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審決分類 審判 訂正 判示事項別分類コード:813 訂正する G11B
審判 訂正 旧特126条1項1号 請求の範囲の減縮 訂正する G11B
管理番号 1131610
審判番号 訂正2005-39139  
総通号数 76 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1990-07-10 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2005-08-04 
確定日 2005-12-27 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第1883524号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第1883524号に係る明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを認める。 
理由 1.手続の経緯

本件特許第1883524号の請求項1に係る発明は、昭和63年12月28日に出願され、平成6年11月10日に設定登録されたものである。
本件訂正審判は、平成17年8月4日に請求され、平成17年9月9日付けで当審において訂正拒絶理由を通知したところ、平成17年10月14日付けで意見書及び手続補正書が提出されたものである。


2.平成17年10月14日付け手続補正書による補正の適否について

平成17年10月14日付け手続補正書による補正は、訂正審判請求書に記載された、請求項1についての訂正事項から、「その上面に固設された連係用ボス(57)と前記トレー(29)の下面に形成された傾斜溝(55a)との案内によって」との訂正事項を削除し、また、発明の詳細な説明についてする訂正事項から、前記、請求項1についての訂正事項から削除された訂正事項に対応する文言を削除するものである。
したがって、平成17年10月14日付け手続補正書による補正は、訂正審判請求書に記載された訂正事項の一部を単に削除する補正であって、当該訂正審判請求書の要旨を変更するものとはいえないから、特許法第131条第2項の規定に適合するものである。


3.請求の要旨
本件訂正審判請求の要旨は、特許第1883524号の明細書を、平成17年10月14日付け手続補正書によって適法に補正された審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを求めるもので、その訂正事項は以下のとおりである。

(1)訂正事項a
本件特許明細書の、【特許請求の範囲】の請求項1を、特許査定時には、
「【請求項1】 ディスク(23)(25)(27)を載せて出入させるトレー(29)と、前記ディスク(23)(25)(27)をチャッキング動作させるスライド板(32a)(32b)とを設けるディスクローディング装置において、前記トレー(29)のラックギヤ(38)及びスライド板(32b)のラックギヤ(51)を噛合せるドライブギヤ(44)と、前記トレー(29)のラックギヤ(38)及びスライド板(32b)のラックギヤ(51)を択一的にドライブギヤ(44)に噛合せる切換板(50)とを設けたことを特徴とするディスクローディング装置。」
とあるところを、
「【請求項1】 ディスク(23)(25)(27)を載せて出入させるトレー(29)と、前記ディスク(23)(25)(27)をチャッキング動作させるスライド板(32a)(32b)とを設けるディスクローディング装置において、前記トレー(29)のラックギヤ(38)及びスライド板(32b)のラックギヤ(51)を噛合せる単一のドライブギヤ(44)と、前記トレー(29)のラックギヤ(38)及びスライド板(32b)のラックギヤ(51)を択一的に前記ドライブギヤ(44)に噛合せる切換板(50)とを設けたことを特徴とするディスクローディング装置。」
と訂正する。

(2)訂正事項b
同じく本件特許明細書の【発明の詳細な説明】の「問題を解決するための手段」(特公平6-3660号公報第3欄第2行から第12行)を、特許査定時には、
「「問題を解決するための手段」 然るに、本発明は、ディスクを載せて出入させるトレーと、前記ディスクをチャッキング動作させるスライド板とを設けるディスクローディング装置において、ディスクを載せて出入させるトレーと、前記ディスクをチャッキング動作させるスライド板とを設けるディスクローディング装置において、前記トレーのラックギヤ及びスライド板のラックギヤを噛合せるドライブギヤと、前記トレーのラックギヤ及びスライド板のラックギヤを択一的にドライブギヤに噛合せる切換板とを設けたものである。」
とあるところを、
「「問題を解決するための手段」 然るに、本発明は、ディスクを載せて出入させるトレーと、前記ディスクをチャッキング動作させるスライド板とを設けるディスクローディング装置において、ディスクを載せて出入させるトレーと、前記ディスクをチャッキング動作させるスライド板とを設けるディスクローディング装置において、前記トレーのラックギヤ及びスライド板のラックギヤを噛合せる単一のドライブギヤと、前記トレーのラックギヤ及びスライド板のラックギヤを択一的に前記ドライブギヤに噛合せる切換板とを設けたものである。」
と訂正する。


