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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G08B
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G08B
管理番号 1145630
審判番号 不服2005-1368  
総通号数 84 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2003-10-17 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2005-01-24 
確定日 2006-10-16 
事件の表示 特願2002-101951「物品容器のロック装置」拒絶査定不服審判事件〔平成15年10月17日出願公開、特開2003-296833〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成14年4月3日の出願であって、平成16年12月21日付で拒絶査定がなされ、これに対し、平成17年1月24日に拒絶査定に対する審判請求がなされると共に、同日付で手続補正がなされたものである。

2.平成17年1月24日付の手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成17年1月24日付の手続補正を却下する。
[理由]
(1)補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、
「CD等を収納する平板状クリアケースの下方側辺に商品を固定してロックする2段階のロック構造を有し、該2段階のロック構造がロック用タグに設けられた2段のロック用の溝と、該溝に嵌合されてロックされ、前記クリアケースの下方側辺をリリーサに挿入した時に、一体化された鉄部材等が上記リリーサに設けられた外部磁石によりロック用のバネに抗して吸着されることによりロックが解除されるロック部材からなり、該ロック構造の1段目の溝でケースに取り付けられ、2段目の溝で商品を該ケース内にロックするロック機構において、
上記ロック機構がロック用タグの端面に設けられた上記2段のロック用の溝とロック時該溝に係止される係止部を対応する端面に有するロック部材からなり、前記クリアケース下方側方の収納部材に収納されたロック部材と前記ケース筐体の横側端面の内部壁面との間にロック用のスプリングバネが設けられており、該スプリングバネにより常時は該ロック部材端面が前記ロック用タグのロック用溝に係合されてロック状態にあり、前記クリアケースの下方側辺をリリーサに挿入した時、端面外方における前記リリーサに設けられた外部磁石の接近により該ロック部材の前記鉄部材等が吸着されてロックが解除されることを特徴とするロック機構。」
と補正された。
上記補正は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「ロック構造」及び「ロック部材」を有する場所について、クリアケース「の下方側辺」との限定を付加し、同じく「ロック解除」のための外部磁石について「リリーサに設けられた」との限定を付加するものであって、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下「本件補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(2)引用文献
(2-1)原査定の拒絶の理由に引用された特開2000-90360号公報(以下「引用文献1」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている。
・「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、万引き防止装置に関し、特に、音楽CDやゲームソフトやビデオテープ等の万引きを防止するための、ペーパー式万引き防止装置と共用できる自鳴式の万引き防止装置に関する。」
・「【0010】従来の万引き防止用ケースのロック機構を、図9〜図13を参照しながら説明する。図9と図10に示す様な形状の透明樹脂ケース1にCD等の商品8を入れ、ロックバー22を操作することにより、CD等をケース1に固定する。ロックバー22がオープンの位置にある時は、CD等を動かすことができるため、CD等の出し入れが自由である。ロックバー22がロック位置にある時は、CD等の動きがロックバー22にて規制されているため、ケース外周4カ所の爪23により阻止されて、CD等の商品を取り出すことができない。」
・「【0030】(実施の形態)本発明の実施の形態は、自鳴式タグを商品ケースへ装着する時には、道具を必要とせずに装着でき、ロックを解除するときには専用の解除装置でのみ正常に解除できるロック機構と、商品と接した状態でOFFになり商品と離れるとONになる商品検出スイッチと、ゲートの無線信号を受信して応答する無線受信回路と、電源スイッチと商品検出スイッチがともにONのときと無線信号受信時に鳴る警報ブザーと、ロック時にONとなり、解除装置でロックを解除するときにOFFとなる電源スイッチとを具備する万引き防止装置である。」
・「【0031】図1は、本発明の実施の形態の万引き防止装置の全体図である。図1において、商品ケース1は、商品8を収納するケースである。自鳴式タグ2は、商品ケース1に装着して商品8のロックをする万引き防止用の装置である。ロック機構3は、U字形スプリングを利用した固定手段である。商品検出スイッチ4は、商品8の取り出しを検知するマイクロスイッチである。無線受信回路5は、ゲートの無線信号を受信する手段である。電源スイッチ6は、ロック機構3によりON/OFFするスライドスイッチである。警報ブザー7は、異常を報知するためのブザーである。図2は、ロック状態を示す図である。」
・「【0033】図3は、ロック機構の動作を説明する図である。図3(a)は、ロック状態を示す図である。ロック突起12にロックスプリング10が引っ掛かっているため、自鳴式タグ2は下方向に移動できない。図3(b)は、解除装置への挿入を示す図である。解除装置に挿入すると、解除装置内にある磁石によってロックスプリング10が広がり、自鳴式タグ2は上下方向にフリーになる。ただし、移動量はタグストッパー14に当たるまでの距離である。図3(c)は、オープン状態を示す図である。CD等の重量により、自鳴式タグ2は下方向に移動し、解除装置よりケース1を抜き去ると、ロックスプリング10は復帰し、抜け止め突起11に引っ掛かる。自鳴式タグ2の交換は、解除装置のタグストッパー14を取り外すことで可能である。図3に示したロック機構の部分は、構造を分かりやすくするために、爪15および電源スイッチ6は省略してある。」
・「【0034】図4に示す電源スイッチ6は、ロック時にONになり、解除装置で解除するときにOFFになる。自鳴式タグ2を商品ケース1に装着するときは、自鳴式タグ2の電源スイッチ6をOFFにしておいてから装着する。商品ケース1に装着すると、商品8により商品検出スイッチ4が切れてから、電源スイッチ6がONになる。したがって、ブザー7を鳴らさずに、自鳴式タグ2を装着できる。」
・「【0035】図4は、電源スイッチのON/OFF動作を示す図である。図4(a)は、初期状態を示す図である。商品ケース1のロック機構はオープン状態であり、電源スイッチ6はOFFである。図4(b)は、ロック状態を示す図である。自鳴式タグ2をスライドさせて、ケース1をロックさせると、電源スイッチ6はケース1に当たり、ONとなる。図4(c)は、解除装置13への挿入を示す図である。この状態では、ケース1がロック状態であるため、電源スイッチ6はONのままである。図4(d)は、ロック解除を示す図である。ロックが解除され、自鳴式タグ2がスライドすると、解除装置13の爪15に電源スイッチ6が当たり、CDの自重でOFFとなる。図4(e)は、初期状態を示す図である。以上のサイクルで自動的にON/OFF動作が行なわれる。この例ではスライドスイッチを使用しているが、プッシュスイッチやレバースイッチ等の他の双安定スイッチを使用することも可能である。」

