• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1135633
審判番号 不服2001-14293  
総通号数 78 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2000-10-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2001-08-10 
確定日 2006-04-24 
事件の表示 平成11年特許願第112536号「遊技装置」拒絶査定不服審判事件〔平成12年10月31日出願公開、特開2000-300733〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成11年4月20日の出願であって、平成13年4月16日付で拒絶理由通知がなされ、同年6月18日付で手続補正がなされ、同年7月9日付で拒絶査定がなされ、これに対し、同年8月10日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年9月7日付で手続補正がなされたものである。

2.平成13年9月7日付の手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成13年9月7日付の手続補正を却下する。

[理由]
(1)補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、
「メダルを投入して遊技できるゲーム機と同ゲーム機に隣接してメダル供給機を設け、メダル供給機のメダル供給口からのメダルをゲーム機のメダル受皿に移送するメダルシュートを設けた遊技装置において、前記メダル供給口からのメダルを受ける受部を左右に回転自在にメダル供給機に取り付け、メダルを受部の外部に移送する吐出口を受部の一部に設け、受部の吐出口にメダルをメダル受皿に移送するメダル通路を設けたシュート部を取り付けて前記メダルシュートを水平に左右回動できるように構成し、前記メダルシュートをゲーム機に付勢してゲーム機の前面扉を閉じた状態でメダルシュートの送り先がメダル受皿上に位置するようにし、シュート部の受部側基端部分にメダル通路又は吐出口でメダルの通過・非通過を制御するメダルの通過・非通過手段を設けメダルの通過・非通過手段が、シュート部をゲーム機のメダル受皿から遠ざかる方向に水平に左右回動されるとメダルを通過させないようにした遊技装置。」
と補正された。
上記補正は、平成13年6月18日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「前記メダルシュートを構成し」を「前記メダルシュートを水平に左右回動できるように構成し」と限定するものであって、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成15年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第4項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(2)引用例
原査定の拒絶の理由に引用された実用新案登録第2505728号公報(以下、引用例1という。)には、図面とともに、
「貸出指令に基づいて払出される遊技用媒体(P)を貸機前面側に排出する第1払出通路(6)と、前記遊技用媒体(P)を隣接する遊技台(B)に直接排出する第2払出通路(7)とが設けられている台間遊技用媒体貸機において、前記遊技用媒体(P)を前記第1払出通路(6)から排出させる第1状態と前記第第2払出通路(7)から排出させる第2状態とに択一的に切換可能な切換機構(11)と、前記切換機構(11)に対する人為操作具(9),・・・とが備えられ、前記切換機構(11)と前記人為操作具(9),・・・とが、前記人為操作具(9),・・・に対する人為操作で前記第2状態に切換られ、前記人為操作具(9),・・・に対する非人為操作時に前記第1状態に復帰するよう連係されていることを特徴とする台間遊技用媒体貸機。」(実用新案登録請求の範囲、請求項1)、
「・・・、貸出指令に基づいて払出される遊技用媒体を貸機前面側に排出する第1払出通路と、前記遊技用媒体を隣接する遊技台に直接排出する第2払出通路とが設けられている台間遊技用媒体貸機に関する。」(第2欄第3〜6行)、
「冒記台間遊技用媒体貸機は,遊技者がパチンコ玉やスロットマシン用のメダル等の遊技用媒体の貸出しを簡便に受け得るようパチンコ台やスロットマシン等の遊技台間に設置され、遊技用媒体を貸機前面側から受取れるよう・・・、当該貸機に隣接する遊技台で遊技している遊技者が貸出しを受ける場合、・・・、前記第2払出通路から直接当該遊技台に排出できるようにしたものである(例えば実開昭62-130683号公報参照)。」(第2欄第8行〜第3欄第3行)、
「前記台間遊技用媒体貸機を実用に供する為には、・・・択一的に切換可能な切換機構を設ける必要があるが、・・・、切換機構がいずれの状態に切換えられているかを確認しないまま貸出しを受けた場合、遊技用媒体が所望の払出通路から払出されないおそれがある。」(第3欄第5〜12行)、
「冒記台間遊技用媒体貸機において、
