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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1145333
審判番号 不服2002-15322  
総通号数 84 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2001-03-21 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2002-08-09 
確定日 2006-10-13 
事件の表示 平成11年特許願第250115号「パチンコ機」拒絶査定不服審判事件〔平成13年 3月21日出願公開、特開2001- 70595〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成11年9月3日の出願であって、平成13年8月8日付で手続補正がなされ、平成13年10月30日付で拒絶理由が通知され、平成13年12月26日付で手続補正がなされ、平成14年6月24日付で拒絶査定がなされ、平成14年8月9日付に拒絶査定に対する審判請求がなされたものであって、その請求項1に係る発明(以下、本願発明という。)は、平成13年12月26日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである。

「 動作用電圧を供給できる電源と、
バックアップ電圧を供給できるバックアップ電源と、
遊技状態に関する遊技情報を記憶することができる記憶手段と、
前記動作用電圧が所定値以下に低下した場合に、前記記憶手段に前記バックアップ電源からバックアップ電圧を供給して、前記記憶手段に記憶されている遊技情報を保存することができるパチンコ機であって、
前記動作用電圧が所定値以下に低下した後に所定値以上に復帰した場合、前記記憶手段に記憶されている遊技情報を呼び出して、前記動作用電圧が所定値以下に低下する以前の遊技状態に戻すことができる制御手段とを備え、
前記記憶手段を配設した主基板のコネクタと、前記バックアップ電源を設けた別のバックアップ電源基板のコネクタとを、接続・離脱可能に構成し、バックアップ電源基板のコネクタと主基板のコネクタとを離脱することにより、記憶手段に記憶されている遊技情報を消去することができることを特徴とするパチンコ機。」

2.引用例
原査定の拒絶の理由で引用された特開昭60-58186号公報(以下、「引用例」という。)には、図面とともに以下の記載がある。

(記載事項a)
「(1)賞球放出機と、賞球放出情報を保持するメモリと、該メモリの賞球データに基づいて該賞球放出機を制御する制御手段と、を有する遊戯機において、前記メモリは停電時にその内容が保持可能なメモリであり、停電を検知する停電検知手段と、電源投入時に保持された前記メモリの記憶内容に基づいて動作を再開するか、新に動作を開始するかを定める継続/クリアスイッチと、を具備し、前記制御手段は、前記停電検知手段の停電検知に基づいて前記メモリに制御データを保存するように制御するものであることを特徴とする遊戯機の停電処理装置。
(2)前記継続/クリアスイッチは、各遊戯機毎に、及び複数の遊戯機に共通に設けられ、それらの設定が異なる場合に各遊戯機毎の設定を優先させるように制御するものであることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の遊戯機の停電処理装置。
(3)前記メモリは停電時にその内容を保持する保持手段を有するものであることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の遊戯機の停電処理装置。」(【特許請求の範囲】)

(記載事項b)
「 本発明は電子的に制御されるパチンコ台等の遊戯機の停電処理装置に関するものである。」(第1頁右下欄第11〜12行)

(記載事項c)
「しかしこのような遊戯機を電子的に制御する際には停電時の対策が問題となる。停電時にも入賞球データ等を電池等のバックアップ手段を用いて記憶させておくことは容易であるが、停電前に発射された球が停電後に入賞した場合や、停電時に残っている入賞球に対して停電復旧後に賞球を放出すべきかどうかは停電時間により異なる。即ち遊戯客が停電後もその遊戯台に残っていれば賞球を放出しなければならず、遊戯客が遊戯を停止してその台を離れた場合には賞球を放出する必要がない。従って制御部でこれらを一律に判断すれば不合理な結果を招くことがあった。例えば停電復旧後に未放出分を放出するようにしておけば、新しい客が停電復旧と共に遊戯を開始すると入賞球がないにもかかわらず前遊戯客の未放出分が放出されることとなり、又新遊戯客がいない台では係員が放出された球を回収しなければならず停電復旧後の後処理に非常な手間がかかるという問題点があつた。又停電の復旧時に電子制御部は日々の営業開始時の電源投入であるか、又は停電復旧であるのかを判断することは困難であった。」(第1頁右下欄第18行〜第2頁左上欄第18行)

(記載事項d)
「メモリは停電時にその内容が保持可能なメモリであり、停電を検知する停電検知手段と、電源投入時に保持されたメモリの記憶内容に基づいて動作を再開するか、新に動作を開始するかを定める継続/クリアスイッチ」(第2頁右上欄第18行〜左下欄第2行)

