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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) B05C
管理番号 1117159
審判番号 不服2002-6103  
総通号数 67 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1995-10-09 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2002-04-10 
確定日 2005-05-18 
事件の表示 平成 6年特許願第 77772号「押出し塗布ヘッド」拒絶査定不服審判事件〔平成 7年10月 9日出願公開、特開平 7-256188〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 I.手続の経緯
本願は、
(1)平成6年3月25日の出願であって、平成14年3月1日付で拒絶査定がなされ(発送日:平成14年3月12日)、
(2)それに対し、平成14年4月10日に拒絶査定に対する審判請求がなされ、平成16年10月18日付で拒絶理由が通知され(発送日:平成16年10月26日)、その指定期間内である平成16年12月27日に手続補正書及び意見書が提出された、
ものである。

II.本願発明
本願の請求項1ないし請求項8に係る発明は、平成16年12月27日付の手続補正書によって補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし請求項8に記載されたとおりのものと認められるところ、その請求項1に記載された発明は次のとおりである。
「【請求項1】 支持体上に塗布液を塗布するための押出し塗布ヘッドであって、該押出し塗布ヘッドは、塗布ヘッド内に供給される塗布液を均一に押出すために一旦液溜めさせるためのポケットと、このポケットに連接され塗布液を押出す吐出口となるスリットとを備え、前記ポケットの内壁面の中心線平均粗さ(Ra)が、3.5μm以下であることを特徴とする押出し塗布ヘッド。」

III.刊行物に記載された発明
当審における、平成16年10月18日付で通知した拒絶の理由に引用した本願の出願の日前の平成2年1月12日に頒布された「特開平2-9473号公報」(以下、刊行物1という。)には、
・「本発明は、均一安定薄膜塗工を実現する塗布装置の改良に関するものである。」(2頁上左欄19〜20行)
・「この装置は第6図に示すようにブロック状のダイ1中に設けられた塗料だまり2に供給装置(図示せず)から塗料が供給されると、流れ溝3を介してノズル4から外へ塗料が吐出される。ノズル4の先端部には塗布されるべきウェブ5が一定速度で一方向に走行しており塗料が転移されて塗布が完了する。」(2頁上右欄10〜16行)
・「しかしながら、塗料混練時や塗料移送中に塗料の一部が固化したり、異物が混入する場合が生じる。これらの固化粒子や異物は、塗液の流れに従って、順次ダイ1のノズル4へと流され、例えば、塗料だまり2や、流れ溝3の壁面に付着する。あるいは、連続的な塗工が一段落し、一旦塗液の吐出を止めて、一定時間間隔の後、塗工を再開しようとする時、有機溶剤を主として構成される塗料では、ノズル4の先端部から固化が進展し、例えば数分後に塗工を再開した塗膜には目づまりによるたてすじ等の塗工ムラが著しくなる。従って、上記の現象が生じた場合には、ダイ1を一旦分解して、その内壁部を洗浄し、再組立する必要があり、実生産においては、ダイ塗工本来の高速塗工特性を大きく阻害する要因となっている。 本発明は、上記課題に鑑み、流れ溝中の壁面に付着した塗料の個化粒子および異物、そしてノズル先端部に発生する目づまりを、ダイ本体を分解すること無く、短時間に除去することが出来、信頼性・生産性の高い塗膜塗工を実現する塗布装置を提供するものである。」(2頁下左欄5〜同頁下右欄5行)
・「上記目的を達成するため本発明の技術的な第1の手段は、ダイ本体内部に設けられた略円筒またはこれに準ずる形状のキャビティから成る塗料だまりの内部の塗料を、略薄板状キャビティから成る流れ溝を通してダイのノズル先端部から連続的に押し出し、ノズル先端面に沿って連続走行するウェブに塗布を行なうダイ塗工方式の塗布装置において、前記塗料だまりまたは前記流れ溝のいずれか一方ないし両方を流体を用いて洗浄する洗浄手段を設けたことを特徴とするものである。」(2頁下右欄7〜16行)
・「流れ溝および塗料だまりにおける塗料の個化粒子や異物の付着、ノズル先端での目づまりが原因で塗膜にたてすじ等の塗工ムラが生じても」(3頁下左欄2〜5行)
・「同図において、11はダイ本体、12はダイ本体11の中央部付近に設けられ略円筒またはこれに準ずる形状の塗料だまり、13はダイ本体11の先端部に設けられたノズル、14はノズル13と塗料だまり12を流体的に連通する略薄板状キャビティから成る流れ溝である。」(3頁下左欄20行〜同頁下右欄6行)
・「以上詳述した形で、塗料だまり12または流れ溝14のいずれか一方ないし両方を洗浄用の流体で洗浄することにより、異物等の付着・目づまりが原因で塗膜にたてすじ等の塗工ムラが生じても、ダイ本体を分解することなく、短時間にダイ内部を洗浄して異物等を除去することができ、結果として、信頼性・生産性の高い塗膜塗工を実現することができる。」(4頁下左欄5〜12行)
・「更に、一般的にダイ中の塗料流れをなめらかにし、異物等の付着を防止するには、流れ溝およびノズル部および塗料だまり壁面を特に鏡面仕上するのが望ましい。その意味において、材質を超硬合金等に選定するのが効果的である。」(4頁下右欄2〜6行)
と記載されている。
上記各記載、及び、第1図ないし第5図の記載からみて、刊行物1には、
ウェブ上に塗料を塗布するためのダイ本体11であって、該ダイ本体11は、ダイ本体11内に供給される塗料を均一に押出すために一旦液溜めさせるための塗料だまり12と、この塗料だまり12に連接され塗料を押出す吐出口となる流れ溝14とを備え、前記塗料だまり12の塗料だまり壁面が、鏡面仕上げであるダイ本体11。
が記載されていると認められる。

