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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1138574
審判番号 不服2002-13590  
総通号数 80 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2000-11-21 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2002-07-18 
確定日 2006-06-22 
事件の表示 平成11年特許願第134833号「遊技部材」拒絶査定不服審判事件〔平成12年11月21日出願公開、特開2000-317052〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成11年5月14日の出願であって、平成11年10月21日に手続補正がなされ、平成13年9月7日付の拒絶理由通知に対し平成13年11月12日付で手続補正がなされ、平成14年6月11日付で拒絶査定がなされ、平成14年7月18日付に拒絶査定に対する審判請求がなされると共に平成14年8月9日付で手続補正がなされたものである。

2.平成14年8月9日付の手続補正(以下、「本件補正」という。)についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成14年8月9日付の手続補正を却下する。
[理由]
(1)本件補正の内容
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、

「 遊技機に設置される遊技部材であって、
少なくとも一部が、透光性を有する合成樹脂によって形成されており、内部にLEDが設置されているとともに、
前記合成樹脂による形成部分の内の前記LEDの前方に位置した裏側の面に、予めカラー印刷を施した印刷シートが溶着接合されており、かつ、
その印刷シートの溶着接合面と反対の面に、ダイヤカット状加工あるいはローレット加工が施されていることを特徴とする遊技部材。」と補正された。

前記補正は、補正前(平成13年11月12日付で手続補正により補正された特許請求の範囲)の請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「LEDの前側の面に」を「LEDの前方に位置した裏側の面に」と限定するものであるから、本件補正は、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

そこで、本件補正後の請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるのか(平成15年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第4項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(2)引用例
原査定の拒絶の理由で引用された特開平11-432号公報(以下、「引用例」という。)には、図面とともに以下の記載がある。

(記載事項a)
「【請求項1】 遊技機のプラスチック製の装飾部品を製造するにあたって、着色したフィルムを成形型内に挿入しておいて、該成形型内に可塑化されたプラスチックを射出して、前記着色部分を前記フィルムから前記プラスチック側に転写するか、前記フィルムを前記プラスチックと一体化することを特徴とする遊技機の装飾部品の製造方法。
【請求項2】 請求項1記載の遊技機の装飾部品の製造方法において、
前記着色部分の一部または全部は、透光性のインクによって形成されていることを特徴とする遊技機の装飾部品の製造方法。」(【特許請求の範囲】)
(記載事項b)
「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やアレンジボール式パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴式遊技機に代表される遊技機に装着される、遊技機の装飾部品およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】図6に示すように、パチンコ機などの弾球遊技機100においては、ランプ類を覆う装飾部品として例えば上部ランプ飾り102、サイドランプ飾り104等が備えられている。また、図示はしないが、遊技盤に取り付けられたランプ類を覆うためのコーナー飾りや入賞装置のランプ飾り等も使用されている。なお、ランプ類としては、電球やLEDが使用されている。
【0003】これらランプ等の光源を覆うための装飾部品、例えば上部ランプ飾り102は、背面に配置されるランプ(図示しない)に対応する着色透光性の透光部106、108、110、これら透光部106〜110を保持する基板部112等から構成されていた。詳しくは、各透光部106〜110と基板部112とを別々に成形して接着することによって、上部ランプ飾り102とされていた。これは、透光部106〜110と基板部112とを異なる色にしたり、透光部106〜110をそれぞれ別の色にする必要上、それぞれのパーツを個別に成形していたことによる。したがって、この上部ランプ飾り102の場合なら、透光部106と透光部110とを共通の型で成形したとしても3つの成形型が必要で、1個の上部ランプ飾り102を製造するには4回の成形作業が必要であった。また、こうした事情は、例えば多色の装飾部品、一部の材質が異なっている装飾部品等でも同様であった。」(段落【0001】〜【0003】)

(記載事項c)
「【0011】あるいは、射出成形時に、フィルムをプラスチックと一体化させてもよい。このようにしても、装飾部品に着色することができる。このようにして装飾部品を製造するので、例えば透光性の部分と他の部分とに分けて成形したり、色の違う部分毎に成形する必要はない。したがって、各装飾部品毎に1つの成形型と1回の成形作業で十分であり、成形後に複数のパーツを接着して1部品とするための作業も必要ない。よって、成形型の種類は少なくて済み製造工程も簡素化される。」(段落【0011】)

