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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1140183
審判番号 不服2002-6972  
総通号数 81 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2001-01-16 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2002-04-22 
確定日 2006-07-18 
事件の表示 平成11年特許願第186325号「スロットマシン」拒絶査定不服審判事件〔平成13年 1月16日出願公開、特開2001- 9086〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成11年6月30日の出願であって、平成14年3月13日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年4月22日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年5月22日付けで手続補正がなされたものである。

2.平成14年5月22日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)について

[補正却下の決定の結論]
平成14年5月22日付けの手続補正を却下する。

[理由]
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、
「複数のリールを備えたリールユニットと、
前記リールユニットの駆動を開始させるためのスタートスイッチと、
前記リールユニットの駆動を停止させるためのストップスイッチと、
前記リールユニット、スタートスイッチ、ストップスイッチにそれぞれ接続される遊技制御装置とを備え、
前記遊技制御装置には、
通常遊技を行わせるための通常遊技制御手段と、
前記通常遊技制御手段による前記通常遊技の結果にもとづいて、前記通常遊技より遊技者に有利な特別遊技を行わせるための特別遊技制御手段とを備えるスロットマシンにおいて、
前記特別遊技には、ビッグボーナスゲームとチャレンジタイムゲームとを備え、
前記通常遊技中は、一般入賞、前記ビッグボーナス、再遊技または外れの別を抽選し、前記チャレンジタイムゲーム中は、一般入賞及び外れの抽選を行わず、ビッグボーナス及び再遊技の抽選のみを行う乱数抽選手段を備え、
前記特別遊技制御手段には、
特定図柄の出現回数をカウントするための特定図柄出現回数カウント手段と、
前記特定図柄出現回数カウント手段によるカウント値が予め設定された所定の出現回数を超えたことを条件に、前記特別遊技を終了させるための終了条件判定手段とを備え、
前記特定図柄は、前記チャレンジタイムゲーム中であっても、前記乱数抽選手段によって抽選される対象であるとともに、前記乱数抽選手段の抽選結果が特定図柄であることを条件に、前記特定図柄が有効ライン上に出現するように停止制御される対象であり、
前記終了判定手段は、前記チャレンジタイムゲーム中において、前記乱数抽選手段の抽選結果が前記特定図柄であり、かつ、遊技者のストップスイッチ操作及びリールの停止制御によって前記有効ライン上に出現した回数が予め定めた所定回数を超えたことを条件に、前記チャレンジタイムゲームを終了させると判定することを特徴とするスロットマシン。」
と補正された。
上記補正は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「リールユニット」について「複数のリールを備えた」との限定を付加し、同じく「特定図柄」について「とともに、前記乱数抽選手段の抽選結果が特定図柄であることを条件に、前記特定図柄が有効ライン上に出現するように停止制御される対象であり、」との限定を付加し、「終了条件判定手段」について「前記終了判定手段は、前記チャレンジタイムゲーム中において、前記乱数抽選手段の抽選結果が前記特定図柄であり、かつ、遊技者のストップスイッチ操作及びリールの停止制御によって前記有効ライン上に出現した回数が予め定めた所定回数を超えたことを条件に、前記チャレンジタイムゲームを終了させると判定する」との限定を付加するものであって、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成6年改正前の特許法第17条の2第4項において準用する同法第126条第3項の規定に適合するか)について以下に検討する。
(1)引用発明
原審における、平成13年12月12日付けの拒絶の理由に引用した、本願の出願前に頒布された刊行物である、引用文献(特開平10-277246号公報)には以下の発明が記載されている。

