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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1159213
審判番号 不服2004-22946  
総通号数 92 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2007-08-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2004-11-08 
確定日 2007-06-14 
事件の表示 特願2001- 17119「表示形式変更ファイル配信システム及び方法」拒絶査定不服審判事件〔平成14年 8月 9日出願公開、特開2002-222141〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成13年1月25日の出願であって、平成16年10月6日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年11月8日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同日付けで手続補正がなされたものである。

2.平成16年11月8日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成16年11月8日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。
[理由]
(1)補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項11は、
「ネットワークを介して表示形式変更ファイル配信サーバーにアクセスできるユーザ端末であって、
画面表示を変更するための画面表示選択情報を記憶する表示選択記憶手段と、
前記サーバー上のサイトにアクセスして、前記サーバー上のサイトにアクセスする以前に前記ユーザ端末に組み込まれた前記画面表示選択情報を送信する表示選択送信手段とを有することを特徴とする表示形式変更ファイル受信端末。」
と補正された。

上記補正は、請求項11に係る発明を特定するために必要な事項である、「画面表示選択情報」に関し、「前記サーバー上のサイトにアクセスする以前に前記ユーザ端末に組み込まれた」との限定を付加するものであって、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで、本件補正後の前記請求項11に係る発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(2)刊行物
原査定の拒絶の理由に引用された特開平11-73295号公報(以下、「刊行物1」という。)には、以下の記載が認められる。

「【0023】第3の発明による画像通信システムは、画像サーバと、表示装置を有する画像データ受信装置とが相互に通信可能な画像通信システムにおいて、上記画像サーバは、複数種類の特性の異なるサンプル画像を表示するための画像表示データを、上記画像データ受信装置に送信する画像表示データ送信手段を備え、上記画像データ受信装置は、上記画像表示データ送信手段から送信される上記画像表示データを受信し、受信した画像表示データにもとづいて上記表示装置に複数のサンプル画像を表示し、表示されたサンプル画像の中から選択された画像に関する特性を決定する画像特性設定手段、および上記表示特性設定手段により決定された画像特性を表すデータを上記画像サーバに送信する画像特性データ送信手段を備えていることを特徴とする。
【0024】第3の発明は、上記システムに適用される方法も提供している。すなわち、画像サーバと、表示装置を有する画像データ受信装置とが相互に通信可能な画像通信システムにおいて、複数種類の特性の異なるサンプル画像を表示するための画像表示データを、上記画像サーバから上記画像データ受信装置に送信し、上記画像データ受信装置において、上記画像表示データを受信し、受信した画像表示データにもとづいて上記表示装置に複数のサンプル画像を表示し、表示されたサンプル画像の中から選択された画像に関する特性を決定し、決定された画像特性を表すデータを上記画像データ受信装置から上記画像サーバに送信するものである。
【0025】第3の発明によると、上記画像表示データが上記画像サーバから上記画像データ受信装置に送信される。上記画像データ受信装置において上記画像表示データを受信すると、受信した上記画像表示データにもとづいて複数のサンプル画像を表示し、表示されたサンプル画像の中から選択された画像に関する特性が決定される。決定された画像特性を表すデータが上記画像データ受信装置から上記画像サーバに送信される。
【0026】上記画像サーバにおいては、上記画像表示を表すデータを受信するのでこのデータによって表される特性に応じた画像データとなるように画像データを調整できる。調整された画像データを上記画像データ受信装置に送信することができる。画像データ受信装置の表示装置に応じて調整された画像データを上記画像データ受信装置に送信できるので、画像データ受信装置が画像調整の不可能なものであっても調整された画像を上記表示装置に迅速に表示することができる。
【0027】上記表示特性データとして、異なる色調をもつ複数のサンプル画像を表す画像表示データを上記画像データ受信装置に送信することができる。
【0028】上記表示装置に表示されたサンプル画像を、上記画像データ受信装置のユーザが実際に見て所望の色調のサンプル画像を選択する。その後に画像サーバから画像データ受信装置に画像データを送信する場合にはユーザが選択したサンプル画像にあった色調に、送信する画像データを調整して画像データ受信装置に送信することができる。
【0029】また、画像データ受信装置が上記表示装置に表示する画像の特性を変更できるものであれば、未変更の画像データが、上記画像サーバから上記画像データ受信装置に送信される。この場合には、未変更の画像データを受信した上記画像データ受信装置において画像の特性が変更される。上記画像データ受信装置が上記表示装置に表示する画像の特性を変更できないものであれば、上記画像データ受信装置から送信された画像特性に基づいて特性の変更された画像データが、上記画像サーバから上記画像データ受信装置に送信される。
【0030】上記表示特性データを記憶する記憶手段を、上記画像サーバおよび上記画像データ受信装置のうちの少なくとも一方に設けてもよい。これにより上記画像サーバから上記画像データ受信装置に画像データを受信するときに記憶されている上記表示特性データを参照して、上記画像データ受信装置のユーザの好みに応じた画像を表す画像データを上記画像サーバから上記画像データ受信装置に送信することができる。」

