• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1149713
審判番号 不服2003-2981  
総通号数 86 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2001-08-14 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2003-02-25 
確定日 2007-01-04 
事件の表示 特願2000- 32061「弾球遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成13年 8月14日出願公開、特開2001-218904〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第一、手続きの経緯
本願は、平成12年2月9日の出願であって、平成14年8月8日付けで拒絶理由が通知され、これに対し、同年9月30日付けで手続補正がなされ、平成15年1月22日付で拒絶査定がなされ、これに対し、同年2月25日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年3月27日付け手続補正によって明細書の一部が補正されたものである。

第二、平成15年3月27日付の手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成15年3月27日付の手続き補正を却下する。
[理由]
(1)補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1乃至6のうちの請求項1は、「【請求項1】前枠(5)と、該前枠(5)の下部側に配設され且つ遊技球(66)を発射させる発射手段(12)と、前記前枠(5)の裏側に配設された遊技盤装着枠(6)と、該遊技盤装着枠(6)に着脱自在に組み付けられ且つ遊技領域(41)を有する遊技盤(7)とを備えた弾球遊技機において、前記遊技盤装着枠(6)は、前記遊技盤(7)が嵌合する門形状の嵌合枠部(55)と、前記遊技盤(7)を下側から支承する支承枠部(56)とを一体に備え、前記遊技盤装着枠(6)の内周に、前記遊技領域(41)の外周位置に対応する内周縁部(65)を有し且つ前記遊技盤(7)の前面が裏側から当接する当接板部(61)を、前記嵌合枠部(55)の上辺側から左右一側辺を経て前記支承枠部(56)の左右方向の略中央に跨がって前記嵌合枠部(55)及び前記支承枠部(56)と一体に設け、該当接板部(61)の前記内周縁部(65)に、該当接板部(61)から前側に屈曲し且つ前記発射手段(12)から発射された遊技球(66)を前記遊技領域(41)に誘導する外誘導レール(23)を一体に固定し、該外誘導レール(23)に、前記遊技球(66)を安定して前記遊技領域(41)に誘導するための球安定誘導部(67)を設けたことを特徴とする弾球遊技機。」と補正された。

上記補正は
補正前(平成14年9月30日付手続補正により補正された特許請求の範囲)の請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「遊技盤装着枠(6)」について、「遊技盤装着枠(6)の内周側に、・・・前記遊技盤(7)が当接する当接板部(61)を、・・・一体に設け、該当接板部(61)の前記内周縁部(65)に、・・・外誘導レール(23)を設け、」を「遊技盤装着枠(6)の内周に、・・・前記遊技盤(7)の前面が裏側から当接する当接板部(61)を、・・・前記嵌合枠部(55)及び前記支承枠部(56)と一体に設け、該当接板部(61)の前記内周縁部(65)に、・・・外誘導レール(23)を一体に固定し、」と限定するものであるから、本件補正は、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

(2)そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるのか(平成15年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第4項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(あ)刊行物に記載された発明
刊行物1;特開平9-201456号公報
刊行物2;特開平6-269542号公報