IV.対比及び判断
請求項1に係る発明と刊行物1に記載された発明とを対比すると、刊行物1に記載された発明の「ウェブ」は、請求項1に係る発明の「支持体」に相当し、以下同様に「塗料」は「塗布液」に、「ダイ本体11」は「押出し塗布ヘッド」又は「塗布ヘッド」に、「塗料だまり12」は「ポケット」に、「流れ溝14」は「スリット」に、「塗料だまり壁面」は、「内壁面」について、本願明細書の段落【0020】において、「本発明のポケット17の内壁面とは、ポケット17を形成するために、形成された凹部17aの壁面を意味するが」(6頁20〜21行)及び「本実施例では、ポケット17を形成するための凹部17aをバックエッジ13側に設けているが、もちろんフロントエッジ11側に設けることもできる。」(6頁23〜25行)と記載されているので、「内壁面」に、それぞれ、相当するので、両者は、
支持体上に塗布液を塗布するための押出し塗布ヘッドであって、該押出し塗布ヘッドは、塗布ヘッド内に供給される塗布液を均一に押出すために一旦液溜めさせるためのポケットと、このポケットに連接され塗布液を押出す吐出口となるスリットとを備える押出し塗布ヘッド。
の点で一致し、
(イ)請求項1に係る発明では、前記ポケットの内壁面の中心線平均粗さ(Ra)が、3.5μm以下であるのに対して、刊行物1に記載された発明では、前記ポケットの内壁面が、鏡面仕上げである点、
で相違する。
相違点(イ)について検討する。
「鏡面」について、社団法人日本機械学会著「機械工学便覧」新版6刷 社団法人日本機械学会 1993年7月30日 p.B2-125には、「また、あらさが光波長に比べ小さい面は反射率が高く鏡面となる.」(左欄29〜30行)と、鏡面とあらさとの関連の原理が記載されている。
産業工具事典編集委員会編「産業工具事典」初版 株式会社産業調査会出版部 昭和57年4月5日 p.664〜665には、「鏡面と虹面は明確な基準により区別されていないが,加工面が鏡のような金属光沢のある面を鏡面,光の回析による虹の見える面を虹面と呼んでいる。12)」(664頁左欄5〜7行)、「特に鏡面および虹面の加工では小さな値の仕上面あらさおよび面の真直度などをえなければならないために工作機械の影響は特に大きい.」(664頁左欄10〜12行)、「なお、文献14)では,仕上面あらさ0.3μm以下を鏡面と規定しているが,これ以上の仕上面あらさ値でも鏡面となる場合もありうる.」(665頁左欄11〜13行〈図の部分を除いて〉)及び「従来は超仕上げやラッピングによってのみ可能であるとされてきたが,現在では研削加工によっても鏡面仕上げ(0.2μm以下)を行うことができる.」(665頁左欄下から8〜10行)と記載されている。
越後亮三 大橋秀雄 竹中俊夫 中山一雄 米谷茂編「機械工学辞典」初版第3刷 株式会社朝倉書店 1993年6月1日 p.360には、「仕上法 finishing工作物を高精度の寸法および形状,ならびに面粗さに仕上げる方法をいう.いく通りかの区分がある.(1)鏡面仕上げ(mirror finishing):鏡面のように仕上げることおよびその仕上げ程度.」(360頁左欄17〜22行)と記載されている。
精機学会編「新訂精密工作便覧」新訂第8版 株式会社コロナ社 昭和45年6月10日 p.482には、「鏡面研削 加工面の最もなめらかな姿は鏡面である.従来は超仕上やラッピングのみによって可能であるとされてきたが,現在では研削加工によっても鏡面仕上(mirror finishing)を行うことができる.それはまず,鏡面仕上用砥石の発達に負うところが多い.」(左欄5〜11行)及び「このような高性能の軸受によると,普通のWA60J程度のビトリファイド砥石でも表面あらさが0.2μ程度の鏡面仕上が可能であることが示されている.」(左欄21〜24行)と記載されている。
米山猛著 実際の設計研究会監修「実際の設計選書機械設計の基礎知識-はじめて設計をする人へ-」初版1刷 日刊工業新聞社 1993年3月25日 p.144には、「この表のいちばん右の欄の指示記号はJISで推奨されているもので、Raの値を具体的に記入して指示します.」(144頁14〜15行)と記載され、「表6.5表面粗さ指定の目安」の「適用」の列の末行に「鏡面、ぴっちりとした接触面を必要とする面など」と記載され、いちばん右の欄である「指示記号の目安」の列の末行に「0.2」の数字が記載されている。
マグローヒル科学技術用語大辞典編集委員会編「マグローヒル科学技術用語大辞典」第1版1刷 株式会社日刊工業新聞社 昭和54年3月20日 p.314には「鏡面研削 mirror grinding 〔機械〕研削加工で,ラッピングや超仕上のような光沢のある鏡面に仕上げる方法.」(なお、「マグローヒル科学技術用語大辞典」原文では、「〔」と「〕」は中抜きの「〔」と「〕」で記載されている。)(314頁右欄下から13〜14行)と記載されている。
なお、出願日後に頒布されたものとしては、社団法人日本機械学会著「機械工学事典」初版 社団法人日本機械学会 1997年8月20日 p.307〜308に、「鏡面仕上げ(18)mirror finishing 光沢を持つ鏡面を加工する方法の総称.加工面の表面粗さは切りくず生成の痕跡であり,この大きさを僅小に抑え,かつ酸化など化学反応による曇りの発生もおさえることが要求される.加工法には、図のようなガラスの光学ポリシングを始め,工作物材質に適合する各種研磨法,バラ研磨法,バレル研磨法,超精密鏡面切削法や研削法などがある.」(307頁右欄42行〜308頁左欄5行)との記載がある。