「【0031】
【実施例の説明】
(1)第1実施例
図1は、この発明の実施例を示すもので画像通信システムの全体構成を示している。
【0032】この画像通信システムは、後述する画像サーバ10に接続されている画像保管用ディスク・アレイ11に画像データをあらかじめ格納しておき、クライアント・コンピュータ1からの読出し指令に応じて、画像保管用ディスク・アレイ11から画像データを読出しクライアント・コンピュータ1に送信するものである。
【0033】画像通信システムでは、インターネットを介して多数のクライアント・コンピュータ1とルータ14とが接続されている。図1においては、インターネットと接続可能なテレビジョン装置1Aも図示されている。
【0034】ルータ14には、ハブ13を介して、画像サーバ10が接続されている。この画像サーバ10には画像保管用ディスク・アレイ11および画像およびデバイス情報データ・ベース12が接続されている。画像保管用ディスク・アレイ11には、後述するように1つの画像について印刷用画像を表す印刷用画像データ、編集用画像を表す編集用画像データおよび縮小画像を表す縮小画像データが相互にリンクされて格納されている。画像およびデバイス情報データ・ベース12には後述するように画像が縦に表示されるのが正しいのか横に表示されるのが正しいのかを表す縦横情報、画像保管用ディスク・アレイ11における各種画像データの保管場所を表すデータおよび図2に示すようなテーブルの形態のモニタ情報が記憶されている。」

ここで、これらの記載中の「表示特性」、及び「画像特性」なる用語が統一されずに用いられいるが、同じ意味で用いられているものと認め、以下「画像特性」と用語を統一して用いる。

以上の記載によれば、刊行物1には、次の発明(以下、「刊行物1発明」という。)が開示されていると認めることができる。
「画像サーバと、表示装置を有する画像データ受信装置とが相互に通信可能な画像通信システムにおいて、
上記画像サーバは、複数種類の特性の異なるサンプル画像を表示するための画像表示データを、上記画像データ受信装置に送信する画像表示データ送信手段を備え、
上記画像データ受信装置は、上記画像表示データ送信手段から送信される上記画像表示データを受信し、受信した画像表示データにもとづいて上記表示装置に複数のサンプル画像を表示し、表示されたサンプル画像の中から選択された画像に関する特性を決定する画像特性設定手段、および上記画像特性設定手段により決定された画像特性を表すデータを上記画像サーバに送信する画像特性データ送信手段を備えており、
画像サーバにおいては、上記画像表示を表すデータを受信するのでこのデータによって表される特性に応じた画像データとなるように画像データを調整でき、調整された画像データを上記画像データ受信装置に送信することができ、
これにより上記画像サーバから上記画像データ受信装置に画像データを受信するときに記憶されている上記画像特性データを参照して、上記画像データ受信装置のユーザの好みに応じた画像を表す画像データを上記画像サーバから上記画像データ受信装置に送信することができる、
画像通信システム。」

(3)周知技術
特開平9-321790号公報(以下、「刊行物2」という。)には、以下の記載が認められる。

「【0035】図1は、本発明を適用したパーソナル通信システムの構成例を示している。情報出力端末1は、後述するデータベース5より伝送されてきた情報(参照情報)を受信し、例えば内蔵する液晶パネルに表示させたり、液晶パネルに表示させた情報を送信するようになされている。また、液晶パネルの大きさや解像度あるいは表示色数等の表示能力を表す情報や、基地局2との間の通信状況を表す情報をパラメータ情報として送信するようになされている。基地局2は、情報出力端末1に対して後述するネットワーク3を介して提供された情報を送信したり、情報出力端末1より送信されたパラメータ情報等を受信し、ネットワーク3に供給するようになされている。」

「【0039】図2は、図1に示した情報出力端末1の構成例を示すブロック図である。通信機能部11は、基地局2との間の回線接続を行うようになされており、回線接続を制御する回線接続制御部12、無線とのインタフェースを制御する無線インタフェース部13、および情報の伝送状況を測定し、対応する所定のパラメータ情報を出力する伝送状況測定部14より構成されている。伝送状況を表すパラメータ情報は、例えば、受信電波の電界強度、フレーム誤り率(FER:Frame Error Rate)、ビット誤り率(BER:Bit Error Rate)、あるいは再送回数等に基づいて決定される。」

