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この審決には、下記の判例・審決が関連していると思われます。
審判番号(事件番号) データベース 権利
無効200335136 審決 特許
無効2010800100 審決 特許
無効200335239 審決 特許
無効200480218 審決 特許
無効200580005 審決 特許

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審決分類 審判 一部無効 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 訂正を認める。無効としない A61K
審判 一部無効 1項3号刊行物記載 訂正を認める。無効としない A61K
審判 一部無効 特36条4項詳細な説明の記載不備 訂正を認める。無効としない A61K
審判 一部無効 2項進歩性 訂正を認める。無効としない A61K
管理番号 1129505
審判番号 無効2003-35138  
総通号数 75 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1998-11-24 
種別 無効の審決 
審判請求日 2003-04-10 
確定日 2005-11-21 
訂正明細書 有 
事件の表示 上記当事者間の特許第3202023号発明「ケラチン繊維の酸化染色方法とこの方法において使用される組成物」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 訂正を認める。 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。 
理由 1.手続の経緯

本件特許第3202023号の請求項1〜27に係る発明についての出願は平成8年10月3日(優先日 平成7年10月20日 フランス共和国(FR))に国際出願され、平成13年6月22日に特許の設定登録がされたものである。
これに対して、平成15年4月10日に請求人花王株式会社から請求項1〜5、7〜26に対して無効審判請求がされ、被請求人は、その答弁書提出期間内に訂正請求を行った。
その後、平成17年5月17日付けで審判合議体から特許法153条に基づき無効理由通知が発せられ、被請求人は、その意見書提出期間内に先の訂正請求を取り下げると共に、あらためて平成17年6月9日に訂正請求をおこなった。

2.訂正の可否に対する判断

ア)訂正事項

訂正の要旨は別紙に記載のとおりであり、その内容は以下のように整理できる。

A. 無効審判請求の対象となった請求項についての訂正

(A1)訂正前の請求項1、26の「セラミドタイプの化合物」を
「下記の化学式(II) (化学式は省略):
[R5は、直鎖または分枝状で、飽和または不飽和の、一以上のヒドロキシル基によって置換可能であるC5-C5O炭化水素基であり;
R6は、水素原子であり;
R7は、飽和又は不飽和でヒドロキシル化されているかヒドロキシル化されていないC11-C17炭化水素基であり;
R8は、水素原子であり;
R9は、水素原子を示す]
に相当する天然または合成の分子より選択される、少なくとも一のセラミドタイプの化合物」
とする訂正
(A2)訂正前の請求項3の削除
(A3)訂正前の請求項4,5,7〜26の項番号を3,4、5〜24に繰り上げる訂正

B.無効審判請求の対象となっていない請求項についての訂正

(B1)訂正前の請求項6の削除
(B2)訂正前の請求項27の「セラミドタイプ混合物」を
「下記の化学式(II) (化学式は省略):
[R5は、直鎖または分枝状で、飽和または不飽和の、一以上のヒドロキシル基によって置換可能であるC5-C5O炭化水素基であり;
R6は、水素原子であり;
R7は、飽和又は不飽和でヒドロキシル化されているかヒドロキシル化さ
れていないC11-C17炭化水素基であり;
R8は、水素原子であり;
R9は、水素原子を示す]
に相当する天然または合成の分子より選択される、少なくとも一のセラミドタイプの化合物」
とし、かつ、項番号を25とする訂正

イ)訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否

訂正(A1)は、「セラミドタイプ化合物」を、化学式(II)に相当する天然又は合成の分子より選択される少なくとも一のセラミドタイプの化合物に限定するものであり、特許請求の範囲の滅縮を目的とするものである。
訂正(A2)の請求項3の削除は、特許請求の範囲の減縮を目的とし、また、項番号を繰り上げる訂正(A3)は、上記削除により生ずる項番号の不整合を修正するものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
そして、これらの訂正は願書に最初に添付した明細書に記載した事項の範囲内のものであって、実質上特許請求の範囲を拡張し、変更するものでもない。

訂正(B1)は請求項6を削除するものであるから特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。訂正(B2)は「セラミドタイプ混合物」を化学式(II)に相当する天然又は合成の分子より選択される少なくとも一のセラミドタイプの化合物に限定するものであり、誤記の訂正及び特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。また、項番号を27から25とする訂正は明瞭でない記載の釈明に相当する。
これらの訂正は、願書に最初に添付した明細書に記載した事項の範囲内のものであって、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
なお、この訂正は無効審判請求の対象でない請求項27の訂正にあたるから、訂正後の発明は特許法第126条第4項の要件(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであること)を満たす必要がある。
そこで検討するに、訂正後の請求項25は、訂正後の請求項1に係るケラチン繊維の染色方法において使用する、酸化ベースを含有する染料組成物及び/又は酸化組成物に特定のセラミドタイプ化合物を含有させた各組成物を別々の区画に収容した多区画装置についての発明であるが、以下の5.の項に記載するとおり、酸化ベースを含有する染料組成物及び/又は酸化組成物に訂正後の化学式(II)で表される特定のセラミドタイプ化合物を含有させて使用することについて新規性進歩性を否定する理由はない。
したがって、これらの組成物を区分けして収納した多区画装置の発明についても同様に新規性進歩性を否定することはできず、また、他に独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。

ウ)むすび

以上のとおりであるから、上記訂正は、特許法134条第5項の規定によって準用する特許法第126条第2、3、4項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
3.請求人の主張の概要

請求人は、「特許第3202023号の特許請求の範囲の請求項1〜5および7〜26に係る発明についての特許はこれを無効とする。審判費用は被請求人の負担とする。」との審決を求め、証拠方法として下記の書証を提出し、以下のア〜ウの理由により、本件特許は、特許法第123条第1項第2号並びに第4号の規定により無効とされるべきであると主張している。(項番号は訂正前のものである。)

(ア)本件特許の請求項1〜3、9、10、15〜21、23〜26に係る発明は、甲第1号証に記載された発明であって、特許法第29条第1項第3号の要件に該当し特許を受けることができないものであり、その特許は特許法第123条第1項2号の規定により無効とされるべきである。

(イ)本件特許の請求項4、5,7,8,10〜14、22に係る発明は、
甲第1〜4号証に記載された発明から当業者が容易に想到しうる発明であって、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであって、その特許は特許法第123条第1項2号の規定により無効とされるべきである。

(ウ)本件特許の請求項1〜4、7〜26については請求項の記載、明細書の記載が不備であるから、特許法第36条第4項、6項第2号に規定する要件を満たしていないものであって、その特許は特許法第123条第1項4号の規定により無効とされるべきである。

<証拠方法>
甲第1号証;特表平7-508294号公報
甲第2号証;特開平4-327563号公報
甲第3号証;特開平5-97638号公報
甲第4号証;最新化粧品化学 昭和55年、p154-159
甲第5号証;化学大辞典、1989年、p1273、p1214
甲第6号証;コーンスタンプ生化学 1988 p241
甲第7号証;生化学事典 1998 株式会社 東京化学同人発行
p565,p746〜747

4.被請求人の主張の概要

被請求人は、「本件審判の請求は成り立たない。審判費用は請求人の負担とする。」との審決を求め、上記請求人の主張する無効の理由ア〜ウは、いずれも理由がない旨主張し、下記の証拠方法を提出している。

<証拠方法>
乙第1号証:機能性化粧品の開発 監修:高橋雅夫
発行 株式会社シーエムシー
2000年2月10日 p236-252

5.当審の判断

上記のとおり本件訂正は認容されるから、本件無効審判の対象である請求項1〜24(訂正前の1、2、4、5、7〜26に対応)に係る発明は平成17年6月9日の訂正請求書に添付された訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1〜24により特定されるとおりのものである。(以下、本件発明1、本件発明2・・本件発明24という。)

