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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) H04B
管理番号 1116892
審判番号 不服2004-18074  
総通号数 67 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2004-08-05 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2004-09-02 
確定日 2005-05-12 
事件の表示 特願2004- 45173「電灯線ネットワークシステムに対する通信設定方法および通信設定システム」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 8月 5日出願公開、特開2004-222312〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.本願発明
本願は、特許法第41条に基づく優先権主張(優先日:平成13年2月14日、特願2001-37753号、特願2001-37754号)の出願(特願2002-36026号)の一部を新たな出願とするものであって、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という)は、平成17年1月28日付け手続補正により補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された次の事項により特定されるとおりのものと認められる。

「【請求項1】
電灯線を介して複数の装置間でデータ通信を行う通信ネットワークシステムに対する通信設定方法であって、
前記通信ネットワークシステムの第1の装置から前記通信ネットワークシステムに対して固有に設定すべきハウスコードを含むハウスコード通知を前記通信ネットワークシステムの第2の装置に向けて送信する際に、ハウスコード設定の期間を示す第1の所定の時間内に所定周期で複数回送信し、前記第2の装置は、前記ハウスコード通知を第2の所定の時間内に所定の回数連続して受信した場合に前記ハウスコードを取得し、
前記第2の装置は、ハウスコード待ち受けモードとして規定した前記第2の所定の時間内において、前記第1の装置から前記所定周期で送信されるハウスコードと第3の装置から前記所定周期で送信されるハウスコードとの異なるハウスコードを含むハウスコード通知を受信した場合、前記第1の装置からのハウスコード通知と前記第3の装置からのハウスコード通知とが混信したとして、受信した前記第1の装置のハウスコードと前記第3の装置のハウスコードを破棄することを特徴とする通信設定方法。」

2.引用文献

2-1 当審の拒絶理由において引用した、特開平10-308988号公報(以下、「引用例1」という)には、図面とともに以下の(1)〜(6)の記載がある。

(1)「【特許請求の範囲】
【請求項1】電灯線を通信媒体とする複数の通信装置に対して、識別用のハウスコードを、設定装置を用いて設定するハウスコード設定方法であって、
ハウスコードを設定装置に設定し、設定の指示を示すコマンドを生成し、生成したコマンドと設定装置に設定したハウスコードとを、設定装置から電灯線に送信し、
電灯線からコマンドとハウスコードとを前記通信装置で受信し、受信したコマンドが設定を示すとき、受信したハウスコードを通信装置に記憶させることを特徴とするハウスコード設定方法。」 (第2頁左欄1〜11行)
(2)「【0002】
【従来の技術】電灯線を通信路とする通信装置には、住宅のような建物に設置されるものがある。この場合、住宅の各部屋などに設置される複数の通信装置が1つのシステムを構成する。そして、別のシステムと区別するための識別符号として、ハウスコードがシステムで用いられる。」(第2頁右欄49〜第3頁左欄5行)
(3)「【0007】
【発明が解決しようとする課題】先に述べた設定技術には、次のような問題点がある。つまり、ハウスコードを設定するときや、システムのハウスコードを変更するために、ハウスコードを再設定するとき、作業者が、電灯線に接続されている親機を直接操作して、ハウスコードを入力する必要がある。また、ブロッキングフィルタを用いて、別のシステムに対する、信号の漏洩対策を施す必要がある。さらに、親機に対するハウスコードの入力操作が終了した後、親機のハウスコードを子機に送るために、親機や子機の結線を変更する必要がある。
【0008】この発明の目的は、このような欠点を除き、ハウスコードを設定する際に、通信装置に対する結線の変更、ブロッキングフィルタを用いた信号の漏洩対策を不要にして、ハウスコードの設定を簡単に行うことができるハウスコード設定方法および通信システムを提供することにある。」 (第3頁左欄29〜45行)
(4)「【0032】処理部13がモデム11に送る送信信号の形式を、図3に示す。処理部13は、ハウスコードやアドレスなどの信号を送る際、メモリ14から読み出した自己のアドレス(SA)と相手アドレス(DA)を、自己アドレス部201と相手アドレス部202にそれぞれ挿入する。処理部13は、再送などを示す制御コード(CC)を制御コード部203に挿入する。処理部13は、メモリ14から読み出した、既に設定されているハウスコード(HC)をハウスコード部204に挿入する。この後、処理部13は、制御の内容を示すオペコード(OPC)、つまり、ハウスコードの設定を示すコマンドをオペコード部205に挿入する。処理部13は、詳しい制御の内容を示すオペランド(OPR)、つまり、メモリ14から読み出した、新たに設定されるハウスコードをオペランド部206に挿入する。なお、ハウスコード設定の場合、処理部13は、オペランド部207、208に信号を挿入しない。最後に、処理部13は、エラー検出のためのフレームチェックコード(FCC)をフレームチェックコード部209に挿入する。」(第5頁右欄16〜34行)
(5)「【0039】入出力部22は、外部の機器(図示を省略)に接続されている。入出力部22は、モデム21から信号を受け取ると、この信号を機器に送る。機器に送られる信号は、例えば機器を制御するための信号や、データ通信のためのものである。また、入出力部22は、機器から信号を受け取ると、この信号をモデム21に送る。」(第6頁左欄17〜23行)
(6)「【0050】通信装置21のモデム21は、電灯線100からの信号を受信する。モデム21は、受信したハウスコードやオペコードなどの信号を処理部23に送る。このとき、モデム21からの信号が正常でないとき、処理部23は、再送を示す信号を生成して、モデム21に送る。これにより、発信元である設定装置1は、再度、送信処理をして通信装置21に信号を再送する。」(第6頁右欄38〜44行)

