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審決分類 |
審判 査定不服 特36 条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない。 G06F 審判 査定不服 5項1、2号及び6項 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 G06F |
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管理番号 | 1156077 |
審判番号 | 不服2004-15054 |
総通号数 | 90 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2007-06-29 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2004-07-20 |
確定日 | 2007-04-18 |
事件の表示 | 平成 6年特許願第 94382号「テクスチュア像分画装置」拒絶査定不服審判事件〔平成 7年 3月17日出願公開、特開平 7- 73330〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1 手続きの経緯 本願は、平成6年5月6日(パリ条約による優先権主張1993年5月5日、フランス国)の出願であって、原審において、平成15年8月11日付けで拒絶の理由が通知され、その後、期間延長請求がされたが請求人からは何らの意見も提出されなかったため、拒絶理由に対する意見がないものとして、平成16年4月6日付けで拒絶査定がされた。 これに対して請求人は同年7月20日に拒絶査定不服審判を請求するとともに、同年8月19日に手続き補正がなされたものである。 2 原査定の拒絶の理由の概要 平成15年8月11日付で通知した原査定の拒絶の理由の概要は、請求項1の「細分割されたテクスチュアパラメータ像の転換点ラインを取出す技術」という記載が、どのような技術内容を意味しているのか不明な記載であり、特許請求の範囲における発明の構成が不明瞭であるから、明細書の記載が特許法第36条第4項及び第5項第2号に規定する要件を満たしていないというものである。 3 審判請求の趣旨 平成16年9月30日付手続補正書で補正された審判請求の理由は、「平成16年8月19日に提出した手続補正書により、平成15年8月11日付け拒絶理由通知書において指摘された特許請求の範囲における不明瞭な点はすべて明瞭となった。」というものであり、特許請求の範囲の請求項1は、特許請求の範囲のみを補正対象項目とした平成16年8月19日付け手続補正書により次のとおり補正された。 「【請求項1】 テクスチュア画像を、個々のパラメータによる各々のテクスチュアの特徴付けと、各々の画像の異なったテクスチュアに関する領域への分解とによるこの画像の表現であるディジタル信号に基づいて分割する装置において、 (A)前記テクスチュアの前記特徴付けに関し、前記テクスチュアパラメータを決定するサブアセンブリが後に続く、方向性形態学的フィルタ処理を行うサブアセンブリと、 (B)前記パラメータを決定する前記サブアセンブリの出力部において、所定のサイズのブロックに再分されたテクスチュアパラメータ画像における転換点ラインを抽出する技術によって領域に分割するサブアセンブリと、 (C)これらのサブアセンブリの異なった制御信号を供給するシーケンス段とを具えることを特徴とする分割装置。」 (構成(B)における「テクスチャ」の記載は、「テクスチュア」に表現を統一した。) 4 当審の判断 原査定の拒絶の理由で指摘した点が、審判請求人の主張しているとおり平成16年8月19日に提出した手続補正書により明りょうとなったか否か検討する。 上記指摘した点に対応する構成は、平成16年8月19日付手続補正書により「再分されたテクスチュアパラメータ画像における転換点ラインを抽出する技術」と補正された。 「再分」という用語は、画像処理分野において慣用されている技術用語であるとは認められず、発明の詳細な説明において用語の定義がされていないばかりか、発明の詳細な説明においても該用語は見当たらない。 さらに、請求項1に記載された他の構成、及び発明の詳細な説明の記載を参酌し、字義に基づいて推測を試みても、どの処理に対し、再びどのように分割を行うのか特定することもできない。 したがって、「再分されたテクスチュアパラメータ画像における転換点ラインを抽出する技術」がどのような技術内容を意味しているのか不明であり、発明の詳細な説明の記載から、当業者が請求項1に係る発明を正確に理解し、実施することができるとはいえず、かつ、当該部分は、本願発明の技術の把握において必須の要件と認められる。 よって、平成16年8月19日付手続補正書においてもなお前記指摘した点が解消されたとは認められない。 5 むすび 以上のとおり、本願は、明細書の記載が平成6年改正前特許法第36条第4項及び第5項第2号に規定する要件を依然として満たしていないので拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2006-11-20 |
結審通知日 | 2006-11-21 |
審決日 | 2006-12-05 |
出願番号 | 特願平6-94382 |
審決分類 |
P
1
8・
531-
Z
(G06F)
P 1 8・ 534- Z (G06F) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 小池 正彦、星野 昌幸、廣瀬 文雄 |
特許庁審判長 |
杉山 務 |
特許庁審判官 |
松永 稔 伊知地 和之 |
発明の名称 | テクスチュア像分画装置 |
代理人 | 杉村 興作 |