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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 C12N
審判 査定不服 5項1、2号及び6項 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 C12N
管理番号 1119265
審判番号 不服2004-11423  
総通号数 68 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1995-02-21 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2004-06-03 
確定日 2005-07-26 
事件の表示 平成 6年特許願第 23025号「p55腫瘍壊死因子受容体(TNF-R)に対するプロモーター配列ならびにその製造および使用」拒絶査定不服審判事件〔平成 7年 2月21日出願公開、特開平 7- 46987、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 本願は、平成6年1月10日(パリ条約による優先権主張 1993年1月10日、イスラエル)の出願であって、その請求項1、2に係る発明は、特許請求の範囲の請求項1、2に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。
そして、本願については、下記に述べるように、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。

原査定の拒絶の理由で引用した文献1(Cell(1990)Vol.61,No.2,p.351-359)または文献2(The EMBO Journal(1990)Vol.9,No.10,p.3269-3278)には、それぞれヒトp55TNF-R遺伝子の全コード領域と共に、その上流領域が記載されているとはいえ、いずれもcDNAライブラリー由来配列であるから、プロモーター配列が含有されていないことは明らかである。確かに、ゲノム中で、コード配列に対応する配列を見つけ出し、その上流領域からプロモーター配列を得ようすることは周知の課題であり、その際に当該コード配列の全部もしくはN末端側の1部をプローブとして用いることも、周知の手段であるといえる。
しかしながら、平成16年6月3日付審判請求書に添付された参考資料1(GENOMICS,(1992)Vol.13,p.219-224)によると、TNF-R遺伝子のコード領域については染色体12p13上にマッピングされたことは記載されているものの、その上流領域として示された塩基配列は-1〜-314のみであって、全長のコアプロモーター配列を含有する上流領域は得られていない。しかも、5’末端近くにあるスプライスアクセプターコンセンサス配列の存在を指摘し、むしろその上流にイントロンが存在する可能性すら示唆しており、そのすぐ上流のコアプロモーター配列についての認識はない。
また、同参考資料2(Annu.Rev.Biochem.(2003)Vol.72,p.449-479)の第466頁の「CpG島のコアプロモーターの機能については解明されていないことが多く、コンセンサスTATAボックスを欠く等、一般にコアプロモーター配列を特定するのが困難である」との記載も参酌すれば、CpG島のコアプロモーターに分類されるTNF-R遺伝子のコアプロモーター配列を決定することは、当業者であっても、文献1、2の記載からでは容易になし得たものと認めることはできない。
 
審理終結日 2005-06-24 
結審通知日 2005-06-28 
審決日 2005-07-14 
出願番号 特願平6-23025
審決分類 P 1 8・ 121- WY (C12N)
P 1 8・ 534- WY (C12N)
最終処分 成立  
前審関与審査官 坦ケ 隆幸田中 耕一郎  
特許庁審判長 佐伯 裕子
特許庁審判官 鈴木 恵理子
長井 啓子
発明の名称 p55腫瘍壊死因子受容体(TNF-R)に対するプロモーター配列ならびにその製造および使用  
代理人 浅村 皓  
代理人 長沼 暉夫  
代理人 歌門 章二  
代理人 浅村 肇  

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