以上は技術常識である。
そこで、刊行物1には、「更に、一般的にダイ中の塗料流れをなめらかにし、異物等の付着を防止するには、流れ溝およびノズル部および塗料だまり壁面を特に鏡面仕上するのが望ましい。その意味において、材質を超硬合金等に選定するのが効果的である。」(4頁下右欄2〜5行)と記載されており、塗料だまり壁面を特に「鏡面仕上」とし、面の粗さを規制し、設定することにより、「流れをなめらかにし、異物等の付着を防止する」ことが、望ましいこととして、記載されていると認められるので、付着に関して、ポケットの内壁面の粗さを規制し、設定し、所定の範囲に定めることは、当業者が容易に想到し得たことである。
そして、その粗さの程度をどの程度にするかは、経済性を考慮することは固より、洗浄性をどの程度向上させるか等による設計事項であり、しかも、刊行物1には、「鏡面仕上」であることも記載されているところ、一例として、前記引用した「実際の設計選書機械設計の基礎知識-はじめて設計をする人へ-」を参照すれば、鏡面に対し、目安としてRaが0.2であることが記載されており、本願明細書の段落【0019】には、「なお、中心線平均粗さ(Ra)の下限値は、特に限定されるべきものではなく、限りなく零に近い値とすることが好ましい(ただし、経済性は考慮すべきである)。現行の最先端の加工技術をもってすれば、例えば、Ra=0.03μm程度の下限値とすることが可能である。」(6頁15〜18行)とも記載されているので、前記ポケットの内壁面の中心線平均粗さ(Ra)が、3.5μm以下であるとすることは、当業者が容易に想到し得たことである。
また、「3.5μm以下」の数値限定については、本願明細書の段落【0018】において、「本発明では、前記ポケット17の内壁面の中心線平均粗さ(Ra)が、3.5μm以下、好ましくは、3.0μm以下となるように設定される。」(6頁6〜8行)、及び、段落【0019】において、「この値が、3.5μmを越えると、押出し塗布ヘッド10を完全に分解することなく(例えば、図1に示される側板14,14のみを取りはずすだけで)洗浄した場合において、ポケット内壁面が十分に洗浄できないという不都合が生じる。」(6頁10〜13行)と記載されていることからして、格別の臨界的な意義を持つものとは認められない。
〈発明の効果〉
発明の効果の予測性について、検討する。
本願明細書の【発明の効果】の項の段落【0048】には、「すなわち、本発明の押出し塗布ヘッドは、ポケットの内壁面の中心線平均粗さ(Ra)を所定の範囲に定めており、さらに好ましくは、前記スリットのスリット面と、ポケットのポケット面との合流部に、所定の曲率半径の湾曲部を備えるようにしている。そのため、特に洗浄の困難な押出し塗布ヘッドのポケットの洗浄性を著しく向上させることができ、稼働率の向上および省力化を図るとともに、洗浄不良が原因で発生しかねない塗布形成物への悪影響、例えば、塗膜面へのスジ発生、塗膜厚変動等を防止することができる。」(15頁下から10〜16行)と記載されている。
刊行物1には、「更に、一般的にダイ中の塗料流れをなめらかにし、異物等の付着を防止するには、流れ溝およびノズル部および塗料だまり壁面を特に鏡面仕上するのが望ましい。その意味において、材質を超硬合金等に選定するのが効果的である。」(4頁下右欄2〜6行)と記載されており、塗料だまり壁面の粗さを所定の範囲に定めることにより押出し塗布ヘッドのポケットの洗浄性を著しく向上させることができることは、当業者が予測し得たことであり、
洗浄性を向上させるならば、稼働率の向上および省力化を図る点についても、刊行物1に、「短時間にダイ内部を洗浄して異物等を除去することができ、結果として、信頼性・生産性の高い塗膜塗工を実現することができる。」(4頁下左欄9〜12行)と記載されており、当業者が予測できたものであり、
洗浄不良が原因で発生しかねない塗布形成物への悪影響、例えば、塗膜面へのスジ発生、塗膜厚変動等を生ずることについては、刊行物1に、「流れ溝および塗料だまりにおける塗料の個化粒子や異物の付着、ノズル先端での目づまりが原因で塗膜にたてすじ等の塗工ムラが生じても」(3頁下左欄2〜5行)及び「異物等の付着・目づまりが原因で塗膜にたてすじ等の塗工ムラが生じても」(4頁下左欄7〜9行)と記載されており、当業者が予測できたことであり、洗浄性を著しく向上させることができれば、洗浄不良が原因で発生しかねない塗布形成物への悪影響を防止できることは、自明なので、洗浄性を著しく向上させることができれば、洗浄不良が原因で発生しかねない塗布形成物への悪影響、例えば、塗膜面へのスジ発生、塗膜厚変動等を防止することができることは、当然、当業者が予測できたことである。
そして、請求項1に係る発明の構成によってもたらされる他の効果も、刊行物1に記載された発明から当業者であれば予測できる程度のものである。
したがって、請求項1に係る発明は、上記刊行物1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