引用文献(特開平10-277246号公報)
引用文献には、以下の記載がある。
a.「遊技に必要な複数の図柄を可変表示する可変表示手段と、該可変表示手段の可変表示を制御する制御手段とを備えた遊技機において、前記制御手段により、前記可変表示の停止時に表示すべき態様を決定し、その決定に基づいて前記可変表示を停止制御するが、遊技中所定の発生条件が成立してから所定の解除条件が成立するまでの期間中は、前記決定を行わず、遊技者の停止操作に応じて前記可変表示を停止するように構成されると共に、前記期間中予め定めた状況になった時にはそれを遊技者に知らせる報知手段を備えたことを特徴とする遊技機。」(特許請求の範囲の請求項1)
b.「一定の条件下で遊技者の停止操作に応じた遊技結果が得られるようにした遊技機が開発された。・・・スロットマシン(いわゆるパチスロ機を含む)において、遊技中特定の条件が達成された時には、予め定めたゲーム回数分、複数のリールの一部又は全部について乱数抽選による停止制御を中止するようにしたものであり、この中止期間(これを「チャレンジタイム」と称し、以下「CT」と略記する)中は、遊技者の停止操作のタイミングでリール停止時の表示態様(図柄の組み合わせ)が決定される・・・」(第3頁第3欄第23-33行)
c.「CT遊技が中断又は終了し、制御手段が可変表示の停止制御を再開するための解除条件は、CT遊技中に行われた内部抽選の入賞判定の結果、「BB遊技」又は「RB遊技」の当選があったとき、CT遊技中のゲーム回数が所定回数に達したとき、CT遊技中の遊技媒体の前記純増枚数が所定枚数に達したときなどから選ばれた条件の1つ又は2つ以上の組み合わせが選ばれる。」(第5頁第7欄第34-41行)
d.「図4は遊技機1で用いられる図柄列を表している。これらの図柄は、表示窓3L,3C,3Rに対応してキャビネット2の内部に配置した3つの回転リール4L,4C,4Rの円周面を形成するシートの表面に描かれている。」(第5頁第8欄第33-41行)
e.「スタートレバー5と並んで各リールの回転を停止するために遊技者が操作する停止ボタン9L,9C,9Rが配置されている。」(第6頁第9欄第5-7行)
f.「図2は、スロットマシン1における遊技処理動作を制御する制御部と、これに電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)とを含む回路構成を示す。この場合、制御手段はマイコン20を主たる構成要素とし、・・・」(第6頁第9欄第30-34行)
g.「マイコン20が制御信号を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては・・・スタートレバー5の操作を検出するスタートスイッチ5S、C/Pスイッチ8、各停止ボタン9L,9C,9Rの操作に応じて停止信号を発生するリール停止信号回路34・・・がある。」(第6頁第10欄第20-33行)
h.「遊技機1においては、遊技開始時に一般遊技状態となり、スタートレバー5を操作する度に乱数サンプリングが行われ、最も有利なBB遊技とCT遊技の組合せ、RB遊技とCT遊技の組合せ、BB遊技、RB遊技、CT遊技及び役物のいずれかの入賞又は外れの判定が行われる。」(第7頁第11欄第30-35行)
i.「CT遊技は、遊技者の停止操作に基づくリールの停止が行われるが、遊技機1においてはスタートレバー5を操作する度に乱数サンプリングが行われ、BB遊技及びRB遊技の入賞判定が行われ、入賞すると制御部は入賞に応じたリールの停止制御を行う。」(第7頁第12欄第18-23行)
j.「CT遊技の解除条件は、乱数判定により、BB遊技又はRB遊技の当選があり、入賞図柄「7-7-7」又は「BAR-BAR-BAR 」が揃ったとき、CT遊技中のゲーム回数が150 回に達しカウンタTが0 のとき、及び、CT遊技中の遊技媒体の前記純増枚数が200 枚に達しカウンタNが0 のときが設定されている。」(第8頁第14欄第5-11行)
上記の記載より、引用文献には以下の発明(以下、「引用発明」という)が記載されていると認められる。
「遊技に必要な複数の図柄を可変表示する可変表示手段と、該可変表示手段の可変表示を制御する制御手段とを備え、前記制御手段により、前記可変表示の停止時に表示すべき態様を決定し、その決定に基づいて前記可変表示を停止制御するが、遊技中所定の発生条件が成立してから所定の解除条件が成立するまでのチャレンジタイム(CT)中は、前記決定を行わず、遊技者の停止操作に応じて前記可変表示を停止するように構成されたスロットマシンであって、スロットマシン1の表示窓3L,3C,3Rに対応してキャビネット2の内部に配置した3つの回転リール4L,4C,4Rの円周面を形成するシートの表面に図柄列が描かれており、スタートレバー5と並んで各リールの回転を停止するために遊技者が操作する停止ボタン9L,9C,9Rが配置され、遊技処理動作を制御する制御部はマイコン20を主たる構成要素とし、マイコン20が制御信号を発生するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段として、スタートレバー5の操作を検出するスタートスイッチ5S、C/Pスイッチ8、各停止ボタン9L,9C,9Rの操作に応じて停止信号を発生するリール停止信号回路34があり、スロットマシン1において、遊技開始時に一般遊技状態となり、スタートレバー5を操作する度に乱数サンプリングが行われ、最も有利なBB遊技とCT遊技の組合せ、RB遊技とCT遊技の組合せ、BB遊技、RB遊技、CT遊技及び役物のいずれかの入賞又は外れの判定が行われ、CT遊技は、遊技者の停止操作に基づくリールの停止が行われるが、スタートレバー5を操作する度に乱数サンプリングが行われて、BB遊技及びRB遊技の入賞判定が行われ、入賞すると制御部は入賞に応じたリールの停止制御を行うものであり、CT遊技の解除条件は、乱数判定により、入賞図柄「7-7-7」又は「BAR-BAR-BAR 」が揃ってBB遊技又はRB遊技に当選したとき、CT遊技中のゲーム回数が150 回に達しカウンタTが0 になったとき、及び、CT遊技中の遊技媒体の純増枚数が200 枚に達しカウンタNが0 になったときが設定されている、スロットマシン。」