ア)特許法第29条第1項3号について

甲第1号証(第7頁)には、例1:アルカリ性酸化染料-クリームベヒクルと題し、1-(ドコサノイル-メチル-アミノ)-1-デオキシ-グルシト-ルを含有し、パラ-アミノフェノ-ルを酸化ベ-スとして含有するアルカリ性酸化染料組成物を、使用時に過酸化水素(酸化剤)で希釈し、毛髪の染色を行う方法が記載されており、前記1-(ドコサノイル-メチル-アミノ)-1-デオキシ-D-グルシト-ルは本件発明1の化学式(II)において、R5=C21H43、R6=水素原子、R7=水素原子、R8=メチル基、R9=ヒドロキシル化されたC4炭化水素基の場合に該当する。
しかしながら本件発明1で使用する化合物(II)の置換基のうち、R5、R6以外は一致しないから、上記化合物は本件発明1のセラミドタイプの化合物に該当しない。
したがって、本件発明1及び本件発明1と同様に上記化合物を使用しない本件発明2、7、8、13〜19,21〜24は甲第1号証に記載された発明とはいえない。

イ)特許法第29条第2項に関連する主張について

甲第1号証の化合物は「好ましくない油ぎった外観を髪に与えることなく毛髪を再構成するために使用温度で固体であり、・・・実質的に水性である処方を用いて毛髪に施すことにできる十分に規定された合成化合物」(第3頁左上欄参照)という一定の基準を満たす化合物を探索した結果、式(1)のアミノデオキシアルジトールの親油性誘導体(長い脂肪酸と結合した直さポリオール型の非イオン性化合物)に到達したものであって、この化合物はセラミドに特徴的な2本の疎水鎖を有していないのであるから、この化合物が酸化染色組成物に使用可能であることが、直ちにセラミドの用途を示唆するものとはいえない。
また、甲第2号証には合成セラミドをトニック、シャンプー、リンス、酸化剤、還元剤等に使用することは記載されているが、染毛剤組成物に配合することの記載はない。
さらに、酸化染色では染色成分の毛髪内部への浸透を十分行わせることが必要であることを考慮すれば、バリア機能を有するセラミドを酸化染毛剤に添加した場合、染毛性を損なわず毛髪の保護が可能であるか否かは当業者であっても予測は困難である。
甲第3,4号証は酸化染毛剤の通常の成分を開示するのみであり、本件発明のセラミドタイプの化合物やその用途についての開示はない。
そうすると、甲第1〜4号証に記載された発明に基づいて当業者が本件発明1を容易に発明することができたとすることはできない。

また、本件発明1の化学式(II)のセラミドタイプの化合物を酸化染色に使用する染色方法の発明である本件発明3〜6、8〜12、20は何れも同様の理由により、当業者が容易に発明することができたとすることはできない。

ウ)特許請求の範囲、明細書の記載不備について
請求人は「セラミドタイプ化合物」の用語が明確な技術用語ではないこと、本件明細書において染毛耐性の効果が裏付けされているのは、N-オレイルジヒドロスフインゴシンのみであり、他の「セラミドタイプ化合物」が本件発明の効果を奏するとの裏付けがないことを不備の理由としているが、上記訂正によりセラミドタイプの化合物が置換基を特定された化合物(II)(2本の疎水鎖を有するもの)に減縮された結果、これらの不備はすべて解消されている。

なお、当審の職権による無効理由通知で指摘した訂正前の請求項1〜3、7〜26の記載が特許法第36条第6項1号に適合しないという理由についても、上記訂正により解消された。

6.結び

以上のとおりであるから、請求人の主張する理由及び提出した証拠方法によっては、本件発明1〜24の特許を無効とすることはできない。
審判に関する費用については、特許法169条第2項の規定で準用する民事訴訟法第61条の規定により、請求人が負担すべきものとする。

よって結論のとおり審決する。
 
別掲
<別紙>

訂正の要旨

訂正事項a
特許明細書の特許請求の範囲の記載
「【請求項1】 ケラチン繊維の染色方法において、
・染色に適した媒体中に、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、及びピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体、及びこれらの酸との付加塩より選択される複素環ベース及び下記の化学式(I):


[上記式中、
R1は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、フェニルまたは4 '-アミノフェニル基を表し、
R2は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキルまたはC2-C4ポリヒドロキシアルキル基を表し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C1-C4ヒドロキシアルコキシ基を表し、
R4は水素原子またはC1-C4アルキル基を表す]のパラ‐フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択される少なくとも一の酸化ベースを含有する少なくとも一の染料組成物がこれらの繊維に適用され、
・使用時に初めて該染料組成物に添加される、あるいは同時または別々に連続的に適用される酸化組成物中に存在する酸化剤の使用によって、色が酸性、中性またはアルカリ性のpHで発色し、
前記染料組成物及び/または前記酸化組成物が少なくとも一のセラミドタイプ化合物を含有することを特徴とする方法。
【請求項2】 前記染料組成物が、染色に適した媒体中に着色の発現に十分な量で少なくとも一の酸化剤を含有する前記酸化組成物と、使用時に混合されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】 セラミドタイプ化合物が、下記の化学式(II):


[R5は、下記のいずれかの基:
・直鎖または分枝状で、飽和または不飽和のC5-C50炭化水素基であって、この基はー以上のヒドロキシル基によって置換可能であり、このヒドロキシル基は任意に酸R10COOHでエステル化されており、R10は飽和または不飽和で、直鎖または分枝状の、任意にモノヒドロキシル化またはポリヒドロキシル化されたC1-C35炭化水素基であり、R10基のヒドロキシル基は、飽和または不飽和で、直鎖または分枝状の任意にモノヒドロキシル化またはポリヒドロキシル化されたC1-C35脂肪酸でエステル化可能である;
・R"-(NR-CO)-R"基であって、Rは水素原子または、モノヒドロキシル化またはポリヒドロキシル化されたC1-C20炭化水素基を示し、R'及びR"は炭化水素基であって炭素原子の合計数が9から30であり、R'は二価の基である;
・R11-O-CO-(CH2)p基であって、R11はC1-C20炭化水素基であり、pは1から12の整数である;より選択され、
R6は、水素原子または(グリコシル)n、(ガラクトシル)m、スルホガラクトシル、ホスホリルエチルアミンまたはホスホリルエチルアンモニウム基を示し、nは1から4の整数であり、mは1から8の整数であり;
R7は、水素原子または、飽和または不飽和でヒドロキシル化されているかヒドロキシル化されていないC1-C33炭化水素基であり、ヒドロキシル基は無機酸またはR10COOHでR10が上記と同一の意味を有する酸でエステル化可能であり、ヒドロキシル基は(グリコシル)n、(ガラクトシル)m、スルホガラクトシル、ホスホリルエチルアミンまたはホスホリルエチルアンモニウム基でエーテル化可能であり、R7は一以上のC1-C14アルキル基で置換可能でもあり;R7がC15-C26α-ヒドロキシアルキル基を示す場合は、ヒドロキシル基は任意にC16-C30α-ヒドロキシル酸でエステル化可能であり;
R8は、水素原子、メチルまたはエチル基、または飽和または不飽和で直鎖状または分枝状の、任意にヒドロキシル化されたC3-C50炭化水素基または-CH2-CHOH-CH2-0-R12基で、R12がC10-C26炭化水素基またはR11-O-CO-(CH2)p基を示し、R11がC1-C20炭化水素基を示し、pは1から12の整数であり;
R9は、水素原子または、飽和または不飽和で直鎖状または分枝状の、任意にモノヒドロキシル化またはポリヒドロキシル化されたC1-C3O炭化水素基を示し、ヒドロキシル基は(グリコシル)n、(ガラクトシル)m、スルホガラクトシル、ホスホリルエチルアミンまたはホスホリルエチルアンモニウム基でエーテル化可能であり;
R7及びR9が水素原子を示すか、R7が水素原子を示し、R9がメチル基を示す場合、R8は水素原子またはメチル基またはエチル基を示さないこととする]に相当する天然または合成の分子より選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】 セラミドタイプの化合物が、化学式(II)の化合物で、R5が、任意にヒドロキシル化された、C14-C22脂肪酸より誘導された飽和または不飽和のアルキル基を示すものから選択され;R6が水素原子を示し;R7が任意にヒドロキシル化された直鎖状で飽和のC11-C17基を示すことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】 セラミドが、
・N-リノレオイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-オレオイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-パルミトイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ベヘノイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-2-ヒドロキシパルミトイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ステアロイルフィトスフィンゴシン、
・N-パルミタミドヘキサデカンジオール、
及びこれら化合物の混合物より選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】 セラミドが、化学式(II)で、
・R5が、脂肪酸から誘導される飽和または不飽和のアルキル基を示し、
・R6が、ガラクトシルまたはスルホガラクトシル基を示し、
・R7が、飽和または不飽和のC12-C22炭化水素基を示すことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項7】ビス(フェニル)アルキレンジアミンが、下記の化学式(III)の化合物及び、その酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。