原査定の拒絶理由に引用された特開平9-201456号公報(以下、「引用刊行物1」という)の第5頁乃至第7頁(平成8年4月17日付けで補正された明細書)には、以下の記載がある。
「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等、遊技球の入賞に応じて賞球を払い出す弾球遊技機に関するものである。」、
「【0006】
【具体例】本具体例について図1?図5を参照して説明すると、図1に示す弾球遊技機1には遊技盤2が備えられると共に、遊技盤2の前面は、ガラス溝3を介してガラス枠4に装着された二重のガラス5a,5bで覆われている。これにより、遊技盤2と内側のガラス5aとの間には遊技領域6が形成される。
【0007】・・・ガラス枠4の下方には、上受皿10が設けられた上皿部材11が配されており、更に上皿部材11の下方には下受皿12が設けられた下皿部材13が配されている。・・・尚、遊技球は下皿部材13に設けられた操作ハンドル17を操作することにより遊技盤2上に発射される。
【0008】・・・ガラス枠4及び上皿部材11は、前述した各々のヒンジを介して後述する前面枠21の正面に配置され、遊技盤2は前面枠21の裏面側に固定されている。また、下皿部材13は前面枠21の正面に固定されている。
【0009】次に、前述した前面枠21及び遊技盤2について図2?図5を参照して詳しく説明する。図2に示すように、前面枠21の上方には略長方形状の貫通穴22が設けられており、この貫通穴22は遊技盤2を10mm程度縮小した形状に形成されており、遊技盤2を前面枠21裏面に取り付けた際、遊技盤2の前面が前面枠21正面に露出される。また、前面枠21には貫通穴22の上部中央付近から左下方に渡って円弧状の外側レール23が形成されている。また、図2及び図3に示すように、前面枠21の裏面であって、貫通穴22の周囲には遊技盤支持枠24が突設されている。遊技盤支持枠24の内側は遊技盤2と同形状及び同寸法に形成されており、遊技盤支持枠24に遊技盤2を嵌合可能に構成されている。これにより、遊技盤2は遊技盤支持枠24内に嵌合されることによって取り付け位置が定められる。更に遊技盤支持枠24の4隅近辺の各々には、略長方形の遊技盤固定部材25a?25dが各々中心を軸として回動自由に備えられており、通常はこの遊技盤固定部材25a?25dの各々は長手が縦となるように位置されている。この状態においては、遊技盤支持枠24には遊技盤2が脱着可能であるが、遊技盤2を遊技盤支持枠24内に嵌合させた後、各々の遊技盤固定部材25a?25dを90度回動させることによって遊技盤2は前面枠21裏面と遊技盤固定部材25a?25dの間に挟まれ固定される。この時、外側レール23裏面は遊技盤2正面に密着した状態となる。・・・
【0010】図4に示すように、前面枠21の下方には取付面30が形成されており、取付面30の右下方には発射レール31が取り付けられている。・・・また、発射レール31の下方には槌32を回動自由に備えたロータリーソレノイド(図示略)が配設されており、このロータリーソレノイドは操作ハンドル17を操作することにより槌32を回動させ、槌32の先端で発射レール31上の遊技球を叩打可能に構成されている。」、
「【0013】上記のように構成された弾球遊技機1においては、発射レール31から発射された遊技球は前面枠21に設けられている外側レール23と遊技盤2に取り付けられている内側レール35との間に形成された遊技球発射通路36を経て遊技盤2上の遊技領域6に向かう。」、
「【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の弾球遊技機は、発射された遊技球を遊技領域に誘導する2本のレールの少なくとも一方が前面枠に固定され、前記一方のレールと他方のレールとの間に遊技球発射通路が形成されているので、遊技盤に少なくとも一方のレールを取り付ける必要はなくなる。これにより、生産工程が簡素化されるという優れた効果を奏する。また、部品点数も少なくなるので部品管理が簡略化されるという効果も有する。」。

そして、これらの記載と図面、特に弾球遊技機を示す正面図である【図1】及び弾球遊技機のガラス枠及び上皿部材を取り除いた状態を示す正面図である【図4】に示された「前面枠21の下部側に配設された操作ハンドル17及び槌32」とを併せると、
引用刊行物1には、
「略長方形状の貫通穴22が上方に設けられた前面枠21と、該前面枠21の下部側に配設され且つ遊技球を発射させる操作ハンドル17及び発射レール31及び槌32並びに槌32を回動自由に備えたロータリーソレノイドと、前記前面枠21の裏面で貫通穴22の周囲に突設された遊技盤支持枠24と、該遊技盤支持枠24に脱着可能に取り付けられ且つ遊技領域6を有する遊技盤2とを備えた弾球遊技機1において、
前記遊技盤支持枠24は、遊技盤2より10mm程度縮小した形状に形成された略長方形状の貫通穴22の周囲に突設され、遊技盤支持枠24の内側は遊技盤2と同形状及び同寸法に形成され、遊技盤2は遊技盤支持枠24内に嵌合されることによって取り付け位置が定められ、
前記前面枠21には、貫通穴22の上部中央付近から左下方に渡って形成され、前記操作ハンドル17の操作により発射された遊技球を遊技領域6に誘導する円弧状の外側レール23が形成され、
前記遊技盤2を遊技盤支持枠24内に嵌合させた後、遊技盤支持枠24に備えられた遊技盤固定部材25a?25dによって、遊技盤2は前面枠21裏面と遊技盤固定部材25a?25dの間に挟まれ固定され、この時、外側レール23裏面は遊技盤2正面に密着した状態となる、弾球遊技機1。」の発明(以下、「引用発明1」という)が記載されていると認められる。

原査定の拒絶理由に引用された特開平6-269542号公報(以下、「引用刊行物2」という)には、以下の記載がある。
「【請求項2】 ガイドレールの遊技球が走行する面を、略V字又はU字形状に成型した・・・パチンコ遊技機。」、
「【0009】・・・更に、本実施例においては、遊技球はガイドレール部11の側面10cはV字状に成型されているので、遊技球の蛇行走行がなくなり遊技球の走行が極めて安定するという効果も有している。」、
「【0015】・・・
【発明の効果】・・・遊技球が走行する面はV字状又はU字状に成型されているので、遊技球の蛇行走行がなくなり遊技球の走行がきわめて安定するという優れた効果を有する。」。