(2)対比
本願補正発明と引用発明とを対比すると、引用発明における「3つの回転リール4L,4C,4R」は本願補正発明における「複数のリールを備えたリールユニット」に対応し、同様に「スタートレバー5」は「スタートスイッチ」に、「停止ボタン9L,9C,9R」は「ストップスイッチ」に、「遊技処理動作を制御する制御部」は「遊技制御装置」に、それぞれ対応しており、引用発明について、さらに次のことがいえる。
(i) 引用発明において、「遊技処理動作を制御する制御部はマイコン20を主たる構成要素とし、マイコン20が制御信号を発生するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段として、スタートレバー5の操作を検出するスタートスイッチ5S、C/Pスイッチ8、各停止ボタン9L,9C,9Rの操作に応じて停止信号を発生するリール停止信号回路34があ」るから、同引用発明は、本願補正発明を特定する、「リールユニット、スタートスイッチ、ストップスイッチにそれぞれ接続される遊技制御装置を備え」の事項に対応する構成を備えている。
(ii) 引用発明は、「スロットマシン1において、遊技開始時に一般遊技状態となり、スタートレバー5を操作する度に乱数サンプリングが行われ、最も有利なBB遊技とCT遊技の組合せ、RB遊技とCT遊技の組合せ、BB遊技、RB遊技、CT遊技及び役物のいずれかの入賞又は外れの判定が行われ」るもので、上記「一般遊技」は本願補正発明における「通常遊技」に対応するものであり、引用発明が備える上記「遊技制御装置」は、「一般遊技」(「通常遊技」)を行わせるための制御手段(すなわち、本願補正発明における「通常遊技制御手段」に相当するもの)を実質上備えていることが明らかである。
また 引用発明は、「一般遊技」(「通常遊技」)の結果、遊技者に「有利」な「BB遊技とCT遊技の組合せ、RB遊技とCT遊技の組合せ、BB遊技、RB遊技、CT遊技」の遊技に入賞すると、これらの遊技を行わせるものであり、一般にスロットマシン等の遊技機において、遊技者に有利な遊技を特別遊技と称して、一般遊技(または通常遊技)と区別していることを考慮すると、上記した遊技者に「有利」な遊技は、本願補正発明における、「(遊技者に有利な)特別遊技」に対応しているということができるとともに、引用発明が備える上記「遊技制御装置」は、遊技者に「有利」な遊技(「特別遊技」)を行わせるための制御手段(すなわち、本願補正発明における「特別遊技制御手段」に相当するもの)を実質上備えていることが明らかである。
そうすると、同引用発明は、本願補正発明を特定する、「遊技制御装置には、通常遊技を行わせるための通常遊技制御手段と、前記通常遊技制御手段による前記通常遊技の結果にもとづいて、前記通常遊技より遊技者に有利な特別遊技を行わせるための特別遊技制御手段とを備えるスロットマシン」の事項に対応する構成を備えているといえる。
(iii) 引用発明は、「最も有利なBB遊技とCT遊技の組合せ、RB遊技とCT遊技の組合せ、BB遊技、RB遊技、CT遊技及び役物のいずれかの入賞」を「判定」するものであり、上記した「BB遊技」と「CT遊技」は本願補正発明を特定する、「ビッグボーナスゲーム」と「チャレンジタイムゲーム」に対応するものであるとともに、これらは遊技者に「有利」な遊技(本願補正発明における「特別遊技」に対応するもの)であるから、同引用発明は、本願補正発明を特定する、「特別遊技には、ビッグボーナスゲームとチャレンジタイムゲームとを備え」の事項に対応する構成を備えている。
(iv) 上記したように引用発明は、「一般遊技(本願補正発明における「通常遊技」に対応する。)状態」においては「BB遊技とCT遊技の組合せ、RB遊技とCT遊技の組合せ、BB遊技、RB遊技、CT遊技及び役物のいずれかの入賞又は外れの判定」を行うものであり、前記「役物(の入賞)」は本願補正発明における「一般入賞」に対応するものである。
一方本願補正発明は、「通常遊技中は、一般入賞、前記ビッグボーナス、再遊技または外れの別を抽選」するものであるから、本願補正発明と引用発明とは、「通常遊技中は、一般入賞、ビッグボーナス、または外れの別を抽選」する点で共通している。
(v) 引用発明は、「CT遊技は、遊技者の停止操作に基づくリールの停止が行われるが、スタートレバー5を操作する度に乱数サンプリングが行われて、BB遊技及びRB遊技の入賞判定が行われ」るものである。
一方本願補正発明は、「チャレンジタイムゲーム中は、一般入賞及び外れの抽選を行わず、ビッグボーナス及び再遊技の抽選のみを行う乱数抽選手段を備え」るものであるから、本願補正発明と引用発明とは、「チャレンジタイムゲーム中は、一般入賞及び外れの抽選を行わず、ビッグボーナスの抽選を行う乱数抽選手段を備え」る点で共通している。
(vi) 上記したように引用発明は、遊技者に「有利」な遊技(本願補正発明における「特別遊技」に対応する。)である「BB遊技」と「CT遊技」を制御する制御手段(本願補正発明における「特別遊技制御手段」に相当するもの)を実質上備えており、該制御手段は、「ゲーム回数」をカウントする「カウンタT」及び「遊技媒体の純増枚数」をカウントする「カウンタN」を備えていて、「CT遊技中のゲーム回数が150 回に達しカウンタTが0 になったとき、及び、CT遊技中の遊技媒体の純増枚数が200 枚に達しカウンタNが0 になったとき」を「CT遊技の解除条件」として判定し、「CT遊技」を「解除」して遊技者に「有利」な遊技を終了させるものである。そして、「ゲーム回数」をカウントする「カウンタT」及び「遊技媒体の純増枚数」をカウントする「カウンタN」は、「CT遊技」を「解除」するための「解除条件」となる、「カウント値」を「カウント」する「カウント手段」であると包括的に表現することができるとともに、「カウンタTが0 になったとき」、及び、「カウンタNが0 になったとき」の「0」は、「予め設定された所定の値」ということができ、上記制御手段(本願補正発明における「特別遊技制御手段」に相当するもの)は、「カウント手段」による「カウント値」が予め設定された所定の値を超えたことを条件に、「CT遊技」を「解除」して遊技者に「有利」な遊技を終了させるための判定手段を実質上備えているといえる。
一方本願補正発明は、「特別遊技制御手段には、特定図柄の出現回数をカウントするための特定図柄出現回数カウント手段と、前記特定図柄出現回数カウント手段によるカウント値が予め設定された所定の出現回数を超えたことを条件に、前記特別遊技を終了させるための終了条件判定手段とを備え」ている。そして、上記「特定図柄出現回数カウント手段」を「カウント手段」と、また「終了条件判定手段」を「判定手段」と、包括的に表現することができる。
そうすると、本願補正発明と引用発明とは、「特別遊技制御手段には、カウント手段と、前記カウント手段によるカウント値が予め設定された所定の値を超えたことを条件に、前記特別遊技を終了させるための判定手段とを備え」る点で共通している。
(vii) 引用発明において、「CT遊技」は、遊技者の停止操作に基づくリールの停止が行われるが、「スタートレバー5」を操作する度に乱数サンプリングが行われて、「BB遊技」及び「RB遊技」の入賞判定が行われ、入賞すると「制御部」は入賞に応じたリールの停止制御を行うものである。すなわち、「BB遊技」及び「RB遊技」については、「CT遊技」中であっても、乱数サンプリングが行われて抽選される対象であるとともに、前記乱数サンプリングによる抽選結果が抽選対象の図柄であることを条件に、上記抽選対象の図柄が有効ライン上に出現するようにリールの停止制御を行うものである。
一方、本願補正発明において、「特定図柄は、前記チャレンジタイムゲーム中であっても、前記乱数抽選手段によって抽選される対象であるとともに、前記乱数抽選手段の抽選結果が特定図柄であることを条件に、前記特定図柄が有効ライン上に出現するように停止制御される対象」であり、上記「特定図柄」は、「チャレンジタイムゲーム中であっても、乱数抽選手段によって抽選される対象」の「図柄」、すなわち「抽選対象の図柄」といえるから、本願補正発明と引用発明とは、「チャレンジタイムゲーム中であっても、乱数抽選手段によって抽選される対象であるとともに、前記乱数抽選手段の抽選結果が前記抽選対象の図柄であることを条件に、当該抽選対象の図柄が有効ライン上に出現するように停止制御する」点で共通しているといえる。