上記式中、
Z1及びZ2は、同一でも相違してもよく、ヒドロキシル基またはNHR16基を表し、R16は水素原子またはC1-C4アルキル基を表し、R13は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキルまたはC1-C4アミノアルキル基を表し、アミノ残基は置換可能であり、
R14及びR15は、同一でも相違してもよく、水素原子またはハロゲン原子またはC1-C4アルキル基を表し、
Yは、下記の基からなる群より選択される基を表す。



上記式中、nは0から 8の整数であり、mは0から4の整数である。
【請求項8】 化学式(III)のビス(フェニル)アルキレンジアミンが、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4 '-アミノフェニル)-1, 3-ジアミノプロパノール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4‐メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4 '-アミノ-3 '-メチルフェニル)エチレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】 パラ-アミノフェノールが、下記の化学式(IV)に相当する化合物及びその酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。


上記式中、
R17は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、C1-C4アミノアルキルまたはヒドロキシ(C1-C4)アルキルアミノ(C1-C4)アルキル基を表し、
R18は、水素またはフッ素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、C1-C4アミノアルキル、シアノ(C1-C4)アルキルまたは(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル基を表し、R17及びRl8のうち少なくとも一の基が水素原子を表すものと理解される。
【請求項10】 化学式(IV)のパラ-アミノフェノールが、パラ‐アミノフェノール、4-アミノ-3‐メチルフェノール、4-アミノ-3‐フルオロフェノール、 4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2‐メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール及び4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項9 に記載の方法。
【請求項11】 オルト-アミノフェノ-ルが、2-アミノフェノ-ル、2-アミノ-5‐メチルフェノ-ル、2-アミノ-6‐メチルフェノ-ル、及び5-アセタミド-2-アミノフェノ-ル、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】 複素環酸化ベースが、2,4,5,6‐テトラアミノピリミジン、2, 5-ジアミノピリジン、4, 5‐ジアミノ-1‐メチルピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4 '-クロロベンジル)ピラゾール及び4-ヒドロキシ-2, 5 , 6-トリアミノピリミジン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】 化学式(I)のパラ‐フェニレンジアミンが、パラ‐フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-クロロ‐パラフェニレンジアミン、2 , 3-ジメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2 , 6-ジメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2,6-ジエチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2 , 5 -ジメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、N,N-ジメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、N,N-ジエチル‐パラ‐フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル‐パラ‐フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N‐ビス(β‐ヒドロキシエチル)-パラ‐フェニレンジアミン、4‐アミノ-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-3‐メチルアニリン、4-アミノ-3-クロロ-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アニリン、2-β-ヒドロキシエチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2‐フルオロ‐パラ‐フェニレンジアミン、2‐イソプロピル‐パラ‐フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ‐フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ‐フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3‐メチル‐パラ‐フェニレンジアミン、N,N-(エチル,β-ヒドロキシエチル)-パラ‐フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ‐フェニレンジアミン、N-(4 '-アミノフェニル)-パラ‐フェニレンジアミン、N-フェニル‐パラ‐フェニレンジアミン及び2-β-ヒドロキシエチルオキシ‐パラ‐フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】 化学式(I)のパラ‐フェニレンジアミンが、パラ‐フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2‐イソプロピル‐パラ‐フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ‐パラ‐フェニレンジアミン、2, 6-ジメチル-パラ‐フェニレンジアミン、2 , 6‐ジエチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2,3-ジメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、N,N‐ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ‐フェニレンジアミン及び2-クロロ-パラ‐フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】 セラミドタイプ化合物が、染料組成物全重量に対して、または酸化組成物全重量に対して、0.0 0 01から10重量%を占めることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】 セラミドタイプ化合物が、染料組成物全重量に対して、または酸化組成物全重量に対して、0.0 01から5重量%を占めることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】 酸化ベースが、染料組成物全重量に対して、0.0 0 01から 2 0重量%を占めることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】 酸化ベースが、染料組成物全重量に対して、0.0 0 5から10重量%を占めることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】 染料組成物が、メタ-ジフェノール、メタ-アミノフェノール、メタ‐フェニレンジアミン、モノヒドロキシル化された、またはポリヒドロキシル化されたナフタレン誘導体、セサモール及びその誘導体、ピリジンカプラー及びインドールカプラ一等を含む複素環化合物、及びこれらの酸との付加塩より選択される一以上のカプラーを更に含有することを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項2 0】 カプラーが、染料組成物全重量に対して、0.0 0 0 5から 2 0重量%を占めることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】 カプラーが、染料組成物全重量に対して、0.01から10重量%を占めることを特徴とする請求項2 0に記載の方法。
【請求項2 2】酸との付加塩が、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩及び酒石酸塩より選択されることを特徴とする請求項1から 21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項2 3】 染色に適当な媒体(あるいは支持体)が、水または、水と、C1-C4低級アルカノール、グリセリン、グリコールおよびグリコール=エーテル、芳香族アルコール、類似生成物及びこれらの混合物から選択される少なくとも一の有機溶媒との混合物からなることを特徴とする請求項1から 2 2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項2 4】染料組成物が、3から11.5のpHを有することを特徴とする請求項1から 2 3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項2 5】酸化剤が、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭化物及び、ペルボラート及びペルスルファート等のペル塩より選択されることを特徴とする請求項1から 2 4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項2 6】染色に適当な媒体中に、
ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、及びピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体、及びこれらの酸との付加塩より選択される複素環ベース、及び下記の化学式(I)のパラ‐フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択される少なくとも一の酸化ベース、及び
少なくとも一のセラミドタイプ化合物を含むことを特徴とするケラチン繊維の酸化染色のための組成物。



上記式中、
R1は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、フェニルまたは4 '-アミノフェニル基を表し、
R2は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキルまたはC2-C4ポリヒドロキシアルキル基を表し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C1-C4ヒドロキシアルコキシ基を表し、
R4は水素原子またはC1-C4アルキル基を表す。
【請求項2 7】第一の区画には染色に適した媒体中に、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、及びピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体、及びこれらの酸との付加塩より選択される複素環ベース及び下記の化学式(I):



[上記式中、
R1は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、フェニルまたは4 '-アミノフェニル基を表し、
R2は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキルまたはC2-C4ポリヒドロキシアルキル基を表し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C1-C4ヒドロキシアルコキシ基を表し、
R4は水素原子またはC1-C4アルキル基を表す]のパラ‐フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択される少なくとも一の酸化ベースを含有する染料組成物を収容し、第二の区画には酸化組成物を収容してなる多区画装置であって、前記染料組成物及び/または前記酸化組成物は少なくとも一のセラミドタイプ混合物を含有する多区画装置。」
を、
「【請求項1】 ケラチン繊維の染色方法において、
・染色に適した媒体中に、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、及びピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体、及びこれらの酸との付加塩より選択される複素環ベース及び下記の化学式(I):


[上記式中、
R1は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、フェニルまたは4 '-アミノフェニル基を表し、
R2は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキルまたはC2-C4ポリヒドロキシアルキル基を表し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C1-C4ヒドロキシアルコキシ基を表し、
R4は水素原子またはC1-C4アルキル基を表す]のパラ‐フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択される少なくとも一の酸化ベースを含有する少なくとも一の染料組成物がこれらの繊維に適用され、
・使用時に初めて該染料組成物に添加される、あるいは同時または別々に連続的に適用される酸化組成物中に存在する酸化剤の使用によって、色が酸性、中性またはアルカリ性のpHで発色し、
前記染料組成物及び/または前記酸化組成物が、下記の化学式(II):


