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審決分類 |
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A61B 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A61B |
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管理番号 | 1144440 |
審判番号 | 不服2003-23476 |
総通号数 | 83 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1996-04-30 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2003-12-04 |
確定日 | 2006-09-29 |
事件の表示 | 平成 6年特許願第268020号「超音波診断装置」拒絶査定不服審判事件〔平成 8年 4月30日出願公開、特開平 8-107895〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯 本願は、平成6年10月7日の出願であって、平成13年10月3日付け、平成15年7月2日付け、及び平成15年10月6日付けでそれぞれ手続補正書が提出されたが、平成15年7月25日付けの(最後の)拒絶理由通知書で通知した拒絶理由に対して提出された平成15年10月6日付けの手続補正書による補正は、平成15年10月24日付けの補正却下の決定により却下されるとともに、同日付けの拒絶査定がなされたところ、同年12月4日、これに対する不服の審判が請求され、さらに平成15年12月26日付けの手続補正書をもって特許請求の範囲等が補正(以下、「本件補正」という。)されたものである。 2.平成15年12月26日付けの手続補正についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成15年12月26日付けの手続補正を却下する。 [理由] (1)本件補正発明 本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は次のとおりに補正された。 「【請求項1】 被検体内に超音波を送受信する探触子と、該送受信した超音波による反射エコー信号を処理する超音波送受信部と、該処理した反射エコー信号を被検体内の断層像データとして時系列に記録すると共に該被検体から検出した心電波形の心時相情報を記録する記録手段と、上記被検体の心電波形を検出して生体信号を生成すると共に上記記録手段へ送出する生体信号検出手段と、該記録手段からのデータを超音波ビームの走査線ごとに書き込んで画像データを形成するディジタルスキャンコンバータと、該ディジタルスキャンコンバータからの画像データを画像として表示する表示手段とを有する超音波診断装置において、 上記記録手段は、断層像のリアルタイム像及びその心時相情報を記録するものと、上記リアルタイム像に関連する参照画像及びその心時相情報を記録するものとの複数個を並列に備え、 上記複数個の記録手段から、上記生体信号検出手段で検出された心電波形のR波より所定時相だけ遡った時相又は所定時相だけ経過した時相にて上記リアルタイム像の心電波形上の心時相マークで示される心時相に合わせて参照画像をリアルタイム像と同期再生し同一の表示手段の画面に表示させる制御手段を備えたことを特徴とする超音波診断装置。」(下線部分は、補正箇所である。以下、「本件補正発明」という。) 本件補正は、請求項1に記載した発明の構成に欠くことができない事項である「制御手段」について、「上記生体信号検出手段で検出された心電波形のR波より所定時相だけ遡った時相又は所定時相だけ経過した時相にて(上記リアルタイム像の)心電波形上の心時相マークで示される(心時相に合わせて)」と限定を付加するものであって、平成6年法律第116号による改正前の特許法第17条の2第3項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 そこで、本件補正発明が特許出願に際して独立して特許を受けることができるものであるか(平成6年法律第116号による改正前の特許法第17条の2第4項において読み替えて準用する同法第126条第3項の規定に適合するか)について以下に検討する。 (2)刊行物に記載された事項 原査定の拒絶の理由に引用された特開平4-20338号公報(以下、「刊行物1」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている。 ア.「そこで本発明の目的は、現在の超音波画像と再生画像との動画像同士を同時相で容易に比較して、良好な診断を行なえ、検査時間を短縮し、操作者の負担を軽減し得る超音波診断装置を提供することにある。」(第2頁右上欄第16行〜第20行) イ.「(実施例) 第1図は本発明に係る超音波診断装置の一実施例を示すセクタ電子走査型超音波診断装置を示す概略ブロック図、第2図はTVモニタに表示された超音波像及び再生画像とECG波形などを示す図、第3図は操作パネルの概略構成図である。なお第2図に示すようにTVモニタ9の画面上には、現在のECG信号と再生画像との時相が表示されている。