ異なる量に対応付けて記憶する要素記憶手段と、
この要素記憶手段に記憶された複数種類の要素それぞれの量を選択する要素量選択手段と、
この要素量選択手段による複数要素それぞれの選択量及び前記表示手段に表示されている画像データに応じて前記画像記憶手段に記憶されている複数の画像データのうち何れかの画像データを選択する画像選択手段と、
この画像選択手段により選択された画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を具備したことを特徴とする画像表示装置。」

イ.段落番号0001〜0004
「【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子式の手帳や電子ゲーム器等の電子機器において、動物や植物等、生物の成長過程を画像として表示する画像表示装置に関する。・・・
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記のように考えられる画像表示装置では、生物の成長過程を画像として見ることはできるものの、実際にどのような条件が与えられた場合にどの程度成長するか等、現実的な感覚で成長させ表示することはできないため、例えば動植物の育て方を実習するには、本物の動植物を飼育しなければならず、大掛りなセットが必要になる問題がある。
本発明は前記課題に鑑みなされたもので、動物や植物等の生物を、現実的な感覚で成長させて表示することが可能になる画像表示装置を提供することを目的とする。」

ウ.段落番号0013〜0022
「【実施例】以下図面により本発明の第1実施例について説明する。図1は本発明の画像表示装置を搭載した第1の電子手帳の電子回路の構成を示すブロック図である。
この第1の電子手帳は、CPU(中央処理装置)11を備えている。前記CPU11は、キー入力部12からのキー操作信号に応じて起動されるROM13に予め記憶されたシステムプログラムに従って回路各部の動作制御を司るもので、このCPU11には、キー入力部12、ROM13、RAM14の他、表示駆動回路15を介して液晶表示部16が接続される。
前記キー入力部12には、・・・検索データの選択を数値指定により行なうための文字キー12aやテンキー12bが設けられると共に、・・・画像表示モードではROM13に予め記憶された植物を成長させるための複数種類の要素データ(水、光、肥料)を検索表示する際に操作される「検索」キー12d、・・・画像表示モードでは前記「検索」キー12dの操作により表示された要素データそれぞれの量を前記テンキー12bにより数値指定して選択した後に該選択量に応じた各要素を植物に与える際に操作される「書込み」キー12e等が設けられる。
前記ROM13には、CPU11を制御動作させるためのシステムプログラムの他、生物を成長させるための要素画像データ、及び植物の成長過程に対応する複数の植物画像データが予め記憶される。
図2は前記第1の電子手帳のROM13に予め記憶される要素画像データを示す図である。すなわち、ROM13に記憶される要素画像データとしては、3種類の要素キャラクタデータ(水、光、肥料)がそれぞれ異なる量「無量(1)、少量(2)、普通(3)、多量(4)」に対応付けられてビットマップデータとして記憶される。
図3は前記第1の電子手帳のROM13に予め記憶される植物画像データを示す図である。すなわち、ROM13に記憶される植物画像データとしては、「M=0〜5」でアドレスされる6段階の植物成長過程に応じた植物キャラクタデータがビットマップデータとして記憶される。
図4は前記第1の電子手帳のRAM14に備えられるレジスタの構成を示す図である。すなわち、前記RAM14には、・・・液晶表示部16に表示させるべき被表示データがイメージデータとして書込まれる表示レジスタ14b、・・・前記ROM13に記憶される植物キャラクタデータ(図3参照)のアドレスを示す植物アドレスレジスタM、及び画像表示モードにおける「書込み」キー12eの操作に伴ない選択設定された各要素量に対応する数値データが格納される水量レジスタ14c、光量レジスタ14d、肥料量レジスタ14eが備えられる。
前記液晶表示部18には、・・・画像表示モードでは、「検索」キー12dの操作に応じてROM13から読出された各要素毎のキャラクタデータか、あるいはRAM14の植物アドレスレジスタMにて示される植物アドレスに応じてROM13から読出された何れか1つの成長過程にある植物キャラクタデータが表示される。
ここで、前記RAM14内の植物アドレスレジスタMには、前記画像表示モードにおける「書込み」キー12eの操作により水量レジスタ14c、光量レジスタ14d、肥料量レジスタ14eにそれぞれセットされた各要素量に応じた成長度に対応する何れか1つの植物アドレス“0”〜“5”が選択されてセットされる。」

エ.段落番号0047
「したがって、前記構成の第1の電子手帳によれば、予めROM13に記憶された第1〜第6成長度「M=0〜5」の植物キャラクタの1つを液晶表示部16に表示させた後、同ROM13に記憶されている植物成長要素(水、光、肥料)の各キャラクタを表示させ、そのそれぞれの量をキー入力部12で数値指定して選択すると、その選択量に応じた各要素量がRAM14内の水量レジスタ14c、光量レジスタ14d、肥料量レジスタ14eにセットされ、この量選択された各成長要素が前記予め表示されたある成長度の植物キャラクタに与えられた場合の新たな成長度に対応する植物キャラクタが前記ROM13から選択されて表示されるので、植物の成長過程を画像として見れるだけでなく、実際にどのような条件が与えられた場合にどの程度成長するか等、現実的な感覚で成長させ表示することができ、例えば本物の植物を飼育しなくても、植物の育て方を容易に実習することができる」