また、図1には、ロック機構3が、商品ケース3の下方側辺に収納されている構成が示され、図3には、抜け止め突起11及びロック突起12が自鳴式タグ2の両端側面に設けられた構成、及び、係合される脚部を対応する側面に有するU字形のロックスプリング10の構成が示されている。さらに、上記段落【0033】【0034】【0035】の記載及び図3,図4の図示内容によれば、ロック機構3は、自鳴式タグ2の抜け止め突起11の下方に設けられた1段目の溝にロックスプリング10の脚部が係合することで商品ケース3に取り付けられ、自鳴式タグ2のロック突起12の下方に設けられた2段目の溝にロックスプリング10の脚部が係合することで商品を該ケース内にロックし、商品ケース1の下方側辺を解除装置13に挿入した時、両端側面外方における解除装置13内にある磁石の接近によりロックスプリング10の脚部が吸着されてロックが解除される構成となっているものと認めることができる。

以上の記載と図示内容によれば引用文献1には、次の事項からなる発明が記載されているといえる。(以下「引用発明」という。)
「CD等を収納する商品ケース1の下方側辺に商品を固定してロックするロック機構3を有し、該ロック機構3が自鳴式タグ2に設けられた2段のロック用の溝と、該溝に脚部が係合してロックされ、前記商品ケース1の下方側辺を解除装置13に挿入した時に、脚部が上記解除装置13内にある磁石により広がることによりロックが解除されるU字形のロックスプリング10からなり、該ロック機構3の1段目の溝で商品ケース1に取り付けられ、2段目の溝で商品を該商品ケース1内にロックするロック機構3において、
上記ロック機構3が自鳴式タグ2の両端側面に設けられた上記2段のロック用の溝と、ロック時該溝に係合される脚部を対応する側面に有するU字形のロックスプリング10からなり、前記商品ケース1下方側方に収納されたロックスプリング10が設けられており、該ロックスプリング10のバネ力により常時は該ロックスプリング10の脚部が前記自鳴式タグ2の溝に係合されてロック状態にあり、前記商品ケース1の下方側辺を解除装置13に挿入した時、両端側面外方における前記解除装置13内にある磁石の接近により該ロックスプリング10の前記脚部が吸着されてロックが解除されるロック機構3。」

