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審決分類 審判 査定不服 4項4号特許請求の範囲における明りょうでない記載の釈明 特許、登録しない。 H04M
審判 査定不服 特174条1項 特許、登録しない。 H04M
審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 H04M
審判 査定不服 4項3号特許請求の範囲における誤記の訂正 特許、登録しない。 H04M
管理番号 1115770
審判番号 不服2002-22560  
総通号数 66 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1997-10-21 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2002-11-21 
確定日 2005-04-28 
事件の表示 平成 8年特許願第 85434号「情報処理制御装置」拒絶査定不服審判事件〔平成 9年10月21日出願公開、特開平 9-275450〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成8年4月8日の出願であって、平成14年10月16日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成14年11月21日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、平成14年12月24日付けで手続補正がなされたものである。

2.平成14年12月24日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成14年12月24日付けの手続補正を却下する。

[理由]
(1)補正の内容
平成14年12月24日付けの手続補正(以下、「本件手続補正」という。)の内容は、特許請求の範囲の請求項1,2の記載を、
「【請求項1】固定局と移動局との間の通信を行う情報処理制御装置であって、前記移動局側の情報処理制御装置は、前記固定局から異なるメディアを含む各種受信データファイルを受信すると、その旨若しくは情報内容の一部を音声メディア形式により統一して通知することを特徴とする情報処理制御装置。
【請求項2】固定局と移動局との間の通信を行う情報処理制御装置であって、前記移動局側の情報処理制御装置は、前記固定局から異なるメディアを含む各種受信データファイルを受信すると、その旨若しくは情報内容の一部をテキスト及び/又はグラフィクス形式により統一して前記情報処理制御装置に接続された表示機器に表示することを特徴とする情報処理制御装置。」(平成13年11月6日付け手続補正書に基づくもの、なお、平成14年8月29日付けの手続補正は、原審で却下されている。)というものから、
「【請求項1】固定局と移動局との間の通信を行う情報処理制御装置であって、前記移動局側の情報処理制御装置は、前記固定局から異なるファイル形式のデータファイルを受信すると、その情報内容の一部を音声メッセージ形式に変換して通知することを特徴とする情報処理制御装置。
【請求項2】固定局と移動局との間の通信を行う情報処理制御装置であって、前記移動局側の情報処理制御装置は、前記固定局から異なるファイル形式のデータファイルを受信すると、その情報内容の一部をテキスト及びグラフィクス形式に変換して前記情報処理制御装置に接続された表示機器に表示することを特徴とする情報処理制御装置。」
というものに補正することを含むものである。

(2)補正内容の検討
上記した本件手続補正の内容について検討すると、補正前の請求項1,2の記載中の「異なるメディアを含む各種受信データファイル」を「異なるファイル形式のデータファイル」に変更することは、「異なるファイル形式」といった場合、同一のメディアの異なるファイル形式(例えば、「テキストデータファイル」という同一のメディアのファイルでも、ファイル形式“xxxx.txt”や“xxxx.doc”等といった異なるファイル形式のものが存在する。)を含むことから、「異なる」対象物の概念を変更するものであり、「異なるメディア」との記載を「異なるファイル形式」との記載に変更することは、「メディア」の意味内容を釈明することや、「メディア」の概念を下位概念に減縮することには該当しない。
また、上記補正前の「異なるメディア」との記載は、発明の詳細な説明にも記載されていた事項であり、「異なるメディア」との記載を「異なるファイル形式」との記載に変更することが誤記の訂正に該当するものとも認められない。
さらに、上記補正が請求項の削除にも該当しないことは、明らかである。
したがって、上記補正は、特許法第17条の2第4項第1号の請求項の削除、第2号の特許請求の範囲の減縮、第3号の誤記の訂正、第4号の明りょうでない記載の釈明のいずれを目的としたものとも認められない。

(3)むすび
したがって、本件手続補正は、特許法第17条の2第4項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項で準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。
よって、結論のとおり決定する。

3.補正却下の決定を踏まえた検討
(1)手続の経緯・本願発明
平成14年3月20日付けの手続補正は、上記のとおり却下され、平成14年8月29日付けの手続補正は、原審において平成14年10月16日付けで却下されているので、本願は、平成13年11月6日付けの手続補正に基づく「情報処理制御装置」に関するものと認められる。

(2)原査定の理由
一方、原査定の拒絶の理由Aの概要は、次のとおりである。
「平成13年11月6日付けでした手続補正は、下記の点で願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。

平成13年11月6日付けの手続補正書によって補正された明細書の請求項2第2〜5行、及び、段落【0009】第2〜5行に、「移動局側の情報処理装置は、前記固定局から異なるメディアを含む各種受信データファイルを受信すると、その旨若しくは情報内容の一部をテキスト及び/又はグラフィクス形式により統一して前記情報処理制御装置に接続された表示機器に表示する」なる記載がある。
しかしながら、出願当初の明細書と図面には、移動局側の情報処理装置が、固定局から異なるメディアを含む各種受信データファイルを受信すると、その旨若しくは情報内容の一部を「テキスト及びグラフィクス形式」により統一して前記情報処理制御装置に接続された表示機器に表示する旨の記載はあるが、上記補正後の記載のように、移動局側の情報処理装置は、前記固定局から異なるメディアを含む各種受信データファイルを受信すると、その旨若しくは情報内容の一部を「テキスト又はグラフィクス形式」により統一して前記情報処理制御装置に接続された表示機器に表示する点は記載されていなく、また、その点が、本願の明細書と図面の記載からみて自明の事項であるとも認められない。
したがって、上記手続補正は、新規事項を追加するものである。」

(3)当審の判断
出願当初の明細書と図面における、移動局側の情報処理装置が、固定局から異なるメディアを含む各種受信データファイルを受信すると、その旨若しくは情報内容の一部を「テキスト及びグラフィクス形式」により統一して前記情報処理制御装置に接続された表示機器に表示する旨の記載は、その表示の仕方を「テキスト形式」及び「グラフィクス形式」の双方の形式を用いた表示の仕方とすると解されるのに対し、平成13年11月6日付けの手続補正書によって補正された「移動局側の情報処理装置は、前記固定局から異なるメディアを含む各種受信データファイルを受信すると、その旨若しくは情報内容の一部をテキスト及び/又はグラフィクス形式により統一して前記情報処理制御装置に接続された表示機器に表示する」なる記載は、その表示の仕方を「テキスト形式」又は「グラフィクス形式」のどちらか一方の形式を用いた表示の仕方とすることを含むものと解される。
してみると、表示の仕方を「テキスト形式」及び「グラフィクス形式」の双方の形式を用いた表示の仕方から「テキスト形式」又は「グラフィクス形式」のどちらか一方の形式を用いた表示の仕方を含むものに変更することは、願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてした補正であるとは認められない。

(4)むすび
したがって、平成13年11月6日付けの手続補正書による補正は、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2005-02-22 
結審通知日 2005-03-01 
審決日 2005-03-14 
出願番号 特願平8-85434
審決分類 P 1 8・ 572- Z (H04M)
P 1 8・ 55- Z (H04M)
P 1 8・ 573- Z (H04M)
P 1 8・ 574- Z (H04M)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 山田 洋一岩井 健二  
特許庁審判長 武井 袈裟彦
特許庁審判官 長島 孝志
衣鳩 文彦
発明の名称 情報処理制御装置  
代理人 西山 雅也  
代理人 土屋 繁  
代理人 石田 敬  

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