オ.段落番号0081
「前記各実施例では、植物の成長過程を表示する構成としたが、犬や猫等の動物の成長過程も同様にして表示してもよい。」

これらア.〜オ.を含む引用例の全記載並びに図示からみて、引用例には、以下の発明が記載されているものと認める(以下、「引用発明」という。)。

「生物の成長を表わした複数の画像データを記憶する画像記憶手段と、
この画像記憶手段に記憶された複数の画像データのうち何れかの画像データを表示する表示手段と、
前記生物を成長させるための複数種類の要素をそれぞれ異なる量に対応付けて記憶する要素記憶手段と、
この要素記憶手段に記憶された複数種類の要素それぞれの量を選択する要素量選択手段と、
この要素量選択手段による複数要素それぞれの選択量及び前記表示手段に表示されている画像データに応じて前記画像記憶手段に記憶されている複数の画像データのうち何れかの画像データを選択する画像選択手段と、
この画像選択手段により選択された画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を具備したことを特徴とする画像表示装置。」

(2)対比
本願発明と引用発明を対比する。

(a)引用発明における「生物」及び「表示手段」は、それぞれ本願発明における「生命体」及び「表示部」に相当する。また、引用発明における「画像表示装置」は、上記(1)イ.の記載からみて、動物や植物等の生物を現実的な感覚で成長させて表示する装置であるから、本願発明における「生命体の育成シミュレーション装置」に相当する。

(b)引用発明における「複数の画像データ」は、上記(1)ウ.の記載(「ROM13には、・・・植物の成長過程に対応する複数の植物画像データが予め記憶される。」)からみて、それぞれが生物の異なる成長過程を示すものである。それ故、引用発明における「複数の画像データのうち何れかの画像データを選択する」とは、生物の成長過程を異なる段階に移行させることであるから、本願発明における「生命体の育成に係る制御を行う」ことに相当する。

(c)引用発明における「要素量選択手段」は、これによって選択された「複数種類の要素それぞれの量」に応じて一つの画像データが選択されるのであるから、生物の成長過程を異なる段階に移行させるための入力手段ということができ、本願発明における「生命体の育成に係る処置を入力する入力手段」に相当する。

(d)引用発明における「画像選択手段」は、「要素量選択手段による複数要素それぞれの選択量」及び「表示手段に表示されている画像データ」に応じて「複数の画像データのうち何れかの画像データ」を選択するものである。そして、当該選択を行うためには、当然ながら「複数要素それぞれの選択量及び表示手段に表示されている画像データ」と「複数の画像データのうち何れかの画像データ」との対応関係が、例えばテーブル等によって予め設定されていなければならない。そうすると、引用発明の「画像選択手段」は、「要素量選択手段による複数要素それぞれの選択量」(本願発明における「生命体の育成に係る処置」に相当。)が選択されたとき、表示手段に表示されている画像データ及び予め設定された対応関係に基づいて「複数の画像データのうち何れかの画像データを選択する」(本願発明における「生命体の育成に係る制御を行う」に相当。)ものということができる。
それ故、引用発明における、「複数要素それぞれの選択量及び表示手段に表示されている画像データ」と「複数の画像データのうち何れかの画像データ」との対応関係は、本願発明における「生命体の育成に係る制御データ」に相当する。また、引用発明における「この要素量選択手段による複数要素それぞれの選択量及び表示手段に表示されている画像データに応じて・・・複数の画像データのうち何れかの画像データを選択する画像選択手段」は、本願発明における「入力手段から育成に係る処置を入力したときに、これと対応する生命体の育成に係る制御データ・・・に基づいて生命体の育成に係る制御を行う制御部」に相当する。

したがって、両者は、
「下記の要件を備えてなることを特徴とする生命体の育成シミュレーション装置。
(イ)生命体の育成に係る処置を入力する入力手段を有すること。
(ロ)前記生命体を表示する表示部を有すること。
(ハ)前記入力手段から育成に係る処置を入力したときに、これと対応する前記生命体の育成に係る制御データに基づいて生命体の育成に係る制御を行う制御部を有すること。」
において一致し、次の点で一見相違する。

[相違点1]
本願発明では、生命体の育成に係る制御データを記憶した記憶部を有しているのに対して、引用発明では、テーブル等によって予め設定される対応関係(本願発明における「生命体の育成に係る制御データ」に相当。)を記憶した記憶部を有するか否かが不明な点。