以上の事項より、本願補正発明と引用発明とは以下の点で一致し、また、相違していると認められる。
一致点;
複数のリールを備えたリールユニットと、前記リールユニットの駆動を開始させるためのスタートスイッチと、前記リールユニットの駆動を停止させるためのストップスイッチと、前記リールユニット、スタートスイッチ、ストップスイッチにそれぞれ接続される遊技制御装置とを備え、前記遊技制御装置には、通常遊技を行わせるための通常遊技制御手段と、前記通常遊技制御手段による前記通常遊技の結果にもとづいて、前記通常遊技より遊技者に有利な特別遊技を行わせるための特別遊技制御手段とを備えるスロットマシンにおいて、前記特別遊技には、ビッグボーナスゲームとチャレンジタイムゲームとを備え、前記通常遊技中は、一般入賞、前記ビッグボーナス、または外れの別を抽選し、前記チャレンジタイムゲーム中は、一般入賞及び外れの抽選を行わず、ビッグボーナスの抽選を行う乱数抽選手段を備え、前記特別遊技制御手段には、カウント手段と、前記カウント手段によるカウント値が予め設定された所定の値を超えたことを条件に、前記特別遊技を終了させるための判定手段とを備え、チャレンジタイムゲーム中であっても、前記乱数抽選手段によって抽選される対象であるとともに、前記乱数抽選手段の抽選結果が前記抽選対象の図柄であることを条件に、当該抽選対象の図柄が有効ライン上に出現するように停止制御するスロットマシン、である点。