(記載事項e)
「さて本発明のパチンコ台の表面の、例えばガラス面の内側にはクリアスイッチ7、継続スイッチ8及び打止めクリアスイッチ9が設けられている。」(第2頁右下欄第6〜9行)

(記載事項f)
「このような特徴を有する本発明によれば、停電時には自動的に動作を停止すると共にその制御データがメモリに保持されている。従って動作を再開する場合に継続の設定を行えば停電前の状態でそのまま処理を継続することが可能であり、又クリア設定を行えば新に動作を開始することが可能となる。従って停電時の状況や停電時間に応じて適宜設定を変えることによって適切な動作再開をすることが可能である。それ故動作再開時に係員が放出された賞球を回収することなく、又停電の復旧を待ち受けて遊戯を開始する遊戯客に迷惑を及ぼすこともなくなるという効果が得られる。」(第2頁左下欄第6〜17行)

(記載事項g)
「第3図は制御部17の電気的構成を示すブロツク図である。本図においてパチンコ台表面のクリアスイッチ7、継続スイッチ8及び打止めクリアスイッチ9と複数のパチンコ台、例えばパチンコ店の全ての台あるいは複数の台から構成される島単位に設けられるオールクリアスイッチ20とオール継続スイッチ21の出力が入力バツフア22に与えられ、波形整形及び信号の一時保持が成される。又パチンコ台の裏面の入賞球検知センサ15と放出した賞球を確認する賞球確認センサ19の出力が同じく入力バツフア22によつて波形整形され、それらの各出力は入力信号I1〜I7として中央演算装置(以下CPUという)23に伝えられる。CPU23は内部にシステムプログラムを記憶するリードオンリメモリ(以下ROMという)23aとデータを一時保持するランダムアクセスメモリ(以下RAMという)23bを有するものとする。RAM23bには賞球の放出時に立てられ、確認によつてリセツトされる賞球放出フラグF1と賞球の放出が確認されたときに立てられる確認フラグF2及び停電を検知したときに立てられる停電検知フラグF3、更に入賞球数を計数して放出すべき賞球を保持する賞球放出レジスタM1が設けられている。」(第3頁左上欄第7〜右上欄第10行)

(記載事項h)
「CPU23には商用交流入力を直流電源に変換する電源部24と電源切換部25が接続されている。CPU23はROM23aの演算処理手順に従ってトランジスタ26とリレー27を介して打球発射ハンドル1に連結される打球発射モータ28を駆動すると共にトランジスタ29を介して賞球放出装置13を駆動するものである。
次に第4図は電源部24及び電源切換部25を更に詳細に示すブロツク図である。本図において商用交流入力はトランス31によって二つの低電圧に変換され、一方の電圧源には電源部24の停電検知回路32と電源回路33が接続され、通常はこの電源回路33によりCPU23及び他の回路部に電源が供給されている。又トランス31の他方の低電圧源には電源切換部25が接続される。即ち低電圧源には整流素子34を介して充電式電池35と単安定マルチバイブレータ36が並列に接続されている。充電式電池35は整流器34によって常に充電されており、又単安定マルチバイブレータ36はCPU23からの停電信号に基づいて所定時間、例えば10秒間の出力信号を与えるものである。単安定マルチバイブレータ36の出力は更に電源切換用トランジスタ37に与えられる。整流素子34にはこのトランジスタ37によって駆動される電源供給用トランジスタ38が接続されている。トランジスタ38は停電直後に充電式電池35の電圧出力をダイオード39,40を介してCPU23と他の回路部に伝えるものである。又ダイオード41,42は停電時に充電式電池35によりCPU23のRAM23bをバックアップするために整流出力端とCPU23の電源端子間に接続されている。
次にこの停電処理装置を含むパチンコ台の動作について第5図及び第6図のフローチヤートを参照しつつ説明する。電源が投入されるとまずステツプ50においてトランジスタ26をオフとし、リレー27を介して打球の発射を停止する。そしてステツプ51に進んでその停電が10秒以内であるかどうかを単安定マルチバイブレータ36の出力によりチエツクする。これが10秒以内の停電でなければステツプ52に進み個別クリア信号I1又はオールクリア信号I4が出力されているかどうかをチエツクし、更にステツプ53に進み個別継続信号I2又はオール継続信号I5があるかどうかをチエツクしてステツプ51〜53のループを繰り返す。クリア信号及び継続信号はオールクリア信号I4又はオール継続信号I5よりも個別の入力信号I1,I2を優先させるようにする。そしてステツプ51において10秒以内の停電である場合、又はステツプ53において継続信号が得られた場合にはステツプ54に進んでCPU23のスタンバイモードを解除し、所定のデータ・レジスタを呼出し、プログラムカウンタを読出すと共に、トランジスタ26をオンとして打球発射を許可して中断の再開を行う。又ステツプ52においていずれかのクリア信号I1,I4が得られた場合にはステツプ55に進んで初期処理を行い、ステツプ56においてトランジスタ26を駆動して打球発射を可能にする。」(第3頁右上欄第10行〜第4頁左上欄第8行)