[R5は、直鎖または分枝状で、飽和または不飽和の、一以上のヒドロキシル基によって置換可能であるC5-C5O炭化水素基であり;
R6は、水素原子であり;
R7は、飽和又は不飽和でヒドロキシル化されているかヒドロキシル化さ
れていないC11-C17炭化水素基であり;
R8は、水素原子であり;
R9は、水素原子を示す]
に相当する天然または合成の分子より選択される、少なくとも一のセラミドタイプの化合物を含有することを特徴とする方法。
【請求項2】 前記染料組成物が、染色に適した媒体中に着色の発現に十分な量で少なくとも一の酸化剤を含有する前記酸化組成物と、使用時に混合されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】前期セラミドタイプの化合物が、化学式(II)の化合物で、R5が、任意にヒドロキシル化された、C14-C22脂肪酸より誘導された飽和または不飽和のアルキル基を示すものから選択され;R6が水素原子を示し;R7が任意にヒドロキシル化された直鎖状で飽和のC11-C17基を示すことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】前記セラミドタイプの化合物が、
・N-リノレオイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-オレオイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-パルミトイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ベヘノイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-2-ヒドロキシパルミトイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ステアロイルフィトスフィンゴシン、
・N-パルミタミドヘキサデカンジオール、
及びこれら化合物の混合物より選択されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】 ビス(フェニル)アルキレンジアミンが、下記の化学式(III)の化合物及び、その酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。


上記式中、
Z1及びZ2は、同一でも相違してもよく、ヒドロキシル基またはNHR16基を表し、R16は水素原子またはC1-C4アルキル基を表し、R13は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキルまたはC1-C4アミノアルキル基を表し、アミノ残基は置換可能であり、
R14及びR15は、同一でも相違してもよく、水素原子またはハロゲン原子またはC1-C4アルキル基を表し、
Yは、下記の基からなる群より選択される基を表す。


上記式中、nは0から8の整数であり、mは0から4の整数である。
【請求項6】化学式(III)のビス(フェニル)アルキレンジアミンが、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4 '-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4 '-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4‐メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4 '-アミノ-3 '-メチルフェニル)エチレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】 パラ-アミノフェノールが、下記の化学式(IV)に相当する化合物及びその酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。


上記式中、
R17は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、C1-C4アミノアルキルまたはヒドロキシ(C1-C4)アルキルアミノ(C1-C4)アルキル基を表し、
R18は、水素またはフッ素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、C1-C4アミノアルキル、シアノ(C1-C4)アルキルまたは(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル基を表し、R17及びRl8のうち少なくとも一の基が水素原子を表すものと理解される。
【請求項8】 化学式(IV)のパラ‐アミノフェノールが、パラ‐アミノフェノール、4-アミノ-3‐メチルフェノール、4-アミノ-3‐フルオロフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2‐メチルフェノール、 4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール及び4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項7に記載の方去。
【請求項9】 オルト-アミノフェノールが、2-アミノフェノール、2‐アミノ-5‐メチルフェノール、2‐アミノ-6‐メチルフェノール、及び5-アセタミド-2-アミノフェノール、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】 複素環酸化ベースが、2,4,5,6‐テトラアミノピリミジン、 2, 5-ジアミノピリジン、4 , 5‐ジアミノ-1‐メチルピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4, 5‐ジアミノ-1-(4 '-クロロベンジル)ピラゾール及び4ヒドロキシ-2,5,6‐トリアミノピリミジン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】 化学式(I)のパラ‐フェニレンジアミンが、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-クロロ-パラフェニレンジアミン、 2 , 3-ジメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2 , 6-ジメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2,6-ジエチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2 ,5-ジメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、N,N-ジメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、N,N-ジエチル‐パラ‐フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル‐パラ‐フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3‐メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ‐フェニレンジアミン、4‐アミノ-N,N‐ビス(β-ヒドロキシエチル)-3‐メチルアニリン、4-アミノ-3-クロロ-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アニリン、2-β-ヒドロキシエチル‐パラ‐フェニレンジアミン、 2‐フルオロ‐パラ‐フェニレンジアミン、2‐イソプロピル‐パラ‐フェニレンジアミン、N-(β‐ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、N,N‐ジメチル-3‐メチル‐パラ‐フェニレンジアミン、N,N-(エチル,β-ヒドロキシエチル)-パラ‐フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ‐フェニレンジアミン、N-(4 '-アミノフェニル)-パラ‐フェニレンジアミン、N-フェニル‐パラ‐フェニレンジアミン及び2-β-ヒドロキシエチルオキシ‐パラ‐フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】 化学式(I)のパラ‐フェニレンジアミンが、パラ‐フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2‐イソプロピル‐パラ‐フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ‐パラ‐フェニレンジアミン、2 , 6‐ジメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2,6-ジエチル‐パラ‐フェニレンジアミン、2,3-ジメチル‐パラ‐フェニレンジアミン、N,N-ビス(β‐ヒドロキシエチル)-パラ‐フェニレンジアミン及び2-クロロ‐パラ‐フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】 セラミドタイプ化合物が、染料組成物全重量に対して、または酸化組成物全重量に対して、0.0001から10重量%を占めることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】 セラミドタイプ化合物が、染料組成物全重量に対して、または酸化組成物全重量に対して、0.001から5重量%を占めることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】酸化ベースが、染料組成物全重量に対して、0.0001から20重量%を占めることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】酸化ベースが、染料組成物全重量に対して、0.005から10重量%を占めることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】 染料組成物が、メタ-ジフェノール、メタ-アミノフェノール、メタ‐フェニレンジアミン、モノヒドロキシル化された、またはポリヒドロキシル化されたナフタレン誘導体、セサモール及びその誘導体、ピリジンカプラー及びインドールカプラー等を含む複素環化合物、及びこれらの酸との付加塩より選択される一以上のカプラーを更に含有することを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】 カプラーが、染料組成物全重量に対して、0.0005から20重量%を占めることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】 カプラーが、染料組成物全重量に対して、0.01から10重量%を占めることを特徴とする請求項18 に記載の方法。
【請求項2 0】酸との付加塩が、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩及び酒石酸塩より選択されることを特徴とする請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】染色に適当な媒体(あるいは支持体)が、水または、水と、C1-C4低級アルカノール、グリセリン、グリコールおよびグリコール=エーテル、芳香族アルコール、類似生成物及びこれらの混合物から選択される少なくとも一の有機溶媒との混合物からなることを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項2 2】染料組成物が、3から11.5のpHを有することを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項2 3】酸化剤が、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭化物及び、ペルボラート及びペルスルファート等のペル塩より選択されることを特徴とする請求項1から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項2 4】染色に適当な媒体中に、
ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、及びピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体、及びこれらの酸との付加塩より選択される複素環ベース、及び下記の化学式 (I)


[上記式中、
R1は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、フェニルまたは4 '-アミノフェニル基を表し、
R2は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキルまたはC2-C4ポリヒドロキシアルキル基を表し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C1-C4ヒドロキシアルコキシ基を表し、
R4は水素原子またはC1-C4アルキル基を表す]のパラ‐フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択される少なくとも一の酸化ベース、及び下記の化学式(II):


[R5は、直鎖または分枝状で、飽和または不飽和の、一以上のヒドロキシル基によって置換可能であるC5-C5O炭化水素基であり;
R6は、水素原子であり;
R7は、飽和又は不飽和でヒドロキシル化されているかヒドロキシル化さ
れていないC11-C17炭化水素基であり;
R8は、水素原子であり;
R9は、水素原子を示す]
に相当する天然または合成の分子より選択される、少なくとも一のセラミドタイプの化合物を含むことを特徴とするケラチン繊維の酸化染色のための組成物。
【請求項25】 第一の区画には染色に適した媒体中に、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、及びピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体、及びこれらの酸との付加塩より選択される複素環ベース及び下記の化学式(I):


