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審決分類 再審 査定不服 2項進歩性 審決却下 F02P
管理番号 1143220
審判番号 再審2000-95001  
総通号数 82 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許再審公報 
発行日 1990-06-05 
種別 再審 
審判請求日 2000-08-07 
確定日 2004-09-30 
事件の表示 平成9年審判第14523号(昭和63年特許願第299590号「電力変換回路」拒絶査定に対する審判事件)の審決に対する再審請求事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件再審の請求を却下する。 
理由 (1)本件再審の請求は、平成12年4月25日にした平成9年審判第14523号の審決の取り消しを求めたものであって、平成12年8月7日にされたものである。
(2)その理由は、要するに審決には、(a)「本願第1発明の本質的な重要事項の把握、認識に手抜かり」、(b)「引用発明1の公正、適格な認定の怠り」、(c)引用発明2の引用発明としての適格欠如」、(d)「上記適格欠如に加えて引用発明2の公正、適格な認定の怠り」という判断遺脱が存在し、このことが特許法171条2項で準用する民事訴訟法338条1項9号に該当するから審決は取り消されるべきであるというものである。
(3)そこで、検討するに、審決が本願第1発明を特許請求の範囲の請求項1に記載のとおり認定し、本願第1発明との対比に必要な限度で引用例1又は引用例2に記載された事実に基づいて引用例発明を認定し、本願第1発明と引用発明1との相違点を摘示し、この相違点について判断を示していることは審決書の記載に照らして明らかである。
係る審決に判断遺脱が存在するといえるためには、本願第1発明と引用例発明との間に審決が摘示した相違点以外の相違点が存在(相違点の看過)し、この相違点につき判断を示していないことが必要というべきところ、再審請求人の上記理由はこのことをいうものではなく、本願第1発明、引用例1、引用例2に記載された発明の独自の見解をいうのみで、このことをもって審決に判断遺脱が存在するということはできない。
(4)もとより、特許法171条2項で準用する民事訴訟法338条1項9号にいう判断遺脱というような再審事由は、そのことがらの性質上、通例審決謄本の送達を受けこれを一読すれば容易に知りうるはずのものであるから、特段の事情のない限り、審決謄本送達当時すなわち同審決確定前に判断の遺脱のあったことを知りえたものといわざるをえず、特段の事情が認められない本件においては、原審決の謄本が送達された平成12年5月22日から30日の期間内に、特許法178条1項の規定による審決取消の訴えを提起してこれを主張すべきであって、再審によることは許されるものではない(東京高裁昭和40年8月31日判決、昭和40年(行ケ)第34号参考審判決集昭和40年647頁)。
(5)よって、特許法171条2項で準用する民事訴訟法338条1項9に該当する再審事由が存在するとは認められない。
(6)したがって、本件再審請求は理由がない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2002-04-09 
結審通知日 2002-04-19 
審決日 2002-08-07 
出願番号 特願昭63-299590
審決分類 P 5 8・ 121- X (F02P)
最終処分 審決却下  
前審関与審査官 山本 穂積  
特許庁審判長 大森 蔵人
特許庁審判官 川端 修
岩本 正義
菅澤 洋二
槙原 進
発明の名称 電力変換回路  

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