(記載事項i)
「一方充電式電池35よりダイオード41,42を介してCPU23にのみ電源が供給され続け、そのRAM23bのデータはそのまま保持される。従って賞球放出レジスタM1や各フラグF1〜F3の内容はそのまま保持されている。続いて停電が復旧した場合には第5図に示すフローチャートの動作が開始され、停電後10秒以内であればステツプ51を介してステツプ54に進みCPU23が動作モードとなって動作が再開される。10秒以上経過した場合にも継続信号が与えられれば同様にしてCPUが初期処理を行うことなくそのまま賞球放出レジスタM1の内容がRAM23bが保持され動作が再開される。又クリア信号が与えられれば初期処理が行われて全く新に動作が開始される。従って係員は停電時間とその台に顧客が残っているかどうかを判断して全台毎にオールクリアもしくはオール継続スイッチでいずれかの信号を与え、更に各台毎にその台の状態に応じて継続スイッチもしくはクリアスイッチを入れて調整することが可能である。」(第4頁右下欄第8行〜第5頁左上欄第7行)

これらの記載、並びに、特に、
(i)「通常はこの電源回路33によりCPU23及び他の回路部に電源が供給されている。」(記載事項h)という記載から、電源回路33が「動作用電圧」を供給できるものであることが明らかなこと、
(ii)「停電時に充電式電池35によりCPU23のRAM23bをバックアップする」(記載事項h)という記載から、充電式電池35が「バックアップ電圧」を供給できるものであることは明らかなこと、
(iii) 「商用交流入力はトランス31によって二つの低電圧に変換され、一方の電圧源には電源部24の停電検知回路32と電源回路33が接続され、通常はこの電源回路33によりCPU23及び他の回路部に電源が供給されている。」(記載事項h)という記載から、電源回路33が供給する動作用電圧が、停電時に「所定値以下に低下」すること、及び、停電が復旧した場合に「所定値以上に復帰」することが明らかなこと、
(iv)「メモリは停電時にその内容が保持可能なメモリであり、停電を検知する停電検知手段と、電源投入時に保持されたメモリの記憶内容に基づいて動作を再開するか、新に動作を開始するかを定める継続/クリアスイッチ」(記載事項d)という記載、及び、「継続信号が与えられれば同様にしてCPUが初期処理を行うことなくそのまま賞球放出レジスタM1の内容がRAM23bが保持され動作が再開される。」という記載(記載事項i)から、パチンコ機が、動作用電圧が所定値以下に低下した後に所定値以上に復帰した場合、メモリに保持されている記憶内容を「呼び出して」、前記動作用電圧が所定値以下に低下する「以前の遊技状態に戻すことができる」CPU23を備えることは明らかであること、
(v)「継続信号が与えられれば同様にしてCPUが初期処理を行うことなくそのまま賞球放出レジスタM1の内容がRAM23bが保持され動作が再開される。」(記載事項i)という記載及び「ステツプ52においていずれかのクリア信号I1,I4が得られた場合にはステツプ55に進んで初期処理を行い」(記載事項h)という記載から、RAM23bを「消去」することができることが明らかなこと、

を勘案すれば、引用例には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「 動作用電圧を供給できる電源回路33と、
バックアップ電圧を供給できる充電式電池35と、
放出すべき賞球を保持することができるRAM23bと、
前記動作用電圧が所定値以下に低下した場合に、前記RAM23bに前記充電式電池35からバックアップ電圧を供給して、前記RAM23bに記憶されている放出すべき賞球を保持することができる遊戯機であって、
前記動作用電圧が所定値以下に低下した後に所定値以上に復帰した場合、メモリに保持されている放出すべき賞球を呼び出して、前記動作用電圧が所定値以下に低下する以前の遊技状態に戻すことができるCPU23とを備え、
クリアスイッチ7により、RAM23bに保持されている放出すべき賞球を消去することができる遊戯機。」