[上記式中、
R1は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、フェニルまたは4 '-アミノフェニル基を表し、
R2は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキルまたはC2-C4ポリヒドロキシアルキル基を表し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C1-C4ヒドロキシアルコキシ基を表し、
R4は水素原子またはC1-C4アルキル基を表す]のパラ‐フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択される少なくとも一の酸化ベースを含有する染料組成物を収容し、第二の区画には酸化組成物を収容してなる多区画装置であって、前記染料組成物及び/または前記酸化組成物は下記の化学式(II):


[R5は、直鎖または分枝状で、飽和または不飽和の、一以上のヒドロキシル基によって置換可能であるC5-C5O炭化水素基であり;
R6は、水素原子であり;
R7は、飽和又は不飽和でヒドロキシル化されているかヒドロキシル化さ
れていないC11-C17炭化水素基であり;
R8は、水素原子であり;
R9は、水素原子を示す]
に相当する天然または合成の分子より選択される、少なくとも一のセラミドタイプの化合物を含有する多区画装置。」
と訂正する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
ケラチン繊維の酸化染色方法とこの方法において使用される組成物
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】ケラチン繊維の染色方法において、
・染色に適した媒体中に、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、及びピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体、及びこれらの酸との付加塩より選択される複素環ベース及び下記の化学式(I):

[上記式中、R1は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、フェニルまたは4’-アミノフェニル基を表し、R2は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキルまたはC2-C4ポリヒドロキシアルキル基を表し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C1-C4ヒドロキシアルコキシ基を表し、
R4は水素原子またはC1-C4アルキル基を表す]のパラ-フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択される少なくとも一の酸化ベースを含有する少なくとも一の染料組成物がこれらの繊維に適用され、
・使用時に初めて該染料組成物に添加される、あるいは同時または別々に連続的に適用される酸化組成物中に存在する酸化剤の使用によって、色が酸性、中性またはアルカリ性のpHで発色し、
前記染料組成物及び/または前記酸化組成物が、下記の化学式(II):

[R5は、直鎖または分枝状で、飽和または不飽和の、一以上のヒドロキシル基によって置換可能であるC5-C50炭化水素基であり;
R6は、水素原子であり;
R7は、飽和又は不飽和でヒドロキシル化されているかヒドロキシル化されていないC11-C17炭化水素基であり;
R8は、水素原子であり;
R9は、水素原子を示す]
に相当する天然または合成の分子より選択される、少なくとも一のセラミドタイプの化合物を含有することを特徴とする方法。
【請求項2】前記染料組成物が、染色に適した媒体中に着色の発現に十分な量で少なくとも一の酸化剤を含有する前記酸化組成物と、使用時に混合されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】前記セラミドタイプの化合物が、化学式(II)の化合物で、R5が、任意にヒドロキシル化された、C14-C22脂肪酸より誘導された飽和または不飽和のアルキル基を示すものから選択され;R6が水素原子を示し;R7が任意にヒドロキシル化された直鎖状で飽和のC11-C17基を示すことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】前記セラミドタイプの化合物が、
・N-リノレオイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-オレオイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-パルミトイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ベヘノイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-2-ヒドロキシパルミトイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ステアロイルフィトスフィンゴシン、
・N-パルミタミドヘキサデカンジオール、
及びこれら化合物の混合物より選択されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】ビス(フェニル)アルキレンジアミンが、下記の化学式(III)の化合物及び、その酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。

上記式中、
Z1及びZ2は、同一でも相違してもよく、ヒドロキシル基またはNHR16基を表し、R16は水素原子またはC1-C4アルキル基を表し、R13は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキルまたはC1-C4アミノアルキル基を表し、アミノ残基は置換可能であり、R14及びR15は、同一でも相違してもよく、水素原子またはハロゲン原子またはC1-C4アルキル基を表し、
Yは、下記の基からなる群より選択される基を表す。

上記式中、nは0から8の整数であり、mは0から4の整数である。
【請求項6】化学式(III)のビス(フェニル)アルキレンジアミンが、N,N’-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N’-ビス(4’-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N,N’-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N’-ビス(4’-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N’-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N’-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’-ビス(エチル)-N,N’-ビス(4’-アミノ-3’-メチルフェニル)エチレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】パラ-アミノフェノールが、下記の化学式(IV)に相当する化合物及びその酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。

上記式中、
R17は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、C1-C4アミノアルキルまたはヒドロキシ(C1-C4)アルキルアミノ(C1-C4)アルキル基を表し、
R18は、水素またはフッ素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、C1-C4アミノアルキル、シアノ(C1-C4)アルキルまたは(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル基を表し、R17及びR18のうち少なくとも一の基が水素原子を表すものと理解される。
【請求項8】化学式(IV)のパラ-アミノフェノールが、パラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール及び4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】オルト-アミノフェノールが、2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、及び5-アセタミド-2-アミノフェノール、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】複素環酸化ベースが、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5-ジアミノピリジン、4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4’-クロロベンジル)ピラゾール及び4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】化学式(I)のパラ-フェニレンジアミンが、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-クロロ-パラフェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルアニリン、4-アミノ-3-クロロ-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-フルオロ-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-(エチル,β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4’-アミノフェニル)-パラ-フェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン及び2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】化学式(I)のパラ-フェニレンジアミンが、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン及び2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】セラミドタイプ化合物が、染料組成物全重量に対して、または酸化組成物全重量に対して、0.0001から10重量%を占めることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】セラミドタイプ化合物が、染料組成物全重量に対して、または酸化組成物全重量に対して、0.001から5重量%を占めることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】酸化ベースが、染料組成物全重量に対して、0.0001から20重量%を占めることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】酸化ベースが、染料組成物全重量に対して、0.005から10重量%を占めることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】染料組成物が、メタ-ジフェノール、メタ-アミノフェノール、メタ-フェニレンジアミン、モノヒドロキシル化された、またはポリヒドロキシル化されたナフタレン誘導体、セサモール及びその誘導体、ピリジンカプラー及びインドールカプラー等を含む複素環化合物、及びこれらの酸との付加塩より選択される一以上のカプラーを更に含有することを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】カプラーが、染料組成物全重量に対して、0.0005から20重量%を占めることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】カプラーが、染料組成物全重量に対して、0.01から10重量%を占めることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】酸との付加塩が、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩及び酒石酸塩より選択されることを特徴とする請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】染色に適当な媒体(あるいは支持体)が、水または、水と、C1-C4低級アルカノール、グリセリン、グリコールおよびグリコール=エーテル、芳香族アルコール、類似生成物及びこれらの混合物から選択される少なくとも一の有機溶媒との混合物からなることを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】染料組成物が、3から11.5のpHを有することを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】酸化剤が、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭化物及び、ペルボラート及びペルスルファート等のペル塩より選択されることを特徴とする請求項1から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】染色に適当な媒体中に、
ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、及びピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体、及びこれらの酸との付加塩より選択される複素環ベース、及び下記の化学式(I)

[上記式中、
R1は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、フェニルまたは4’-アミノフェニル基を表し、R2は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキルまたはC2-C4ポリヒドロキシアルキル基を表し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C1-C4ヒドロキシアルコキシ基を表し、
R4は水素原子またはC1-C4アルキル基を表す]のパラ-フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択される少なくとも一の酸化ベース、及び下記の化学式(II):

[R5は、直鎖または分枝状で、飽和または不飽和の、一以上のヒドロキシル基によって置換可能であるC5-C50炭化水素基であり;
R6は、水素原子であり;
R7は、飽和又は不飽和でヒドロキシル化されているかヒドロキシル化されていないC11-C17炭化水素基であり;
R8は、水素原子であり;
R9は、水素原子を示す]
に相当する天然または合成の分子より選択される、少なくとも一のセラミドタイプの化合物を含むことを特徴とするケラチン繊維の酸化染色のための組成物。
【請求項25】第一の区画には染色に適した媒体中に、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、及びピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体、及びこれらの酸との付加塩より選択される複素環ベース及び下記の化学式(I):