A.前記遊技用媒体を前記第1払出通路から排出させる第1状態と前記第第2払出通路から排出させる第2状態とに択一的に切換可能な切換機構と、前記切換機構に対する人為操作具とが備えられていること。
B.前記切換機構と前記人為操作具とが、前記人為操作具に対する人為操作で前記第2状態に切換られ、前記人為操作具に対する非人為操作時に前記第1状態に復帰するよう連係されていること。
・・・
〔作用〕
a.前記Aの構成により、遊技者は人為操作具を操作して所望の払出通路から遊技用媒体の貸出しを受けることができる。
b.前記Bの構成により、遊技者が人為操作具を意識的に人為操作したときのみ、遊技用媒体を第2払出通路から遊技台に直接排出させることができ、人為操作具を人為操作することなく貸出しを受けた場合には、第1払出通路から排出された遊技用媒体を貸機前面側から受取ることができる。」(第3欄第25〜46行)、
「〔第1実施例〕
第4図は台間遊技用媒体貸機の一例としての台間パチンコ玉貸機(A)を示し、第5図に示すように遊技台の一例としてのパチンコ台(B)の間に設置されるものである。
前記貸機(A)は・・・ケーシング(1)の前面に、・・・、パチンコ玉払出具(2)、・・・が備えられている・・・。
前記ケーシング(1)内には、・・・パチンコ玉払出具(2)に払い出すパチンコ玉払出装置(4)、・・・を配設してある。
前記払出具(2)は、第1図に示すように、払出装置(4)から払出されるパチンコ玉(P)を受入れる受入口(5)と、・・・第1払出通路(6)と、受入れたパチンコ玉(P)を隣接するパチンコ台(B)の玉受皿(8)に直接排出する第2払出通路(7)とが設けられ、前記第2払出通路(7)はプラスチック製の樋(9)を設けて構成されている。
前記樋(9)は、払出ケース(2a)に形成した長孔(2b)に挿通されており、長孔(2b)の左右方向端縁に接当するまでの約180°の角度範囲に亘って回動自在に取付けられている。
・・・。
前記第1払出通路(6)の上手側に、パチンコ玉(P)を第1払出通路(6)から排出させる第1状態と第2払出通路(7)から排出させる第2状態とに択一的に切換可能な切換機構としてのロータリ式の弁体(11)が上下軸(X)まわりで回動自在に枢支され、当該弁体(11)に前記樋(9)が一体的に連設されている。
前記弁体(11)には、第2図、第3図に示すように、・・・第1通路(12)と、受入口(5)と第2払出通路(7)とを連通させる第2通路(13)とが各別に形成され、第2図に示すように、弁体(11)を回動させて第1通路(12)の位相を受入口(5)に一致させることによって第1状態に切換えられ、第3図に示すように、第2通路(13)の位相を受入口(5)に一致させることによって第2状態に切換えられる。
前記弁体(11)は第1状態に保持されるようバネ(S)で付勢され、人為操作具として兼用される樋(9)をバネ付勢力に抗して人為的に回動させて、その排出口(9a)が隣接パチンコ台(B)の玉受皿(8)上方に臨む第2状態位置(C2)に保持することによって第2状態に切換わり、樋(9)を手から離すと当該樋(9)はバネ付勢力で第1状態位置(C1)に復帰回動して第1状態に復帰する。
従って、弁体(11)は樋(9)に対する人為的な回動操作を行わないかぎり第1状態に保持され、貸出しを受けたパチンコ玉(P)が隣接パチンコ台(B)の玉受皿(8)に排出されないのはもとより、樋(9)の排出口(9a)から排出されるおそれもない。」(第4欄第2行〜第5欄第24行)、
「〔第2実施例〕
第6図、第7図は第1実施例における弁体(11)と樋(9)とを別体に構成した実施例を示し、受入口(5)、第1払出通路(6)、第2払出通路(7)の各々に連通する筒体(14)内に弁体(11)を上下軸(X)まわりで回動可能に枢支して、回動レバー(15)による弁体(11)の回動操作で第1状態と第2状態とに択一的に切換えることができるよう構成したものである。
前記弁体(11)には、・・・、第1通路(12)と第2通路(13)とが形成され、・・・ている。
そして、回動レバー(15)を手でバネ付勢力に抗して第2状態位置(C2)に回動させてその位置に手で保持しておくことによって第2状態に切換保持され、貸出しを受けたパチンコ玉(P)は玉受皿(8)に直接排出され・・・、回動レバー(15)から手を離すと当該回動レバー(15)は・・・、第1状態に復帰する。
前記第2払出通路(7)を構成している樋(9)はヒンジ(16)を介して筒体(14)に枢支され、隣接するパチンコ台(B)をその前面側に向けて揺動開放する際に、樋(9)を揺動させてその揺動開放の邪魔にならない位置に引退させ得るよう構成されているとともに、通常は第2払出通路(7)が筒体(14)内に連通し、かつ、その排出口(9a)が玉受皿(8)の上方に臨む姿勢に維持されるようバネ付勢されている。」(第5欄第25〜50行)、
「ロ.切換機構は、通常は第1状態に保持され、・・・操作ボタンを人為操作することによって・・・弁体が電気的に第2状態に切換え保持されるものであっても良い。
この場合、・・・電気回路を構成することが考えられる。
ハ.遊技用媒体はパチンコ玉に限定されず、スロットマシン用のメダルであっても良い。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図面の構造に限定されるものではない。」(第6欄第25〜42行)、

