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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する A61B |
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管理番号 | 1143675 |
審判番号 | 訂正2006-39107 |
総通号数 | 83 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2006-11-24 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2006-06-20 |
確定日 | 2006-08-05 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第3809847号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第3809847号に係る特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 |
理由 |
1.請求の要旨 本件審判の請求の要旨は、特許第3809847号発明(平成17年12月5日特許出願、平成18年6月2日設定登録)の特許請求の範囲を審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、すなわち、下記(1)のとおり訂正することを求めるものである。 (1)特許請求の範囲の請求項6の文末に「請求項1または2記載の睡眠時無呼吸検査装置」とあるのを「請求項4または5記載の睡眠時無呼吸検査装置」と訂正する。 2.当審の判断 訂正前の特許請求の範囲の記載は次の通りである。 「【請求項1】 三次元の加速度センサと、 前記加速度センサの出力をフィルタリングするローパスフィルタおよびバンドパスフィルタと、 前記加速度センサの出力を所望とするゲインで増幅するアンプと、 x軸方向を患者の左右方向とし、y軸方向を患者の身長方向とし、z軸方向を患者の体厚方向とするとき、前記三次元の加速度センサから得られるx,zの各DC成分DCx,DCzから患者の寝姿勢を検出し、前記x,y,zの各AC成分ACx,ACy,ACzを前記ローパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力から患者の呼吸数を検出し、前記zのAC成分ACzを前記バンドパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力から患者の心拍数を検出する信号処理手段とを含むことを特徴とする睡眠診断装置。 【請求項2】 三次元の加速度センサと、 前記加速度センサの出力をフィルタリングするローパスフィルタおよびバンドパスフィルタと、 前記加速度センサの出力を所望とするゲインで増幅するアンプと、 x軸方向を患者の左右方向とし、y軸方向を患者の身長方向とし、z軸方向を患者の体厚方向とするとき、前記三次元の加速度センサから得られるx,zの各DC成分DCx,DCzを用いて、(DCx/(DCx2+DCz2)1/2,DCz/(DCx2+DCz2)1/2)から患者の寝姿勢を検出し、前記x,y,zの各AC成分ACx,ACy,ACzを前記ローパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力を用いて、(ACx2+ACy2+ACz2)1/2のピーク周期の逆数から患者の呼吸数を検出し、前記zのAC成分ACzを前記バンドパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力のピーク周期の逆数から患者の心拍数を検出する信号処理手段とを含むことを特徴とする睡眠診断装置。 【請求項3】 前記信号処理手段は、前記三次元の加速度センサから得られるx,y,zの各DC成分DCx,DCy,DCzの出力を用いて、(DCx2+DCy2+DCz2)1/2の合成値が所定の閾値を超えた回数を歩数として求め、DCzの成分で重力が検出できているかどうかから、患者が寝ているか起き上がっているかを判定することを特徴とする請求項1または2記載の睡眠診断装置。 【請求項4】 三次元の加速度センサと、 前記加速度センサの出力をフィルタリングするローパスフィルタおよびバンドパスフィルタと、 前記加速度センサの出力を所望とするゲインで増幅するアンプと、 x軸方向を患者の左右方向とし、y軸方向を患者の身長方向とし、z軸方向を患者の体厚方向とするとき、前記三次元の加速度センサから得られるx,zの各DC成分DCx,DCzから患者の寝姿勢を検出し、前記x,y,zの各AC成分ACx,ACy,ACzを前記ローパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力から患者の呼吸数を検出し、前記zのAC成分ACzを前記バンドパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力から患者の心拍数を検出する信号処理手段とを含むことを特徴とする睡眠時無呼吸検査装置。 