(記載事項d)
「【0015】請求項2記載の遊技機の装飾部品の製造方法は、請求項1記載の遊技機の装飾部品の製造方法において、前記着色部分の一部または全部は、透光性のインクによって形成されていることを特徴とする。この製造方法は、例えばランプ飾りのように、ランプ類を被覆したり、ランプ類を内蔵する装飾部品の製造に好適である。」(段落【0015】)

(記載事項e)
「【0019】
【実施例1】まず本発明の製造方法を実施する際に使用される射出成型機の構造を図1を参照して説明する。射出成型機10は、原料プラスチックを可塑化する加熱筒12と可塑化されたプラスチックを射出するノズル14とを備える射出装置16、相対位置が固定された固定盤18、固定盤18に保持される固定金型20、固定金型20と対になって成形金型を構成する可動金型22、可動金型22を保持する可動盤24、可動盤24が連結されているラム26、ラム26を前後駆動する型閉装置28、フィルム30が巻き付けられた供給ローラ32、供給ローラ32からフィルム30を巻き取る巻き取りローラ34等から構成されている。
【0020】固定金型20および可動金型22には、両者を接合させた際に成型品の外形に対応するキャビティを形成する凹部36a、36bが設けられている。また、固定金型20および固定盤18には、凹部36aに通じる射出孔38が設けられており、射出装置16を前進させてノズル14を固定盤18に接合させると、ノズル14と射出孔38が一連になる。
【0021】また、型閉装置28によりラム26を押し出すと、可動盤24と共に可動金型22を固定金型20側に移動させ、可動金型22と固定金型20との間にフィルム30を挟むようにして両金型22、20を接合させて型閉できる。その型閉時には、凹部36a、36bによりキャビティが形成され、そのキャビティを横断するようにしてフィルム30が挿入されることになる。
【0022】一方、フィルム30の固定金型20側になる面には、例えば図2に示されるような模様が、フィルム30の長手方向に沿って複数印刷されている。この模様は、図4に示されるコーナー飾り60の模様の鏡像になっている。このフィルム30の断面形状を模式的に示すと図3のようになる。まず基層となるポリエステルフィルム40の上に、それぞれが半円形で両者で円形を作る透明赤層42と透明オレンジ層44、その円形の周囲を取り囲む不透明赤層46、帯状のシルバー層48、透明赤層42と透明オレンジ層44を除いて、不透明赤層46およびシルバー層48を含む略三角形の領域をのほぼ全域を覆う不透明緑層50が印刷されている。
【0023】このフィルム30を使用してコーナー飾り60を成形するには、コーナー飾り60の形状に対応する凹部36a、36bを有する固定金型20および可動金型22を射出成型機10に取り付け、フィルム30上に印刷されたコーナー飾りの模様を凹部36a、36bに正しく対応させて、可動金型22を固定金型20に接合させて型閉めする。
【0024】その状態で射出装置16を前進させてノズル14を固定盤18に接合させ、ノズル14から溶融状態のプラスチックを射出する。射出されたプラスチックは、射出孔38からキャビティ内に入って、キャビティに充満する。このプラスチックの圧力によって、フィルム30は可動金型22の凹部36bに押しつけられ、その形状に沿って変形する。プラスチックは、キャビティ内で徐々に冷えて固化するが、このときプラスチックの熱により、フィルム30上に印刷されていたインクがプラスチック側に転写される。プラスチックが完全に固化した後、可動金型22を固定金型20から離れさせて型開して製品(この場合コーナー飾り60)を取り出す。
【0025】このコーナー飾り60は、図4に示されるように、パチンコ機62の遊技盤64の上隅を覆う飾りとして使用される。図2および図3に示される透明赤層42と透明オレンジ層44によって着色された半円部66a、66bの背後には、それぞれランプ(図示しない)が設置されている。また、このコーナー飾り60と対になるコーナー飾り68、下部コーナー飾り70a、70b、上部に設置されている上部ランプ飾り72等も同様の方法で成型されたものであり、コーナー飾り68の円形部68a、上部ランプ飾り72のランプ窓72a、72b、72cは、いずれも着色透光性となっている。
【0026】このように、一回の射出成形によって、着色透光性の部分を有する複雑な模様の装飾部品(この例ではコーナー飾り60)を製造することができるので、例えば透光部分と他の部分とに分けて成形したり、色の違う部分毎に成形する必要はない。したがって、各装飾部品毎に1つの成形型と1回の成形作業で十分であり、成形後に複数のパーツを接着して1部品とするための作業も必要ない。よって、成形型の種類は少なくて済み製造工程も簡素化される。
【0027】また、いかなる色の組合せでも、どのような模様でもフィルムに着色できさえすればよいわけで、色の組合せや模様の制限は事実上なくなり、デザイン面での自由度は飛躍的に高まる。そして、この製造方法によって製造された遊技機の装飾部品を採用することにより、遊技機の製造面での工程の削減とコストの低減が可能になり、デザインの多様さにより遊技者を楽しませることができる。」(段落【0019】〜【0027】)