したがって、引用刊行物2には、
「ガイドレールの遊技球が走行する面を略V字又はU字形状に成型したことにより、遊技球の蛇行走行がなくなり遊技球の走行が極めて安定するパチンコ遊技機。」の発明(以下、「引用発明2」という)が記載されていると認められる。

(い)本願補正発明と引用発明1との比較・検討
引用発明1の「前面枠21」は、本願補正発明の「前枠(5)」に相当し、以下同様に、「遊技球」は「遊技球(66)」に、「操作ハンドル17及び発射レール31及び槌32並びに槌32を回動自由に備えたロータリーソレノイド」は「発射手段(12)」に、「遊技盤支持枠24」は「遊技盤装着枠(6)」に、「遊技領域6」は「遊技領域(41)」に、「遊技盤2」は「遊技盤(7)」に、「弾球遊技機1」は「弾球遊技機」に、「外側レール23」は「外誘導レール(23)」に、それぞれ相当する。そして、引用発明1の「遊技盤支持枠24」について検討すると、「略長方形状の貫通穴22の周囲に突設され、遊技盤支持枠24の内側は遊技盤2と同形状及び同寸法に形成され」るものであり、「遊技盤2は遊技盤支持枠24内に嵌合されることによって取り付け位置が定められ」るものであるから、引用発明1の「遊技盤支持枠24」は、本願補正発明の「遊技盤(7)が嵌合する門形状の嵌合枠部(55)と、前記遊技盤(7)を下側から支承する支承枠部(56)とを一体に備え」ている技術事項を備えていると解することができる。また、引用発明1の「前面枠21裏面」について検討すると、「遊技盤固定部材25a?25dによって遊技盤2は前面枠21裏面と遊技盤固定部材25a?25dの間に挟まれ固定され」るものであるから、「前面枠21裏面」は、本願補正発明の「遊技盤(7)の前面が裏側から当接する当接板部(61)」に相当すると解することができる。さらに、引用発明1の「遊技球」について検討すると、「操作ハンドル17の操作により発射され」るものであるから、当該「遊技球」は、本願補正発明の「発射手段(12)から発射された遊技球(66)」に相当すると解することができるから、両者の一致点及び相違点は次のとおりである。

一致点
前枠と、該前枠の下部側に配設され且つ遊技球を発射させる発射手段と、前記前枠の裏側に配設された遊技盤装着枠と、該遊技盤装着枠に着脱自在に組み付けられ且つ遊技領域を有する遊技盤とを備えた弾球遊技機において、
前記遊技盤装着枠は、前記遊技盤が嵌合する門形状の嵌合枠部と、前記遊技盤を下側から支承する支承枠部とを一体に備え、
前記遊技盤の前面が裏側から当接する当接板部と、前記発射手段から発射された遊技球を前記遊技領域に誘導する外誘導レールを設けた弾球遊技機。

相違点
(A)遊技盤装着枠は、本願補正発明では、内周に、遊技領域の外周位置に対応する内周縁部を有し且つ当接板部を、嵌合枠部の上辺側から左右一側辺を経て支承枠部の左右方向の略中央に跨がって前記嵌合枠部及び前記支承枠部と一体に設け、該当接板部の前記内周縁部に、該当接板部から前側に屈曲し且つ外誘導レールを一体に固定したのに対し、引用発明1ではそのような構成を備えていない点。
(B)外誘導レールに、本願補正発明では、遊技球を安定して遊技領域に誘導するための球安定誘導部を設けたのに対し、引用発明1ではそのような構成を備えているかどうか明らかでない点。

そこで、上記相違点について検討する。
相違点(A)について
遊技領域の外周位置に対応させて、枠部の上辺側から左右一側辺を経て下辺側枠部の左右方向の略中央に跨がって当接板部を設け、該当接板部の内周縁部に、該当接板部から前側に屈曲して外誘導レールを固定した枠体は、例えば、実公昭58-39759号公報に示された「円弧状の開口部5及び6の周縁にはレール載置部19が周縁より前方に向かって折曲形成された取付基板1」(第1図及び第2図参照)及び特開昭53-133142号公報に示された「開口部4の周囲に打球案内レール6を一体成形した装飾板3」(第2図及び第3図参照)のように、当該技術分野において周知・慣用の技術であり、また、板部の内周縁部に外誘導レールを一体に固定した枠体は、例えば、特開平7-284555号公報に示された「円弧状の湾曲部42に一体的に成形されたガイドレール41を備えた枠体40」(図2及び図3参照)及び前記特開昭53-133142号公報に示された「開口部4の周囲に打球案内レール6を一体成形した装飾板3」(第2図及び第3図参照)のように、当該技術分野において周知・慣用の技術である。そして、引用発明1及びこれらの周知・慣用の技術は弾球遊技機における部材を装着する枠体において共通しているから、当該周知・慣用の技術を引用発明1の「遊技盤装着枠(遊技盤支持枠24)」に適用して、相違点(A)に係る本願補正発明を特定する事項とすることは、当業者が容易になし得たものである。

