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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由)(定型) G01J |
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管理番号 | 1167277 |
審判番号 | 不服2005-2515 |
総通号数 | 96 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2007-12-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2005-02-14 |
確定日 | 2007-11-07 |
事件の表示 | 特願2000-502384「多重スペクトル二次元画像分光計及びその二次元画像作成方法」拒絶査定不服審判事件〔平成11年1月21日国際公開、WO99/02950、平成13年12月11日国内公表、特表2001-525534〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
本願は、平成10年7月9日(パリ条約による優先権主張外国庁受理1997年7月12日、米国)を国際出願日とする出願であって、平成16年11月11日付で拒絶査定がなされ(発送日:同月16日)、これに対し、平成17年2月14日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年3月16日付で手続補正がなされたものである。 そして、その請求項1乃至16に係る発明は、前記平成17年3月16日付手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1乃至16に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。 これに対して、前置審査に於いて、同年6月23日付で拒絶理由を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、請求人からは何らの応答もない。 ここで、上記拒絶理由のうち、「理由2」の内容は以下のとおりである。 『理由2: この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 記 (引用文献等については引用文献等一覧参照) 1.請求項1?3,5?10/引用文献1,2/ 引用文献1には、複数の波長に対応する分光画像を同時に発生する分光装置において、 - 視野マスクの開口部に中間像を作成する対物レンズと、 - 該中間像からの入射光を複数の光路に分割するプリズムと、 - 前記光路の状態を変更して所定の光学状態とする波長選択フィルタアレイと、 - 各光路を1つの撮像素子上に結像するレンズと を設けることが記載されている。 また、引用文献2には、撮像装置において、 - 光量絞り22を有する第1のレンズ群21(第3頁右上欄第18?20行)と、 - 前記光量絞りの瞳位置に設けられる正四角錐状の反射体26(第3頁左下欄第4?6行)と、 - 複数のミラー機構29と、 - 各ミラー機構にそれぞれ対応する第2のレンズ群24と、 - 各第2のレンズ群に1つずつ対応して異なる全面フィルタをつけた撮像素子(第4頁右上欄第10?14行)と、 を設け、 - Y,R,G,B用に光像を分割すること、 - 前記反射体26は、底面がレンズ群の光軸と垂直となるように配置されると共に、各錐体面が底面に対し45°傾斜した鏡面であること(第3頁左下欄第7?14行)、 - 当該鏡面は、円筒形の入射光束を反射すること(第3頁左下欄第20行?右下欄第6行,第7図)、および、 - 前記正四角錐だけではなく、5角錐あるいはそれ以上の多角錐状のものも撮像素子の数に応じて用いうること(第4頁左下欄第3?9行) が記載されており、前記円筒形の入射光束を鏡面に入射させるという技術的事項から、第1のレンズ群に円筒形の光束、すなわち平行光束を形成するための光学部品が存在することが示唆されている。 - 引用文献1において、プリズムを用いて光路分割する構成に代えて、引用文献2の、平行光束を形成した後に多角錐状鏡面で光路分割し、複数のミラー機構で各分割された光を反射する構成を適用すること、あるいは、 - 引用文献2に対して引用文献1に記載された発明を適用して、光路分割されて複数のミラー機構で反射された光の光路に、波長選択フィルタアレイと、各光路を1つの撮像素子上に結像するレンズと、該撮像素子とを設けるようにすること は、いずれも当業者が容易になし得るものである。 2.請求項4,11?16/引用文献1?3/ 引用文献3には、複数の検出器を有する分光計において、複数種類の二色性フィルタとアルミニウム鏡とを用いて、各波長毎に異なる位置に結像させることが記載されている。 引用文献等一覧 1.特開平08-233658号公報 2.特開昭60-213178号公報 3.特表平01-503637号公報 』 そして、上記の拒絶理由は妥当なものと認められるので、本願は、この拒絶理由によって拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2007-06-07 |
結審通知日 | 2007-06-12 |
審決日 | 2007-06-25 |
出願番号 | 特願2000-502384(P2000-502384) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WZF
(G01J)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | ▲高▼場 正光 |
特許庁審判長 |
高橋 泰史 |
特許庁審判官 |
門田 宏 樋口 宗彦 |
発明の名称 | 多重スペクトル二次元画像分光計及びその二次元画像作成方法 |
代理人 | 石田 敬 |
代理人 | 西山 雅也 |
代理人 | 鶴田 準一 |
代理人 | 樋口 外治 |
代理人 | 倉地 保幸 |