「【0043】メモリ16には、液晶パネルの表示能力、例えば表示サイズや解像度、あるいは表示色の数等に対応するパラメータ情報が予め登録され、保持するようになされている。あるいは、あらゆる情報端末において標準的に表示能力の優劣を与える等級を示すパラメータ情報等を予め登録しておくことができる。」

「【0054】次に、ステップS2に進み、ユーザが情報出力端末1のユーザインタフェース部17を操作して、データベース5から所望の参照情報の提供を受けるよう指令すると、情報出力端末1は、通信手段部15の制御により、データベース5が蓄積している所定の情報(参照情報)の提供を要求するための要求情報、例えば、データベース5の所在場所を示す情報やデータベース5の中の参照情報があるディレクトリを示すディレクトリ情報、または参照情報が格納されるファイル名を示すファイル名情報等を、基地局2、ネットワーク3を介して情報加工装置4に送信する。
【0055】このとき、情報出力端末1は、例えば、メモリ16に予め記憶されている情報出力端末1の表示能力を表すパラメータ情報を読み出し、基地局2、ネットワーク3を介して情報加工装置4に送信する。あるいは、ユーザインタフェース部17がその表示能力をその都度検知し、基地局2、ネットワーク3を介して情報加工装置4に送信するようにすることもできる。」

また、特開2000-151705号公報(以下、「刊行物3」という。)には、以下の記載が認められる。

「【0019】図1に、本発明の実施形態にかかる情報配信システムの構成を概略的に示す。図1において、情報配信システムは、ネットワーク1と、これに接続されたサーバ10及び複数のクライアント端末20とにより構成される。」

「【0027】次に、端末装置性能調査処理について説明する。この処理は、各クライアント端末10内の端末装置22において個別に実行される。通常、各端末装置は自身の性能に関する情報を内部メモリなどに装置の設定情報などの形態で記憶している。ここで、性能に関する情報とは、先に述べたようにCPUの性能、メモリ量、表示装置の表示能力、補助的処理装置の有無などを含む。よって、この設定情報などを参照することにより、当該端末装置の性能情報を得ることができる。
【0028】次に、最適配信データ選定処理について説明する。この処理は、サーバ10側のサーバ装置12により実行され、上記ネットワーク監視処理により得られたネットワークの使用状況の情報、及び上記端末装置性能調査処理により得られた各クライアント端末20の端末装置22の性能情報に基づいて、サーバ10から各クライアント端末20への送信に使用する帯域、並びに送信すべきデータを選択する処理である。先に述べたように、サーバ10内のデータベース16には同一の素材について異なるデータ量の複数のデータが記憶されている。最適配信データ選定処理においては、ネットワークの使用状況、及びクライアント端末の性能に応じてこれらの複数のデータから送信すべきデータを選択する。
【0029】今、例えば、ある画像データについての送信要求がクライアント端末からなされたと仮定する。この場合、サーバ装置12はその要求元のクライアント端末装置22の性能情報を参照し、表示装置の解像度、表示アクセラレータの有無などに基づいて画像表示能力を評価する。そして、表示能力が高いと判断した場合には、データ量の多い、高画質のデータを送信する。一方、表示能力が低いと判断した場合には、データ量の少ない低画質のデータを送信する。」

これらの刊行物2,3等により、次のような技術(以下、「周知技術」という。)が本願出願前に周知であったと認められる。

「ユーザ端末が、ネットワークを介してサーバーにアクセスする以前に画面表示選択情報を組み込まれ、表示選択記憶手段に記憶され、記憶された画面表示選択情報は必要に応じてサーバーに送信されること。」
(刊行物2の「液晶パネルの表示能力、例えば表示サイズや解像度、あるいは表示色の数等に対応するパラメータ情報」、及び刊行物3の「表示装置の表示能力」が、それぞれ本願補正発明の「画面表示選択情報」に相当する。)