相違点(B)について
球安定誘導部を設けた外誘導レールは、引用刊行物2に「遊技球が走行する面を略V字又はU字形状に成型したガイドレール」として記載されているから、当該技術を引用発明1の「外誘導レール」に適用し、相違点(B)に係る本願補正発明の発明を特定する事項とすることは、当業者が容易になし得たものである。

また、効果においても、引用刊行物1には「生産工程が簡素化され・・・また、部品点数も少なくなるので部品管理が簡略化される」(【0016】参照)と記載され、引用刊行物2には「遊技球の蛇行走行がなくなり遊技球の走行がきわめて安定する」(【0015】参照)と記載されているから、本願補正発明が格別の効果を奏するものとは認められない。

そうすると、本願補正発明は、引用発明1及び2、並びに周知・慣用技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(う)むすび
以上のとおり、本件補正は、平成15年改正前特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第4項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項で準用する特許法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

第三、本願発明について
平成15年3月27日付けの手続き補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1乃至6に係る発明は、上記平成14年9月30日付けで補正された明細書の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1乃至6に記載されたとおりのものと認められるところ、その請求項1に記載された発明は次のとおりのものである。
「【請求項1】前枠(5)と、該前枠(5)の下部側に配設され且つ遊技球(66)を発射させる発射手段(12)と、前記前枠(5)の裏側に配設された遊技盤装着枠(6)と、該遊技盤装着枠(6)に着脱自在に組み付けられ且つ遊技領域(41)を有する遊技盤(7)とを備えた弾球遊技機において、前記遊技盤装着枠(6)は、前記遊技盤(7)が嵌合する門形状の嵌合枠部(55)と、前記遊技盤(7)を下側から支承する支承枠部(56)とを一体に備え、前記遊技盤装着枠(6)の内周側に、前記遊技領域(41)の外周位置に対応する内周縁部(65)を有し且つ前記遊技盤(7)が当接する当接板部(61)を、前記嵌合枠部(55)の上辺側から左右一側辺を経て前記支承枠部(56)の左右方向の略中央に跨がって一体に設け、該当接板部(61)の前記内周縁部(65)に、該当接板部(61)から前側に屈曲し且つ前記発射手段(12)から発射された遊技球(66)を前記遊技領域(41)に誘導する外誘導レール(23)を設け、該外誘導レール(23)に、前記遊技球(66)を安定して前記遊技領域(41)に誘導するための球安定誘導部(67)を設けたことを特徴とする弾球遊技機。」(以下、「本願発明」という)

(あ)引用刊行物に記載された発明
原査定の拒絶理由に引用された刊行物及びその記載事項は前記「第二、(2)(あ)」に記載したとおりである。

(い)本願発明と引用発明との対比・判断
本願補正発明は、本願発明における「遊技盤装着枠(6)」について、「遊技盤装着枠(6)の内周側に、・・・前記遊技盤(7)が当接する当接板部(61)を、・・・一体に設け、該当接板部(61)の前記内周縁部(65)に、・・・外誘導レール(23)を設け、」を「遊技盤装着枠(6)の内周に、・・・前記遊技盤(7)の前面が裏側から当接する当接板部(61)を、・・・前記嵌合枠部(55)及び前記支承枠部(56)と一体に設け、該当接板部(61)の前記内周縁部(65)に、・・・外誘導レール(23)を一体に固定し、」と限定を付加したものである。
そうすると、本願発明の発明特定事項を全て含み、さらに他の発明特定事項を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「第二、(2)(い)」に記載したとおり、引用発明1及び2、並びに周知・慣用技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(う)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明1及び2、並びに周知・慣用技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、本願の他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。

 
審理終結日 2006-11-06 
結審通知日 2006-11-07 
審決日 2006-11-24 
出願番号 特願2000-32061(P2000-32061)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63F)
P 1 8・ 575- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 塩崎 進米津 潔  
特許庁審判長 二宮 千久
特許庁審判官 川島 陵司
植野 孝郎
発明の名称 弾球遊技機  
代理人 谷藤 孝司  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