そしてこれらの時相を同期させるべく、前記第3図に示す操作パネル24に設けられた時相差設定キー24cにより手動で設定するか、またAUTOキー24dにより時相差をAUTO調整できるものとなっている。 超音波診断装置は、現在の超音波画像データを得るべく、超音波探触子1、T/R2(送受波回路)、断層像データを得るためのBモード処理部3、・・・第1の記憶手段としてのDSC7(ディジタル・スキャン・コンバータ)、加算器8、TVモニタ9を有している。 前記超音波探触子1は、複数の超音波振動子を併設してなり、セクタ走査を行うべく、超音波ビームの送波方向が順次扇状に変わるように各々振動子の励振タイミングを所望の方向に応じて変化させていく。 T/R2は、超音波送信レートパルスを前記振動子ごとに発生し、これら振動子ごとのレートパルスに対して所定の方向に超音波を送波する如く遅延時間を与え、振動子ごとに遅延されたレートパルスにより超音波探触子1を駆動する。超音波探触子1は、前記T/R2により駆動されると、超音波を発生し、この超音波を図示しない被検体に向けて送波する。 そして前記被検体から反射される超音波は、前記超音波探触子1の同一振動子に受波され、前記T/R2に出力される。またT/R2は、振動子ごとの受信信号に対して、送信時で遅延した時間を元に戻すように遅延時間をかける。しかるのち、図示しない加算器により振動子ごとの受信信号が加算合成され、Bモード処理部3・・・に出力される。 受信信号は、Bモード処理部3により包絡線検波され、Bモード像データ(断層像データ)としてDSC7に出力される。」(第3頁左上欄第9行〜左下欄第13行) ウ.「さらに前記フレームごとの現在のBモード像データ・・・は、DSC7によりこれらに対応するフレームメモリに順次書き込まれ、これらの画像データはTVスキャン(走査)変換されて、加算器8に出力される。」(第3頁右下欄第6行〜第11行) エ.「一方、超音波診断装置は、記録装置10aに記録した再生画像を前記超音波画像に同期して得るべく、再生画像装置10及び心拍同期検出のためのECG AMP21、R波検出回路22を有する。再生画像装置10は、前記記録装置10a、第2の記憶手段としてのDSC15、コントローラ23を有する。前記記録装置10aは、画像データを記憶するための記録媒体としてVTR11、光ディスク12、超音波診断装置13と、これらのいずれかを選択するスイッチ14とを有してなる。前記DSC15は、記録装置10aから読み出したフレームごとの再生画像データをこれらに対応するフレームメモリに順次記憶しこれらをスキャン変換して前記加算器8に出力する。 コントローラ23は、DSC15から読み出す再生画像データの読み出しタイミングを、前記現超音波画像データの時相に合致させるべく制御すると共に、前記TVモニタ9の画面上における前記再生画像の表示位置、再生画像の拡大及び縮小を制御し、さらに前記スイッチ14の選択制御を行なう。 加算手段としての加算器8は、前記DSC7で読み出した現超音波画像データとDSC15で読み出した再生画像データとを加算し得られた加算出力を表示手段としてのTVモニタ9に出力する。」(第3頁右下欄第12行〜第4頁左上欄第16行) オ.「次に前記再生画像装置の動作について説明する。 前記コントローラ23から選択信号がスイッチ14に人力すると、スイッチ14によりVTR11、光ディスク12、超音波診断装置13のいずれかが選択される。そして選択された記録媒体から再生画像データは読み出され、スイッチ14を介してフレームごとにDSC15の対応するフレームメモリに書き込まれる。すなわちフレームごとの再生画像データは、コントローラ23の書き込み制御の下、第5図に示すような水平同期信号HD、垂直同期信号VDにより、第4図に示すような1フレームメモリに奇数水平ライン(ODD、図中破線)と偶数水平ライン(EVEN、図中実線)とで交互に書き込まれていく。 一方、ECG AMP21により被検体からの心電信号(以下ECG信号という。)は増幅され、R波検出回路22により前記ECG信号の中からR波のみが検出されてR波同期信号が生成され、このR波同期信号は前記コントローラ23に出力される。 前記コントローラ23は、第6図に示すようなページ(頁)制御部23aを有し、このページ制御部23aは、例えばVTR11から人力する再生画像データとECG AMP21から入力するR波同期信号(前記超音波画像データと同時相)との時相差を自動的(AUTO)にカウントする時相差器31、時相を手動(MANUAL)でUPまたはDOWN調整する時相差器32、これら2つのいずれかの時相差器を選択するセレクタ33、フレームクロック信号をカウントするカウンタ34、カウンタ34の出力からセレクタ33の出力をサブトラクションするSUB35(サブトラクション)からなっている。 このページ制御部23aにより、時相差をAUTO調整する場合には、時相差器31を用いる。すなわち第7図に示すようにR波同期信号がECG AMP21から入力するECG信号に基づき生成される。また図示の如くR波に同期して前述した現在の超音波画像データは、フレームごとに対応するフレームメモリに書き込まれていく。 