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審決分類 審判 判定 利用 属する(申立て成立) E01C
管理番号 1172385
判定請求番号 判定2007-600060  
総通号数 99 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許判定公報 
発行日 2008-03-28 
種別 判定 
判定請求日 2007-08-23 
確定日 2008-01-30 
事件の表示 上記当事者間の特許第2623490号の判定請求事件について、次のとおり判定する。 
結論 イ号図面及びイ号説明書に示す「オーバーレイ工法」は、特許第2623490号発明の技術的範囲に属する。 
理由 第1 請求の趣旨
本件判定請求人である株式会社ハネックス・ロードは、判定請求書のイ号図面及びイ号説明書に示す「オーバーレイ工法」(以下「イ号工法」という)が、特許第2623490号の発明の技術的範囲に属するとの判定を求めるものである。

第2 本件特許発明
本件特許第2623490号の発明(以下、「本件特許発明」という。)は、特許明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものであり、これを構成要件に分説すると次のとおりである。
A マンホール枠を含む舗装のオーバーレイ工法において、
B (a)マンホール枠蓋表面が剥離材で被覆されると共に舗装表面に剥離材表面も含めてオーバーレイが施工される工程、
C (b)マンホール枠周囲の舗装がオーバーレイ上から筒状に切断されると共に切断舗装版及びマンホール枠が撤去される工程、
D (c)マンホール基壁上にマンホール枠の据え付け基礎が構築されると共に据え付け基礎上にマンホール枠がその上面をオーバーレイ表面の高さに合わせて設置される工程、及び
E (d)マンホール枠周囲の空洞部に舗装材がオーバーレイ表面の高さまで打設される工程からなる
F オーバーレイ工法。

第3 イ号工法
請求人が提出した判定請求書中の「イ号工法の技術的構成」、判定請求書に添付して提出したイ号図面及びイ号説明書(別添参照)によれば、イ号工法は、次のとおり特定される。
【イ号工法】
(A)マンホール蓋及び枠を含む道路のオーバーレイ工法であって、既存舗装路面を切削せずに表層部を補強補修する工法であり、
(B-1)マンホール蓋(2)及び枠(1)の中心位置から測定した非施工個所の最寄の場所に、予め目印となる基準線及び基準点を設けて、オーバーレイ工事後、路面下に隠れたマンホール蓋(2)及び枠(1)の中心位置を該路面上に特定可能にマーキングしておく工程、
(B-2)マンホール蓋(2)を外し、マンホール枠(1)の内側下部に吊り上げのための支持手段(8)をセットする工程、
(B-3)マンホール蓋(2)を再びマンホール枠(1)に装着し、マンホール蓋(2)及び枠(1)を含めた表面を剥離材(3)にて被覆すると共に、剥離材(3)の表面も含めて既存路盤(4)の路面にオーバーレイ(5)を施すことにより路面表層部の補強となるオーバーレイ補修工程、
(C-1)先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール蓋(2)及び枠(1)の中心位置をオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、この割り出した位置に球面椀型カッターの芯出しジグを設置し、この球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径(Dφ)でマンホール枠周囲に360度回転させてオーバーレイ工事後の表層部分(5)も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込み(CL)を入れ、路盤を御椀型類似形状に切断すると共に、蓋(2)の上の表層部分(5)をはつり作業をして取り除く工程、
(C-2)マンホール蓋(2)を外し、マンホール枠(1)と下桝躯体(6)とが締結されているか否かの確認後、両者を分離する工程、
(C-3)マンホール枠(1)と共に御椀型類似形状の切断路盤(7)を前記支持手段(8)を介して吊り上げ撤去する工程、
(D)前記撤去により形成された御椀型類似形状の空洞部(S)において、下桝躯体(6)の上縁部(6a)の所定位置に高さ調整機能を有するアンカーボルト(9A)を打ち込むと共にマンホール枠(1)を設置し、オーバーレイ工事後の路面(5)に合せて高さ調整した後、
(E)マンホール枠(1)と下桝躯体(6)の上縁部(6a)との隙間を塞ぐための内型枠(12)を仮設し、内型枠(12)の外周隙間部分と周囲の空洞部(S)に舗装材(10a)を打設し、表層部分をオーバーレイ(5)の高さまで表層材(10b)で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠(12)を撤去して終了する工程から成る
(F)オーバーレイ工法。