つまり、引用例1には、上記記載、図面、および当該分野の技術常識を参照すると、次の引用発明および引用発明の課題が記載されている。

[引用発明]
「電灯線を介して複数の装置間でデータ通信を行う通信システムに対するハウスコード設定方法であって、
前記通信システムの設定装置から前記通信システムに対して固有に設定すべきハウスコードを含む信号を前記通信システムの通信装置に向けて送信する際に、前記通信装置は、受信した信号が正常の場合、ハウスコードを取得し、
受信した信号が正常でない場合、前記通信装置は、再送を示す信号を送り、発信元である前記設定装置は、再度、前記通信装置に信号を再送するハウスコード設定方法。」 (以下、「引用発明」という)

[引用発明の課題]
「ハウスコードを設定する際に、別のシステムに対する信号の漏洩対策を施すためのブロッキングフィルタを不要にして、ハウスコードの設定を簡単に行う」(以下、「引用発明の課題」という)

2-2 周知文献として引用する特開平7-135533号公報(以下、「周知文献1」という)には、図面とともに以下の(1)、(2)の記載がある。

(1)「【0015】図3はファクシミリ制御信号に対応した制御符号列を示しており、ファクシミリ送信開始を表すファクシミリ制御信号であるCNG,CED,DISの3種類と、これらの信号に対して肯定を表す信号の4種類から構成される。aはCNGを表す信号で、両側のSYNは同期符号であり、中のFAXはASCIIキャラクタである。発呼側のファクシミリ装置からのCNGをファクシミリアダプター12が検出したとき、着呼側のファクシミリ装置のファクシミリアダプター2へ送出するファクシミリ通信への切換え指示信号である。aに示す符号列を8回以上連続させると電話信号には生じ難い符号列になる。そこで送信ミスや受信ミスを考慮し、送信側で符号列aを24連送し、受信側のファクシミリアダプター12で8回連続検出したとき有効とする。なお、送信連送数は受信8回で有効とした場合8×2+1以上あればよい。
【0016】b,c,dの構成はaと同様で、中側の3文字がそれぞれ特有の文字となる。送信連送数および受信有効回数もaの場合と同じである。bはCEDを表し、着呼側のファクシミリ装置からのCEDをファクシミリアダプター12が検出した時点で発呼側のファクシミリアダプター12へ送出する切換え要求信号である。cは着呼側のファクシミリ装置からのDISをファクシミリアダプター12が検出した時点で、発呼側のファクシミリアダプター12へ送出する切換え要求出力である。dはaの切り換え指示、b,cの切り換え要求を受けたファクシミリアダプター12が、指示、要求を出したファクシミリアダプター12へ送出する肯定応答信号である。