また前記R波同期信号に対して時間t0だけ遅延したVTR再生信号により再生画像データを読み出す場合には、カウンタ34から出力されるフレームクロック数からセレクタ33の時相差出力がSUB35によりサブトラクションされる。 したがって、VTR11からの再生画像データがR波同期信号、つまり超音波画像データに同期しながらDSC15から読み出される。なお時相差器32を用いてマニュアル調整するようにしても良い。」(第4頁左上欄第17行〜右下欄第7行) カ.「かくして前記読み出し制御部23bによりDSC15から前記Xアドレス、Yアドレスで読み出された再生画像データと、DSC7から読み出された現在の超音波画像データとは、加算器8により加算され、さらに第2図に示すようにTVモニタ9に被検体の現在の超音波画像(・・・)と比較的小領域の再生画像とが同時に表示される。 したがって、動画像としての現在の超音波画像と過去の超音波画像(再生画像)とを同時相で観察しながら再検査でき、術前、術後の変化を容易に把握できる。」(第5頁右上欄第16行〜左下欄第7行) (3)対比 本件補正発明と刊行物1に記載された発明(以下、「刊行物1発明」という。)とを対比すると、 刊行物1発明の「超音波探触子1」,「Bモード処理部3」,「DSC7とDSC15」,「ECG AMP21とR波検出回路22」,「TVモニタ9」は、それぞれ本件補正発明の「超音波を送受信する探触子」,「反射エコー信号を処理する超音波送受信部」,「ディジタルスキャンコンバータ」,「生体信号検出手段」,「表示手段」に対応するものである。 また、刊行物1発明の「第1の記憶手段としてのDSC7」は、現在の超音波画像を記録するものであり、「記録装置10a」及び「第2の記憶手段としてのDSC15」は、過去の超音波画像(再生画像)を記録するものであるから、刊行物1発明の「DSC7」と「記録装置10a及びDSC15」は、本件補正発明の「断層像のリアルタイム像及びその心時相情報を記録するものと、上記リアルタイム像に関連する参照画像及びその心時相情報を記録するものとの複数個を並列に備え」る記録手段とは、「断層像のリアルタイム像を記録するものと、上記リアルタイム像に関連する参照画像を記録するものとの複数個を並列に備え」る記憶手段である点で共通する。 そして、刊行物1発明のコントローラ23は、現在の超音波画像の心電波形上の時相に合わせて過去の超音波画像(再生画像)を現超音波画像と同期して再生させ同一のTVモニタ画面に表示させるものであるから、刊行物1発明の「コントローラ23」は、本件補正発明の「上記複数個の記録手段から、上記生体信号検出手段で検出された心電波形のR波より所定時相だけ遡った時相又は所定時相だけ経過した時相にて上記リアルタイム像の心電波形上の心時相マークで示される心時相に合わせて参照画像をリアルタイム像と同期再生し同一の表示手段の画面に表示させる制御手段」とは、「上記複数個の記録手段から、上記リアルタイム像の心電波形上の心時相に合わせて参照画像をリアルタイム像と同期再生し同一の表示手段の画面に表示させる制御手段」である点で共通する。 したがって、両者は、 「被検体内に超音波を送受信する探触子と、該送受信した超音波による反射エコー信号を処理する超音波送受信部と、該処理した反射エコー信号を被検体内の断層像データとして時系列に記録する記録手段と、上記被検体の心電波形を検出して生体信号を生成する生体信号検出手段と、該記録手段からのデータを超音波ビームの走査線ごとに書き込んで画像データを形成するディジタルスキャンコンバータと、該ディジタルスキャンコンバータからの画像データを画像として表示する表示手段とを有する超音波診断装置において、 上記記録手段は、断層像のリアルタイム像を記録するものと、上記リアルタイム像に関連する参照画像を記録するものとの複数個を並列に備え、 上記複数個の記録手段から、上記リアルタイム像の心電波形上の心時相に合わせて参照画像をリアルタイム像と同期再生し同一の表示手段の画面に表示させる制御手段を備えた超音波診断装置。」 である点で一致し、次の点で相違する。 (相違点1) 記録手段に関し、本件補正発明では、断層像のリアルタイム像とその心時相情報とを記録させ、上記リアルタイム像に関連する参照画像とその心時相情報とを記録させるに対し、刊行物1発明では、断層像のリアルタイム像を記録させ、上記リアルタイム像に関連する参照画像を記録させるが、これらの心時相情報を記録させることは記載していない点。 (相違点2) 制御手段に関し、本件補正発明では、心電波形のR波より所定時相だけ遡った時相又は所定時相だけ経過した時相にてリアルタイム像の心電波形上の心時相マークで示される心時相に合わせて参照画像をリアルタイム像と同期再生させるのに対し、刊行物1発明では、リアルタイム像の心電波形上の心時相に合わせて参照画像をリアルタイム像と同期再生させる点。 (4)判断 ・相違点1について 超音波診断装置において、断層像データとその心時相情報とを記録させることは、周知技術[例えば、特開平4-30841号公報(2.特許請求の範囲,第1図)などを参照。]であり、また、上記刊行物1において、図2のTVモニタ9に再生像信号が表示されていることからしても、再生画像における心時相(再生像信号)が再生画像とともに記録させていることは明らかであるから、刊行物1発明の超音波診断装置に上記周知技術を用いて、断層像のリアルタイム像とその心時相情報とを記録させ、上記リアルタイム像に関連する参照画像とその心時相情報を記録させることは、当業者が必要に応じて適宜になし得ることにすぎない。 