4.当審の判断
上記(1)の訂正事項aは、請求項1において、一回目に記載された「ドライブギヤ(44)」を「単一のドライブギヤ(44)」とし、同じく二回目に記載された「ドライブギヤ(44)」を「前記ドライブギヤ(44)」とするものである。
発明の詳細な説明及び図面全体からすると、明らかにドライブギヤ(44)が単一のものであることが開示され、請求項1においても複数のドライブギヤを含める意図があったとは認められないから、一回目に記載された「ドライブギヤ(44)」を「単一のドライブギヤ(44)」とすることは、明りょうでない記載の釈明を目的とするものに該当する。
また、二回目に記載された「ドライブギヤ(44)」が、一回目に記載された「ドライブギヤ(44)」と同じものを指すことも明細書及び図面の記載全体から明らかなことであるから、二回目に記載された「ドライブギヤ(44)」を「前記ドライブギヤ(44)」とすることは、明りょうでない記載の釈明を目的とするものに該当する。

上記(2)の訂正事項bは、上記(1)の訂正事項aにより請求項1が訂正されたことに対応し、発明の詳細な説明の記載を請求項1の記載と整合させようとするものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものに該当する。

そして、上記各訂正事項は、願書に添付した明細書及び図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。


5.むすび
したがって、本件審判の請求は、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とし、また、同条第2項の規定に適合するものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
ディスクローディング装置
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】ディスク(23)(25)(27)を載せて出入させるトレー(29)と、前記ディスク(23)(25)(27)をチャッキング動作させるスライド板(32a)(32b)とを設けるディスクローディング装置において、前記トレー(29)のラックギヤ(38)及びスライド板(32b)のラックギヤ(51)を噛合せる単一のドライブギヤ(44)と、前記トレー(29)のラックギヤ(38)及びスライド板(32b)のラックギヤ(51)を択一的に前記ドライブギヤ(44)に噛合せる切換板(50)とを設けたことを特徴とするディスクローディング装置。
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は音楽又は映像などをデジタル信号化して記録するディスクをターンテーブルに装置し、ピックアップによりディスクに情報を記録又は再生するディスクプレーヤなどのディスクローディング装置に関する。
「従来の技術」
従来、直径が30cmのレザーディスク又は直径が12cmのコンパクトディスクなどをトレーに載せてターンテーブル位置に出入させる技術があった。
「発明が解決しようとする問題点」
前記従来技術は、ディスクを出入させるトレーの昇降又はディスクホルダ又はディスク押えなどによるディスクのチャッキングを行う構造のものでは、トレーを上下動させる大きなスペースを必要とし、またチャック板を上下動させる機構を設ける必要があったから、トレー及びチャック板に対しターンテーブルを昇降させるものを開発したが、トレーを出入させるラックギヤを兼用してターンテーブルを上下動させていたので、トレーに設けるラックギヤ等の取付け構造の簡略化並びに製造コストの低減などを容易に図り得ない等の問題があった。
「問題点を解決するための手段」
然るに、本発明は、ディスクを載せて出入させるトレーと、前記ディスクをチャッキング動作させるスライド板とを設けるディスクローディング装置において、ディスクを載せて出入させるトレーと、前記ディスクをチャッキング動作させるスライド板とを設けるディスクローディング装置において、前記トレーのラックギヤ及びスライド板のラックギヤを噛合せる単一のドライブギヤと、前記トレーのラックギヤ及びスライド板のラックギヤを択一的に前記ドライブギヤに噛合せる切換板とを設けたものである。
「作用」
従って、トレーの上下動を不要にしてディスク出入構造を簡潔に構成し得ると共に、前記トレーとスライド板をそれぞれに設けたラックギヤにより駆動するから、トレーに設けるラックギヤなどの取付け及び駆動構造の簡略化並びに製造コストの低減などを容易に行い得るものである。
「実施例」