(2-2)同じく原査定の拒絶の理由に引用された特開2002-51882号公報(以下「引用文献2」という。)には、図4,5と共に次の事項が記載されている。
・「【0009】つぎに、他の実施例を説明する。商品吊下げ用タグホルダー21は、取付部24を、ケース22内の下部に磁石を近づけたり離したりすることにより左右方向にスライドする固定部24a及び当部24bに挿通する軸24cの右端に鉄製の頭部24dを設けると共に、固定部24aと当部24b間に圧縮スプリング24eを設けたスライド機構とし、支持部25に(「を」は誤記)、平板の上部にスライドする軸24cの左端(「右端」は誤記)を係止するノコギリ形の係止部25aを形設し、下部に袋F2の上部をビン止めするリベットによる固定ピン25bを設けた形態である。」
・「【0010】商品吊下げ用タグホルダー21の使用例として、商品をレジにて購入する際、レジにてケース22の右下に磁石Gを近づけることにより、取付部24の頭部24dが引き寄せられることにより、軸24cも同時に右側に移動する。この時、圧縮スプリング24eは固定部24a方向に当部24bにて圧縮され、軸24cの左端部が支持部25の係止部25aより外れ、支持部25を取付部24より取り外すことができる。つまり、磁石Gを近ずけない限り、圧縮スプリング24eは突っ張った状態であり、軸24cの左端部は支持部25の係止部25aに常時係止されている。」

(3)対比
本件補正発明と引用発明とを対比すると、後者の「商品ケース1」は前者の「平板状クリアケース」に相当し、以下同様に「自鳴式タグ2」は「ロック用タグ」に、「係合して」は「嵌合されて」に、「解除装置13」は「リリーサ」に、「脚部」は「一体化された鉄部材等」に、「解除装置13内にある磁石」は「リリーサに設けられた外部磁石」に、「ロックスプリング10」は「ロック部材」に、「溝に係合される脚部」は「溝に係止される係止部」に、それぞれ相当する。
そして、後者の「ロック機構3」は、「1段目の溝で商品ケース1に取り付けられ、2段目の溝で商品を該商品ケース内にロックする」構成となっているので、「2段階のロック構造」を具えているといえる。
また、後者の「脚部が解除装置13内にある磁石により広がる」ことは、前者の「一体化された鉄部材等がリリーサに設けられた外部磁石によりロック用のバネに抗して吸着される」ことに相当している。
さらに、後者の「両端側面外方」と前者の「端面外方」とは、「端部外方」である点で共通し、後者の「ロックスプリング10」と前者の「ロック用のスプリングバネ」とは、「ロック用のバネ」である点で共通する。
したがって両者は、
[一致点]
「CD等を収納する平板状クリアケースの下方側辺に商品を固定してロックする2段階のロック構造を有し、該2段階のロック構造がロック用タグに設けられた2段のロック用の溝と、該溝に嵌合されてロックされ、前記クリアケースの下方側辺をリリーサに挿入した時に、一体化された鉄部材等が上記リリーサに設けられた外部磁石によりロック用のバネに抗して吸着されることによりロックが解除されるロック部材からなり、該ロック構造の1段目の溝でケースに取り付けられ、2段目の溝で商品を該ケース内にロックするロック機構において、
上記ロック機構がロック用タグに設けられた上記2段のロック用の溝とロック時該溝に係止される係止部を有するロック部材からなり、前記クリアケース下方側方に収納されたロック用のバネにより常時は該ロック部材が前記ロック用タグのロック用溝に係合されてロック状態にあり、前記クリアケースの下方側辺をリリーサに挿入した時、端部外方における前記リリーサに設けられた外部磁石の接近により該ロック部材の前記鉄部材等が吸着されてロックが解除されるロック機構。」である点で一致し、
[相違点]
(イ)本件補正発明では、ロック機構の2段のロック用溝の位置が、ロック用タグ「の端面」であり、ロック部材の係止部を、ロック用の溝に「対応する端面」に有すると共に、ロック部材「端面」がロック用溝に係合され、「端面外方」の外部磁石の接近によりロックが解除されるのに対して、引用発明では、そのような構成を有していない点、及び、
(ロ)本件補正発明では、「ロック部材とケース筐体の横側端面内の内部壁面との間にロック用のスプリングバネが設けられて」いるものであるのに対し、引用発明では、「ロック部材」としての「U字形のロックスプリングが設けられて」いるものである点、及び、
(ハ)ロック部材が、本件補正発明では、「収納部材」に収納されているのに対し、引用発明では、収納部材を有していない点で相違している。