相違点;
(A) 遊戯中の抽選が、本願補正発明では、通常遊技中は再遊技の別を抽選し、チャレンジタイムゲーム中はビッグボーナス及び再遊技の抽選のみを行うものであるのに対して、引用発明では、通常遊技中は再遊技の別を抽選するか明らかではなく、CT遊技(チャレンジタイムゲーム)中はBB(ビッグボーナス)遊技及びRB(レギュラーボーナス)遊技の抽選を行い、再遊技の抽選を行うものではない点。
(B) カウント手段が、本願補正発明では、特定図柄の出現回数をカウントするための特定図柄出現回数カウント手段であり、特定図柄は、チャレンジタイムゲーム中であっても、前記乱数抽選手段によって抽選される対象であるとともに、前記乱数抽選手段の抽選結果が特定図柄であることを条件に、前記特定図柄が有効ライン上に出現するように停止制御される対象であるのに対して、引用発明では、CT遊技中のゲーム回数、及び、CT遊技中の遊技媒体の純増枚数をカウントするためのカウンタT、及び、カウンタNである点。
(C) 判定手段が、本願補正発明では、特定図柄出現回数カウント手段によるカウント値が予め設定された所定の出現回数を超えたことを条件に、特別遊技を終了させるための終了条件判定手段であり、チャレンジタイムゲーム中において、前記乱数抽選手段の抽選結果が特定図柄であり、かつ、遊技者のストップスイッチ操作及びリールの停止制御によって前記有効ライン上に出現した回数が予め定めた所定回数を超えたことを条件に、前記チャレンジタイムゲームを終了させると判定するものであるのに対して、引用発明では、CT遊技中のゲーム回数が150 回に達したとき、及び、CT遊技中の遊技媒体の純増枚数が200 枚に達したときを条件に前記CT遊技を解除させると判定するものである点。

(3)判断
上記の相違点について検討する。
(A) の相違点について
一般遊技中に再遊技の抽選を行うとともに、一般遊技よりも有利な遊技(本願補正発明における「特別遊技」に対応する遊技)においても、再遊技図柄の抽選を行うことは、例えば下記の周知例1、2に例示するようにスロットマシンのゲーム進行において周知の事項であり、具体的には、ビッグボーナスなどの、一般遊技よりも遊技者に有利な遊技において再遊技図柄が有効ライン上に揃うと、ボーナスゲームやレギュラーボーナスゲームなどが開始される。すなわち、再遊技図柄は、一般遊技においては本来の再遊技を表す図柄として用いられるとともに、一般遊技よりも有利な遊技においてはボーナスゲームやレギュラーボーナスゲームとの関連で慣用されており、上記した再遊技の概念は、当業者及び遊技者に定着した概念である。
そうすると、引用発明に、上記した再遊技の概念を適用して、一般遊技において再遊技の抽選を行うとともに、一般遊技よりも遊技者に「有利」な遊技である「CT遊技」において、「BB遊技」とともに再遊技の抽選を行うこととすることは、当業者が適宜になし得る設計的事項にすぎない。