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。第1図は要部の平面説明図、第2はディスクプレーヤの外観を示す平面図、第3図は内部構造を示す平面図、第4図は同側面図、第5図は断面正面図、第6図は断面背面図であり、ディスクプレーヤキャビネットである箱形の本機ケース(1)内部にメインシャーシ(2)を固設させると共に、第5図の如く、そのメインシャーシ(2)中央部にモータ取付シャーシ(3)を配設し、この取付シャーシ(3)下面側にモータホルダ(4)を介してターンテーブルモータ(5)を固定させ、該モータ(5)の出力軸(6)を取付シャーシ(3)上面側に突出させて上端にターンテーブル(7)を設けている。
さらに、第3図の如く、レザーピックアップ(8)を取付ける受台(9)を柱状レール(10)を介してピックアップ取付シャーシ(11)に設けると共に、該シャーシ(11)に支点軸(12)を設け、前記モータ取付シャーシ(3)に設けた軸受(13)にその支点軸(12)を支持させる。また、ピックアップ(8)を角度調節するチルトモータ(14)と、ウォーム(15)及びウォームホィール(16)を介して前記モータ(14)に連結させるネジ軸(17)とを、取付フレーム(18)を介してメインシャーシ(2)に設けると共に、ナット体(19a)及びヒンジアーム(19b)からなるヒンジ機構(19)を介して前記ネジ軸(17)をピックアップ取付シャーシ(11)後端に連結させ、昇降モータ(14)制御によりピックアップ取付シャーシ(11)を上下に揺動させ、ピックアップ(8)を昇降及び角度を変更してディスクの歪を補正するように構成している。
さらに、前記受台(9)にピックアップ移動ラックギヤ(20)を固設させると共に、前記ピックアップ取付シャーシ(11)にピックアップモータ(21)を取付け、ドライブギヤ(22)を介して前記ラックギヤ(20)とモータ(21)を連結させ、該モータ(21)の正逆転制御によりレール(10)に沿ってピックアップ(8)を往復摺動させるように構成している。
さらに、第2図の如く、直径が30cmのレザーディスク(23)を載せるディスク載せ面(24)と、直径が20cmの小径レザーディスク(25)を載せるディスク載せ面(26)と、直径が12cmのコンパクトディスク(27)を載せるディスク載せ面(28)とを、同一軸芯上に多段的に形成するトレー(29)を備えると共に、第3図の如く、ガイドピン(30)及びガイド溝(31)を介してメインシャーシ(2)に左右スライド板(32a)(32b)を前後に摺動自在に支持させる。そして、第5図の如く、シャーシ(2)両側のガイドレール(33)(33)とガイドローラ(34)をトレー(29)の案内溝(29a)(29a)及び(29b)に係入させ、前記トレー(29)をスライド板(32a)(32b)上側に摺動自在に支持させている。
また、前記メインシャーシ(2)上面側にチャック板取付シャーシ(35)を懸架させ、この取付けシャーシ(35)中央部下面側にホルダ(36)を介してチャック板(37)を遊嵌支持させ、前記ターンテーブル(7)の略直上にチャック板(37)を配設させ、モータ取付シャーシ(3)を上昇させたとき、ターンテーブル(7)上面側をチャック板(37)に圧接させ、トレー(29)に載せる各ディスク(23)(25)(27)をターンテーブル(7)に固定支持させるように構成している。
さらに、第3図、第6図及び第7図に示す如く、ディスク(23)(25)(27)出入方向に延設させる出入ラックギヤ(38)をトレー(29)の下面側に一体形成すると共に、メインシャーシ(2)下面側にモータ取付けブラケット(39)を介してトレー(29)出入用のローディングモータ(40)を固設させ、プーリ(41)(42)及びベルト(43)を介して前記モータ(40)にドライブギヤ(44)を連動連結させ、ドライブギヤ(44)に出入ラックギヤ(38)を噛合させて、前記モータ(40)によりトレー(29)を出入摺動させるように構成している。
また、第3図、第5図及び第6図の如く、メインシャーシ(2)両側にトレー抜止めストッパ(45)(45)を一体形成すると共に、トレー(29)の挿入先端両側に下降自在な突条体(46)(46)を一体形成し、突条体(46)をストッパ(45)に当接させてトレー(29)の退出脱落を阻止するように構成している。
また、第3図の如く、メインシャーシ(2)上面に支軸(47)を介して揺動アーム(48)中間を軸支させると共に、該アーム(48)両端にピン(49)(49)を介して左右スライド板(32a)(32b)を連結させると共に、トレー(29)の出入方向に対し略直交する左右方向に摺動させる切換板(50)を設けている。