(4)対比
そこで、本願補正発明と刊行物1発明とを比較すると、刊行物1発明では、画像に関する特性を決定する画像特性データを参照して、上記画像データ受信装置のユーザの好みに応じた画像を表す画像データを上記画像サーバから上記画像データ受信装置に送信すると共に、画像サーバにおいては、画像表示を表すデータを受信するのでこのデータによって表される特性に応じた画像データとなるように画像データを調整でき、調整された画像データを上記画像データ受信装置に送信することができるから、刊行物1発明の「画像サーバ」は、本願補正発明の「表示形式変更ファイル配信サーバー」に相当し、かつ刊行物1発明の「画像データ受信装置」は、本願補正発明の「ネットワークを介して表示形式変更ファイル配信サーバーにアクセスできるユーザ端末」及び「表示形式変更ファイル受信端末」に相当する。
また、刊行物1発明の「画像特性データ」は、ユーザの好みに応じた画像を表す画像データを上記画像サーバから上記画像データ受信装置に送信するために参照されるから、本願補正発明の「画面表示を変更するための画面表示選択情報」に相当し、刊行物1発明の「画像特性データを記憶する記憶手段」は、本願補正発明の「画面表示を変更するための画面表示選択情報を記憶する表示選択記憶手段」に相当する。
また、刊行物1発明の「画像特性データ送信手段」は、画像データ受信装置が、決定された画像特性を表すデータを画像サーバに送信する手段であって、送信にあたっては画像データ受信装置が画像サーバにアクセスしていることは自明であるから、本願補正発明の「サーバー上のサイトにアクセスして、画面表示選択情報を送信する表示選択送信手段」に相当する。

したがって、両者は、
「ネットワークを介して表示形式変更ファイル配信サーバーにアクセスできるユーザ端末であって、
前記サーバー上のサイトにアクセスして、画面表示を変更するための画面表示選択情報を送信する表示選択送信手段を有することを特徴とする表示形式変更ファイル受信端末。」
の点で一致し、以下の点で相違している。

[相違点]
本願補正発明では、表示選択記憶手段を表示形式変更ファイル受信端末が有し、画面表示選択情報がサーバー上のサイトにアクセスする以前にユーザ端末に組み込まれ、表示選択記憶手段に記憶されるのに対して、刊行物1発明では、画面表示選択情報がサーバー上のサイトにアクセスする以前にユーザ端末に組み込まれていない点。


(5)判断
[相違点]について
上記「(3)周知技術」で、説明したように、ユーザ端末が、ネットワークを介してサーバーにアクセスする以前に画面表示選択情報を組み込まれ、表示選択記憶手段に記憶され、記憶された画面表示選択情報は必要に応じてサーバーに送信されることは、本願の出願前に周知であった。
したがって、上記刊行物1発明の「画像データ受信装置」(本願補正発明の「表示形式変更ファイル受信端末」に相当。)において、当該周知技術を用いて、表示選択記憶手段を表示形式変更ファイル受信端末が有し、画面表示選択情報がサーバ上のサイトにアクセスする以前にユーザ端末に組み込まれ、表示選択記憶手段に記憶されるように構成することは、当業者が容易に想到しえたことである。

そして、本願補正発明の作用効果も、刊行物1発明及び周知技術から当業者が予測できる範囲のものであり、刊行物1発明と周知技術を組み合わせたことによる格別の効果を有するとは認められない。

したがって、本願補正発明は、刊行物1発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(6)むすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第5項の規定に違反するのものであり、特許法第159条第1項で準用する特許法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。


3.本願発明について
平成16年11月8日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項11に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成16年9月14日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項11に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。

「ネットワークを介して表示形式変更ファイル配信サーバーにアクセスできるユーザ端末であって、
画面表示を変更するための画面表示選択情報を記憶する表示選択記憶手段と、
前記サーバー上のサイトにアクセスして、前記画面表示選択情報を送信する表示選択送信手段とを有することを特徴とする表示形式変更ファイル受信端末。」

(1)刊行物
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物1の記載事項は、前記「2.平成16年11月8日付けの手続補正についての補正却下の決定」の「(2)刊行物」に記載したとおりである。

(2)対比・判断
本願発明は、前記「2.平成16年11月8日付けの手続補正についての補正却下の決定」の「(1)補正後の本願発明」に記載したとおり、本願補正発明から、「画面表示選択情報」に関し、「前記サーバー上のサイトにアクセスする以前に前記ユーザ端末に組み込まれた」との限定を省いたものである。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「2.平成16年11月8日付けの手続補正についての補正却下の決定」の「(5)判断」に記載したとおり、刊行物1発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、刊行物1発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)むすび
以上のとおり、本願発明は、刊行物1発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。

 
審理終結日 2007-03-28 
結審通知日 2007-04-03 
審決日 2007-05-01 
出願番号 特願2001-17119(P2001-17119)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06F)
P 1 8・ 575- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 須藤 竜也  
特許庁審判長 大日方 和幸
特許庁審判官 坂東 博司
重田 尚郎
発明の名称 表示形式変更ファイル配信システム及び方法  
代理人 谷澤 靖久  
代理人 下坂 直樹  
代理人 机 昌彦  

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