【0017】次に電話通信よりファクシミリ通信への切り換え手順例を説明する。図4はファクシミリアダプター12がCNGを検出時の動作を示す。発呼側ファクシミリ装置と着呼側ファクシミリ装置は電話通信により接続されると、発呼側ファクシミリ装置4よりCNG信号が送出され、構内交換器2を介してファクシミリアダプター12へ送出される。ファクシミリアダプター12は図3のaに示す信号を24連送すると、デジタル回線5よりこの信号を8連続以上受信したファクシミリアダプター12はCNG信号であることを理解し、CNG信号に変換し、構内交換器2を介して着呼側ファクシミリ装置4へ送出すると共に、図3のdに示す肯定応答を24連送デジタル回線5を用いて発呼側のファクシミリ装置4のファクシミリアダプター12へ送出し、受信側がこれを8連続検知したとき、切り換えが完了する。」(第3頁右欄第37行〜第4頁左欄第30行)
(2)第4図には、CNGの所定期間として、0.5秒が記載されている。

ここで、本願出願時において周知の規格である”ITU-T WHITE BOOK G3/G4ファクシミリ関連勧告集”の中の勧告T.30の段落4.3.3.3の「発呼トーンCNG」のフォーマット(図15/T.30)を参照すると、「CNGは、1100Hz、0.5秒オン、3秒オフの信号である」ことを考慮し、周知文献1の上記記載、図面、および当該分野の技術常識を参照すると、
周知文献1には、通信の分野において、通信の信頼性を高めるため、「第1の装置(発呼側のファクシミリ装置)は、第1の所定の時間内(CNGの
オン期間0.5秒)に所定周期(同じデータを送信する周期)で複数回(24回)送信し、第2の装置(着呼側のファクシミリ装置)は、第2の所定の時間内(24連送している時間内)に所定の回数(8回)連続して受信した場合に、その情報を有効とする」という周知技術が記載されている(以下、「周知技術A」という)。

2-3 周知慣用文献として引用する特開平8-223092号公報(以下、「周知文献2」という)には、図面とともに以下の(1)、(2)の記載がある。

(1)「【0013】
【作用】請求項1記載の本発明にあっては、ハウスコード設定手段を親機に設け、子機へのハウスコードの設定時には、ブロッキングフィルタを介して給電を行ない他の需要家への混信を防止しつつ親機と子機との間での通信を可能にした上で、親機から子機へハウスコードを伝送し設定することで、子機にハウスコード設定用のスイッチ類を設ける必要をなくし、また、従来の各子機のスイッチ類の設定操作のミスによるハウスコードの誤設定を防止している。」(第3頁左欄27〜36行)
(2)「【0026】次に、子機へのハウスコードの設定の作用を本実施例の作用として説明する。
【0027】親機100におけるハウスコード設定用スイッチ45を操作してハウスコードを設定した上で、電源をブロッキングフィルタ41を介した電源プラグ43から供給する。これにより、低圧配電線2にも電源が供給されることになる。ここで、電源はブロッキングフィルタ41を介して供給されているので、外部との混信を生ずることがなく、一需要家内に配備される子機に対し任意のハウスコードの設定を行なうことが可能となる。」(第4頁左欄12〜21行)

つまり、上記記載、および当該分野の技術常識を参照すると、周知文献2には、「ハウスコードの設定において、受信した信号が正常でない場合の原因として、外部からの混信がある。」という周知技術が記載されている(以下、「周知技術B」という)。

