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審決分類 |
審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 C23C 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 C23C 審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない。 C23C |
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管理番号 | 1152816 |
審判番号 | 不服2005-771 |
総通号数 | 88 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2007-04-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2005-01-13 |
確定日 | 2007-02-22 |
事件の表示 | 特願2000-157046「溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法」拒絶査定不服審判事件〔平成13年12月 7日出願公開、特開2001-335909〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
[1]手続の経緯 本願は、平成12年5月26日の出願であって、平成16年12月9日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成17年1月13日付けで拒絶査定に対する審判請求がなされると共に、平成17年2月14日付けで手続補正がなされたものである。 [2]平成17年2月14日付け手続補正についての補正却下の決定 〈補正却下の決定の結論〉 平成17年2月14日付け手続補正を却下する。 〈理 由〉 1.手続補正の内容 本件手続補正は、特許請求の範囲の記載を次のとおりとする補正事項を含むものである。 「【請求項1】 溶融亜鉛めっき鋼板の製造において、 0.1%(質量%の意味、以下同じ)≦Si≦0.5%及び/又はCr≧0.4%を満たす鋼板を用い、めっき処理に先立って、酸化時間S(秒)及び酸化温度T(℃)が下記(1)式の関係を満たす条件にて酸化処理を行い、その後還元処理を行うことを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 S≧1011×T-3.90(但し、20≦S≦300かつT≦500) …(1) 但し、下記の場合を除く。 鋼板がSi:0.1?2%、Mn:0.5?3%、Cr:1%以下(0%を含む)を夫々含有し、且つSi,Mn及びCrの合計含有量が0.6?5%を満たす場合であって、酸化処理条件が、酸化温度200?650℃、酸化時間5?100秒であり、還元処理条件が、還元温度600?900℃、還元時間60?600秒であり、なお且つ、酸化時間(S1)と還元時間(S2)とが下記式の関係を満足する場合。 4×(S1)-60≦(S2)≦10×(S1)+60 【請求項2】 溶融亜鉛めっき鋼板の製造において、 0.5%<Si≦1.0%を満たす鋼板を用い、めっき処理に先立って、酸化時間S(秒)及び酸化温度T(℃)が下記(2)式の関係を満たす条件にて酸化処理を行い、その後還元処理を行うことを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 S≧5×1012×T-4.42(但し、20≦S≦300かつT≦500)…(2) 但し、下記の場合を除く。 鋼板がSi:0.1?2%、Mn:0.5?3%、Cr:1%以下(0%を含む)を夫々含有し、且つSi,Mn及びCrの合計含有量が0.6?5%を満たす場合であって、酸化処理条件が、酸化温度200?650℃、酸化時間5?100秒であり、還元処理条件が、還元温度600?900℃、還元時間60?600秒であり、なお且つ、酸化時間(S1)と還元時間(S2)とが下記式の関係を満足する場合。 4×(S1)-60≦(S2)≦10×(S1)+60 【請求項3】 溶融亜鉛めっき鋼板の製造において、 1.0%<Siを満たす鋼板を用い、めっき処理に先立って、酸化時間S(秒)及び酸化温度T(℃)が下記(3)式の関係を満たす条件にて酸化処理を行い、その後還元処理を行うことを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 S≧1014×T-4.82(但し、20≦S≦300かつT≦500) …(3) 但し、下記の場合を除く。 鋼板がSi:0.1?2%、Mn:0.5?3%、Cr:1%以下(0%を含む)を夫々含有し、且つSi,Mn及びCrの合計含有量が0.6?5%を満たす場合であって、酸化処理条件が、酸化温度200?650℃、酸化時間5?100秒であり、還元処理条件が、還元温度600?900℃、還元時間60?600秒であり、なお且つ、酸化時間(S1)と還元時間(S2)とが下記式の関係を満足する場合。 