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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B60S
管理番号 1163323
審判番号 不服2004-16810  
総通号数 94 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2007-10-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2004-08-12 
確定日 2007-09-18 
事件の表示 平成 6年特許願第259850号「車輌用ワイパ装置」拒絶査定不服審判事件〔平成 8年 4月 2日出願公開、特開平 8- 85422号、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1.手続の経緯と本願の発明
本願は、平成6年9月19日の出願であって、その請求項に係る発明は、平成19年6月28日の手続補正書によって補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりの次のものと認める。

「【請求項1】
車輌用ワイパ装置において、両ヨーク部材を互いにピボット連結する連結部に上記両ヨーク部材の幅方向に弾性的に変形可能でかつ上記両ヨーク部材に対して傾斜し、コの字型のスペーサを構成する対向する両辺の平板の両端部を上記幅方向に弾性的に折り曲げて形成した弾性部を、有する上記コの字型のスペーサを設け、
上記スペーサの上記弾性部の折り曲げ部対向端を上記両ヨーク部材の一方に接触させ、上記弾性部の折り曲げ部を上記両ヨーク部材の他方に接触させたことを特徴とする車輌用ワイパ装置。」

2.引用刊行物及び判断
当審では、平成19年5月21日付けの拒絶理由通知書において、
引用刊行物:特開昭63-297148号公報
周知技術刊行物:実願昭55-106953号(実開昭57-30411号)のマイクロフィルム
を挙げて、本件出願の請求項1に係る発明は、その出願前日本国内において頒布された上記の引用刊行物に記載された発明、周知技術に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない旨の拒絶理由を通知した。

しかし、平成19年6月28日受付の手続補正書により補正された本願の請求項1に係る発明における
「両ヨーク部材に対して傾斜し、コの字型のスペーサを構成する対向する両辺の平板の両端部を上記幅方向に弾性的に折り曲げて形成した弾性部を、有する上記コの字型のスペーサを設け、
上記スペーサの上記弾性部の折り曲げ部対向端を上記両ヨーク部材の一方に接触させ、上記弾性部の折り曲げ部を上記両ヨーク部材の他方に接触させたこと」
といった構成に関し、上記の引用刊行物及び周知技術刊行物にはこれを開示あるいは示唆するものがなく、また、本願の請求項1に係る発明は上記構成を備えることにより明細書記載の作用効果が期待できるものと認められる。

3.むすび
したがって、本願は、当審における上記拒絶理由によって拒絶されるべきものとすることはできないし、原査定の拒絶の理由によっても拒絶されるべきものとすることはできない。
また、他に本願が拒絶されるべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2007-09-04 
出願番号 特願平6-259850
審決分類 P 1 8・ 121- WY (B60S)
最終処分 成立  
前審関与審査官 西本 浩司  
特許庁審判長 鈴木 久雄
特許庁審判官 山内 康明
柿崎 拓
発明の名称 車輌用ワイパ装置  
復代理人 和泉 良彦  

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