• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04N
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04N
管理番号 1144725
審判番号 不服2004-4713  
総通号数 83 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2000-12-19 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2004-03-08 
確定日 2006-10-02 
事件の表示 平成11年特許願第164826号「デジタル画像処理システム」拒絶査定不服審判事件〔平成12年12月19日出願公開、特開2000-354123〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成11年6月11日の出願であって、平成16年1月27日に拒絶査定がされ、これに対して平成16年3月8日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに、同年4月5日付けで手続補正がなされたものである。

2.平成16年4月5日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成16年4月5日付けの手続補正を却下する。
[理由]
平成16年4月5日付の手続補正(以下、「本件補正」という。)により、特許請求の範囲は、次のとおりに補正された。
「【請求項1】 顧客情報を含むプリント注文情報を入力する入力部と、画像取得機器から送り込まれた画像ファイルを格納する第1メモリーと、前記画像ファイルから取り出された画像データが展開される第2メモリーと、前記第2メモリーに展開された画像データに対して種々の画像処理を施す画像処理部と、前記画像処理部によって行われた画像処理の履歴を画像処理履歴データとして格納する第3メモリーと、前記画像データをモニターに表示するビデオ制御部と、前記第1メモリーに格納された画像ファイルと前記第3メモリーに格納された画像処理履歴データと前記顧客情報とを組み合わせて再プリントファイルを作成するフォーマッター部と、前記再プリントファイルを格納する記憶メディア装置とから構成され、前記記憶メディア装置として、前記再プリントファイルをデータベース的に格納しているハードディスクドライブと前記再プリントファイルを顧客に手渡すために前記再プリントファイルをリムーバブルディスクに書き込むリムーバブルディスクドライブとが備えられ、前記画像処理履歴データが時系列的な順番と前記画像処理部がもつ画像処理プログラムによって解釈実行されるスクリプトを備えていることを特徴とするデジタル画像処理システム。
【請求項2】 前記フォーマッター部は前記再プリントファイルに前記プリント注文情報の全ての情報を組み入れることを特徴とする請求項1に記載のデジタル画像処理システム。
【請求項3】 前記プリント注文情報には顧客を特定する顧客IDが含まれており、この顧客IDをキーとして検索可能なように前記再プリントファイルは前記記憶メディア装置に格納されることを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル画像処理システム。
【請求項4】 種々の証明写真の作成のための画像処理履歴データがプリセットされており、この画像処理履歴データに基づいて前記画像処理部は第2メモリーに展開された画像データを処理することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のデジタル画像処理システム。
【請求項5】 前記画像データをプリンターを用いてプリントアウトするプリント制御部が備えられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のデジタル画像処理システム。」

上記補正は、平成14年11月28日付けで補正された特許請求の範囲の記載を補正するものである。
本件補正は、前請求項1の「記憶メディア装置」について「再プリントファイルをデータベース的に格納しているハードディスクドライブと前記再プリントファイルを顧客に手渡すために前記再プリントファイルをリムーバブルディスクに書き込むリムーバブルディスクドライブとが備えられ」等と限定したものであるから、特許法第17条の2第4項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮(第36条第5項の規定により請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものであって、その補正前の当該請求項に記載された発明とその補正後の当該請求項に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるものに限る。)を目的とするものに該当する。
また、本件補正の請求項2ないし5の記載も上記と同様の理由により、特許法第17条の2第4項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

そこで、本補正後の上記請求項1に記載されている発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際に独立して特許を受けることができるか、すなわち、本件補正が特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定を満たすものであるかについて以下に検討する。