これらの記載、並びに、特に、
(i)「一回の射出成形によって、着色透光性の部分を有する複雑な模様の装飾部品(この例ではコーナー飾り60)を製造することができる」(記載事項e)、「射出成型機10は、原料プラスチックを可塑化する加熱筒12と可塑化されたプラスチックを射出するノズル14とを備える射出装置16」(記載事項e)から、コーナー飾り60の「少なくとも一部が、透光性を有する」プラスチックによって射出成形されていることは明らかであること、
(ii)「ランプ類を内蔵する装飾部品」(記載事項d)、「装飾部品(この例ではコーナー飾り60)」(記載事項e)、「ランプ(図示しない)」(記載事項e)という記載から、コーナー飾り60の「内部にランプが設置されている」ことが明らかなこと、
(iii)「射出成形時に、フィルムをプラスチックと一体化させてもよい。」(記載事項c)、「射出成型機10は、原料プラスチックを可塑化する加熱筒12と可塑化されたプラスチックを射出するノズル14とを備える射出装置16、相対位置が固定された固定盤18、固定盤18に保持される固定金型20、固定金型20と対になって成形金型を構成する可動金型22、可動金型22を保持する可動盤24、可動盤24が連結されているラム26、ラム26を前後駆動する型閉装置28、フィルム30が巻き付けられた供給ローラ32、供給ローラ32からフィルム30を巻き取る巻き取りローラ34等から構成されている。
【0020】固定金型20および可動金型22には、両者を接合させた際に成型品の外形に対応するキャビティを形成する凹部36a、36bが設けられている。また、固定金型20および固定盤18には、凹部36aに通じる射出孔38が設けられており、射出装置16を前進させてノズル14を固定盤18に接合させると、ノズル14と射出孔38が一連になる。
【0021】また、型閉装置28によりラム26を押し出すと、可動盤24と共に可動金型22を固定金型20側に移動させ、可動金型22と固定金型20との間にフィルム30を挟むようにして両金型22、20を接合させて型閉できる。その型閉時には、凹部36a、36bによりキャビティが形成され、そのキャビティを横断するようにしてフィルム30が挿入されることになる。
【0022】一方、フィルム30の固定金型20側になる面には、例えば図2に示されるような模様が、フィルム30の長手方向に沿って複数印刷されている。この模様は、図4に示されるコーナー飾り60の模様の鏡像になっている。このフィルム30の断面形状を模式的に示すと図3のようになる。まず基層となるポリエステルフィルム40の上に、それぞれが半円形で両者で円形を作る透明赤層42と透明オレンジ層44、その円形の周囲を取り囲む不透明赤層46、帯状のシルバー層48、透明赤層42と透明オレンジ層44を除いて、不透明赤層46およびシルバー層48を含む略三角形の領域をのほぼ全域を覆う不透明緑層50が印刷されている。」(記載事項e)という記載、及び、前記(ii)から、「プラスチックによる形成部分の内のランプの前方に位置した面に、予めカラー印刷を施したフィルム30が溶着接合されて」いることは明らかであること、
を勘案すれば、引用例には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「遊技機に装着されるコーナー飾り60であって、
少なくとも一部が、透光性を有するプラスチックによって射出成形されており、内部にランプが設置されているとともに、
前記プラスチックによる形成部分の内のランプの前方に位置した面に、予めカラー印刷を施したフィルム30が溶着接合されているコーナー飾り60。」

(3)対比
そこで、本願補正発明と引用発明とを比較すると、引用発明の、a「装着」、b「射出成形」、c「フィルム30」、d「プラスチック」は、本願補正発明のa「設置」、b「形成」、c「印刷シート」、d「合成樹脂」に相当し、 引用発明のe「コーナー飾り60」、f「ランプ」は、本願補正発明のe「遊技部材」、f「LED」と、それぞれ、e「遊技機の部材」、f「光源」という点で共通している。

よって、両者は、

「遊技機に設置される遊技機の部材であって、
少なくとも一部が、透光性を有する合成樹脂によって形成されており、内部に光源が設置されているとともに、
前記合成樹脂による形成部分の内の光源の前方に位置した面に、予めカラー印刷を施した印刷シートが溶着接合されている遊技機の部材。」