なお、出願人は、「臨界的に顕著な効果も実験的にサポートされてます。」(平成16年12月27日付意見書3頁6〜7行)と主張しているので、検討する。
臨界的な意義について、相違点(イ)についての検討において指摘したことの外に、【表1】については、評価基準として、「良好」、「わずかに汚れあり」、「汚れ多い」が示されているが、このように明確さを欠く基準では【表1】を参照するも、臨界的意義を示すとはいえない。「この磁性塗料2を用いて洗浄実験3および4を行った結果、上記表1および表2に示される実験結果と同様な結果が、それぞれ得られることが確認された。」(13頁14〜15行)と記載されているが、同様とはどのようなことなのか不明である。【表1】については、一律に曲率半径R=3mmの湾曲加工であり、全ての曲率半径について成立することを示すものではなく、臨界的に顕著な効果を示すとはいえない。【表2】については、ポケットの内壁面の中心線平均粗さ(Ra)=1μmで一定であり、「わずかに汚れ有り」を良しとするのであれば、全て良いものばかりで臨界的に顕著な効果を示すとはいえない。【表3】については、「幅方向塗膜厚変動0.2μm以上0.4μm未満」と「幅方向塗膜厚変動0.4μm以上」、及び「塗布スジが1〜2本みられる」と「塗布スジが3本以上みられる」とは隣接しているのであり、これのみで臨界的に顕著な効果を示すとはいえない。【表4】については、「塗布スジ不良」について、「塗布スジが1〜2本みられる」を良しとするのであれば全て良いものばかりで臨界的に顕著な効果を示すとはいえない。

V.むすび
したがって 請求項1に係る発明は、刊行物1に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるので、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
 
審理終結日 2005-03-07 
結審通知日 2005-03-15 
審決日 2005-03-29 
出願番号 特願平6-77772
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (B05C)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 早野 公惠  
特許庁審判長 西野 健二
特許庁審判官 長谷川 一郎
亀井 孝志
発明の名称 押出し塗布ヘッド  
代理人 米田 潤三  
代理人 皿田 秀夫  
代理人 米田 潤三  
代理人 皿田 秀夫  

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