4×(S1)-60≦(S2)≦10×(S1)+60 【請求項4】 請求項1?3のいずれかの方法で得られた溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層を合金化して合金化溶融亜鉛めっき鋼板とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。」 2.新規事項の追加についての判断 上記補正事項は、本願の請求項2に係る発明について、(2)式により酸化時間Sを20秒以上とする限定を付加するものである。 しかしながら、本願の願書に最初に添付した明細書又は図面(以下、「出願当初明細書」という)には、本願の請求項2に係る発明の比較例として酸化時間を20秒としたものが記載されているだけであり、本願の請求項2に係る発明における酸化時間を20秒以上とする旨の事項は、出願当初明細書に記載されていないし、出願当初明細書の前述のような記載から自明のこととも認められない。 してみると、上記補正事項は、出願当初明細書に記載した事項の範囲内においてしたものではないというべきであるから、上記補正事項を含む本件手続補正は、特許法第17条の2第3項の規定に違反するものである。 3.独立特許要件違反についての判断 上記補正事項は、請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である酸化時間Sと酸化温度Tからなる酸化処理条件について「T≧600の範囲を除く」を「20≦S≦300かつT≦500」と限定するものであるから、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 そこで、本件手続補正後の前記請求項1に係る発明(以下、「本願補正発明1」という)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否か(特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第5項の規定に適合するか否か)について以下に検討する。 3-1.先行文献とその記載事項 本出願前に頒布された刊行物である先行文献1とその主な記載事項は次のとおりである。 〔1〕先行文献1:特開平6-136500号公報 〔1a〕「【特許請求の範囲】 【請求項1】 重量比で0.3?3%のSiを含有する高Si鋼板に溶融Znめっきを行う際に、まず、前記高Si鋼板の表面を0.1?5μmの厚さで研削し、次いで、その高Si鋼板を酸化性雰囲気中で加熱し、更に、還元性雰囲気中で加熱した後、溶融Znめっきを行うことを特徴とする溶融Znめっき鋼板の製造方法。」 〔1b〕「【0023】 【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 【0024】表1に示す各組成の鋼を溶製し、熱間圧延を行って板厚3.2mmの熱延鋼板とした。巻取温度は500?650℃とした。次いで、15%HCl水溶液による酸洗後、厚さ0.3mmまで冷間圧延を行った。得られた冷延鋼板を100×250mmに裁断後、前処理として砥粒入りナイロンブラシを用いて、回転数400?800rpm、圧下量1?3mm、研削回数5?30回の研削を行い、鋼板表面因子を変化させた。 【0025】前処理を終えた鋼板に対しては、溶融めっきシミュレータを用いて、大気中で500℃×30秒の酸化加熱処理を行った後、25%H2 +N2 の雰囲気で850℃60秒の還元焼鈍を行い、更に、460℃のZn-0.1%Al浴によりZnめっきを行った。合金化については、ワイピング処理によって付着量を60g/m2 に調整した上で、500℃の大気中熱処理を行った。前処理のない鋼板に対しても、同様にめっきを行った。」 〔1c〕第5頁の表2には、No.4?9の実施例として、鋼種2について、めっき外観が◎(ピンホールが全くない)又は○(1?5個/m2)、密着性が○(剥離なし)である旨が記載され、第4頁表1には、鋼種2の化学組成は、C:0.006重量%、Si:0.33重量%、Mn:0.25重量%、P:0.03重量%、sol.Al:0.05重量%、Ti:0.05重量%である旨が記載されている。 3-2.当審の判断 (1)先行文献1に記載された発明 先行文献1には、上記〔1a〕のとおりの「溶融Znめっき鋼板の製造方法」が記載され、また、上記〔1b〕、〔1c〕には、前記「溶融Znめっき鋼板の製造方法」の実施例として、0.33重量%のSi、0.25重量%のMnを含有する鋼種2を500℃×30秒の酸化加熱処理する旨が記載されているから、先行文献1には、 「重量比で0.33%のSi、0.25%のMnを含有する高Si鋼板に溶融Znめっきを行う際に、まず、前記高Si鋼板の表面を0.1?5μmの厚さで研削し、次いで、その高Si鋼板を酸化性雰囲気中で500℃×30秒の酸化加熱処理し、更に、還元性雰囲気中で加熱した後、溶融Znめっきを行う溶融Znめっき鋼板の製造方法。」の発明(以下、「先行文献1発明」という)が記載されていると認められる。 (2)本願補正発明1と先行文献1発明との対比・判断 本願補正発明1と先行文献1発明を対比すると、先行文献1発明における酸化加熱処理条件の「500℃」、「30秒」は、それぞれ、本願補正発明1における「酸化温度T(℃)」、「酸化時間S(秒)」に相当し、上記(1)の不等式の右辺は、2.98となり、上記(1)の不等式を満足するから、両者は、 「溶融亜鉛めっき鋼板の製造において、0.33質量%のSiを満たす鋼板を用い、めっき処理に先立って、酸化時間S(秒)及び酸化温度T(℃)が下記(1)式の関係を満たす条件にて酸化処理を行い、その後還元処理を行う溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 S≧1011×T-3.90(但し、20≦S≦300かつT≦500) …(1)」である点で一致し、しかも、先行文献1発明は、本願補正発明1における次の除く場合に該当しない。 「但し、下記の場合を除く。 鋼板がSi:0.1?2%、Mn:0.5?3%、Cr:1%以下(0%を含む)を夫々含有し、且つSi,Mn及びCrの合計含有量が0.6?5%を満たす場合であって、酸化処理条件が、酸化温度200?650℃、酸化時間5?100秒であり、還元処理条件が、還元温度600?900℃、還元時間60?600秒であり、なお且つ、酸化時間(S1)と還元時間(S2)とが下記式の関係を満足する場合。 4×(S1)-60≦(S2)≦10×(S1)+60」 してみれば、本願補正発明1と先行文献1発明とは差異が存在しないから、本願補正発明1は、先行文献1に記載された発明というべきである。 したがって、本願補正発明1は、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許出願の際独立して特許を受けることができないから、上記補正事項を含む上記本件手続補正は、特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第5項の規定に違反するものである。 4.補正の適否に関するむすび 以上の検討からみて、上記補正事項を含む本件手続補正は、特許法第17条の2第3項及び第5項の規定に違反するから、特許法第159条第1項で読み替えて準用する特許法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 [3]本願発明について、 1.本願発明 上記[2]のとおり平成17年2月14日付け手続補正は却下されたから、本願の請求項1?4に係る発明は、平成16年11月8日付け手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1?4に記載された事項により特定されるとおりのものと認められるところ、請求項1に係る発明は、次のとおりである(以下、「本願発明1」という)。 「【請求項1】 溶融亜鉛めっき鋼板の製造において、 0.1%(質量%の意味、以下同じ)≦Si≦0.5%及び/又はCr≧0.4%を満たす鋼板を用い、めっき処理に先立って、酸化時間S(秒)及び酸化温度T(℃)が下記(1)式の関係を満たす条件にて酸化処理を行い、その後還元処理を行うことを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 S≧1011×T-3.90 (但し、T≧600の範囲を除く) …(1) 但し、下記の場合を除く。 鋼板がSi:0.1?2%、Mn:0.5?3%、Cr:1%以下(0%を含む)を夫々含有し、且つSi,Mn及びCrの合計含有量が0.6?5%を満たす場合であって、酸化処理条件が、酸化温度200?650℃、酸化時間5?100秒であり、還元処理条件が、還元温度600?900℃、還元時間60?600秒であり、なお且つ、酸化時間(S1)と還元時間(S2)とが下記式の関係を満足する場合。 4×(S1)-60≦(S2)≦10×(S1)+60」 2.原審で通知された拒絶理由 原審で通知された拒絶理由の概要は、出願当初明細書の特許請求の範囲の請求項1、4に係る発明は、本出願前に日本国内において頒布された刊行物である引用文献2又は3に記載された発明であり、また、同請求項1?4に係る発明は、引用文献1、又は、引用文献2、3に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第1項第3号又は同条第2項の規定により特許を受けることができない、というものである。 3.引用文献と主な記載事項 上記引用文献2とその主な記載事項は、次のとおりである。 〔2〕引用文献2:特開平6-212384号公報 〔2a〕「【特許請求の範囲】 【請求項1】Siを0.2重量%以上含有する鋼板を母材として溶融亜鉛めっき鋼板を製造する方法であって、熱間圧延後の鋼板を酸洗した後、その表面を0.4?30g/m2研削して除去し、次いで冷間圧延を行った後、酸化性雰囲気中で加熱処理して鋼板表面にFeに換算して0.5?5.0 g/m2の酸化鉄層を形成させ、次いで600?950 ℃の温度で還元した後、溶融亜鉛めっきを行うことを特徴とする珪素含有鋼板の溶融亜鉛めっき方法。」 〔2b〕「【0033】 【実施例】表1に示す化学組成の高Si鋼を熱間圧延し、次いで酸洗した後、砥石(日本特殊研砥製 PVA砥石;C1207M、C320S 等)を用いて片面当たり25g/m2以下の範囲で研削し、板厚3.6mm にした。次いで、パススケジュール 3.6mm→ 2.4mm→ 1.6mm→ 1.2mm→ 1.0mm→ 0.8mmで冷間圧延をおこなって冷延鋼板(鋼種A?D、板厚0.80mm、未焼鈍材) とし、250mm×100mmに裁断して供試材とした。