(1)引用例
原査定の拒絶の理由に引用された特開平9-179211号公報(以下、「引用例」という。)には、図面とともに、次のアないしウの記載がある。
ア.「 【0017】
図2に示すようにデジタル写真プリントシステムは、フイルム20を照明する光源ユニット30、光源ユニット30によって照明された画像を読み取る読取ユニット40、読取ユニット40で読み取られた画像の処理及びシステムの制御を行うシステム制御部50、およびシステム制御部で処理を施された画像信号に基づいて可視画像を再生するプリンタ60を備えた構成である。
【0018】
光源ユニット30は、フイルム20の撮影コマ21に光を照射する光源31と調光ユニット32と色分解ユニット33と拡散ボックス34とからなる。
【0019】
読取ユニット40は、フイルム20の中から各撮影コマ21の領域を濃度変化により検出する画面検出センサ41、フイルム20のパーフォレーションと噛合しフイルム20を搬送するスプロケット44、スプロケット44を駆動するモータ43、光源ユニット30からの光を照射されたコマ21に記録された画像の透過画像をレンズ51を介して光電的に読み取るCCD52、およびCCD52により光電変換された前記透過画像に対応する画像信号をデジタル画像データに変換するA/D変換器53とからなる。
【0020】
システム制御部50は、読取ユニット40を制御する読取ユニット制御インターフェース(I/F)45、読取ユニット40のA/D変換器53から出力されたデジタル画像データに対して所望のプリント品質を得るための画像処理を施してフレームメモリ55に出力する第1の画像処理装置54、フレームメモリ55に一旦記憶せしめられた画像処理済みのデジタル画像データに対して必要に応じて画像処理パラメータの変更された画像処理を施す第2の画像処理装置56、第2の画像処理装置56によりパラメータが変更された画像処理を施されたデジタル画像データに基づいた変調信号を出力する変調機ドライバ57、プリンタ60を制御するプリンタ制御I/F58、フレームメモリ55に記憶されたデジタル画像データをデータバスを介して記憶するハードディスク75、必要に応じてデジタル画像データに基づいた可視画像を再生し、あるいは画像処理条件等を表示するCRTモニタ71および表示I/F70、画像処理条件、画像処理条件の補正値、コマ特定情報等を入力するキーボード73およびキーボードI/F72、顧客特定(ID)情報を有する磁気カード80a と磁気カード80a に磁気的に記録されたID情報を読み取りデータバスに出力するID読取装置80b からなるID手段80、データバスを介してID手段80より入力されたID情報に基づいてハードディスク75から注文履歴を検索し、新たなフイルム番号を設定し、該新たなフイルム番号および画像検出センサ41により読取られたコマ番号からなるコマ特定情報と上記ID情報とからなる画像検索用情報と第1の画像処理装置54および第2の画像処理装置56から入力された画像処理条件とフレームメモリ55から入力されたデジタル画像データとを対応付けてハードディスク75に記憶せしめ、またキーボード73から入力されたコマ特定情報とID手段80によって入力されたIDからなる画像検索用情報に対応付けられた1つのデジタル画像データをハードディスク75から検索制御し、その他データバスに接続された各機器を制御するCPU74、プリンタ60により再生された写真プリントを検査する検品場所に配置されて必要に応じて焼直し指示を入力するキーボード78およびキーボードI/F77を備えた構成である。」

イ.「 【0034】
一方、CPU74は、ID読取装置80b より入力されたIDと、そのIDから検索された注文履歴に基づいて設定された新たなフイルム番号と、画像検出センサ41から入力されたコマ番号と、フレームメモリ55から入力された画像データととを対応付けたうえでハードディスク75に記憶せしめる。このCPU74によるハードディスク75への画像データの記憶は、フイルム番号およびコマ番号からなるコマ特定情報とIDとを指定することによって対応する画像データを一義的に検索可能なフォーマットにより行われる。また、第1の画像処理装置54および第2の画像処理装置56によってそれぞれ設定された画像処理条件に関する情報についても上記画像データに対応付けたうえでハードディスク75に記憶される。」

ウ.「 【0039】
次に、焼増しプリント時におけるデジタル写真プリントシステムの作用を説明する。
【0040】
上述のようにして、印画紙100 にフイルムの画像が露光された写真プリント10とフイルム20のピースとを返却された注文者は、後にプリントの焼増しを注文するときは、焼増しをしようとする写真プリント10の裏面に印字されたコマ特定情報と所望のプリント枚数とを注文用紙に記載して、この注文用紙と磁気カード80a をプリント店に提出すればよい。
【0041】
プリント店においては、受けた注文に応じて、磁気カード80a からID読取装置80によりIDを識別させ、コマ特定情報とプリント枚数とをキーボード73または78から入力し、これらの画像検索用情報を受けたCPU74の制御により、ハードディスク75に記憶されたその画像検索用情報に対応付けられた画像データが検索され、検索して得られた画像データは一旦フレームメモリ55に取り込まれ、第2の画像処理装置56が、フレームメモリ55に取り込まれた画像データに対して、この画像データと対応付けられてハードディスク75に記憶された画像処理条件に関する情報にしたがった画像処理を施す。」

以上より、引用例には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されている。
「プリント店においては、受けた注文に応じて、磁気カードからIDを識別させるID読取装置と、コマ特定情報とプリント枚数とを入力するキーボードと、読取ユニットから出力されたデジタル画像データに対して所望のプリント品質を得るための画像処理を施す第1の画像処理装置と、第1の画像処理装置の出力を記憶するフレームメモリと、フレームメモリに一旦記憶せしめられた画像処理済みのデジタル画像データに対して必要に応じて画像処理パラメータの変更された画像処理を施す第2の画像処理装置と、デジタル画像データに基づいた可視画像をCRTモニタで再生する表示I/Fと、フレームメモリから入力されたデジタル画像データと第1の画像処理装置および第2の画像処理装置から入力された画像処理条件とID情報を含む画像検索用情報とを対応付けてハードディスクに記憶させるCPUと、を備えていることを特徴とするデジタル写真プリントシステム。」