[上記式中、
R1は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、フェニルまたは4’-アミノフェニル基を表し、R2は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキルまたはC2-C4ポリヒドロキシアルキル基を表し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C1-C4ヒドロキシアルコキシ基を表し、
R4は水素原子またはC1-C4アルキル基を表す]のパラ-フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択される少なくとも一の酸化ベースを含有する染料組成物を収容し、第二の区画には酸化組成物を収容してなる多区画装置であって、前記染料組成物及び/または前記酸化組成物は下記の化学式(II):

[R5は、直鎖または分枝状で、飽和または不飽和の、一以上のヒドロキシル基によって置換可能であるC5-C50炭化水素基であり;
R6は、水素原子であり;
R7は、飽和又は不飽和でヒドロキシル化されているかヒドロキシル化されていないC11-C17炭化水素基であり;
R8は、水素原子であり;
R9は、水素原子を示す]
に相当する天然または合成の分子より選択される、少なくとも一のセラミドタイプの化合物を含有する多区画装置。
【発明の詳細な説明】
本発明は、少なくとも一の酸化染料を含有する染料組成物及び少なくとも一の酸化剤を含有する酸化組成物を使用し、前記染料組成物及び/または前記酸化組成物が少なくとも一のセラミドタイプ化合物を含む、ケラチン繊維、特に髪などのヒトのケラチン繊維の染色方法に関する。
本発明はまた、少なくとも一の酸化染料を含有する染料組成物と、この方法において使用される少なくとも一のセラミドタイプ化合物にも関する。
ケラチン繊維の着色には主要なタイプが二つあり、数回の洗浄の後に色褪せる一時的な着色を繊維に与える有色分子である直接染料及び/または顔料を使用する直接着色、および、酸化染料前駆体と、繊維に褪せない着色を与える酸化剤とを使用するいわゆる“酸化染色”着色である。
酸化染色の場合は、酸化染料前駆体、特に酸化ベースとして既知のオルト-またはパラ-フェニレンジアミン、オルト-またはパラ-アミノフェノール、及び複素環化合物を含有する染料組成物が一般的に使用される。酸化染料前駆体または酸化ベースは、無色または淡色の化合物であって、酸化生成物と混合されると酸化縮合の行程によって着色化合物及び染料を生成可能である。
これらの酸化ベースによって得られる色合いが、カプラーまたは着色調整剤と混合されることによって異なることもまた既知であり、着色調整剤は、特に芳香族メタ-ジアミン、メタ-アミノフェノール、メタ-ジフェノール及びインドール化合物等の所定の複素環化合物より選択される。
酸化ベース及びカプラーに使用される分子が多様であることも、得られる着色の多様性の一因である。
上記のように、酸化染色によれば、長時間持続する髪の染色が可能であるが、通常はケラチン繊維の明らかな変質を生じるような条件下で行われる。これは、酸化剤及び一般的に非常にアルカリ性である媒体の存在によって、ケラチン繊維の変質を生じ、しばしばこれらが荒れてもろくなるという理由による。
酸化染料を用いて得られる、いわゆる“パーマネント”染色は、さらに一定数の要求を満たさねばならない。したがって、これにより色合いが望ましい強さで得られ、外的作用(光、悪天候、洗浄、パーマネント・ウェーブ、発汗、摩擦)に対して優れた定着性を示さねばならない。
出願人は、ここに、全く驚くべきかつ予期せぬことに、ケラチン繊維の酸化染色のための組成物中でのセラミドタイプ化合物の使用により、これらの繊維に、そのさらされる様々な外的攻撃要因に対して経時的により優れた耐性を与えることが可能であることを見いだした。
この発見が本発明の基礎をなすものである。
したがって本発明の主題は、ケラチン繊維、特に髪などのヒトのケラチン繊維の染色方法に関し、これらの繊維に、
・染色に適した媒体中に、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、複素環ベース及び下記の化学式(I):

[上記式中、
R1は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、フェニルまたは4’-アミノフェニル基を表し、R2は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキルまたはC2-C4ポリヒドロキシアルキル基を表し、
R3は水素原子、ハロゲン原子、例えば塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素原子、またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C1-C4ヒドロキシアルコキシ基を表し、
R4は水素原子またはC1-C4アルキル基を表す]のパラ-フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩より選択される少なくとも一の酸化ベースを含有する少なくとも一の染料組成物がこれらの繊維に適用され、
・使用の際に初めて該染料組成物に添加される、あるいは同時または別々に連続的に適用される酸化組成物中に存在する酸化剤の使用によって、色が酸性、中性またはアルカリ性のpHで発色し、
前記染料組成物及び/または前記酸化組成物が少なくとも一のセラミドタイプ化合物を含有することを特徴とする方法である。
本発明による染色方法により得られる着色は、光及び悪天候等の環境要因、及び発汗及び髪がさらされる様々な処理(洗浄、パーマネント・ウェーブ)のいずれに対しても優れた耐性特性を有する。さらにまた、こうして染色された繊維は、セラミドタイプ化合物を使用していない染色方法を使用した場合よりも、酸化染色方法によってもそれほど損なわれず、より柔らかさを保ち、荒くなることが少ない。
本発明による染色方法の特に好ましい実施態様によれば、上記の染料組成物を、染色に適当な媒体中に着色をするに十分な量で存在する少なくとも一の酸化剤を含有する酸化組成物と、使用時に混合する。得られた混合物は、ケラチン繊維に適用し、そのまま約3から50分間おき、その後繊維を濯ぎ、シャンプーで洗浄し、再度濯いで乾燥させる。
染料組成物及び/または酸化組成物中に使用可能なセラミドタイプ混合物は、それ自体既知である。これらには、セラミドそのもの、グリコセラミド、プソイドセラミド及びネオセラミドが含まれ、これらは天然または合成のものが可能である。
セラミドタイプ化合物は、例えば、独国特許出願4,424,530号、独国特許出願4,424,533号、独国特許出願4,402,929号、独国特許出願4,420,736号、国際特許出願95/23807号、国際特許出願94/07844号、欧州特許出願0,646,572号、国際特許出願95/16665号、仏国特許出願2,673,179号、欧州特許出願0,227,994号、国際特許出願94/07844号、国際特許出願94/24097号及び国際特許出願94/10131号に記載されており、これらの教示は参照のためここに取り込むものとする。
本発明により使用可能な天然または合成のセラミドタイプ化合物は、化学式(II)に相当することが好ましい。