である点で一致し、以下の点で相違する。

相違点1
遊技機の部材が、本願補正発明では、遊技部材であるのに対して、引用発明では、コーナー飾り60である点。

相違点2
本願補正発明では、合成樹脂による形成部分の内のLEDの前方に位置した裏側の面に、予めカラー印刷を施した印刷シートが溶着接合されているのに対して、引用発明では、合成樹脂による形成部分の内のランプの前方に位置した裏側の面に、予めカラー印刷を施した印刷シートが溶着接合されているのか不明である点。

相違点3
本願補正発明では、印刷シートの溶着接合面と反対の面に、ダイヤカット状加工あるいはローレット加工が施されているのに対して、引用発明では、ダイヤカット状加工あるいはローレット加工が施されていない点。

(4)判断
前記相違点について検討する。
前記相違点1ついて検討する。
遊技機の部材として、遊技部材も、コーナー飾り60も、周知例を提示するまでもなく周知技術であるから、引用発明において、遊技機の部材として、単に遊技部材を採用することは、当業者が適宜なし得る設計的事項にすぎない。

前記相違点2について検討する。
遊技機において、光源が発する色を変化させるために、遊技機の部材の内側に色の付いた着色部材を設けることは周知技術(例えば、実用新案登録第2524639号公報、実公平3-37652号公報を参照。)であるから、引用発明において、予めカラー印刷を施した印刷シートを、合成樹脂による形成部分に溶着接合するにあたって、遊技機の部材の内側の面に前記印刷シートを溶着接合すること(遊技機の部材の内側の面に前記印刷シートを溶着接合すれば、合成樹脂による形成部分の内の光源であるランプの前方に位置した裏側の面に、予めカラー印刷を施した印刷シートが溶着接合されることとなることは明らかである。)、及び、その際に、光源として単に周知のLEDを採用する設計変更を加味して相違点2に係る本願補正発明の如く構成することは、当業者が容易に想到できることである。

前記相違点3について検討する。
遊技機の装飾灯において、光源を覆うカバーの表面にダイヤカット状加工又はローレット状加工を施すことは周知技術(例えば、特開平11-114146号公報(特に、段落【0002】を参照)、実用新案登録第2582199号公報(特に、段落【0001】〜【0002】を参照)を参照。)であるから、引用発明において、コーナー飾り60(装飾灯)の表面である光源の前方に位置した表側の面(つまり、印刷シートの溶着接合面と反対の面)にダイヤカット状加工又はローレット状加工を施して、相違点3に係る本願補正発明の如く構成することは、当業者が容易に想到できることである。

(5)本願補正発明の作用効果について
本願補正発明の奏する効果は、前記引用発明に前記周知技術を適用したものから当業者が容易に予測し得るものであって、格別顕著なものではない。

よって、本願補正発明は、引用例記載の発明及び前記周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができない。

(6)むすび
以上のとおり、本件補正は、平成15年改正前特許法第17条の2第5項において準用する特許法第126条第4項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項で読み替えて準用する特許法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

3.本願発明について
(1)本願発明
平成14年8月9日付の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成13年11月12日付手続補正書の請求項1に記載された次のとおりのものである(以下、「本願発明」という。)。

「 遊技機に設置される遊技部材であって、
少なくとも一部が、透光性を有する合成樹脂によって形成されており、内部にLEDが設置されているとともに、
前記合成樹脂による形成部分の内の前記LEDの前側の面に、予めカラー印刷を施した印刷シートが溶着接合されており、かつ、
その印刷シートの溶着接合面と反対の面に、ダイヤカット状加工あるいはローレット加工が施されていることを特徴とする遊技部材。」

(2)引用例
原査定の拒絶の理由に引用された引用例、および、その記載事項は、前記2.(2)に記載したとおりである。

(3)対比・判断
本願発明は、前記2.で検討した本願補正発明における「LEDの前方に位置した裏側の面に」から「LEDの前側の面に」以外の構成を省いたものである。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、前記2.(4)に記載したとおり、引用発明、及び、前記周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明、及び、周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(4)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用例記載の発明、及び、前記周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2006-04-13 
結審通知日 2006-04-19 
審決日 2006-05-08 
出願番号 特願平11-134833
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63F)
P 1 8・ 575- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 塩崎 進  
特許庁審判長 中村 和夫
特許庁審判官 渡部 葉子
篠崎 正
発明の名称 遊技部材  
代理人 石田 喜樹  

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