さらに、第1図、第8図及び第9図にも示す如く、前記ドライブギヤ(44)に噛合させる昇降ラックギヤ(51)を右スライド板(32b)に一体形成し、トレー(29)の出入ラックギヤ(38)に対向させて昇降ラックギヤ(51)を配置させると共に、ガイドピン(52)及びガイド溝(53)を介してメインシャーシ(2)上面側に摺動自在に前記切換板(50)を支持させ、第6図の如く、右スライド板(32b)上面とトレー(29)下面の間に切換板(50)を取付け、ドライブギヤ(44)に噛合させる中継ラックギヤ(54)を切換板(50)に一体形成し、前記各ラックギヤ(38)(51)(54)をドライブギヤ(44)に噛合させ、トレー(29)及び右スライド板(32b)及び切換板(50)を摺動駆動するように構成している。
また、前記トレー(29)の出入ラックギヤ(38)に対しドライブギヤ(44)を噛合又は離反させる案内体である長溝(55)をトレー(29)下面に形成し、ディスク(23)(25)(27)を出入させるのに必要なだけの長さに出入ラックギヤ(38)を延設させ、そのラックギヤ(38)に略平行に前記長溝(55)を延接させると共に、第7図にも示すように、トレー(29)前面側の長溝(55)端部に、内方に向けて略45度に傾斜させた傾斜溝(55a)を形成し、また左右方向に延接させてトレー(29)の位置決めを行う位置保持部である位置決め溝(55b)を傾斜溝(55a)に連設させる。
一方、前記スライド板(32b)の昇降ラックギヤ(51)に対しドライブギヤ(44)を噛合又は離反させる案内体である長溝(56)をスライド板(32b)上面に形成し、ターンテーブル(7)を上下動させるのに必要なだけの長さに昇降ラックギヤ(51)を延設させ、そのラックギヤ(51)に略平行に前記長溝(56)を延設させると共に、トレー(29)前面側の長溝(56)端部に、外方に向けて略45度に傾斜させた傾斜溝(56a)を形成し、また左右方向に延設させる誘導溝(56b)を傾斜溝(56a)に連設させる。
また、前記トレー(29)の長溝(55)に摺動自在に嵌込む連係用ボス(57)を切換板(50)上面に固設させると共に、前記スライド板(32b)の長溝(56)に摺動自在に嵌込む連係用ボス(58)を切換板(50)下面に固設させるもので、前記トレー(29)及びスライド板(32b)の各長溝(55)(56)の傾斜溝(55a)(56a)を各ボス(57)(58)が通過するのに必要な長さにだけ切換板(50)の中継ラックギヤ(54)を延設させる。
そして、本機ケース(1)にトレー(29)を進入させるとき、ドライブギヤ(44)に噛合している出入ラックギヤ(38)を第1図の矢印(a)方向に移動させ、出入ラックギヤ(38)の噛合が終了するときに中継ラックギヤ(54)の噛合を開始させて矢印(b)方向に移動させ、出入ラックギヤ(38)を離反させると共に、中継ラックギヤ(54)の噛合が終了するときに昇降ラックギヤ(51)の噛合を開始させて矢印(c)方向に移動させ、スライド板(32a)(32b)を摺動させてターンテーブル(7)を上動させる一方、ローディングモータ(40)を逆転制御してドライブギヤ(44)を逆回転させることにより、ターンテーブル(7)が下動し、次いでトレー(29)が退出されるように構成している。
さらに、第3図、第6図、第10図及び第11図に示す如く、モータ取付けシャーシ(3)両側外面に上下動ピン(59a)(59b)(59c)を固設すると共に、スライド板(32a)(32b)にガイド溝(60a)(60b)(60c)を形成し、またシャーシ(2)に垂直ガイド溝(60d)を形成し、前記ピン(59a)(59b)(59c)をガイド溝(60a)(60b)(60c)(60d)に係入させ、前記ピン(59a)(59b)(59c)によりモータ取付けシャーシ(3)を上下動自在に支持するもので、ターンテーブル(7)を略水平状態で昇降自在に取付け、ターンテーブル(7)の上昇動作でディスク(23)(25)(27)をチャッキングするように構成している。
また、メインシャーシ(2)に摺動ピン(61)(61)を固設すると共に、スライド板(32a)(32b)に摺動溝(62)(62)を形成し、ピン(61)を溝(62)に係入させてスライド板(32a)(32b)をトレー(29)出入方向に摺動自在に支持している。