この鋼板をシンナーで溶剤脱脂し、60℃の 2.0%NaOH水溶液中でアルカリ脱脂した後、所定雰囲気での熱処理が可能でかつ還元雰囲気から直接溶融めっきが可能な竪型溶融めっき装置を用いて溶融めっきを行った。すなわち、鋼板を必要に応じてこの装置内で、表2に示すa?eの各種雰囲気および加熱条件で予熱酸化した後、N2+25%H2の雰囲気で還元を施し、460℃の鋼板温度に冷却した後、Al濃度が0.03?3.0 %の溶融亜鉛浴中で溶融めっきを行った。還元条件を表3に示す。めっき時間は1秒とし、ガスワイパーにより亜鉛付着量を片面当たり約60g/m2に調整した。」 〔2c〕第5頁の表3(1)には、No.8?10の実施例として、鋼Aについて、予熱方法が「b」である場合、めっき評価が○(不めっきなし)である旨が記載され、同頁表2には、「b」の予熱方法は、雰囲気が、酸素500ppm、残部窒素であり、加熱条件は、550℃×3秒、昇温速度15℃/秒である旨が記載され、第4頁表1には、鋼種Aの化学組成は、C:0.005重量%、Si:0.25重量%、Mn:0.75重量%、P:0.03重量%、S:0.006重量%、sol.Al:0.003重量%、Ti:-、N:0.0026重量%、残部はFeと不純物である旨が記載されている。 4.当審の判断 4-1.引用文献2記載の発明 引用文献2には、上記〔2a〕のとおりの「鋼板の溶融亜鉛めっき方法」が記載されているから、「溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法」も記載されているといえるし、また、上記〔2b〕、〔2c〕には、前記「鋼板の溶融亜鉛めっき方法」の実施例として、Si含有量が0.25重量%の鋼Aを550℃×3秒の加熱条件で予熱酸化する旨が記載されているから、引用文献2には、 「Siを0.25重量%含有する鋼板を母材として溶融亜鉛めっき鋼板を製造する方法であって、熱間圧延後の鋼板を酸洗した後、その表面を0.4?30g/m2研削して除去し、次いで冷間圧延を行った後、酸化性雰囲気中で550℃×3秒の加熱条件での加熱処理により予熱酸化して鋼板表面にFeに換算して0.5?5.0 g/m2の酸化鉄層を形成させ、次いで600?950 ℃の温度で還元した後、溶融亜鉛めっきを行う溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。」の発明(以下、「引用文献2発明」という)が記載されていると認められる。 4-2.本願発明1と引用文献2発明との対比・判断 本願発明1と引用文献2発明を対比すると、引用文献2発明における酸化性雰囲気中での加熱条件の「550℃」、「3秒」は、それぞれ、本願発明1における「酸化温度T(℃)」、「酸化時間S(秒)」に相当し、上記(1)の不等式の右辺は、2.05となり、上記(1)の不等式を満足するから、両者は、 「溶融亜鉛めっき鋼板の製造において、0.25質量%のSiを満たす鋼板を用い、めっき処理に先立って、酸化時間S(秒)及び酸化温度T(℃)が下記式の関係を満たす条件にて酸化処理を行い、その後還元処理を行う溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 S≧1011×T-3.90 」である点で一致し、しかも、引用文献2発明は、本願発明1における次の除く場合に該当しない。 「但し、T≧600の範囲を除く」 「但し、下記の場合を除く。 鋼板がSi:0.1?2%、Mn:0.5?3%、Cr:1%以下(0%を含む)を夫々含有し、且つSi,Mn及びCrの合計含有量が0.6?5%を満たす場合であって、酸化処理条件が、酸化温度200?650℃、酸化時間5?100秒であり、還元処理条件が、還元温度600?900℃、還元時間60?600秒であり、なお且つ、酸化時間(S1)と還元時間(S2)とが下記式の関係を満足する場合。 4×(S1)-60≦(S2)≦10×(S1)+60」 してみれば、本願発明1と引用文献2発明とは差異が存在しないから、本願発明1は、引用文献2に記載された発明というべきである。 5.むすび 以上のとおりであるから、本願発明1は、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。 したがって、本願は、その余の発明について検討するまでもなく、拒絶されるべきである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2006-12-22 |
結審通知日 | 2006-12-26 |
審決日 | 2007-01-09 |
出願番号 | 特願2000-157046(P2000-157046) |
審決分類 |
P
1
8・
113-
Z
(C23C)
P 1 8・ 561- Z (C23C) P 1 8・ 575- Z (C23C) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 松本 要、木村 孔一 |
特許庁審判長 |
綿谷 晶廣 |
特許庁審判官 |
市川 裕司 宮崎 園子 |
発明の名称 | 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
代理人 | 二口 治 |
代理人 | 菅河 忠志 |
代理人 | 植木 久一 |
代理人 | 伊藤 浩彰 |