第4 当事者の主張
1.請求人の主張
請求人は、判定請求書において、概略次の理由によりイ号工法は、本件特許発明の技術的範囲に属する旨主張している。
(1)イ号工法の構成(A)、(F)は、本件特許発明の構成要件A、Fを充足する。
(2)イ号工法は、技術的構成(B-3)において、本件特許発明の構成要件Bを充足することは明らかである。イ号工法の技術的構成(B-1)、(B-2)は、本件特許発明が関知しないところで単に付加された構成に過ぎない。
(3)イ号工法は、構成(C-1)において、マンホール枠(1)の周囲の舗装に対してオーバーレイ後の表層部分(5)から平面円形、断面円弧状となる球面状に切込み(CL)を入れ、路盤を御椀型類似形状に切断した後、技術的構成(C-3)において、マンホール枠(1)と共に切断路盤(7)を前記支持手段(8)を介して吊り上げ撤去するものであるから、本件特許発明の構成要件Cを充足することが明らかである。なお、本件特許の請求項1は、「筒状に切断」と記載しており、「円筒状」とは記載していないから、イ号工法のような「平面円形、断面円弧状となる球面状に切断」を除外すべき根拠はない。
(4)イ号工法の構成(D)は、下桝躯体(6)(マンホール基壁)の上縁部(6a)の上に打ち込んだアンカーボルト(9A)によりマンホール枠(1)を据え付け、調節駒(9a)により上下方向の位置を調節することにより、マンホール枠(1)の上面をオーバーレイ路面(5)の高さに合わせるものであるから、本件特許発明の構成要件Dを充足することが明らかである。
(5)イ号工法の構成(E)は、マンホール枠の周囲の空胴部(S)に対して下から順に舗装材(10a)と表層材(10b)を打設し、表層材(10b)がオーバーレイ表面の高さまで打設されるものであるから、本件特許発明の構成要件Eを充足することが明らかである。
(6)したがって、イ号工法は本件特許発明の技術的範囲に属する。

2.被請求人の主張
被請求人は、判定事件答弁書において、イ号工法は、本件特許発明の技術的範囲に属さない旨主張し、その理由を次のように主張している。
(1)イ号工法の構成(B-1)及び(B-2)は、イ号工法において必須の工程であるところ、この構成(B-1)及び(B-2)は、本件特許発明の構成要件には存しない点で両者は相違する。
(2)本件発明の構成要件Cは、「マンホール枠周囲の舗装がオーバーレイ上から筒状に切断されると共に切断舗装版及びマンホール枠が除去される行程」であるのに対し、イ号工法の構成(C-1)は「マンホールの中心にジグを設けて球面椀型カッターを360度回転させて、断面円弧状となる球面状に切り込み(CL)を入れ、路盤をお椀型類似形状に切断」しているものであり、以下の理由により本件発明の構成要件Cとは明白に相違している。
ア.「筒状に切断」することと「断面円弧状となる球面状に切り込み(CL)を入れ、路盤をお椀型類似形状に切断」する工法とでは技術的に有意な差異がある。
イ.本件特許発明の筒状の切断については、本件特許発明の特許公報に示される開示内容によって、明確にすべきであり、明細書に記載されている文献を見なければ理解できない事項までも参酌して、本件特許発明の用語の意義の解釈をすることは認められない。
「円盤状ブレード」を傾斜させて切断することは不可能であり、文献に記載の「円錐状の切断」は不適切な技術開示であり、明細書に円弧状の曲面を有する切断面を得ることについての開示例も示されていないものであるから、本件特許出願時の発明者の意識の中に、イ号工法特有の切断形状を含んでいることはあり得ない。
ウ.球面椀型カッターによる切断作業によって得られる切断面はイ号工法特有のものであって、本件特許発明の「筒状」の概念、技術思想に含まれないことは明らかである。

第5 対比・判断
請求人は、被請求人がイ号工法を実施しているかどうか不知であるとしているところ、被請求人も、イ号工法を実施ないし実施を予定していることについて実証していないが、判定制度の趣旨に鑑み、イ号工法が実施された場合を仮定して、以下判断する。