3.対比
そこで、本願補正発明と引用発明とを比較すると、引用発明の、a「電源回路33」、b「充電式電池35」、c「放出すべき賞球」、d「保持」、e「RAM23b」又は「メモリ」、f「遊戯機」、g「CPU23」は、本願補正発明の、a「電源」、b「バックアップ電源」、c「遊技状態に関する遊技情報」又は「遊技情報」、d「記憶」又は「保存」、e「記憶手段」、f「パチンコ機」、g「制御手段」に相当する。
引用発明の「クリアスイッチ7」と本願発明の「記憶手段を配設した主基板のコネクタと、前記バックアップ電源を設けた別のバックアップ電源基板のコネクタとを、接続・離脱可能に構成し、バックアップ電源基板のコネクタと主基板のコネクタとを離脱すること」とは、記憶手段を消去する手段という点で共通している。

よって、両者は、

「 動作用電圧を供給できる電源と、
バックアップ電圧を供給できるバックアップ電源と、
遊技状態に関する遊技情報を記憶することができる記憶手段と、
前記動作用電圧が所定値以下に低下した場合に、前記記憶手段に前記バックアップ電源からバックアップ電圧を供給して、前記記憶手段に記憶されている遊技情報を保存することができるパチンコ機であって、
前記動作用電圧が所定値以下に低下した後に所定値以上に復帰した場合、記憶手段に記憶されている遊技情報を呼び出して、前記動作用電圧が所定値以下に低下する以前の遊技状態に戻すことができる制御手段とを備え、
記憶手段を消去する手段により、記憶手段に記憶されている遊技情報を消去することができるパチンコ機。」

である点で一致し、以下の点で相違する。

相違点
記憶手段を消去する手段が、本願発明では、前記記憶手段を配設した主基板のコネクタと、前記バックアップ電源を設けた別のバックアップ電源基板のコネクタとを、接続・離脱可能に構成し、バックアップ電源基板のコネクタと主基板のコネクタとを離脱することであるのに対して、引用発明では、クリアスイッチ7である点。

4.判断
パチンコ機を含む電子機器の技術分野において、記憶手段を消去する手段として、記憶手段のコネクタとバックアップ電源のコネクタとを、接続・離脱可能に構成し、バックアップ電源のコネクタと記憶手段のコネクタとを離脱することは周知技術(以下、「周知技術A」という。)(例えば、特開平11-85480号公報(特に、段落【0002】、【0007】、【0022】を参照。)、実公平4-51250号公報(特に、第2頁左欄第23〜31行を参照。)を参照。)であるし、記憶手段を消去する手段として、消去スイッチも周知技術(以下、「周知技術B」という。)(例えば、特開平2-33641号公報、特開平10-96764号公報参照。)である。そして、引用発明では、第3図の記載からみて、記憶手段が「主基板」に配設されていることが明らかであるから、引用発明において、バックアップ電源からのバックアップ電圧が主基板を介して記憶手段に供給されていることもまた明らかである。そして、パチンコ機を含む電子機器の技術分野において、バックアップ電源を主基板から独立させ、主基板とは別のバックアップ電源基板に設けられたバックアップ電源からバックアップ電圧を主基板に供給することも周知技術(以下、「周知技術C」という。)(例えば、特開平11-188138号公報(特に、段落【0036】、図3を参照。)、特開平11-128445号公報(特に、段落【0034】、図3を参照。)、特公平7-59222号公報を参照。)である。
してみれば、CRT、液晶ディスプレィ、それらの制御装置等をはじめとした電子機器技術分野の技術をパチンコ機技術分野に応用することが普通のことであるから、引用発明において、記憶手段を消去する手段として周知技術である周知技術Bの消去スイッチ(クリアスイッチ7)に替えて、同じく記憶手段を消去する手段として周知技術である前記周知技術Aを採用し、その採用にあたっては、バックアップ電源からのバックアップ電圧を、主基板を介して記憶手段に供給するために、前記周知技術Cを採用する設計変更を加味して相違点に係る本願発明の如く構成することは、当業者が容易に想到できることである。

5.本願発明の作用効果
本願発明の奏する効果は、引用発明に周知技術A〜Cを適用したものから当業者が容易に予測し得るものであって、格別顕著なものではない。

6.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用例記載の発明、及び、前記周知技術A〜Cに基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2006-07-04 
結審通知日 2006-07-25 
審決日 2006-08-08 
出願番号 特願平11-250115
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 塩崎 進  
特許庁審判長 三原 裕三
特許庁審判官 渡部 葉子
篠崎 正
発明の名称 パチンコ機  
代理人 富澤 孝  
代理人 山中 郁生  
代理人 岡戸 昭佳  

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