【請求項5】 三次元の加速度センサと、 前記加速度センサの出力をフィルタリングするローパスフィルタおよびバンドパスフィルタと、 前記加速度センサの出力を所望とするゲインで増幅するアンプと、 x軸方向を患者の左右方向とし、y軸方向を患者の身長方向とし、z軸方向を患者の体厚方向とするとき、前記三次元の加速度センサから得られるx,zの各DC成分DCx,DCzを用いて、(DCx/(DCx2+DCz2)1/2,DCz/(DCx2+DCz2)1/2)から患者の寝姿勢を検出し、前記x,y,zの各AC成分ACx,ACy,ACzを前記ローパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力を用いて、(ACx2+ACy2+ACz2)1/2のピーク周期の逆数から患者の呼吸数を検出し、前記zのAC成分ACzを前記バンドパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力のピーク周期の逆数から患者の心拍数を検出する信号処理手段とを含むことを特徴とする睡眠時無呼吸検査装置。 【請求項6】 前記信号処理手段は、前記三次元の加速度センサから得られるx,y,zの各DC成分DCx,DCy,DCzの出力を用いて、(DCx2+DCy2+DCz2)1/2の合成値が所定の閾値を超えた回数を歩数として求め、DCzの成分で重力が検出できているかどうかから、患者が寝ているか起き上がっているかを判定することを特徴とする請求項1または2記載の睡眠時無呼吸検査装置。」 そして、請求項6に係る発明が「睡眠時無呼吸検査装置」に関するものであるのに対し、該請求項6が引用する請求項1及び2に係る発明は「睡眠診断装置」に関するものであり、請求項6は、該請求項6とは装置名が異なる請求項1及び2を引用しているから、これが何らかの誤記を含むことは明らかである。これに対し、上記(1)の訂正により訂正された請求項6の引用請求項は請求項4及び5であり、該請求項4及び5に係る発明は「睡眠時無呼吸検査装置」に関するものであるから、これらは訂正後の請求項6とその装置名を共通とするものであり、上記訂正により、請求項6と引用請求項との間での装置名についての矛盾は解消するものである。 また、請求項6で限定しようとする技術事項に関しては、請求項3に、請求項1及び2を引用して既に記載されているから、さらに請求項6で請求項1及び2を引用して記載する必要がないことも明らかである。 よって、上記(1)の訂正は、請求項6について、引用請求項名の誤りを訂正しようとするものであるから、誤記の訂正を目的とするものである。 そして、寝姿勢の検出(【0028】)、呼吸数の検出(【0030】【0034】)、心拍数の検出(【0041】)、患者が寝ているか起きているかの検出(【0046】)に関し、訂正後の請求項4乃至6に記載された如き各検出式・手段については、何れも当初明細書に於いて、睡眠診断装置および/または睡眠時無呼吸検査装置に共通する構成としてそれぞれ前記各段落に記載が為されていることから、上記訂正(1)は、願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内のものであって、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではなく、また、訂正後に於ける請求項6に記載されている事項により構成される発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができない発明でもない。 3.むすび したがって、本件審判の請求は、特許法第126条第1項ただし書きに掲げる事項を目的とし、かつ、同条第3項ないし第5項の規定に適合する。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 三次元の加速度センサと、 前記加速度センサの出力をフィルタリングするローパスフィルタおよびバンドパスフィルタと、 前記加速度センサの出力を所望とするゲインで増幅するアンプと、 x軸方向を患者の左右方向とし、y軸方向を患者の身長方向とし、z軸方向を患者の体厚方向とするとき、前記三次元の加速度センサから得られるx,zの各DC成分DCx,DCzから患者の寝姿勢を検出し、前記x,y,zの各AC成分ACx,ACy,ACzを前記ローパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力から患者の呼吸数を検出し、前記zのAC成分ACzを前記バンドパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力から患者の心拍数を検出する信号処理手段とを含むことを特徴とする睡眠診断装置。 