(2)対比
本願補正発明と引用発明を対比する。
引用発明の「ID」とは、顧客特定情報であり、本願補正発明の「顧客情報」に相当し、引用発明の「コマ特定情報とプリント枚数」は、プリント店において受ける注文であるから、本願補正発明の「プリント注文情報」に相当し、引用発明の「ID読取装置とキーボード」は、本願補正発明の「入力部」に相当する。
引用発明の「デジタル画像データ」は、本願補正発明の「画像データ」に相当し、データをファイルとして管理することは自明であるから、引用発明は「デジタル画像データ」を管理するファイルを備えているといえ、このファイルは、本願補正発明の「画像ファイル」に相当する。
引用発明の「読取ユニット」、「第2の画像処理装置」、「CRTモニタ」、「表示I/F」は、本願補正発明の「画像取得機器」、「画像処理部」、「モニタ」、「ビデオ制御部」に相当する。
引用発明の「CPU」は、デジタル画像データと画像処理条件とID情報を含む画像検索用情報とを対応付けてハードディスクに記憶させるものであるから、本願補正発明の「フォーマッター部」に相当し、引用発明の「ハードディスク」は、本願補正発明の「記憶メディア装置」に相当すると共に、具体的には本願補正発明の「ハードディスクドライブ」に相当する。
引用発明は、焼増しプリント時に用いる、画像データ、及びこの画像データと対応付けられた画像処理条件をハードディスクに記憶しておくものであり、データをファイルとして管理することは自明であるから、引用発明は、画像データ、及びこの画像データと対応付けられた画像処理条件からなる焼増しプリント用ファイルを備えているといえ、この焼増しプリント用ファイルは、本願補正発明の「再プリントファイル」に相当する。また、引用発明の焼増しプリント用ファイルは、記憶メディア装置に格納され、再注文時に利用されるものであるから、データベース的に格納しているものといえる。

よって、本願補正発明と引用発明とは、以下の【一致点】及び【相違点】を有する。
【一致点】
「顧客情報を含むプリント注文情報を入力する入力部と、画像取得機器から送り込まれた画像ファイルを格納する第1メモリーと、画像データに対して種々の画像処理を施す画像処理部と、前記画像データをモニターに表示するビデオ制御部と、前記第1メモリーに格納された画像ファイルと画像処理履歴データと顧客情報とを組み合わせて再プリントファイルを作成するフォーマッター部と、前記再プリントファイルを格納する記憶メディア装置とから構成され、前記記憶メディア装置として、前記再プリントファイルをデータベース的に格納しているハードディスクドライブとを備えていることを特徴とするデジタル画像処理システム。」

【相違点1】
本願補正発明は、「画像ファイルから取り出された画像データが展開される第2メモリー」と、「画像処理部によって行われた画像処理の履歴を画像処理履歴データとして格納する第3メモリー」とを有するのに対し、引用発明は、フレームメモリに一旦記憶せしめられた画像処理済みのデジタル画像データに対して必要に応じて画像処理パラメータの変更された画像処理を施す第2の画像処理装置を備えているが、本願補正発明の第2メモリー及び第3メモリーに相当する構成については引用発明に記載されていない点。

【相違点2】
本願補正発明は、記憶メディア装置として、ハードディスクドライブと「再プリントファイルを顧客に手渡すために前記再プリントファイルをリムーバブルディスクに書き込むリムーバブルディスクドライブ」とが備えられているのに対し、引用発明はリムーバブルディスクドライブを備えていない点。

【相違点3】
本願補正発明の画像処理履歴データは「時系列的な順番と前記画像処理部がもつ画像処理プログラムによって解釈実行されるスクリプトを備えている」のに対し、引用発明の画像処理パラメータに関してそのような構成を備えていない点。

(3)判断
【相違点1】について
引用発明は、フレームメモリに一旦記憶せしめられた画像処理済みのデジタル画像データに対して必要に応じて画像処理パラメータの変更された画像処理を施す第2の画像処理装置を備えており、画像処理において、画像データを展開するメモリや画像処理パラメータを格納するメモリを用いることは周知技術であるから、引用発明の第2の画像処理装置においても、画像データを展開するメモリ、及び画像パラメータを格納するメモリを用いることは当業者が容易に想到しうることである。
そうすると、引用発明に「画像ファイルから取り出された画像データが展開される第2メモリー」と、「画像処理部によって行われた画像処理の履歴を画像処理履歴データとして格納する第3メモリー」を設けることは当業者が容易に想到しうることである。