R5は、下記のいずれかの基:
・直鎖または分枝状で、飽和または不飽和のC5-C50炭化水素基であって、この基は一以上のヒドロキシル基によって置換可能であり、このヒドロキシル基は任意に酸R10COOHでエステル化されており、R10は飽和または不飽和で、直鎖または分枝状の、任意にモノヒドロキシル化またはポリヒドロキシル化されたC1-C35炭化水素基であり、R10基のヒドロキシル基は、飽和または不飽和で、直鎖または分枝状の任意にモノヒドロキシル化またはポリヒドロキシル化されたC1-C35脂肪酸でエステル化可能である;
・R”-(NR-CO)-R’基であって、Rは水素原子またはモノヒドロキシル化またはポリヒドロキシル化された、好ましくはモノヒドロキシル化されたC1-C20炭化水素基を示し、R’及びR”は炭化水素基であって炭素原子の合計数が9から30であり、R’は二価の基である;
・R11-O-CO-(CH2)p基であって、R11はC1-C20炭化水素基であり、pは1から12の整数である;より選択され、
R6は、水素原子または(グリコシル)n、(ガラクトシル)m、スルホガラクトシル、ホスホリルエチルアミンまたはホスホリルエチルアンモニウム基を示し、nは1から4の整数であり、mは1から8の整数であり;
R7は、水素原子または、飽和または不飽和でヒドロキシル化されているかヒドロキシル化されていないC1-C33炭化水素基であり、ヒドロキシル基は無機酸またはR10COOHでR10が上記と同一の意味を有する酸でエステル化可能であり、ヒドロキシル基は(グリコシル)n、(ガラクトシル)m、スルホガラクトシル、ホスホリルエチルアミンまたはホスホリルエチルアンモニウム基でエーテル化可能であり、R7は一以上のC1-C14アルキル基で置換可能でもあり;R7は、好ましくはC15-C26α-ヒドロキシアルキル基を示し、ヒドロキシル基が任意にC16-C30α-ヒドロキシル酸でエステル化可能であり;
R8は、水素原子、メチルまたはエチル基、または飽和または不飽和で直鎖状または分枝状の、任意にヒドロキシル化されたC3-C50炭化水素基または-CH2-CHOH-CH2-O-R12基で、R12がC10-C26炭化水素基またはR11-O-CO-(CH2)p基を示し、R11がC1-C20炭化水素基を示し、pは1から12の整数であり;
R9は、水素原子または、飽和または不飽和で直鎖状または分枝状の、任意にモノヒドロキシル化またはポリヒドロキシル化されたC1-C30炭化水素基を示し、ヒドロキシル基は(グリコシル)n、(ガラクトシル)m、スルホガラクトシル、ホスホリルエチルアミンまたはホスホリルエチルアンモニウム基でエーテル化可能であり;
R7及びR9が水素原子を示すか、R7が水素原子を示し、R9がメチル基を示す場合、R8は水素原子またはメチル基またはエチル基を示さないこととする。
上記化学式(II)の化合物の中で、Downing in Journal of Lipid Research,Vol.35,2060-2068頁,1994年に記載のセラミド及び/またはグリコセラミドまたは、仏国特許出願2,673,179号に記載のもの、及びこれらの教示は参照のためここに取り込むものとする。
本発明の特に好ましいセラミドタイプ化合物は、特に、化学式(II)の化合物で、R5が、任意にヒドロキシル化された、C14-C22脂肪酸より誘導された飽和または不飽和のアルキル基を示すものから選択され;R6が水素原子を示し;R7が任意にヒドロキシル化された直鎖状で飽和のC11-C17基、好ましくはC13-C15基を示すものである。
こうした化合物は、例えば、
・N-リノレオイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-オレオイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-パルミトイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ベヘノイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-2-ヒドロキシパルミトイルジヒドロスフィンゴシン、
・N-ステアロイルフィトスフィンゴシン、
・N-パルミタミドヘキサデカンジオール、
及びこれら化合物の混合物である。
特定の混合物、例えば、Downing分類によるセラミド2及びセラミド5の混合物等も使用可能である。
化学式(II)の化合物で、R5が、C14-C22脂肪酸より誘導された飽和または不飽和のアルキル基を示し;R6がガラクトシルまたはスルホガラクトシル基を示し;R7が飽和または不飽和のC12-C22炭化水素基、好ましくは-CH=CH-(CH2)12-CH3基を示すものもまた使用可能である。
例示のため、グリコセラミドの混合物からなる製品で、Waitaki International Biosciences社より“Glycocer”の名で市販のものを挙げることができる。
欧州特許出願0,227,994号及び国際特許出願94/07844号に記載された化学式(II)の化合物もまた使用可能である。
こうした化合物は、例えば、Quest社より市販で、ビス(N-ヒドロキシエチル-N-セチル)マロンアミドとしても既知の“Questamide H”及び、セチル酸N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(3-セチルオキシ-2-ヒドロキシプロピル)アミドである。
国際特許出願94/24097号に記載されたN-ドコサノイル-N-メチル-D-グルカミンもまた使用可能である。
本発明の方法において染料組成物中に使用される酸化ベースとして使用可能なビス(フェニル)アルキレンジアミンの中では、特に、下記の化学式(III)に相当する化合物及びこれらの酸との付加塩を挙げることができる。

上記式中、
Z1及びZ2は、同一でも相違してもよく、ヒドロキシル基またはNHR16基を表し、R16は水素原子またはC1-C4アルキル基を表し、R13は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキルまたはC1-C4アミノアルキル基を表し、アミノ残基は置換可能であり、R14及びR15は、同一でも相違してもよく、水素原子またはハロゲン原子またはC1-C4アルキル基を表し、
Yは、下記の基からなる群より選択される基を表す。

上記式中、nは0から8の整数であり、mは0から4の整数である。
上記化学式(III)のビス(フェニル)アルキレンジアミンの中では、N,N’-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N’-ビス(4’-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N,N’-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N’-ビス(4-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N’-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N’-ビス(4’-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’-ビス(エチル)-N,N’-ビス(4’-アミノ-3’-メチルフェニル)エチレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩を挙げることができる。
これらの化学式(III)のビス(フェニル)アルキレンジアミンの中では、N,N’-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N’-ビス(4’-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノールまたは、その酸との付加塩が特に好ましい。
本発明の方法において染料組成物中に使用される酸化ベースとして使用可能なパラ-アミノフェノールの中では、特に、下記の化学式(IV)に相当する化合物及びこれらの酸との付加塩を挙げることができる。

上記式中、
R17は水素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル、C1-C4アミノアルキルまたはヒドロキシ(C1-C4)アルキルアミノ(C1-C4)アルキル基を表し、
R18は、水素またはフッ素原子またはC1-C4アルキル、C1-C4モノヒドロキシアルキル、C2-C4ポリヒドロキシアルキル、C1-C4アミノアルキル、シアノ(C1-C4)アルキルまたは(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキル基を表し、R17及びR18のうち少なくとも一の基が水素原子を表すものと理解される。
上記の化学式(IV)のパラ-アミノフェノールは、パラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール及び4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール、及びこれらの酸との付加塩を挙げることができる。
本発明の方法において染料組成物中に使用される酸化ベースとして使用可能なオルト-アミノフェノールの中では、特に、2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、及び5-アセタミド-2-アミノフェノール、及びこれらの酸との付加塩を挙げることができる。
本発明の方法において染料組成物中に使用される酸化ベースとして使用可能な複素環ベースの中では、特に、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール誘導体、及びこれらの酸との付加塩を挙げることができる。
ピリジン誘導体の中では、特に、例えば2,5-ジアミノピリジン及びその酸との付加塩等の英国特許1,026,978号及び同1,153,196号に記載のものを挙げることができる。
ピリミジン誘導体の中では、特に、例えば、独国特許2,359,399号または日本国特許88-169,571号及び同91-333,495号に記載された、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン及び4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン及びこれらの酸との付加塩等の化合物を挙げることができる。
ピラゾール誘導体の中では、特に、独国特許3,843,892号及び同4,133,957号および国際特許出願94/08969号及び同94/08970号に記載された、4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール及び4,5-ジアミノ-1-(4’-クロロベンジル)ピラゾール、及びこれらの酸との付加塩を挙げることができる。
上記化学式(I)のパラ-フェニレンジアミンの中では、特に、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-クロロ-パラフェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルアニリン、4-アミノ-3-クロロ-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-フルオロ-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-(エチル,β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4’-アミノフェニル)-パラーフェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン及び2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩を挙げることができる。
上記化学式(I)のパラ-フェニレンジアミンの中では、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン及び2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、及びこれらの酸との付加塩が、特に最も好ましい。
セラミドタイプ化合物は、染料組成物全重量に対して、または酸化組成物全重量に対して、約0.0001から10重量%を占めることが好ましく、更に好ましくは約0.001から5重量%を占める。
酸化ベースは、染料組成物全重量に対して、約0.0001から20重量%を占めることが好ましく、更に好ましくは約0.005から10重量%を占める。
本発明の染色方法において使用される染料組成物は、一般的に、この点において酸化染色に通常使用される化合物より選択される一以上のカプラーを更に含有可能であり、これらの中では、メタ-ジフェノール、メタ-アミノフェノール、メタ-フェニレンジアミン、モノヒドロキシル化された、またはポリヒドロキシル化されたナフタレン誘導体、セサモール及びその誘導体、例えばピリジンカプラー及びインドールカプラー等の複素環化合物、及びこれらの酸との付加塩を挙げることができる。
カプラーは、染料組成物全重量に対して、約0.0005から20重量%を占めることが好ましく、更に好ましくは、約0.01から10重量%を占める。
本発明の方法で使用される染料組成物において使用可能な酸との付加塩(化学式(I)のパラ-フェニレンジアミン、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、複素環ベース及びカプラー)は、特に塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩及び酒石酸塩より選択される。
本発明による染色方法に使用される染料組成物のための、染色に適した媒体(または支持体)は、一般的に、水または、水と、水には十分に溶解しない化合物を溶解するための少なくとも一の有機溶媒からなる。有機溶媒としては、エタノール及びイソプロパノール等のC1-C4低級アルカノール;グリセリン;2-ブトキシエタノール、プロピレン=グリコール、プロピレン=グリコール=モノ=エーテル、ジエチレン=グリコール=モノエチル=エーテル及びモノエチル=エーテル、及びベンジル=アルコールまたはフェノキシエタノール等の芳香族アルコール、類似生成物及びこれらの混合物を挙げることができる。
溶媒は、染料組成物全重量に対して約1から40重量%を占めることが好ましく、更に好ましくは、約5から30重量%を占める。
本発明の染色方法に使用される染料組成物のpHは、一般的に3から11.5であり、更に好ましくは7から11である。これは、ケラチン繊維の染色において従来より用いられる酸性化もしくはアルカリ性化剤を使用することによって、望ましい値に調整することができる。
酸性化剤の中では、例として、塩酸及びオルトリン酸等の無機もしくは有機酸、酒石酸、クエン酸及び乳酸等のカルボン酸、及びスルホン酸を挙げることができる。
塩基性化剤の中では、例として、アンモニア水溶液、アルカリ性カーボナート、モノ-、ジ-及びトリエタノールアミン等のアルカノールアミン並びにその誘導体、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び下記の化学式(V)の化合物を挙げることができる。