【請求項2】 三次元の加速度センサと、 前記加速度センサの出力をフィルタリングするローパスフィルタおよびバンドパスフィルタと、 前記加速度センサの出力を所望とするゲインで増幅するアンプと、 x軸方向を患者の左右方向とし、y軸方向を患者の身長方向とし、z軸方向を患者の体厚方向とするとき、前記三次元の加速度センサから得られるx,zの各DC成分DCx,DCzを用いて、(DCx/(DCx2+DCz2)1/2,DCz/(DCx2+DCz2)1/2)から患者の寝姿勢を検出し、前記x,y,zの各AC成分ACx,ACy,ACzを前記ローパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力を用いて、(ACx2+ACy2+ACz2)1/2のピーク周期の逆数から患者の呼吸数を検出し、前記zのAC成分ACzを前記バンドパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力のピーク周期の逆数から患者の心拍数を検出する信号処理手段とを含むことを特徴とする睡眠診断装置。 【請求項3】 前記信号処理手段は、前記三次元の加速度センサから得られるx,y,zの各DC成分DCx,DCy,DCzの出力を用いて、(DCx2+DCy2+DCz2)1/2の合成値が所定の閾値を超えた回数を歩数として求め、DCzの成分で重力が検出できているかどうかから、患者が寝ているか起き上がっているかを判定することを特徴とする請求項1または2記載の睡眠診断装置。 【請求項4】 三次元の加速度センサと、 前記加速度センサの出力をフィルタリングするローパスフィルタおよびバンドパスフィルタと、 前記加速度センサの出力を所望とするゲインで増幅するアンプと、 x軸方向を患者の左右方向とし、y軸方向を患者の身長方向とし、z軸方向を患者の体厚方向とするとき、前記三次元の加速度センサから得られるx,zの各DC成分DCx,DCzから患者の寝姿勢を検出し、前記x,y,zの各AC成分ACx,ACy,ACzを前記ローパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力から患者の呼吸数を検出し、前記zのAC成分ACzを前記バンドパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力から患者の心拍数を検出する信号処理手段とを含むことを特徴とする睡眠時無呼吸検査装置。 【請求項5】 三次元の加速度センサと、 前記加速度センサの出力をフィルタリングするローパスフィルタおよびバンドパスフィルタと、 前記加速度センサの出力を所望とするゲインで増幅するアンプと、 x軸方向を患者の左右方向とし、y軸方向を患者の身長方向とし、z軸方向を患者の体厚方向とするとき、前記三次元の加速度センサから得られるx,zの各DC成分DCx,DCzを用いて、(DCx/(DCx2+DCz2)1/2,DCz/(DCx2+DCz2)1/2)から患者の寝姿勢を検出し、前記x,y,zの各AC成分ACx,ACy,ACzを前記ローパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力を用いて、(ACx2+ACy2+ACz2)1/2のピーク周期の逆数から患者の呼吸数を検出し、前記zのAC成分ACzを前記バンドパスフィルタでフィルタリングし、さらに前記アンプで増幅した出力のピーク周期の逆数から患者の心拍数を検出する信号処理手段とを含むことを特徴とする睡眠時無呼吸検査装置。 【請求項6】 前記信号処理手段は、前記三次元の加速度センサから得られるx,y,zの各DC成分DCx,DCy,DCzの出力を用いて、(DCx2+DCy2+DCz2)1/2の合成値が所定の閾値を超えた回数を歩数として求め、DCzの成分で重力が検出できているかどうかから、患者が寝ているか起き上がっているかを判定することを特徴とする請求項4または5記載の睡眠時無呼吸検査装置。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審決日 | 2006-07-26 |
出願番号 | 特願2005-350586(P2005-350586) |
審決分類 |
P
1
41・
852-
Y
(A61B)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 上田 正樹 |
特許庁審判長 |
高橋 泰史 |
特許庁審判官 |
樋口 宗彦 ▲高▼見 重雄 |
登録日 | 2006-06-02 |
登録番号 | 特許第3809847号(P3809847) |
発明の名称 | 睡眠診断装置および睡眠時無呼吸検査装置 |
代理人 | 小谷 悦司 |
代理人 | 伊藤 孝夫 |
代理人 | 樋口 次郎 |
代理人 | 伊藤 孝夫 |
代理人 | 小谷 悦司 |
代理人 | 樋口 次郎 |