【相違点2】について
画像の印刷において、画像データとこの画像データを画像処理するためのパラメータを画像処理記録媒体に記録しておくこと、及び該画像処理記録媒体はリムーバブルメディアとし、このリムーバブルメディアを写真店等へ持って行きプリント依頼することは、例えば、特開平9-163050号公報(以下、「周知例1」という。)の段落【0023】、【0026】に記載のように周知技術であるから、周知例1と同一技術分野に属する引用発明において、焼増しプリント用ファイルをリムーバブルメディアに格納すること、及びそのためにデジタル写真プリントシステムにリムーバブルディスクドライブを備えるようにすることは、当業者が容易に想到しうることである。

【相違点3】について
画像処理装置に関し、「イメージサブシステム1130は図6に示すように、原画像に対する画像処理の指示を対応するコマンド群として順次指定順に従ってリンク付けして登録していく。そして、この画像を表示しようとする場合には、画像プール1150より低解像度データを読み出してくると共に、読み出してきた画像データに対して登録してある図6に示すコマンド群を順次画像処理関数として読み出し、コマンド群に従って順次画像処理部1200に指示して必要な画像処理が実行されていく。そして、コマンド群で指定された処理を全て終了してライブイメージが生成できたら表示部1800に生成したライブイメージを送って表示させる」ようにすることは、例えば、特開平10-232946号公報(以下、「周知例2」という。)の段落【0083】に記載のように周知技術であるから、周知例2と同一技術分野に属する引用発明において、画像処理履歴データを時系列的な順番で記録しておくようにすることは、当業者が容易に想到しうることである。
また、画像処理部を、画像処理プログラムからなるソフトウェアにより処理するようにすることは普通のことであり、情報処理の分野において、プログラム上で、マクロに相当する簡易プログラムであるスクリプトを実行させて何らかの処理を実行させることは良く知られており、この手段を画像処理に適用することは特に困難性を有するものではないから、画像処理プログラムの実行にスプリクトを用いるようにすること、すなわち、画像処理履歴データが画像処理部がもつ画像処理プログラムによって解釈実行されるスクリプトを備えるようにすることは、当業者が容易に想到しうることである。

したがって、本願補正発明は、引用例に記載された発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(4)むすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、特許法第159条第1項で準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3.本願発明について
平成16年4月5日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成14年11月28日付け手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された以下のとおりのものと認める。
「【請求項1】 画像取得機器から送り込まれた画像ファイルを格納する第1メモリーと、前記画像ファイルから取り出された画像データが展開される第2メモリーと、前記第2メモリーに展開された画像データに対して種々の画像処理を施す画像処理部と、前記画像処理部によって行われた画像処理の履歴を画像処理履歴データとして格納する第3メモリーと、前記画像データをモニターに表示するビデオ制御部と、前記第1メモリーに格納された画像ファイルと前記第3メモリーに格納された画像処理履歴データを組み合わせて再プリントファイルを作成するフォーマッター部と、前記再プリントファイルを格納する記憶メディア装置とから構成され、前記画像処理履歴データが時系列的な順番と前記画像処理部がもつ画像処理プログラムによって解釈実行されるスクリプトを備えていることを特徴とするデジタル画像処理システム。」

(1)引用例
原査定の拒絶の理由に引用された引用例、および、その記載事項は、上記2.(1)に記載したとおりである。

(2)対比・判断
本願発明は、上記2.で検討した「記憶メディア装置」について、「再プリントファイルをデータベース的に格納しているハードディスクドライブと前記再プリントファイルを顧客に手渡すために前記再プリントファイルをリムーバブルディスクに書き込むリムーバブルディスクドライブとが備えられ」等とした限定を省いたものである。
そうすると、本願発明を特定する要素を全て含み、さらに他の要素を付加したものに相当する本願補正発明が、上記2.(2),(3)に記載したとおり、引用発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明することができたものである。

(3)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用例に記載された発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条第2項の規定により特許を受けることができない。

したがって、本願は、他の請求項に係る発明について論ずるまでもなく、拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2006-07-28 
結審通知日 2006-08-03 
審決日 2006-08-15 
出願番号 特願平11-164826
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H04N)
P 1 8・ 575- Z (H04N)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 堀井 啓明  
特許庁審判長 田口 英雄
特許庁審判官 佐藤 敬介
鈴木 明
発明の名称 デジタル画像処理システム  
代理人 北村 修一郎  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