(B) の相違点について
ビッグボーナスやレギュラーボーナス等の、一般遊技よりも遊技者に有利な遊技(本願補正発明における「特別遊技」に対応する遊技)において、該有利な遊技の終了の可否を判断する際に予め定めた図柄(例えば、再遊技図柄を用いることがよく知られている。)が有効ライン上に出現した回数が用いられることは、例えば下記の周知例1、2に例示するように周知の事項であり、乱数抽選手段の抽選結果が、上記した、予め定めた図柄(例えば、再遊技図柄)になると、前記図柄が有効ライン上に出現するように停止制御され、上記の、予め定めた図柄が出現した回数が、有利な遊技を終了させるか否かを判定する条件として用いられるものである。
そして、引用発明における、一般遊技よりも遊技者に「有利」な遊技である「CT遊技」において、上記した周知の事項を参酌し、「CT遊技」を終了させるか否かを判定するためのカウント手段である、「ゲーム回数」をカウントするための「カウンタT」、及び、「遊技媒体の純増枚数」をカウントするための「カウンタN」に代えて、予め定めた図柄の出現回数をカウントするためのカウント手段を設けて、これを一般遊技よりも遊技者に「有利」な遊技を制御する制御手段(本願補正発明における「特別遊技制御手段」に相当する手段)が制御することとし、カウント値である、予め定めた図柄が有効ライン上に出現した回数を、一般遊技よりも「有利」な遊技である「CT遊技」を終了させるか否かを判定する条件として用いるとともに、上記予め定めた図柄を、「CT遊技」中であっても、乱数抽選手段によって抽選される対象であるとともに、前記乱数抽選手段の抽選結果が前記抽選対象の図柄であることを条件に、前記抽選対象の図柄が有効ライン上に出現するように停止制御される対象である図柄、すなわち本願補正発明における「特定図柄」とすることは、当業者が容易に想到することができたものである。

(C) の相違点について
「(B) の相違点について」において上記したように、引用発明が備える「ゲーム回数」をカウントするための「カウンタT」、及び、「遊技媒体の純増枚数」をカウントするための「カウンタN」に代えて、予め定めた図柄の出現回数をカウントするためのカウント手段(すなわち、本願補正発明における「特定図柄出現回数カウント手段」に相当するもの)を設けることに格別な困難性はなく、上記予め定めた図柄を、乱数抽選手段によって抽選される対象であるとともに、前記乱数抽選手段の抽選結果が前記抽選対象の図柄であることを条件に有効ライン上に出現するように停止制御される対象である図柄、すなわち本願補正発明における「特定図柄」とすることにも、格別な困難性はない。
そして、引用発明において、上記した、「ゲーム回数」をカウントするための「カウンタT」、及び、「遊技媒体の純増枚数」をカウントするための「カウンタN」に代えて、予め定めた図柄(「特定図柄」)の出現回数をカウントするためのカウント手段(「特定図柄出現回数カウント手段」)を設けると、一般遊技よりも遊技者に「有利」な遊技(「特別遊技」)を終了させるか否かを判定するための条件も必然的に上記カウント手段(「特定図柄出現回数カウント手段」)がカウントするカウント値(すなわち、本願補正発明における「特定図柄出現回数」に相当するもの)に基づくものとなる。
ところで、一般遊技よりも遊技者に有利な遊技を終了するか否かを判定する条件として入賞回数を用いて、乱数抽選手段の抽選結果が入賞図柄であり、かつ、前記図柄が有効ライン上に出現した回数が予め定めた所定回数を超えたことを条件に、遊技者に有利な遊技を終了させると判定することは、例えば下記の周知例1ないし3に例示するように周知の事項であり、特に周知例3は、「停止制御解除ゲーム」の終了条件の一つを入賞回数、すなわち、入賞図柄が有効ライン上に出現した回数としたものである。
そうすると、上記周知技術を勘案して、引用発明において、一般遊技よりも遊技者に「有利」な遊技(「特別遊技」)である「CT遊技」(「チャレンジタイムゲーム」)を終了させるか否かを判定する条件として入賞回数、すなわち、予め定めた図柄が有効ライン上に出現した回数を用いることに格別な困難性はなく、引用発明における判定を、カウント手段(「特定図柄出現回数カウント手段」)がカウントするカウント値(「特定図柄出現回数」)が予め設定された所定の出現回数を超えたことを条件に、遊技者に「有利」な遊技(「特別遊技」)を終了させるための判定とし、「CT遊技」(「チャレンジタイムゲーム」)中において、乱数抽選手段の抽選結果が予め定めた図柄(「特定図柄」)であり、かつ、遊技者のストップスイッチ操作及びリールの停止制御によって上記予め定めた図柄(「特定図柄」)が有効ライン上に出現した回数が、予め定めた所定回数を超えたことを条件に前記「CT遊技」(「チャレンジタイムゲーム」)を終了させると判定することとし、上記(C) の相違点に係る本願補正発明の発明特定事項を得ることは、当業者が容易になし得たものである。