(4)相違点に対する判断
相違点(イ)について
引用文献2には、ロック機構の2段のロック用溝の位置が、支持部25(「ロック用タグ」に相当)の端面に設けられ、ロック用の溝に係止される軸24c(「ロック部材」に相当)の左端部(「係止部」に相当)を、ロック用の溝に対応する端面に有すると共に、該軸24cの左端部(「ロック部材端面」に相当)が、ロック用溝に係合され、磁石G(「端面外方の外部磁石」に相当)の接近によりロックが解除されるロック機構の発明が記載されている。
引用発明と引用文献2に記載された発明とは、商品の万引き防止用タグのロック機構である点で同一の技術分野に属するものであるから、引用発明において、引用文献2に記載されたロック機構の構成を採用することで相違点(イ)に係る本件補正発明の構成とすることは当業者が容易になし得たことと認められる。
相違点(ロ)について
引用文献2には、軸24cと一体に移動する当部24bと固定部24aとの間に圧縮スプリング24eを設けたロック機構の発明が記載されている。
上記固定部24aは取付部24の横側端部付近に固定されて、圧縮スプリング24eの固定端を保持する部材であり、当部24bは、ロック部材である軸24cの左端部及び鉄部材等からなる頭部24dと一体化されて、圧縮スプリング24eの可動端を保持するものであり、したがって、上記圧縮スプリング24eは、「ロック部材とケース筐体の横側端面内の内部壁面との間に」設けられた「ロック用のスプリングバネ」に相当する。
そして、ロック用のスプリングバネはロック部材を係合方向に付勢するものであれば足りるものであるから、引用発明において、上記のようにロック用タグの端面にロック用溝を設ける構成としたときに、引用文献2に記載されたスプリングバネの配置構成を採用して相違点(ロ)に係る本件補正発明の構成とすることは当業者が容易になし得たことと認められる。
相違点(ハ)について
引用文献2に記載された取付部24は、その内部にスプリングバネと軸24c(「ロック部材」に相当)を収納するものであるから、「収納部材」といえる。
そうすると、引用発明において、ロック部材を、引用文献2に記載されたように収納部材に収納することで相違点(ハ)に係る本件補正発明の構成とすることは適宜設計し得る事項と認められる。

また、本件補正発明の奏する効果は、引用文献1,2に記載された発明から予測しうる程度のものと認められる。

したがって、本件補正発明は、引用文献1,2に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものと認められるので特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(5)むすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第5項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項で準用する特許法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

3.本願発明について
平成17年1月24日付の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を「本願発明」という。)は、平成16年11月15日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「CD等を収納する平板状クリアケースに商品を固定してロックする2段階のロック構造を有し、該2段階のロック構造がロック用タグに設けられた2段のロック用の溝と、該溝に嵌合されてロックされ、一体化された鉄部材等が外部磁石によりロック用のバネに抗して吸着されることによりロックが解除されるロック部材からなり、該ロック構造の1段目の溝でケースに取り付けられ、2段目の溝で商品を該ケース内にロックするロック機構において、
上記ロック機構がロック用タグの端面に設けられた上記2段のロック用の溝とロック時該溝に係止される係止部を対応する端面に有するロック部材からなり、前記ロック部材と前記ケース筐体の横側端面の内部壁面との間にロック用のスプリングバネが設けられており、該スプリングバネにより常時は該ロック部材端面が前記ロック用タグのロック用溝に係合されてロック状態にあり、該端面外方における外部磁石の接近により該ロック部材の前記鉄部材等が吸着されてロックが解除されることを特徴とするロック機構。」

(1)引用文献
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献及びその記載事項は、前記「2.(2)」に記載したとおりである。

(2)対比・判断
本願発明は、上記したとおりであって、前記2.で検討した本件補正発明から「ロック構造」及び「ロック部材」を有する場所について、クリアケース「の下方側辺」との限定を省き、同じく「ロック解除」のための外部磁石について「リリーサに設けられた」との限定を省いたものである。

そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本件補正発明が、前記「2.(4)」に記載したとおり、引用文献1,2に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用文献1,2に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

4.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用文献1,2に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2006-08-21 
結審通知日 2006-08-21 
審決日 2006-09-05 
出願番号 特願2002-101951(P2002-101951)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G08B)
P 1 8・ 575- Z (G08B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 佐々木 一浩  
特許庁審判長 田良島 潔
特許庁審判官 田中 秀夫
高橋 学
発明の名称 物品容器のロック装置  
代理人 野村 泰久  

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