本件特許発明とイ号工法とを対比する。
(1)イ号工法の構成(A)は、本件特許発明の構成要件A及びFを充足している。

(2)イ号工法の構成(B-3)と、本件特許発明の構成要件Bを対比する。
イ号工法の構成(B-3)において、「マンホール蓋(2)及び枠(1)を含めた表面を剥離材(3)にて被覆する」は、本件特許発明の構成要件Bの「マンホール枠蓋表面が剥離材で被覆される」に相当し、「剥離材(3)の表面も含めて既存路盤(4)の路面にオーバーレイ(5)を施すこと」は、構成要件Bの「舗装表面に剥離材表面も含めてオーバーレイが施工される」に相当するから、イ号工法の構成(B-3)は、本件特許発明の構成要件Bを充足している。

被請求人は、イ号工法の構成(B-1)及び(B-2)の工程は本件特許発明の構成要件には存しない旨主張している。
イ号工法の構成の(B-1)、(B-2)及び(C-1)の「先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール蓋(2)及び枠(1)の中心位置をオーバーレイ工事後の路面上に割り出し」は、既存のマンホール蓋上にオーバーレイが施工された後に、マンホール枠蓋の中心を割り出すための工程であると認められ、「マンホール蓋(2)及び枠(1)を含めた表面を剥離材(3)にて被覆すると共に、剥離材(3)の表面も含めて既存路盤(4)の路面にオーバーレイ(5)を施すこと」とは直接関連しないものであるから、この工程が存するからといって、イ号工法が本件特許発明を充足していないとすることはできない。
なお、本件特許明細書には、「オーバーレイ上から切断中心を特定するために、金属探知機等の公知の探知手段を使用して内部のマンホール枠蓋の位置を確認してもよい。」(段落【0007】)と記載されており、本件特許発明は、マンホール枠蓋の中心を割り出すための手段を付加することを排除していない。

(3)イ号工法の構成(C-1)ないし(C-3)と、本件特許発明の構成要件Cを対比する。
本件特許発明の構成要件Cは、「マンホール枠周囲の舗装がオーバーレイ上から筒状に切断される工程」と「切断舗装版及びマンホール枠が撤去される工程」からなる。
本件特許明細書には、構成要件Cの「筒状に切断」について次のように記載されている。
「次に、工程(b)?(d)において、マンホール枠周囲の舗装を四角形に切断する旧来の舗装工法、或は特公昭61-25844号公報や特公昭61-33938号公報に開示されるように、マンホール枠周囲の舗装を円形状に切断する改良された舗装工法等に従って、マンホール枠周囲の舗装の筒状切断、切断舗装版及びマンホール枠の撤去、マンホール基壁上へのマンホール枠の据え付け基礎の構築、据え付け基礎上へのマンホール枠の設置及びマンホール枠周囲の空洞部への舗装材の打設が順次行われる。」(段落【0006】)、
「マンホール枠周囲の舗装の切断等に際して、切断手段に特別の制限はない。円筒状切断の場合に、例えば特公昭61-52283号公報に開示されるような円筒状ビットを備えた路面円形切断機を好適に利用でき、またオーバーレイ上から切断中心を特定するために、金属探知機等の公知の探知手段を使用して内部のマンホール枠蓋の位置を確認してもよい。マンホール枠周囲の切断舗装版は、ブレーカーを使用する破砕により撤去されてもよいが、作業性の向上や騒音振動の防止等の観点から特公昭61-33938号公報に開示されるようにマンホール枠に付着したままで撤去されることが好ましい。切断舗装版及びマンホール枠を一体的に撤去するために、例えば実開昭59-156942号公報や実開昭59-193679号公報に開示されるように、マンホール枠とマンホール基壁との間にマンホール枠内部から放射状に拡縮するくさび体やアームを挿入するようにしたマンホール枠引き上げ機やマンホール枠剥離機等を必要に応じて利用できる。」(段落【0007】)。
これらの記載によれば、構成要件Cの「筒状に切断」することの技術的意義は、マンホール枠とその周囲の舗装版の撤去を容易にするためであり、切断舗装版の撤去手段については、ブレーカーを使用する破砕により撤去しても、切断舗装版及びマンホール枠を一体的に撤去してもよいとされており、特段限定されていないから、筒の側面形状が正確に垂直であることを要しないことは明らかである。
また、本件特許明細書には上記のとおり、切断手段に特別の制限はないことが記載されており、例示された特公昭61-25844号公報(被請求人の提出した乙第1号証)、特公昭61-33938号公報(同乙第2号証)には、円盤状切断機を傾斜させて切断する工法も開示されている(乙第1号証の特許請求の範囲第2項、2頁3欄39?42行参照。乙第2号証の3頁6欄14?21行参照)。
そうすると、構成要件Cの「筒状に切断」とは、マンホール枠周囲を、角形、円形等の任意の平面形状で、マンホール枠を撤去できる深さまで切断することを意味しており、側面を正確に垂直に切断するものに限らないといえる。
他方、イ号工法は、構成(C-1)中の「球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径(Dφ)でマンホール枠周囲に360度回転させてオーバーレイ工事後の表層部分(5)も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込み(CL)を入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する」ことにより、マンホール枠周囲の路盤が切断されるものであり、構成(C-3)の「マンホール枠(1)と共に御椀型類似形状の切断路盤(7)を前記支持手段(8)を介して吊り上げ撤去する工程」により、切断後の路盤(7)はマンホール枠(1)と共に吊り上げ撤去されるから、カッターによる切込み(CL)がマンホール枠を撤去できる深さまで達していることは明らかである。
また、構成(C-2)の「マンホール枠(1)と下桝躯体(6)とが締結されているか否かの確認後、両者を分離する工程」により、マンホール枠(1)と下桝躯体(6)とを分離しているから、構成(C-1)における「切込み(CL)」はマンホール枠周囲の路盤のみであって、御椀の底にあたるマンホール枠(1)又は下桝躯体(6)までが球面状に切断されるものでないことは明らかであり、構成(C-1)の「御椀型類似形状に切断」とは、平面円形で、オーバーレイ表面からマンホール枠を撤去できる深さまでの断面円弧状の側面を有する筒状に切断するものといえる。
そうすると、イ号工法の構成(C-1)は、本件特許発明の構成要件Cの「マンホール枠周囲の舗装がオーバーレイ上から筒状に切断される工程」を充足している。
また、イ号工法の構成(C-1)中の「蓋(2)の上の表層部分(5)をはつり作業をして取り除く」、構成(C-2)及び(C-3)は、マンホール枠(1)と切断路盤(7)を撤去する工程であるから、本件特許発明の構成要件Cの「切断舗装版及びマンホール枠が撤去される工程」に相当する。
したがって、イ号工法の構成(C-1)ないし(C-3)は、本件特許発明の構成要件Cを充足している。