との記載が認められ、また、上記摘記事項および図1より、ロータリ式の弁体(11)に樋(9)が一体的に連設されていることは、台間パチンコ玉貸機(A)の受入口(5)からのパチンコ玉(P)をパチンコ台(B)の玉受皿(8)に排出するパチンコ玉排出用操作具が設けられ、および、ロータリ式の弁体(11)が上下軸(X)まわりで回動自在に枢支され、樋(9)が約180°の角度範囲に亘って回動自在に取付けられていることにより、弁体(11)と樋(9)で構成されるパチンコ玉排出用操作具は水平に左右回動できるものと認められ、また、上記摘記事項および図1・3等より、ロータリ式の弁体(11)は、受入口(5)と第2払出通路(7)とを連通させる第2通路(13)最下流側で樋(9)へパチンコ玉(P)を送る「送出口」が弁体(11)の一部として設けられていると認められる。これらの記載によれば、引用例1には、

「パチンコ玉(P)を投入して遊技できるパチンコ台(B)と同パチンコ台(B)に隣接して台間パチンコ玉貸機(A)を設け、台間パチンコ玉貸機(A)の受入口(5)からのパチンコ玉(P)をパチンコ台(B)の玉受皿(8)に排出するパチンコ玉排出用操作具を設けた台間遊技用媒体貸機において、前記受入口(5)からのパチンコ玉(P)を受ける弁体(11)を上下軸(X)まわりで回動自在に枢支して台間パチンコ玉貸機(A)に取り付け、パチンコ玉(P)を弁体(11)の外部に排出する送出口を弁体(11)の一部に設け、弁体(11)の送出口にパチンコ玉(P)を玉受皿(8)に排出する第2払出通路(7)を設けた樋(9)を取り付けて前記パチンコ玉排出用操作具を水平に左右回動できるように構成し、前記パチンコ玉排出用操作具をパチンコ台(B)にバネ付勢力に抗してパチンコ台(B)をその前面側に向けて揺動開放しない際にパチンコ玉排出用操作具の排出口(9a)が玉受皿(8)上方に臨む第2状態位置(C2)に保持し、弁体(11)内でパチンコ玉(P)の排出・非排出を切換えるパチンコ玉(P)の第2通路(13)を設けパチンコ玉(P)の第2通路(13)が、樋(9)を第2状態位置(C2)から第1状態位置(C1)に復帰回動されるとパチンコ玉(P)を排出させないようにした台間遊技用媒体貸機。」
との発明(以下「引用例1発明」という。)が開示されていると認めることができる。
また、前記摘記事項より、遊技用媒体はパチンコ玉に限定されず、スロットマシン用のメダルであっても良いことから、引用例1発明の技術的思想はスロットマシン用としても共通するものである。