上記式中、Wは、任意でヒドロキシル基もしくはC1-C4アルキル基で置換されたプロピレン残基であり;R19、R20、R21及びR22は、同一でも相違してもよく、水素原子もしくはC1-C4アルキル基もしくはC1-C4ヒドロキシアルキル基を表す。
本発明の染色方法に使用される染料組成物はまた、上述の染料に加えて、特に色合いを修正するためもしくは輝きを添えて色合いを豊かにするために直接染料を含有可能である。
本発明の染色方法に使用される染料組成物はまた、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性もしくは双性イオン性界面活性剤もしくはこれらの混合物、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性もしくは双性イオン性ポリマーもしくはこれらの混合物、無機もしくは有機増粘剤、抗酸化剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、緩衝剤、分散剤、例えばシリコーンなどの調整剤、フィルム形成剤、防腐剤及びパール剤のような、従来より髪の染色のための組成物中に使用される様々な補助剤を含むことができる。
言うまでもないが、当業者であれば、本発明の染色方法に本来備わった有利な特性が、予期される添加によって損なわれることのないように、または本質的に損なわれることのないようにこれらの補足的な化合物を選択することができるであろう。
本発明の染色方法に使用される染料組成物は、例えば液体、クリームもしくはゲルの形態、あるいは特に髪等のヒトのケラチン繊維の染色を行うのに適した他の形態等の、様々な形態をとることができる。
本発明の染色方法に使用される酸化組成物中の酸化剤は、ケラチン繊維の酸化染色に従来より使用される酸化剤から選択可能であり、その中では、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭素酸塩及びペルボラート及びペルスルファート等の過塩類を挙げることができる。過酸化水素が特に好ましい。
上述の酸化剤を含む酸化組成物のpHは、染料組成物と混合した後に生じる、ケラチン繊維に適用される組成物のpHが、好ましくは約3〜12、更に好ましくは5〜11となるものである。これは、ケラチン繊維の染色において従来より用いられ、上述の通り定義される酸性化剤もしくはアルカリ性化剤を使用することにより望ましい値に調整される。
上述の酸化組成物はまた、髪の染色のための組成物中に従来より用いられている、上述のような様々な補助剤を含有可能である。
最終的にケラチン繊維に適用される組成物としては、例えば、液体、クリームもしくはゲル、もしくは特にヒトの髪などのケラチン繊維の染色に適したあらゆる形態等の、様々な形態が可能である。
本発明の染色方法に使用され、上述の通り少なくとも一の酸化ベース及び少なくとも一のセラミドタイプ化合物を含有する染料組成物は、新規であって、また、本発明の主題をなすものである。
本発明の別の主題は、第一の区画に上述の染料組成物を収容し、第二の区画に上述の酸化組成物を収容する、多区画装置もしくは“キット”もしくは他のあらゆる多区画実装装置である。これらの装置としては、本出願人名義の仏国特許2,586,913号に記載の装置のような、所望の混合物を髪に適用可能にする手段を備えたものが可能である。
以下の実施例は、本発明を詳説するためのものであって、その範囲を限定するものではない。
実施例
(比較実施例1及び実施例2)
下記の染料組成物を調製した(含量はグラム)。

(*):本発明を成すものではない組成物
(**):一般的な染色支持体:
・セチル=アルコール及び=ステアリルアルコール、50/50混合物として
18g
・2-オクチルドデカノール 3g
・エチレン=オキシド15molでオキシエチレン化されたセチルステアリル=アルコール
3g
・活性剤(A.M.)30%を含有するアンモニウム=ラウリル=スルファート
12g
・下記の反復単位を有するカチオンポリマーを60%A.M.含有する水溶液

3gA.M.
・NH320%を含有するアンモニア水溶液 12g
・アンモニウム=チオラクタート(チオ乳酸50eq.%含有) 0.8g
使用時に、各染料組成物を、20体積(6重量%)の過酸化水素水溶液からなる酸化組成物の1.5倍重量分と混合した。
得られた各組成物を、90%の白髪を含有する、自然のままもしくはパーマネントウェーブのかかった白髪混じりの髪の房に30分間適用した。その後、髪の房をすすぎ、標準的シャンプーで洗浄した後乾燥させた。
こうして染色された髪の房を悪天候に対する耐性試験にかけた。この試験の目的は、光(キセノテスト)と軟水の同時作用の下での着色の変性を評価することである。
このためには、染色した髪の房を支持体(厚紙またはプラスチック)上に固定した。これらの支持体を、サンプルホルダー上に配置し、これがキセノンランプの周囲を、相対湿度60%で42.5±2.5℃の温度の下で64時間回転するようにした。この64時間の間、光の作用を12時間毎に中断させ、房を30分間冷たい雨にさらした。
房の色を、悪天候耐性試験の前後に、“Minolta CM 2002”比色計を使用してマンセル系で評価した。
マンセル表記法では、色は、式HV/Cによって定義され、これら三つのパラメータはそれぞれが、色合いまたは色調(H)、強さまたは明度(V)及び純度または彩度(C)を示し、この式の斜線は、単なる慣例によるものであって比率を示すものではない。
各房の光定着試験の前後の色の相違は、光の作用による着色の変性を反映しており、ニッカーソンの式:
△E=0.4C0△H+6△V+3△C
を適用することにより算出されるが、これは例えば、Couleur,Industrie et Technique,14-17頁;Vol.No.5;1978年に記載されている。
この式中、△Eは二つの房の色の相違を表し、△H、△V及び△Cは、パラメータH、V及びCの絶対値の変化を表し、C0は色の相違を比較評価しようとする房の純度を表す。
結果を下記の表IIに示す。

(*):本発明を成すものではない組成物
これらの結果には、セラミドを含有しないことから本発明を成すものではない組成物1では、髪の着色が、本発明による組成物2、すなわちセラミドを含有する組成物を使用して得られた着色よりも、悪天候の作用に対して耐性がずっと劣ることが示された。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2005-06-22 
結審通知日 2005-06-29 
審決日 2005-07-12 
出願番号 特願平9-516332
審決分類 P 1 122・ 113- YA (A61K)
P 1 122・ 537- YA (A61K)
P 1 122・ 536- YA (A61K)
P 1 122・ 121- YA (A61K)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 福井 悟  
特許庁審判長 森田 ひとみ
特許庁審判官 竹林 則幸
中野 孝一
登録日 2001-06-22 
登録番号 特許第3202023号(P3202023)
発明の名称 ケラチン繊維の酸化染色方法とこの方法において使用される組成物  
代理人 志賀 正武  
代理人 須藤 阿佐子  
代理人 須藤 晃伸  
代理人 志賀 正武  
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