被請求人は、明細書に記載されている文献を見なければ理解できない事項までも参酌して、本件特許発明の「筒状に切断」の意義の解釈をすることは認められない旨主張するが、上記のとおり、本願明細書には、明細書記載の文献に記載された手段が採用できることが記載されているのであり、「筒状に切断」の意義を上記記載を考慮して解釈することは許されるというべきである。
なお、被請求人は、本件特許明細書に例示された特公昭61-25844号公報等に記載の「円盤状ブレード」を傾斜させて切断することは、不可能であることを主張する。
確かに、円盤状ブレードで平面円形に切断することは、理論的には、円盤状ブレードが垂直であっても不可能である。しかし、切断円の径に比較して円盤状ブレードの径を小さくする、切り込みを浅くする等により平面円形に切断することが従来から行われており、円盤状ブレードの径を切断円の径に比較して十分小さくし、傾斜角度、切り込み深さを浅くする等により、「円盤状ブレード」を傾斜させて切断することができるものと認められ、「円錐状の切断」が不可能なものとはいえない。
さらに、被請求人は、球面椀型カッターによる切断作業によって得られる切断面はイ号工法特有のものであることを主張するが、舗装の切断に球面椀型カッターを使用して、御椀型類似形状に切断することは、特開昭62-125109号公報、特開昭63-55204号公報に記載されているように普通に知られていることである。