本実施例は上記の如く構成しており、第2図の如くトレー(29)を引出した状態で各ディスク(23)(25)(27)のいずれかをトレー(29)に載せる。このとき、トレー(29)の出入ラックギヤ(38)がドライブギヤ(44)に噛合しているから、ローディングモータ(40)の作動によってトレー(29)が進入すると共に、出入ラックギヤ(38)の噛合が終了するとき、傾斜溝(55a)とボス(57)の案内によってトレー(29)と連動して切換板(50)が左方向に摺動し、中継ラックギヤ(54)の噛合を開始させるもので、ドライブギヤ(44)によって切換板(50)を左方向に摺動させることにより、ドライブギヤ(44)に対し出入ラッグギヤ(38)が離反し、ボス(57)が位置決め溝(55b)に移動してトレー(29)を進入完了位置に固定支持する。また、切換板(50)がさらに左方向に移動して中継ラックギヤ(54)の噛合が終了するとき、傾斜溝(56a)とボス(58)の案内によって切換板(50)と連動して右スライド板(32b)が本機ケース(1)前面方向に摺動し、昇降ラックギヤ(51)の噛含を開始させるもので、左方向に移動した位置に切換板(50)が支持されると共に、ドライブギヤ(44)によって左右スライド板(32a)(32b)をトレー(29)出入方向に摺動させ、モータ取付けシャーシ(3)を上昇作動させ、ターンテーブル(7)を上昇させ、トレー(29)上面のディスク(23)(25)(27)をターンテーブル(7)とチャック板(37)により挾持するもので、このチャッキング動作後にディスク(23)(25)(27)を回転させ乍らピックアップ(8)を摺動させ、ディスク(23)(25)(27)の情報を読取って再生する。
また、ディスク(23)(25)(27)の再生が終了したとき、又はディスク(23)(25)(27)を交換するとき、ローディングモータ(40)を逆転制御してドライブギヤ(44)を逆回転させることにより、前記と逆動作が行われるもので、まずスライド板(32a)(32b)を摺動させてターンテーブル(7)を下動させると共に、切換板(50)を右方向に移動させて出入ラックギヤ(38)をドライブギヤ(44)に噛合させ、本機ケース(1)前面外方にトレー(29)を引出すものである。
また、前記モータ取付けシャーシ(3)が略水平状態で上下動するとき、該シャーシ(3)と連動してピックアップ取付けシャーシ(11)が上下に揺動し、ピックアップ(8)を上昇作動位置又は下降待機位置に移行させるものである。
「発明の効果」
以上実施例から明らかなように本発明は、ディスク(23)(25)(27)を載せて出入させるトレー(29)と、前記ディスク(23)(25)(27)をチャッキング動作させるスライド板(32a)(32b)とを設けるディスクローディング装置において、ディスク(23)(25)(27)を載せて出入させるトレー(29)と、前記ディスク(23)(25)(27)をチャッキング動作させるスライド板(32a)(32b)とを設けるディスクローディング装置において、前記トレー(29)のラックギヤ(38)及びスライド板(32b)のラックギヤ(51)を噛合せるドライブギヤ(44)と、前記トレー(29)のラックギヤ(38)及びスライド板(32b)のラックギヤ(51)を択一的にドライブギヤ(44)に噛合せる切換板(50)とを設けたもので、トレー(29)の上下動を不要にしてディスク(23)(25)(27)出入構造を簡潔に構成できると共に、前記トレー(29)とスライド板(32a)(32b)をそれぞれに設けたラックギヤ(38)(51)により駆動するから、トレー(29)に設けるラックギヤ(38)などの取付け及び駆動構造の簡略化並びに製造コストの低減などを容易に行うことができる等の実用的な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す要部の平面図、第2図はディスクプレーヤの外観を示す平面図、第3図は内部構造を示す平面図、第4図は同側面図、第5図は断面正面図、第6図は断面背面図、第7図はトレーの平面図、第8図及び第9図は部分説明図、第10図及び第11図は左右スライド板の説明図である。
(23)(25)(27)…ディスク
(29)…トレー
(32a)(32b)…スライド板
(38)…出入りラックギア
(44)…ドライブギア
(51)…昇降ラックギア
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2005-12-14 
出願番号 特願昭63-332595
審決分類 P 1 41・ 813- Y (G11B)
P 1 41・ 811- Y (G11B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 前田 正夫  
特許庁審判長 山田 洋一
特許庁審判官 片岡 栄一
山澤 宏
登録日 1994-11-10 
登録番号 特許第1883524号(P1883524)
発明の名称 ディスクロ―ディング装置  
代理人 荒船 良男  
代理人 荒船 良男  
代理人 赤澤 高  
代理人 稲葉 龍治  
代理人 本多 泰介  
代理人 赤澤 高  
代理人 稲葉 龍治  
代理人 本多 泰介  
代理人 荒船 博司  
代理人 荒船 博司  

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