よって、相違点1に係る本件補正発明の構成は、刊行物1発明及び上記周知技術に基づき当業者が容易に想到し得たものと認められる。 ・相違点2について 超音波診断装置において、心電波形の所定の時相から再生開始を指示し、心電波形上の心時相マークで示される心時相に合わせて断層画像を同期再生させることは、周知技術[例えば、特開平4-30841号公報(第3頁右下欄13行〜第4頁左上欄10行,第2図)などを参照。]であるから、参照画像とリアルタイム像における心電波形の心時相(ECG信号と再生像信号)に合わせて参照画像をリアルタイム像と同期再生させる刊行物1発明の超音波診断装置に上記周知技術を用いて、心電波形のR波より所定時相だけ遡った時相又は所定時相だけ経過した時相から再生開始を指示し、参照画像とリアルタイム像における心電波形上の心時相マークで示される心時相に合わせて参照画像をリアルタイム像と同期再生させることは、当業者が容易になし得ることである。 よって、相違点2に係る本件補正発明の構成は、刊行物1発明及び上記周知技術に基づき当業者が容易に想到し得たものと認められる。 そして、本件補正発明の作用効果も、刊行物1発明及び上記周知技術から当業者であれば予測できる範囲のものである。 したがって、本件補正発明は、刊行物1発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際に独立して特許を受けることができない。 (5)むすび 以上のとおり、本件補正は、平成6年法律第116号による改正前の特許法第17条の2第4項において読み替えて準用する同法第126条第3項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項の規定で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 3.本願発明について (1)本願発明 平成15年12月26日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成15年7月2日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである。 「【請求項1】 被検体内に超音波を送受信する探触子と、該送受信した超音波による反射エコー信号を処理する超音波送受信部と、該処理した反射エコー信号を被検体内の断層像データとして時系列に記録すると共に該被検体から検出した生体波の心時相情報を記録する記録手段と、上記被検体の生体波を検出して生体信号を生成すると共に上記記録手段へ送出する生体信号検出手段と、該記録手段からのデータを超音波ビームの走査線ごとに書き込んで画像データを形成するディジタルスキャンコンバータと、該ディジタルスキャンコンバータからの画像データを画像として表示する表示手段とを有する超音波診断装置において、 上記記録手段は、断層像のリアルタイム像及びその心時相情報を記録するものと、上記リアルタイム像に関連する参照画像及びその心時相情報を記録するものとの複数個を並列に備え、 上記複数個の記録手段から、上記リアルタイム像の心時相に合わせて参照画像をリアルタイム像と同期再生し同一の表示手段の画面に表示する制御手段を備えたことを特徴とする超音波診断装置。」 (2)刊行物に記載された事項 原査定の拒絶の理由に引用された刊行物1及びその記載事項は前記「2.(2)」に記載したとおりである。 (3)対比・判断 本願発明は、前記2.で検討した本件補正発明から「制御手段」の限定事項である「上記生体信号検出手段で検出された心電波形のR波より所定時相だけ遡った時相又は所定時相だけ経過した時相にて(上記リアルタイム像の)心電波形上の心時相マークで示される(心時相に合わせて)」との構成を省いたものである。 そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本件補正発明が、前記「2.(4)」に記載したとおり、刊行物1発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、刊行物1発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。 (4)むすび 以上のことから、本願発明は、刊行物1発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 したがって、請求項2に係る発明について審理するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2006-07-14 |
結審通知日 | 2006-07-25 |
審決日 | 2006-08-10 |
出願番号 | 特願平6-268020 |
審決分類 |
P
1
8・
575-
Z
(A61B)
P 1 8・ 121- Z (A61B) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 右▲高▼ 孝幸 |
特許庁審判長 |
高橋 泰史 |
特許庁審判官 |
菊井 広行 ▲高▼見 重雄 |
発明の名称 | 超音波診断装置 |
代理人 | 西山 春之 |
代理人 | 西山 春之 |