(3)対比
そこで、本願補正発明とスロットマシン用としての技術的思想が共通する引用例1発明とを比較すると、引用例1発明の「パチンコ玉(P)」、「パチンコ台(B)」、「台間パチンコ玉貸機(A)」、「受入口(5)」、「玉受皿(8)」、「排出する」、「パチンコ玉排出用操作具」、「台間遊技用媒体貸機」、「弁体(11)」、「上下軸(X)まわりで回動自在に枢支して」、「送出口」、「第2払出通路(7)」、「樋(9)」、「パチンコ台(B)をその前面側に向けて揺動開放しない際に」、「排出口(9a)」、「上方に臨む第2状態位置(C2)に保持し」、「排出・非排出を切換える」、「第2通路(13)」および「第2状態位置(C2)から第1状態位置(C1)に復帰回動されると」は、本願補正発明の「メダル」、「ゲーム機」、「メダル供給機」、「メダル供給口」、「メダル受皿」、「移送する」、「メダルシュート」、「遊技装置」、「受部」、「左右に回転自在に」、「吐出口」、「メダル通路」、「シュート部」、「ゲーム機の前面扉を閉じた状態で」、「送り先」、「上に位置するようにし」、「通過・非通過を制御する」、「通過・非通過手段」および「ゲーム機のメダル受皿から遠ざかる方向に水平に左右回動されると」に相当すると認められる。また、引用例1発明の「バネ付勢力に抗して」および「弁体(11)内で」と、本願補正発明の「付勢して」および「シュート部の受部側基端部分にメダル通路で」は、「付勢力を用いて」および「特定の場所で」でそれぞれ共通する。
したがって、両者は、

「メダルを投入して遊技できるゲーム機と同ゲーム機に隣接してメダル供給機を設け、メダル供給機のメダル供給口からのメダルをゲーム機のメダル受皿に移送するメダルシュートを設けた遊技装置において、前記メダル供給口からのメダルを受ける受部を左右に回転自在にメダル供給機に取り付け、メダルを受部の外部に移送する吐出口を受部の一部に設け、受部の吐出口にメダルをメダル受皿に移送するメダル通路を設けたシュート部を取り付けて前記メダルシュートを水平に左右回動できるように構成し、前記メダルシュートをゲーム機に付勢力を用いて(バネ付勢力に抗して付勢して)ゲーム機の前面扉を閉じた状態でメダルシュートの送り先がメダル受皿上に位置するようにし、特定の場所(弁体(11)内シュート部の受部側基端部分にメダル通路又は吐出口)でメダルの通過・非通過を制御するメダルの通過・非通過手段を設けメダルの通過・非通過手段が、シュート部をゲーム機のメダル受皿から遠ざかる方向に水平に左右回動されるとメダルを通過させないようにした遊技装置。」

の点で一致し、以下の点で相違している。
相違点1、メダルシュートを付勢力を用いてゲーム機にゲーム機の前面扉を閉じた状態でメダルシュートの送り先がメダル受皿上に位置するようにするのに、本願補正発明では、「付勢して」いるのに対して、引用例1発明では「バネ付勢力に抗して」いる。つまり、引用例1発明は、本願補正発明と付勢方向が異なる点、