(4)イ号工法の構成(D)、(E)及び(F)は、本件特許発明の構成要件D、E及びFを充足している。

(5)したがって、イ号工法は本件特許発明の構成要件をすべて充足しているから、本件特許発明の技術的範囲に属する。

第6 むすび
以上のとおり、イ号工法は、本件特許発明の技術的範囲に属する。
 
別掲
イ号説明書
<名称>
オーバーレイ工法(通称パラボラ工法)
<技術的構成の説明>
(A)マンホール蓋及び枠を含む道路のオーバーレイ工法であって、既存舗装路面を切削せずに表層部を補強補修する工法であり、
(B-1)マンホール蓋(2)及び枠(1)の中心位置から測定した非施工個所の最寄の場所に、予め目印となる基準線及び基準点を設けて、オーバーレイ工事後、路面下に隠れたマンホール蓋(2)及び枠(1)の中心位置を該路面上に特定可能にマーキングしておく工程、
(B-2)マンホール蓋(2)を外し、マンホール枠(1)の内側下部に吊り上げのための支持手段(8)をセットする工程、
(B-3)マンホール蓋(2)を再びマンホール枠(1)に装着し、マンホール蓋(2)及び枠(1)を含めた表面を剥離材(3)にて被覆すると共に、剥離材(3)の表面も含めて既存路盤(4)の路面にオーバーレイ(5)を施すことにより路面表層部の補強となるオーバーレイ補修工程、
(C-1)先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール蓋(2)及び枠(1)の中心位置をオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、この割り出した位置に球面椀型カッターの芯出しジグを設置し、この球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径(Dφ)でマンホール枠周囲に360度回転させてオーバーレイ工事後の表層部分(5)も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込み(CL)を入れ、路盤を御椀型類似形状に切断すると共に、蓋(2)の上の表層部分(5)をはつり作業をして取り除く工程、
(C-2)マンホール蓋(2)を外し、マンホール枠(1)と下桝躯体(6)とが締結されているか否かの確認後、両者を分離する工程、
(C-3)マンホール枠(1)と共に御椀型類似形状の切断路盤(7)を前記支持手段(8)を介して吊り上げ撤去する工程、
(D)前記撤去により形成された御椀型類似形状の空洞部(S)において、下桝躯体(6)の上縁部(6a)の所定位置に高さ調整機能を有するアンカーボルト(9A)を打ち込むと共にマンホール枠(1)を設置し、オーバーレイ工事後の路面(5)に合せて高さ調整した後、
(E)マンホール枠(1)と下桝躯体(6)の上縁部(6a)との隙間を塞ぐための内型枠(12)を仮設し、内型枠(12)の外周隙間部分と周囲の空洞部(S)に舗装材(10a)を打設し、表層部分をオーバーレイ(5)の高さまで表層材(10b)で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠(12)を撤去して終了する工程から成る
(F)オーバーレイ工法。
<図面の説明>
【図1】は、オーバーレイ施工前のマンホールを含む既存路面を示す断面図である。
【図2】は、オーバーレイ施工に先立ちマンホールの中心位置を特定するための マーキング工程を示す平面図である。
【図3】は、オーバーレイ施工に先立ちマンホール枠撤去用の支持手段をセットする工程を示す断面図である。
【図4】は、マンホール蓋及び枠の表面に剥離材を被覆し、その表面も含めた表層部分にオーバーレイを施工した状態を示す断面図である。
【図5】は、マンホール蓋及び枠周囲の路盤を球面椀型カッターを用いて平面円形、断面円弧状の御椀型類似形状に切断する工程を示す断面図である。
【図6】は、マンホール枠と共に切断路盤を支持手段を介して吊り上げ撤去する工程を 示す断面図である。
【図7】は、下桝躯体の上縁部に高さ調整機能を有するアンカーボルトを配した マンホール枠と内型枠を設置した状態を示す断面図である。
【図8】は、内型枠の外周部の隙間及び空洞部に舗装材を充填し、表層部分に表層材を 施工した状態を示す断面図である。
【図9】は、施工後の養生期間経過後に内型枠を取り外し、マンホール蓋を取付けることにより完工した状態を示す断面図である。

<符号の説明>
1 マンホール枠
2 マンホール蓋
3 剥離材
4 既存路盤
5 オーバーレイ表層
6 下桝躯体
7 切断路盤
8 支持手段
8a 吊手掛止部
8b 回転ハンドル
8c 雄ネジ部
8d 楔状先端尖頭部
9 締結部材
9A アンカーボルト
9a 調節駒
10a 舗装材
10b 表層材
11 落下防止具
12 内型枠
 
判定日 2008-01-18 
出願番号 特願平3-359361
審決分類 P 1 2・ 2- YA (E01C)
最終処分 成立  
前審関与審査官 太田 恒明  
特許庁審判長 山口 由木
特許庁審判官 峰 祐治
砂川 充
登録日 1997-04-11 
登録番号 特許第2623490号(P2623490)
発明の名称 オーバーレイ工法  
代理人 西尾 美良  
代理人 野口 忠夫  
代理人 中野 収二  
代理人 丹羽 宏之  
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