[相違点2]
本願発明では、制御部が生命体の表示をランダムに隠匿する隠匿手段を有し、かつ、生命体が隠匿している状態で外部から所定の周波数帯による音または音声、あるいは装置本体を叩く音や振動による呼びかけを検知手段により検知すると当該隠匿を解除するのに対して、引用発明では、生命体の隠匿を行う手段を有しない点。

(3)判断
上記相違点について検討する。

相違点1について
装置の作動に必要なプログラムや参照すべきデータを当該装置に設けた記憶手段に記憶させることは、明文の記載がなくとも当業者にとって自明のことであるから、引用発明においても、「複数要素それぞれの選択量及び表示手段に表示されている画像データ」に基づいて「複数の画像データのうち何れかの画像データ」を選択するために予め設定された対応関係を記憶する記憶手段を当然に有するはずである。実際、引用例には「ROM13には、CPU11を制御動作させるためのシステムプログラムの他、生物を成長させるための要素画像データ、及び植物の成長過程に対応する複数の植物画像データが予め記憶される。」との記載がある(上記(1)ウ.参照。)。
したがって、この点について両者の間に実質的な差異はない。

相違点2について
まず、成長過程を模擬する生物として犬や猫を選択することは、引用例における上記(1)イ.およびオ.の記載をみても明らかなように極めて普通の事項であり、設計事項に属するものである。
次に、引用例の上記(1)イ.にも記載されているように、引用発明は、電子式の手帳や電子ゲーム器等の電子機器において、例えば動植物の育て方を模擬的に実習することを目的として生物の成長過程を画像として表示するものである。ところで、実際の動植物を成長させるためには相当の労力及び根気を必要とする。模擬的な実習といえども、実際の体験をしているかのような現実的な感覚を持たせるためには、一定程度の労力及び根気を操作者に求めることは当然のことといえる。しかしながら、労力及び根気のみだけが必要となれば操作者は飽きてしまい長続きせず、動植物の育て方を模擬的に実習するという所期の目的を達成できないことも明らかであるから、教育・実習用装置では娯楽性を付加し操作者の興味・関心を持たせることが常套手段となっている。
また、本願発明及び引用発明と同じ生命体の育成シミュレーション装置において、本願出願以前に請求人が発売していた「たまごっち」のように、装置内の生命体が「食事」や「排泄」といった基本的な行動以外の「遊び」を要求することによって娯楽性が付加されることは、従来周知(必要ならば、「ゲーム批評Vol.13」第4巻第1号通巻第16号、マイクロデザイン出版局、平成9年1月31日発行、第34ページ〜第35ページ参照。)である。
そうすると、生命体の育成シミュレーション装置である引用発明において、成長過程を模擬する生物として犬や猫を選択したときに上記周知技術を採用し、これら犬や猫が「食事」や「排泄」といった基本的な行動以外の行動をシミュレーション装置のプログラムとして組み込むことにより娯楽性を付加し、操作者の興味・関心を持たせることは、当業者であれば容易に想到できることと言わざるを得ない。
そして、犬(特に室内犬)や猫などは、首輪によって行動範囲が限定されない場合が多く、飼い主が思いもよらない場所で活動していたり、家具の後ろや寝具の下に隠れたりすることもあるため、飼い主が姿の見えない犬や猫に音声で呼び掛けて居場所を探すことが日常的な光景となっているのであるから、この犬や猫が隠れたり、飼い主の呼び掛けによって出現したりする行動をプログラムとして組み込むよう選択することは設計事項である。また、実際の犬や猫は時間を決めて行動するものではないから、姿が見えない状況をシミュレーションの中に取り入れる際には当該状況がランダムに出現するよう設定しなければならないことは自明であるし、操作者の呼び掛けを検知する検知手段も必要であるところ、引用発明の「要素量選択手段」を兼用することも不可能ではないが、実際の呼びかけである音声を検知すればより一層現実的な感覚を持たせ得ることも明らかである。
したがって、引用発明における生物として犬または猫を選択し、これら犬または猫がランダムに隠れ、かつ、操作者の音声による呼び掛けを検知手段が検知したときには隠れていた犬又は猫を出現させるようにすることは、当業者であれば容易に想到できることである。

そして、本願発明の作用効果も引用発明および周知技術から当業者が予測できる範囲のものであるから、本願発明は、引用発明および周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(4)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明および周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
本願発明が特許法29条2項の規定により特許を受けることができないから、本願のその余の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶を免れない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2005-02-08 
結審通知日 2005-02-14 
審決日 2005-02-25 
出願番号 特願平9-96413
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G09B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 植野 孝郎  
特許庁審判長 砂川 克
特許庁審判官 津田 俊明
谷山 稔男
発明の名称 生命体の育成シミュレーション装置  
代理人 高田 修治  
代理人 高田 修治  

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