相違点2、通過・非通過手段を特定の場所に設けるにあたって、本願補正発明では、「シュート部の受部側基端部分にメダル通路で」設けるのに対して、引用例1発明では「弁体(11)内」に設けており、本願補正発明のような構成になっていない点、

(4)判断
上記相違点について検討する。
相違点1について、一般的に、パチンコ分野において、ばねにより可動樋を付勢してその先端に開設した玉出口をパチンコ機の主玉受皿上に臨ませることが周知(例えば、特開昭63-183086号公報、実願平2-78455号(実開平4-37490号)のマイクロフィルム参照)であり、メダルシュートの送り先をメダル受皿上に位置するのに、引用例1発明の「バネ付勢力に抗」するようにするか、本願補正発明の「付勢」するようにするかは、メダルシュートにかける付勢力の方向を、使用目的に応じて前面扉側または前面扉から離れる側のどちら側の付勢を優先させるかの違いであり、前記引用例1発明のものに、前記周知のものを適用して本願補正発明のように構成した点に格別の発明力を要したとはいえず、当業者が適宜なし得る程度の設計的事項である。

相違点2について、薄型自動玉貸機に於けるパチンコ玉一時貯留機構において、玉供給樋の端縁と先端との間にパチンコ玉一時貯留部材を開閉自在に設けて、パチンコ玉をパチンコ台の玉受皿部に供給したり堰き止めたりすることが従来周知(一例として、実願平1-77983号(実開平3-16988号)のマイクロフィルム参照)であり、通過・非通過手段を特定の場所に設けるにあたって、引用例1発明の弁体そのものに設けるものに代えて、前記周知のものを付加して、本願補正発明のようにシュート部の受部側基端部分にメダル通路で設けるようにすることは、当業者が設計に際し適宜選択できるものであり、格別の創意工夫を要したとはいえない。

そして、本願補正発明が奏する効果は、引用例1発明および周知技術から当業者が予測し得るものであって格別のものとは認められない。
したがって、本願補正発明は、引用例1発明および周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(5)むすび
以上のとおり、本件補正は、平成15年改正前特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第4項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項で準用する特許法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

3.本願発明について
平成13年9月7日付の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を「本願発明」という。)は、平成13年6月18日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「メダルを投入して遊技できるゲーム機と同ゲーム機に隣接してメダル供給機を設け、メダル供給機のメダル供給口からのメダルをゲーム機のメダル受皿に移送するメダルシュートを設けた遊技装置において、前記メダル供給口からのメダルを受ける受部を左右に回転自在にメダル供給機に取り付け、メダルを受部の外部に移送する吐出口を受部の一部に設け、受部の吐出口にメダルをメダル受皿に移送するメダル通路を設けたシュート部を取り付けて前記メダルシュートを構成し、前記メダルシュートをゲーム機に付勢してゲーム機の前面扉を閉じた状態でメダルシュートの送り先がメダル受皿上に位置するようにし、シュート部の受部側基端部分にメダル通路又は吐出口でメダルの通過・非通過を制御するメダルの通過・非通過手段を設け、メダルの通過・非通過手段がシュート部をゲーム機のメダル受皿から遠ざかる方向に動かされるとメダルを通過させないようにした遊技装置。」

(1)引用例
原査定の拒絶の理由に引用された引用例、および、その記載事項は、前記「2.(2)」に記載したとおりである。

(2)対比・判断
本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「2.(4)」に記載したとおり、引用例1発明および周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用例1発明および周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用例1発明および周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2006-02-22 
結審通知日 2006-02-28 
審決日 2006-03-13 
出願番号 特願平11-112536
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63F)
P 1 8・ 575- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 瀬津 太朗  
特許庁審判長 伊波 猛
特許庁審判官 辻野 安人
林 晴男
発明の名称 遊技装置  
代理人 戸島 省四郎  
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