ここで本願補正発明の効果に関連して、本願の補正明細書の段落【0052】には、「請求項1に記載の発明によれば、特定図柄の出現回数をカウントして、特別遊技の終了条件を判定しているので、遊技者がストップスイッチを操作して、特定図柄の入賞を阻止しようとする新たな技術介入性が発生し、しかも特別遊技を緊迫感に富むものとすることができる。」と記載されており、また、審判請求人は審判請求書の補正書(第5頁第18-27行)において、「本願発明の特定図柄は、『前記乱数抽選手段(100)の抽選結果が特定図柄であることを条件に、前記特定図柄が有効ライン上に出現するように停止制御される対象であ』るので、特定図柄が有効ライン上に止まってしまってはCT遊技の終了条件としてカウントされてしまうので、カウントを好まないならば、遊技者はこれを回避するようにストップスイッチを操作する必要があるのに対して、引用文献にはこのような条件など当然記載されておらず、その示唆もない」旨を主張している。
そこで検討するに、引用発明は、「カウンタTが9以下でCT遊技の残り回数が終わりに近づ」くと、「遊技できる回数が残り少なくなり、CT遊技が終わりに近づいたこと」を「『状況3』の態様」として、また、「純増枚数が上限に近づき、CT遊技が終わりに近づいたこと」を「『状況4』の態様」として、それぞれ遊技者に知らせるものであり、「遊技者は報知された情報を利用して自らの工夫により有利にCT遊技を楽しむことができる」ものである(引用例の段落【0092】〜【0094】)から、引用発明においても、遊技者のストップスイッチ操作における技術介入性が発生する余地が存在するものである。さらに周知例1、2においては、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等の、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態において、再遊技の図柄が当りライン上に所定回数揃うと、当該遊技状態が終了となることから、再遊技の図柄が当りライン上に所定回数揃うことを回避するようにストップスイッチを操作しようとすることは遊技を行う上で通常行われている(いわゆる、「リプレイハズシ」として周知である。)ことを勘案すると、本願補正発明の効果は、引用発明及び周知の事項から当業者が予測できる範囲内のものであって、格別なものとはいえない。

したがって、本願補正発明は、引用発明及び周知の事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

【周知例】
1.特開平11-431号公報
通常ゲーム中に、当りライン上に「G」すなわち「JAC」が3つ揃えば再ゲームが成立してコイン投入等を行なうことなくスタート操作を行なうのみで再度「可変表示装置90」が可変開始される。また、ビッグボーナスゲーム中に「G」すなわち「JAC」が有効ライン上に3つ揃えばボーナス回数カウンタを「3」にセットしてボーナスゲームの開始が行なわれ、ボーナスゲーム中にこの「G」すなわち「JAC」が当りライン上に3つ揃えばボーナスゲーム中の入賞となる、スロットマシン等の遊技機。(段落【0001】【0018】【0029】【0108】)
すなわち、「JAC」図柄は通常ゲーム中の再ゲーム役を表す図柄として使われるとともに、「特定遊技状態」であるビッグボーナスゲームにおいて「JAC」が有効ライン上に3つ揃えばボーナスゲームの開始が行なわれ、「JAC」が当りライン上に3つ揃うボーナスゲーム中の入賞が「ボーナス回数カウンタ」により「3」回まで可能となる図柄として使われている。
2.特開平9-271559号公報
「再遊技が可能なリプレイ」は、有効ライン上に「リプレイのシンボルマーク(例えばエンゼル)」が3個揃ったことを条件に開始され、自動的に前回と同じ枚数のメダルが投入された状態となり、再度、通常ゲームが可能となる。また、レギュラーボーナスは、中央の有効ライン上に、例えば「A」や「エンゼル」が3個揃えば入賞となり、最大遊技回数である12回行われるか、或いは最大入賞回数である8回に達するか、いずれか先に達成された条件により終了する。ビッグボーナスは、レギュラーボーナスの遊技が3セット行われるか、或いは通常ゲームが30回行われるか、いずれか先に達成された条件により終了する、スロットマシン。(段落【0026】【0028】〜【0030】)
すなわち、「エンゼル」の図柄は通常ゲーム中のリプレイ(再遊技)のシンボルマークを表す図柄として使われるとともに、「通常ゲームより有利な条件で遊技ができる」レギュラーボーナスの遊技において、「エンゼル」が3個揃えば入賞となり、最大入賞回数である8回に達することを終了条件の一つとされ、ビッグボーナスの遊技において、「エンゼル」が3個揃えば入賞となるレギュラーボーナスの遊技が3セット行われることを終了条件の一つとされ、いずれも「エンゼル」の図柄が使われている。
3.特開平9-285596号公報
ストップスイッチからのストップ信号に従って、当該対応する図柄表示装置の移動表示を停止させる「停止制御解除ゲーム」を終了させる「終了条件判定手段」を備えるスロットマシンにおいて、「停止制御解除ゲーム」のゲーム回数を計数する「ゲーム回数計数手段」と、「ゲーム結果判定手段」からの入力信号にもとづいて、「停止制御解除手段」による「停止制御解除ゲーム」中の入賞回数を計数する「入賞回数計数手段」とを備え、「終了条件判定手段」では、前記「ゲーム回数計数手段」からのゲーム回数が所定のゲーム回数に達するか、「入賞回数計数手段」からの入賞回数が所定の入賞回数に達するか、いずれか先に達成された条件に従って「停止制御解除ゲーム」を終了させるようにした、スロットマシン。(特許請求の範囲の請求項1、2、4及び段落【0083】〜【0084】)
すなわち、入賞回数が所定の入賞回数に達することが「停止制御解除ゲーム」の終了条件の一つとされている。