2-4 周知慣用文献として引用する特開平10-191282号公報(以下、「周知慣用文献」という)には、図面とともに以下の(1)の記載がある。

(1)「【0047】受信装置114は、送信局106から伝送されてきた多重化データストリームを受けて、デスクランブル部110においてスクランブルのかかったアプリケーションデータをデスクランブルする。続いて分離部111では各時分割フレーム識別番号を参照して映像、音声、データ、再送モードで伝送されてきたデータ、関連情報1、関連情報2等を分離する。 ・・・ 分離部は、受信したアプリケーションデータの時分割フレームの情報領域を取り出して、分離部111内のバッファ(図示せず)に格納する。そして1セクション分のデータを受信すると、誤り検出部410へ送出する。バッファに格納するデータのセクションの開始位置は、図5に示したアプリケーションデータの時分割フレーム513に含まれるセクション開始識別フラグ510を参照することによりに判別できる。誤り検出部410へ送出し、誤りを検出する。誤りがなければデータ処理部411を介して受信装置から出力する。誤りがある場合は、その受信結果をメモリ414に記録し、その誤りがあったデータは破棄する。受信結果として記録するのは、誤りのあったセクションのセクション番号、そのセクションが含まれるブロック番号、アプリケーションデータの時分割フレーム識別番号等である。 ・・・ 」(第6頁右欄46〜第7頁左欄30行)

つまり、上記記載、図面、および当該分野の技術常識を参照すると、周知慣用文献には、通信の分野において、「受信したデータに誤りがあった場合、データは破棄する。」という周知慣用技術が記載されている(以下、「周知慣用技術」という)。

3.対比・判断

ここで、
a.引用発明の「設定装置」、「通信装置」、「通信システム」、「ハウスコード設定方法」、「信号」は、各々、本願発明の「第1の装置」、「第2の装置」、「通信ネットワークシステム」、「通信設定方法」、「ハウスコード通知」である。
b.本願発明の「ハウスコード設定の期間を示す第1の所定の時間内に所定周期で複数回送信し、前記第2の装置は、前記ハウスコード通知を第2の所定の時間内に所定の回数連続して受信した場合に前記ハウスコードを取得し」と、引用発明の「前記通信装置は、受信した信号が正常のとき、ハウスコードを取得し」とは、「前記第2の装置は、受信した信号が正常のとき、ハウスコードを取得し」で一致する。
c.本願発明の「前記第2の装置は、ハウスコード待ち受けモードとして規定した前記第2の所定の時間内において、前記第1の装置から前記所定周期で送信されるハウスコードと第3の装置から前記所定周期で送信されるハウスコードとの異なるハウスコードを含むハウスコード通知を受信した場合、前記第1の装置からのハウスコード通知と前記第3の装置からのハウスコード通知とが混信したとして、受信した前記第1の装置のハウスコードと前記第3の装置のハウスコードを破棄する」と、引用発明の「受信した信号が正常でない場合、前記通信装置は、再送を示す信号を送り、発信元である前記設定装置は、再度、前記通信装置に信号を再送する」とは、「受信した信号が正常でない場合、前記第2の装置は、通信処理をする」で一致する。

そうしてみると、本願発明と引用発明1とは、

[一致点]
「電灯線を介して複数の装置間でデータ通信を行う通信ネットワークシステムに対する通信設定方法であって、
前記通信ネットワークシステムの第1の装置から前記通信ネットワークシステムに対して固有に設定すべきハウスコードを含むハウスコード通知を前記通信ネットワークシステムの第2の装置に向けて送信する際に、前記第2の装置は、受信した信号が正常のとき、ハウスコードを取得し、
受信した信号が正常でない場合、前記第2の装置は、通信処理をする
通信設定方法。」

[相違点]
(相違点1)
「前記第2の装置は、受信した信号が正常のとき、ハウスコードを取得し」に関して、本願発明が「ハウスコード設定の期間を示す第1の所定の時間内に所定周期で複数回送信し、前記第2の装置は、前記ハウスコード通知を第2の所定の時間内に所定の回数連続して受信した場合に前記ハウスコードを取得し」であるのに対して、引用発明では「前記通信装置は、受信した信号が正常のとき、ハウスコードを取得し」である点、