(4)むすび
したがって、本件補正は、平成15年改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3.本願発明について
平成14年5月22日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成14年2月18日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「リールユニットと、
前記リールユニットの駆動を開始させるためのスタートスイッチと、
前記リールユニットの駆動を停止させるためのストップスイッチと、
前記リールユニット、スタートスイッチ、ストップスイッチにそれぞれ接続される遊技制御装置とを備え、
前記遊技制御装置には、
通常遊技を行わせるための通常遊技制御手段と、
前記通常遊技制御手段による前記通常遊技の結果にもとづいて、前記通常遊技より遊技者に有利な特別遊技を行わせるための特別遊技制御手段とを備えるスロットマシンにおいて、
前記特別遊技には、ビッグボーナスゲームとチャレンジタイムゲームとを備え、
前記通常遊技中は、一般入賞、前記ビッグボーナス、再遊技または外れの別を抽選し、前記チャレンジタイムゲーム中は、一般入賞及び外れの抽選を行わず、ビッグボーナス及び再遊技の抽選のみを行う乱数抽選手段を備え、
前記特別遊技制御手段には、
特定図柄の出現回数をカウントするための特定図柄出現回数カウント手段と、
前記特定図柄出現回数カウント手段によるカウント値が予め設定された所定の
出現回数を超えたことを条件に、前記特別遊技を終了させるための終了条件判定手段とを備え、
前記特定図柄は、前記チャレンジタイムゲーム中であっても、前記乱数抽選手段によって抽選される対象であることを特徴とするスロットマシン。」

(1)引用発明
原審における、平成13年12月12日付けの拒絶の理由に引用した引用文献、及び、その記載事項は、前記「2.(1)」に記載したとおりである。

(2)対比・判断
本願発明は、前記2.で検討した本願補正発明から「リールユニット」の限定事項である「複数のリールを備えた」との事項を省き、「特定図柄」の限定事項である「とともに、前記乱数抽選手段の抽選結果が特定図柄であることを条件に、前記特定図柄が有効ライン上に出現するように停止制御される対象であり、」との事項を省き、「終了条件判定手段」の限定事項である「前記終了判定手段は、前記チャレンジタイムゲーム中において、前記乱数抽選手段の抽選結果が前記特定図柄であり、かつ、遊技者のストップスイッチ操作及びリールの停止制御によって前記有効ライン上に出現した回数が予め定めた所定回数を超えたことを条件に、前記チャレンジタイムゲームを終了させると判定する」との事項を省いたものである。
そうすると、本願発明の発明特定事項を全て含み、さらに他の限定事項を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「2.(3)」に記載したとおり、引用発明及び周知の事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明及び周知の事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知の事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、本願の他の請求項に係る発明について論じるまでもなく、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2006-05-11 
結審通知日 2006-05-18 
審決日 2006-05-30 
出願番号 特願平11-186325
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63F)
P 1 8・ 575- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 一宮 誠瀬津 太朗  
特許庁審判長 二宮 千久
特許庁審判官 宮本 昭彦
渡部 葉子
発明の名称 スロットマシン  
代理人 黒田 博道  
代理人 米山 淑幸  
代理人 竹山 宏明  

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