(相違点2)
「受信した信号が正常でない場合、前記第2の装置は、通信処理をする」に関して、本願発明が「前記第2の装置は、ハウスコード待ち受けモードとして規定した前記第2の所定の時間内において、前記第1の装置から前記所定周期で送信されるハウスコードと第3の装置から前記所定周期で送信されるハウスコードとの異なるハウスコードを含むハウスコード通知を受信した場合、前記第1の装置からのハウスコード通知と前記第3の装置からのハウスコード通知とが混信したとして、受信した前記第1の装置のハウスコードと前記第3の装置のハウスコードを破棄する」であるのに対して、引用発明では「受信した信号が正常でない場合、前記通信装置は、再送を示す信号を送り、発信元である前記設定装置は、再度、前記通信装置に信号を再送する」である点、
で相違する。

次に、上記相違点について検討する。
通信の分野において、通信の信頼性を向上させる技術として、前記周知技術Aで示すように本願出願前において、「第1の装置は、第1の所定の時間内に所定周期で複数回送信し、第2の装置は、第2の所定の時間内に所定の回数連続して受信した場合に、その情報を有効とする」ことは周知技術であり、引用発明に周知技術Aを適用することに格別の阻害要因も見あたらないから、「前記通信装置は、受信した信号が正常のとき、ハウスコードを取得し、」を「ハウスコード設定の期間を示す第1の所定の時間内に所定周期で複数回送信し、前記第2の装置は、前記ハウスコード通知を第2の所定の時間内に所定の回数連続して受信した場合に前記ハウスコードを取得し、」とすることは容易になし得たことである。(相違点1)
その際、引用発明の「受信した信号が正常でない場合、」の原因として、「外部からの混信」があることは、前記引用発明の課題、前記周知技術Bにあるように周知であり、そして自装置のみならず外部の装置(ここでは、「第3の装置」となる)も連送を用いたハウスコード設定方法を採用した場合においては、「前記第2の装置は、ハウスコード待ち受けモードとして規定
した前記第2の所定の時間内において、前記第1の装置から前記所定周期で送信されるハウスコードと第3の装置から前記所定周期で送信されるハウスコードとの異なるハウスコードを含むハウスコード通知を受信した場合、前記第1の装置からのハウスコード通知と前記第3の装置からのハウスコード通知とが混信した」ことを意味することは自明のことであり、さらに、
混信等の受信誤りのデータは破棄することは、前記2.2-4に示したように周知慣用技術であるから、混信して受信した場合、そのデータを破棄すると、即ち「受信した前記第1の装置のハウスコードと前記第3の装置のハウスコードを破棄する」ことは、当業者の設計事項である。
よって、引用発明において、「受信した信号が正常でない場合、前記通信装置は、再送を示す信号を送り、発信元である前記設定装置は、再度、前記通信装置に信号を再送する」を、「前記第2の装置は、ハウスコード待ち受けモードとして規定した前記第2の所定の時間内において、前記第1の装置から前記所定周期で送信されるハウスコードと第3の装置から前記所定周期で送信されるハウスコードとの異なるハウスコードを含むハウスコード通知を受信した場合、前記第1の装置からのハウスコード通知と前記第3の装置からのハウスコード通知とが混信したとして、受信した前記第1の装置のハウスコードと前記第3の装置のハウスコードを破棄する」とすることは、当業者が容易になし得たことである。(相違点2)

また、本願発明の奏する効果も引用発明、周知技術A、周知技術B、周知慣用技術から類推しうる程度のものであり、格別なものではない。

4.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明1、周知技術A、周知技術B、周知慣用技術に基づいて当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2005-03-08 
結審通知日 2005-03-15 
審決日 2005-03-30 
出願番号 特願2004-45173(P2004-45173)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (H04B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 中木 努  
特許庁審判長 武井 袈裟彦
特許庁審判官 衣鳩 文彦
野元 久道
発明の名称 電灯線ネットワークシステムに対する通信設定方法および通信設定システム  
代理人 松田 正道  

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